| 【発明の名称】 |
電子向け用途において有用な多層ラミネート基板 |
| 【発明者】 |
【氏名】カッパサミー カナカラジャン
【氏名】柄澤 裕之
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| 【要約】 |
【課題】カールする傾向が減少し、かつ有利には望ましくない層間剥離が起りにくいポリイミド/金属ラミネートを製造する。
【構成】導電層および多層誘電体を含む電子向け用途のためのラミネート。多層誘電体は、少なくとも3層:i.接着層と、ii.低熱膨張率層と、iii.カールバランス層とを含む。任意選択的に、ラミネートは、カールバランス層に結合した第2の導電層をも含むことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 a.銅、アルミニウム、ニッケル、鋼およびそれらの合金からなる群から選択される導電層と、 b.i.導電層に隣接する接着層と、 ii.接着層に隣接する低熱膨張率層と、 iii.低熱膨張率層に隣接するカールバランス層と を含む多層誘電体と を含むことを特徴とする多層ラミネート。 【請求項2】 接着層、低熱膨張率層およびカールバランス層は、多層フィルムとして共押出し法により同時にキャストされ、次いで、熱圧縮結合工程および続く加熱工程により導電層にラミネートされることを特徴とする請求項1に記載の多層ラミネート。 【請求項3】 接着層は、ガラス転移温度が150〜300℃であるポリイミドから得られることを特徴とする請求項1に記載のラミネート。 【請求項4】 低熱膨張率層は、ASTM法IPC−650 2.4.41により求めた面内熱膨張率が10〜30ppm/℃であるポリイミドから得られることを特徴とする請求項1に記載のラミネート。 【請求項5】 カールバランス層は、ASTM法IPC−650 2.4.41により求めた面内熱膨張率が10〜80ppm/℃であるポリイミドから得られることを特徴とする請求項1に記載のラミネート。 【請求項6】 カールバランス層に隣接した第2の導電層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のラミネート。 【請求項7】 接着層およびカールバランス層は、ガラス転移温度が150〜300℃である熱可塑性ポリイミド接着剤から得られることを特徴とする請求項7に記載のラミネート。 【請求項8】 導電層および誘電体層は、ASTM法IPC−TM−650方法No.2.4.9.D.により求めた1.0〜25.0N/cmの結合強度を有することを特徴とする請求項1に記載のラミネート。 【請求項9】 カールバランス層は、ラミネートを銅ホイル、アルミニウムホイル、ニッケルホイル、鋼ホイルおよびその合金から作製されるホイルに結合させるための接着剤として使用されることを特徴とする請求項1に記載のラミネート。 【請求項10】 カールバランス層は、ラミネートをプリント回路ボードに結合させるための接着剤として使用されることを特徴とする請求項1に記載のラミネート。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は一般に、電子回路、回路デバイスおよび/または類似物を実装するための基板として有用な多層ラミネートに関する。より詳細には、本発明は、2つ以上のポリイミド層および1つまたは複数の金属層を含む、カールしにくく、層間剥離しにくい多層複合材を対象とする。 【背景技術】 【0002】 Kawasakiらの特許文献1は、導電層および絶縁層が熱圧縮結合により結合されている電子デバイスを実装するためのラミネートフィルムを対象とする。ポリイミドは、高い熱膨張率(「CTE」)を有する傾向があり、その結果、ポリイミドと金属のラミネートは、望ましくないカールを起しやすい場合がある。 【0003】 低CTEポリイミドは、望ましくないカールを減少させることができることもあるが、低CTEポリイミドは、金属に対する結合強度が低い傾向がある。したがって、カールする傾向を減少させ、かつ望ましくない層間剥離に対する有利な抵抗性を有するポリイミド/金属ラミネートに対する必要性が存在する。 【0004】 【特許文献1】米国特許出願公開第2003/0038379号明細書 【特許文献2】米国特許第5298331号明細書 【特許文献3】米国特許第7026436号明細書 【発明の開示】 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明は、少なくとも1つの導電層および多層誘電体を含む多層ラミネートを対象とする。多層誘電体は、i.導電層に隣接する接着層と、ii.接着層に隣接する低熱膨張率層と、iii.低熱膨張率層に隣接するカールバランス層とを含む。 【0006】 任意選択的に、カールバランス層は、多層誘電体を第2の導電層(例えば、第2の金属ホイル)または他の基板もしくは材料に結合させるのを助ける第2の「接着層」としても使用される。 【0007】 本発明の多層ラミネートは、熱圧縮結合工程およびそれに続く熱シール結合工程により作製され、加工速度を大きく増加し、サイクル時間を著しく短縮しながら、1.0〜25N/cmの結合値(bond value)を得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 一実施形態では、少なくとも1つの導電層と、多層誘電体であって、i.導電層に隣接する接着層と、ii.接着層に隣接する低熱膨張率層と、iii.低熱膨張率層に隣接するカールバランス層とを含む多層誘電体とを含む多層ラミネートが構築される。こうした実施形態では、導電層および多層誘電体は、熱圧縮結合工程により一緒に結合させることができる。この結合工程は一般に、少なくとも2つの圧縮ニップローラを必要とする。