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【発明の名称】 スパウト装着装置
【発明者】 【氏名】和田 剛志

【要約】 【課題】パウチの補給に手間がかからないスパウト装着装置を提供する。

【解決手段】パウチPをパウチ供給位置に供給するパウチ供給部2、スパウトをスパウト供給位置に供給するスパウト供給部、パウチ供給位置に供給されたパウチPをパウチ予備開口位置〜冷却位置に順次搬送するパウチ搬送部、パウチ予備開口位置においてパウチPの開口縁を予備的に開口するパウチ予備開口部、スパウト供給部によって供給されるスパウトをパウチPに挿入してパウチPに仮止めするスパウト挿入・仮止め部及びパウチPに仮止めされたスパウトSをパウチPに装着するスパウト装着部を備えている。パウチ供給部2は、パウチPを寝かせた状態でパウチ集積位置に供給するパウチ供給コンベア21と、パウチ集積位置に供給されたパウチPを集積するパウチストッカ22と、パウチストッカからパウチを1枚づつ受け取って、パウチ搬送部に引き渡すパウチ受渡ユニット23とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パウチ供給部によって供給されるパウチをパウチ搬送部によって搬送しながら、そのパウチにスパウトを装着するスパウト装着装置であって、
前記パウチ供給部は、
扁平状態に折り畳まれたパウチを寝かせた状態でパウチ集積位置に供給するパウチ供給コンベアと、
前記パウチ供給コンベアによってパウチ集積位置に供給されたパウチを、前下がりの状態で上下に積み重ねるように集積するパウチストッカと、
前記パウチストッカからパウチを受け取って、前記パウチ搬送部に引き渡すパウチ受渡ユニットとを備え、
前記パウチストッカは、集積されたパウチを前記パウチ受渡ユニットに送出するパウチ送出コンベアと、集積された最下位置のパウチが1枚づつパウチ受渡ユニットに順次送出されるように、集積された上位のパウチのパウチ受渡ユニットへの送出を規制する規制部材とを備えていることを特徴とするスパウト装着装置。
【請求項2】
前記パウチ供給コンベアは、積み重ねられた状態で一度に多数のパウチが前記パウチストッカに供給されないように、上位のパウチの前記パウチストッカ側への移動を規制する規制ガイドを備えている請求項1に記載のスパウト装着装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、パウチにスパウトを装着するスパウト装着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、図17(a)に示すように、合成樹脂フィルム等のフレキシブルシートによって形成されたサイドガセット部を有するパウチP1の上縁部分UEに、飲口や注口となるスパウトSが装着されたスパウト付きパウチ容器SP1は、同図(b)に示すように、上縁部分UEがヒートシールされていないパウチP1を別工程によって予め製造しておき、同図(c)に示すように、このパウチP1の開放された上縁部分UEにスパウトSを挿入した後に、その上縁部分UEをヒートシールすることによって、スパウトSをパウチP1に装着することになる。なお、図17における網掛け表示部分がパウチP1のヒートシール領域を示している。
【0003】
ところで、パウチにスパウトを装着するスパウト装着装置としては、例えば、パウチ供給部によって供給されるパウチをパウチ搬送部によって搬送しながら、そのパウチにスパウトを装着するものがあり、図18に示すように、パウチ供給部80は、扁平状態に折り畳まれたパウチP1を寝かせた状態でパウチ中間供給位置αmに供給するパウチ供給コンベア81と、このパウチ供給コンベア81によってパウチ中間供給位置αmに供給されるパウチP1を受け取って、パウチ搬送部に引き渡すパウチ受渡ユニット82とを備えている。
【0004】
