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ブライユ式点字印字装置 - 特開2008−149719 | j-tokkyo
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【発明の名称】 ブライユ式点字印字装置
【発明者】 【氏名】ジャック レイモン

【氏名】ロベルト ヴァルテリオ

【氏名】クリスチャン ビュッティー

【要約】 【課題】フォルダ・グルア内を移動する厚紙ブランク上にブライユ式点字文字を印字する装置であって、ブランクの任意の場所、より詳しくは、ブランクの縁部または折り目に近い場所にブライユ式点字メッセージを印字できる装置を提供する。

【解決手段】実質的に平らな搬送路(F)に沿ってフォルダ・グルア内を移動する厚紙ブランクにブライユ式点字文字を印字する装置において、ロータリエンボス加工工具(5、6)を有し、これらの工具(5、6)は、前記搬送路(F)の平面の上下で回転可能に取付けられたそれぞれの2つの平行シャフト(7、8)により支持され、かつ厚紙がフォルダ・グルアを通って走行する間にブライユ式点字文字を厚紙上に印字するように作動できることを特徴とする装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォルダ・グルア内を移動する厚紙ブランクにブライユ式点字文字を印字することを特徴とする装置。
【請求項2】
実質的に平らな搬送路(F)に沿ってフォルダ・グルア内を移動する厚紙ブランクにブライユ式点字文字を印字する装置において、ロータリエンボス加工工具(5、6)を有し、これらの工具(5、6)は、前記搬送路(F)の平面の上下で回転可能に取付けられたそれぞれの2つの平行シャフト(7、8)により支持され、かつ、厚紙がフォルダ・グルアを通って走行する間にブライユ式点字文字を厚紙上に印字するように作動できることを特徴とする装置。
【請求項3】
前記2つの平行シャフト(7、8)が、受台(9)上に片持ち支持されていることを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記平行シャフト(7、8)の各々が、その自由端に、それぞれのシャフト(7、8)上にロータリエンボス加工工具(5、6)を緊締するそれぞれの緊締手段(11、12)を有していることを特徴とする請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記各々の緊締手段(11、12)は双円錐状クランプであることを特徴とする請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記2つの平行シャフトのうちの一方の平行シャフト(7)は、前記平らな搬送路(F)に垂直な方向に直線的に移動できることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記平行シャフト(7、8)の各々が同期駆動モータ(M1、M2)に固定されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記それぞれのシャフト(7、8)には、ロータリエンボス加工工具(5、6)を位置決めする角度調節手段(33)が設けられていることを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記それぞれのシャフト(7、8)には、ロータリエンボス加工工具(5、6)を互いに位置決めする手段(35)が設けられていることを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
実質的に平らな搬送路(F)に沿って厚紙ブランクを搬送する手段(3、4)を支持するフレーム(1、2)を有する、厚紙ブランクのフォルダ・グルアにおいて、請求項1から9のいずれか1項に記載の装置(15)を有することを特徴とするフォルダ・グルア。
【請求項11】
前記ブランクを搬送する手段(3、4)が、上方コンベア(4)および下方コンベア(3)を有していることを特徴とする請求項10記載のフォルダ・グルア。
【請求項12】
前記装置(15)は前記フレーム(1、2)に固定されていることを特徴とする請求項10または11記載のフォルダ・グルア。
【請求項13】
前記装置(15)は、フレーム(1、2)の2つの垂直部分の間で横方向に移動できることを特徴とする請求項10または11記載のフォルダ・グルア。
【請求項14】
