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【発明の名称】 用紙加工装置
【発明者】 【氏名】大河内 工平

【氏名】太田 敏司

【要約】 【課題】用紙の加工予定位置の設定作業を容易に且つ正確に行うことができる用紙加工装置を提供すること。

【解決手段】搬送手段2と、搬送経路20の途中に設けられた加工手段4Aと、を備えた用紙加工装置1において、加工手段が停止した状態で搬送手段が作動し得るテスト状態を、設定し、テスト状態において、搬送手段を作動させ、搬送される用紙の加工予定位置が指標手段が指し示す指標位置と一致したことを、加工の種類と共に、入力手段から入力し、その入力を受けて、用紙の先端位置から指標位置までの距離を求め、その距離を加工予定位置として、加工の種類と共に、記憶手段に記憶させ、搬送手段を作動させながら、用紙に対して、記憶されている加工予定位置にて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段を制御するようになっていることを特徴としている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を搬送する、搬送手段と、
搬送手段で構成された搬送経路の途中に設けられ、用紙に加工を施す、1個以上の加工手段と、を備え、
用紙を搬送しながら、用紙に加工を施す、用紙加工装置において、
加工手段及び搬送手段を制御して、加工手段が停止した状態で搬送手段が作動し得るテスト状態を、設定する、テスト設定手段と、
テスト状態において、搬送手段を作動させる、テスト搬送作動手段と、
搬送経路上に所定の指標位置を指し示すよう、且つ、当該指標位置が目視可能であるよう、設けられた、指標手段と、
テスト状態において、指標手段を通って搬送される用紙の、先端位置を求める、検出手段と、
テスト状態において、搬送手段によって搬送される用紙の加工予定位置が指標位置と一致したことを、加工の種類と共に入力する、入力手段と、
上記入力を受けて、検出手段によって求められた用紙の先端位置から、指標位置までの、距離を求め、その距離を加工予定位置として、加工の種類と共に、記憶手段に記憶させる、設定手段と、
搬送手段を作動させながら、用紙に対して、記憶されている加工予定位置にて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段を制御する、本作動手段と、を備えていることを特徴とする用紙加工装置。
【請求項2】
用紙を搬送する、搬送手段と、
搬送手段で構成された搬送経路の途中に設けられ、用紙に加工を施す、1個以上の加工手段と、を備え、
用紙を搬送しながら、用紙に加工を施す、用紙加工装置において、
加工手段及び搬送手段を制御して、加工手段が停止した状態で搬送手段が作動し得るテスト状態を、設定する、テスト設定手段と、
テスト状態において、搬送手段を制御して、用紙を所定位置まで搬送する、テスト搬送制御手段と、
搬送経路上に指標位置を指し示しながら搬送方向に移動可能に、且つ、当該指標位置が目視可能であるよう、設けられた、指標手段と、
テスト状態において、指標手段を移動させる、指標移動手段と、
テスト状態において、移動する指標手段が指し示す指標位置が、上記所定位置まで搬送された用紙の加工予定位置と、一致したことを、加工の種類と共に入力する、入力手段と、
上記入力を受けて、用紙の先端から指標位置までの距離を求め、その距離を加工予定位置として、加工の種類と共に、記憶手段に記憶させる、設定手段と、
搬送手段を作動させながら、用紙に対して、記憶されている加工予定位置にて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段を制御する、本作動手段と、を備えていることを特徴とする用紙加工装置。
【請求項3】
用紙を搬送する、搬送手段と、
搬送手段で構成された搬送経路の途中に設けられ、用紙に加工を施す、1個以上の加工手段と、を備え、
用紙を搬送しながら、用紙に加工を施す、用紙加工装置において、
加工手段及び搬送手段が共に停止した状態であるテスト状態を、設定する、テスト設定手段と、
搬送手段に供給される用紙が載置される、給紙台と、
給紙台の用紙上に指標位置を指し示しながら用紙供給方向に移動可能に、且つ、当該指標位置が目視可能であるよう、設けられた、指標手段と、
テスト状態において、指標手段を移動させる、指標移動手段と、
テスト状態において、移動する指標手段が指し示す指標位置が給紙台の用紙の加工予定位置と一致したことを、加工の種類と共に入力する、入力手段と、
上記入力を受けて、用紙の先端位置から指標位置までの距離を求め、その距離を加工予定位置として、加工の種類と共に、記憶手段に記憶させる、設定手段と、
搬送手段を作動させながら、用紙に対して、記憶されている加工予定位置にて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段を制御する、本作動手段と、を備えていることを特徴とする用紙加工装置。
【請求項4】
指標手段が、搬送経路の幅方向に渡されて搬送経路の所定位置に固定された長尺部材に、固定されている、請求項1記載の用紙加工装置。
【請求項5】
指標移動手段が、搬送方向に回動可能な無端環状ベルトで構成されており、指標手段が、該ベルトに固定されている、請求項2記載の用紙加工装置。
【請求項6】
指標移動手段が、用紙供給方向に回動可能な無端環状ベルトで構成されており、指標手段が、該ベルトに固定されている、請求項3記載の用紙加工装置。
【請求項7】
指標手段が、指標位置に向けて光ビームを照射する発光部材である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の用紙加工装置。
【請求項8】
指標手段が、指標位置に向けて突出した凸状体である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の用紙加工装置。
【請求項9】
