| 【発明の名称】 |
印刷装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】上野 博之
【氏名】北澤 裕之
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| 【要約】 |
【課題】塗布液供給ローラの表面の塗布液の膜厚を正確に調整することができ、必要な膜厚を持ったパターンの転写が可能な印刷装置を提供すること。
【構成】その外周面に印刷版17を装着する版胴14と、印刷版17の表面に塗布液を供給する塗布液供給ローラ12と、塗布液供給ローラ12の表面に塗布液を供給するスリットノズル11と、塗布液供給ローラ12における印刷版17への塗布液の供給位置と塗布液供給ローラ12におけるスリットノズル11による塗布液の供給位置との間の位置において、印刷版17に塗布液を供給した後スリットノズル11により塗布液を供給されるまでの間に塗布液供給ローラ12の表面を洗浄する洗浄機構13とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 印刷版の表面に形成された塗布液のパターンを基板上に転写する印刷装置において、 その外周面に印刷版を装着する版胴と、 その軸芯が前記版胴の軸芯と平行に配置され、前記印刷版の表面に塗布液を供給する塗布液供給ローラと、 前記塗布液供給ローラの表面に塗布液を供給する塗布液供給機構と、 前記塗布液供給ローラにおける印刷版への塗布液の供給位置と、前記塗布液供給ローラにおける前記塗布液供給機構による塗布液の供給位置との間の位置において、印刷版に塗布液を供給した後、塗布液供給機構により塗布液を供給されるまでの間に塗布液供給ローラの表面を洗浄する洗浄機構と、 を備えたことを特徴とする印刷装置。 【請求項2】 請求項1に記載の印刷装置において、 前記洗浄機構は、前記塗布液供給ローラの表面に塗布液の溶媒を供給する溶媒供給手段を含む印刷装置。 【請求項3】 請求項1に記載の印刷装置において、 前記洗浄機構は、前記塗布液供給ローラに当接して塗布液を掻き落とすブレードを含む印刷装置。 【請求項4】 請求項3に記載の印刷装置において、 前記ブレードにより掻き落とされた塗布液を回収する回収バットをさらに備える印刷装置。 【請求項5】 請求項1に記載の印刷装置において、 前記洗浄機構は、塗布液の溶媒を貯留するバットを含み、前記塗布液供給ローラの一部は前記バット中の溶媒に浸漬される印刷装置。 【請求項6】 請求項5に記載の印刷装置において、 前記洗浄機構は、前記塗布液供給ローラの表面に気体の流れを発生させる送風手段を含む印刷装置。 【請求項7】 請求項1に記載の印刷装置において、 前記洗浄機構は、前記塗布液供給ローラの表面に紫外線を照射する紫外線照射手段を含む印刷装置。 【請求項8】 請求項1に記載の印刷装置において、 前記洗浄機構は、長尺の払拭布の巻き出しローラと、前記払拭布の巻き取りローラと、前記巻き出しローラおよび前記巻き取りローラの間において、前記払拭布を前記塗布液供給ローラの表面に当接させる当接ローラとを含む印刷装置。 【請求項9】 請求項8に記載の印刷装置において、 前記払拭布に塗布液の溶媒を供給する溶媒供給ローラをさらに備える印刷装置。 【請求項10】 請求項1に記載の印刷装置において、 前記塗布液供給機構は、前記塗布液供給ローラの軸線方向に延びるスリットを有し、前記塗布液供給ローラの表面に塗布液を供給するスリットノズルを備える印刷装置。 【請求項11】 印刷版の表面に形成された塗布液のパターンを基板上に転写する印刷方法において、 塗布液供給機構により、塗布液供給ローラの表面に塗布液を供給する塗布液供給工程と、 前記塗布液供給ローラ上のインキを前記印刷版の表面に転写させる塗布液転写工程と、 前記塗布液供給ローラ上のインキを前記印刷版の表面に転写した後、前記塗布液供給機構により塗布液供給ローラに塗布液を供給する前に、前記塗布液供給ローラの表面を洗浄する洗浄工程と、 を備えたことを特徴とする印刷方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、印刷版の表面に形成された塗布液のパターンを基板上に転写する印刷装置に関する。 