前記装置(15)は、ブランクが折畳まれる前に、ブランク上にブライユ式点字文字を印字できることを特徴とする請求項10から13のいずれか1項に記載のフォルダ・グルア。
【請求項15】
雄型工具(5)および雌型工具(6)を備えたフォルダ・グルア内で、厚紙ブランク上にブライユ式点字文字を印字するロータリエンボス加工工具において、前記雄型工具(5)は円筒体であり、その外周面にはピン(41)が散点状に設けられ、前記雌型工具(6)は円筒体であり、その外周面には孔(42)が散点状に設けられていることを特徴とするロータリエンボス加工工具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ブライユ式点字文字(Braille characters)を厚紙ブランクに印字する装置に関する。
【0002】
本発明はまた、ブランクを実質的に平らな搬送路に沿って搬送するフレーム支持手段を備えたフォルダ・グルア(folder-gluer)に関する。
【0003】
本発明は更に、ブライユ式点字文字を厚紙ブランクに印字するロータリエンボス加工工具に関する。
【背景技術】
【0004】
弱視または全盲の人に向けられた情報に関する或る規則に応じるためには、或るパッケージングボックス、より詳しくは薬剤パッケージングにブライユ式点字メッセージを印字することが必要になってきた。ブライユ式点字印字法は、メッセージの触覚判読を可能にするレリーフ(または突起)の点を明示すべく、ボックスの表面をプレス加工またはエンボス加工することを含んでいる。
【0005】
後でパッケージングボックスを形成すべく、フォルダ・グルアにより加工される準備が整ったブランクを形成するため、平床ダイカットプレス(すなわちプラテンプレス)で厚紙シートを変換(converting)するときにブライユ式点字メッセージを印字することは既知である。
【0006】
プラテンプレスは連続した態様(または、不連続の態様)で作動する。すなわち、プレスを通るシートが、各々の変換作業の前に停止される。これに対し、フォルダ・グルアは停止されることなく作動する。すなわち、フォルダ・グルアを通るブランクは、ブランクが機械内で連続的に前進される間に加工される。
【0007】
厚紙シートからパッケージングボックスを製造する場合の生産性は、全体的生産性(global productivity)と呼ばれており、プラテンプレスの生産性とフォルダ・グルアの生産性とを合わせた生産性である
【0008】
通常、ブライユ式点字文字の印字は、プラテンプレスのプラテンに取付けられたプレートの形状をなすエンボス加工工具を用いて達成される。プラテンプレスのあらゆる工具と同様に、エンボス加工工具の組立てには長時間の微調整を必要とし、このためプラテンプレスの生産性、従って全体的生産性を低下させてしまう。この欠点は、同じプラテンに取付けられるエンボス加工工具の数とともに増大する。
【0009】
そのうえ、従来技術では、プラテンプレスを出る、エンボス加工されたブランクは、フォルダ・グルア内に供給されなくてはならない。フォルダ・グルアは、ブランクのスタックからのブランクにより、フォルダ・グルアブランクを供給する機能を有するフィーダにより供給される。エンボス加工されたブランクのスタックでは、突起は互いに重なり合って嵌合(nest)する傾向を有し、このため、ブランクが供給されるときにブランクを分離するのが困難である。それにもかかわらず、ブランクがスタックを出るべく処理される場合には、ブランクの突起がスタックにより押し潰され、従って、ブライユ式点字メッセージの判読容易性が低下される。
【0010】
従来技術に関連する他の欠点は、ブランクの縁部または折り目に近いブライユ式点字メッセージの印字が困難なことである。実際に、カッティング工具、折り目付け工具およびエンボス加工工具は、或るスペースを必要とする工具支持体により同じプラテン上に保持されている。このスペース条件のため、工具の接近が制限されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の一つの目的は、パッケージングボックスの全体的生産性に影響を与えず、印字されたスタックのブランクの分離を容易にし、ブライユ式点字メッセージの判読容易性を向上させ、かつボックス上でのメッセージの位置決め自由度を高めることができるブライユ式点字印字技術を提案することにより、上記欠点を回避することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、フォルダ・グルア内の厚紙ブランク上に、ブライユ式点字文字を印字するロータリエンボス加工工具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的のため、本発明は、フォルダ・グルア内を移動する厚紙ブランク上にブライユ式点字文字を印字する装置に関する。