加工手段が、裁断加工手段、折り目加工手段、及びミシン目加工手段の内の少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の用紙加工装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙を搬送しながら、用紙に加工を施す、用紙加工装置、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
用紙を搬送しながら、用紙に加工を施す、用紙加工装置としては、例えば、特許文献1に記載の装置がある。そして、この装置においては、用紙の加工予定位置の設定作業を、次のように行っている。すなわち、用紙の加工予定位置を実際に測定し、その測定値を操作パネルから入力する。
【特許文献1】特開2001−232700号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のような設定作業は、面倒であり、誤った測定や入力を招く恐れがあった。測定や入力を誤ると、所望の加工用紙を得ることができない。
【0004】
そこで、用紙の加工予定位置の設定作業を容易に且つ正確に行うことができる用紙加工装置が要望されていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の第1発明は、用紙を搬送する、搬送手段と、搬送手段で構成された搬送経路の途中に設けられ、用紙に加工を施す、1個以上の加工手段と、を備え、用紙を搬送しながら、用紙に加工を施す、用紙加工装置において、加工手段及び搬送手段を制御して、加工手段が停止した状態で搬送手段が作動し得るテスト状態を、設定する、テスト設定手段と、テスト状態において、搬送手段を作動させる、テスト搬送作動手段と、搬送経路上に所定の指標位置を指し示すよう、且つ、当該指標位置が目視可能であるよう、設けられた、指標手段と、テスト状態において、指標手段を通って搬送される用紙の、先端位置を求める、検出手段と、テスト状態において、搬送手段によって搬送される用紙の加工予定位置が指標位置と一致したことを、加工の種類と共に入力する、入力手段と、上記入力を受けて、検出手段によって求められた用紙の先端位置から、指標位置までの、距離を求め、その距離を加工予定位置として、加工の種類と共に、記憶手段に記憶させる、設定手段と、搬送手段を作動させながら、用紙に対して、記憶されている加工予定位置にて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段を制御する、本作動手段と、を備えていることを特徴としている。
【0006】
本願の第2発明は、用紙を搬送する、搬送手段と、搬送手段で構成された搬送経路の途中に設けられ、用紙に加工を施す、1個以上の加工手段と、を備え、用紙を搬送しながら、用紙に加工を施す、用紙加工装置において、加工手段及び搬送手段を制御して、加工手段が停止した状態で搬送手段が作動し得るテスト状態を、設定する、テスト設定手段と、テスト状態において、搬送手段を制御して、用紙を所定位置まで搬送する、テスト搬送制御手段と、搬送経路上に指標位置を指し示しながら搬送方向に移動可能に、且つ、当該指標位置が目視可能であるよう、設けられた、指標手段と、テスト状態において、指標手段を移動させる、指標移動手段と、テスト状態において、移動する指標手段が指し示す指標位置が、上記所定位置まで搬送された用紙の加工予定位置と、一致したことを、加工の種類と共に入力する、入力手段と、上記入力を受けて、用紙の先端から指標位置までの距離を求め、その距離を加工予定位置として、加工の種類と共に、記憶手段に記憶させる、設定手段と、搬送手段を作動させながら、用紙に対して、記憶されている加工予定位置にて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段を制御する、本作動手段と、を備えていることを特徴としている。
【0007】
本願の第3発明は、用紙を搬送する、搬送手段と、搬送手段で構成された搬送経路の途中に設けられ、用紙に加工を施す、1個以上の加工手段と、を備え、用紙を搬送しながら、用紙に加工を施す、用紙加工装置において、加工手段及び搬送手段が共に停止した状態であるテスト状態を、設定する、テスト設定手段と、搬送手段に供給される用紙が載置される、給紙台と、給紙台の用紙上に指標位置を指し示しながら用紙供給方向に移動可能に、且つ、当該指標位置が目視可能であるよう、設けられた、指標手段と、テスト状態において、指標手段を移動させる、指標移動手段と、テスト状態において、移動する指標手段が指し示す指標位置が給紙台の用紙の加工予定位置と一致したことを、加工の種類と共に入力する、入力手段と、上記入力を受けて、用紙の先端位置から指標位置までの距離を求め、その距離を加工予定位置として、加工の種類と共に、記憶手段に記憶させる、設定手段と、搬送手段を作動させながら、用紙に対して、記憶されている加工予定位置にて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段を制御する、本作動手段と、を備えていることを特徴としている。
【0008】
上記第1〜第3発明は、更に、次のような構成を採用するのが好ましい。
【0009】
(1)上記第1発明において、指標手段が、搬送経路の幅方向に渡されて搬送経路の所定位置に固定された長尺部材に、固定されている。
【0010】
(2)上記第2発明において、指標移動手段が、搬送方向に回動可能な無端環状ベルトで構成されており、指標手段が、該ベルトに固定されている。
【0011】
(3)上記第3発明において、指標移動手段が、用紙供給方向に回動可能な無端環状ベルトで構成されており、指標手段が、該ベルトに固定されている。
【0012】
(4)上記第1〜第3発明において、指標手段が、指標位置に向けて光ビームを照射する発光部材である。
【0013】
(5)上記第1〜第3発明において、指標手段が、指標位置に向けて突出した凸状体である。
【0014】
(6)上記第1〜第3発明において、加工手段が、裁断加工手段、折り目加工手段、及びミシン目加工手段の内の少なくとも1種である。
【発明の効果】
【0015】