前記パウチ受渡ユニット82は、寝かせた状態でパウチ中間供給位置αmに供給されるパウチP1の上端部(パウチP1の供給方向の下流側の端部)を、図18(a)に示すように、吸引部材82aで吸引保持することによって受け取り、同図(b)に示すように、その吸引部材82aを上方側に90度回動させることで、パウチP1を立てた状態に起こした後、同図(c)に示すように、起こされたパウチP1の上端両側部を把持アーム82bによって把持し、この把持アーム82bを水平方向に90度回動させることで、扁平状態に折り畳まれたパウチP1を、その幅方向が搬送方向を向くように立てた状態で、パウチ搬送部に引き渡すようになっている。なお、パウチ搬送部はパウチP1を立てた状態で搬送し、その途中で、パウチP1にスパウトSが装着されるようになっている。
【0005】
【特許文献1】特開2004−255742号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述したようなスパウト装着装置では、パウチ供給コンベア81にパウチP1を順次補給していくことになるが、パウチ受渡ユニット82は、パウチ供給コンベア81によってパウチ中間供給位置αmに移送されてくる最上位のパウチP1をパウチ受渡ユニット82の吸引部材82aで吸引保持することによって受け取るようになっているので、パウチ供給コンベア81にパウチP1を補給する場合は、その時点で、パウチ供給コンベア81に既に載置されているパウチP1の下側に挿入していかなければならず、パウチP1の補給に手間がかかるといった問題がある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、パウチの補給に手間がかからないスパウト装着装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、パウチ供給部によって供給されるパウチをパウチ搬送部によって搬送しながら、そのパウチにスパウトを装着するスパウト装着装置であって、前記パウチ供給部は、扁平状態に折り畳まれたパウチを寝かせた状態でパウチ集積位置に供給するパウチ供給コンベアと、前記パウチ供給コンベアによってパウチ集積位置に供給されたパウチを、前下がりの状態で上下に積み重ねるように集積するパウチストッカと、前記パウチストッカからパウチを受け取って、前記パウチ搬送部に引き渡すパウチ受渡ユニットとを備え、前記パウチストッカは、集積されたパウチを前記パウチ受渡ユニットに送出するパウチ送出コンベアと、集積された最下位置のパウチが1枚づつパウチ受渡ユニットに順次送出されるように、集積された上位のパウチのパウチ受渡ユニットへの送出を規制する規制部材とを備えていることを特徴とするスパウト装着装置を提供するものである。
【0009】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明のスパウト装着装置において、積み重ねられた状態で一度に多数のパウチが前記パウチストッカに供給されないように、上位のパウチの前記パウチストッカ側への移動を規制する規制ガイドを、前記パウチ供給コンベアに設けたのである。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、請求項1にかかる発明のスパウト装着装置では、パウチ供給コンベアとパウチ受渡ユニットとの間のパウチ集積位置に、パウチ供給コンベアによって供給されるパウチを、前下がりの状態で上下に積み重ねるように集積するパウチストッカを設け、このパウチストッカに集積された最下位置のパウチを1枚づつパウチ受渡ユニットに順次送出するようにしたので、パウチ供給コンベアにパウチを補給する際は、パウチ供給コンベアによって移送されてくる最上位のパウチを、吸引部材で吸引保持することによってパウチ受渡ユニットが受け取るようになっている従来のスパウト装着装置のように、パウチの補給時点で、パウチ供給コンベア上に既に載置されているパウチの下側に挿入するように、新たなパウチを補給する必要がなく、パウチ供給コンベアの上に既に載置されているパウチの上に新たなパウチを無造作に載せていくだでけでよいので、パウチの補給作業を簡単に行うことができる。
【0011】
