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【発明の名称】 スリッタ装置
【発明者】 【氏名】沖原 利直

【氏名】岩澤 和美

【要約】 【課題】スリッタ装置に関し、耳合せ時に、移動するスリッタナイフにより段ボールシートに巾方向へ加わる力に対して確実に対抗する矯正力を段ボールシートに加えることができるようにする。

【構成】段ボールシート1の走行方向に罫線加工すると共に走行方向に切断するスリッタスコアラ10であって、段ボールシート1の巾方向に移動可能に装備された支持部材13と、支持部材13に支持され支持部材13に対してシート巾方向に移動可能なスリッタナイフ11と、スリッタナイフ11のシート走行方向上流側で支持部材13に支持され、支持部材13がシート巾方向に移動する際に、走行する段ボールシート1のシート巾方向への移動を規制するシートガイド装置30とをそなえるように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の段ボールシートを走行方向に切断するスリッタ装置であって、
前記段ボールシートのシート巾方向に移動可能に装備された支持部材と、
前記支持部材に支持され、前記支持部材に対して前記シート巾方向に移動可能なスリッタナイフと、
前記スリッタナイフの前記シート走行方向上流側で前記支持部材に支持され、前記支持部材が前記シート巾方向に移動する際に、走行する前記段ボールシートの前記シート巾方向への移動を規制するシートガイド装置と、をそなえている
ことを特徴とする、スリッタ装置。
【請求項2】
前記スリッタナイフよりも前記シート走行方向の上流側に、前記支持部材に支持されて前記支持部材に対して前記シート巾方向に移動可能な罫線ロールを備え、
前記シートガイド装置は、前記シート走行方向の上流側に配置される前記罫線ロールと前記シート走行方向の下流側に配置される前記スリッタナイフとの間に配置されている
ことを特徴とする、請求項1記載のスリッタ装置。
【請求項3】
前記シートガイド装置は、
前記支持部材に支持され、前記支持部材に対して前記シート巾方向に移動可能であり、走行する前記段ボールシートの各端縁部に当接可能なガイド部材を一対そなえ、
前記支持部材が前記シート巾方向に移動する際に、前記ガイド部材を前記段ボールシートの各端縁部に当接させることにより前記段ボールシートの巾方向の位置を規制する
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のスリッタ装置。
【請求項4】
前記シートガイド装置は、前記一対のガイド部材と、前記各ガイド部材を昇降可能に支持する昇降支持装置と、前記支持部材に支持され前記昇降支持装置を介して前記ガイド部材を前記シート巾方向に移動可能に支持する横移動装置とをそなえている
ことを特徴とする、請求項3記載のスリッタ装置。
【請求項5】
前記シートガイド装置は、前記昇降支持装置による前記ガイド部材の昇降動作、及び、前記横移動装置による前記ガイド部材の前記シート巾方向の移動動作を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記支持部材を前記シート巾方向に移動させて前記スリッタナイフ及び前記罫線ロールの前記段ボールシートに対する前記シート巾方向の位相を合わせる耳合せの際に、予め前記の各ガイド部材が前記段ボールシートの各端縁部に当接する位置となるように前記昇降支持装置及び前記横移動装置を制御し、前記耳合せの実施時には、前記支持部材の移動に応じて前記ガイド部材を前記支持部材に対して該支持部材とは逆方向に移動させ、前記支持部材が前記シート巾方向へ移動しても前記ガイド部材の位置が変わらないように前記横移動装置を制御する
ことを特徴とする、請求項4記載のスリッタ装置。
【請求項6】
前記支持部材を前記シート巾方向に移動させるアクチュエータと、前記耳合せ時に該アクチュエータを制御する制御装置とをそなえ、
前記制御装置に、前記シートガイド装置を制御する前記制御手段としての機能が備えられている
