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【発明の名称】 ラベル製造装置およびラベルの製造方法
【発明者】 【氏名】佐藤 義則

【氏名】三本木 法光

【氏名】岡安 孝昇

【氏名】東海林 法宜

【氏名】星野 実

【要約】 【課題】ラベルの印字品位を向上するとともに、分解を容易に行うことが可能なラベルを製造する。

【解決手段】第1のシート材3を供給する第1の供給路11と、第2のシート材4を供給する第2の供給路12と、インレット5を供給する第3の供給路13を備える。そして、第1のシート材3の感熱性粘着層3cと、第2のシート材4の感熱性粘着層4bの反対側の面と、の間にインレット5を挟み込んで、第1のシート材3の感熱性粘着層3cを第2のシート材4に接着する貼り合わせ部14を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集積回路および前記集積回路に電気的に接続されたアンテナを有するインレットを、一組のシート材の間に挟んでなる、非接触状態で情報の書き込みおよび読み出しが可能なラベルを製造するラベル製造装置であって、
シート状基材の一方に印字層が設けられ他方に感熱性粘着層が設けられた第1のシート材を供給するシート供給手段と、前記シート供給手段から供給された前記第1のシート材の前記印字層に印字する印字手段と、前記印字手段で印字された前記第1のシート材の前記感熱性粘着層を加熱して粘着力を生じさせる熱活性化手段とを有する第1の供給路と、
シート状基材の一方に粘着層が設けられた第2のシート材を供給するシート供給手段を有する第2の供給路と、
前記インレットを供給するインレット供給手段を有し、前記第1の供給路によって供給された前記第1のシート材の前記感熱性粘着層と、前記第2の供給路によって供給された前記第2のシート材の前記粘着層の反対側の面と、の間に前記インレットを供給する第3の供給路と、
前記第1のシート材と前記第2のシート材との間に前記インレットを挟み込んで前記第1のシート材の前記感熱性粘着層を前記第2のシート材に接着する貼り合わせ手段と
を備えるラベル製造装置。
【請求項2】
集積回路および前記集積回路に電気的に接続されるアンテナを、一組のシート材の間に挟んでなる、非接触状態で情報の書き込みおよび読み出しが可能なラベルを製造するラベル製造装置であって、
シート状基材の一方に印字層が設けられ他方に感熱性粘着層が設けられた第1のシート材を供給するシート供給手段と、前記シート供給手段から供給された第1のシート材の前記印字層に印字する印字手段と、前記印字手段で印字された第1のシート材の前記感熱性粘着層を加熱して粘着力を生じさせる熱活性化手段とを有する第1の供給路と、
シート状基材の一方に粘着層が設けられ他方に前記アンテナが設けられた第2のシート材を供給するシート供給手段を有する第2の供給路と、
前記集積回路を供給する素子供給手段と、前記素子供給手段から供給された前記集積回路を、粘着力が生じた前記第1のシート材の前記感熱性粘着層に接着する素子接着手段とを有する第3の供給路と、
前記第1のシート材の前記感熱性粘着層に接着された前記集積回路と前記第2のシート材の前記アンテナとを電気的に接続させるように前記第1のシート材の前記感熱性粘着層を前記第2のシート材に接着する貼り合わせ手段と
を備えるラベル製造装置。
【請求項3】
前記第2のシート材の前記粘着層は感熱性粘着層であり、
前記第1のシート材に貼り合わせられた前記第2のシート材の前記感熱性粘着層を加熱して粘着力を生じさせる更に他の熱活性化手段を備える、請求項1または2に記載のラベル製造装置。
【請求項4】
前記第1の供給路は、前記シート供給手段によって供給された連続状の前記第1のシート材を単票状に切断する切断手段を有し、
前記第2の供給路は、前記シート供給手段によって供給された連続状の前記第2のシート材を単票状に切断する切断手段を有する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のラベル製造装置。
【請求項5】
前記第3の供給路は、前記インレット供給手段によって供給された連続状の前記インレットを単票状に切断する切断手段を有する、請求項1、3、4のいずれか1項に記載のラベル製造装置。
【請求項6】
前記貼り合わせ手段は、前記第1のシート材と前記第2のシート材とを間に挟んで押圧する一組の押圧ローラを有する、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のラベル製造装置。
【請求項7】
前記第1のシート材の前記印字層は感熱性印字層である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のラベル製造装置。
【請求項8】
集積回路および前記集積回路に電気的に接続されたアンテナを有するインレットを、一組のシート材の間に挟んでなる、非接触状態で情報の書き込みおよび読み出しが可能なラベルの製造方法であって、
シート状基材の一方に印字層が設けられ他方に感熱性粘着層が設けられた第1のシート材を供給し、前記印字層に印字した後、前記感熱性粘着層を加熱して粘着力を生じさせる工程と、
シート状基材の一方に粘着層が設けられた第2のシート材を供給する工程と、
粘着力が生じた前記第1のシート材の前記感熱性粘着層と、前記第2のシート材の前記粘着層の反対側の面と、の間に前記インレットを挟み込むように前記インレットを供給する工程と、
前記第1のシート材と前記第2のシート材との間に前記インレットを挟み込んで前記第1のシート材の前記感熱性粘着層を前記第2のシート材に接着する工程と
を有するラベルの製造方法。
【請求項9】
集積回路および前記集積回路に電気的に接続されたアンテナを、一組のシート材の間に挟んでなる、非接触状態で情報の書き込みおよび読み出しが可能なラベルの製造方法であって、
シート状基材の一方に印字層が設けられ他方に感熱性粘着層が設けられた第1のシート材を供給し、前記印字層に印字した後、前記感熱性粘着層を加熱して粘着力を生じさせる工程と、
シート状基材の一方に粘着層が設けられ他方に前記アンテナが設けられた第2のシート材を供給する工程と、

粘着力が生じた前記第1のシート材の前記感熱性粘着層に前記集積回路を供給して接着する工程と、
前記第1のシート材の前記感熱性粘着層に接着された前記集積回路と前記第2のシート材の前記アンテナとを電気的に接続させるとともに前記第1のシート材の前記感熱性粘着層を前記第2のシート材に接着する工程と
を有するラベルの製造方法。
【請求項10】
前記第2のシート材の前記粘着層は感熱性粘着層であり、
前記第1のシート材に貼り合わせられた前記第2のシート材の前記感熱性粘着層を加熱して粘着力を生じさせる工程を有する、請求項8または9に記載のラベルの製造方法。
【請求項11】
連続状の前記第1のシート材を供給し、前記第1のシート材を単票状に切断する工程と、
