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【発明の名称】 耐候性ラベルおよびその製造方法
【発明者】 【氏名】小林 一幸

【氏名】北澤 友悟

【要約】 【課題】本発明は、屋外環境に曝されても、印字内容が退色したり、劣化したりしない耐候性ラベルを効率よく製造することができる耐候性ラベルおよびその製造方法を提供することを課題とする。

【解決手段】プリンタ10で、帯状のラベルシート1に型抜き位置を示すタイミングマーク9を印字する印字工程を行うと共に、ラミネート装置20で、ラベルシート1の印字面にラミネートフィルム4を貼付するラミネートフィルム貼付部23によるフィルム貼付工程と、タイミングマーク検出部25によってラベルシート1に印字されたタイミングマーク9を検出することで、ラベルシート1およびラミネートフィルム4をラベル形状に型抜きする型抜き部26による型抜き工程と、型抜き工程によって型抜きされたラベル領域3以外のラベルシート1およびラミネートフィルム4を除去するカス上げ部28によるカス除去工程とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラミネートフィルムによって印字面がオーバーコートされた耐候性ラベルの製造方法であって、
帯状のラベルシートに型抜き位置を示すタイミングマークを印字する印字工程と、
前記ラベルシートの印字面にラミネートフィルムを貼付するフィルム貼付工程と、
前記ラベルシートに印字された前記タイミングマークを検出することで、前記ラベルシートおよび前記ラミネートフィルムをラベル形状に型抜きする型抜き工程と、
該型抜き工程によってラベル形状に型抜きした領域以外の前記ラベルシートおよび前記ラミネートフィルムを除去するカス除去工程とを備えたことを特徴とする耐候性ラベルの製造方法。
【請求項2】
前記印字工程において、前記型抜き工程によってラベル形状に型抜きする領域以外に前記タイミングマークを印字することを特徴とする請求項1記載の耐候性ラベルの製造方法。
【請求項3】
前記型抜き工程において、ラベル形状に型抜きする領域に印字された表記を前記タイミングマークとして検出することで、前記ラベルシートおよび前記ラミネートフィルムをラベル形状に型抜きすることを特徴とする請求項1記載の耐候性ラベルの製造方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかの耐候性ラベルの製造方法によって製造されたことを特徴とする耐候性ラベル。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電力メータ、ガスメータ、水道メータ等の屋外に設置されるメータ機器に貼付する耐候性ラベルおよびその製造方法に関し、特に印字面がオーバーコートされた耐候性ラベルおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電力メータ、ガスメータ、水道メータ等の屋外に設置されるメータ機器には、メータの型番や顧客番号等の識別表記がラベルに印字されたり、金属製の板に印刷又は刻設したりして取り付けられており、各供給会社から派遣された検針員は、メータ数字と顧客番号を目視で読み取ることで使用量の検針を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、従来技術において、識別表記をラベルに印字してメータ機器に貼付する場合には、屋外環境にラベルが曝されているため、印字内容が退色したり、ラベル自体が劣化したりして、識別表記を識別することができなくなってしまうと共に、識別表記を金属製の板に印刷又は刻設して取り付ける場合には、金属製の板に印刷又は刻設するための特別な機器が必要になるため、効率よく製造することができないという問題点があった。
【0004】