上記第1発明によれば、テスト状態において、搬送されて来た用紙の加工予定位置が指標手段の指標位置と一致した時を、目視により検知して、操作パネルの特定のキーを押すだけで、加工予定位置を設定することができるので、用紙の加工予定位置の設定作業を極めて容易に行うことができる。
【0016】
上記第2発明によれば、テスト状態において、移動する指標手段の指標位置が、用紙の加工予定位置と一致した時を、目視により検知して、操作パネルの特定のキーを押すだけで、加工予定位置を設定することができるので、用紙の加工予定位置の設定作業を極めて容易に行うことができる。
【0017】
上記第3発明によれば、テスト状態において、移動する指標手段の指標位置が、用紙の加工予定位置と一致した時を、目視により検知して、操作パネルの特定のキーを押すだけで、加工予定位置を設定することができるので、用紙の加工予定位置の設定作業を極めて容易に行うことができる。
【0018】
しかも、上記第1〜第3発明によれば、用紙の加工予定位置の設定作業において、数値の入力などの作業を必要としないので、誤った入力を防止できる。したがって、用紙の加工予定位置の設定作業を正確に行うことができる。
【0019】
更に、上記第1〜第3発明によれば、用紙の加工予定位置の設定作業において、加工予定位置を実際に測定する必要がないので、誤った測定を防止できる。したがって、この点からも、用紙の加工予定位置の設定作業を正確に行うことができる。
【0020】
上記構成(1)によれば、指標手段を容易に且つ正確に設けることができる。
【0021】
上記構成(2)又は(3)によれば、指標手段を容易に且つ確実に移動させることができる。
【0022】
上記構成(4)によれば、指標位置を容易に且つ明確に確認することができる。
【0023】
上記構成(5)によれば、指標手段を安価に形成できる。
【0024】
上記構成(6)によれば、これらの加工手段の加工予定位置を設定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態による用紙加工装置の全体を示す模式縦断面図、図2は図1の装置の平面透視部分図である。用紙加工装置1は、装置本体10の両端に、給紙台11と、排紙台12と、を備えている。給紙台11は、2つの給紙ローラ131及びベルト132と共に、給紙手段14を構成している。給紙手段14から排紙台12へは、多数個の、対の搬送ローラ21からなる搬送手段2によって、搬送経路20が構成されている。給紙手段14は、給紙台11上の最上の1枚の用紙100をベルト132によって吸引して搬送経路20へ供給するようになっている。矢印Xは、搬送方向を示している。
【0026】
そして、本実施形態では、搬送経路20上に、加工部A1を備えている。加工部A1は、給紙手段14側から順に設けられた、位置センサー3と、加工手段4(図6)としての折り目加工手段4Aと、指標手段5Aと、によって構成されている。折り目加工手段4A及び指標手段5Aは、一体に設けられており、1つのユニットとして、装置本体10から着脱自在である。
【0027】
位置センサー3は、1対の発光部301及び受光部302からなっており、用紙100の先端101が通過した時を検出するようになっている。
【0028】
折り目加工手段4Aは、下面に凸部411を有する上型41と、上面に凹部421を有する下型42と、を備えており、凸部411が用紙100と共に凹部421に嵌入することによって、用紙100に折り目を形成するようになっている。
【0029】
指標手段5Aは、図3に示されるように、長尺部材51の一方の端部の近傍に固定されている。長尺部材51は、搬送経路20の幅方向に渡されて、搬送経路20の所定位置に、固定されている。指標手段5Aは、具体的には、光ビームを照射するLEDであり、図4及び図5に示されるように、搬送経路20上に位置する用紙100に対して上方から所定方向に向けて光ビームPを照射するよう、設けられている。これにより、指標手段5Aは、光ビームPの照射位置すなわち所定の指標位置Mを指し示すことができる。所定の指標位置Mは、長尺部材51の端部に形成された開口511を通して、上方から目視可能である。すなわち、指標手段5Aは、指標位置Mを上方から目視可能な位置に、設けられている。なお、指標手段5Aが設けられた開口512は、蓋513で塞がれるようになっている。
【0030】
図6は用紙加工装置1のブロック構成図である。用紙加工装置1は、更に、制御手段60、記憶手段7、及び入力手段8、を備えている。
【0031】
制御手段60は、用紙加工装置1の全作動を制御するものであり、具体的には、CPUで構成されている。制御手段60は、特に、テスト設定手段601と、テスト搬送作動手段602と、検出手段603と、設定手段604と、本作動手段605と、を有している。
【0032】
テスト設定手段601は、加工手段4及び搬送手段2を制御して、加工手段4が停止した状態で搬送手段2が作動し得る「テスト状態」を、設定する。テスト搬送作動手段602は、テスト状態において、搬送手段2を作動させて、用紙100を搬送する。なお、テスト状態で用いる用紙100は、加工する用紙に限らず、テスト用の特別な用紙でもよい。
【0033】
検出手段603は、指標手段5Aを通過して搬送される用紙100の、先端101の位置を求める。検出手段603は、具体的には、位置センサー3によって検出された時から、搬送モータのステップ数を計測し、その計測値に基づいて、位置センサー3から用紙100の先端101までの搬送方向の距離を求める。
【0034】
入力手段8は、操作パネルで構成されており、各種のキーを有している。入力手段8は、図7及び図8に示されるように、テスト状態において、搬送手段2によって搬送される用紙100の加工予定位置Dが指標位置Mと一致したことを、加工の種類と共に入力できる。入力は、具体的には、操作パネルの特定のキーを押すことにより、行われる。入力される加工の種類は、本実施形態では、折り目加工である。なお、加工の種類の入力は、上記特定のキーを押すことによって行われるようにしてもよく、又は、上記特定のキーとは別のキーを押すことによって行われるようにしてもよい。
【0035】
