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【発明の名称】 コルゲータの不良管理装置
【発明者】 【氏名】植田 幸一

【氏名】岩澤 和美

【氏名】本田 一朗

【要約】 【課題】コルゲータの不良管理装置に関し、コルゲータによる段ボールシート製造時に不良品が発生した際、その不良品の発生原因を究明することができるようにする。

【構成】コルゲータによる段ボールシートの製造時に発生する製品不良を管理するコルゲータの不良管理装置であって、コルゲータに装備され段ボールシートの製造時に前記段ボールシートの不良品を検出する不良検出手段1と、不良検出手段1により前記不良品が検出されたら、不良の種類の情報とその不良発生時の付帯情報とを含む不良情報を記憶する情報記憶手段11aと、前記情報記憶手段に記憶された前記不良情報を提供する不良情報提供手段11b,15と、をそなえるように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コルゲータによる段ボールシートの製造時に発生する製品不良を管理するコルゲータの不良管理装置であって、
前記コルゲータに装備され前記段ボールシートの製造時に前記段ボールシートの不良品を検出する不良検出手段と、
前記不良検出手段により前記不良品が検出されたら、不良の種類の情報とその不良発生時の付帯情報とを含む不良情報を記憶する情報記憶手段と、
前記情報記憶手段に記憶された前記不良情報を提供する不良情報提供手段と、をそなえている
ことを特徴とする、コルゲータの不良管理装置。
【請求項2】
前記不良発生時の付帯情報には、不良の発生日時情報と、不良発生時の製品規格情報と、不良の発生したセクション情報と、前記コルゲータの機械速度情報と、が含まれている
ことを特徴とする、請求項1記載のコルゲータの不良管理装置。
【請求項3】
前記不良発生時の付帯情報には、前記コルゲータの下流端の製品山の中の前記不良品の発生部分を特定するための情報がさらに含まれている
ことを特徴とする、請求項2記載のコルゲータの不良管理装置。
【請求項4】
前記不良情報提供手段には、前記不良情報を画面表示する画像表示装置が含まれる
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のコルゲータの不良管理装置。
【請求項5】
前記不良情報提供手段には、前記不良情報を印刷して出力する印刷装置が含まれる
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のコルゲータの不良管理装置。
【請求項6】
前記情報記憶手段は、前記コルゲータによる前記段ボールシートの完成品に対して添付するラベルを印刷するラベル印刷装置に接続され、前記ラベル印刷装置では前記ラベルに不良情報を記載する
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載のコルゲータの不良管理装置。
【請求項7】
前記情報記憶手段は、前記不良検出手段を含む前記コルゲータの各部の状態を検出する検出手段からの情報及び前記コルゲータによる生産条件の情報に基づいて前記コルゲータを制御する生産管理装置に接続され、前記生産管理装置から前記不良情報を取得する
ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載のコルゲータの不良管理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、コルゲータによる段ボールシートの製造時に発生する製品不良を管理するコルゲータの不良管理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コルゲータにより段ボールシートを製造する際に、例えば製品中に不良品が混入しているか否かを検出する等の品質管理やこれに基づき不良品を除去するなどの生産管理を行うことが必要である。このため、不良品を検知する技術(特許文献1〜3)や、検知した不良品を除去する技術(特許文献4)等が開発されている。
例えば、段ボールシートを製造する際に発生する製品不良には、その代表的なものとして接着不良があり、特許文献1〜3には、接着不良を検出する技術が記載されている。また、製品不良には、シートの反りもあり、特許文献3には、このシート反りを検出する技術が記載されている。
【0003】
そして、このように段ボールシートの不良品が検出された場合に、不良検出装置若しくは品質管理装置等を通じて、各センサ(例えば、アルミ検知器、段形成不良検出装置、黒テープセンサ、温度監視装置等)からの信号を段ボールシートの生産管理装置へ入力し、生産管理装置が該当する不良品を追跡して不良品を特定する技術や、特定した不良品を自動で不良除去する技術も開発されている。
【0004】