ことを特徴とする、請求項5記載のスリッタ装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボールシートが巾方向に移動しないようにガイドするシートガイド装置をそなえた、スリッタ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コルゲートマシンで連続的に製造される段ボールシートは、コルゲータラインの最終工程付近に装備されたスリッタスコアラにおいて、流れ方向への切断(スリッティング)、及び、必要に応じて横罫線加工(スコアリング)が行なわれる。そして、スリッタスコアラで加工された各段ボールシート(単に、シートともいう)は、ロータリーカッタにより流れ方向に対し直角(巾方向)に断裁されて所要寸法長のシート材となり、これらシート材は下流側に設けられたスタッカに積層貯留される。
【0003】
スリッタスコアラ10´は、図5の平面図に示すように、複数のスリッタナイフ(スリッタ)11a〜11c(個々のナイフを区別しない場合には符号11)と複数の罫線ロール(スコアラ)12とがそれぞれ横並びに配置されている。スリッタナイフ11a〜11c及び罫線ロール12は何れもオーダに合わせて予め位置調整された上で使用される。
ところで、このようなスリッタスコアラ10´において、スリッタナイフ11により段ボールシートを流れ方向に切断する際、段ボールシート1の両サイドにトリム(耳ともいう)1aと呼ばれる不要部分が発生する。この不要部分は、対応する箇所のスリッタナイフ11b,11cによって切断(トリミング)される。
【0004】
ところが、コルゲートマシンにおいて、段ボールシート1には、一般に、多かれ少なかれ巾方向の位置ずれ(蛇行)が生じる。この蛇行の原因には、例えばロット替え(シート替え)の際の当初からのずれや、原紙をかける支持部の誤差、さらには新ロットから旧ロットへの位置決め部の位置決め中に生ずる蛇行、またダブルフェーサのベルトの蛇行等がある。
【0005】
このような段ボールシート1の蛇行等により、スリッタスコアラ10´において、図6に示すようにシート走行位置が変動すると、トリムの巾が変化していき(符号1a´参照)、トリム処理のためのスリッタナイフ11b,11cのいずれか(図6では、11c)がシートから外れ、トリムを取れなくなり必要なシート寸法が確保できなくなる。また、スリッタナイフ11b,11cがシート1から外れなくても、トリム巾が狭くなると、トリミング時にトリム部分1aが変形して適切な切断ができない場合もある。
【0006】
そこで、段ボールシートの蛇行そのものを防止する技術(特許文献1,2)や、段ボールシートが蛇行(横移動)しても適切にトリミングを行えるようにする(特許文献3)が提案されている。
例えば、特許文献1には、コルゲータラインから供給される段ボールシートの巾方向における両端縁部の不要部分をトリミングするスリッタの配設位置よりシート流れ方向上流側に、段ボールシートの巾方向に一対のスリッタナイフを離間して配設して、このスリッタナイフを段ボールシートの巾寸法に合わせて位置決めすることにより、シートの巾方向の蛇行を防止する技術が開示されている。
【0007】
特許文献2には、スリッタナイフの上流側に押さえローラを配置し、この押さえローラで走行する段ボールシートのトリミングされる縁部を押圧、拘束し、段ボールシートの蛇行を防止する技術が開示されている。
特許文献3には、段ボールシートに蛇行が生じた場合に、各加工ユニット(スリッタ)をシートの蛇行に追従させる技術が開示されている。特許文献3に従来技術として開示されたものは、各加工ユニットを支持する機台自体を、シートの蛇行に追従するようにシート巾方向にずらす制御を行うものである。特許文献3に発明として開示されたものは、各加工ユニットのシート巾方向の位置決めをする個別アクチュエータを利用して、各加工ユニットをシートの蛇行に追従するようにシート巾方向にずらす制御を行うものである。
【0008】
しかしながら、特許文献1,2の技術のように段ボールシートの蛇行そのものを防止することは容易ではなく、特許文献3の技術のように、各加工ユニット(スリッタ)を段ボールシートの蛇行に追従させる方が確実に行うことができる。そこで、現状では、各加工ユニットを段ボールシートの蛇行に追従させる手法が多く用いられている。