設定手段604は、入力手段8からの入力を受けて、検出手段603と共に作動して、用紙100の先端101から指標位置Mまでの搬送方向の距離Sを求め、その距離Sを加工予定位置Dとして、加工の種類と共に、記憶手段7に記憶させる。
【0036】
本作動手段605は、搬送手段2を作動させながら、用紙100に対して、記憶されている加工予定位置Dにて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段4を制御する。本作動手段605は、位置センサー3によって用紙100の先端101が検出されてから、搬送モータのステップ数を計測し、その計測値に基づいて、加工予定位置Dが加工手段4の位置に来たことを検知して、加工手段4を作動させる。
【0037】
上記構成の用紙加工装置1は、次のように作動する。
用紙加工装置1を起動した後、まず、操作パネルのテスト用の所定のキーを押して、テスト設定手段601を作動させる。これにより、用紙加工装置1がテスト状態に設定される。すなわち、用紙加工装置1は、加工手段4が停止した状態で搬送手段2が作動し得る状態となる。
【0038】
次に、操作パネルのテスト用の別の所定のキーを押して、又は、自動的に、テスト搬送作動手段602を作動させる。これにより、給紙手段14によって、給紙台11上の最上の用紙100が搬送経路20に供給され、搬送手段2によって、用紙100が搬送される。
【0039】
次に、図8に示されるように、搬送されて来た用紙100の加工予定位置Dが指標手段5Aの指標位置Mと一致した時を、目視により検知して、操作パネルのテスト用の特定のキーを押す。すなわち、入力手段8による入力を行う。そうすると、検出手段603及び設定手段604が作動する。
【0040】
検出手段603が作動すると、位置センサー3から用紙100の先端101までの搬送方向の距離Lが求められる。また、設定手段604が作動すると、用紙100の先端101の位置から指標位置Mまでの搬送方向の距離Sが求められ、その距離Sが加工予定位置Dとして、加工の種類と共に、記憶手段7に記憶される。なお、この時、距離Sは、位置センサー3から指標位置Mまでの距離Tを距離Lから差し引くことによって、求められる。距離Tは、予め求められている。
【0041】
次に、操作パネルの本作動用の所定のキーを押して、本作動手段605を作動させる。これにより、搬送手段2によって搬送されていく用紙100に対して、記憶手段7に記憶されている加工予定位置Dにて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段4が制御される。
【0042】
これにより、用紙100は、搬送されながら、折り目加工装置4Aによって、加工予定位置Dにて折り目加工される。
【0043】
以上のように、本実施形態の用紙加工装置1によれば、テスト状態において、搬送されて来た用紙100の加工予定位置Dが指標手段5Aの指標位置Mと一致した時を、目視により検知して、操作パネルの特定のキーを押すだけで、加工予定位置Dを設定することができる。したがって、本実施形態の用紙加工装置1によれば、用紙100の加工予定位置Dの設定作業を極めて容易に行うことができる。
【0044】
しかも、本実施形態の用紙加工装置1によれば、用紙100の加工予定位置Dの設定作業において、数値の入力などの作業を必要としないので、誤った入力を防止できる。したがって、用紙100の加工予定位置Dの設定作業を正確に行うことができる。
【0045】
更に、本実施形態の用紙加工装置1によれば、用紙100の加工予定位置Dの設定作業において、加工予定位置Dを実際に測定する必要がないので、誤った測定を防止できる。したがって、この点からも、用紙100の加工予定位置Dの設定作業を正確に行うことができる。
【0046】
[第2実施形態]
図9は本発明の第2実施形態による用紙加工装置の全体を示す模式縦断面図、図10は図9の装置の平面透視部分図である。用紙加工装置1は、装置本体10の両端に、給紙台11と、排紙台12と、を備えている。給紙台11は、2つの給紙ローラ131及びベルト132と共に、給紙手段14を構成している。給紙手段14から排紙台12へは、多数個の、対の搬送ローラ21からなる搬送手段2によって、搬送経路20が構成されている。給紙手段14は、給紙台11上の最上の1枚の用紙100をベルト132によって吸引して搬送経路20へ供給するようになっている。矢印Xは、搬送方向を示している。
【0047】
そして、本実施形態では、搬送経路20上に、加工部A2を備えている。加工部A2は、給紙手段14側から順に設けられた、位置センサー3と、加工手段4(図13)としての折り目加工手段4Aと、によって構成されている。折り目加工手段4Aは、1つのユニットとして、装置本体10から着脱自在である。
【0048】
位置センサー3は、1対の発光部301及び受光部302からなっており、用紙100の先端101が通過した時を検出するようになっている。
【0049】
折り目加工手段4Aは、下面に凸部411を有する上型41と、上面に凹部421を有する下型42と、を備えており、凸部411が用紙100と共に凹部421に嵌入することによって、用紙100に折り目を形成するようになっている。
【0050】
更に、本実施形態では、搬送経路20の片側であって上方から目視可能な位置に、指標手段5Bが設けられている。図11は、折り目加工手段4Aを取り外した用紙加工装置1の全体を示す模式縦断面図、図12は図11の装置の斜視部分図である。指標手段5Bは、指標移動手段53によって搬送方向に移動可能に、設けられている。指標手段5Bは、凸部591を有するブロック体59である。指標移動手段53は、2つのローラ531、532に張り渡された無端環状ベルト533で構成されており、ローラ531、532の回転によってベルト533を搬送方向へ回動させるようになっている。指標移動手段53は、後述するように所定位置まで搬送された用紙100の、搬送方向長さの全てに渡って、指標手段5Bを移動させることができる寸法を、有している。指標手段5Bは、凸部591を上方から目視可能な状態で且つ搬送経路20に向けた状態で、ベルト533に固定されている。指標手段5Bにおいては、凸部591が指標位置Mを指し示している。