また、不良情報ではないが、積載した段ボールシートや積載したシート群に、その段ボールシートの生産オーダを記載した製品表示ダグを自動で付与する技術も開発されている(特許文献5)。
【特許文献1】特開平9−277408号公報
【特許文献2】特開平10−29253号公報
【特許文献3】特開2000−280379号公報
【特許文献4】特開平11−278731号公報
【特許文献5】特開2002−249117号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、コルゲータによる段ボールシートの製造において、不良品を検出しそれを除去するだけではなく、不良品の発生した原因を究明して、その後の生産管理に生かすことができれば、不良品の発生を低減できる。
不良品の発生した原因を追究するには、生産を管理するオペレータが、例えば、段ボールシート生産中に生産管理装置より自動除去したものの種類や、不良が発生した時の各種情報(発生日時、発生位置、不良種類、ロット番号、オーダ番号、フルート情報等)等を把握することなどが必要である。
【0006】
しかしながら、上記の従来のコルゲータによる段ボールシートの製造技術では、不良品の発見やその除去はできても、段ボールシート生産中に生産管理装置より自動除去したものの種類や不良発生時の各種情報までオペレータが把握できるようにはなっておらず、不良品が発生しても、その後の生産管理に生かすことは困難であるのが実状である。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、コルゲータによる段ボールシート製造時に不良品が発生した場合に、その不良品の発生原因を究明して、その後の生産管理に生かすことができるようにした、コルゲータの不良管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のコルゲータの不良管理装置は、コルゲータによる段ボールシートの製造時に発生する製品不良を管理するコルゲータの不良管理装置であって、前記コルゲータに装備され前記段ボールシートの製造時に前記段ボールシートの不良品を検出する不良検出手段と、前記不良検出手段により前記不良品が検出されたら、不良の種類の情報とその不良発生時の付帯情報とを含む不良情報を記憶する情報記憶手段と、前記情報記憶手段に記憶された前記不良情報を提供する不良情報提供手段と、をそなえていることを特徴としている。
【0008】
前記不良発生時の付帯情報には、不良の発生日時情報と、不良発生時の製品規格情報と、不良の発生したセクション情報と、前記コルゲータの機械速度情報と、が含まれていることが好ましい。
前記不良発生時の付帯情報には、前記コルゲータの下流端の製品山の中の前記不良品の発生部分を特定するための情報がさらに含まれていることが好ましい。
【0009】
前記不良情報提供手段には、前記不良情報を画面表示する画像表示装置が含まれることが好ましい。この場合、画面表示機能には、画面表示データを選択して表示する画面表示データ設定機能や、蓄積された不良情報に基づいて不良要因別に検索して表示しうる不良要因別検索機能や、前記不良情報のうち特にコルゲータの作動時に変動しうる不良情報の経時変化を、リアルタイム表示したり、ヒストリカル表示したりする、トレンドグラフ表示機能が含まれていることが好ましい。
【0010】
前記不良情報提供手段には、前記不良情報を印刷して出力する印刷装置が含まれることが好ましい。この場合も、印刷機能には、印刷データを選択して印刷する印刷データ設定機能や、上記のように、画像表示装置に画面表示された情報に応じてする印刷する機能が含まれていることが好ましい。
また、前記情報記憶手段は、前記コルゲータによる前記段ボールシートの完成品に対して添付するラベルを印刷するラベル印刷装置に接続され、前記ラベル印刷装置では前記ラベルに不良情報を記載することが好ましい。
【0011】
さらに、前記情報記憶手段は、前記不良検出手段を含む前記コルゲータの各部の状態を検出する検出手段からの情報及び前記コルゲータによる生産条件の情報に基づいて前記コルゲータを制御する生産管理装置に接続され、前記生産管理装置から前記不良情報を取得することが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明のコルゲータの不良管理装置によれば、段ボールシートの製造時に不良品が検出されたら、不良の種類の情報とその不良発生時の付帯情報とを含む不良情報が情報記憶手段に記憶され、さらに、不良情報提供手段を通じて不良情報が提供されるので、不良が発生したら、不良の種類と不良発生時の付帯情報とから、その不良品の発生原因を究明して、その後の生産管理に生かすことが可能になる。
【0013】
特に、不良発生時の付帯情報には、不良の発生日時情報と、不良発生時の製品規格情報と、不良の発生したセクション情報と、前記コルゲータの機械速度情報と、が含まれていれば、不良品の発生原因を究明し易い。
