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【発明の名称】 製品を収蔵する容器の製造方法
【発明者】 【氏名】ブキャナン、ジェリー、イー

【氏名】ブキャナン、ロドニー、エイ

【氏名】ベイナー、アルバート、エル

【氏名】ベネット、ハロルド

【氏名】マイルズ、トッド、エイ

【氏名】ラトクリフ、ジョン

【要約】 【課題】製品の保管および搬送用時に安定性を有し、容器の開閉に好都合な可撓性容器、およびその容器の製造方法を提供する。

【解決手段】基部12の長さLに実質的に等しい幅の平坦なプラスチック材料シートから、平坦なシートを基部12の幅に等しいかそれより大きい間隔で間欠送りし、ハンドル16,18の一方端をシートに接合し、封緘手段を一対の板104,106それぞれの自由端に被着し、かつ平坦なシート、板104,106および一対のハンドル16,18を可撓性容器に熱的に封止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部(12)を有する可撓性容器(30)を製作する方法であって、
基部の長さに実質的に等しい幅を有する平坦なプラスチック材料シートを供給する段階と、
平坦なシートを少なくとも基部の幅に等しい間隔で間欠送りする段階と、
一対のハンドルを平坦なシートに接合する段階と、
一対の板を供給する段階と、
一対の板のそれぞれを平坦なシートおよび一対のハンドルの一方に接合する段階と、
封緘手段を一対の板のそれぞれの自由端に被着する段階と、
平坦なシート、一対の板および一対のハンドルを可撓性容器に成形する段階とを含む方法。
【請求項2】
ピール・シールを平坦なシートの各端付近に被着し、各ピール・シールが基部の幅を延長する段階をさらに含む請求項1に記載の可撓性容器の製作方法。
【請求項3】
一対の板のそれぞれを平坦なシートおよび一対のハンドルの一方に接合する段階が、熱的接合工程を介し、密封シールを実現する請求項1または請求項2に記載の可撓性容器の製作方法。
【請求項4】
平坦なプラスチック材料シートを供給する段階が、ウェブ・ロールを介する請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の可撓性容器の製作方法。
【請求項5】
可撓性容器を成形する段階が、実質的に立方体形状の容器を提供する請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の可撓性容器の製作方法。
【発明の詳細な説明】【発明の詳細な説明】
【0001】
(技術分野)
本発明は、一般に製品を収蔵する容器の製造方法に関する。より詳細には、本発明は製品を収蔵する可撓性容器の製造方法に関する。
【0002】
(発明の背景)
製品を収蔵する容器には、様々なタイプがある。たとえば、金属缶、ガラス瓶、または剛性プラスチック容器等の剛性容器に製品をパッケージすることが知られている。剛性の容器は、空のとき大容積の空きスペースをもたらす。その結果、剛性の空き容器は、製品を充填し封止する目的地への輸送が厄介である。さらに、そのような空き容器は、保管および廃棄のためにかなりのスペースを必要とする。
【0003】
また、容器をプラスチック材料のシートまたはロール等の可撓性材料から作成することも知られている。そのような可撓性容器は、多年にわたり存在してきた。それらの容器は剛性容器に勝る多くの利点をもたらす。たとえば、可撓性のプラスチック・ボトルおよびカートンは、金属缶およびガラス瓶に勝る明確な利点をもたらす。それに関し、そのような可撓性容器は、より軽量で、一般に製造コストがはるかに少なく、廃棄がはるかに容易である。
【0004】
しかし、可撓性容器には固有の欠点がある。たとえば、可撓性容器には、一般的な剛性容器の丈夫さがない。容器の丈夫さは、容器に製品を充填し、保管、展示、あるいは他の目的のために直立させるときに、容器の安定性に関して問題となり得る。さらにまた、重めの可撓性容器は取り上げて都合よく運ぶことが難しい。
【0005】
この安定性の問題を克服するため、可撓性容器は底部または側部を補強して形成するようになっている。そのような容器は、米国特許第5,135,464号に示されている。そのような補強された実施形態を作成するために、プラスチック・フィルムまたは紙の層を容器製造時に容器底部沿いまたは隣合わせの選ばれた位置で二重にする。その二重層をヒート・シール(熱密封)またはステッチング(綴り合せ)工程により融着させる。しかし、そのような構造により、フィルムまたは紙の多重層が継目に重なってしまう。それに関して、6つもの層が出会い、シームまたは継目として相互融着することが多い。この多重壁構造に起因して封止部が毛管作用による漏れを生じる傾向がある。