【特許文献1】特開平07−262229号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、屋外環境に曝されても、印字内容が退色したり、劣化したりしない耐候性を有するラベルを効率よく製造することができる耐候性ラベルおよびその製造方法を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、ラミネートフィルムによって印字面がオーバーコートされた耐候性ラベルの製造方法であって、帯状のラベルシートに型抜き位置を示すタイミングマークを印字する印字工程と、前記ラベルシートの印字面にラミネートフィルムを貼付するフィルム貼付工程と、前記ラベルシートに印字された前記タイミングマークを検出することで、前記ラベルシートおよび前記ラミネートフィルムをラベル形状に型抜きする型抜き工程と、該型抜き工程によってラベル形状に型抜きした領域以外の前記ラベルシートおよび前記ラミネートフィルムを除去するカス除去工程とを備えたことを特徴とする耐候性ラベルの製造方法に存する。
また請求項2記載の発明の要旨は、前記印字工程において、前記型抜き工程によってラベル形状に型抜きする領域以外に前記タイミングマークを印字することを特徴とする請求項1記載の耐候性ラベルの製造方法に存する。
また請求項3記載の発明の要旨は、前記型抜き工程において、ラベル形状に型抜きする領域に印字された表記を前記タイミングマークとして検出することで、前記ラベルシートおよび前記ラミネートフィルムをラベル形状に型抜きすることを特徴とする請求項1記載の耐候性ラベルの製造方法に存する。
また請求項4記載の発明の要旨は、請求項1乃至3のいずれかの耐候性ラベルの製造方法によって製造されたことを特徴とする耐候性ラベルに存する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の耐候性ラベルおよびその製造方法は、帯状のラベルシートに型抜き位置を示すタイミングマークを印字する印字工程と、ラベルシートの印字面にラミネートフィルムを貼付するフィルム貼付工程と、ラベルシートに印字されたタイミングマークを検出することで、ラベルシートおよびラミネートフィルムをラベル形状に型抜きする型抜き工程と、型抜き工程によってラベル形状に型抜きした領域以外のラベルシートおよびラミネートフィルムを除去するカス除去工程とによって、印字面がオーバーコートされた耐候性ラベルを製造するように構成することにより、印字工程と、フィルム貼付工程、型抜き工程およびカス除去工程とを異なる機器で行う場合でも、印字工程において型抜き位置を指定することができるため、ラミネートフィルムをオーバーコートしたラベルシートを正確な位置でラベル形状に型抜きすることができ、屋外環境に曝されても、印字内容が退色したり、劣化したりしない耐候性ラベルを効率よく製造することができるという効果を奏する。
【0008】
さらに、本発明の耐候性ラベルおよびその製造方法は、印字工程において、型抜き工程によってラベル形状に型抜きする領域以外にタイミングマークを印字するように構成することにより、タイミングマークが印字されている箇所がカス除去工程によって除去されるため、耐候性ラベルの表示に影響を及ぼすことがないという効果を奏する。
【0009】
さらに、本発明の耐候性ラベルおよびその製造方法は、型抜き工程において、ラベル形状に型抜きする領域に印字された表記をタイミングマークとして検出することで、ラベルシートおよびラミネートフィルムをラベル形状に型抜きするように構成することにより、タイミングマークを識別表記やコード表記と別途に印字する必要がないため、プリンタにおける印字レイアウトを変更することなく、ラミネートフィルムがオーバーコートされた耐候性ラベルを効率よく製造することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の係る耐候性ラベルの製造方法によって耐候性ラベルを製造する装置構成を示す概略側面図である。
【0012】
本実施の形態の耐候性ラベルは、電力メータ、ガスメータ、水道メータ等の屋外に設置される機器を被貼付物とし、当該被貼付物に貼付する耐候性ラベルを製造する方法であり、図1に示す機器構成によって製造される。耐候性ラベルを製造する装置構成は、図1を参照すると、帯状台紙に間隔をおいて仮着されているラベルに印字を施すプリンタ10と、プリンタ10によって印字が施されたラベルの印字面にラミネートフィルムを貼付するラミネート装置20とからなる。
【0013】
