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【発明の名称】 複合容器の製造方法及び装置
【発明者】 【氏名】豊浦 健

【要約】 【課題】

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に開口を設けられ、外周部に外方へ向かって突出する係止用突部を有する容器本体と、上方に開放され、上縁に周方向に沿って複数個に分割された係止爪を有する紙製の外装体とを具備する複合容器について、前記容器本体の外側に前記外装体を組み合わせる際に、前記外装体の係止爪を内側に折返し、前記容器本体を前記外装体に上方から挿入させ、前記係止用突部に前記係止爪を係合させることによって、前記容器本体と前記外装体とを互いに係止させる複合容器の製造方法であって、
前記係止爪を折り返すために、円筒状の第1金型と、当該第1金型内に嵌挿される第2金型とによって構成された複合金型を使用し、
前記第1金型で前記係止爪を内側に折曲げ、続いて前記第2金型で前記係止爪を折返すことを特徴とする複合容器の製造方法。
【請求項2】
前記第1及び第2金型は、同軸に配置されるとともに軸方向の相対的位置を変化させることができ、当該相対的位置を変化させるタイミングを調整することによって、前記第1及び第2金型に前記外挿体の上縁及び前記係止爪を挟ませる請求項1記載の複合容器の製造方法。
【請求項3】
前記第1金型によって前記係止爪を内側に折曲げる際に、前記第1金型とともに移動する拡開手段によって、前記外装体の側壁上部を外方に向けて拡開する請求項1及び請求項2のいずれか一項に記載の複合容器の外装体係止爪の折返し方法。
【請求項4】
前記容器本体は、下方に突起し、前記外装体は、前記容器本体と組み合わされる前に略逆角錐台状又は逆円錐台状をなす請求項1から請求項3いずれか一項に記載の複合容器の製造方法。
【請求項5】
前記容器本体は、合成樹脂で形成されている請求項4に記載の複合容器の製造方法。
【請求項6】
上部に開口を設けられ、外周部に外方へ向かって突出する係止用突部を有する容器本体と、上方に開放され、上縁に周方向に沿って複数個に分割された係止爪を有する紙製の外装体とを具備する複合容器について、前記容器本体の外側に前記外装体を組み合わせる際に、前記外装体の係止爪を内側に折返し、前記容器本体を前記外装体に上方から挿入させ、前記係止用突部に前記係止爪を係合させることによって、前記容器本体と前記外装体とを互いに係止させる複合容器の製造装置であって、
円筒状第1金型と、当該第1金型内に嵌挿される第2金型とによって構成された複合金型と、
前記外装体に対し前記第1及び第2金型をそれぞれ移動させることより、前記第1金型で前記係止爪を内側に折曲げ、続いて前記第2金型で前記係止爪を折返す型駆動装置と
を備える複合容器の製造装置。
【請求項7】
前記第1金型は、下方にいくに従って外方へ開くテーパ状に形成された周壁内面と、前記周壁内面の上縁に形成されて内方に延びるフランジと、前記周壁内面と前記フランジとの会合部に形成された湾曲面とを有する請求項6に記載の複合容器の製造装置。
【請求項8】
前記第2金型に設けられるとともに、前記第1金型によって前記係止爪を内側に折曲げる際に、前記外装体の側壁上部を外方に向けて拡開する拡開手段をさらに備える請求項7に記載の複合容器の製造装置。
【請求項9】
前記拡開手段は、前記第1金型に固定されており、側端が前記第1金型の周壁内面に複数箇所で対向し、下端が前記周壁の下端よりも下方に延設され、下部周面において中心に向けて傾斜面が形成された拡開片を含む請求項8に記載の複合容器の製造装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体を外装体に挿嵌し、外装体の係止爪を容器本体の周壁に係合させて容器本体と外装体を係止する複合容器の製造方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複合容器として、外装体の上部開口から容器本体の底部を挿嵌させ、容器本体を外装体に係合して構成されるものがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