連続状の前記第2のシート材を供給し、前記第2のシート材を単票状に切断する工程と
を有する、請求項8ないし10のいずれか1項に記載のラベルの製造方法。
【請求項12】
連続状の前記インレットを供給し、前記インレットを単票状に切断する工程を有する請求項8、10、11のいずれか1項に記載のラベルの製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触状態で情報の書き込みおよび読み出しが可能なラベルを製造するラベル製造装置およびラベルの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば商品等の管理を行うために商品等に貼付されるラベルとしては、集積回路(IC)およびアンテナを有し、非接触状態で情報の書き込みおよび読み出しが可能にされた、いわゆるRFID(Radio Frequency IDentification)ラベルが知られている。
【0003】
この種のRFIDラベルを製造する従来のラベル製造装置としては、粘着剤層およびこの粘着剤層を被覆する剥離紙が設けられたシート材を供給するシート供給部と、粘着剤層が設けられたインレットを供給するインレット供給部とを備える構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、この従来のラベル製造装置は、シート供給部からシート材を剥離させて搬送した剥離紙上に、インレットの粘着剤層を介して接着されるようにインレットを搭載するインレット搭載部と、インレットが搭載された剥離紙に、シート材の粘着剤層を介して接着するようにシート材を重ね合わせる重ね合わせ部とを備えている。
【0004】
図9に示すように、上述した従来のラベル製造装置で製造されたRFIDラベル301は、IC306およびアンテナ307が基材308上に設けられてなるインレット305が、粘着剤層309を介して剥離紙303上に接着されるとともに、シート材302の粘着剤層304に接着されて覆われている。
【0005】
そして、製造されたRFIDラベルは、印字装置によってシート材302に例えば文字やバーコード等の所望の情報の印字が行われる。所望の情報が印字されたRFIDラベル301は、インレット305のIC306にRFIDライタで所望の情報が書き込まれ、粘着剤層309から剥離紙303を剥離して、物品に粘着剤層309を介して貼付されて用いられる。
【特許文献1】特開2005−44270号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように従来のRFIDラベルは、シート材と剥離紙との間にインレットを挟んでシート材と剥離紙が貼り合わせられた状態で、印字装置によってシート材に所望の情報が印字されている。ところが、従来のRFIDラベルは、シート材の印字が行われる箇所が、インレットを構成するICのチップ厚さ分だけ部分的にラベルの厚み方向に突出されているために、シート材が平坦になっていない不都合がある。このため、従来のRFIDラベルは、ICのチップ厚み分だけシート材に凹凸が生じている状態で印字が行われることで、印字品位を低下させてしまう問題がある。このような印字品位の問題は、特に感熱印字を行う場合に顕著である。
【0007】
そして、従来、RFIDラベルの印字品位を向上するために種々の対策が提案されている。しかしながら、RFIDラベルの印字品位を向上するためには、RFIDラベルに印字する印字装置の構成が複雑化してしまう不都合や、インレットにおいてICのチップ厚みによってシート材が部分的に突出する突出量を小さくする必要があった。したがって、RFIDラベルの印字品位の向上を図るために、RFIDラベルの製造コストが嵩んでしまう問題があった。
【0008】
加えて、従来のRFIDラベルは、インレットが、シート材および剥離紙にそれぞれ設けられた一般的な接着剤である粘着剤層を介して、これらシート材と剥離紙との間に挟み込まれて構成されているので、分解作業が困難であった。このため、シート材と剥離紙との間からインレットを取り出して再利用することや、廃棄処分する際に非可燃性のインレットと可燃性のシート材とに分別して廃棄することも難しかった。
【0009】
そこで、本発明は、ラベルの印字品位を向上するとともに、容易に分解することが可能なラベルを製造することができるラベル製造装置およびラベルの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した目的を達成するため、本発明に係るラベル製造装置は、集積回路およびこの集積回路に電気的に接続されたアンテナを有するインレットを、一組のシート材の間に挟んでなる、非接触状態で情報の書き込みおよび読み出しが可能なラベルを製造するラベル製造装置である。このラベル製造装置は、シート状基材の一方に印字層が設けられ他方に感熱性粘着層が設けられた第1のシート材を供給するシート供給手段と、このシート供給手段から供給された第1のシート材の印字層に印字する印字手段と、この印字手段で印字された第1のシート材の感熱性粘着層を加熱して粘着力を生じさせる熱活性化手段とを有する第1の供給路を備える。また、このラベル製造装置は、シート状基材の一方に粘着層が設けられた第2のシート材を供給するシート供給手段を有する第2の供給路を備える。また、このラベル製造装置は、インレットを供給するインレット供給手段を有し、第1の供給路によって供給された第1のシート材の感熱性粘着層と、第2の供給路によって供給された第2のシート材の粘着層の反対側の面と、の間にインレットを供給する第3の供給路を備える。そして、このラベル製造装置は、第1のシート材と第2のシート材との間にインレットを挟み込んで第1のシート材の感熱性粘着層を第2のシート材に接着する貼り合わせ手段を備える。
【0011】
以上のように構成した本発明に係るラベル製造装置は、第1のシート材単体で印字層に印字が行われるので、平坦な状態の印字層に良好に印字され、ラベルの印字品位が向上される。また、このラベル製造装置で製造されたラベルは、第1のシート材の感熱性粘着層を再加熱することで、この感熱性粘着層による粘着力を小さくすることが可能であるため、貼り合わせられた第1のシート材と第2のシート材とを容易に分離してインレットを取り出すことが可能にされている。したがって、このラベル製造装置で製造されたラベルは、容易に分解を行うことが可能にされている。
【0012】