【0006】
多くの可撓性容器に関する別の問題は、生産工程に一貫性がないことである。一般的に、そのような製品に関連する製造工程では、フィルムのウェブ(帯状物)を一連の成形ステーションに通すことが必要であり、そのステーションで様々な曲折、切欠、あるいは封止をフィルムに施す。それらの製造工程の多くにおいては、フィルムに対する操作の数および曲折、封止および成形ステーションの数を考えると、得られる製品の正確さおよび一貫性を保証することは困難である。さらに、現在入手可能な重包装袋に関する密封の問題がある。その限りで、袋は「虫を通さない」とはいえず、容器が製品と共に保管されたときに問題を生じる。また、容器は再封止可能でないために使用の合間の保管ができない。
【0007】
可撓性容器に関するさらに別の問題は、その破裂し易い傾向にある。これは特に容器が落下した場合に問題である。
【0008】
さらに、そのような容器に関してはその形状が問題である。容器の可撓性の性質により、容器は中に収蔵された製品の形状および/または袋状の形となる。そのために、充填された容器の保管、積重、および/または輸送のための容器の梱包が困難となる。概して、多層袋は水平方向に平らな状態で保管および展示しなければならないため、袋の取扱いが困難になる。さらに、袋が水平方向に平らに積み上げられたときには、袋のラベルを見ることが困難である。
【0009】
安定性がないことはまた、使用者が製品を袋からすくい取るまたは注出しようとするときにも問題を引き起こす。
【0010】
現在の柔軟性の袋に関する別の問題は、配送センターまたは製造工場で袋に製品を充填した後であるいは充填した袋が購買箇所に到着した後で移動が容易でないことである。概して、梱包済み製品は製造工場あるいは購買箇所のコンベヤ・システムを介して移動される。しばしば、コンベヤ・システムは鋭い屈曲(90度屈曲等)およびギャップを含む。大きな多層袋は安定性に乏しくサイズが扱いにくいために屈曲部を回れず、ギャップを通過できない。その結果、大型の多層袋は他の梱包製品のようにコンベヤ・システムでは移動できず、人手で取り扱わなくてはならない。
【0011】
したがって、製品の保管および搬送用の、容器の開閉に好都合な、改良された可撓性容器、およびそのような容器の製造方法が必要とされる。
【0012】
(発明の概要)本発明は、改良された容器およびその製作方法を提供する。改良された容器は、製品収蔵用に使用するのに十分な安定性を有する可撓性容器とされる。同時に、本発明の容器は所望の柔軟性を与える。
【0013】
そのため、本発明の一形態においては、底部、側壁、および内部を含む基部を備える可撓性容器を提供する。底部は、使用中に容器が製品を収蔵して底部にのっているとき実質的に平坦な面を画定する。基部の内部内に受けられるようになった上板部分が設けられる。上板部分には、封緘部材を画定する側板を含む。上板は、封緘部材を閉じ上板部分を折り重ねたときに実質的に平坦な面を画定するように作成および構成される。上板には、基部に封止される部分を含む。
【0014】
一実施形態においては、容器には基部に接合された一対のハンドルを含む。一対のハンドルはそれぞれ基部の別々の側壁に接合することができる。
【0015】
ある好ましい実施形態においては、一対のハンドルおよび上板がそれぞれ基部の内部に熱的に封止される。
【0016】
一実施形態においては、閉鎖状態の容器は実質的に立方体形状である。
【0017】
一代替実施形態においては、閉鎖状態の容器は三角形状である。
【0018】
一実施形態においては、封緘部材は再封止可能である。
【0019】
封緘部材は、ジップロック、フック・アンド・ループ封緘、ジッパー等とすることができる。
【0020】
一実施形態においては、封緘部材は粘着性封緘または接着性封緘を含むとすることができる。
【0021】
ある好ましい実施形態においては、上板部分は、部分的に基部の上端下に延在する。
【0022】
一実施形態においては、容器を閉鎖後にハンドルの一部が上板上方に伸びる。
【0023】
一実施形態においては、基部に2つの三角形状区分を含み、それぞれが基部底部の別々の側部から容器側部の下部に延在する。三角形状部分は、内側および外側三角形状区分の間にキャビティ(空洞部)を形成するように使用中適応可能とされ、そのようなキャビティは使用者にとって手掛けとなる。キャビティは、基部底部の側部から容器側部の下部に延在することができる。
【0024】
一実施形態においては、基部底部に一対のハンドルを含む。
【0025】