この特許文献1に開示された複合容器は、上部に開口を有し、上部水平断面が円形で、下部水平断面が方形を成し、開口縁部に内方に折り込まれた爪片を有する外箱(外装体)と、側壁外面に周方向に延びる環状凹部を形成したカップ状容器(容器本体)とを備え、該カップ状容器を外装体の上部開口から挿嵌させ、環状凹部を爪片に係合させることによってカップ状容器を外装体に係止させるようにしている。
【特許文献1】実公平3−7322号公報(第1図及び第3図参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような複合容器においては、印刷によって容器外面を装飾するために、外装体を板紙によって形成する場合がある。この場合には、例えば組立作業員が、板体を折って箱状に形成した後に、爪片を側壁に重ね合わせるように、内方へ180度折返さなくてはならないが、その折返し作業を精度良くかつ迅速に行なうのは極めて煩雑となる。
【0005】
本発明の課題は、外装体の係止爪を精度良くかつ迅速に折返すことができる複合容器の製造方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る複合容器の製造方法は、上部に開口を設けられ、外周部に外方へ向かって突出する係止用突部を有する容器本体と、上方に開放され、上縁に周方向に沿って複数個に分割された係止爪を有する紙製の外装体とを具備する複合容器について、容器本体の外側に外装体を組み合わせる際に、外装体の係止爪を内側に折返し、容器本体を外装体に上方から挿入させ、係止用突部に係止爪を係合させることによって、容器本体と外装体とを互いに係止させるためのものである。本製造方法では、係止爪を折り返すために、円筒状の第1金型と、当該第1金型内に嵌挿される第2金型とによって構成された複合金型を使用し、第1金型で係止爪を内側に折曲げ、続いて第2金型で係止爪を折返す。
【0007】
上記製造方法によれば、複数の部分からなる金型によって外装体係止爪を折返すので作業が簡易であり、第1金型によって係止爪を内方へ屈曲させ、次いで、第2金型によって係止爪を折返すので、外装体の係止爪を精度良く迅速に折返すことができる。
【0008】
本発明の具体的な態様又は観点では、上記複合容器の製造方法において、第1及び第2金型は、同軸に配置されるとともに軸方向の相対的位置を変化させることができ、当該相対的位置を変化させるタイミングを調整することによって、第1及び第2金型に外挿体の上縁及び係止爪を挟ませる。この場合、複合金型を外装体に対して移動させつつ両者の相対的位置を変化させることで、第1及び第2金型に挟ませるようにして係止爪を折返すことができる。
【0009】
本発明の別の態様では、第1金型によって係止爪を内側に折曲げる際に、第1金型とともに移動する拡開手段によって、外装体の側壁上部を外方に向けて拡開する。この場合、例えば矩形状を成す外装体の上部開放部を拡開手段によって円形等の滑らかな形状に変形させた後に、第1金型等を利用した折返し作業が行なわれる。つまり、外装体の上縁全体を第1金型の内周面に当接させて滑らかな形状にし易く、係止爪の折り曲げをより確実に行なうことができる。
【0010】
本発明のさらに別の態様では、容器本体が、下方に突起し、外装体が、略逆角錐台状又は逆円錐台状をなす。この場合、複合容器が下部で角柱又は円柱状となり上部で円形等となり、多様な形状の複合容器を提供することができる。
【0011】
本発明のさらに別の態様では、容器本体が、合成樹脂で形成されている。この場合、任意の形状の容器本体に食品を含む多様な物質を収納することができる。
【0012】