ただし、特許文献3に従来技術として記載された各加工ユニットを支持する機台自体をシートの蛇行に追従させる方が、特許文献3で提案された個別アクチュエータを利用して各加工ユニットをシートの蛇行に追従させるものよりも、制御がシンプルで各加工ユニットが確実に同期してシートの蛇行に追従するため、こちらの技術が主に用いられている。
【0009】
そこで、従来のスリッタスコアラでは、段ボールシートの蛇行に対し、図6の二点鎖線に示すように、装置全体をシートの蛇行に応じて巾方向に動かすことにより確実にトリムを発生させシート寸法を確保している。なお、装置全体をシートの蛇行に応じて巾方向に動かす操作を、トリム(耳)の巾を合わせることから「耳合せ」とも言い、トリム(耳)の巾を合わせること自体を、スリッタナイフ及び罫線ロールと段ボールシートとの位相を合せることから「位相合せ」とも言う。
【0010】
このような耳合せを行う場合、シートの巾方向の位置ずれ(蛇行)を検出してこの検出結果に基づいて耳合せを行うことになるが、この場合の制御には、装置全体がシートに対して常に適正位置(例えば、装置の巾方向中心とシートの巾方向中心とが常に一致する状態)となるようにするリアルタイムで耳合せを行うフィードバック制御や、トリム巾が限度以下に低下するまでは耳合せは行わず、トリム巾が限度以下に低下したらはじめて装置全体がシートに対して適正位置となるように耳合せを行うオープンループ制御がある。
【0011】
ところで、耳合せ時には、段ボールシート自体もスリッタナイフの側面で押されて巾方向に動かされる為、スリッタナイフ及び罫線ロールと段ボールシートとの位相合せに対する応答性が遅れてしまう。つまり、スリッタナイフ及び罫線ロールが巾方向に移動すると、これに応じて段ボールシートも巾方向に移動して本来の位置からずれてしまう。このため、スリッタナイフ及び罫線ロールと段ボールシートとの相対位置関係の適正化(即ち、位相合せ)は適切に行われず、更なる修正が必要になり、かかる位相合せに時間を要してしまい、位相合せに対する応答性が低下するという課題がある。この結果、耳合せ時に発生する不良シートも増大してしまうことになる。
【0012】
そこで、図7,図11に示すように、耳合せ時に、段ボールシートが巾方向に移動してしまわないようにガイドする技術が開発されている。
例えば、図7に示すものは、段ボールシート1が巾方向に移動してしまわないように段ボールシート1の両端をガイド部材で規制する両端規制方式のシートガイド装置20である。このシートガイド装置20は、スリッタスコアラ10´の入口部分に、スリッタスコアラ10´とは別体に設置されており、図8,図9に示すように、基台25の巾方向両端部の上に横移動装置24及びガイド昇降用シリンダ22を介してシートガイド(ガイド部材)21が立設されており、シートガイド21が段ボールシート1の両端部(端面及び下面)に摺接しシート1の両端位置を拘束する。基台25の巾方向中央にはテーブル23が立設されており、テーブル23は段ボールシート1の中央下面に摺接し走行するシート1を支持する。
【0013】
横移動装置24は図示しないがモータとネジ軸とを組み合わせたもので、モータによりネジ軸を回転させ、ガイド昇降用シリンダ22の基部にネジ軸と螺合しネジ軸の回転に応じてスライドする雌ネジ部が設けられ、モータを回転させるとガイド昇降用シリンダ22がシート巾方向に移動するように構成されている。ガイド昇降用シリンダ22は、エア圧或いは油圧等の流体圧により動作する流体圧シリンダであり、作動流体の給排制御によって伸縮する。
【0014】
シートガイド21は、シリンダ22によりガイド21が段ボールシート1よりも下がった状態で段ボールシート1の端部の下方で横移動し、段ボールシート1の端部よりも外に位置する状態で上昇する。シートガイド21は、こうして上昇した後、段ボールシート1の対応する端部に摺接するまでシート巾に応じて閉じられていき、この状態で位置を固定される。
【0015】
なお、スリッタスコアラ10´は、図9に示すように、同様に構成された第1ユニット10A´と第2ユニット10B´とが、段ボールシート1の走行方向に直列に配置されており、交互に使用される。これらのスリッタスコアラユニット10A´,10B´は、いずれも、支持部材としての支持枠体(ケース)13内に、段ボールシート1のシート走行ラインの下方に配置されたスリッタナイフ11及び罫線ロール12と、これらのそれぞれに対して段ボールシート1を挟んで対向するようにシート走行ラインの上方に配置された対向ロール18,19とが設けられている。