本発明の別の実施形態においては、可撓性容器が提供される。可撓性容器は、底部、側壁、および内部を含む基部を備え、側壁は2つの縁端沿いに封止される少なくとも2枚の可撓性材料シートにより画定され基部の対向側部に位置する2つのシーム(継目)を画定する。基部内部内に受けられるようになっていて、再封止可能な封緘部材を画定する側板を含む上板部分が設けられる。上板は、封緘部材が閉じられたときに実質的に平坦な面を画定する。上板の一部は底部に封止される。容器は一対のハンドルを含むのが好ましい。
【0026】
一実施形態においては、一対のハンドルを上部ハンドルとし、基部に一対の下部ハンドルを含む。各下部ハンドルは、基部底部のそれぞれの突端から容器の各側部の下部に延在する。
【0027】
一実施形態においては、基部に2つの三角形状部を含む。各三角形状部は、底部の別の側からそれぞれのサイド・シームに延在する。
【0028】
一実施形態においては、一対のハンドルおよび上板がそれぞれ基部の内部に熱的に封止される。
【0029】
一実施形態においては、封緘部材にフック・アンド・ループ封緘を含む。
【0030】
一実施形態においては、上板部分が部分的に基部上端下に延在する。
【0031】
本発明の別の実施形態においては、基部を有する可撓性容器の製作方法は、基部の長さに実質的に等しい幅の平坦なプラスチック材料シートを供給すること、そして平坦なシートを少なくとも基部の幅に等しい間隔で間欠送りすることを含む。さらに、その方法により、一対のハンドルを平坦なシートに接合する。またさらに、一対の板を供給し、一対の板のそれぞれが平坦なシートおよび一対のハンドルの一方に接合される。封緘手段が一対の板それぞれの自由端に被着される。平坦なシート、一対の板および一対のハンドルは、次いで可撓性容器に成形される。
【0032】
一実施形態においては、容器の製作方法にピール(ひきはがし)・シールを平坦なシートの各端付近に被着することを含み、各ピール・シールが基部の幅に延在する。
【0033】
一実施形態においては、容器の製作方法により、密封シールが施される。
【0034】
一実施形態においては、容器の製作方法により、平坦なプラスチック材料シートがウェブ・ロールから供給される。
【0035】
一実施形態においては、容器の製作方法により、実質的に立方体状の容器が得られる。
【0036】
したがって、改良された可撓性容器を提供することが本発明の利点である。
【0037】
さらに、容器の改良された製造方法を提供することが本発明の利点である。
【0038】
また、様々な製品を収蔵する改良された容器を提供することが本発明の利点である。
【0039】
なおまた、容易に再封止可能な封緘を含む改良された可撓性容器を提供することが本発明の利点である。
【0040】
さらにまた、製品を充填後に積重可能な可撓性容器を提供することが本発明の利点である。
【0041】
さらにまた、消費者が容易に担持できる容器を提供することが本発明の利点である。
【0042】
また、強度特性の改良された容器を提供することが本発明の別の利点である。
【0043】
本発明のさらに別の特徴および利点は、以下の説明および現在の好ましい実施形態の詳細な説明および図面から明らかになろう。
【0044】
(現在の好ましい実施形態の詳細な説明)
本発明は、製品収蔵用の改良された容器およびその製造方法を提供する。この容器は、プラスチック薄膜等の可撓性材料から製作され、様々な製品を収蔵および保管するのに十分な剛性および強度を有する。さらに、その構造により、本容器は積重可能である。また、積層シート材料からも製作できる。
【0045】
図1は、本発明の容器10の実施形態の透視斜視図である。図は、製品11を充填し、開口状態の容器10を示す。図4に示すように、封止状態の容器10は、好ましい実施形態では、立方体状を成す。立方体状の軟質容器10は、保管時の安定性がより大きな容器となる。さらに、立方体状の容器10により、図6に示すように幾つかの充填された容器の積重が可能とされる。それによって、店頭における容器/製品の展示が可能となるのみならず、消費者にとって保管し易い容器となり、かつ運送および保管用としても一層コンパクトな製品となる。
【0046】
好ましい実施形態においては、本容器は一対のハンドルを有する。それらは、上部ハンドルとするのが望ましい。しかし、基部には一対の下部ハンドルを含めることもできる。各下部ハンドルは、基部底部の各隅端から容器の各側部の下部に伸びる。
【0047】
特に図1および2に、容器10の実施形態を示す。全般的に、容器10には3つの主たるコンポーネント、即ち、基部12、上板部14、およびハンドル16および18を含む。以下に述べるように、これらの3つのコンポーネントが封止接合されて容器10が作成される。しかし、ハンドルは容器の形成に不可欠としない。したがって、本発明の他の実施形態にはハンドルを含まない。
【0048】