【0014】
この新しい設計により、パッケージングボックスの全体的生産性が向上される。実際に、エンボス加工工具がプラテンプレスに存在しないため、エンボス加工工具の組立ておよび調節に通常必要な時間が節約される。エンボス加工工具がフォルダ・グルア内に存在すると、1つのみのエンボス加工工具の組立て、および、調節を行えばよいため、全体的な生産性に強い影響が及ぶことはない。また、工具の組立ておよび調節は、プラテンプレスの変換作業中に行うことができる。
【0015】
本発明の他の長所は、スタックのブランクを容易に分離できることである。実際に、フォルダ・グルア内に供給されるブランクはエンボス加工されないため、互いに重なり合って嵌合する突起は全く存在しない。また、この特徴のため、フォルダ・グルアのフィーダ内で突起が押し潰されることがなく、従って、ブライユ式点字メッセージの判読容易性が改善される。
【0016】
本発明の他の長所は、エンボス加工工具がプラテンプレスにより既に変換されたブランクに加工するものであるため、ブランクの任意の場所、より詳しくはブランクの縁部または折り目に近い場所にブライユ式点字メッセージを印字できることである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の他の特徴および長所は、添付図面を参照して述べる実施形態についての以下の説明から理解されよう。
【0018】
以下の説明において、フォルダ・グルアの左側および右側とは、厚紙ブランクの搬送方向(矢印Fで示す)に関して考察すべきである。同様に、搬送路Fの平面は、フォルダ・グルアの長手方向軸線に沿って通る水平平面として定義される。搬送路Fの平面の上方に位置する要素は上方要素と呼び、搬送路Fの平面の下に位置する要素は下方要素と呼ぶものとする。
【0019】
図1には、本発明によるフォルダ・グルアが示されている。この例では、厚紙ブランクは、入口Eからフォルダ・グルアに入り、かつ、出口Sで折畳み型ボックスの形態に収集される。フォルダ・グルアは、入口Eから出口Sに向かって連続的に、フィーダ10と、破壊前モジュール(prebreaking module)20と、「ブライユ式点字モジュール(Braille module)」と呼ばれるモジュール30と、折畳みモジュール40と、デリバリステーション50とを有している。ブライユ式点字モジュール30は、フォルダ・グルア内でのその機能により定義される。ブライユ式点字モジュール30の機能は、フォルダ・グルア内を移動する厚紙ブランクにブライユ式点字文字を印字することである。この機能は、フォルダ・グルアでは新しいものである。
【0020】
図2は、ブライユ式点字モジュールの一実施形態を示すものである。ブライユ式点字モジュールの機能を達成するため、本発明によるフォルダ・グルアは、主として2つの垂直な左の部分1と、右の部分2により形成されたメインフレームを有し、フレーム部分1、2は、複数の分離ピース31(図2)により互いに間隔を隔てた状態に維持されている。本発明によるフォルダ・グルアはまた、実質的に平らな搬送路Fに沿って厚紙ブランクを搬送する手段3、4と、フォルダ・グルア内で移動する厚紙ブランクにブライユ式点字文字を印字するための、メインフレームに連結された装置15とを有している。印字装置15は本発明による装置であり、別個に説明する。
【0021】
図2にはまた、ブランクを水平移動させる機構の一例が示されている。この例では、搬送機構は、メインフレームの左側部分1と右側部分2との間に配置されたフレーム16により支持されている。フレーム16は横方向に移動でき、従って、左右の部分1、2に近付く方向または離れる方向に移動できる。フレーム16は、下方コンベア3および上方コンベア4を有している。各々のコンベア3、4は、それぞれの無端搬送ベルト32、42を有している。これらの2つのコンベア3、4は同じであるので、一方のコンベアのみについて説明する。上方コンベア4の搬送ベルト42は複数の上方ローラ43により案内されかつ下方コンベア3の搬送ベルト32により摩擦駆動される。上方ローラ43は、上方コンベア4に直接取付けられている。
【0022】
各々のコンベア3、4は、厚紙ブランクの搬送路Fに一致する平面内に配置されたローラを有している。上方コンベア4では、平らな搬送路を形成するローラが、搬送ベルト32、42を互いに押付ける弾性加圧手段(図示せず)に従属される複数のボギーとして一纏めにされている。
