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段ボールシートの紙粉付着防止装置 - 特開2008−194979 | j-tokkyo
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【発明の名称】 段ボールシートの紙粉付着防止装置
【発明者】 【氏名】杉本 尚安

【要約】 【課題】段ボールシートの製造過程における静電気の発生を抑え、静電気によって段ボールシートに紙粉が付着するのを防止し印刷不良を減少させる。

【解決手段】過熱蒸気を熱源とする複数の熱板2a,2b,2cが直線状に配設され、該熱板の上面と相対するようにキャンバスベルト3を周回させると共に、糊付けされたコルゲート紙6aにライナー紙6bを重ねてこれを前記熱板とキャンバスベルトの間に導くことにより該コルゲート紙にライナー紙を接着させるコルゲートマシンにおいて、熱板を加熱するのに供した過熱蒸気を気水分離するフラッシュタンク12を設けると共に、該フラッシュタンクから抽出された蒸気を前記キャンバスベルトに吹き付けるノズル14を設けると共に、該フラッシュタンクから抽出された蒸気を前記複数の熱板の隙間からライナー紙に直接吹き付けるノズル13a,13bを設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
過熱蒸気を熱源とする複数の熱板が直線状に配設され、該熱板の上面と相対するようにキャンバスベルトを周回させると共に、糊付けされたコルゲート紙にライナー紙を重ねてこれを前記熱板とキャンバスベルトの間に導くことにより該コルゲート紙にライナー紙を接着させるコルゲートマシンにおいて、熱板を加熱するのに供した過熱蒸気を気水分離するフラッシュタンクを設けると共に、該フラッシュタンクから抽出された蒸気を前記キャンバスベルトに吹き付けるノズルを設けると共に、該フラッシュタンクから抽出された蒸気を前記複数の熱板の隙間からライナー紙に直接吹き付けるノズルを設けたことを特徴とする段ボールシートの紙粉付着防止装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボールシートを製造するコルゲートマシンにて静電気が発生することにより該段ボールシートの表面に紙粉が付着するのを防止する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のようにコルゲートマシンは、コルゲート紙と称される波型に付形された中芯紙の両面にライナー紙と称される表面シートを貼り合わせ、段ボールシートを製造するもので、下記特許文献1に示されたコルゲートマシンでは、段ボールシートの反りを防止するために、その製造過程において該段ボールシートの上面および下面に水を噴射する噴霧手段および風を送る送風手段を設けたものであった。
【特許文献1】特開2003−71954号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで一般に段ボールシート製造工場、或いは製箱工場、段ボールシート印刷工場等においては、段ボールシートを切断する際にできる紙粉が空気中に大量に飛散するので、工場内にその紙粉が浮遊し、段ボールシートに静電気が帯電しているとその紙粉が非常に付着し易い状況となる。そして、紙粉が付着した状態で該段ボールシートが印刷工程に搬送され、印刷されると紙粉が付着していた部分には印刷インクが載らないことから小ドット状の欠印部ができ不良品となることがある。
ところが、段ボールシートに一旦紙粉が付着すると、該紙粉は静電気によって吸着されているので、除去することは容易でないという問題があった。
そこで本発明は、コルゲートマシン自体に静電気が発生するのを防止する機能を具備させ、段ボールシートに紙粉が付着するのを防止しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そのために本発明に係る段ボールシートの紙粉付着防止装置は、過熱蒸気を熱源とする複数の熱板が直線状に配設され、該熱板の上面と相対するようにキャンバスベルトを周回させると共に、糊付けされたコルゲート紙にライナー紙を重ねてこれを前記熱板とキャンバスベルトの間に導くことにより該コルゲート紙にライナー紙を接着させるコルゲートマシンにおいて、熱板を加熱するのに供した過熱蒸気を気水分離するフラッシュタンクを設けると共に、該フラッシュタンクから抽出された蒸気を前記キャンバスベルトに吹き付けるノズルを設けると共に、該フラッシュタンクから抽出された蒸気を前記複数の熱板の隙間からライナー紙に直接吹き付けるノズルを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