基部12は、底部20を含む。底部20は、実質的に平坦な面を画定する構造とされる。底部20は、したがって、容器10内に蓄えられる製品11を支持することができる面となる。さらに、底部20によって容器10を平坦な面で支持することができ、充填された容器の安定性が得られる。好ましい実施形態においては、底部20は基部12の他の部分に熱的に封止される矩形シート材料から作成される。
【0049】
基部12は、図示の好ましい実施形態においては、4つの側部22、24、26および28を含む。この4つの側部22、24、26および28は、底部20沿いに、製品11を収蔵する内部30を画定する。図示の好ましい実施形態においては、基部12の側部22、24、26および28は、サイド・シーム29および31沿いに封止接合される2つのシート材料を画定する。図示のように、サイド・シーム29および31は基部12の側部22および26に位置付けされる。
【0050】
三角形状の基部区分または端壁34および36が各側部22および26の下部23、25に形成される。実際に、各三角形状の基部区分34および36は、2つの封止された過渡的サイド・シーム33、35および39、41によってそれぞれ画定される。過渡的サイド・シーム33、35および39、41は、底部20の突端20a、20bおよび20c、20dからサイド・シーム29および31沿いに位置する頂点29a、31aに延在する。各三角形状基部区分は、突端20a、20bおよび20c、20d間にそれぞれ延在する第3側部42、43を有する。下部サイド・シーム44は、頂点29aおよび31aからサイド・シーム29および31に沿って一体で第3側部42、43に延在する。この構造によって、容器側部22および26の下部23、25がシーム29および31沿いに補強される。これによってできたシームには、従来の容器にあるような毛管作用による漏れを生じ易い6つの封止層の集中交差がない。さらに、この構造によって良好なウェブ制御が可能となり、その結果、効率の高い容器製造方法が得られる。
【0051】
図7に示すように、基部12は外側三角形状区分34および36に隣り合う内側三角形状基部区分34aおよび36aも含む。内側および外側三角形状区分34a、34および36a、36は、容器充填時には圧縮されている。この三角形状区分は、僅かに円錐状またはピラミッド形状を成し、内外三角形状区分間に「手掛け」キャビティを形成し得る点が有利である。それに関し、「手掛け」キャビティは別のハンドルとして作用し、それによって消費者は容器を取り上げ、製品を容器から容易に注出または掬出することができる。
【0052】
基部12は、様々なサイズおよび形状とし得ることに留意されたい。たとえば、キャット・フード等乾燥製品約8kg(18ポンド)を収蔵する容器10は、好ましい実施形態においては、基部の高さ「a」を約30cm、側部22および26の幅「b」を約178mm、側部24および28の幅「c」を約30cmとする。ドッグ・フード等乾燥製品約9kgを収蔵する容器は、好ましい実施形態においては、基部の高さ「a」を約31cm、側部22および26の幅「b」を約23cm、側部20および24の長さ「c」を約30cmとする。
【0053】
基部12はもとより、容器10の他の部分も薄手のプラスチック材料により製作されるのが好ましい。たとえば、容器基部12は、ヒート・シール可能なポリエチレン層および刻印可能なポリエステル層から成る二重構造から製作することができる。もっとも、両層ともにポリエチレンとすることもできる。例として、容器10および基部12を構成するために使用する材料には、約0.0635mm(2.5ミル)のポリエチレン・プライおよび約0.0127mm(0.5ミル)のポリエステル層を含むとすることができる。ただし、これに限定されない。
【0054】
容器10には、2つのハンドル16および18を含めることが好ましい。ハンドル16および18は、容器に充填前にせよ後にせよ容器を担持するための把持部材となる。もちろん、ハンドル16および18は、様々な形状およびサイズとすることができる。さらに、ハンドル16および18は、可変の負荷強度に対して適切な様々な材料から製造することができる。好ましい実施形態においては、ハンドル16および18は、容器に固定される前は、長さ43cmとし、かつ二重厚とされる。それに関し、ハンドルはフィルムのウェブから作られ、フィルムを折り重ねることによってハンドルの強度を増す。その限りにおいて、ハンドル16および18は、一枚のプラスチック・フィルムから作成することができる。
【0055】