プリンタ10は、表面側に感熱発色層が形成されたラベルに印字を行う印字装置であり、帯状台紙に仮着されている帯状のラベルシート1がロール状に巻き回された状態で装着されるラベル装着部11と、プラテンローラ12と、発熱体がプラテンローラ12に対向する面に形成されているサーマルヘッド13と、帯状のインクリボン14がロール状に巻き回された状態で装着されるリボン装着部15と、印字済みのインクリボン14を巻き取るリボン巻き取り部16とを有する。
【0014】
帯状のラベルシート1は、例えば、白色PETや白色PETの表面に樹脂組成物をコーディングしたものを用いることができ、表側の印字面がサーマルヘッド13の発熱体に接触するように、ラベル装着部11からプラテンローラ12とサーマルヘッド13との間に供給される。
【0015】
また、帯状のインクリボン14は、例えば、ワックス系インキやレジン系熱転写インキを備えたものを用いることができ、リボン装着部15からプラテンローラ12とサーマルヘッド13との間にラベルシート1の印字面と接触するように供給される。なお、レジン系熱転写インキは、インキのバインダ材料のワックス材料を減らし、樹脂成分(分子量の大きいもの)の比率を増やしたもので、ワックス系インキに比べ耐摩傷性に優れている。
【0016】
プラテンローラ12とサーマルヘッド13との間に供給されたラベルシート1とインクリボン14とを、プラテンローラ12とサーマルヘッド13とで挟持搬送することで、サーマルヘッド13の発熱体を選択的に発熱させ、インクリボン14のインクをラベルシート1に転写させて印字を施し、印字済みのラベルシート1が帯状台紙に仮着されたままの状態で発行されると共に、印字済みのインクリボン14がリボン巻き取り部16に巻き取られるように構成されている。なお、本実施の形態では、プリンタ10によってラベルシート1に印字する内容は、メータの型番や顧客番号等の被貼付物である機器を識別するラベル毎に異なる識別表記と、識別表記をコード化した2次元コード等のコード表記と、タイミングマークとからなる。また、ラベルシート1として白色PETの表面に樹脂組成物をコーティングしたものを用い、インクリボン14として、レジン系熱転写インキを備えたものを用いて印字を施すようにすると、互いの樹脂成分が結合し、密着性が高まると共に耐摩傷性が向上し、好適である。
【0017】
なお、本実施の形態では、インクリボン14のインクをラベルシート1に転写させて印字を施す所謂熱転写方式を採用したが、耐候性という観点で問題がなければ、感熱発色層が形成されたラベルシート1を用いるサーマル印字方式や、インクを吐出して印字を施すインクジェット方式等の他の印字手段を用いて印字するようにしても良い。
【0018】
ラミネート装置20は、プリンタ10から発行されるラベルシート1の発行量と、ラミネート装置20におけるラベルシート1の搬送量との差を吸収する搬送量調整部21と、帯状台紙5に仮着された帯状のラミネートフィルム4がロール状に巻き回された状態で装着されるラミネートフィルム装着部22と、帯状台紙5からラミネートフィルム4を剥離すると共に、帯状台紙5から剥離したラミネートフィルム4をプリンタ10から発行されるラベルシート1の表面側、すなわちプリンタ10によって印字が施された印字面側に貼付するラミネートフィルム貼付部23と、ラミネートフィルム4が剥離された帯状台紙5を巻き取る台紙巻き取り部24と、ラベルシート1の表面側に印字されたタイミングマークを検出するタイミングマーク検出部25と、タイミングマーク検出部25によるタイミングマークの検出に基づいて、ラベル形状にラベルシート1とラミネートフィルム4とを型抜きする型抜き部26と、ラミネートフィルム4が貼付されたラベルシート1を搬送する一対の搬送ローラ27と、型抜き部26によってラベル形状に型抜きされた領域以外のラベルシート1およびラミネートフィルム4をカス部6として帯状台紙から剥離させる剥離板等のカス上げ部28と、カス上げ部28によって剥離されたカス部6を巻き取るカス巻き取り部29と、ラベル形状に型抜きされ、ラミネートフィルム4がオーバーコートされたラベルシート1を耐候性ラベルとして帯状台紙に間隔をおいて仮着されている状態で巻き取る耐候性ラベル巻き取り部30とからなる。
【0019】
ラミネートフィルム4は、プリンタ10によって印字が施されたラベルをオーバーコートすることで、屋外環境下における劣化要因からラベルを保護するためのフィルムであり、一方の面に透明粘着剤層を設け、他方の面に保護層を設けた透明な樹脂フィルムが用いられ、例えば、紫外線による印字面の退色を防止するための紫外線吸収剤やフィルム自体の劣化を防止するための光安定剤が添加された透明な樹脂フィルム等を用いることができる。