【0023】
図3には、本発明による装置15の一実施形態が示されている。装置15は受台9を有し、この受台9は、分離ピース22により互いに間隔を隔てて保持された2つのそれぞれの平行壁9a、9b、9c、9dで構成されている。壁9b、9c、9dは、下方壁9b、9dおよび上方壁9cからなる。下方壁9b、9dは第一下方壁9bを有し、この第一下方壁9bは、第二下方壁9dにより延長されている。下方壁9bは、壁の縁部を通って延びているねじ39により第二下方壁9dに固定されている。装置15をメインフレームに連結するため、フレームの左側部分1は、ねじおよびナット(図示せず)により、両壁9a、9bの間に挟むことができる。或いは、装置15は、搬送機構から離れる方向または近づく方向に移動できるように、横方向シャフト上に移動可能に取付けることができる。横方向シャフトは、メインフレームの左側部分1と右側部分2との間に取付けられる。左側部分1には開口が設けられていて、離れた位置において装置15の一部が左側部分1を通るようになっている。装置15は、回転可能な上方のロータリエンボス加工工具5および下方のロータリエンボス加工工具6を有している。
【0024】
図4に示すように、各々の工具5、6は、それぞれの工具ホルダシャフト7、8に取付けられている。2つのシャフト7、8は互いに平行でありかつ受台9上に片持ち支持されている。このため、換言すれば、2つのシャフト7、8の各々が、支持されない自由端を有している。工具5、6は、それぞれのシャフト7、8の自由端に取付けられている。シャフト7、8は、メインフレームの右側部分2にもたれかかるように、メインフレームの全幅に亘って延びていないので、シャフトの曲がりを制限する手段は、シャフトをこれらの自由端の近くで支持する。この目的のため、受台には支持ケーシング14、17が設けられている。各々のケーシング14、17は、中空截頭円錐状の全体的形状を有している。受台の壁9cは截頭円錐14の基部14aを形成し、この基部14aには、工具ホルダシャフト7を通すための孔14cを設けるのが有利である。同様に、受台の壁9dは截頭円錐17の基部17aを形成し、この基部17aには、工具ホルダシャフト8を通すための孔17cが設けられている。円錐14の頂部14bは、シャフト7の自由端の近くでシャフト7を支持するボールベアリング23を受入れ、円錐17の頂部17bは、シャフト8の自由端の近くでシャフト8を支持するボールベアリング24を受入れている。かくして、ケーシング14、17は、シャフト7、8の曲りを制限できると同時に、シャフト7、8を外部から保護する。これらの構成により、工具5、6は、これらのそれぞれの工具ホルダシャフト7、8に容易に取付けられる。この目的のため、それぞれの各々の平行シャフト7、8は、これらの自由端に、それぞれのロータリエンボス加工工具5、6を緊締するための緊締手段を有している。
【0025】
各々の緊締手段は、双円錐状クランプ11、12で構成するのが有利である。工具5、6をそれぞれのシャフト7、8に緊締するため、各々の工具5、6は、それぞれのシャフト7、8の自由端に設けられたそれぞれのボア7a、8a内に導入されるそれぞれの軸線方向ロッド5b、6bを有している(詳細は図6参照)。工具5、6を固定するため、双円錐状クランプ11、12のナット11′、12′が、それぞれのシャフト7、8の外側部分に締め付けられる。ナット11′、12′を締め付けると、それぞれのロッド5b、6bに連結されたそれぞれの円錐状リング11a、12bが押される。各々のボア7a、8aの入口は円錐状であり、従って、円錐状リング11a、12aとそれぞれのボア7a、8aとの形状協働により、それぞれのロッド5b、6b、換言すれば、それぞれの工具5、6がクランプされる。
【0026】
また、各々の工具ホルダシャフト7、8は、それぞれ同期駆動モータM1、M2に連結されている。モータM1、M2は、それぞれの工具5、6とは反対側で、それぞれ上方壁9cおよび下方壁9dに取付けられている。モータは、壁9aの後部に取付けられたカバーキャップ49により保護される。壁9aの前部は工具5、6を向いた壁9aの面として定められ、壁9aの後部は前部とは反対側の面である。この定義はまた、壁9c、9dにも当てはまる。壁9aの開口21は、両モータM1、M2を通すことができる。モータM1、M2は、それぞれの固定ボルト26a、27aにより、それぞれ、上方壁9cおよび下方壁9dの後部に固定される。各々のモータM1、M2は、それぞれ、上方壁9cおよび下方壁9dの後部に対する平らな支持体をなすそれぞれのフランジ26、27(図5参照)を有している。固定ボルト26a、27aは、それぞれのフランジ26、27を通って、それぞれ、上方壁9cおよび下方壁9d内にねじ込まれる。