本発明に係る複合容器の製造装置は、上部に開口を設けられ、外周部に外方へ向かって突出する係止用突部を有する容器本体と、上方に開放され、上縁に周方向に沿って複数個に分割された係止爪を有する紙製の外装体とを具備する複合容器について、容器本体の外側に外装体を組み合わせる際に、外装体の係止爪を内側に折返し、容器本体を外装体に上方から挿入させ、係止用突部に係止爪を係合させることによって、容器本体と外装体とを互いに係止させるためのものある。本製造装置は、円筒状第1金型と、当該第1金型内に嵌挿される第2金型とによって構成された複合金型と、外装体に対し第1及び第2金型をそれぞれ移動させることより、第1金型で係止爪を内側に折曲げ、続いて第2金型で係止爪を折返す型駆動装置とを備える。
【0013】
上記製造装置によれば、複数の部分からなる金型によって外装体係止爪を折返すので作業が簡易であり、型駆動装置に駆動された第1金型によって係止爪を内方へ屈曲させ、次いで、型駆動装置に駆動された第2金型によって係止爪を折返すので、外装体の係止爪を精度良く迅速に折返すことができる。
【0014】
本発明の具体的な態様又は観点では、上記複合容器の製造装置において、第1金型が、下方にいくに従って外方へ開くテーパ状に形成された周壁内面と、周壁内面の上縁に形成されて内方に延びるフランジと、周壁内面とフランジとの会合部に形成された湾曲面とを有する。この場合、係止爪の上端を周壁内面、湾曲面、及びフランジに沿って移動させることによって、係止爪を無理なく折り曲げることができる。
【0015】
本発明の別の態様では、第2金型に設けられるとともに、第1金型によって係止爪を内側に折曲げる際に、外装体の側壁上部を外方に向けて拡開する拡開手段をさらに備える。この場合、例えば矩形状を成す外装体の上部開放部を拡開手段によって円形等の滑らかな形状に変形させた後に、第1金型等を利用した折返し作業が行なわれるので、係止爪の折り曲げをより確実に行なうことができる。
【0016】
本発明のさらに別の態様では、拡開手段が、第1金型に固定されており、側端が第1金型の周壁内面に複数箇所で対向し、下端が周壁の下端よりも下方に延設され、下部周面において中心に向けて傾斜面が形成された拡開片を含む。この場合、第1金型に付随して拡開片を設けており、外装体の上部開放部を簡易に拡開することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を図示の実施の形態によって説明する。図1乃至図3は、本発明が適用される複合容器であって、その全体の構成を示した分解斜視図、展開図、及び側方断面図である。
【0018】
この複合容器100は、合成樹脂成形体から成る略半球形の容器本体10と、この容器本体の外側に組み合わされる板紙製の外装体20と、容器本体の上部開口11を閉塞するように取り付けられる蓋体30とから構成される。
【0019】
容器本体10は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を用いて、真空成形、圧空成形、射出成形等によって形成され、周壁12の上端に半径方向外方に拡がるフランジ13を備えている。フランジ13は、断面が略L字状を成していて、端縁が下方に延びている。そして、周壁12の上部外面には、周方向に8つに分割された係止用突部14が周方向に沿って配列されている。これらの係止用突部14は、外装体20に設けた係止爪26に係合するように外側に突起している。
【0020】
外装体20は、板紙原紙を折曲げることによって組み立てられる。この板紙原紙は、図2に示すように、4枚の側板21,22,23,24を備えている。そして、側板21,23の下端には、折曲げ線a,aを介して底板主部25a,25aがそれぞれ連設されており、それらの底板主部25a,25aには、斜めの折曲げ線b,bを介して接合片25b,25bがそれぞれ連設され、また、側板22,24の下端には、折曲げ線c,cを介して補助板25c,25cがそれぞれ連設されている。さらに、側板21の側端には、折曲げ線dを介して接合片21aが連設されている。
【0021】
また、この外装体20では、各側板21,22,23,24の上端であって、互いに隣接する両側板の会合部に、図2に示すように、折曲げ線eを介して係止爪26がそれぞれ形成されている。そして、折曲げ線eには、各係止爪26を側板側21,22,23,24に向けて折返し易くするために、切込み27が形成されている。なお、切込み27は、外装体20の材質にもよるが、必ずしも必要なく、例えば凹みを形成した罫線等に置き換えることができる。