また、請求項2にかかる発明のスパウト装着装置では、上位のパウチのパウチストッカ側への移動を規制する規制ガイドをパウチ供給コンベアに設け、積み重ねられた状態で一度に多数のパウチがパウチ供給コンベアからパウチストッカに供給されないようにしたので、パウチストッカには、常時、適量のパウチが集積されることになり、パウチストッカが、集積された最下位置のパウチを1枚づつ確実にパウチ受渡ユニットに送出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図3に示すように、このスパウト装着装置1は、図16(a)に示す、合成樹脂フィルム等のフレキシブルシートによって形成されたボトムガセットタイプのパウチPの上端開口部UEに、同図(b)に示す、飲口や注口となるスパウトSを装着するものであり、パウチPをパウチ供給位置αに供給するパウチ供給部2、スパウトSをスパウト供給位置βに供給するスパウト供給部3、パウチ供給位置αに供給されたパウチPを、パウチ予備開口位置γ、スパウト挿入位置δ、第1シール位置ε、第2シール位置ζ及び冷却位置ηに順次搬送するパウチ搬送部4、パウチ予備開口位置γにおいてパウチPの開口縁を一対の予備吸引ヘッド51、51によって吸引保持した状態で相互に離反させることによって予備的に開口するパウチ予備開口部5、スパウト供給部3によって供給されるスパウトSを、スパウト挿入位置δにおいて、パウチPに挿入してパウチPに仮止めするスパウト挿入・仮止め部6及びパウチPに仮止めされたスパウトSをパウチPにヒートシールすることによって装着するスパウト装着部7を備えている。なお、このスパウト装着装置1では、パウチ供給部2、パウチ搬送部4、パウチ予備開口部5、スパウト挿入・仮止め部6及びスパウト装着部7が2組設置されており、パウチPにスパウトSが装着されたスパウト付きパウチ容器が、2列に整列した状態で、各列における容器送出位置θに同時に送出されるようになっている。また、図16(a)における網掛け表示部分がパウチPのヒートシール領域を示している。
【0013】
前記パウチ供給部2は、図4及び図5に示すように、扁平状態に折り畳まれたパウチPを寝かせた状態でパウチ集積位置ωに供給するパウチ供給コンベア21と、このパウチ供給コンベア21によってパウチ集積位置ωに供給されたパウチPを、前下がりの状態(パウチPの搬送方向の下流側が下を向くように傾斜した状態)で上下に積み重ねるように集積するパウチストッカ22と、パウチストッカ22からパウチPを受け取って、パウチ搬送部4に引き渡すパウチ受渡ユニット23とを備えており、パウチ供給コンベア21には、未シールの上端開口部UEがパウチPの供給方向の上流側を向くように寝かせた状態で、パウチPを載置するようになっている。
【0014】
前記パウチ供給コンベア21は、図4及び図5に示すように、寝かせた状態で載置したパウチPを移送するベルトコンベア211と、パウチPの幅よりも僅かに広い間隔を開けた状態で、ベルトコンベア211の幅方向の両側に立ち上がる一対のガイドプレート212、212と、パウチ集積位置ωの直前位置において、ガイドプレート212、212の内面に前下がりの状態(パウチPの搬送方向の下流側が下を向くように傾斜した状態)でそれぞれ取り付けられた、積み重ねられた上位のパウチPのパウチストッカ22側への移動を規制する3つの規制ガイド213a、213b、213cとを備えており、3つの規制ガイド213a、213b、213cによって、積み重ねられた状態で一度に多数のパウチPがパウチストッカ22に供給されないようになっている。
【0015】
それぞれの規制ガイド213a、213b、213cは、傾斜角度及び取付け高さを調整することができるようになっており、3つの規制ガイド213a、213b、213cの取付状態は、所定の傾斜角度で、パウチPの搬送方向の下流側に向かって、下端位置が段階的に低くなるように調整されている。従って、積み重ねた状態でベルトコンベア211に載せられたパウチPは、下端が高い位置に設定されている第1の規制ガイド213aによって、その規制ガイド213aの下端位置よりも上位のパウチPの移動が規制され、続いて、下端が中間位置に設定されている第2の規制ガイド213bによって、その規制ガイド213bの下端位置よりも上位のパウチPの移動が規制され、最後に、下端が低い位置に設定されている第3の規制ガイド213cによって、その規制ガイド213cの下端位置よりも上位のパウチPの移動が規制され、第3の規制ガイド213cの下端位置よりも下位のパウチPだけが、順次、パウチストッカ22に供給されることになる。