図1および2に示すように、容器10は上板部分14を含む。上板部分は、4つの側部46、48、50および52を含む。上板14は、基部12の側壁部22、24、26および28と同様に、2つのシーム54および56沿いに封止された2枚の材料から作成される。好ましい実施形態においては、上板のシーム54および56は、上板14を基部12に固着時に、基部12のサイド・シーム29および31に整合される。図1に示す容器10においては、上板は容器10内部へのアクセスを与える開口61を画定する。
【0056】
上板14の1つの側部52は、他の側部46、48および50より僅かに長目とすることが好ましい。図示の実施形態においては、この側部52に容器10の封止に役立つ封緘部材60を含む。封緘部材60は、側部48上で対応する封緘部材62に固着される。
【0057】
たとえば、図示の実施形態においては、側部52にフック・アンド・ループ・ストリップ(細長片)60を含み、これが側部48の対応するフック・アンド・ループ・ストリップ62と係合する。それによって、容器10は容易に開閉が可能になる。したがって、先ず容器10に製品11を開口61を介して充填し、封緘部材60および62によって閉じることができる。消費者は、次いで製品に開口61を介して利用し、封緘部材60および62を使用して容器10を再び閉じることができる。しかし、様々な封緘手段および部材を使用可能であることに留意されたい。たとえば、封緘には、ジッパー、ジップロックまたは摺動構造、あるいは粘着性部材を含むとすることができる。
【0058】
先述のとおり、上板14ならびにハンドル16および18は、基部12と異なる材料から作成するのが好ましい。
【0059】
基部と同様に、上板14は様々なサイズおよび形状とすることができる。たとえば、図2に関し、容器10の好ましい実施形態においては、乾燥製品8kgを収蔵する容器10は、上板14の側部48、50および54の長さ「d」を約19cm、側部52の長さ「e」を約22cmとする。上板14の側部の幅は、基部12の対応する側部の幅に相当する。乾燥製品9kgを収蔵する容器10は、長さ「d」を、好ましい実施形態では、約24cm、長さ「e」を約27cmとする。
【0060】
上板14は、基部12内に受けられるように作成する。好ましい実施形態においては、少なくとも上板14の約2.5cmが基部12内に受けられる。上板14は、次いで基部12にヒート・シールすることが好ましい。少なくとも2.5cmのヒート・シールで上板14と基部12の間の接合は十分な強度となることが判明している。
【0061】
容器10の作成においては、ハンドル16および18は、上板14と基部12の間で受けるのが好ましい。基部12を上板14にハンドル16および18をその間で封止して熱的に封止する。具体的には、ハンドル16および18の対と上板14を相互にかつ基部12の内部に熱的に封止する。上板の内側には、容器内部を封止しながら容器を開口し易くする別のポリエチレン・シーラント層がある。それによって、強度の十分な構造ならびに内容物の重量が基部12に均等に配分される構造が得られる。さらに、そのような構造によって、上板14に位置する封緘部材60および62を閉じることができる。
【0062】
その結果、基部12、上板14とハンドル16および18が熱的に接合され、密封された内部を形成する。
【0063】
さらに、上板14は滑り止めプラスチック材料から製造することができる。滑り止めプラスチック材料により、上下容器間の滑りを制限した縦方向の積重ねが可能になる。
【0064】
図3、4、5Aおよび5Bは、容器10の閉じ方を示す。図3に示すように、まず封緘部材60および62を相互固定する。その固定時に側部46および50を内側に折り三角形状部70を生成する。側部48および52を次いで図4および5Aに示すように側部48に折り重ねる。側部をこのように折り重ねることによって、平坦な上面72が生成される。一般に、側部48および52の曲折部から封緘部材に至る余剰材料の長さは、製品の粗密によって様々に変わるであろう。製品の密度がきわめて高い場合には、その製品が容器内に占めるスペースが少なく、その逆になる場合もある。容器側部を折った後、側部48および52の外側曲折部沿いに軽くたたき、容器10をさらに封止する。
【0065】
それに代えて、図5Bは容器を折りかつ閉じて所望の平坦な上面72を生成する別の方法を示す。具体的には、図5Bに示す方法では二重折りを組み入れ、側部48および52を2回折る。二重折りによって、容器上面の強度が格段に増大し、封緘部材60および62が離隔される。
【0066】
このように閉じられると、容器10は、図4に示すように実質的に立方形状となる。平坦な底部20および平坦な上面72によって、多数容器10、10a、10b、10c、10dおよび10eを図6のように縦方向に積重ね、あるいは保管または輸送等が可能となる。
【0067】