また、本発明に係るラベル製造装置は、集積回路およびこの集積回路に電気的に接続されるアンテナを、一組のシート材の間に挟んでなる、非接触状態で情報の書き込みおよび読み出しが可能なラベルを製造するラベル製造装置である。このラベル製造装置は、シート状基材の一方に印字層が設けられ他方に感熱性粘着層が設けられた第1のシート材を供給するシート供給手段と、このシート供給手段から供給された第1のシート材の印字層に印字する印字手段と、この印字手段で印字された第1のシート材の感熱性粘着層を加熱して粘着力を生じさせる熱活性化手段とを有する第1の供給路を備える。また、このラベル製造装置は、シート状基材の一方に粘着層が設けられ他方にアンテナが設けられた第2のシート材を供給するシート供給手段を有する第2の供給路を備える。また、このラベル製造装置は、集積回路を供給する素子供給手段と、この素子供給手段から供給された集積回路を、粘着力が生じた第1のシート材の感熱性粘着層に接着する素子接着手段とを有する第3の供給路を備える。そして、このラベル製造装置は、第1のシート材の感熱性粘着層に接着された集積回路と、第2のシート材のアンテナとを電気的に接続させるように、第1のシート材の感熱性粘着層を第2のシート材に接着する貼り合わせ手段とを備える。
【0013】
また、本発明に係るラベルの製造方法は、集積回路およびこの集積回路に電気的に接続されたアンテナを有するインレットを、一組のシート材の間に挟んでなる、非接触状態で情報の書き込みおよび読み出しが可能なラベルの製造方法である。このラベル製造方法は、シート状基材の一方に印字層が設けられ他方に感熱性粘着層が設けられた第1のシート材を供給し、印字層に印字した後、感熱性粘着層を加熱して粘着力を生じさせる工程と、シート状基材の一方に粘着層が設けられた第2のシート材を供給する工程と、粘着力が生じた第1のシート材の感熱性粘着層と第2のシート材の粘着層の反対側の面との間にインレットを挟み込むようにインレットを供給する工程と、第1のシート材と第2のシート材との間にインレットを挟み込んで第1のシート材の感熱性粘着層を第2のシート材に接着する工程とを有する。
【0014】
また、本発明に係るラベル製造方法は、集積回路およびこの集積回路に電気的に接続されたアンテナを、一組のシート材の間に挟んでなる、非接触状態で情報の書き込みおよび読み出しが可能なラベルの製造方法である。このラベル製造方法は、シート状基材の一方に印字層が設けられ他方に感熱性粘着層が設けられた第1のシート材を供給し、印字層に印字した後、感熱性粘着層を加熱して粘着力を生じさせる工程と、シート状基材の一方に粘着層が設けられ他方にアンテナが設けられた第2のシート材を供給する工程と、粘着力が生じた第1のシート材の感熱性粘着層に集積回路を供給して接着する工程と、第1のシート材の感熱性粘着層に接着された集積回路と第2のシート材のアンテナとを電気的に接続させるとともに第1のシート材の感熱性粘着層を第2のシート材に接着する工程とを有する。
【発明の効果】
【0015】
上述したように本発明によれば、第1のシート材単体で印字が行われ、第1のシート材が感熱性粘着層を介して第2のシート材に貼り合わせられることによって、ラベルの印字品位を向上するとともに、容易に分解することが可能なラベルを製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
【0017】
本実施形態のラベル製造装置は、ICと、このICに電気的に接続されたアンテナとが一組のシート材の間に挟んでなる、電波による非接触通信で情報の書き込みおよび読み出しが可能にされた、いわゆるRFIDラベルを製造するためのラベル製造装置である。
【0018】
(第1の実施形態)
第1の実施形態のラベル製造装置は、ICにアンテナが電気的に接続されて基材上に設けられた、いわゆるインレットを一組のシート材の間に挟んで積層することで、RFIDラベルを製造する装置である。
【0019】
図1に示すように、第1の実施形態のラベル製造装置1は、第1のシート材3を供給する第1の供給路11と、第2のシート材4を供給する第2の供給路12と、第1のシート材3と第2のシート材4との間に挟み込むインレット5を供給する第3の供給路13と、第1のシート材3と第2のシート材4との間にインレット5を挟み込んで第1のシート材3を第2のシート材4に接着する貼り合わせ部14とを備えている。また、このラベル製造装置1は、図示しないが、第1、第2および第3の供給路11,12,13、貼り合わせ部14の各駆動を同期させるように制御する制御部を備えている。
【0020】
ラベル製造装置1の第1の供給路11によって供給される第1のシート材3は、図2に示すように、シート状基材3aの一方に感熱性印字層3bが設けられ、他方に感熱性粘着層3cが設けられてなる。第1の供給路11は、図1に示すように、第1のシート材3の経路に沿って、第1のシート材3が巻回されたシートロール21aから第1のシート材3を供給するシート供給部21(シート供給手段)と、このシート供給部21から供給された第1のシート材3の感熱性印字層3bに印字する印字部22(印字手段)と、この印字部22で印字された第1のシート材3を単票状に切断する切断部23(切断手段)と、この切断部23で切断された第1のシート材3の感熱性粘着層3cを加熱して粘着力を生じさせる熱活性化部24(熱活性化手段)とを有している。
【0021】
第1の供給路11のシート供給部21は、図示しないが、シートロール21aを支持する支軸と、この支軸を回転駆動する駆動機構とを有している。
【0022】
図1に示すように、印字部22は、第1のシート材3の感熱性印字層3bを加熱して発色させるためのサーマルヘッド22aと、このサーマルヘッド22aに圧接されるプラテンローラ22bとを有している。この印字部22は、シート供給部21から供給された第1のシート材3を、サーマルヘッド22aとプラテンローラ22bとの間に挟んで印字するとともに搬送する。
【0023】
切断部23は、印字部22から搬送された第1のシート材3を所望の長さで切断するための一組のカッター23aと、このカッター23aを駆動するカッター駆動機構(不図示)とを有している。
【0024】
熱活性化部24は、第1のシート材3の感熱性粘着層3cを加熱して粘着力を生じさせるサーマルヘッド24aと、このサーマルヘッド24aに圧接されるプラテンローラ24bとを有している。サーマルヘッド24aとしては、上述の印字部22が有するサーマルヘッド22aと同様のものが用いられている。この熱活性化部24は、切断部23から搬送された第1のシート材3を、サーマルヘッド24aとプラテンローラ24bとの間に挟んで加熱して粘着力を生じさせるとともに搬送する。
【0025】
なお、熱活性化部24は、サーマルヘッド24aによって、第1のシート材3の感熱性粘着層3cをドット単位で選択的に加熱することで、感熱性粘着層3cに生じる粘着力の大きさや、粘着力が生じる領域をそれぞれ制御することが可能にされている。このため、熱活性化部24は、必要に応じて、第1のシート材3の感熱性粘着層3cにおけるインレット5に対向する領域以外を加熱する、あるいはこの領域の粘着力を比較的小さくすることで、製造されたRFIDラベル10の分解時に、第1のシート材3の感熱性粘着層3cからインレット5を剥がし易くすることができる。
【0026】