【0016】
スリッタナイフ11の対向ロール18には、図示しないが、スリッタナイフ11を受ける受け部或いは段ボールシート1をスリッタナイフ11と挟み込んで切断する対向ナイフがそなえられている。また、罫線ロール12の対向ロール19には、図示しないが、段ボールシート1を罫線ロール12との間に挟み込んで罫入れする対向罫線ロールがそなえられている。
【0017】
また、ここでは、スリッタナイフ11及び対向ロール18は、直列に2段配置された罫線ロール12及び対向ロール19よりもシート走行方向下流側に1段配置されているが、これらのスリッタナイフや罫線ロールは適宜の段数そなえられる。
そして、図10に示すように、例えば、スリッタナイフ11は、支持枠体13に支持され装置巾方向(走行する段ボールシート1のシート巾方向)に延びた支持軸11Aに対して、移動可能に装着されたスリッタナイフ移動機構11Bを介して装備されており、各スリッタナイフ11は、そのユニットが待機している際に、次のオーダに対応してそれぞれ所要の巾方向位置にスリッタナイフ移動機構11Bを通じて予め移動されるようになっている。対向ナイフや罫線ロール12や対向罫線ロールも、これと同様に個々に所要の巾方向位置に移動させることができるようになっている。
【0018】
各ユニット10A´,10B´の支持枠体13の下部にはローラ13aがそなえられ、床面2のベースプレート2A上にシート巾方向に向けて配設されたレール14上をローラ13aが回転しながら、各ユニット10A´,10B´をシート巾方向に移動させることができるようになっている。さらに、第1ユニット10A´の支持枠体13と第2ユニット10B´の支持枠体13とが、連結部材15,16を介して結合されシート巾方向に一体に移動できるようになっており、これらの要部(ここでは、連結部材15)がシート巾方向に駆動力を発揮するアクチュエータ(横移動用シリンダ)17に結合されている。
【0019】
このような構成により、耳合せ時には、アクチュエータ17を作動させ、各ユニット10A´,10B´を段ボールシート1のシート巾方向位置に合わせて移動させるが、この耳合せ時に、段ボールシート1がスリッタナイフ11の側面で巾方向に押されても、シートガイド21が段ボールシート1の所要の端部を押さえてスリッタナイフ11の側面からの力に対向する為、段ボールシート1の巾方向への移動が防止されるのである。
【0020】
図11に示すものは、段ボールシート1が巾方向に移動してしまわないようにステアリングロール26aによりガイドするステアリングロール方式のシートガイド装置26である。このステアリングロール方式のシートガイド装置26も、スリッタスコアラ10´の入口部分に、スリッタスコアラ10´とは別体に設置されており、段ボールシート1の表面に接触し段ボールシート1の走行に沿って従動回転するステアリングロール26aをそなえ、ステアリングロール26aの軸方向をスリッタスコアラ10´の耳合せ方向とは逆向きに傾き(振り角度)を与えることにより、段ボールシート1がスリッタナイフ11の側面で巾方向に押されても、段ボールシート1の巾方向への移動が防止されるようになっている。
【特許文献1】特開平8−11244号公報
【特許文献2】特開2000−62048号公報
【特許文献3】特開平9−267415号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
しかしながら、上述の図8に示すシートガイド装置や図11に示すステアリングロール装置の場合、これらの装置をスリッタスコアラの入口にスリッタスコアラとは独立して設置しているので、この分だけシート走行方向に大きな設置スペースが必要となる上、設置コストの増大も招く。
また、シートガイドやステアリングロールからスリッタナイフまでの距離がある為、狭巾シートやBフルート等の腰の弱いシートの場合、耳合せ時にシートガイドやステアリングロールからスリッタナイフまでの間でシートが巾方向に曲ってしまいシートの巾方向への動きに対する矯正力が低下し、位相合せの応答性が低下することになる。