また、前記不良発生時の付帯情報には、前記コルゲータの下流端の製品山の中の前記不良品の発生部分を特定するための情報が含まれていれば、出荷する製品に対して不良情報を添付することも可能になる。
【0014】
前記不良情報提供手段として、前記不良情報を画面表示する画像表示装置をそなえれば、不良情報を容易に視認することができ、前記不良情報提供手段として、前記不良情報を印刷して出力する印刷装置をそなえれば、不良情報を簡便に管理することができる。
また、段ボールシートの完成品に対して添付するラベルに不良情報を記載することで、製品出荷時や製品使用時に、不良品の発生に応じて再検査を行うなど不良品の発生に応じた処理を行うことができる。
【0015】
なお、コルゲータを制御する生産管理装置から不良情報を取得すれば、生産管理装置に対して僅かな装置を追加するだけで、本装置を構成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6は本発明の一実施形態に係るコルゲータの不良管理装置を説明するための図である。
まず、図5を参照して、本実施形態に係るコルゲータ(段ボールシート製造装置)及びその生産管理装置について説明する。
【0017】
図5に示すように、コルゲータ30は、主な構成装置として、裏ライナ3aを加熱する裏ライナプレヒータ31、中芯3bを加熱する中芯プレヒータ32、中芯プレヒータ32で加熱された中芯3bをシート流れ方向に沿って段繰りして(フルートを形成して)糊付けし、裏ライナプレヒータ31で加熱された裏ライナ3dを貼り合わせるシングルフェーサ33、シングルフェーサ33により形成された片段シート3cを加熱する片段シートプレヒータ34、表ライナ3dを加熱する表ライナプレヒータ35、片段シートプレヒータ34により加熱された片段シート3cに糊付けするグルーマシン36、グルーマシン36により糊付けされた片段シート3cに表ライナプレヒータ35より加熱された表ライナ3dを貼り合わせて段ボールシート(両面シート)3eを形成するダブルフェーサ37、ダブルフェーサ37で形成された段ボールシート3eに罫入れや溝切りを行うスリッタスコアラ38、スリッタスコアラ38で罫入れ等された段ボールシート3eを分割板状に裁断して最終製品である段ボールシート(板状段ボールシート)3fを作製するカットオフ39、及び段ボールシート3fを完成順にスタックするスタッカ40を備えている。また、シート枚数や製造月日等とともに必要に応じて本発明にかかる不良情報をラベルに印字するラベルプリンタ18,19をさらにそなえている。
【0018】
生産管理装置2は、コルゲータ30のこれらの各装置31〜37を適宜制御するもので、制御量演算部2a,プロセスコントローラ2bを備えている。制御量演算部2aは、上位の図示しない生産管理システムから生産状態情報を取得し、この生産状態情報と、プロセスコントローラ2bを介して取得したコルゲータ30のマシン状態(運転状態)に応じて各制御量を演算し、この演算結果を制御指令としてプロセスコントローラ2bに出力するようになっている。また、プロセスコントローラ2bは、制御量演算部2aからの制御指令に基づいて各制御要素を制御するようになっている。
【0019】
本実施形態にかかるコルゲータの不良管理装置は、このように生産管理装置2で制御されるコルゲータ30について、段ボールシートの製造時に発生する製品不良を管理する装置である。
図1に示すように、生産管理装置2には、コルゲータ30に装備されて段ボールシートの製造時に段ボールシートの不良品を検出する不良検出手段としての不良検出装置(若しくは不良検出機能を有する品質管理装置)1が接続されており、不良品を検出したら、その不良の種類の情報、不良品を特定する情報(不良発生箇所,不良発生日時)等が、生産管理装置2に入力されるようになっている。
【0020】
そして、生産管理装置2は、バス21を通じたイーサネット(登録商標)により、不良管理装置用パソコン11と接続されており、生産管理装置2から不良管理装置用パソコン11にシリアル通信で種々のデータが送信されるようになっている。このバス21には、さらにプリンタ15が接続されている。
不良管理装置用パソコン11は、処理装置(CPU)や記憶手段としての記憶装置(HDD,メモリ)等のハード構成からなるパソコン本体11aと、表示装置(ディスプレイ)11bと、入力装置(キーボード)11cとをそなえている。入力装置11cを通じた指令により記憶装置に記憶された情報のうち適宜のものを呼び出して指定された形態で表示装置11bに表示することができるようになっている。
【0021】
また、パソコン本体11aには、MO(光磁気ディスク)13にデータを読み書きするMOドライブ12が接続され、MO13に適宜情報を記録させることができるようになっている。さらに、パソコン本体11aには、UPS(無停電電源装置)14が接続され、パソコン本体11a及びこれに接続された表示装置11b,入力装置11cの電源が常時確保されている。