【0016】
前記パウチストッカ22は、図4及び図5に示すように、パウチ供給コンベア21によって供給されるパウチPを前下がりの状態で集積するために、パウチPの後端側(未シールの上端開口部UE側)をパウチPの前端側(ボトムガセット部側)よりも高い位置で支持する前下がりの傾斜ガイド221と、前下がりの状態で集積されたパウチPの前端側を支持し、パウチPをパウチ受渡ユニット23に送出するパウチ送出コンベア222と、パウチ送出コンベア222の導出部に設置され、集積された最下位置のパウチPが1枚づつパウチ受渡ユニット23に順次送出されるように、集積された上位のパウチPのパウチ受渡ユニット23への送出を規制する円筒状の規制部材223とを備えており、パウチ送出コンベア222の搬送ベルトの上面と規制部材223の外周面との間には、1枚のパウチPが通過できる隙間が形成されている。
【0017】
前記パウチ受渡ユニット23は、図4〜図9に示すように、パウチストッカ22から移送されてくるパウチPを受け取って位置決めする位置決め機構24と、位置決め機構24によって位置決めされたパウチPをパウチ搬送部4に引き渡すパウチ引渡機構25とから構成されている。
【0018】
前記位置決め機構24は、図4〜図7に示すように、パウチストッカ22から移送されてくるパウチPを位置決め領域に送出するパウチ送出コンベア241と、このパウチ送出コンベア241に載置されたパウチPを、パウチ送出コンベア241の上方側から押える、ばねによって下方側に付勢された複数のパウチ押えローラ242と、位置決め領域に配設された位置決めコンベア243と、この位置決めコンベア243におけるパウチ導入部において、パウチ送出コンベア241から送出されてくるパウチPを上方から押えて、パウチPがパウチ送出コンベア241から位置決めコンベア243に乗り移る際の位置ずれを防止する、ばねによって下方側に付勢された押えローラ244と、この押えローラ244の下流側におけるパウチPの進入領域内で出退する一対のストッパ245、245と、位置決めコンベア243の下流側に配設された、パウチPを位置決めコンベア243のパウチ導入部側に押し込むプッシャ246と、位置決めコンベア243の幅方向の両側に配設された、パウチPの幅方向に接近離反する一対の位置決めガイド247、247とを備えており、位置決めコンベア243は、パウチ送出コンベア241から乗り移ったパウチPを、パウチPの供給方向の上流側及び下流側の双方に移動させることができるようになっている。
【0019】
この位置決め機構24によるパウチPの位置決め動作について、以下に説明する。パウチPがパウチ送出コンベア241から位置決めコンベア243に乗り移る際は、位置決めコンベア243が乗り移ったパウチPを一旦下流側に移送するが、パウチPの後端部(未シールの上端開口部UE)が、パウチPの進入路から退避している一対のストッパ245、245の上を通過した時点でパウチPの移送を停止すると共にストッパ245、245がパウチPの進入路に突出し、今度は、逆に、パウチPを上流側に移送する(図6参照)。この時点では、ストッパ245、245がパウチPの進入路に突出した状態となっているので、パウチPがストッパ245、245よりも上流側に移動することはない。
【0020】
続いて、プッシャ246がパウチPを位置決めコンベア243のパウチ導入部側に押し込んで、パウチPの後端部(未シールの上端開口部UE)をストッパ245、245に確実に当接させることによって、前後方向の位置決めが行われると共に、一対の位置決めガイド247、247が接近してパウチPの両側縁に当接し、パウチPの幅方向の位置決めが行われる(図7参照)。
【0021】