導電層(例えば、金属ホイル)を加圧する圧縮ニップローラは一般に、接着層のガラス転移温度より高い温度に設定される。しかし、誘電体層を加圧する圧縮ニップローラは一般に、接着層のガラス転移温度より低い温度に設定される。このように両方の圧縮ニップローラの温度を調節することにより、ラミネートをロールまたはロール形態に巻く場合、熱圧縮される誘電体−金属ラミネートの望ましくないブロッキング(すなわち、ローラへの付着)は一般に、防止できる。 【0009】 こうした実施形態では、熱圧縮される誘電体−金属ラミネートは一般に、ブロッキングまたは付着(それ自体への)することなく、特に間紙を使用することにより、ロールに巻くことができる。次いで、これらのロールを、高エネルギー対流型オーブン(あるいは、輻射エネルギーオーブン)内に置いて、次いで熱シーリング工程を介して導電層を接着層に結合(または、「熱シール」)させることができる。このようにして、すなわち、巻き上げたロールとして、誘電体−金属ラミネートを熱シーリングすることにより、加工サイクル時間を短縮し、高い結合値を得ることができる。 【0010】 他の実施形態では、熱圧縮されたラミネートを、続いて、インライン連続供給輻射熱オーブンまたは対流熱オーブン(または輻射熱と対流熱の組合せ)を使用して高温で加熱し、導電層と多層誘電体との間の有用なシールを提供することができる。 【0011】 一実施形態では、誘電体−金属ラミネートは、電子コンポーネントまたはデバイスを支持する(および電気的に相互接続する)ために使用される。こうした用途では、導電層は、多層誘電体に結合され、その後、金属が、電子業界に一般的な従来のリソグラフィー法などにより、選択的に除去される。こうした実施形態では、誘電体−金属ラミネートは、ロール−ロール熱加工による、あるいはまたは加えて巻ロールバッチ加熱による、熱圧縮により一緒に結合される少なくとも2つの誘電体層および導電層とから作られる。 【0012】 本発明の導電層は、銅、金、銀、タングステンまたはアルミニウムを含めた任意の金属から形成することができる。一実施形態では、金属層は銅ホイルである。銅ホイルは、電着(ED銅ホイル)やロール銅ホイル(RA銅ホイル)を含めた任意の従来のまたは非従来的な方法において作ることができる。EDおよびRA銅ホイルは、優れたエッチング特性および優れた結合(誘電層に対する金属ホイル層の)特性のために、本発明に従って使用すると有利であり得る。 【0013】 導電層の厚さは一般に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、15、18、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、100、200、300、400および500ミクロンの任意の2つの間(任意選択的にそれらを含む)とすることができ、一実施形態では、導電層の厚さは、約3〜35ミクロンである。一実施形態では、銅ホイルの熱膨張率は、15、15.5、16、16.25、16.5、16.75および17ppm/℃の任意の2つの間(任意選択的にそれらを含む)の範囲である。 【0014】 導電層は、予備処理することができ、こうした予備処理は、限定されないが、銅、亜鉛、クロム、スズ、ニッケル、コバルト、他の金属およびこれらの金属の合金の薄層の結合表面に沿った電着や浸漬被着を含むことができる。こうした予備処理は、化学処理または機械的な粗化処理からなることができる。一般的にいえば、こうした予備処理により、ポリイミド多層の金属への接着(例えば、剥離強度)が改善される。表面を粗化することとは別に、化学予備処理は、金属酸化物基を形成することもでき、これにより、金属層と多層誘電体の間の接着を改善することができる。一実施形態では、予備処理は、金属の両面に施用され、それにより金属の両面への接着を強化することが可能になる。 【0015】 一実施形態では、多層誘電体は、導電層を多層誘電体に結合させるための接着層を含む。接着層は、ポリイミドなどの、可撓性があり、耐薬品性で耐熱性の材料から形成することができる。誘電体接着層として有用な他の材料の例には、ポリエステル、ポリアミド、ポリアミド−イミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテル−ケトン、ポリエーテル−スルホンおよび液晶ポリマーが挙げられる。こうした実施形態では、多層誘電体は、3つ以上のポリイミド層:i.接着層と、ii.低熱膨張率層と、iii.カールバランス層とを含む多層ポリイミド(E.I.DuPont de Nemours and Co.により作製)である。多層誘電体の厚さは、5、10、15、20、25、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120および130ミクロンの任意の2つの間(任意選択的にそれらを含む)とすることができる。一実施形態では、多層誘電体の厚さは、約8〜75ミクロンである。 【0016】 多層誘電体(少なくとも1つの接着層を含む)は、連続でも不連続でもよい。不連続多層は、その中に形成されたスルーホールを有することができる。こうしたスルーホールの例には、i.電子デバイスを実装するためのフィルムキャリアテープを輸送または位置決めするために使用されるスプロケットホール、ii.はんだボールと共に使用するためのスルーホール、iii.電子デバイスと共に使用するためのデバイスホールおよびiv.ワイアボンディングを使用するためのスルーホールが挙げられる。多層誘電体がスプロケットホールを備える一例では、導電層は、接着層を介して、多層誘電体の連続領域(例えば、スプロケットホールが形成されているサイドエッジ領域以外である)または接着層を介して、スプロケットホール領域を含む多層誘電体の表面全体に熱圧縮結合することができる。 