また、この第1の供給路11は、第1のシート材3を搬送する経路を構成する複数組の搬送ローラ25と、シートロール21aから供給された第1のシート材3を検出するセンサ26とを有している。各一組の搬送ローラ25は、第1のシート材3の経路に沿って、複数の箇所にそれぞれ配置されており、第1のシート材3を図1中矢印a方向に搬送する。センサ26は、例えばフォトセンサが用いられており、第1のシート材3の経路上に配置されている。このセンサ26は、例えば、第1のシート材3の搬送方向の始端、または第1のシート材3に設けられた位置検出用マーク(不図示)を検出することで、第1のシート材3の位置を検出する。センサ26による検出結果に基づいて、第1の供給路11による第1のシート材3の供給動作は、制御部(不図示)によって、第2の供給路12による第2のシート材4の供給動作、および第3の供給路13によるインレット5の供給動作と同期される。
【0027】
ラベル製造装置1の第2の供給路12によって供給される第2のシート材4は、図2に示すように、シート状基材4aの一方に感熱性粘着層4bが設けられてなる。第2の供給路12は、図1に示すように、第2のシート材4の経路に沿って、第2のシート材4が巻回されたシートロール31aから第2のシート材4を供給するシート供給部31(シート供給手段)と、このシート供給部31から供給された第2のシート材4を単票状に切断する切断部32(切断手段)とを有している。
【0028】
第2の供給路12のシート供給部31は、図示しないが、シートロール31aを支持する支軸と、この支軸を回転駆動する駆動機構とを有している。
【0029】
切断部32は、シート供給部31から供給された第2のシート材4を搬送する一組の搬送ローラ32aと、これら搬送ローラ32aによって搬送された第2のシート材4を所望の長さで切断するための一組のカッター32bと、このカッター32bを駆動するカッター駆動機構(不図示)とを有している。
【0030】
また、ラベル製造装置1の第2の供給路12は、第2のシート材4を搬送する経路を構成する複数組の搬送ローラ35と、シートロール31aから供給された第2のシート材4を検出するセンサ36とを有している。各一組の搬送ローラ35は、第2のシート材4の経路に沿って、複数の箇所にそれぞれ配置されており、第2のシート材4を図1中矢印a方向に搬送する。センサ36は、例えばフォトセンサが用いられており、第2のシート材4の経路上に配置されている。このセンサ36は、例えば、第2のシート材4の搬送方向の始端、または第2のシート材4に設けられた位置検出用マーク(不図示)を検出することで、第2のシート材4の位置を検出する。センサ36による検出結果に基づいて、第2の供給路12による第2のシート材4の供給動作は、制御部(不図示)によって、第1の供給路11による第1のシート材3の供給動作、および第3の供給路13によるインレット5の供給動作と同期される。
【0031】
ラベル製造装置1の第3の供給路13は、連続して形成されたインレット5が巻回されたインレットロール41aからインレット5を供給するインレット供給部41(インレット供給手段)と、このインレット供給部41から供給されたインレット5を単票状に切断する切断部42(切断手段)と、この切断部42で切断されたインレット5を搬送する搬送部43とを有している。
【0032】
ラベル製造装置1のインレット供給部41によって供給されるインレット5は、図2に示すように、例えば樹脂フィルムからなる基材8上に、IC6と、このIC6が電気的に接続される渦巻き状のアンテナ7がそれぞれ設けられてなる。インレット供給部41は、図示しないが、インレットロール41aを支持する支軸と、この支軸を回転駆動する駆動機構とを有している。
【0033】
切断部42は、インレット供給部41から供給されたインレット5を搬送する一組の搬送ローラ42aと、これら搬送ローラ42aによって搬送されたインレット5を所望の長さで切断するための一組のカッター42bと、このカッター42bを駆動するカッター駆動機構(不図示)とを有している。
【0034】
搬送部43は、切断部42から搬入されたインレット5を図1中矢印a方向に搬送する搬送ベルト43aと、この搬送ベルト43aを駆動させる駆動ローラ43bを含むベルト駆動機構(不図示)とを有している。
【0035】
また、ラベル製造装置1の第3の供給路13は、インレットロール41aから供給されたインレット5を検出するセンサ46を有している。センサ46は、例えばフォトセンサが用いられており、インレット5の経路上に配置されている。このセンサ46は、例えば、インレット5の搬送方向の始端、またはインレット5に設けられた位置検出用マーク(不図示)を検出することで、インレット5の位置を検出する。センサ46による検出結果に基づいて、第3の供給路13によるインレット5の供給動作は、制御部(不図示)によって、第1の供給路11による第1のシート材3の供給動作、および第2の供給路12による第2のシート材4の供給動作と同期される。
【0036】
ラベル製造装置1の貼り合わせ部14は、第1、第2および第3の供給路11,12,13からそれぞれ搬入された第1のシート材3、インレット5、第2のシート材4を貼り合わせるための一組の押圧ローラ14aと、これら押圧ローラ14aを回転駆動する駆動機構(不図示)とを有している。この貼り合わせ部14は、第1のシート材3と第2のシート材4との間にインレット5を挟んで、第1のシート材3の感熱性粘着層3cを第2のシート材4に接着させることで貼り合わせる。
【0037】
また、貼り合わせ部14の近傍には、一組の押圧ローラ14aに対して第1および第2のシート材3,4が搬入される上流側に、押圧ローラ14aの間に第1のシート材3を案内するためのシートガイド47と、押圧ローラ14aの間に第2のシート材4を案内するためのシートガイド48がそれぞれ設けられている。このため、第1および第2のシート材3,4は、各シートガイド47,48によって押圧ローラ14aの間に円滑に搬入される。
【0038】
また、ラベル製造装置1は、貼り合わせ部14で貼り合わせられたRFIDラベル10の第2のシート材4の感熱性粘着層4bを加熱して粘着力を生じさせる熱活性化部15と、この熱活性化部15によって感熱性粘着層4bに粘着力が生じさせられたRFIDラベル10を一時的に保留するラベル保留部16とを備えている。
【0039】
熱活性化部15は、第2のシート材4の感熱性粘着層4bを加熱して粘着力を生じさせるサーマルヘッド15aと、このサーマルヘッド15aに圧接されるプラテンローラ15bとを有している。サーマルヘッド15aとしては、上述の印字部22が有するサーマルヘッド22aと同様のものが用いられている。
【0040】
また、貼り合わせ部14と熱活性化部15との間には、貼り合わせ部14からRFIDラベル10を搬送する一組の搬送ローラ49が設けられている。
【0041】
ラベル保留部16は、熱活性化部15から搬出されたRFIDラベル10を支持する複数の搬送ローラ16aと、これら搬送ローラ16a上に支持されたRFIDラベル10の有無を検出するセンサ16bとを有している。
【0042】