【0022】
また、不良管理装置用パソコン11の表示装置11bに表示された情報或いはそのほかの記憶装置に記憶された情報をプリンタ15により印刷することができるようになっている。
また、不良管理装置用パソコン11は、バス22にも接続されている。このバス22には、さらに、製品を発送する側の事務所にそなえられたパソコン17及び上記のラベルプリンタ18,19が接続されている。ここでは、バス22の途中にスイッチングハブ16が介装され、バス22に取り込まれた信号が特定の端末機器に対して送られるようになっている。
【0023】
なお、ここでは、2つのラベルプリンタ18,19をそなえているが、これは、製品の払い出しのサイクルタイムを短くしてより速やかの製品の搬出を行えるように、スタッカの払い出し箇所が2つ設けられているため、それぞれの払い出し箇所に対応してラベルプリンタを設けているものである。ラベルプリンタが1つだけだと何れの払い出し箇所に関するラベルであるかを判別して使用しなくてはならず貼り付けミスを招きかねないため、かかる不具合を回避するためである。ラベルプリンタの和はこれに限定されるものではなく、ラベルプリンタは適宜の数だけ(1つだけでもよい)設けることができる。
【0024】
本不良管理装置は、生産管理装置2を介して不良管理装置用パソコン11に接続された不良検出装置1と、この不良検出装置1からの情報を、生産管理装置2を介して受信し、不良品が検出されたら、不良の種類の情報とその不良発生時の付帯情報とを含む不良情報を記憶する情報記憶手段としての記憶装置(パソコン本体)11aと、この記憶装置に記憶された不良情報をオペレータ等に提供する不良情報提供手段とのディスプレイ11bとから構成されている。
【0025】
ここで、不良情報について説明すると、不良情報とは、不良の種類と、不良の発生に付帯する情報(付帯情報)とに分けることができる。この付帯情報には、不良の発生日時情報、不良発生時の製品規格情報と、不良の発生したセクション情報と、前記コルゲータの機械速度情報とが含まれている。
不良の発生日時情報とは、不良発生の日付及び詳細な時刻である。不良発生時の製品規格情報とは、例えば貼合番号、段種、紙質坪量、紙幅、切断長等の情報である。通常、製品のオーダを受けると、オーダ番号を付けて、生産管理装置2に、このオーダ番号と共にこれらの製品規格情報を入力するため、オーダ番号により製品規格情報を特定できる。
【0026】
不良の発生したセクション情報とは、コルゲータにおける不良発生した(或いは不良を検出した)パートであり、具体的には、裏ライナプレヒータ31、中芯プレヒータ32、シングルフェーサ33、片段シートプレヒータ34、グルーマシン36、ダブルフェーサ37の何れかである。もちろん、これらのセクションの内のさらに詳細な処理工程まで特定して不良の発生したセクション情報としてもよく、さらに、スリッタスコアラ38,カットオフ39を対象としてもよい。
【0027】
また、コルゲータの機械速度情報とは、具体的には、シングルフェーサ速度情報及びダブルフェーサ速度情報である。
本実施形態の生産管理装置2では、不良品が発生すると、不良発生の日時情報と不良の発生したセクション情報とから、スリッタスコアラ38に進入する両面段ボールシート(連続紙状態)のどの領域にどれほどの長さで不良が発生しているかを判定し、不良除去切断長(不良のために除去切断した段ボールシート長さ)、これに応じた不良除去枚数を算出して、ライン上を搬送される製品の中から不良品を特定し、スタッカに積載される前に不良品を除去するようになっている。これにより、スタッカに積載されて製品山とされる製品には不良品は含まれず、良品のみが所定の枚数山積みされることになる。
【0028】
本実施形態の不良管理装置では、このような生産管理装置2の処理に応じて、不良情報に、さらに、コルゲータの下流端の製品山の中の前記不良品の発生部分(ここでは、不良品は製品山の中に混入しないので、不良品の発生した前後の製品個所)を特定するための情報を含めている。つまり、不良品が発生した前後の製品を含んだ山数(何番目の製品山か)、計画山数(全体でいくつの製品山を生産するか)、不良品が発生した製品山の不良品が発生した前後の製品積み上げ位置(カット数)といった情報や、上述のように、生産管理装置2により求められた不良除去切断長、これに応じた不良除去枚数といった情報を、不良情報として記憶装置(パソコン本体)11aに入力しこれらを関連付けて記憶させるようになっている。図6に示す製品山の例では、第m山の製品山4のn番目の段ボールシート3f´の次に不良品が発生したことを示している。
【0029】