【背景技術】 【0002】 例えば、カラーフィルター、液晶用ガラス基板、フレキシブル液晶基板あるいは電子ペーパー等の基板の製造工程においては、これらの基板に対して、パターン形成用の材料やフォトレジスト、あるいはインキ等の塗布液のパターンを転写する印刷装置が使用される(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 また、印刷用紙にインキを転写して印刷を行う一般的な印刷装置においては、印刷の終了後に、印刷版にインキを供給するためのインキローラに洗浄液を供給するとともに、このインキローラにドクターブレードを当接させ、インキローラ上のインキを除去するインキ洗浄機構が使用されている(例えば、特許文献2参照)。このような一般的な印刷機におけるインキローラの洗浄は、印刷の終了後に、インキローラを版胴から離隔させた状態で実行される。 【特許文献1】特開平11−326621号公報 【特許文献2】特開2003−159781号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 基板に対してパターン形成用の材料やフォトレジスト、あるいはインキ等の塗布液のパターンを転写する印刷装置においては、印刷された塗布液の膜厚管理が極めて重要になる。このため、印刷版に塗布液を供給するための塗布液供給ローラの表面における塗布液の膜厚管理も、同様に重要となる。 【0005】 上述した特許文献1および特許文献2に記載の印刷装置は、いずれも、印刷版にインキを供給した後のインキローラに、インキ供給機構より連続してインキを供給する構成となっている。この場合には、一部のインキが印刷版に転写され、一部のインキがその表面に残存した状態のインキローラの表面に、さらにインキが供給されることから、インキローラ上のインキの膜厚が不均一となり、必要な膜厚を持ったパターンの転写が不可能となるという問題を生ずる。 【0006】 この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、塗布液供給ローラの表面の塗布液の膜厚を正確に調整することができ、必要な膜厚を持ったパターンの転写が可能な印刷装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 請求項1に記載の発明は、印刷版の表面に形成された塗布液のパターンを基板上に転写する印刷装置において、その外周面に印刷版を装着する版胴と、その軸芯が前記版胴の軸芯と平行に配置され、前記印刷版の表面に塗布液を供給する塗布液供給ローラと、前記塗布液供給ローラの表面に塗布液を供給する塗布液供給機構と、前記塗布液供給ローラにおける印刷版への塗布液の供給位置と、前記塗布液供給ローラにおける前記塗布液供給機構による塗布液の供給位置との間の位置において、印刷版に塗布液を供給した後、塗布液供給機構により塗布液を供給されるまでの間に塗布液供給ローラの表面を洗浄する洗浄機構とを備えたことを特徴とする。 【0008】 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記洗浄機構は、前記塗布液供給ローラの表面に塗布液の溶媒を供給する溶媒供給手段を含む。 【0009】 請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記洗浄機構は、前記塗布液供給ローラに当接して塗布液を掻き落とすブレードを含む。 【0010】 請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記ブレードにより掻き落とされた塗布液を回収する回収バットをさらに備える。 【0011】 請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記洗浄機構は、塗布液の溶媒を貯留するバットを含み、前記塗布液供給ローラの一部は前記バット中の溶媒に浸漬される。 【0012】 請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記洗浄機構は、前記塗布液供給ローラの表面に気体の流れを発生させる送風手段を含む。 【0013】 請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記洗浄機構は、前記塗布液供給ローラの表面に紫外線を照射する紫外線照射手段を含む。 