【0022】
そして、この外装体20は、それぞれの補助板25c,25cの下面に、接合片25b,25bを糊付けし、さらに側板24の内面に接合片21aを糊付けすることによって、立体的に組み立てられ、さらに、各係止爪26が側板21,22,23,24の内面に折返される。
【0023】
蓋体30は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を用いて、真空成形、圧空成形、射出成形等によって逆皿状に成形される。この天板31の外周縁には、断面が逆L字状をなす係合部32が形成される。
【0024】
このように形成された外装体20には、図3に示すように、容器本体10が挿嵌される。このとき、容器本体10の係止用突部14の上段14aの部位で、外装体20の係止爪26を係止することになる。これにより、容器本体10が外装体20に確実に固定される。また、容器本体10の上縁には、容器本体10に内容物を収容した後に、蓋体30が被せられ、この蓋体の係合部32が容器本体10のフランジ13に嵌着される。このときに、蓋体30の係合部32が容器本体10のフランジ13に嵌着される。つまり、容器本体10に蓋体30が分離可能に取り付けられる。なお、容器本体10を外装体20に対して軸まわりに回転させることにより、係止用突部14に対する係止爪26の係止が外れて、外装体20から容器本体10を分離することができる。
【0025】
図4は、上記した容器本体10及び外装体20の装着を連続的に行なう組付け装置40を概念的に示している。
【0026】
この組付け装置40は、部材搬送用のチェーンコンベア41のほかに、多数収容されている外装体20の1つを取出し、それをチェーンコンベア41に供給する外装体供給部Aと、チェーンコンベア41によって搬送される外装体20の係止爪26を内側に折返す係止爪折返し部Bと、チェーンコンベア41によってさらに搬送される外装体20の上方に、容器本体10を装着させる容器本体装着部Cとを備えている。
【0027】
チェーンコンベア41には、外装体20を位置決めして保持するため、長短一組の位置決めブロック41a,41bが適宜間隔をもって多数組設置されている。そして、両位置決めブロック41a,41bの長手方向中間部の相対向する部位には、V字の切欠き41vが形成され、それらの対向する切欠き41v,41b間に、外装体20の下部角部を収容させることによって、外装体20をそこに定置させる。ここで、一方の位置決めブロック41aは、その長手方向の両端において、内側に設けた2つのチェーン41c,41cに固定されており、スプロケット41eの回転に伴ってGH方向に移動する。他方の位置決めブロック41aは、その長手方向の両端において、外側に設けた2つのチェーン41d,41dに固定されており、スプロケット41fの回転に伴ってGH方向に移動する。これらのスプロケット41d,41fは、コンベア作動用アクチュエータ41kによって回転駆動されており、各チェーン41d,41dを図示の部分においてGH方向に沿って必要なタイミングで移動させる。結果的に、コンベア作動用アクチュエータ41kは、多数の外装体20をそれぞれ挟むように保持する多数組のブロック41a,41bを、GH方向に必要なタイミングで必要量だけ移動させる。
【0028】
以上のチェーンコンベア41において、一組の位置決めブロック41a,41bの間隔は、スプロケット41d,41fの回転位置すなわちチェーン41c,41dの位置を調整することによって設定・調整される。つまり、内側の一組のチェーン41c,41cによって移動する一方のブロック41aに対して、外側の一組のチェーン41d,41dによって移動する他方のブロック41bを位置決めすることにより、両位置決めブロック41a,41bの間隔を調整できる。よって、位置決めブロック41a,41bを交換することなく、チェーン41c,41dの位置を調整するだけで、各種サイズの外装体20を、チェーンコンベア41によって確実に保持しつつ任意の位置に順次搬送することができる。さらに、ブロック41a,41bで外装体20を保持する際には、V字の切欠き41を利用して外装体20の対角にある一対のコーナで保持するので、外装体20の確実な保持が可能になるだけでなく、外装体20の変形を防止できる。