【0017】 接着層(多層誘電体と導電層を結合させるための)は、一般に、ガラス転移温度が、150、175、200、225、250、275、300、325および350℃の任意の2つの間(任意選択的にそれらを含む)である高熱膨張率ポリイミドとすることができる。接着層は、芳香族ジアミンモノマー(または他の重合先駆体)と芳香族二無水物(または他の重合先駆体)、または芳香族モノマーと脂肪族(または脂環式)モノマー(または他の重合先駆体)の混合物から誘導することができる。 【0018】 あるいは、本発明の接着層は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、シアネート樹脂、その組合せおよび類似物などの他の材料からも作製することができる。一般に、接着層は、厚さが以下の数値:1、3、5、8、10、15、20、25、30および35ミクロンの任意の2つの間(任意選択的にそれらを含む)とすることができ、面内熱膨張率が以下の数値:25、30、35、40、45、50、60、65、70、75、80、85および90ppm/℃の任意の2つの間(任意選択的にそれらを含む)とすることができる。 【0019】 本発明による有用な接着層は、結合温度が170、260、270、275、300、350および400℃未満(任意選択的にこれらに等しい)、あるいはガラス転移温度が150、180、200、225、250、275、300と350℃の間にあるポリイミドを含む。一般的にいえば、結合温度は、接着剤のガラス転移温度より約20〜50℃高くすることができる。こうした有用な接着材料の例は、Kanakarajanらの特許文献2および3に開示されている。 【0020】 本発明の一実施形態では、接着層は下記の構造式:H2N−R−NH2を有する脂肪族ジアミンから誘導することができ(式中、Rが、炭素原子が4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15または16個の任意の2個の間(任意選択的にこれらを含む)の範囲である置換または非置換の炭化水素などの脂肪族部分である)、一実施形態では、脂肪族部分は、C6からC8脂肪族である。一実施形態では、Rは、ヘキサメチレンジアミン(HMDまたは1,6−へキサンジアミン)と呼ばれるC6直鎖炭化水素である。他の実施形態では、脂肪族ジアミンは、α、ω−ジアミンである。というのは、こうしたジアミンは、α、β−脂肪族ジアミンより反応性が大であり得るからである。 【0021】 本発明の一実施形態では、接着層の導電層への低温結合を実現するために、「低温結合」とは、温度が180、185、190、195、200、205、210、215、220、225、230、235、240および250℃の任意の2つの間(任意選択的にこれらを含む)の範囲である結合を意味することが意図される。本明細書では、脂肪族ジアミンのモル%(全ジアミンに対して)は、約50、55、60、65または70から約75、80、85または90モル%までの範囲とすることができ、ジアミン成分の50モル%未満が脂肪族ジアミンである場合、得られるポリイミド接着剤は、250℃より高い結合温度を有することができる。一例では、金属に対して適切に結合させるために、ラミネート化温度は、ポリイミド接着剤のガラス転移温度より約20、22、25、28、30または50℃高い。例えば、ポリイミドのガラス転移温度が、約150℃から200℃の範囲である場合、最適結合温度は、約180℃から250℃の範囲である。 【0022】 一実施形態では、脂肪族ジアミンは、約65、70、75または80モル%のヘキサメチレンジアミン(HMD)であり、芳香族ジアミンは、20、25、30または35モル%の1,3−ビス−(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(APB−134、RODA)である。こうした実施形態では、得られるポリイミド接着剤のガラス転移温度は、約165、170、175、180または約185℃の範囲である。一般的にいえば、ラミネート化温度(結合温度)が、約190、195、200、210または220℃の間である場合、ポリイミド接着剤は、アクリルまたはエポキシの代わりに使用できる場合が多い。こうしたラミネート化温度での有用な用途には、エレクトロニクス用途におけるポリイミドカバーレイまたは絶縁保護コーティング(封入物)が含まれる。 【0023】 本発明の具体的な実施形態に応じて、1,4−テトラメチレンジアミン、1,5−ペンタメチレンジアミン(PMD)、1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,7−ヘプタメチレンジアミン、1,8−オクタメチレンジアミン、1,9−ノナメチレンジアミン、1,10−デカメチレンジアミン(DMD)、1,11−ウンデカメチレンジアミン、1,12−ドデカメチレンジアミン(DDD)、1,16−ヘキサデカメチレンジアミンなど、他の脂肪族ジアミン(脂環式ジアミンを含む)も、接着層の調製において適切であり得る。一実施形態では、脂肪族ジアミンは、ヘキサメチレンジアミン(HMD)である。 【0024】 一実施形態では、接着層は、全ジアミン成分のモル%が、5、10、20または25、30、35、40、45とそれより上の任意の2つの間(任意選択的にこれらを含む)の範囲にあるが、50未満である量の芳香族ジアミン成分を含むポリイミドから誘導することができる。