【0051】
図13は用紙加工装置1のブロック構成図である。用紙加工装置1は、更に、制御手段60、記憶手段7、及び入力手段8、を備えている。
【0052】
制御手段60は、用紙加工装置1の全作動を制御するものであり、具体的には、CPUで構成されている。制御手段60は、特に、テスト設定手段611と、テスト搬送制御手段612と、設定手段613と、本作動手段614と、を有している。
【0053】
テスト設定手段611は、加工手段4及び搬送手段2を制御して、加工手段4が停止した状態で搬送手段2が作動し得る「テスト状態」を、設定する。
【0054】
テスト搬送制御手段612は、テスト状態において、搬送手段2を制御して、用紙100を所定位置まで、例えば、図14に示されるように、最下流の搬送ローラ21の中心位置まで、搬送する。
【0055】
入力手段8は、操作パネルで構成されており、各種のキーを有している。入力手段8は、図14に示されるように、テスト状態において、移動する指標手段5Bが指し示す指標位置Mが、既に上記所定位置まで搬送されている用紙100の加工予定位置Dと、一致したことを、加工の種類と共に入力できる。入力は、具体的には、操作パネルの特定のキーを押すことにより、行われる。入力される加工の種類は、本実施形態では、折り目加工である。なお、加工の種類の入力は、上記特定のキーを押すことによって行われるようにしてもよく、又は、上記特定のキーとは別のキーを押すことによって行われるようにしてもよい。
【0056】
設定手段613は、入力手段8からの入力を受けて、用紙100の先端101から指標位置Mまでの搬送方向の距離Sを求め、その距離Sを加工予定位置Dとして、加工の種類と共に、記憶手段7に記憶させる。
【0057】
本作動手段614は、搬送手段2を作動させながら、用紙100に対して、記憶されている加工予定位置Dにて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段4を制御する。本作動手段614は、位置センサー3によって用紙100の先端101が検出されてから、搬送モータのステップ数を計測し、その計測値に基づいて、加工予定位置Dが加工手段4の位置に来たことを検知して、加工手段4を作動させる。
【0058】
上記構成の用紙加工装置1は、次のように作動する。
用紙加工装置1を起動した後、まず、操作パネルのテスト用の所定のキーを押して、テスト設定手段611を作動させる。これにより、用紙加工装置1がテスト状態に設定される。すなわち、用紙加工装置1は、加工手段4が停止した状態で、搬送手段2が作動し得る状態となる。
【0059】
次に、操作パネルのテスト用の別の所定のキーを押して、又は、自動的に、テスト搬送制御手段612を作動させる。これにより、給紙手段14によって、給紙台11上の最上の用紙100が搬送経路20に供給され、搬送手段2によって、用紙100が所定位置まで、例えば、最下流の搬送ローラ21の中心位置まで、搬送される。
【0060】
次に、操作パネルのテスト用の更に別のキーを押して、指標移動手段53を作動させる。これにより、指標手段5Bが、既に上記所定位置まで搬送されている用紙100の上方を搬送方向に移動する。そして、指標手段5Bの指標位置Mが、図14に示されるように、用紙100の加工予定位置Dと一致した時を、目視により検知すると、操作パネルの特定のキーを押す。すなわち、入力手段8による入力を行う。そうすると、設定手段613が作動する。
【0061】
設定手段613が作動すると、用紙100の先端101から指標位置Mまでの搬送方向の距離Sが求められ、その距離Sが加工予定位置Dとして、加工の種類と共に、記憶手段7に記憶される。
【0062】
次に、操作パネルの本作動用のキーを押して、本作動手段614を作動させる。これにより、搬送手段2によって搬送されていく用紙100に対して、記憶手段7に記憶されている加工予定位置Dにて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段4が制御される。
【0063】
これにより、用紙100は、搬送されながら、折り目加工装置4Aによって、加工予定位置Dにて折り目加工される。
【0064】
以上のように、本実施形態の用紙加工装置1によれば、テスト状態において、移動する指標手段5Bの指標位置Mが、用紙100の加工予定位置Dと一致した時を、目視により検知して、操作パネルの特定のキーを押すだけで、加工予定位置Dを設定することができる。したがって、本実施形態の用紙加工装置1によれば、用紙100の加工予定位置Dの設定作業を極めて容易に行うことができる。
【0065】
しかも、本実施形態の用紙加工装置1によれば、用紙100の加工予定位置Dの設定作業において、数値の入力などの作業を必要としないので、誤った入力を防止できる。したがって、用紙100の加工予定位置Dの設定作業を正確に行うことができる。
【0066】
更に、本実施形態の用紙加工装置1によれば、用紙100の加工予定位置Dの設定作業において、加工予定位置Dを実際に測定する必要がないので、誤った測定を防止できる。したがって、この点からも、用紙100の加工予定位置Dの設定作業を正確に行うことができる。
【0067】
[第3実施形態]
図15は本発明の第3実施形態による用紙加工装置の全体を示す模式縦断面図、図16は図15の装置の斜視図である。用紙加工装置1は、装置本体10の両端に、給紙台11と、排紙台12と、を備えている。給紙台11は、2つの給紙ローラ131及びベルト132と共に、給紙手段14を構成している。給紙手段14から排紙台12へは、多数個の、対の搬送ローラ21からなる搬送手段2によって、搬送経路20が構成されている。給紙手段14は、給紙台11上の最上の1枚の用紙100をベルト132によって吸引して搬送経路20へ供給するようになっている。矢印Xは、搬送方向を示している。
【0068】
そして、本実施形態では、搬送経路20上に、加工部A3を備えている。加工部A3は、給紙手段14側から順に設けられた、位置センサー3と、加工手段4(図17)としての折り目加工手段4Aと、によって構成されている。折り目加工手段4Aは、1つのユニットとして、装置本体10から着脱自在である。