前記パウチ引渡機構25は、図7から図9に示すように、位置決め機構24によって、位置決めコンベア243上に寝かせた状態で位置決めされたパウチPを、図7及び図8に示すように、2つの吸引パッド252a、252aを取り付けた吸引アーム252によって吸引保持し、その吸引アーム252を僅かに持ち上げた後、吸引アーム252を、その軸芯を中心に90度回転させながら、図8に矢印で示す方向に90度回動させることで、図9に示すように、パウチPを立てた状態に起こす姿勢変更機構251と、この姿勢変更機構251によって起こされたパウチPの上端部を、位置ずれしないように、把持部材254によって把持し、図9に矢印で示す方向に水平移動させることで、パウチ供給位置αにパウチPを供給するパウチ移送機構253とを備えており、図8及び図9に示すように、扁平状態に折り畳まれたパウチPが、その幅方向が搬送方向を向くように立った状態で、パウチPの上端開口部がスパウトSを装着する際の基準位置にくるように、パウチ供給位置αに供給されるようになっている。
【0022】
前記スパウト供給部3は、図1、図2及び図10に示すように、スパウトSの方向や姿勢を揃えるボウル型振動フィーダからなるパーツフィーダ31と、このパーツフィーダ31によって方向や姿勢が揃えられたスパウトSを立てた状態で整列させながらスパウト中間供給位置βmに案内する傾斜ガイド32と、スパウト中間供給位置βmに到達したスパウトSをスパウト供給位置βに移送するスパウト移送ユニット33とを備えており、傾斜ガイド32及びスパウト移送ユニット33は、上述したように、それそれ2組設けられているパウチ供給部2、パウチ搬送部4、パウチ予備開口部5、スパウト挿入・仮止め部6及びスパウト装着部7に対応して2組設けられている。なお、パーツフィーダ31は1台しか設けられていないので、それぞれの傾斜ガイド32に同時にスパウトSを送出することはできないが、パーツフィーダ31のスパウト送出路31aの先端部に回転可能に設けられた切替路31bに所定数のスパウトSを蓄積した後、この切替路31bとそれぞれの傾斜ガイド32との接続状態を交互に切り替えることによって、パーツフィーダ31から双方の傾斜ガイド32にスパウトSを送出することができるようになっている。
【0023】
前記スパウト移送ユニット33は、図10に示すように、傾斜ガイド32に沿って移動してきたスパウトSをスパウト中間供給位置βmに案内する案内溝331a及びスパウト中間供給位置βmに到達したスパウトSをスパウト供給位置βに案内する案内溝331b、331cを有するガイドプレート331と、このガイドプレート331の案内溝331aに沿って、案内溝331a及び案内溝331bの接続部分であるスパウト中間供給位置βmに到達したスパウトSを、案内溝331b、331cに沿って、スパウト供給位置βに移送する第1のスパウト移送機構332及び第2のスパウト移送機構333を備えている。
【0024】
前記第1のスパウト移送機構332は、スパウトSにおける上下のフランジf、f間を把持する一対の把持爪332a、332bと、この把持爪332a、332bを、案内溝331bに沿って、進退させる駆動シリンダ332cとを備えており、図10(a)、(b)に示すように、案内溝331a及び案内溝331bの接続部分であるスパウト中間供給位置βmに到達したスパウトSを、一対の把持爪332a、332bによって把持した後、図11(a)、(b)に示すように、この把持爪332a、332bを、案内溝331bに沿って、案内溝331c側に移動させることによって、スパウトSを案内溝331b及び案内溝331cの交差部分に移送するようになっている。
【0025】
前記第2のスパウト移送機構333は、スパウトSにおける上下のフランジf、f間に当接するプッシャ333aと、このプッシャ333aを、案内溝331cに沿って、進退させる駆動シリンダ333bとを備えており、図11(a)、(b)に示すように、第1のスパウト移送機構332によって、案内溝331b及び案内溝331cの交差部分に移送されてきたスパウトSを、図12及び図13に示すように、プッシャ333aが、案内溝331cに沿って、スパウト供給位置β側に押し出すことによって、スパウト供給位置βに移送するようになっている。
【0026】
前記パウチ搬送部4は、図3及び図8に示すように、パウチ供給部2によって立てた状態でパウチ供給位置αに供給されるパウチPを挟み込んでパウチ予備開口位置γ側に送出する、パウチ供給位置α側が開閉可能な開閉ベルト搬送機構41と、この開閉ベルト搬送機構41によって搬送されてくるパウチPを挟み込んで、パウチ予備開口位置γ、スパウト挿入位置δ、第1シール位置ε、第2シール位置ζ、冷却位置η、容器送出位置θに順次搬送するベルト搬送機構45とを備えている。