【0014】 請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記洗浄機構は、長尺の払拭布の巻き出しローラと、前記払拭布の巻き取りローラと、前記巻き出しローラおよび前記巻き取りローラの間において、前記払拭布を前記塗布液供給ローラの表面に当接させる当接ローラとを含む。 【0015】 請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記払拭布に塗布液の溶媒を供給する溶媒供給ローラをさらに備える。 【0016】 請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記塗布液供給機構は、前記塗布液供給ローラの軸線方向に延びるスリットを有し、前記塗布液供給ローラの表面に塗布液を供給するスリットノズルを備える。 【0017】 請求項11に記載の発明は、印刷版の表面に形成された塗布液のパターンを基板上に転写する印刷方法において、塗布液供給機構により、塗布液供給ローラの表面に塗布液を供給する塗布液供給工程と、前記塗布液供給ローラ上のインキを前記印刷版の表面に転写させる塗布液転写工程と、前記塗布液供給ローラ上のインキを前記印刷版の表面に転写した後、前記塗布液供給機構により塗布液供給ローラに塗布液を供給する前に、前記塗布液供給ローラの表面を洗浄する洗浄工程とを備えたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0018】 請求項1および請求項11に記載の発明によれば、塗布液供給ローラの表面の塗布液の膜厚を正確に調整することができ、必要な膜厚を持ったパターンの転写が可能となる。 【0019】 請求項2に記載の発明によれば、塗布液の溶媒により、塗布液を塗布液供給ローラから容易に除去することが可能となる。 【0020】 請求項3に記載の発明によれば、ブレードにより、塗布液を塗布液供給ローラから容易に掻き落とすことが可能となる。 【0021】 請求項4に記載の発明によれば、ブレードにより掻き落とされた塗布液を回収して再利用することが可能となる。 【0022】 請求項5に記載の発明によれば、バット内の塗布液の溶媒により、塗布液供給ローラを確実に洗浄することが可能となる。 【0023】 請求項6に記載の発明によれば、塗布液供給ローラの表面の気体の流れにより、塗布液の溶媒を迅速に乾燥させることが可能となる。 【0024】 請求項7に記載の発明によれば、塗布液供給ローラの表面に照射された紫外線により、塗布液供給ローラの表面から有機物を除去することができ、また、塗布液供給ローラの表面を親液化することが可能となる。 【0025】 請求項8に記載の発明によれば、長尺の払拭布により、塗布液を塗布液供給ローラから容易に除去することが可能となる。 【0026】 請求項9に記載の発明によれば、払拭布に供給された塗布液の溶媒により、塗布液を塗布液供給ローラからより確実に除去することが可能となる。 【0027】 請求項10に記載の発明によれば、塗布液供給機構が、塗布液供給ローラの軸線方向に延びるスリットを有し塗布液供給ローラの表面に塗布液を供給するスリットノズルを備えることから、塗布液の膜厚を均一なものにすることが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0028】 以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0029】 最初に、この発明に係る印刷装置の基本的な構成について説明する。図1はこの発明に係る印刷装置の要部を示す概要図である。 【0030】 この印刷装置は、印刷版17の表面に形成された塗布液のパターンを基板16上に転写するものであり、その外周面に印刷版17を装着する版胴14と、その軸芯が版胴14の軸芯と平行に配置され印刷版17の表面に塗布液を供給する塗布液供給ローラ12と、この塗布液供給ローラ12の軸線方向に延びるスリットを有し塗布液供給ローラ12の表面に塗布液を供給するスリットノズル11と、塗布液供給ローラ12の洗浄機構13と、版胴14の洗浄機構15とを備える。