【0020】
前記透明な樹脂フィルムとしては、フッ素系樹脂フィルム、アクリル系樹脂フィルム、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂を含むポリオレフィン系樹脂フィルムなどが用いられる。
【0021】
前記透明な樹脂フィルムの一方の面に設ける透明粘着剤層としては、アクリル系粘着剤がもっとも一般的であるが、他にスチレン−ブタジエンゴム系粘着剤、クロロプレンゴム系粘着剤、オレフィンゴム系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤などを使用することができる。耐候性の面ではアクリル系粘着剤が優位である。粘着層にも紫外線吸収剤、光安定剤などを添加しても良い。
【0022】
前記透明な樹脂フィルムの他方の面に設ける保護層としては、2液硬化型ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、電離放射線硬化型樹脂などを使用することができる。
【0023】
前記透明な樹脂フィルムに添加する紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾフェノン系などを使用することができる。
【0024】
前記透明な樹脂フィルム自体の光、熱、水等による劣化を防止するため、ヒンダードアミン系光安定剤を添加しても良い。
【0025】
型抜き部26としては、製造する耐候性ラベルの形状にラベルシート1とラミネートフィルム4を型抜きするダイカット刃が設けられた平板状の抜き型部と、受け部とからなる打ち抜き式ダイカット装置や、製造する耐候性ラベルの形状にラベルシート1とラミネートフィルム4を型抜きするダイカット刃が周面に設けられたダイカットローラと、受けローラとからなるロータリー式ダイカット装置を用いることができる。
【0026】
次に、本実施の形態の耐候性ラベルの製造工程について図2乃至図5を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明の係る耐候性ラベルの製造工程を説明するためのフローチャートであり、図3は、図1に示すプリンタから発行されたラベル連続体を示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、(a)に示すX−X’断面図である。図4は、図1に示す貼付部によってラミネートフィルムが貼付されたラベル連続体を示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、(a)に示すY−Y’断面図である。図5は、カス上げ部によってカス上げされた後のラベル連続体を示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、(a)に示すZ−Z’断面図である。
【0027】
図2を参照すると、プリンタ10において、ラベルシート1は、帯状台紙2に仮着されている状態で、感熱発色層が形成されている表面側がサーマルヘッド13の発熱体に接触するように、プラテンローラ12とサーマルヘッド13との間に供給され、プラテンローラ12とサーマルヘッド13とによってラベルシート1を挟持搬送しながらサーマルヘッド13の発熱体を選択的に発熱させることで、ラベルシート1の感熱発色層を感熱発色させて、図3に示すように、メータの型番や顧客番号等の識別表記7と、識別表記をコード化した2次元コード等のコード表記8と、後工程でラベル形状に型抜きする型抜き位置を示すタイミングマーク9とが印字される(ステップA1)。なお、識別表記7およびコード表記8は、後工程でラベル形状に型抜きされるラベル領域3内に印字され、タイミングマーク9は、ラベル領域3外の所定の位置に印字される。また、図3では、タイミングマーク9の形状を矩形とし、ラベル領域3の右側先端位置に印字するように構成したが、タイミングマーク9の形状および印字位置は、特に限定されることなく、タイミングマーク9によってラミネート装置20がラベル領域3の位置を認識できれば良い。
【0028】