次に、本実施形態のラベル製造装置1によって製造されたRFIDラベル10は、図2に示すように、インレット5を覆うように設けられた第1のシート材3の感熱性粘着層3cが、第2のシート材4に貼り合わされて構成されている。そして、このRFIDラベル10は、第2のシート材4の感熱性粘着層4bを介して物品に貼付される。
【0043】
以上のように構成されたラベル製造装置1について、RFIDラベル10を製造する動作を、図面を参照して説明する。
【0044】
まず、ラベル製造装置1は、図3に示すように、印字するデータの入力待ち状態で待機している(ステップ101)。ラベル製造装置1は、印字するデータが入力される(ステップ102)と、印字するデータに基づいて、単票状に切断するシート材3,4の長さを算出する(ステップ103)。
【0045】
続いて、ステップ104において、シート材3,4の長さが、インレット5の長さに一定の長さを加算した所望の長さよりも長いか否かを判断する。シート材3,4の長さが、所望の長さ以上の場合には、ステップ105に移行する。シート材3,4の長さが、所望の長さよりも短い場合には、ステップ106で、シート材3,4の長さを所望の長さに応じて補正し、再度、ステップ104に移行する。
【0046】
次に、ラベル保留部16のセンサ16bの検出結果に基づいて、ラベル保留部16におけるRFIDラベル10の有無を判断する(ステップ105)。ラベル保留部16からRFIDラベル10が抜き取られている場合には、ステップ106,107,108にそれぞれ移行し、第1、第2および第3の供給路11,12,13がそれぞれ作動される。また、ラベル保留部16にRFIDラベル10が保留されている場合には、図示しない表示部等に、RFIDラベル10を取り除くことを促すエラーメッセージ等を表示し(ステップ109)、再度、ステップ105に戻る。
【0047】
上述のようにラベル保留部16からRFIDラベル10が抜き取られている場合、第1の供給路11の印字部22のプラテンローラ22bの駆動を開始し(ステップ106)、サーマルヘッド22aによって第1のシート材3の感熱性印字層3bに印字を行う(ステップ110)。続いて、第1のシート材3は、切断部23によって所定の長さに切断され(ステップ111)、各搬送ローラ25によって搬送される(ステップ112)。
【0048】
一方で、上述したステップ106における第1の供給路11の動作と連動し、第2の供給路12は、シート供給部31による第2のシート材4の供給動作を開始し(ステップ107)、切断部32によって第2のシート材4を所定の長さに切断する(ステップ120)。続いて、切断部32から搬出された第2のシート材4は、搬送ローラ35によって貼り合わせ部14の押圧ローラ14aの直前の位置まで搬送されて(ステップ121)、一時停止される(ステップ122)。
【0049】
また、上述したステップ106,107における第1および第2の供給路11,12の動作と連動し、第3の供給路13は、インレット供給部41によるインレット5の供給動作を開始し(ステップ108)、インレット5を搬送して、センサ46によって例えばインレット5の位置検出用マークが検出された否かを判断する(ステップ130)。
【0050】
センサ46によってインレット5の位置検出用マークが検出された場合には、切断部42によってインレット5を所定の長さに切断し(ステップ131)、搬送部43によってインレット5を搬送する。続いて、インレット5は、貼り合わせ部14に対して所定の長さだけ上流側の位置まで搬送されて(ステップ132)、一時停止される(ステップ133)。また、センサ46によってインレット5の位置検出用マークが検出されない場合には、インレット5を搬送して、再度、ステップ130に戻る。
【0051】
続いて、ステップ113において、第1のシート材3が所定の長さだけ搬送された否か、すなわち第1のシート材3が、サーマルヘッド24aによる加熱開始位置まで搬送されたか否かを判断する。第1のシート材3が、サーマルヘッド24aによる加熱開始位置まで搬送された場合には、第1のシート材3の感熱性粘着層3cを加熱して粘着力を生じさせる(ステップ114)。また、第1のシート材3が、サーマルヘッド24aによる加熱開始位置まで搬送されていない場合には、第1のシート材3を搬送して、再度、ステップ113に戻る。そして、熱活性化部24から搬出された第1のシート材3は、搬送ローラ25によって搬送され、第1のシート材3の搬送方向の始端が貼り合わせ部14の押圧ローラ14aの位置まで到達する(ステップ115)。
【0052】
図4に示すように、第1の供給路11において第1のシート材3の始端が押圧ローラ14aに到達したときに、押圧ローラ14aの駆動を開始する(ステップ135)とともに、第2のシート材4の搬送を再開し(ステップ145)、インレット5の搬送を再開する(ステップ155)。
【0053】
第1の供給路11は、貼り合わせ部14の押圧ローラ14aを駆動することによって、第1および第2のシート材3,4、インレット5を貼り合わせながら搬送する。続いて、第2のシート材4にインレット5を挟んで貼り合わせられている第1のシート材3の後端側が、熱活性化部24に対して所定の長さだけ搬送されたか否か、すなわち第1のシート材3が、熱活性化部24のサーマルヘッド24aによる加熱終了位置まで搬送された否かを判断する(ステップ136)。
【0054】
第1のシート材3が、サーマルヘッド24aによる加熱終了位置まで搬送された場合には、サーマルヘッド24aの駆動を停止する(ステップ137)。また、第1のシート材3が、サーマルヘッド24aによる加熱終了位置まで搬送されていない場合には、第1のシート材3を搬送して、再度、ステップ136に戻る。
【0055】
同様に、第2の供給路12において、第2のシート材4が所定の長さだけ、つまり第2のシート材4の搬送方向の後端まで完全に搬送されたか否かを判断する(ステップ146)。第2のシート材4が後端まで搬送された場合には、搬送ローラ35による搬送を停止する(ステップ147)。また、第2のシート材4が後端まで搬送されていない場合には、第2のシート材4を搬送して、再度、ステップ146に戻る。
【0056】
同様に、第3の供給路13において、インレット5が所定の長さだけ、つまりインレット5の終端まで完全に搬送されたか否かを判断する(ステップ156)。インレット5が後端まで搬送された場合には、搬送部43による搬送を停止する(ステップ157)。また、インレット5が後端まで搬送されていない場合には、インレット5を搬送して、再度、ステップ156に戻る。
【0057】
次に、ラベル製造装置1は、RFIDラベル10が所定の長さだけ搬送されたか否か、すなわちRFIDラベル10が、熱活性化部15のサーマルヘッド15aによる加熱開始位置まで搬送された否かを判断する(ステップ138)。RFIDラベル10が、サーマルヘッド15aによる加熱開始位置まで搬送された場合には、サーマルヘッド15aを駆動し、第2のシート材4の感熱性粘着層4bを加熱して粘着力を生じさせる(ステップ139)。また、RFIDラベル10が、サーマルヘッド15aによる加熱開始位置まで搬送されていない場合には、RFIDラベル10を搬送して、再度、ステップ138に戻る。