上記スリットノズル11、塗布液供給ローラ12および洗浄機構13は、塗布液供給機構10を構成する。 【0031】 スリットノズル11と塗布液供給ローラ12の表面とは、わずかな距離d1だけ離隔している。また、塗布液供給ローラ12の表面と印刷版17の表面とは、塗布液の膜厚より小さい距離d2だけ離隔している。さらに、印刷版17の表面と基板16の表面とは、塗布液の膜厚より小さい距離d3だけ離隔している。これらの距離d1、d2、d3は、後述する調整機構により調整可能となっている。 【0032】 この印刷装置においては、スリットノズル11から塗布液供給ローラ12の表面に塗布液が供給され、塗布液供給ローラ12の表面に塗布液の薄膜が形成される。そして、この塗布液は、印刷版17におけるパターンPに転写され、塗布液のパターンが形成される。この塗布液のパターンが、基板16上に転写される。 【0033】 なお、塗布液を印刷版17におけるパターンPに転写した後の塗布液供給ローラ12の表面は、洗浄機構13により洗浄される。これは、塗布液供給ローラ12の表面に塗布液が残存した場合、その上にさらにスリットノズル11から塗布液供給ローラ12の表面に塗布液が供給されたときに、塗布液の膜厚が増加して不均一となり、必要な膜厚を持ったパターンの転写が不可能となるためである。なお、この洗浄機構13の構成については、後程詳細に説明する。 【0034】 また、塗布液を基板16に転写した後の印刷版17の表面は、洗浄機構15により洗浄される。これも、印刷版17上の塗布液の膜厚が不均一となり、必要な膜厚を持ったパターンの転写が不可能となるためである。なお、洗浄機構15は、装置の端部と版胴14に近接した位置との間を移動可能となっている。 【0035】 次に、上述した印刷装置の具体的な構成について説明する。図2および図3は、この発明に係る印刷装置を異なる方向から見た斜視図である。また、図4および図5は、この発明に係る印刷装置の一部を拡大して示す斜視図である。なお、これらの図においては、上述した洗浄機構13、15の図示を省略している。 【0036】 この印刷装置は、基台20と、上述したスリットノズル11、塗布液供給ローラ12および版胴14を搭載した昇降テーブル21と、基板16を支持した状態で基台20上を往復移動する搬送テーブル22とを備える。 【0037】 図2乃至図4に示すように、基台20上には、一対の直動ガイド32と、これらの直動ガイド32の間に配設されたリニアモータ31とが配設されている。これらの直動ガイド32およびリニアモータ31は、その長手方向が版胴14の軸芯と垂直な方向を向くように配設されている。また、搬送テーブル22は、これらの直動ガイド32およびリニアモータ31と連結されている。このため、搬送テーブル22は、リニアモータ31の駆動を受け、版胴14の軸芯と垂直な方向に往復移動する。 【0038】 上述したように、スリットノズル11と塗布液供給ローラ12の表面との距離d1、塗布液供給ローラ12の表面と印刷版17の表面との距離d2および印刷版17の表面と基板16の表面との距離d3は、各々、調整機構により調整可能となっている。以下、この調整機構について説明する。 【0039】 最初に、印刷版17の表面と基板16の表面との距離d3を調整するための調整機構について説明する。 【0040】 図1および図2に示すように、基台20と連結した左右一対の支持側板24には、ガイド部材25が各々一対配設されている。そして、昇降テーブル21は、このガイド部材25と連結されており、このガイド部材25に沿って昇降可能となっている。また、この昇降テーブル21は、左右一対のモータ26の駆動を受け回転するボールねじ27(図2参照)と連結されている。このため、スリットノズル11、塗布液供給ローラ12および版胴14は、モータ26の駆動をうけ、昇降テーブル21とともに昇降する。 【0041】 そして、その昇降位置は、一対のレーザ変位計等の非接触変位計23(図2、図4、図5参照)により検出されている。また、基板16および搬送テーブル22の表面位置は、一対のレーザ変位計等の非接触変位計30(図5参照)により検出されている。 【0042】 搬送テーブル22は、基台20上に往復移動可能に固定されており、その上下方向の位置は固定されている。