他の適切な芳香族ジアミンには、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2,5−ジメチル−1,4−ジアミノベンゼン、トリフルオロメチル−2,4−ジアミノベンゼン、トリフルオロメチル−3,5−ジアミノベンゼン、2,5−ジメチル−1,4−フェニレンジアミン(DPX)、2,2−ビス−(4−アミノフェニル)プロパン、4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、ビス−(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)スルホン(BAPS)、4,4’−ビス−(アミノフェノキシ)ビフェニル(BAPB)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−イソプロピリデンジアニリン、2,2’−ビス−(3−アミノフェニル)プロパン、N,N−ビス−(4−アミノフェニル)−n−ブチルアミン、N,N−ビス−(4−アミノフェニル)メチルアミン、1,5−ジアミノナフタレン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、m−アミノベンゾイル−p−アミノアニリド、4−アミノフェニル−3−アミノベンゾエート、N,N−ビス−(4−アミノフェニル)アニリン、2,4−ジアミノトルエン、2,5−ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、2,4−ジアミン−5−クロロトルエン、2,4−ジアミン−6−クロロトルエン、2,4−ビス−(β−アミノ−t−ブチル)トルエン、ビス−(p−β−アミノ−t−ブチルフェニル)エーテル、p−ビス−2−(2−メチル−4−アミノペンチル)ベンゼン、m−キシリレンジアミン、およびp−キシリレンジアミンが含まれる。 【0025】 接着層のための他の有用な芳香族ジアミンには、1,2−ビス−(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス−(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,2−ビス−(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス−(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1−(4−アミノフェノキシ)−3−(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス−(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス−(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1−(4−アミノフェノキシ)−4−(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス−(4−[4−アミノフェノキシ]フェニル)プロパン(BAPP)、2,2’−ビス−(4−アミノフェニル)−ヘキサフルオロプロパン(6Fジアミン)、2,2’−ビス−(4−フェノキシアニリン)イソプロピリデン、2,4,6−トリメチル−1,3−ジアミノベンゼン、4,4’−ジアミノ−2,2’−トリフルオロメチルジフェニルオキシド、3,3’−ジアミノ−5、5’−トリフルオロメチルジフェニルオキシド、4,4’−トリフルオロメチル−2,2’−ジアミノビフェニル、4,4’−オキシ−ビス−[(2−トリフルオロメチル)ベンゼンアミン](1,2,4−OBABTF)、4,4’−オキシ−ビス−[(3−トリフルオロメチル)ベンゼンアミン]、4,4’−チオ−ビス−[(2−トリフルオロメチル)ベンゼンアミン]、4,4’−チオビス[(3−トリフルオロメチル)ベンゼンアミン]、4,4’−スルホキシル−ビス−[(2−トリフルオロメチル)ベンゼンアミン]、4,4’−スルホキシル−ビス−[(3−トリフルオロメチル)ベンゼンアミン]、および4,4’−ケト−ビス−[(2−トリフルオロメチル)ベンゼンアミン]が含まれる。 【0026】 一実施形態では、接着層のための芳香族ジアミンは、ビス−アミノフェノキシベンゼン(APB)の異性体、ジメチルフェニレンジアミン(DPX)、ビスアニリンPおよびその組合せとすることができる。こうしたジアミンは、接着剤のラミネート化温度を低下させ、接着剤の他の材料、特に金属からの剥離強度を一般に増加させることができる。 【0027】 一実施形態では、任意の芳香族二無水物または芳香族二無水物の組合せは、多層誘電体の接着層を形成する場合の二無水物モノマーとして使用することができる。これらの二無水物は、単独でまたは相互に組み合わせて使用することができる。二無水物は、それらの四酸形(またはその四酸のモノ、ジ、トリまたはテトラエステル)においてまたはそれらのジエステル酸ハロゲン化物(塩化物)として使用することができる。しかし、一部の実施形態では、二無水物形は、好ましい場合がある。というのはそれは一般に、酸またはエステルより反応性が大きいからである。 【0028】 