識別表記7、コード表記8およびタイミングマーク9が印字された印字済みのラベルシート1は、帯状台紙2に仮着されたままの状態で発行され、ラミネート装置20に供給される(ステップA2)。
【0029】
ラミネート装置20に供給されたラベルシート1は、搬送量調整部21を介してラミネートフィルム貼付部23に至り、ラミネートフィルム貼付部23によって、図4に示すように、ラベルシート1の表面、すなわちプリンタ10によって印字が施された印字面の全面にラミネートフィルム4を貼付する(ステップA3)。
【0030】
次に、タイミングマーク検出部25によって、ラベル領域3外の所定の位置に印字されているタイミングマーク9を検出することで(ステップA4)、型抜き部26によって、製造する耐候性ラベルのラベル形状、すなわちラベル領域3の形状にラベルシート1とラミネートフィルム4とを型抜きし、ラベル領域3の周囲に切り込み31を形成する(ステップA5)。ラベル領域3以外のラベルシート1およびラミネートフィルム4は、カス部6となり、カス上げ部28によって、帯状台紙2から剥離され、カス巻き取り部29に巻き取られる。
【0031】
カス部6が剥離されると、図5に示すように、プリンタ10によって識別表記7およびコード表記8の印字が施され、ラミネートフィルム4が印字面に貼付され、ラベル領域3の形状に型抜きされたラベルシート1およびラミネートフィルム4が耐候性ラベルとして製造される。製造された耐候性ラベルは、帯状台紙2に間隔をおいて仮着された状態で、耐候性ラベル巻き取り部30に巻き取られる。なお、タイミングマーク9は、ラベルシート1のラベル領域3外に印字されているため、タイミングマーク9が印字されている箇所はカス部6として剥離され、耐候性ラベルの表示に影響を及ぼすことがない。
【0032】
なお、本実施の形態では、プリンタ10によってラベルシート1に印字したタイミングマーク9に基づいて、ラベルシート1およびラミネートフィルム4の型抜きを行うように構成したが、識別表記7もしくはコード表記8をタイミングマーク9の代わりに検出することで、ラベルシート1およびラミネートフィルム4の型抜きを行うようにしても良く、この場合には、各ラベル領域3において共通の位置に印字される識別表記7もしくはコード表記8、例えば、図3に示す識別表記7の「TOKYO」やコード表記8の切り出しシンボル等がタイミングマーク9として用いられる。
【0033】
以上説明したように、本実施の形態によれば、プリンタ10で、帯状のラベルシート1に型抜き位置を示すタイミングマーク9を印字する印字工程を行うと共に、ラミネート装置20で、ラベルシート1の印字面にラミネートフィルム4を貼付するラミネートフィルム貼付部23によるフィルム貼付工程と、タイミングマーク検出部25によってラベルシート1に印字されたタイミングマーク9を検出することで、ラベルシート1およびラミネートフィルム4をラベル形状に型抜きする型抜き部26による型抜き工程と、型抜き工程によって型抜きされたラベル領域3以外のラベルシート1およびラミネートフィルム4を除去するカス上げ部28によるカス除去工程とによって、印字面がオーバーコートされた耐候性ラベルを製造するように構成することにより、印字工程と、フィルム貼付工程、型抜き工程およびカス除去工程とを異なる機器(プリンタ10とラミネート装置20)で行う場合でも、印字工程において型抜き位置を指定することができるため、ラミネートフィルム4をオーバーコートしたラベルシート1を正確な位置でラベル形状に型抜きすることができ、屋外環境に曝されても、印字内容が退色したり、劣化したりしない耐候性ラベルを効率よく製造することができるという効果を奏する。
【0034】
さらに、本実施の形態によれば、プリンタ10による印字工程において、型抜き工程によって型抜きされるラベル領域3以外にタイミングマーク9を印字するように構成することにより、タイミングマーク9が印字されている箇所がカス上げ部28によるカス除去工程によって除去されるため、耐候性ラベルの表示に影響を及ぼすことがないという効果を奏する。
【0035】
さらに、本実施の形態によれば、型抜き部26による型抜き工程において、ラベル領域3に印字された表記(識別表記7、コード表記8)をタイミングマーク9として検出することで、ラベルシート1およびラミネートフィルム4をラベル形状に型抜きするように構成することにより、タイミングマーク9を識別表記7やコード表記8と別途に印字する必要がないため、プリンタ10における印字レイアウトを変更することなく、ラミネートフィルム4がオーバーコートされた耐候性ラベルを効率よく製造することができるという効果を奏する。