このため、非接触変位計23、30で搬送テーブル22上に載置された基板16の表面および版胴14の下端位置を検出した上で、左右一対のモータ26により昇降テーブル21とともにスリットノズル11、塗布液供給ローラ12および版胴14を昇降させることにより、印刷版17の表面と基板16の表面との距離d3を調整することが可能となる。このときの距離d3は、印刷版P上に形成された塗布液の膜厚より小さくなるように調整される。 【0043】 次に、塗布液供給ローラ12の表面と印刷版17の表面との距離d2を調整するための調整機構について説明する。 【0044】 図4に示すように、塗布液塗布ローラ12は、左右一対の塗布液供給ローラ支持部33により軸支されている。また、版胴14は、左右一対の版胴支持部34により軸支されている。そして、左右一対の塗布液供給ローラ支持部33は、左右一対の版胴支持部34に対して接離可能な構成となっている。 【0045】 図6は、塗布液供給ローラ支持部33および版胴支持部34付近の拡大図である。なお、図6においては、塗布液供給ローラ支持部33および版胴支持部34の一方の端部のみを図示しているが、他方の端部も同様の構成を有する。 【0046】 版胴14を軸支する版胴支持部34は、昇降テーブル21に固定されている。一方、塗布液供給ローラ12を支持する塗布液供給ローラ支持部33は、昇降テーブル21に対し、その軸芯と垂直な方向に移動可能となっている。 【0047】 昇降テーブル21上には、モータ35が配設されている。このモータ35は、ボールねじ36に連結されている。また、このボールねじ36は、塗布液供給ローラ支持部33と連結したナット37と螺合している。このため、モータ35の駆動によりボールねじ36を回転させた場合には、ナット37が塗布液供給ローラ支持部33およびそこに軸支された塗布液供給ローラ12とともに移動する。 【0048】 そして、ナット37の位置は、ナット37とともに移動するとともに、当たり部材39に当接可能なリニアゲージ等の距離計測センサ38により検出される。 【0049】 上述したように、版胴14を軸支する版胴支持部34は、昇降テーブル21に固定されている。このため、距離計測センサ38で塗布液供給ローラ支持部33の位置を検出しながら、左右一対のモータ35により塗布液供給ローラ支持部33とともに塗布液供給ローラ12を移動させることにより、版胴14の外周部に装着された印刷版17の表面と塗布液供給ローラ12の表面との距離d2を調整することが可能となる。このときの距離d2は、塗布液供給ローラ12上に形成された塗布液の膜厚より小さくなるように調整される。 【0050】 次に、スリットノズル11と塗布液供給ローラ12の表面との距離d1を調整するための調整機構について説明する。 【0051】 図4に示すように、スリットノズル11は、ステー41に連結されている。そして、このステー41の一端部は、第1の支持部材42により、回動可能に支持されている。この第1の支持部材42には、ナット44が付設されている。このナット44は、第1モータ45の駆動により回転するボールねじ46と螺合している。 【0052】 一方、ステー41の他端部は、第2の支持部材43により、回動可能で、かつ、ステー41の長手方向に微動可能に支持されている。この第2の支持部材43には、図示しないナットが付設されている。このナットは、第2モータ47の駆動により回転するボールねじと螺合している。 【0053】 このため、第1モータ45および第2モータ47が同期して回転駆動した場合には、その一端部をステー41を介して第1の支持部材42に支持され、その他端部をステー41を介して第2の支持部材43により支持されたスリットノズル11は、昇降移動することになる。 【0054】 図7は、スリットノズル11の端部付近を拡大して示す斜視図である。 【0055】 昇降テーブル21上には、リニアゲージ等の距離計測センサ48が配設されている。この距離計測センサ48は、スリットノズル11の支持するステー41の端部に付設された当たり部材49と当接可能となっている。この距離計測センサ48は、スリットノズル11の他方の端部にも配設されている。これらの距離計測センサ48は、ステー41の位置を介してスリットノズル11の位置を検出する。 