【0069】
位置センサー3は、1対の発光部301及び受光部302からなっており、用紙100の先端101が通過した時を検出するようになっている。
【0070】
折り目加工手段4Aは、下面に凸部411を有する上型41と、上面に凹部421を有する下型42と、を備えており、凸部411が用紙100と共に凹部421に嵌入することによって、用紙100に折り目を形成するようになっている。
【0071】
更に、本実施形態では、給紙台11の片側であって上方から目視可能な位置に、指標手段5Cが設けられている。指標手段5Cは、指標移動手段55によって用紙供給方向に移動可能に、設けられている。なお、用紙供給方向は搬送方向と同じである。指標手段5Cは、凸部591を有するブロック体59である。指標移動手段55は、2つのローラ551、552に張り渡された無端環状ベルト553で構成されており、ローラ551、552の回転によってベルト553を用紙供給方向へ回動させるようになっている。指標移動手段55は、給紙台11上に載置された用紙100の、用紙供給方向長さの全てに渡って、指標手段5Cを移動させることができる寸法を、有している。指標手段5Cは、凸部591を上方から目視可能な状態で且つ給紙台11側に向けた状態で、ベルト553に固定されている。指標手段5Cにおいては、凸部591が指標位置Mを指し示している。
【0072】
図17は用紙加工装置1のブロック構成図である。用紙加工装置1は、更に、制御手段60、記憶手段7、及び入力手段8、を備えている。
【0073】
制御手段60は、用紙加工装置1の全作動を制御するものであり、具体的には、CPUで構成されている。制御手段60は、特に、テスト設定手段621と、設定手段622と、本作動手段623と、を有している。
【0074】
テスト設定手段621は、加工手段4及び搬送手段2が共に停止した状態である「テスト状態」を、設定する。
【0075】
入力手段8は、操作パネルで構成されており、各種のキーを有している。入力手段8は、図18に示されるように、テスト状態において、移動する指標手段5Cが指し示す指標位置Mが、給紙台11上の用紙100の加工予定位置Dと、一致したことを、加工の種類と共に入力できる。入力は、具体的には、操作パネルの特定のキーを押すことにより、行われる。入力される加工の種類は、本実施形態では、折り目加工である。なお、加工の種類の入力は、上記特定のキーを押すことによって行われるようにしてもよく、又は、上記特定のキーとは別のキーを押すことによって行われるようにしてもよい。
【0076】
設定手段622は、入力手段8からの入力を受けて、用紙100の先端101から指標位置Mまでの搬送方向の距離Sを求め、その距離Sを加工予定位置Dとして、加工の種類と共に、記憶手段7に記憶させる。
【0077】
本作動手段623は、搬送手段2を作動させながら、用紙100に対して、記憶されている加工予定位置Dにて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段4を制御する。本作動手段623は、位置センサー3によって用紙100の先端101が検出されてから、搬送モータのステップ数を計測し、その計測値に基づいて、加工予定位置Dが加工手段4の位置に来たことを検知して、加工手段4を作動させる。
【0078】
上記構成の用紙加工装置1は、次のように作動する。
用紙加工装置1を起動した後、まず、操作パネルのテスト用の所定のキーを押して、テスト設定手段621を作動させる。これにより、用紙加工装置1がテスト状態に設定される。すなわち、用紙加工装置1は、加工手段4及び搬送手段2が停止した状態となる。
【0079】
次に、操作パネルのテスト用の別のキーを押して、指標移動手段55を作動させる。これにより、指標手段5Cが、給紙台11上の用紙100の上方を用紙供給方向に移動する。そして、指標手段5Cの指標位置Mが、図18に示されるように、用紙100の加工予定位置Dと一致した時を、目視により検知すると、操作パネルの特定のキーを押す。すなわち、入力手段8による入力を行う。そうすると、設定手段622が作動する。
【0080】
設定手段622が作動すると、用紙100の先端101から指標位置Mまでの搬送方向の距離Sが求められ、その距離Sが加工予定位置Dとして、加工の種類と共に、記憶手段7に記憶される。
【0081】
次に、操作パネルの本作動用のキーを押して、本作動手段623を作動させる。これにより、搬送手段2によって搬送されていく用紙100に対して、記憶手段7に記憶されている加工予定位置Dにて、記憶されている種類の加工を施すよう、加工手段4が制御される。
【0082】
これにより、用紙100は、搬送されながら、折り目加工装置4Aによって、加工予定位置Dにて折り目加工される。
【0083】
以上のように、本実施形態の用紙加工装置1によれば、テスト状態において、移動する指標手段5Cの指標位置Mが、用紙100の加工予定位置Dと一致した時を、目視により検知して、操作パネルの特定のキーを押すだけで、加工予定位置Dを設定することができる。したがって、本実施形態の用紙加工装置1によれば、用紙100の加工予定位置Dの設定作業を極めて容易に行うことができる。
【0084】
しかも、本実施形態の用紙加工装置1によれば、用紙100の加工予定位置Dの設定作業において、数値の入力などの作業を必要としないので、誤った入力を防止できる。したがって、用紙100の加工予定位置Dの設定作業を正確に行うことができる。
【0085】
更に、本実施形態の用紙加工装置1によれば、用紙100の加工予定位置Dの設定作業において、加工予定位置Dを実際に測定する必要がないので、誤った測定を防止できる。したがって、この点からも、用紙100の加工予定位置Dの設定作業を正確に行うことができる。
【0086】
[第4実施形態]