【0027】
工具5、6の間隔は調節できるのが有利である。この構成により、本発明の装置は、異なる厚さの厚紙ブランクに使用できる。この目的のため、ケーシング14は、壁9aの前部に固定されたスライディングレール25a、25b上で垂直方向に移動できるように取付けられている(図3参照)。ケーシング14の垂直位置は、調節ねじ装置13により調節できる。
【0028】
調節ねじ装置の既知の例が、図9に示されている。この例では、調節ねじ装置13は2つのべべル状くさび18、19を有し、これらのくさびは水平方向に配置されかつそれぞれの傾斜面18a、19aを介して協働する。くさび19は水平ねじ13の端部に取付けられ、ねじ13の他端にはローレット付ボタン13aが取付けられている。ローレット付ボタン13aを回転すると、ねじ13は、くさび19をねじの軸線に沿って直線的に駆動する。この移動中、くさび18は水平方向に移動できないように固定されかつ垂直方向には自由に移動できる。また、くさび19の傾斜面19aは、くさび18の傾斜面18aの下でスライドし、くさび18を垂直方向に移動させる。
【0029】
図5には、前に説明した調節ねじ装置を使用する一例が示されている。くさび19はフランジ27の頂部に設けられた水平溝内でスライドできかつくさび18はフランジ26の基部にねじ止めされているので、ローレット付ボタン13aを回転すると、工具5が垂直に移動される。この例では下方工具6が固定されているが、他の例では、上方工具5が固定されかつ下方工具6が移動するように構成できる。
【0030】
垂直移動できるケーシング14は、スプリングトラック28(図3参照)に抗して上方に移動できることが有利である。この特徴により、工具5、6が、過大厚さの厚紙により損傷を受けることはない。実際に、厚紙ブランクの厚さが、調節ねじ装置13により調節された厚さより大きい場合には、ブランクにより工具5に加えられる垂直力は、ボールベアリング23および上方壁9cへのモータM1の取付け点を介してケーシング14に伝達される。この垂直力により、ケーシング14がスプリングトラック28に抗して押される。圧縮されると、スプリング28は、ケーシング14を垂直スライド25a、25bに沿って上昇させ、これにより工具5は工具6から離れる方向に移動する。
【0031】
壁14には、ケーシング14に対して垂直に空気圧シリンダ29が取付けられており、シリンダ29のロッドの自由端がケーシング14に連結されている。シリンダロッドが引っ込められた位置では、ケーシング14が引上げられ、これにより工具5が工具6から離れる方向に移動する。本発明による装置が停止しているときは、シリンダ29のロッドは引っ込められている。
【0032】
ブライユ式点字文字の印字の始動前は、工具5、6は、それぞれのシャフト7、8上で互いに正しく位置決めされなくてはならない。このため、角度調節手段33および軸線方向調節手段35が設けられている。
【0033】
図7には、角度調節手段の一例が示されている。この例では、細長プレート33には、その所与の位置に、2対のピン(すなわちニードル)33a、33bが設けられている。各々の工具5、6は、それぞれの対の孔5a、6a(図3参照)を有している。孔5a、6aとそれぞれのピン33a、33bとを一致させることにより、工具5a、6aは所与の角度位置に位置決めされかつ同期される。この所与の角度位置はコンピュータ(図示せず)により記憶され、かつそれぞれの同期駆動モータM1、M2に接続された2つのパルス発生器(図示せず)に連続的に供給される。かくして、工具5、6の角度位置のあらゆるドリフトが、製造過程中に調節される。
【0034】
プレート33には、ケーシング14上に取付けられたセンサ36と協働できる舌37を設けるのが有利である。この構成により、製造開始前に、角度調節が実際に行われているか否か、およびプレート33が実際に引出されているか否かをチェックできる。実際に、製造開始前にプレート33が位置決めされていない場合には、センサ36が舌37の存在を検出しない。換言すれば、センサ36は作動されない。この情報はコンピュータに送られ、コンピュータは、制御スクリーンまたは他の任意のインターフェースを介してオペレータに知らせる。同様に、角度調節は実際に行われているが、プレート33が引出されていない場合には、センサ36は活動状態を維持する。この情報はコンピュータに送られ、コンピュータは、製造を停止させてオペレータに知らせる。この例では、センサ36は誘導型センサである。