【0029】
外装体供給部Aでは、外装体20が、図5に示すように長方形の板状に折り畳まれ、それらが図4に示すように、重ね合わせた状態で保持される。この状態における外装体20は、係止爪26が折返されていない状態である。
【0030】
この外装体供給部Aは、重ねて収容された外装体20のうちの1つを取出すための外装体取出し機構42を備えている。この外装体取出し機構42は、先端に吸着部42aを有する中空ロッド42b,このロッド42bを介して吸着部42aを外装体20の収容部からチェーンコンベア41に設けられた一組の位置決めブロック41a,41b上方の所定位置に移動させる外装体取出し用アクチュエータ42c及び中空ロッド42bを介して吸着部42aの空気を吸引する真空吸引機42d等によって構成されている。
【0031】
また、この外装体供給部Aには、外装体取出し機構42によって、折り畳まれた状態で、チェーンコンベア41に設けられた一組の位置決めブロック41a,41b上方に取出された外装体20を、拡げてこれら一組の位置決めブロック41a,41b上へ降下載置する外装体降下機構43を備えている。この外装体降下機構43は、折り畳まれた状態の外装体20の両端外方から外装体20を挟持するように押圧する一対の押圧片43a,これらの押圧片43aを外装体20に対して接離可能に移動させる押圧片水平移動用アクチュエータ43b,押圧片43aをチェーンコンベア41の位置決めブロック41a,41bまで降下させる押圧片降下用アクチュエータ43c等によって構成されている。
【0032】
そして、この外装体供給部Aでは、外装体取出し機構42の外装体取出し用アクチュエータ42cを作動させることによって、吸着部42aを、重ねて収容されている外装体20まで移動し、真空吸引機42dの吸引力によって1つの外装体20を吸引し、続いて外装体取出し用アクチュエータ42cを逆作動させて、外装体20を外装体降下機構43の押圧片43a,43a間に移動させる。
次いで、押圧片水平移動用アクチュエータ43bを作動させ、押圧片43a,43aを互いに接近する方向へ移動させて、折り畳まれた状態の外装体20を挟圧し、それによって外装体20を拡開する。なお、その間に、真空吸引機42dの吸引力によって吸引されている外装体20は解放される。また、吸着部42aは、外装体取出し用アクチュエータ42cを逆作動させることによって初期位置に復帰される。
次いで、押圧片降下用アクチュエータ43cを作動させ、押圧片43a,43aに挟持された状態の外装体20をチェーンコンベア41に設けられた一組の位置決めブロック41a,41b上に降下させ、外装体20を両位置決めブロック41a,41a形成された切欠き41b,41bに収容させる。
次いで、押圧片水平移動用アクチュエータ43bを逆作動させて、押圧片43a,43aを互いに離反する方向に移動させ、外装体20から押圧片43a,43aを解放させるとともに、押圧片降下用アクチュエータ43cを逆作動させて、押圧片43a,43aを初期位置に復帰させる。
【0033】
係止爪折返し部Bは、係止片折返し機構44を備えている。この係止片折返し機構44は、下側の外側金型45,上側の内側金型46,これら金型45,46をチェーンコンベア41に設けられた一組の位置決めブロック41a,41bに保持された外装体20の開口に向かって降下させる金型降下用アクチュエータ44a等によって構成されている。ここで、外側金型45及び内側金型46からなる複合金型CMは、全体として、円筒状の外側金型45の軸方向に移動するが、この際、両金型46,47の同軸方向の相対位置は、以下に詳述するように可変になっている。なお、複合金型CMは、外装体20のサイズ等に合わせて交換可能になっている。
【0034】