本発明の容器10は、その構造に由来する耐破裂特性を有し、その点で従来技術のものより改善されている。従来技術の容器においては、容器の落下による衝撃により側部が拡張する。この拡張または膨張がシーム内部に直接伝達されてシームが対向方向に引張られる。その結果、容器が破れることが多い。
【0068】
本発明においては、容器10のサイド・シーム29および31が遷移サイド・シーム33、35および39、41から形成された下部サイド・シーム44に至る。そのため、容器が落下等により拡張した場合には、対向方向に配された力の大部分が下部サイド・シームに置かれる。したがって、それらの力によって下部サイド・シームの片方または両方が引張りを受けても、その作用によって容器の製品収蔵部分は、製品が固形ペレットであろうと液体であろうと、破れることがない。
【0069】
本発明の他の実施形態には、様々な形状およびサイズの容器が含まれる。たとえば、容器は実質的に三角形状とすることもできる。その場合は、容器は平坦な底部および封止接合された2つの側部を含む。しかし、頂部は曲折されるが、立体形状容器の上面のように平坦ではない。
【0070】
ある実施形態においては、容器の製作方法に平坦ブランク部を得るウェブ・ロール工程および基部12を形成し、基部を封止接合する成形工程が係わる。その結果、実質的に板状の容器が得られる。ウェブ・ロール工程および成形工程の後、板状容器は随時組み立て、製品を充填し、封緘することができる。板状容器は工場または配送センターに輸送し、そこで組み立て、製品を充填し、封緘することができる利点がある。もちろん、容器の組立、充填および封緘はウェブ・ロールおよび成形工程と同じ場所で行うことができる。
【0071】
図8に関し、ウェブ・ロール工程においては、プラスチック材料のマスター・ウェブ・ロールにより基部12が供給される。先述の通り、プラスチック材料は、たとえばヒート・シール可能なポリエチレン層およびなつ印可能なポリエステル層から成る二重構造とされる。
【0072】
ウェブ・ロールが展開されると、ほぼ基部12の長さLの幅の平坦なプラスチック・シートが供給される。この平坦なシートは、工程に沿って漸進モードで間欠送りされ、長さ数十メートルに及ぶことがある。
【0073】
概して、工程の漸進モードでは平坦なシートを少なくとも基部12の幅W相当間隔で間欠送りする。この例では、工程中、平坦なシートのポリエチレン側(終局的に容器内側)を上向き即ち表側100とし、ポリエステル側(終局的に容器外側)を下向き即ち裏側102とする。
【0074】
平坦なシートが容器幅W分間欠送りされると、既製のハンドル16および18が導入され、基部12の表(ポリエチレン)側100それぞれに熱的に接合される。
【0075】
ハンドル16および18は、約5cm幅のプラスチック・シートからも製造される。(たとえば図3のハンドル18参照)。基部12の平坦シートと同様、ハンドルの平坦シートをウェブ・ロールから得ることもできる。平坦シートがウェブ・ロールから展開されると、平坦シートの幅方向各端が一部相互重畳状態で中心に曲折され、それによってシーム18aが中間にできる。シームは次いで熱的に接合され、リボン状のストリップができる。このリボンがハンドルの所望の長さに裁断される。このとき、ハンドル16および18は、図8に示すように、それぞれU字状に形成される。
【0076】
ハンドル16および18が基部12に接合された後、平坦シートが再び間欠送りされ、左板104および右板106が導入される。板104および106は、最終的には容器の上方板部14を形成する。各板104、106は、基部12の幅Wに整合して位置する。各板104、106は平坦シートの側部110、112に重畳する。板104、106は、次いで平坦シートおよび先に基部12に接合されたハンドル側部109に対向するハンドルの側部107に熱的に接合される。それに関し、密封シールが接合工程により形成される。さらに、別のシーラントをハンドル16および18の各端115、117に被着することができる。この実施例では、シーラントは板104、106の導入に先立ってハンドルの端115、117を囲繞する。
【0077】
次いで、平坦シートが再び前方に間欠送りされる。この時点で、封緘部材60、62(図8には示さず)を付加し、左右板104、106の自由端114、116にそれぞれ熱的に接合することができる。
【0078】
自由端114、116の区分120が切り欠きされ、フラップ(垂れ下り片)122が形成される。両フラップ122は、一方が他方に折り重ねられ容器が閉じられる。このように、切欠部120は、容器に使用される封緘部材のタイプによって様々に変わり得る。
【0079】