【0058】
続いて、熱活性化部15からRFIDラベル10が所定の長さだけ搬送されたか否か、すなわちRFIDラベル10が、サーマルヘッド15aによる加熱終了位置まで搬送された否かを判断する(ステップ140)。RFIDラベル10が、サーマルヘッド15aによる加熱終了位置まで搬送された場合には、サーマルヘッド15aの駆動を停止する(ステップ141)。また、RFIDラベル10が、サーマルヘッド15aによる加熱終了位置まで搬送されていない場合には、RFIDラベル10を搬送して、再度、ステップ140に戻る。
【0059】
最後に、ラベル保留部16の搬送ローラ16aによってRFIDラベル10を搬送し、RFIDラベル10が所定の長さだけ搬送されたか否かを判断する(ステップ142)。RFIDラベル10が所定の長さだけ搬送された場合には、搬送ローラ16aの駆動を停止して(ステップ143)、RFIDラベル10の製造動作を終了する。また、RFIDラベル10が所定の長さだけ搬送されていない場合には、RFIDラベル10を搬送して、再度、ステップ142に戻る。
【0060】
なお、本実施形態において、上述のステップ113,136,146,156等で、シート材3,4やインレット5が所定の長さだけ搬送された否かを判断する際には、搬送ローラ25,35や押圧ローラ14a等を駆動するステッピングモータのステップ数を換算することで行われる。また、ステッピングモータのステップ数を換算する代わりに、例えばシート材3,4の紙端等を検出するセンサを用いる構成が採られてもよい。このようにセンサを用いる構成の場合は、例えば、フォトセンサによってシート材3,4を検出している「オン」の時間に基づいてシート材3,4の長さを算出したり、フォトセンサによる検出状態が「オン」と「オフ」に変化する時期によってシート材3,4の始端や終端の位置を検出したりすることが可能になる。したがって、このような構成の場合は、貼り合わせられる各シート材3,4、インレット5の位置の精度や、後述する第2の実施形態においてシート材3,4に対するIC6の搭載位置の精度が向上し、RFIDラベル10を精度良く製造することができる。
【0061】
上述したように、本実施形態のラベル製造装置1は、第1の供給路11の印字部22によって、第1のシート材3単体で感熱性印字層3bに印字が行われるので、平坦な状態の感熱性印字層3bに良好に印字され、RFIラベル10の印字品位を向上することができる。
【0062】
また、このラベル製造装置1は、製造されたRFIDラベル10を再度加熱することで、第1のシート材3の感熱性粘着層3cによる粘着力を小さくすることが可能であるため、貼り合わされた第1のシート材3と第2のシート材4とを容易に分離し、内部からインレット5を容易に取り出すことが可能にされている。したがって、このラベル製造装置1は、容易に分解を行うことが可能なRFIDラベル10を製造することができる。
【0063】
すなわち、このラベル製造装置1によれば、インレット5の再利用や、RFIDラベル10の廃棄時の分別作業を容易に行うことが可能になる。加えて、物品に貼付されたRFIDラベル10は、第2のシート材4の感熱性粘着層4bが再度加熱されることで、物品から容易に引き剥がすことも可能にされている。
【0064】
また、このラベル製造装置1によれば、連続状の第1および第2のシート材3,4、インレット5を単票状に切断する長さを適宜変更することで、種々の大きさのRFIDラベル10を容易に製造することが可能になる。したがって、このラベル製造装置1は、製造するRFIDラベル10の大きさを変更する自由度が向上される。
【0065】
なお、実施形態のラベル製造装置1では、連続状のシート材3,4、インレット5を供給して切断する構成が採られたが、予め切断された単票状のシート材、インレットを供給する構成が採られてもよい。
【0066】
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態では、インレット5を供給するインレット供給部41を備える構成が採られたが、インレット5の代わりに、IC6単体で供給するとともに、このIC6に接続されるアンテナ7が設けられた第2のシート材4を供給する構成が採られた第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態の構成は、第1の実施形態と、第1および第2の供給路11,12、貼り合わせ部14、熱活性化部15、ラベル保留部16の構成がそれぞれ共通しているので、これらの構成には第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
【0067】
図5に示すように、第2の実施形態のラベル製造装置2が備える第3の供給路53は、複数のIC6が配置された剥離紙9が巻回されてなるICロール55aからIC6を供給するIC供給部55(素子供給手段)と、このIC供給部55によって供給されたIC6を第1のシート材3の感熱性粘着層3cに接着するIC接着部56(素子接着手段)とを有している。
【0068】
IC供給部55は、図示しないが、ICロール55aを支持する供給側支軸と、ICロール55aの剥離紙9を巻き取るための巻取りロール55bを支持する巻取側支軸と、これら各支軸を回転駆動する駆動機構とを有している。IC供給部55に装着されるICロール55aは、連続状の剥離紙9上に粘着層(不図示)を介して複数のIC6が所定の間隔で載置されている。
【0069】
また、IC供給部55は、ICロール55aと巻取りロール55bとに跨った剥離紙9を搬送する複数の搬送ローラ57と、ICロール55aから供給されたIC6を検出するセンサ58とを有している。搬送ローラ57は、IC6の経路に沿って、複数の箇所にそれぞれ配置されており、IC6を図5中矢印a方向に搬送する。センサ58は、例えばフォトセンサが用いられており、IC6の経路上に配置されている。このセンサ58は、例えば、IC6の搬送方向の始端、または剥離紙9に設けられた位置検出用マーク(不図示)を検出することで、IC6の位置を検出する。センサ58による検出結果に基づいて、第3の供給路53によるIC6の供給動作は、制御部(不図示)によって、第1の供給路11による第1のシート材3の供給動作、および第2の供給路12による第2のシート材4の供給動作と同期される。
【0070】
IC接着部56は、第1の供給路11の熱活性化部24から搬出された第1のシート材3に対応する位置に配置されており、第1のシート材3の感熱性粘着層3cを剥離紙9上のIC6に押圧する押圧ピン56aと、この押圧ピン56aを駆動する駆動機構(不図示)とを有している。
【0071】