外側金型45は、図6に示すように、外装体20の外周を囲う大きさの内径を有する円筒部47と、この円筒部47の内面を直径方向に横切るように十字状を成して鉛直下方に延びる拡開片48とを備えている。ここで、円筒部47は、係止爪26を折り返すための第1金型となっている。また、拡開片48は、外装体20の側板21,22,23,24の係止爪26側、すなわち側壁上部を外方に向けて拡開する拡開手段となっている。
【0035】
円筒部47は、内面が下方に向かって半径方向外方へ拡大する周壁内面であるテーパ面47aを有し、上端に内方に延びるフランジ47bを備えている。そして、テーパ面47aの上端とフランジ47bとの会合部には、円弧面47cが形成されている。また、拡開片48については、側端が円筒部47のテーパ面47aに4箇所で対向し、下端が円筒部47の下端よりも下方に延び、下部周縁に、下方に向かって中心方向に傾斜する傾斜面48aが形成されている。
【0036】
内側金型46は、外側金型45の円筒部47内に挿嵌される円筒状部49を備え、上端に外方へ延びるフランジ49aを備えている。そして、円筒状部49には、下端に開口し、外側金型45の拡開片48に遊嵌する切欠き49bが形成されている。ここで、円筒状部49は、第1金型である円筒部47内に嵌挿される第2金型となっている。
【0037】
そして、図7に示すように、外側金型45と内側金型46とは、外側金型45の上面に植設したガイドロッド50を内側金型46のフランジ49aに形成した孔49cに貫通させることによって互いの位置決め(芯出し)を図り、外側金型45と内側金型46との間のガイドロッド50に圧縮コイルスプリング51を装嵌させることによって、外側金型45と内側金型46との間隔を弾性的に維持させる。このようにして、内側金型46は、外側金型45に対して摺動自在に設置される。
【0038】
そして、図4の係止爪折り返し機構Bでは、型駆動装置としての金型降下用アクチュエータ44aを作動させることによって、外側金型45及び上部金型46を、図8(a)に示す位置から図8(b)に示す位置に降下させる。すると、外側金型45のテーパ面47aが外装体20の係止爪26の上端に当接し、この上端を押圧するので、係止爪26が切込み27の位置で内向きに折曲げられる。
さらに、外側金型45及び内側金型46を降下させると、図8(c)に示すように、係止爪26の基部が外側金型45の湾曲面47cに当接し、それによって係止爪26が側壁21,22,23,24に対して、45〜90度程度内方に折曲げられる。そして、外側金型45は、その位置において、図示しないストッパによって停止される。
さらに、金型降下用アクチュエータ44aを作動させると、内側金型46のみが降下され、図8(d)に示すように、円筒状部49の外周面によって、係止爪26が側壁21,22,23,24の内側に略180度折り曲げられ、側壁21,22,23,24の上端部に折り重ねられる。
なお、図8(a)から図8(b)までの金型移動の間に、拡開片48が側壁21,22,23,24の幅方向中央部に当接し、それらの側壁上部を外方へ拡開する。これにより、矩形状を成す外装体20の上縁を外側に湾曲させて円形に変形させた後に、外側金型45等を利用した折返し作業が行なわれる。つまり、外装体20の上縁全体を円形にして外側金型45の湾曲面47cに密着させることができるので、係止爪26の折り曲げをより確実に行なうことができる。
次いで、金型降下用アクチュエータ44aを逆作動させ、金型45,46を初期位置に復帰させる。この際、係止爪26が多少復帰してその下端が側壁21,22,23,24から離間するが、容器本体10の組み付けに際して周壁12に押されるので、係止用突部14の固定に支障は生じない。なお、図8(d)に示す下端位置では、両金型45,46の高さ位置が略一致するが、図8(a)に示す上端位置では、内側金型46の方が外側金型45よりも高い位置に配置される。
【0039】
容器本体装着部Cは、図4に示すように、容器本体10をチェーンコンベア41に設けられた一組の位置決めブロック41a,41b上に供給する容器本体供給機構52と、これら一組の位置決めブロック41a,41b上に供給された容器本体10を押下する容器本体押下機構53とを備えている。
【0040】