【0022】
なお、このような課題は、スリッタスコアラだけでなく、スリッタのみを有するスリッタ装置においても生じているものである。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、スリッタ又はスリッタスコアラの耳合せ時に、スリッタナイフからシート巾方向へ力を受ける段ボールシートに対してシート巾方向へ移動しないように矯正力を加えてスリッタスコアラの段ボールシートに対する位相合せを速やかに完了させて短時間に耳合せを行うことができるようにした、スリッタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記目的を達成するために、本発明のスリッタ装置は、帯状の段ボールシートを走行方向に切断するスリッタ装置であって、前記段ボールシートのシート巾方向に移動可能に装備された支持部材と、前記支持部材に支持され、前記支持部材に対して前記シート巾方向に移動可能なスリッタナイフと、前記スリッタナイフの前記シート走行方向上流側で前記支持部材に支持され、前記支持部材が前記シート巾方向に移動する際に、走行する前記段ボールシートの前記シート巾方向への移動を規制するシートガイド装置と、をそなえていることを特徴としている。
【0024】
前記スリッタナイフよりも前記シート走行方向の上流側に、前記支持部材に支持されて前記支持部材に対して前記シート巾方向に移動可能な罫線ロールを備え、前記シートガイド装置は、前記シート走行方向の上流側に配置される前記罫線ロールと前記シート走行方向の下流側に配置される前記スリッタナイフとの間に配置されていることが好ましい。
また、前記シートガイド装置は、前記支持部材に支持され、前記支持部材に対して前記シート巾方向に移動可能であり、走行する前記段ボールシートの各端縁部に当接可能なガイド部材を一対そなえ、前記支持部材が前記シート巾方向に移動する際に、前記ガイド部材を前記段ボールシートの各端縁部に当接させることにより前記段ボールシートの巾方向の位置を規制することが好ましい。
【0025】
この場合、前記シートガイド装置は、前記一対のガイド部材と、前記各ガイド部材を昇降可能に支持する昇降支持装置と、前記支持部材に支持され前記昇降支持装置を介して前記ガイド部材を前記シート巾方向に移動可能に支持する横移動装置とをそなえていることが好ましい。
さらに、前記シートガイド装置は、前記昇降支持装置による前記ガイド部材の昇降動作、及び、前記横移動装置による前記ガイド部材の前記シート巾方向の移動動作を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記支持部材を前記シート巾方向に移動させて前記スリッタナイフ及び前記罫線ロールの前記段ボールシートに対する前記シート巾方向の位相を合わせる耳合せの際に、予め前記の各ガイド部材が前記段ボールシートの各端縁部に当接する位置となるように前記昇降支持装置及び前記横移動装置を制御し、前記耳合せの実施時には、前記支持部材の移動に応じて前記ガイド部材を前記支持部材に対して該支持部材とは逆方向に移動させ、前記支持部材が前記シート巾方向へ移動しても前記ガイド部材の位置が変わらないように前記横移動装置を制御することが好ましい。
【0026】
さらに、前記支持部材を前記シート巾方向に移動させるアクチュエータと、前記耳合せ時に該アクチュエータを制御する制御装置とをそなえ、前記制御装置に、前記シートガイド装置を制御する前記制御手段としての機能が備えられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0027】
本発明のスリッタ装置によれば、スリッタナイフを段ボールシートに対してシート巾方向に位相合せするには、支持部材をシート巾方向に移動させて装置全体を移動させる耳合せを行うが、この耳合せ時に、シートガイド装置が段ボールシートのシート巾方向位置を規制する。したがって、耳合せ時に、スリッタナイフの側面が段ボールシートをシート巾方向に押しても、シートガイド装置のガイド部材が段ボールシートのシート巾方向への移動を防ぐ。このため、段ボールシートを不要にシート巾方向に移動させることなくスリッタナイフ及び罫線ロールを段ボールシートに対してシート巾方向に適切に移動させることができる。