接着層のための適切な芳香族二無水物の例は、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2−(3’,4’−ジカルボキシフェニル)5,6−ジカルボキシベンズイミダゾール二無水物、2−(3’,4’−ジカルボキシフェニル)5,6−ジカルボキシベンゾオキサゾール二無水物、2−(3’,4’−ジカルボキシフェニル)5,6−ジカルボキシベンゾチアゾール二無水物、2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)、2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)、ビシクロ−[2,2,2]−オクテン−(7)−2,3,5,6−テトラカルボン酸−2,3,5,6−二無水物、4,4’−チオ−ジフタル酸無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホキシド二無水物(DSDA)、ビス(3,4−ジカルボキシフェニルオキサジアゾール−1,3,4)p−フェニレン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)2,5−オキサジアゾール1,3,4−二無水物、ビス2,5−(3’,4’−ジカルボキシジフェニルエーテル)1,3,4−オキサジアゾール二無水物、4,4’−オキシジフタル酸無水物(ODPA)、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)チオエーテル二無水物、ビスフェノールA二無水物(BPADA)、ビスフェノールS二無水物、2,2−ビス−(3,4−ジカルボキシフェニル)1,1,1,3,3,3,−ヘキサフルオロプロパン二無水物(6FDA)、5,5−[2,2,2]−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチリデン、ビス−1,3−イソベンゾフランジオン、1,4−ビス(4,4’−オキシフタル酸無水物)ベンゼン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、シクロペンタジエニルテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、エチレンテトラカルボン酸二無水物、ペリレン3,4,9,10−テトラカルボン酸二無水物、ピロメリト酸二無水物(PMDA)、テトラヒドロフランテトラカルボン酸二無水物、1,3−ビス−(4,4’−オキシジフタル酸無水物)ベンゼン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,6−ジクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,7−ジクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−テトラクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、フェナントレン−1,8,9,10−テトラカルボン酸二無水物、ピラジン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ベンゼン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物;およびチオフェン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物を含む。 【0029】 一般に、低熱膨張率のポリイミド層は、望ましくないカールを阻止するために導電層のCTEに十分近い全CTE(多層誘電体の)を提供するのに使用される。一実施形態では、この層の熱膨張率は、5、10、15、20、25と30ppm/℃の間にあり得る。低熱膨張率層は一般に、誘電体−金属多層構造体内において、接着層に隣接し、任意選択的に導電層の反対側に設置される。低熱膨張率層の厚さは、10、20、30、40、50、60、70、80、90および100ミクロンの任意の2つの間(任意選択的にこれらを含む)とすることができる。一般に、低熱膨張率層は、ポリイミドまた、あるいはポリイミド複合材から誘導されるが、他のポリマーも可能である。さらに、低熱膨張率層の厚さは、誘電体−金属構造体の平滑性を制御するために、またはラミネート(または回路をトレースしてエッチングしたラミネート)の寸法の熱安定性を提供するために調整することができる。 【0030】 本発明の一実施形態では、低熱膨張率層は、「熱硬化性」型の特性を示すのに十分高いTgのポリイミドを含む。こうしたポリイミドは、i.PMDA、BPDA、BTDAなどの芳香族二無水物、ii.p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、3,4’−オキシジアニリン、4,4’−オキシジアニリンおよび置換(または非置換)ビフェニルジアミンなどの芳香族ジアミンから誘導することができる。追加のコモノマーも、任意選択的に、本発明の好ましいポリイミドポリマーを合成する際に使用することができる。但し、追加のコモノマーは、最終のポリイミドポリマーの30、25、20、15、10、5、2、1または0.5モル%未満である。本発明の実施形態のための追加のコモノマーとして使用できる例は、限定されないが、 1.2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物; 2.1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物; 3.ベンジジン; 4.置換ベンジジン(例えば、2,2’−ビス(トリフルオロメチルベンジジン); 5.2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物; 6.2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物; 7.3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物; 8.2,3,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物; 9.2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物; 10.2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物; 11.ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物; 12.1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物; 13.1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物; 14.ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物; 15.ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物; 16.4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物; 17.オキシジフタル酸二無水物; 18.ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物; 19.ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホキシド二無水物; 20.チオジフタル酸二無水物; 21.2,2ビス−(4−アミノフェニル)プロパン; 22.4,4’−ジアミノジフェニルメタン; 23.4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド; 24.3,3’−ジアミノジフェニルスルホン; 25.4,4’−ジアミノジフェニルスルホン; 26.4,4’−ジアミノジフェニルエーテル; 27.1,5−ジアミノナフタレン; 28.4,4’−ジアミノ−ジフェニルジエチルシラン; 29.4,4’−ジアミノジフェニルシラン; 30.4,4’−ジアミノジフェニルエチルホスフィンオキシド; 31.4,4’−ジアミノジフェニルN−メチルアミン; 32.4,4’−ジアミノジフェニル−N−フェニルアミン; 33.1,3−ジアミノベンゼン; 34.1,2−ジアミノベンゼン; 35.2,2−ビス(4−アミノフェニル)1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン; 36.2,2−ビス(3−アミノフェニル)1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン; 37.及びその類似体 を含む。 【0031】 本発明による多層誘電体は、誘電体−金属ラミネート用のベースフィルムとして使用し、フレキシブルプリント回路ボード(「FPC」)内に組み込むことができる。一実施形態では、フレキシブルプリント回路ボード(「FPC」)は、以下のステップにより製造することができる。 1.接着剤を(低熱膨張率フィルム上に)施用し、接着剤を乾燥させる; 2.銅または他の導電性ホイルをラミネート化する; 3.接着剤を固める/硬化させる;および 4.(レジストを適用し、次いで光パターニングし、次いでレジストを現像し、次いで金属エッチングし、次いでレジストを除去するなどにより)回路パターンを形成する。 【0032】 本発明のカールバランス層は、接着型フィルム(または上記したような高熱膨張率層)であってもよく、または高熱膨張率である非接着型フィルムであってもよい。そうであるから、カールバランス層は、ASTM法IPC−650 2.4.41により求めた面内熱膨張率が10〜80ppm/℃であるポリイミドであってもよい。ある種の用途では、カールバランス層は、通常の接着剤よりTgが高い高熱膨張率層であって、誘電体−金属ラミネート中の「厳密な」量(すなわち、低熱膨張率層単独では釣り合わせることができないカールの量)のカールを釣り合わせる補助をすることができる。他方では、カールバランス層は、望ましくない熱寸法不安定性を低減するために低熱膨張率層を有することができる。 【0033】 本発明のカールバランス層は、厚さが、1、3、5、8、10、15、20、25、30および35ミクロンの任意の2つの間(任意選択的にこれらを含む)であってもよく、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85および90ppm/℃の任意の2つの間(任意選択的にそれらを含む)の熱膨張率を有することができる。本発明のカールバランス層は、カールバランス層のガラス転移温度が、150、175、200、225、250、275、300、325および350℃の任意の2つの間(任意選択的にこれらを含む)であるならば、接着層と類似(または同一)であってもよい。このようにして、カールバランス層は、第2の接着層として働くことができるので、誘電体−金属ラミネートは、他の材料または基板、通常は第2の導電層と結合して(例えば、続いてのプロセスにおいて)両面金属ラミネートを形成することができる。この場合、第2の導電層は、導電層と同じでも異なっていてもよく、厚さ、表面の粗さもしくは表面処理が異なっていてもよく、あるいは、金属ホイルとまったく異なる材料でもよい。 【0034】 一実施形態では、 i.接着層(複数可)、 ii.低熱膨張率層(複数可)および iii.カールバランス層(複数可) を、マルチポートダイを使用してそれらのポリアミド酸前駆体形状でキャストして本発明の多層ポリイミドを形成する。次いで、これらの多層ポリイミドは、金属への結合媒体としての接着層を通常使用して金属に結合させることができる。 【0035】 一実施形態では、誘電体−金属ラミネートは、少なくとも1層のポリイミドベースフィルム(低熱膨張率層)、接着層および第2の接着層または第2の低CTE補強層のいずれかとして使用するための少なくとも1つのポリイミドベース層を含むことができる。 【0036】 本発明の誘電体−金属ラミネートは、電子デバイスを実装するのに有用であり得る。