【0027】
前記開閉ベルト搬送機構41は、パウチ予備開口位置γ側に配設された駆動プーリー42、42と、パウチ供給位置α側に配設された従動プーリー43、43と、駆動プーリー42、42及び従動プーリー43、43にそれぞれ掛け渡された無端状の搬送ベルト44、44とから構成されており、図3に矢印で示すように、駆動プーリー42、42の回転軸を中心とした同心円上を従動プーリー43、43が移動することで、対向する従動プーリー43、43同士が相互に接近離反し、パウチ供給位置α側において、搬送ベルト44、44が開閉するようになっている。
【0028】
前記ベルト搬送機構45は、容器送出位置θ側に配設された駆動プーリー46、46と、パウチ供給位置α側に配設された従動プーリー47、47と、駆動プーリー46、46及び従動プーリー47、47に掛け渡された搬送ベルト48、48とから構成されており、ベルト搬送機構45の従動プーリー47、47の回転軸に開閉ベルト搬送機構41の駆動プーリー42、42が固定されることで、ベルト搬送機構45の搬送ベルト48、48と開閉ベルト搬送機構41の搬送ベルト44、44とが同期を取りながら断続的に循環移動するようになっている。
【0029】
前記スパウト挿入・仮止め部6は、図2、図3及び図14に示すように、スパウト供給部3によってスパウト供給位置βに供給されるスパウトSを、その口部を把持した状態で吊り下げる把持ユニット61と、この把持ユニット61をスパウト供給位置βとスパウト挿入位置γとの間で昇降させる把持ユニット昇降機構62と、スパウト挿入位置γにおいてパウチPの開口縁を開口する一対の吸引ヘッド63、63と、パウチPに挿入されたスパウトSをパウチPに仮止めする一対のシールヘッド64、64とを備えており、図2に示すように、スパウト供給位置βに供給されたスパウトSの口部を把持している把持ユニット61を、把持ユニット昇降機構62によって、降下させることで、図15に示すように、一対の吸引ヘッド63、63によって開口されたパウチPの上端開口部からスパウトSをパウチPに挿入するようになっている。
【0030】
前記把持ユニット61は、図14に示すように、開閉する一対のチャック611a、611aを有するチャックシリンダ611と、このチャックシリンダ611のチャック611a、611aにそれぞれ取付部材612、613を介して取り付けられた把持爪614、615とを備えており、把持爪614、615は、図10(a)に示すように、スパウトSの首部に係合する係合部614a、615aを有している。
【0031】
一方の把持爪614は、その取付部材612に固定設置されているが、他方の把持爪615は、一方の把持爪614に対して開閉するように、その取付部材613に回動可能に支持されており、この把持爪615は、ばね616の付勢力によって、常時、閉方向に付勢されている。
【0032】
従って、スパウト供給部3のスパウト移送ユニット33を構成している第2のスパウト移送機構333のプッシャ333aが、案内溝331cに沿って、スパウトSをスパウト供給位置β側に押し出すと、図12に示すように、押し出されたスパウトSが、把持爪615を開状態に押し広げながら、図13に示すように、双方の把持爪614、615の係合部614a、614bに係合し、双方の把持爪614、615によって把持されるようになっている。
【0033】
一対のシールヘッド64、64は、図3に示すように、一対の吸引ヘッド63、63をそれぞれ取り囲む平面略U字状に形成されており、一対のシールヘッド64、64によって、パウチPの開口縁におけるスパウトSの外側を把持することで、図15に示すように、スパウトSの装着部IPの両側縁近傍においてパウチPの開口縁同士をヒートシールしたスポットシール部PSを形成し、これによって、パウチPに挿入されたスパウトSがパウチPに仮止めされるようになっている。
【0034】