IC接着部56は、押圧ピン56aが長さ方向に移動されることで、第1のシート材3の感熱性粘着層3cを、搬送ローラ57によって搬送されたIC6に押圧させる。このとき、IC6は、押圧ピンで押圧された第1のシート材3の感熱性粘着層3c接着されることで、剥離紙9の粘着層から剥離され、第1のシート材3の感熱性粘着層3cと共に搬送される。
【0072】
なお、本実施形態においても、第1の供給路11の熱活性化部24は、サーマルヘッド24aによって、第1のシート材3の感熱性粘着層3cをドット単位で選択的に加熱することで、感熱性粘着層3cに生じる粘着力の大きさや、粘着力が生じる領域をそれぞれ制御することが可能にされている。このため、熱活性化部24は、必要に応じて、第1のシート材3の感熱性粘着層3cにおけるIC6が接着される領域の粘着力を他の領域よりも比較的小さくすることで、製造されたRFIDラベル20の分解時に、第1のシート材3の感熱性粘着層3cからIC6を剥がし易くすることができる。
【0073】
また、本実施形態において、第2の供給路12によって供給される第2のシート材4には、シート状基材4aの一方に感熱性粘着層4bが設けられ、他方に渦巻き状のアンテナ7が予め形成されている。
【0074】
次に、本実施形態のラベル製造装置2によって製造されたRFIDラベル20は、図6に示すように、第1のシート材3の感熱性粘着層3cに接着されたIC6が、第2のシート材4上に設けられたアンテナ7に圧接されるように、第1のシート材3の感熱性粘着層3cが第2のシート材4に貼り合わされて構成されている。RFIDラベル20は、第1のシート材3と第2のシート材4との間で、IC6がアンテナ7に圧接されことで電気的に接続されている。そして、このRFIDラベル10は、第2のシート材4の感熱性粘着層4bを介して物品に貼付される。
【0075】
なお、必要に応じて、アンテナ7の接続端子部に、導電性感熱性粘着材(不図示)を予め塗布し、第2のシート材4の感熱性粘着層4bを加熱して粘着力を生じさせる際に導電性感熱性粘着材を加熱することで、この導電性感熱性粘着材を介してIC6の接続端子とアンテナ7の接続端子とを接合するように構成されてもよい。このような構成では、導電性感熱性粘着材が常温で硬化することによって、IC6とアンテナ7との接続状態の信頼性を更に良好にすることができる。
【0076】
以上のように構成されたラベル製造装置2について、RFIDラベル20を製造する動作を、図面を参照して説明する。
【0077】
まず、ラベル製造装置2は、図7に示すように、印字するデータの入力待ち状態で待機している(ステップ161)。ラベル製造装置2は、印字するデータが入力される(ステップ162)と、ステップ163に移行する。本実施形態では、第2のシート材4に所定の寸法のアンテナ7が予め設けられているので、このアンテナ7の大きさに応じて、製造されるRFIDラベル20が所定の長さに固定されている。このため、本実施形態は、第1の実施形態と比較して、シート材3,4の長さを判断して補正するステップが省かれている。
【0078】
続いて、ラベル製造装置2は、ラベル保留部16のセンサ16bの検出結果に基づいて、ラベル保留部16におけるRFIDラベル20の有無を判断する(ステップ163)。ラベル保留部16からRFIDラベル20が抜き取られている場合には、ステップ165,166,167にそれぞれ移行し、第1、第2および第3の供給路11,12,53がそれぞれ作動される。また、ラベル保留部16にRFIDラベル20が保留されている場合には、図示しない表示部等に、RFIDラベル10を取り除くことを促すエラーメッセージ等を表示し(ステップ164)、再度、ステップ105に戻る。
【0079】
上述のようにラベル保留部16からRFIDラベル20が抜き取られている場合、第1の供給路11の印字部22のプラテンローラ22bの駆動を開始し(ステップ165)、サーマルヘッド22aによって第1のシート材3の感熱性印字層3bに印字を行う(ステップ170)。続いて、第1のシート材3は、切断部23によって所定の長さに切断される(ステップ171)。
【0080】
次に、例えばセンサ(不図示)等によって第1のシート材3の始端の位置が検出されたか否かを判断する(ステップ172)。センサによって第1のシート材3の始端が検出された場合には、第1のシート材3の始端の位置に基づいて、第1のシート材3にIC6を接着する位置を算出し(ステップ173)、搬送ローラ25によって第1のシート材3が搬送される。また、センサによって第1のシート材3の始端が検出されていない場合には、第1のシート材3を搬送して、再度、ステップ172に戻る。
【0081】
続いて、ステップ174において、第1のシート材3が所定の長さだけ搬送された否か、すなわち第1のシート材3が、熱活性化部24のサーマルヘッド24aによる加熱開始位置まで搬送された否かを判断する。第1のシート材3が、サーマルヘッド24aによる加熱開始位置まで搬送された場合には、第1のシート材3の感熱性粘着層3cを加熱して粘着力を生じさせる(ステップ176)。また、第1のシート材3が、サーマルヘッド24aによる加熱開始位置まで搬送されていない場合には、第1のシート材3を搬送して、再度、ステップ174に戻る。
【0082】
次に、第1の供給路11において、第1のシート材3が、感熱性粘着層3cにIC6を接着する所定の位置に到達したか否かを判断する(ステップ176)。第1のシート材3が、感熱性粘着層3cにIC6を接着する所定の位置に到達した場合には、ステップ177に移行する。また、第1のシート材3が、感熱性粘着層3cにIC6を接着する所定の位置に到達していない場合には、第1のシート材3を搬送して、再度、ステップ176に戻る。
【0083】
一方で、上述したステップ165における第1の供給路11の動作と連動し、第2の供給路12は、シート供給部31による第2のシート材4の供給動作を開始し(ステップ166)、切断部32によって第2のシート材4を所定の長さに切断する(ステップ180)。続いて、切断部32から搬出された第2のシート材4は、搬送ローラ35によって貼り合わせ部14の押圧ローラ14aの直前の位置まで搬送されて(ステップ181)、一時停止される(ステップ182)。
【0084】
また、上述したステップ165,166における第1および第2の供給路11,12の動作と連動し、第3の供給路53は、IC供給部55によるIC6の供給動作を開始し(ステップ167)、IC6を搬送して、センサ58によって例えばIC6の位置検出用マークが検出された否かを判断する(ステップ190)。
【0085】
センサ58によってIC6の位置検出用マークが検出された場合には、位置検出用マークの検出結果に基づいてIC6の位置を算出し(ステップ191)、IC6を搬送する。
【0086】