【0056】 上述したように、塗布液供給ローラ12は、塗布液供給ローラ支持部33とともに水平方向にのみ移動し、その高さ位置は固定されている。このため、距離計測センサ48によりスリットノズル11の位置を検出しながら、第1、第2モータ45、47の駆動によりスリットノズル11を移動させることにより、スリットノズルと塗布液供給ローラ12の表面との距離d1を調整することが可能となる。このときの距離d1は、基板16に塗布すべき塗布液の膜厚等により、所定の値に設定される。 【0057】 このとき、スリットノズル11と連結されたステー41は、その一端部を第1支持部材42により回動可能に、また、その他端部を第2支持部材43により回動可能で、かつ、ステー41の長手方向に微動可能に支持されていることから、スリットノズル11に応力が付与されることを防止しつつ、塗布液供給ローラ12の表面とスリットノズル11との間隔を正確に調整することが可能となる。 【0058】 次に、図1に示す塗布液供給ローラ12の洗浄機構13の構成について説明する。図8は、第1実施形態に係る洗浄機構13の概要図である。 【0059】 上述したように、塗布液供給ローラ12の表面に塗布液が残存した場合、その上にさらにスリットノズル11から塗布液供給ローラ12の表面に塗布液が供給されたときに、塗布液の膜厚が増加して不均一となり、必要な膜厚を持ったパターンの転写が不可能となる。このため、塗布液供給ローラ12から版胴14上の印刷版に塗布液を供給した後に、塗布液供給ローラ12の表面を洗浄機構13により洗浄する構成を採用している。 【0060】 この洗浄機構13は、塗布液供給ローラ12の表面に塗布液の溶媒を供給するためのリンスパイプ71と、塗布液供給ローラ12の表面に塗布された塗布液を溶媒とともに掻き落とすための第1ブレード72と、第1ブレード72により掻き落とされた塗布液を回収するための回収バット73と、回収バット73に回収された塗布液を溶剤とともに再利用するための回収管路74と、塗布液の溶媒を貯留するバット75と、塗布液供給ローラ12の表面に残存する塗布液の溶媒を掻き落とすための第2ブレード76とを備える。 【0061】 この洗浄機構においては、リンスパイプ71から供給された塗布液の溶剤により塗布液の固化を防止した上で、塗布液をその溶媒とともに回収バット73に回収する。回収された塗布液は、再生後、再度、スリットノズル11に送液され、再利用される。そして、塗布液が除去された塗布液供給ローラ12の表面は、バット75に貯留された塗布液の溶媒中に浸漬された後、第2ブレード76によりその表面に残存する塗布液の溶媒を除去される。 【0062】 以上のような構成を有する印刷装置においては、印刷を実行するに先立って、各調整機構により、スリットノズル11と塗布液供給ローラ12の表面との距離d1、塗布液供給ローラ12の表面と印刷版17の表面との距離d2および印刷版17の表面と基板16の表面との距離d3を、基板16に塗布すべき塗布液の膜厚等に基づいて所定の値に設定する。 【0063】 しかる後、図示しないモータの駆動により塗布液供給ローラ12および版胴14を互いに同期して回転させると共に、リニアモータ31の駆動により搬送テーブル22を、版胴14の周速度と同一の速度で版胴14の軸芯と垂直な方向に移動させる。これにより、版胴14の外周部に装着した印刷版17上の塗布液のパターンが基板16の表面に転写される。 【0064】 そして、塗布液を基板16上に転写した印刷版17の表面は、図1に示す版胴14の洗浄機構15により洗浄される。また、印刷版17に塗布液を供給した塗布液供給ローラ12は、図1および図8に示す塗布液供給ローラ12の洗浄機構13により洗浄される。 【0065】 次に、塗布液供給ローラ12の洗浄機構13の他の実施形態につて説明する。図9は、第2実施形態に係る洗浄機構13の概要図である。なお、上述した第1実施形態に係る洗浄機構13と同一の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。 【0066】 この第2実施形態に係る洗浄機構13は、第1実施形態に係る洗浄機構13における第2ブレード76とスリットノズル11との間に、塗布液供給ローラ12の表面に気体を吹き付け、または、塗布液供給ローラ12の表面付近の気体を吸引することにより、塗布液供給ローラ12の表面に気体の流れを発生させる送風機構79を配設したものである。 