【0036】
また、本実施の形態では、ラミネートフィルム4をラベルシート1にオーバーコートした後に、ラベル形状に型抜きすることで、印字面がオーバーコートされた耐候性ラベルを製造するように構成したが、耐候性ラベルを大量に製造する場合には、プリンタ10からラベル形状に型抜きされたラベルシート1(以下、本体ラベルと称する)が帯状台紙2に仮着された状態で発行し、貼付装置を用いて、本体ラベルよりも一回り大きく型抜きされたラミネートフィルム4(以下、ラミネートラベルと称する)を貼付するようにしても良い。
【0037】
本体ラベルが帯状台紙2に仮着された状態でプリンタ10から発行するためには、本体ラベルが帯状台紙2に間隔をおいて仮着されたラベル連続体を用い、帯状台紙2の裏面に印刷されたアイマークと称されるタイミングマークや帯状台紙2に形成されたGAPと称される開口を検出することで、本体ラベルの先端位置を検出して印字を行うように構成する。
【0038】
また、ラミネートラベルを本体ラベルに貼付する貼付装置においては、ラミネートラベルが帯状台紙5に仮着されたラミネートラベル連続体を用い、プリンタ10で本体ラベルの先端位置検出に用いたタイミングマークや開口を検出することで、本体ラベルの位置を認識し、ラミネートラベルを本体ラベル上に貼付するように構成する。
【0039】
さらに、本実施の形態では、プリンタ10によってラベルシート1に印字されたタイミングマーク9を検出することで、ラミネート装置20の型抜き部26によってラベル形状にラベルシート1とラミネートフィルム4とを型抜きする構成したが、タイミングマーク9が予め印刷機で印刷されているラベルシート1を用いることで、プリンタ10によるタイミングマーク9の印字を省略することも可能である。
【0040】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の係る耐候性ラベルの製造方法によって耐候性ラベルを製造する装置構成を示す概略側面図である。
【図2】本発明の係る耐候性ラベルの製造工程を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1に示すプリンタから発行されたラベル連続体を示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、(a)に示すX−X’断面図である。
【図4】図4は、図1に示す貼付部によってラミネートフィルムが貼付されたラベル連続体を示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、(a)に示すY−Y’断面図である。
【図5】カス上げ部によってカス上げされた後のラベル連続体を示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、(a)に示すZ−Z’断面図である。
【符号の説明】
【0042】
1 ラベルシート
2 帯状台紙
3 ラベル領域
4 ラミネートフィルム
5 帯状台紙
6 カス部
7 識別表記
8 コード表記
9 タイミングマーク
10 プリンタ
11 ラベル装着部
12 プラテンローラ
13 サーマルヘッド
14 インクリボン
15 リボン装着部
16 リボン巻き取り部
20 ラミネート装置
21 搬送量調整部
22 ラミネートフィルム装着部
23 ラミネートフィルム貼付部
24 台紙巻き取り部
25 タイミングマーク検出部
26 型抜き部
27 搬送ローラ
28 カス上げ部
29 カス巻き取り部
30 耐候性ラベル巻き取り部
31 切り込み
【出願人】 【識別番号】000130581
【氏名又は名称】株式会社サトー
【出願日】 平成18年10月27日(2006.10.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−105338(P2008−105338A)
【公開日】 平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願番号】 特願2006−292323(P2006−292323)