図19は本発明の第4実施形態の用紙加工装置の全体を示す模式縦断面図、図20は図19の装置の平面透視部分図である。用紙加工装置1は、装置本体10の両端に、給紙台11と、排紙台12と、を備えている。給紙台11は、2つの給紙ローラ131及びベルト132と共に、給紙手段14を構成している。給紙手段14から排紙台12へは、多数個の、対の搬送ローラ21からなる搬送手段2によって、搬送経路20が構成されている。給紙手段14は、給紙台11上の最上の1枚の用紙100をベルト132によって吸引して搬送経路20へ供給するようになっている。矢印Xは、搬送方向を示している。
【0087】
そして、本実施形態では、搬送経路20上に、給紙手段14側から順に、加工部Aと、加工部Bと、加工部Cと、が設けられている。加工部Aは、給紙手段14側から順に設けられた、位置センサー3と、加工手段4としての折り目加工手段4Aと、指標手段5Aと、からなっている。加工部Aは、第1実施形態の加工部A1と同じである。加工部Bは、給紙手段14側から順に設けられた、位置センサー3と、加工手段4としての裁断加工手段4Bと、指標手段5Aと、からなっている。加工部Bは、加工手段が第1実施形態の加工部A1と異なるだけである。加工部Cは、給紙手段14側から順に設けられた、位置センサー3と、加工手段4としてのミシン目加工手段4Cと、指標手段5Aと、からなっている。加工部Cは、加工手段が第1実施形態の加工部A1と異なるだけである。加工部B、Cにおいても、加工手段及び指標手段5Aは、1つのユニットとして、装置本体10から着脱自在である。
【0088】
なお、裁断加工手段4Bは、下刃43に対して上刃44を上下動させることにより、用紙100を裁断するようになっている。また、ミシン目加工手段4Cは、基台45の上面451に対して鋸刃46を上下動させることにより、用紙100にミシン目を形成するようになっている。
【0089】
本実施形態の用紙加工装置1の加工部A、B、C以外の構成は、加工部A、B、Cのそれぞれに対して、第1実施形態と同じであるが、共通している手段は共用されている。したがって、本実施形態の用紙加工装置1のブロック構成図は、図6と同様である。
【0090】
上記構成の用紙加工装置1は、次のように作動する。
用紙加工装置1を起動した後、まず、操作パネルのテスト用の所定のキーを押して、テスト設定手段601を作動させる。これにより、用紙加工装置1がテスト状態に設定される。すなわち、用紙加工装置1は、全ての加工手段4が停止した状態で搬送手段2が作動し得る状態となる。
【0091】
次に、操作パネルのテスト用の別の所定のキーを押して、又は、自動的に、テスト搬送作動手段602を作動させる。これにより、給紙手段14によって、給紙台11上の最上の用紙100が搬送経路20に供給され、搬送手段2によって、用紙100が搬送される。
【0092】
次に、図21に示されるように、用紙100が加工部Aに搬送されて来ると、図22に示されるように、加工部Aにおいて用紙100の加工予定位置D1が指標手段5Aの指標位置Mと一致した時を、目視により検知して、操作パネルのテスト用の特定のキーを押す。すなわち、入力手段8による入力を行う。次に、用紙100が加工部Bに搬送されて来ると、図23に示されるように、加工部Bにおいて用紙100の加工予定位置D2が指標手段5Aの指標位置Mと一致した時を、目視により検知して、操作パネルのテスト用の特定のキーを押す。すなわち、入力手段8による入力を行う。更に、用紙100が加工部Cに搬送されて来ると、図24に示されるように、加工部Cにおいて用紙100の加工予定位置D3が指標手段5Aの指標位置Mと一致した時を、目視により検知して、操作パネルのテスト用の特定のキーを押す。すなわち、入力手段8による入力を行う。そうすると、検出手段603及び設定手段604が作動する。
【0093】
検出手段603が作動すると、加工部A、B、Cのそれぞれに関して、位置センサー3から用紙100の先端101までの搬送方向の距離La、Lb、Lcが求められる。また、設定手段604が作動すると、加工部A、B、Cのそれぞれに関して、用紙100の先端101の位置から指標位置Mまでの搬送方向の距離Sa、Sb、Scが求められ、その距離Sa、Sb、Scが加工予定位置D1、D2、D3として、加工の種類と共に、記憶手段7に記憶される。なお、この時、距離Sa、Sb、Scは、位置センサー3から指標位置Mまでの距離Tを距離La、Lb、Lcから差し引くことによって、求められる。距離Tは、予め求められている。
【0094】
次に、操作パネルの本作動用の所定のキーを押して、本作動手段605を作動させる。これにより、搬送手段2によって搬送されていく用紙100に対して、記憶手段7に記憶されている加工予定位置D1、D2、D3にて、記憶されている種類の加工すなわち折り目形成加工、裁断加工、及びミシン目形成加工を施すよう、加工部A、B、Cの加工手段4が制御される。
【0095】
これにより、用紙100は、加工部Aにおいて、加工予定位置D1にて、折り目形成加工され、次に、加工部Bにおいて、加工予定位置D2にて、裁断加工され、そして、加工部Cにおいて、加工予定位置D3にて、ミシン目形成加工される。
【0096】
以上のように、本実施形態の用紙加工装置1によれば、テスト状態において、搬送されて来た用紙100の複数の加工予定位置がそれぞれ指標手段5Aの指標位置Mと一致した時を、目視により検知して、操作パネルの特定のキーを押すだけで、複数の加工予定位置を設定することができる。したがって、本実施形態の用紙加工装置1によれば、用紙100の複数の加工予定位置の設定作業を極めて容易に行うことができる。
【0097】
しかも、本実施形態の用紙加工装置1によれば、用紙100の複数の加工予定位置の設定作業において、数値の入力などの作業を必要としないので、誤った入力を防止できる。したがって、用紙100の複数の加工予定位置の設定作業を正確に行うことができる。
【0098】
更に、本実施形態の用紙加工装置1によれば、用紙100の複数の加工予定位置の設定作業において、加工予定位置を実際に測定する必要がないので、誤った測定を防止できる。したがって、この点からも、用紙100の複数の加工予定位置の設定作業を正確に行うことができる。
【0099】
[別の実施形態]
本発明においては、上記第1〜第4実施形態に関して、次のような変形構成を採用してもよい。
【0100】