【0067】 塗布液の溶媒として、揮発性が比較的低いものを使用した場合には、第2ブレード76の作用のみでは、バット75に貯留された溶媒中に浸漬された塗布液供給ローラ12の表面が完全に乾燥しない場合がある。このような状態でスリットノズル11から塗布液供給ローラ12の表面に塗布液を供給した場合には、最終的な塗布液の膜厚に悪影響を及ぼす。 【0068】 このため、この第2実施形態に係る洗浄機構においては、第2ブレード76とスリットノズル11との間に、塗布液供給ローラ12の表面に気体を吹き付け、または、塗布液供給ローラ12の表面付近の気体を吸引することにより、塗布液供給ローラ12の表面に気体の流れを発生させる送風機構79を配設し、この送風機構の作用により塗布液の乾燥を促進するようにしている。 【0069】 次に、塗布液供給ローラ12の洗浄機構13のさらに他の実施形態につて説明する。図10は、第3実施形態に係る洗浄機構13の概要図である。なお、上述した第1実施形態に係る洗浄機構13と同一の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。 【0070】 この第3実施形態に係る洗浄機構13は、第1実施形態に係る洗浄機構13における第2ブレード76とスリットノズル11との間に、紫外線ランプ77と排気機構78とを配設したものである。 【0071】 洗浄が完了した塗布液供給ローラ12の表面に紫外線を照射した場合には、塗布液供給ローラの表面から有機物を除去することがでる。また、洗浄が完了した塗布液供給ローラ12の表面に紫外線を照射した場合には、塗布液供給ローラの表面を親液化することが可能となる。なお、大気中に紫外線を射出した場合にはオゾンが発生する。このため、排気機構78により、このオゾンを排出するようにしている。 【0072】 次に、塗布液供給ローラ12の洗浄機構13のさらに他の実施形態につて説明する。図11は、第4実施形態に係る洗浄機構13の概要図である。なお、上述した第1実施形態に係る洗浄機構13と同一の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。 【0073】 この第4実施形態に係る洗浄機構13は、第1実施形態に係る洗浄機構13における第2ブレード76のかわりに、長尺の払拭布84を使用し、この払拭布84により塗布液供給ローラ12の表面を払拭するようにしたものである。 【0074】 この払拭布84は巻き出しローラ81から巻き出され、巻き取りローラ83により巻き取られる。そして、払拭布84は、これらの巻き出しローラ81および巻き取りローラ83の間において、当接ローラ82により塗布液供給ローラ12の表面に当接される。そして、巻き出しローラ81、巻き取りローラ83および当接ローラ82を同期して、連続的または間欠的に回転させることにより、常に新しい払拭布84により塗布液供給ローラ12の表面を払拭することが可能となる。 【0075】 次に、塗布液供給ローラ12の洗浄機構13のさらに他の実施形態につて説明する。図12は、第5実施形態に係る洗浄機構13の概要図である。なお、上述した第1実施形態に係る洗浄機構13と同一の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。 【0076】 この第5実施形態に係る洗浄機構13も、第1実施形態に係る洗浄機構13における第2ブレード76のかわりに、長尺の払拭布84を使用し、この払拭布84により塗布液供給ローラ12の表面を払拭するようにしたものである。 【0077】 この払拭布84は巻き出しローラ86から巻き出され、当接ローラ87、方向変換ローラ88、溶媒供給ローラ89を介して巻き取りローラ90により巻き取られる。ここで、当接ローラ87は、巻き出しローラ86および巻き取りローラ90の間において払拭布84を塗布液供給ローラ12の表面に当接させるためのものである。また、溶媒供給ローラ89は、巻き出しローラ86および巻き取りローラ90の間において払拭布84を塗布液供給ローラ12の表面に当接させるとともに、その外周面に形成された多数の孔部から塗布液の溶媒を吐出させ、そこに巻回された払拭布84に塗布液の溶媒を供給するためのものである。 