そして、これらの不良情報が、種々の表示形態で、統計的に、或いはリアルタイム又はヒストリカルな経時的に、表示装置(ディスプレイ)11bに表示されるようになっており、表示形態の選択は、入力装置(キーボード)11cを通じて行うようになっている。つまり、パソコン本体11aには、図2に示すように不良管理データ画面(不良実績画面)を表示する機能、図3に示すように不良要因別に検索をしてその結果を表示する機能、図4に示すようにリアルタイムで経時状況(トレンドグラフ)を示す機能、ヒストリカルに経時状況(トレンドグラフ)を示す機能(図示略)等がそなえられている。
【0030】
なお、実績画面表示や不良要因別の検索画面表示については、不良情報を全て表示してもよいが、不良情報の中から適宜選択して表示してもよく、また、上記の具体的にあげた不良情報とは別の情報を加えて表示してもよい。また、トレンドグラフ表示では、経時的に変動する不良情報の中から選択して表示できるようになっており、必要な不良情報を選択してこれらを並列的に表示して参照できるようになっている。
【0031】
さらに、パソコン本体11aには、プリンタ(実績プリンタ)15に印刷する印刷データを設定する機能や、このような不良情報に関する不良管理データをプリンタ15に印字する機能や、ラベルプリンタ18,19に印刷する印刷データを設定する機能や、不良部の情報をラベルプリンタ18,19に印字する機能がそなえられている。
なお、上述のように、本不良管理装置のパソコン本体11aには、シリアル通信で生産管理装置2からのデータを授受するためのインターフェースがそなえられ、不良が発生すると、上述の不良情報を生産管理装置2から受信して取得できるようになっている。
【0032】
また、上述のように、パソコン本体11aには、MOドライブ12が接続され、MO13へのデータの書き込みやMO13からのデータの読み取りが可能であり、これにより、MO13によりデータがバックアップされるようになっている。
【0033】
本発明の一実施形態にかかるコルゲータの不良管理装置は上述のように構成されているので、パソコン本体11aでは、不良が発生する都度、生産管理装置2から不良情報を供給されて、パソコン本体11aの記憶装置に記憶し蓄積する。
【0034】
オペレータは、入力装置11cを通じてパソコン本体11aの表示形態の選択を行ない、例えば、図2に示すように、過去の不良管理データ画面(不良実績画面)を表示設定すれば、日付(不良が生じた日付),時刻(不良が生じた時刻)、貼番(不良が生じた製品の貼合番号),フルート(不良が生じた製品のフルート),山番(不良品が生じた部分の製品山番号),位置(不良品が生じた部分の製品山の中の不良品が生じた位置),除去長(不良として除去した段ボールシートの長さ),カット数(不良として除去した段ボールシートのカット枚数),得意先,納品先,次工(次行程),品名,オーダ番号,場所(不良が生じた場所),種類(不良の種類)といった不良情報がそれぞれセットにされてテーブル表示される。
【0035】
また、検索画面を選択して、例えば不良発生日時や不良発生場所や発生した不良の種類等を選択して、図3に示すように、これに該当する不良情報のみを表示させることもできる。
さらに、経時的に変動する不良情報の中から適宜の情報を選択して、図4に示すようにリアルタイムで、適宜の不良情報のトレンドグラフ表示を行うことができる。図4に示す例では、機械の所要箇所における速度とその部分でのシートのテンション状態とを表示している。
【0036】
なお、トレンドグラフ表示の時間メモリを細かく設定すればその時々での状態を把握しやすいリアルタイム表示となるが、時間メモリを大きくとって(例えば、時間単位で)例えば1日(24時間)分を表示したりすれば、過去の状況を把握しやすいヒストリカルとなる。もちろん、トレンドグラフ表示は、現時点から所定時間前までを表示する形態のほか、記憶したデータから過去の所定期間のデータの推移を表示する形態としてもよい。
【0037】
これにより、従来のシステム(生産管理装置2)のように、コルゲータで発生した不良部は除去をするのみではなく、以下のような効果を得ることができる。
つまり、パソコン画面に不良部の情報が表示されるため、容易に不良部の種類を認識ができるようになる。
コルゲータで発生した不良部をデータベース化することができ、これにより、何時何処でどのような不良が発生したか等の情報を検索することも可能となる。
【0038】
また、スタッカに積み上げられた後に排出したシート山毎に、不良情報を印字したラベルを本装置からプリントアウトすることで、排出した山に不良がある場合は、その不良情報を容易に把握することができる。
また、このような不良情報から、コルゲータの後工程において不良部のトレイサビリティ(生産履歴情報開示)が可能となる。
【0039】
さらに、これを活用することにより、不良発生の要因分析を行い不良品の発生原因を究明して、その後の生産管理に生かして不良の再発防止へ繋げていくことも可能となる、例えば、あるメーカの原紙のときに不良が発生するのであれば、そのメーカの原紙を使わないようにする等が可能になる。