容器本体供給機構52は、容器本体10を摺動自在に支持するガイドレール54,このガイドレール上の容器本体10を移動させるアーム55a,このアームを移動させるコンベア55,このコンベア55を作動させる容器本体供給用アクチュエータ56等によって構成されている。
【0041】
また、容器本体押下機構53は、下端に容器本体10内に挿入される押下部材57,この押下部材を上下動させる押下部材押下用アクチュエータ58等によって構成されている。
【0042】
この容器本体装着部Cでは、容器本体供給用アクチュエータ56によってコンベア55を作動させ、それによってアーム55aを作動させて、図示しない容器本体貯蔵部から1つずつ取出されガイドレール54に載せられた容器本体10を、チェーンコンベア41に設けられた一組の位置決めブロック41a,41bの上方に搬送させる。
【0043】
次いで、この容器本体10は、図示しない位置決め手段によってガイドレール54の端部からの延長上に保持される。次いで、押下部材押下用アクチュエータ58を作動させることによって押下部材57を降下させ、この押下部材57によって容器本体10を外装体20に押下させる。すると、容器本体10は、外装体20内に押し込まれ、係止用突部14が係止爪26を押し退けて下降し、係止爪26が係止用突部14の上段に係合する。
【0044】
なお、蓋体30は、容器本体10が外装体20に装着される以前または以後の適宜なときに容器本体10に装着される。
【0045】
このようにして、容器本体10及び外装体20が組み付けられた複合容器は、チェーンコンベア41によって次の工程に搬送される。
【0046】
上記外装体供給部A、係止爪折返し部B、及び容器本体装着部Cの各アクチュエータは、図9に示すように、コントローラ60に接続され、このコントローラによって、図10に示すタイミングチャートに従って制御される。
【0047】
即ち、コンベア作動用アクチュエータ41cは、一定時間をもって間欠的に作動され、チェーン41c,41d上の位置決めブロック41a,41bを間欠的に移動させる。そして、位置決めブロック41a,41bが移動され、次いで停止され、次いで移動が開始するまでの間(1サイクル)に、外装体取出し用アクチュエータ42c、押圧片水平移動用アクチュエータ43b、及び押圧片降下用アクチュエータ43cが順次作動され、外装体20がチェーンコンベア41に設けられた一組の位置決めブロック41a,41b上に供給される。また、チェーンコンベア41の位置決めブロック41a,41bが移動されている間に、容器本体供給用アクチュエータ56が作動され、容器本体10がチェーンコンベア41に設けられた一組の位置決めブロック41a,41bの上方に供給される。また、チェーンコンベア41が停止されている間に、金型降下用アクチュエータ44a、及び押下部材押下用アクチュエータ58が作動され、係止爪26の折返し、容器本体56の外装体への装着が成される。
【0048】
以上、実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0049】
例えば、上記実施形態では、容器本体10を半球形に突起するものとしているが、容器本体10をラグビーボールを半分に切ったような半楕円球状に突起するものとすることができ、この場合、組立後の複合容器100において外装体20の上部開口も楕円となる。さらに、容器本体10は、下方に突起する円錐や円錐台とすることもできる。
【0050】
また、外装体20は、押し広げられた状態で、断面四角形の逆角錐台状となっているが、その他の多角形の逆角錐台や角柱とすることもでき、さらに、断面円形の逆円錐台や円柱を含む円錐状とすることができる。外装体20が多角形の逆角錐台や角柱である場合、容器本体10の断面形状も、外装体20の断面形状に合わせたものとなる。つまり、この場合、容器本体10は、下方に突起する角錐、角錐台等となる。
【0051】
また、外側金型45の円筒部47の形状は、容器本体10に設けた周壁12の上部外面形状に合わせて変更することができ、例えば容器本体10を半楕円球とした場合、円筒部47の内面形状も楕円にする。この際、内側金型46のフランジ47bの形状も円筒部47の形状に適合させたものとする。