さらに、薄いシーラント128をピール・シールとして左右板104、106に被着することができる。具体的には、この薄いシーラントは板104、106の幅W沿いに延在する。ピール・シールは、製品の使用者が容器を開くときに使用者によって開かれる仮シールとされる。
【0080】
この時点で、平坦なブランク部は引き続き成形工程に送られる。あるいは、平坦ブランク部は後刻または別の場所で成形することもできる。それに関し、平坦ブランク部は大型のスピンドルタイプ・ウェブ・ロールに巻着または往復積層させ、保管および輸送用コンテナ内に置かれる。
【0081】
一般に、成形工程には平坦ブランクの基部成形、基部の封止接合および、所望の場合には、基部底部の曲折を含み、それによって容器を再び実質的に板状にして輸送または保管する。例として、1999年12月20日提出の米国特許出願第09/467,125号をここに援用する。同出願は、本発明の容器の基部成形に使用できる製造技術を開示している。
【0082】
特に、平坦ブランクは前方に間欠送りされる。前方移動するにつれ、平坦ブランクはv字形状の成形プラウ(すき部材)に掛けられ、2つのローラを通って基部12の中心線130で半分に曲折されてウェブ・フォルド(折り目)が形成される。曲折部分は、第1および第2層を有する。第1および第2層は、それぞれウェブ・フォルドに隣接し位置する底部を有する。
【0083】
切欠が各層の底部にウェブ・フォルドの各側から延びる間隔で形成される。第1および第2層の上部がヒート・シール接合され、完成された容器10のサイド・シーム29および31が最終的に形成される。サイド・ヒート・シールの端は切欠から離間されかつこれに整合する。第1および第2層の底部が折り重ねられ、2つの底部曲折ができる。底部は上部サイド・シールに整合した区分を有する。底部整合区分がヒート・シール接合され、サイド・シール延長部が形成される。底部の一領域がサイド・シール延長部に隣接してヒート・シール接合される。成形された平坦ブランクは、次いでサイド・シールおよびサイド・シール延長部沿いに裁断され、個々の容器ができる。
【0084】
上述の通り、本発明の容器10は最初に平坦構造として製造可能であるため、その柔軟性が利点である。したがって、無数の容器を一様な、コンパクト状態に圧縮してパレット等により第2製造工場または配送センターに輸送し、組立および製品を充填することができる。その過程で、容器10の内部キャビティ61が組み立てられ、製品が充填され、封緘され、店頭に輸送または保管される。
【0085】
いうまでもなく、ここに記載した現在の好ましい実施形態を様々に変形および変更することは当業者にとって明らかであろう。そのような変形および変更によっても本発明の精神および権利範囲を離れ得るものでなく、またそれによって本発明の意図する利点が減少するものでもない。したがって、そのような変形および変更は、請求項に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】封止前の、製品を充填した状態の本発明による容器の実施形態を示す透視斜視図である。
【図2】接合前の容器の個別コンポーネントを示す透視斜視図である。
【図3】封緘直前の容器の斜視図である。
【図4】保管のため封止状態の容器の斜視図である。
【図5A】図4の容器のV−V線断面図である。
【図5B】図4の容器の代替実施形態のV−V線断面図である。
【図6】積重した複数の封止/閉鎖容器を示す図である。
【図7】「手掛け」キャビティを組込みの基部区分の底部斜視図である。
【図8】製造工程中の容器の平坦ブランクの斜視図である。
【出願人】 【識別番号】590002013
【氏名又は名称】ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
【出願日】 平成19年11月12日(2007.11.12)
【代理人】 【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹

【識別番号】100114270
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 朋也

【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲

【識別番号】100132090
【弁理士】
【氏名又は名称】飯塚 敬子

【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人


【公開番号】 特開2008−87485(P2008−87485A)
【公開日】 平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願番号】 特願2007−293497(P2007−293497)