【0035】
図6には、軸線方向調節手段の一例が示されている。工具5の軸線方向ロッド5bは、ねじ35が導入されている軸線方向孔によりクロス(crossed)されている。ねじ頭35bとは反対側の端部はロッド5bから出ていて、ボア7の底に当接している。ねじ頭35bを回転すると、ねじ35の突出部35aを長くまたは短くする。この特徴により、工具5をそのシャフト7上で軸線方向に移動させることができ、従って両工具5、6を軸線方向に一致させることができる。
【0036】
図8は、本発明による工具の一例を示すものである。工具5、6は、ロータリ雄型エンボス加工工具5と、ロータリ雌型エンボス加工工具6とからなる。雄型工具5は円筒体であり、その外周面には、ピン(または突起)41が散点状に設けられている。雌型工具6も円筒体であり、その外周面には、孔(または凹部)42が散点状に設けられている。印字のとき、ピン41が厚紙の厚肉部に貫入して、ブライユ式点字文字を形成する。各々の円筒状工具5、6は、その中心に、それぞれの軸線方向ロッド5b、6bを有している。ねじ35が軸線方向ロッドに組み込まれる(軸線方向ロッドをクロスしている)。
【0037】
ピン41および孔42は、それぞれの円筒状工具5、6上に巻かれたそれぞれの金属プレート43、44により支持されるのが有利である。
【0038】
上記装置の作動および使用方法は次の通りである。すなわち、厚紙ブランク上にブライユ式点字文字を印字する場合の最初の作業は、印字すべきメッセージに従って工具5、6を選択することである。次に、工具5、6をそれぞれのシャフト7、8に取付け、かつ手段33により角度を位置決めし、かつ、手段35により軸線方向(ブランクの搬送方向Fに対して横方向)に位置決めする。次に、次に、工具5、6を、それぞれの双円錐状クランプ11、12により固定する。最後に、加工すべき厚紙の厚さに従って、両工具5、6の間隔を装置13により調節する。この調節により、工具5のピン41の貫入深さを、正確にかつ同時に調節できる。
【0039】
上記説明から、本発明による装置は、一定範囲の寸法をもつ極めて広範囲の種類の厚紙ブランクに適用できること、および調節作業が簡単に行なえることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明によるフォルダ・グルアを、厚紙ブランクの搬送方向に関して左側から見た概略図である。
【図2】ブライユ式点字モジュールを示す図1の詳細斜視図である。
【図3】本発明による装置を、厚紙ブランクの搬送方向に関して左側から見た斜視図である。
【図4】図3の斜視断面図である。
【図5】本発明による工具の調節手段を示す図4の詳細斜視図である。
【図6】本発明による工具の緊締手段を示す図4の詳細断面図である。
【図7】本発明による工具の角度調節手段を示す斜視図である。
【図8】本発明による工具を示す斜視図である。
【図9】本発明による装置の上方工具の垂直位置を調節する工具を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 フレーム部分
2 フレーム部分
3 搬送手段
5 工具(上方のロータリエンボス加工工具)
6 工具(下方のロータリエンボス加工工具)
13 調節ねじ装置
15 印字装置
33 細長プレート(角度調節手段)
35 軸線方向調節手段
36 センサ
41 ピン(突起)
42 孔(凹部)
【出願人】 【識別番号】592233428
【氏名又は名称】ボブスト ソシエテ アノニム
【出願日】 平成19年12月13日(2007.12.13)
【代理人】 【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男

【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭

【識別番号】100065189
【弁理士】
【氏名又は名称】宍戸 嘉一

【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健

【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里


【公開番号】 特開2008−149719(P2008−149719A)
【公開日】 平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願番号】 特願2007−322088(P2007−322088)