前記スパウト装着部7は、図3に示すように、第1シール位置εにおいて、スパウトSが仮止めされたパウチPの開口縁を挟み込んでヒートシールすることにより、スパウトSをパウチPに装着する一対のシールバーを有する第1シールユニット71と、第2シール位置ζにおいて、スパウトSが装着されたパウチPの上端縁を挟み込んで完全にヒートシールする一対のシールバーを有する第2シールユニット72と、冷却位置ηにおいて、閉塞されたパウチPの上端開口部を挟み込んで冷却する一対の冷却バーを有する冷却ユニット73とから構成されており、第1シール位置εから冷却位置ηの次のパウチ停止位置までの間には、スパウトSが装着されたパウチPが折れ曲がらないように、パウチPの搬送経路の両側に、スパウトSにおけるパウチPからの突出部分を案内する一対のガイドプレート74、74が設置されている。
【0035】
以上のように、このスパウト装着装置1では、パウチ供給部2において、パウチ供給コンベア21とパウチ受渡ユニット23との間のパウチ集積位置ωに、パウチ供給コンベア21によって供給されるパウチPを、前下がりの状態で上下に積み重ねるように集積するパウチストッカ22を設け、このパウチストッカ22に集積された最下位置のパウチを1枚づつパウチ受渡ユニット23に順次送出するようにしたので、パウチ供給コンベア21にパウチPを補給する際は、パウチ供給コンベアによって移送されてくる最上位のパウチを、吸引部材で吸引保持することによってパウチ受渡ユニットが受け取るようになっている従来のスパウト装着装置(図18参照)のように、パウチの補給時点で、パウチ供給コンベア上に既に載置されているパウチの下側に挿入するように、新たなパウチを補給する必要がなく、パウチ供給コンベア21の上に既に載置されているパウチPの上に新たなパウチPを無造作に載せていくだでけでよいので、パウチPの補給作業を簡単に行うことができる。
【0036】
また、パウチ供給コンベア21には、上位のパウチPのパウチストッカ22側への移動を規制する規制ガイド213a、213b、213cをガイドプレート212に取り付けることにより、積み重ねられた状態で一度に多数のパウチPがパウチ供給コンベア21からパウチストッカ22に供給されないようにしたので、パウチストッカ22には、常時、適量のパウチPが集積されることになり、パウチストッカ22が、集積された最下位置のパウチPを1枚づつ確実にパウチ受渡ユニット23に送出することができる。
【0037】
また、パウチ供給部2では、未シールの上端開口部UEがパウチPの供給方向の上流側を向くような状態で、換言すれば、シールされたボトムガセット部がパウチPの供給方向の下流側を向くような状態で、パウチPを移送するようにしたので、パウチストッカ22からパウチ受渡ユニット23にパウチPを送出する際、未シールの上端開口部UEが規制部材223に引っかかることがなく、パウチPを1枚づつパウチ受渡ユニット23に円滑かつ確実に送出することができる。
【0038】
特に、ボトムガセットタイプのパウチPは、上端開口部UEが2枚重ねの状態であるのに対して、ボトムガセット部は4枚重ねの状態になっているので、上端開口部UEに比べてボトムガセット部が厚く、こういったボトムガセットタイプのパウチPを、薄い上端開口部UEがパウチPの供給方向の下流側を向くような状態で移送すると、多数のパウチPを積み重ねた状態でパウチ供給コンベア21に補給する際、パウチPの載置状態が安定せず、パウチPをパウチストッカ22に円滑かつ確実に供給することができなくなる。従って、パウチPがボトムガセットタイプの場合は、上述したように、薄い上端開口部UEがパウチPの供給方向の上流側を向くような状態で移送することが望ましい。
【0039】
なお、上述した実施形態では、ボトムガセットタイプのパウチPにスパウトSを装着する場合について説明したが、本発明のスパウト装着装置は、ボトムガセットタイプのパウチに限定されるものではなく、サイドガセットタイプのパウチやガセット部のないパウチにスパウトを装着する場合にも適用することができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】この発明にかかるスパウト装着装置の一実施形態を示す概略平面図である。
【図2】同上のスパウト装着装置におけるスパウト供給位置付近を示す側面図である。
【図3】同上のスパウト装着装置におけるパウチ搬送部、パウチ予備開口部、スパウト挿入・仮止め部(一部)及びスパウト装着部を示す平面図である。