【0078】 塗布液供給ローラ12の表面は、最初に溶媒供給ローラ89の作用により塗布液の溶媒が供給さた払拭布84により洗浄され、次に、当接ローラ87の作用により塗布液の溶媒が供給されていない払拭布84により洗浄される。このとき、上述した第4実施形態同様、巻き出しローラ86、当接ローラ87、方向変換ローラ88、溶媒供給ローラ89および巻き取りローラ90を同期して、連続的または間欠的に回転させることにより、常に新しい払拭布84により塗布液供給ローラ12の表面を払拭することが可能となる。 【0079】 なお、上述した実施形態においては、基板16上にパターン形成用の材料を用いてパターンを印刷する印刷装置にこの発明を適用した場合について説明したが、一般のインキを印刷する印刷装置にこの発明を適用するようにしても良い。 【0080】 また、上述した実施形態においては、塗布液供給ローラ12の表面に塗布液を供給するためのノズルとして、塗布液供給ローラ12の軸線方向に延びるスリットを有するスリットノズル11を使用しているが、塗布液供給ローラ12の表面に対し塗布液供給ローラ12の軸線方向に沿って直線状に塗布液を供給し得るものであれば、他のノズルを使用することも可能である。このようなノズルとして、例えば、塗布液供給ローラ12の軸線方向に多数の円形またはスロット状の吐出口を列設し、これらの吐出口から塗布液供給ローラ12の軸線方向に沿って直線状に塗布液を吐出するノズルを使用してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0081】 【図1】この発明に係る印刷装置の要部を示す概要図である。 【図2】この発明に係る印刷装置の斜視図である。 【図3】この発明に係る印刷装置の斜視図である。 【図4】この発明に係る印刷装置の一部を拡大して示す斜視図である。 【図5】この発明に係る印刷装置の一部を拡大して示す斜視図である。 【図6】塗布液供給ローラ支持部33および版胴支持部34付近の拡大図である。 【図7】スリットノズル11の端部付近を拡大して示す斜視図である。 【図8】第1実施形態に係る洗浄機構13の概要図である。 【図9】第2実施形態に係る洗浄機構13の概要図である。 【図10】第3実施形態に係る洗浄機構13の概要図である。 【図11】第4実施形態に係る洗浄機構13の概要図である。 【図12】第5実施形態に係る洗浄機構13の概要図である。 【符号の説明】 【0082】 10 塗布液供給機構 11 スリットノズル 12 塗布液供給ローラ 13 洗浄機構 14 版胴 15 洗浄機構 16 基板 17 印刷版 20 基台 21 昇降テーブル 22 搬送テーブル 23 非接触変位計 24 支持側板 25 ガイド部材 26 モータ 30 非接触変位計 31 リニアモータ 32 直動ガイド 33 塗布液供給ローラ支持部 34 版胴支持部 35 モータ 38 距離計測センサ 41 ステー 42 第1の支持部材 43 第2の支持部材 45 第1モータ 47 第2モータ 48 距離計測センサ 71 リンスパイプ 72 第1ブレード 73 回収バット 74 回収管路 75 バット 76 第2ブレード 77 紫外線ランプ 78 排気機構 79 送風機構 81 巻き出しローラ 82 当接ローラ 83 巻き取りローラ 84 払拭布 86 巻き出しローラ 87 当接ローラ 88 方向変換ローラ 89 溶媒供給ローラ 90 巻き取りローラ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000207551 【氏名又は名称】大日本スクリーン製造株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101753 【弁理士】 【氏名又は名称】大坪 隆司
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| 【公開番号】 |
特開2008−6707(P2008−6707A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−179522(P2006−179522) |
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