こうしたラミネートは、以下の方法により製造することができる:i.多層誘電体(接着層と、低熱膨張率層と、カールバランス層とを含む)をゆるめる(unwound)こと;ii.また相補的導電層を、ほとんど同時にゆるめること;およびiii.この2つの層を一緒にならべて、一連のニップボンディングローラなどの熱圧縮ボンディング装置内に供給すること。一実施形態では、誘電体圧縮ニップローラおよび相補的導電層ニップローラを、直列に動作してこの2つの層を一緒に熱加圧する。圧縮ニップローラの一方または両方のいずれかを、加熱してもよい。 【0037】 一実施形態では、誘電体圧縮ニップローラの温度は、接着層の結合温度より一般に低い(ガラス転移温度より低い場合もある)温度に保持され、これにより熱圧縮されたラミネートが圧縮ニップローラまたは巻き取り後の接着層のいずれかに付着(またはブロッキング)するのが防止される。 【0038】 導電層が接着層内にしっかりと圧縮されるのを確実にすることを意図した一実施形態では、導電層圧縮ニップローラの温度は、接着層のガラス転移温度より高い温度に保持される。一般に、接着層がたとえ最小限でも(または機械的に強制して)金属の表面内に流入することが可能になるのに十分な高さの温度および圧力で熱エネルギーを使用して、導電層のデンドライトまたは「歯」(すなわち、表面の粗さ)を接着層内にしっかりと植え込むことが望ましい。結合強度は、この段階では未だ非常に小さい(すなわち、接着剤および金属はヒートシールされていない)けれども、導電層と接着層との界面が両方の材料(すなわち両方の表面)のz方向凹凸を横切って十分接触することが一般に有用である。 【0039】 一般に、誘電体−サイド圧縮ニップローラの温度は、本発明のラミネートの加工を補助するために非常に様々な温度に維持することができる。一例では、誘電体−サイド圧縮ニップローラの温度は、室温またはそれ以下に維持される。他の例では、誘電体ニップローラの温度は、接着層のガラス転移温度よりも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30または50℃低い温度に維持される。 【0040】 一実施形態では、誘電体サイド圧縮ニップローラの温度は、接着層のガラス転移温度よりも低い温度に維持される。こうした実施形態では、ラミネートは、多数の最終使用の用途において有用である結合温度では熱シールされない。そうであるから、これらのラミネートは一般に、「圧縮結合」されて、次いでその後にオーブンを使用するバッチ操作により熱シールされる。通常、圧縮結合中の結合値は、ASTM法IPC−TM−650方法No.2.4.9.D.により、0.01、0.05、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9または1.0N/cmの任意の2つの間(任意選択的にそれらを含む)とすることができる。一実施形態では、続く「熱シール工程」は、接着層を導電層に対して、および任意選択的にカールバランス層を第2の導電層または代替の基板(複数可)もしくは材料に対して、十分結合させて、ASTM法IPC−TM−650方法No.2.4.9.D.により、1.0、1.2、1.4、1.6、1.8、2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、8.0、9.0、10.0、12.0、14.0、16.0、18.0、20.0および25.0N/cmの任意の2つの間(任意選択的にそれらを含む)の結合値を提供することができる。 【0041】 「圧縮結合した」とは、接着層(またはカールバランス層)を、1気圧〜約1000気圧の範囲の圧力で接着(またはカールバランス)層のガラス転移温度よりも低い温度において導電層と接触させる加工工程を意味することを意図する。 【0042】 「熱シーリング」とは、接着層(またはカールバランス層)を、1気圧〜約1000気圧の範囲の圧力で接着層(またはカールバランス層)のガラス転移温度より高い温度において、好ましくは少なくとも20℃以上接着層のガラス転移温度より高い温度において導電層と接触させる熱加工工程を意味することを意図する。有用な結合圧力は、10、20、30、40、50、100、150、200、250、300、350、400、450、500、最大1000ポンド/平方インチ(PSI)の任意の2つの間(任意選択的にそれらを含む)の範囲とすることができる。あるいはまたは加えて、最大(任意選択的にそれらを含む)100、150、200、250、300、350、400、450または500KN/mまでの直線力を加えることもできる。導電層が酸化するのを防止するために、窒素(または不活性ガス)雰囲気を使用することができる。本発明における熱シーリングは、熱圧縮結合工程としてインライン(すなわち、同じまたは類似の装置を使用して)において行うことができるか、またはオフライン(すなわち、異なる装置を使用して)で行うことができる。 【0043】 本明細書において定義したインライン熱シーリングは、2重ベルトプレス(ラミネートに対して熱および圧力をかける少なくとも2つの金属ベルトからなる)または第2段階の圧縮ニップローラ装置の中を通って熱結合した誘電体−金属ラミネートを連続的に通過させることを指すことができる。加工時間が遅いので、良好な結合が実現される場合もある。他方、本発明の熱圧縮した誘電体−金属ラミネートは、オーブンのような第2段階の加熱加工工程においてオフラインで熱シールすることができる。このタイプの熱シール工程は、ゆるく巻いた誘電体−金属(熱圧縮された)結合ロールを高エネルギーオーブン(対流型オーブン、輻射型オーブンまたはこの2つの組合せのいずれか)中に入れる工程を含んでもよい。オーブンの温度は、接着層(またはカールバランス層)のガラス転移温度より十分高く上げることができ、圧力(および雰囲気)条件は制御することができる。