【0052】
また、拡開片48は、外装体20の上部を特に直線部分で拡開できれば良く、円筒状部49との干渉を避けた関係で適当な位置に配置することができ、様々な形状を採用することができる。また、拡開片48は、外側金型45と略一致して移動すれば足り、外装体20の形状に対応させて寸法的な調整や伸縮機構を設ける必要があるが、外側金型45でなく内側金型46に固定することもでき、両金型45,46から独立して動作させることができる。
【0053】
また、図4に示す組付け装置40の構成は、単なる一例であり、外装体供給部A,係止爪折返し部B,容器本体装着部C等は、その構成を適宜変更することができる。例えば、容器本体装着部Cにおいて、ガイドレール54,アーム55a,コンベア55等を、チェーンコンベア41に置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明が適用される複合容器であって、その全体の構成を示した分解斜視図である。
【図2】図1に示した外装体の展開図である。
【図3】図1に示した外装体、容器本体及び蓋体を組付けた状態の断面図である。
【図4】本発明に係る複合容器の外装体係止爪の折返し装置を含む複合容器組付け装置を示した概念的な斜視図である。
【図5】図4に示した複合容器組付け装置で使用される外装体の態様を示した斜視図である。
【図6】本発明に係る複合容器の外装体係止爪の折返し装置の主要部を示した分解斜視図である。
【図7】図6に示した外装体係止爪の折返し装置を組付けた状態を示した斜視図である。
【図8】図7に示した外装体係止爪の折返し装置の作動手順を示した作動図である。
【図9】図4に示した複合容器組付け装置の各アクチュエータの制御ブロック図である。
【図10】図9に示した各アクチュエータの作動タイミングを示したタイムチャートである。
【符号の説明】
【0055】
100…複合容器、 10…容器本体、 11…上部開口、 12…周壁、 13…フランジ、 14…係止用突部、 14a…上段、 20…外装体、 21,22,23,24…側板、 21a…接合片、 25…底部、 25a…底板主部、 25b…接合片、 25c…補助板、 26…係止爪、 27…切込み、 30…蓋体、 31…天板、 32…係合部、 40…組付け装置、 41…チェーンコンベア、 41a…位置決めブロック、 41b…切欠き、 41c…コンベア作動用アクチュエータ、 A…外装体供給部、 42…外装体取出し機構、 42a…吸着部、 42b…中空ロッド、 42c…外装体取出し用アクチュエータ、 42d…真空吸引機、 43…外装体降下機構、 43a…押圧片、 43b…押圧片水平移動用アクチュエータ、 43c…押圧片降下用アクチュエータ、 B…係止爪折返し部、 44…係止片折返し機構、 44a…金型降下用アクチュエータ、 45…下部金型、 46…上部金型、 47…円筒状部、 47a…テーパ面、 47b…フランジ、 47c…円弧面、 48…拡開片、 48a…傾斜面、 49…内筒部、 49a…フランジ、 49b…切欠き、 49c…孔、 C…容器本体装着部、 50…ガイドロッド、 51…圧縮コイルスプリング、 52…容器本体供給機構、 53…容器本体押下機構、 54…ガイドレール、 55…コンベア、 55a…アーム、 56…容器本体供給用アクチュエータ、 57…押下部材、 58…押下部材押下用アクチュエータ、 60…コントローラ、 CM…複合金型
【出願人】 【識別番号】000223193
【氏名又は名称】東罐興業株式会社
【出願日】 平成18年9月14日(2006.9.14)
【代理人】 【識別番号】100109221
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 充広


【公開番号】 特開2008−68544(P2008−68544A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−250129(P2006−250129)