【図4】同上のスパウト装着装置におけるパウチ供給部を示す側面図である。
【図5】同上のパウチ供給部を示す平面図である。
【図6】同上のパウチ供給部を構成しているパウチ受渡ユニットの位置決め機構を示す平面図である。
【図7】同上の位置決め機構がパウチを位置決めした状態を示す平面図である。
【図8】同上のパウチ受渡ユニットのパウチ引渡機構が位置決め機構からパウチを受け取る状態を示す側面図である。
【図9】同上のパウチ引渡機構が位置決め機構から受け取ったパウチをパウチ搬送部に引き渡す状態を示す側面図である。
【図10】(a)は同上のスパウト装着装置におけるスパウト供給部を構成しているスパウト移送ユニットを示す平面図、(b)は同上のスパウト移送ユニットを示す正面図である。
【図11】(a)はスパウトの移送途中の状態を示すスパウト移送ユニットの平面図、(b)はスパウトの移送途中の状態を示すスパウト移送ユニットの正面図である。
【図12】スパウトの移送途中の状態を示すスパウト移送ユニットの平面図である。
【図13】スパウトの移送完了時点の状態を示すスパウト移送ユニットの平面図である。
【図14】同上のスパウト装着装置におけるスパウト挿入・仮止め部を構成している把持ユニットを示す正面図である。
【図15】同上の把持ユニットが降下して、パウチPにスパウトSを挿入した状態を示す側面図である。
【図16】(a)はこのスパウト装着装置によってスパウトが装着されるパウチを示す正面図、(b)は同上のパウチに装着されるスパウトを示す正面図である。
【図17】(a)は一般的なスパウト付きパウチ容器を示す正面図、(b)、(c)は同上のスパウト付きパウチ容器の製造方法を説明するための工程図である。
【図18】(a)〜(c)は従来のスパウト装着装置に搭載されているパウチ供給部によるパウチの供給動作を示す工程図である。
【符号の説明】
【0041】
1 スパウト装着装置
2 パウチ供給部
3 スパウト供給部
4 パウチ搬送部
5 パウチ予備開口部
6 スパウト挿入・仮止め部
7 スパウト装着部
21 パウチ供給コンベア
211 ベルトコンベア
212 ガイドプレート
213a、213b、213c 規制ガイド
22 パウチストッカ
221 傾斜ガイド
222 パウチ送出コンベア
223 規制部材
23 パウチ受渡ユニット
24 位置決め機構
241 パウチ送出コンベア
242 パウチ押えローラ
243 位置決めコンベア
244 押えローラ
245 ストッパ
246 プッシャ
247 位置決めガイド
25 パウチ引渡機構
251 姿勢変更機構
252 吸引アーム
253 パウチ移送機構
31 パーツフィーダ
31a スパウト送出路
31b 切替路
32 傾斜ガイド
33 スパウト移送ユニット
331 ガイドプレート
331a、331b、331c 案内溝
332 第1のスパウト移送機構
332a、332b 把持爪
332c 駆動シリンダ
333 第2のスパウト移送機構
333a プッシャ
333b 駆動シリンダ
41 開閉ベルト搬送機構
42 駆動プーリー
43 従動プーリー
44 搬送ベルト
45 ベルト搬送機構
46 駆動プーリー
47 従動プーリー
48 搬送ベルト
51 予備吸引ヘッド
61 把持ユニット
611 チャックシリンダ
612、613 取付部材
614、615 把持爪
616 ばね
62 把持ユニット昇降機構
63 吸引ヘッド
64 シールヘッド
71 第1シールユニット
72 第2シールユニット
73 冷却ユニット
74 ガイドプレート
P パウチ
S スパウト
【出願人】 【識別番号】000238005
【氏名又は名称】株式会社フジシールインターナショナル
【出願日】 平成18年10月3日(2006.10.3)
【代理人】 【識別番号】100104640
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 陽一


【公開番号】 特開2008−87347(P2008−87347A)
【公開日】 平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願番号】 特願2006−271346(P2006−271346)