なお、不良発生時の付帯情報には、不良の発生日時情報と、不良発生時の製品規格情報と、不良の発生したセクション情報と、前記コルゲータの機械速度情報と、が含まれているので、不良品の発生原因を究明し易い。
【0040】
また、本実施形態では、不良発生時の付帯情報には、コルゲータの下流端の製品山の中の不良品の発生部分を特定するための情報が含まれているので、出荷する製品に対して不良情報を添付することも可能になる。
また、段ボールシートの完成品に対して添付するラベルに不良情報を記載することで、製品出荷時や製品使用時に、不良品の発生に応じて再検査を行うなど不良品の発生に応じた処理を行うことができる。
【0041】
特に、MOドライブ12の接続により、不良情報のデータをバックアップすることができるため、データ管理上のフェイルセーフが確保される。また、不良管理装置用パソコン11はUPS14を電源としているので、電源も常に確保されることになり、種々の状況に対応することができる。
しかも、コルゲータを制御する生産管理装置2から不良情報を取得するように構成しているので、生産管理装置2に対して、不良管理装置用パソコン11やMOドライブ12,UPS14など僅かな装置を追加するだけで、本装置を構成できる。
【0042】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は上述のものに限定されない。
例えば、図2〜図4に示す表示画面は、何れも一例であり、例示しない種々の表示画面を設定し表示することもできる。
また、図1に示す装置構成も一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0043】
例えば、上記実施形態では、データをバックアップする手段としてMO13を用いているが、このMOに替えて、他の読み書き可能な情報記録媒体を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施形態としてのコルゲータの不良管理装置を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる不良情報の表示例としての不良実績表示画面を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる不良情報の表示例としての不良要因別検索機能を用いた検索結果表示画面を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる不良情報の表示例としてのトレンド画面表示画面(リアルタイム)を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかるコルゲータ及びその生産管理装置を示す構成図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる段ボールシートの製品山を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
1 不良検出手段としての不良検出装置(又は品質管理装置)
2 生産管理装置
2a 制御量演算部
2b プロセスコントローラ
3a 裏ライナ
3b 中芯
3d 裏ライナ
3c 片段シート
3e 段ボールシート(両面シート)
3f 段ボールシート(板状段ボールシート)
4 製品山
11 不良管理装置用パソコン
11a パソコン本体(処理装置,記憶手段としての記憶装置)
11b 表示装置(ディスプレイ)
11c 入力装置(キーボード)
12 MOドライブ
13 MO(光磁気ディスク)
14 UPS(無停電電源装置)
15 プリンタ
16 スイッチングハブ
18,19 ラベルプリンタ
21,22 バス
30 コルゲータ
31 裏ライナプレヒータ
32 中芯プレヒータ
33 シングルフェーサ
34 片段シートプレヒータ
35 表ライナプレヒータ
36 グルーマシン
37 ダブルフェーサ
38 スリッタスコアラ
39 カットオフ
40 スタッカ
【出願人】 【識別番号】390022895
【氏名又は名称】株式会社トーモク
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
【出願日】 平成18年8月28日(2006.8.28)
【代理人】 【識別番号】100092978
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 有


【公開番号】 特開2008−49678(P2008−49678A)
【公開日】 平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願番号】 特願2006−231086(P2006−231086)