続いて、ラベル製造装置2は、第1のシート材3の感熱性粘着層3cに対する所定の位置までIC6が搬送されたか否かを判断する(ステップ192)。第1のシート材3の感熱性粘着層3cに対してIC6が所定の位置まで搬送された場合には、IC6の搬送が一時停止される(ステップ193)。また、第1のシート材3の感熱性粘着層3cに対してICが所定の位置まで搬送されていない場合には、IC6を搬送して、再度、ステップ192に戻る。
【0087】
次に、上述したように第1のシート材3およびIC6が所定の位置に搬送された後、IC接着部56は、粘着力が生じた第1のシート材3の感熱性粘着層3cに対する所定の位置にIC6を接着する(ステップ177)。そして、感熱性粘着層にICが接着された第1のシート材は、搬送ローラ25によって搬送され、第1のシート材3の始端が貼り合わせ部14の押圧ローラ14aの位置まで到達する(ステップ178)。
【0088】
図8に示すように、第1の供給路11において第1のシート材3の始端が押圧ローラ14aに到達したときに、押圧ローラ14aの駆動を開始する(ステップ195)とともに、第2のシート材4の搬送を再開する(ステップ205)。
【0089】
第1の供給路11は、貼り合わせ部14の押圧ローラ14aを駆動することによって、第1のシート材3の感熱性粘着層3cに接着されたIC6の接続端子部と、第2のシート材4のアンテナ7の接続端子部とを圧接させて電気的に接続し、第1のシート材3と第2のシート材4とを貼り合わせながら搬送する。続いて、第2のシート材4に貼り合わせられている第1のシート材3の後端側が、熱活性化部24に対して所定の長さだけ搬送されたか否か、すなわち第1のシート材3が、サーマルヘッド24aによる加熱終了位置まで搬送されたか否かを判断する(ステップ196)。
【0090】
第1のシート材3が、サーマルヘッド24aによる加熱終了位置まで搬送された場合には、サーマルヘッド24aの駆動を停止する(ステップ197)。また、第1のシート材3が、サーマルヘッド24aによる加熱終了位置まで搬送されていない場合には、第1のシート材3を搬送して、再度、ステップ196に戻る。
【0091】
同様に、第2の供給路12は、第2のシート材4を所定の長さだけ、つまり第2のシート材4の搬送方向の後端まで完全に搬送されたか否かを判断する(ステップ206)。第2のシート材4が後端まで搬送された場合には、搬送ローラ35による搬送を停止する(ステップ207)。また、第2のシート材4が後端まで搬送されていない場合には、第2のシート材4を搬送して、再度、ステップ206に戻る。
【0092】
次に、第1の供給路11では、RFIDラベル20が所定の長さだけ搬送されたか否か、すなわちRFIDラベル20が、熱活性化部15のサーマルヘッド15aによる加熱開始位置まで搬送された否かを判断する(ステップ198)。RFIDラベル20が、サーマルヘッド15aによる加熱開始位置まで搬送された場合には、サーマルヘッド15aを駆動し、第2のシート材4の感熱性粘着層4bを加熱して粘着力を生じさせる(ステップ199)。
【0093】
続いて、熱活性化部15に対してRFIDラベル20が所定の長さだけ搬送されたか否か、すなわちRFIDラベル20が、サーマルヘッド15aによる加熱終了位置まで搬送された否かを判断する(ステップ200)。RFIDラベル20が、サーマルヘッド15aによる加熱終了位置まで搬送された場合には、サーマルヘッド15aの駆動を停止する(ステップ201)。また、RFIDラベル20が所定の長さだけ搬送されていない場合には、RFIDラベル20を搬送して、再度、ステップ200に戻る。
【0094】
最後に、ラベル保留部16の搬送ローラ16aによってRFIDラベル20を搬送し、RFIDラベル20が所定の長さだけ搬送されたか否か、すなわちRFIDラベル20の後端までラベル保留部16に搬送された否かを判断する(ステップ202)。RFIDラベル20の後端までラベル保留部16に搬送された場合には、搬送ローラ16aの駆動を停止して(ステップ203)、RFIDラベル20の製造動作を終了する。また、RFIDラベル20の後端までラベル保留部16に搬送されていない場合には、RFIDラベル20を搬送して、再度、ステップ202に戻る。
【0095】
上述したように、本実施形態のラベル製造装置2は、第1の実施形態と同様に、RFIDラベル20の印字品位を向上するとともに、容易に分解することが可能なRFIDラベル20を製造することができる。
【0096】
加えて、本実施形態のラベル製造装置2によって製造されたRFIDラベル20は、インレット5が有する樹脂フィルムからなる基材8が省かれた構成であるため、RFIDラベル20の構成の簡素化が図られ、更に容易に分解することが可能なRFIDラベル20を製造することができる。したがって、このラベル製造装置2によれば、IC6、アンテナ7の再利用や、RFIDラベル20の廃棄時の分別作業を容易に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】第1の実施形態のラベル製造装置の構成を示す模式図である。
【図2】前記ラベル製造装置で製造されたラベルを示す縦断面図である。
【図3】前記ラベル製造装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】前記ラベル製造装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】第2の実施形態のラベル製造装置の構成を示す模式図である。
【図6】前記ラベル製造装置で製造されたラベルを示す縦断面図である。
【図7】前記ラベル製造装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】前記ラベル製造装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】従来のラベル製造装置で製造されたラベルを示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0098】
1 ラベル製造装置
3 第1のシート材
3a シート状基材
3b 感熱性印字層
3c 感熱性粘着層
4 第2のシート材
4a シート状基材
4b 感熱性粘着層
5 インレット
6 集積回路
7 アンテナ
10 RFIDラベル
11 第1の供給路
12 第2の供給路
13 第3の供給路
14 貼り合わせ部
21 シート供給部
22 印字部
24 熱活性化部
31 シート供給部
41 インレット供給部
【出願人】 【識別番号】000002325
【氏名又は名称】セイコーインスツル株式会社
【出願日】 平成19年2月16日(2007.2.16)
【代理人】 【識別番号】100079212
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 義治


【公開番号】 特開2008−200877(P2008−200877A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−36250(P2007−36250)