蒸気によって導電性が生じ段ボールシートに静電気が発生し難くなるので、紙粉の付着が抑えられ、紙粉が付着することによる印刷不良が減少する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に本発明の実施形態を図面に従い説明する。図1は本発明に係るコルゲートマシンの縦断面図、図2はそのA−A線断面矢視図である。コルゲートマシン1は、導電性の金属板からなる複数の熱板2a,2b,2cを直線状に配設し、該熱板の上面と相対するように布製のキャンバスベルト3を矢印で示した方向に周回させてなる。4a,4bは該キャンバスベルト3が該熱板2a,2b,2cの上面に圧着するように該キャンバスベルト3を巻回させているローラである。また、5は熱板2a,2b,2cに後続するように設けられたベルトコンベアである。
【0007】
6はコルゲート紙6aの片面にライナー紙6bが接着された片面段ボールシート、7は該コルゲート紙6aにロール7aを圧着することにより該コルゲート紙6aに澱粉糊を付着させる糊付け装置、8は該片面段ボールシート6に接着しようとするライナー紙で、片面段ボールシート6とライナー紙8とは重ねられた状態で前記熱板2a,2b,2cとキャンバスベルト3の間に導びかれるようにしている。そして、該片面段ボールシート6とライナー紙8とは熱板2a,2b,2cとキャンバスベルト3との間に挟着されることにより接着されて段ボールシート10となる。
【0008】
上記熱板2a,2b,2cには、配管11を通して内部に過熱蒸気が供給され、該各熱板の表面が180℃程度に加熱され、該熱板に摺接するライナー紙8の温度が上昇することにより、コルゲート紙6aに付着された糊の乾燥が促進され、片面段ボールシート6とライナー紙8とを確実に接着させるようにしている。また、12は該熱板2a,2b,2cを加熱するのに供した過熱蒸気を気水分離するために設けられたフラッシュタンク、13a,13bは該熱板2a,2b,2cの隙間にライナー紙8と相対するように設けられたノズル、14は前記キャンバスベルト3と相対するように設けられたノズルで、フラッシュタンク12から抽出された蒸気を配管15を通してこれらのノズルに供給することにより、該蒸気がライナー紙8に直接吹き付けられたり、キャンバスベルト3に吹き付けられるようにしている。なお、16は段ボールシート10を一定幅に切断するスリッタ、17は該段ボールシート10を一定長に切断するカッターである。
【0009】
ノズル14により吹き付けられた蒸気は、キャンバスベルト3を湿潤させ、該キャンバスベルト3が片面段ボールシート6の表面に接することで該片面段ボールシート6を湿潤させる。また、ノズル13a,13bから吹き出た蒸気はライナー紙8を直接湿潤させる。このように段ボール原紙を湿潤させることにより、導電性が生じ、静電気が熱板2b,2c等を通してリークされるようになる。また、ライナー紙8が直接湿潤され、湿潤状態にて熱板2b,2cの上面を摺動することから新たな静電気の発生も抑えられる。
【0010】
なお、片面段ボールシート6とライナー紙8とが幅方向にずれていると、片面段ボールシート6の幅方向にはみ出した部分が熱板と接して前記コルゲート紙6aに付着させた糊が該熱板の表面にて固結することがあったが、このように湿潤したライナー紙8が熱板上を摺動することにより糊が固結することもなくなる。このため、ライナー紙8を直接湿潤させることによっては、メンテナンスも容易にする。
【0011】
なお、ノズル13a,13bおよびノズル14から吹き出す蒸気は、熱板2a,2b,2cを加熱するのに供した過熱蒸気をフラッシュタンク12によって気水分離することで得られるので、コルゲートマシンが設置された一般的段ボールシート製造工場において容易に得ることができる。
また、ノズル13a,13bおよびノズル14から吹き出す蒸気中に重曹等の電解液を加えることにより、導電性が増し静電気の発生をより効果的に防止することができる。
このように、本発明によれば段ボールシートの製造過程における静電気の発生が抑えられることから、紙粉の付着が防止され、印刷不良を減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態を示すコルゲートマシンの縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面矢視図。
【符号の説明】
【0013】
1 コルゲートマシン
2a,2b,2c 熱板
3 キャンバスベルト
6 片面段ボールシート
6a コルゲート紙
6b ライナー紙
7 糊付け装置
8 ライナー紙
10 段ボールシート
12 フラッシュタンク
13a,13b ノズル
14 ノズル
【出願人】 【識別番号】591004995
【氏名又は名称】杉本 尚安
【出願日】 平成19年2月14日(2007.2.14)
【代理人】 【識別番号】100112531
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 浩二


【公開番号】 特開2008−194979(P2008−194979A)
【公開日】 平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願番号】 特願2007−33743(P2007−33743)