本質的に、本発明のラミネートは、単に圧縮ニップローラ装置、すなわち、十分な熱圧縮結合を実現するために低温で動作し、次いでニップローラ、ベルトタイププレスまたはその両方のいずれかを使用して熱シールするためにより高い温度で動作する装置を使用するよりもより速やかに調製することができる。 【0044】 本発明の一実施形態では、2つの導電層は、共押出しにより低熱膨張率層の両サイド上に接着層を同時にキャストすることにより調製される1つの誘電体層と共に加工される。2つの導電層サイド圧縮ニップローラは、導電層の表面が対応する接着層の表面内に十分侵入するのを達成するために、それぞれの接着層のガラス転移温度以上の温度に設定される。この場合、両面誘電体−金属ラミネートは、ゆるく巻かれてロールにされ、窒素雰囲気中圧力350PSIで接着層のより高いガラス転移温度より約100度高い温度で高エネルギー対流型オーブン内に入れられる。熱シールされた両面誘電体−金属ラミネートの結合値は、1、2、3、4、5、6、7、8、10、15、20および25N/cmの任意の2つの間およびそれらを含むものとすることができる。 【0045】 本発明の他の実施形態では、導電層は、それぞれのサイドに低熱膨張率層を備える1つの誘電体層と共に加工される。こうした実施形態では、導電層圧縮ニップローラは、導電層の表面が接着層の表面内に有用に侵入するのを達成するために、接着層のガラス転移温度以上の温度に設定することができる。一実施形態では、片面誘電体−金属ラミネートは、ゆるく巻かれてロールにされ、窒素雰囲気中圧力350PSIで接着層のより高いガラス転移温度より約100度高い温度で高エネルギー対流型オーブン内に入れられる。熱シールされた片面誘電体−金属ラミネートの結合値は、1、2、3、4、5、6、7、8、10、15、20および25N/cmの任意の2つの間(任意選択的にそれらを含む)とすることができる。 【0046】 本発明の熱シールされた誘電体−金属ラミネートは、電子デバイスを実装するために使用することができるか、またはフィルムキャリアテープとして使用することができる。加えて、これらのラミネートは、電子回路をパッケージするのに使用することができ、そのラミネートは、チップオンリード(「COL」)パッケージ、チップオンフレックス(「COF」)パッケージ、リードオンチップ(「LOC」)パッケージ、マルチチップモジュール(「MCM」)パッケージ、ボールグリッドアレイ(「BGA」または「μ−BGA」)パッケージ、チップスケールパッケージ(「CSP」)、テープ自動化ボンディング(「TAB」)パッケージにおいて使用され、あるいはウェハレベルの集積回路パッケージにおいて使用される。 【0047】 本発明の有利な特性は、限定されないが、本発明を例示する以下の実施例を参照することにより認識することができる。特段の指示のない限り、部数およびパーセンテージはすべて重量によるものとする。 【実施例1】 【0048】 厚さが約25.0ミクロンで、Tg>300℃のコア層、Tg<250℃の接着層、Tg<250℃のカールバランス層を有する3層ポリイミドフィルムを、以下に示す熱圧縮装置を使用して片面上で銅ホイルにラミネート化させる。 【0049】 この25ミクロン3層ポリイミドフィルムは、厚さが約3ミクロン、Tgが約195℃である接着層を有する。コア層(面内低熱膨張率層)は、厚さが約19ミクロン、Tgが約350℃である。銅ホイルは、厚さが約12ミクロンである。 【0050】 下記のR1は、導電層ニップローラであり、R2は、誘電体層ニップローラである。金属ホイルサイド上での圧縮ニップローラの温度は、275℃に設定した。下部圧縮ニップローラ(R2)の温度は、190℃に設定した。 【0051】 ラミネート化の速度は、1メートル/分〜約5メートル/分であった。製造した誘電体金属ラミネートにおいて得られた剥離強度は、約0.5N/cmであった。この誘電体金属ラミネートを、続いて、はんだポット内で(液状はんだ加熱媒体)10秒を超える間290℃を超える温度で加熱した。誘電体金属ラミネートの剥離強度は、0.5N/cmから約15N/cmまで増加した。 【0052】 【表1】
【実施例2】 【0053】 実施例2は、3層ポリイミドフィルムの厚さが50.0ミクロンであることを除いては、実施例1に従って調製された。 【0054】 (比較例1) 比較例1は、実施例1に従って調製されたが、圧縮ニップローラの底部温度が、275℃に設定された。この場合、誘電体金属ラミネートは、ローラに付着し、ラミネートが機能不全になった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390023674 【氏名又は名称】イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
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| 【出願日】 |
平成19年6月20日(2007.6.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077481 【弁理士】 【氏名又は名称】谷 義一
【識別番号】100088915 【弁理士】 【氏名又は名称】阿部 和夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−6818(P2008−6818A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2007−162764(P2007−162764) |
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