(1)第4実施形態においては、いずれか1つの加工部のみが指標手段を有し、他の加工部は指標手段を有さない、という構成でもよい。例えば、図25は加工部Aのみが指標手段5Aを有し、その他は第4実施形態と同様の構成を有する場合を示している。この場合には、指標手段5Aを有する加工部Aを用紙100が通過する際に、検出手段603及び設定手段604が作動して、加工予定位置D1、D2、D3と、それぞれの加工の種類とが、記憶手段7に記憶される。なお、この場合には、加工の種類は、加工予定位置と指標位置Mとの一致を入力するキーとは別のキーで入力することになる。これによっても、用紙100に対して、第4実施形態と同様の加工が施される。
【0101】
(2)第2実施形態は、更に複数の加工手段を備えてもよい。例えば、図26は第4実施形態と同じ加工手段である、裁断加工手段4Bとミシン目加工手段4Cとを、更に備えた場合を示している。この場合には、指標手段5Bを移動させる際に、設定手段613が作動して、加工予定位置D1、D2、D3と、それぞれの加工の種類とが、記憶手段7に記憶される。なお、この場合には、加工の種類は、加工予定位置と指標位置Mとの一致を入力するキーとは別のキーで入力することになる。これによっても、用紙100に対して、第4実施形態と同様の加工が施される。
【0102】
(3)第3実施形態は、更に複数の加工手段を備えてもよい。例えば、図27は第4実施形態と同じ加工手段である、裁断加工手段4Bとミシン目加工手段4Cとを、更に備えた場合を示している。この場合には、指標手段5Cを移動させる際に、設定手段622が作動して、加工予定位置D1、D2、D3と、それぞれの加工の種類とが、記憶手段7に記憶される。なお、この場合には、加工の種類は、加工予定位置と指標位置Mとの一致を入力するキーとは別のキーで入力することになる。これによっても、用紙100に対して、第4実施形態と同様の加工が施される。
【0103】
(4)第1実施形態においては、図28に示されるような指標手段5Aを用いてもよい。図29は指標手段5Aの拡大平面図である。この指標手段5Aは、第1実施形態と同様の長尺部材51の一方の端部の近傍に形成されており、指標位置Mに向けて長手方向両側から突出した凸状体592、593で構成されている。この指標手段5Aは、具体的には、長尺部材51を板金加工して形成される。
【0104】
(5)第2実施形態又は第3実施形態における指標移動手段を、指標手段をスライド移動させるレールによって構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明は、用紙の加工予定位置の設定作業を容易に且つ正確に行うことができるので、産業上の利用価値が大である。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の第1実施形態による用紙加工装置の全体を示す模式縦断面図である。
【図2】図1の装置の平面透視部分図である。
【図3】指標手段を設けた長尺部材の全体斜視図である。
【図4】指標手段の平面拡大図である。
【図5】図4のV矢視図である。
【図6】第1実施形態の用紙加工装置のブロック構成図である。
【図7】テスト状態の作動を示す模式平面図である。
【図8】図7に続く作動を示す模式平面図である。
【図9】本発明の第2実施形態による用紙加工装置の全体を示す模式縦断面図である。
【図10】図9の装置の平面透視部分図である。
【図11】図9の装置から加工手段を取り外した状態を示す模式縦断面図である。
【図12】図11の装置の平面透視部分図である。
【図13】第2実施形態の用紙加工装置のブロック構成図である。
【図14】テスト状態の作動を示す模式平面図である。
【図15】本発明の第3実施形態による用紙加工装置の全体を示す模式縦断面図である。
【図16】図15の装置の斜視図である。
【図17】第3実施形態の用紙加工装置のブロック構成図である。
【図18】テスト状態の作動を示す模式平面図である。
【図19】本発明の第4実施形態による用紙加工装置の全体を示す模式縦断面図である。
【図20】図19の装置の平面透視部分図である。
【図21】テスト状態の作動を示す模式平面図である。
【図22】図21に続く作動を示す模式平面図である。
【図23】図22に続く作動を示す模式平面図である。
【図24】図23に続く作動を示す模式平面図である。
【図25】別の実施形態の第1例を示す模式縦断面図である。
【図26】別の実施形態の第2例を示す模式縦断面図である。
【図27】別の実施形態の第3例を示す模式縦断面図である。
【図28】別の例の指標手段を形成した長尺部材の全体斜視図である。
【図29】図28の指標手段の平面拡大図である。
【符号の説明】
【0107】
1 用紙加工装置 11 給紙台 2 搬送手段 20 搬送経路 4 加工手段 5A、5B、5C 指標手段 51 長尺部材 53、55 指標移動手段 533、553 無端環状ベルト 601、611、621 テスト設定手段 602 テスト搬送作動手段 603 検出手段 604、613、622 設定手段 605、614、623 本作動手段 612 テスト搬送制御手段 7 記憶手段 8 入力手段
【出願人】 【識別番号】390002129
【氏名又は名称】デュプロ精工株式会社
【出願日】 平成19年5月14日(2007.5.14)
【代理人】 【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏

【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄

【識別番号】100118625
【弁理士】
【氏名又は名称】大畠 康

【識別番号】100065259
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 忠孝


【公開番号】 特開2008−279715(P2008−279715A)
【公開日】 平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願番号】 特願2007−127845(P2007−127845)