【0028】
特に、シートガイド装置が支持部材に支持されてスリッタ装置に付帯されているので、シートガイド装置をスリッタ装置とは独立して設置する場合に比べて、設置スペースを節約でき、コスト上も有利になる。
また、シートガイド装置は、スリッタ装置内に設置されるので、スリッタナイフのシート走行方向上流側のスリッタナイフの近傍に配置することができ、シートガイド装からスリッタナイフまでの距離を短くすることができる。このため、スリッタナイフの側面が段ボールシートをシート巾方向に押す力に対してガイド部材を効率よく作用させることができ、狭巾シートやBフルート等の腰の弱いシートの場合でも、段ボールシートのシート巾方向への動きを確実に防ぐことができるようになり、位相合せの応答性を向上させ、速やかな位相合せを確実に行うことができる。
【0029】
また、スリッタナイフよりもシート走行方向の上流側に罫線ロールを備える場合、シートガイド装置を、シート走行方向の上流側に配置される罫線ロールとシート走行方向の下流側に配置されるスリッタナイフとの間に配置すれば、シートガイド装置のガイド部材からスリッタナイフまでの距離を確実に短くすることができる。
また、シートガイド装置を、走行する段ボールシートの各端縁部に当接可能な一対のガイド部材により構成し、支持部材がシート巾方向に移動する際に、このガイド部材を段ボールシートの各端縁部に当接させて段ボールシートの巾方向の位置を規制すれば、シートガイド装置がスリッタナイフや罫線ロールと干渉しにくくなり、設置スペースを節約する上でも有利になる。
【0030】
そして、シートガイド装置を、一対のガイド部材と、各ガイド部材を昇降可能に支持する昇降支持装置と、支持部材に支持されて昇降支持装置を介してガイド部材をシート巾方向に移動可能に支持する横移動装置とをそなえるように構成し、制御手段により、昇降支持装置によるガイド部材の昇降動作、及び、横移動装置によるガイド部材のシート巾方向の移動動作を制御するようにした場合、制御手段により、耳合せの際に、予め各ガイド部材が段ボールシートの各端縁部に摺接する位置となるように昇降支持装置及び横移動装置を制御し、耳合せの実施時には、支持部材の移動に応じてガイド部材を支持部材に対して該支持部材とは逆方向に移動させて、支持部材がシート巾方向へ移動してもガイド部材の位置が変わらないようにすれば、段ボールシートのシート巾方向への移動を確実に防止することができる。
【0031】
また、支持部材をシート巾方向に移動させるアクチュエータと、耳合せ時にアクチュエータを制御する制御装置とをそなえ、この制御装置に、シートガイド装置を制御する前記制御手段としての機能を備えれば、スリッタスコアラの制御系を1つの制御装置によりシンプルに構成することができ、コスト増を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図4は本発明の一実施形態に係るスリッタ装置としてのシートガイド装置付きスリッタスコアラを説明するもので、これらの図に基づいて説明する。なお、スリッタスコアラの本体部分の構成については、図9,図10を参照して従来技術として既に説明したものと同様であるので、一部の説明に図10を流用する。
【0033】
まず、本スリッタスコアラの概略構成を説明すると、図1に示すように、このスリッタスコアラ(S/S)10は、複数のスリッタナイフ(スリッタ)11a〜11c(個々に区別しない場合は符号11で示す)と複数の罫線ロール(スコアラ)12とがそれぞれ横並びに配置されている。スリッタ11a〜11c及び罫線ロール12は何れもオーダに合わせて予め位置調整された上で使用される。このスリッタスコアラ10には、段ボールシート1が巾方向に移動してしまわないようにガイドするシートガイド装置30が付設されている。
【0034】
さらに詳細には、スリッタスコアラ10は、図3,図10(ただし、図10中、符号10´は符号10に読み替える)に示すように、従来技術として既に説明したものと同様に、互いに同様に構成された第1ユニット10Aと第2ユニット10Bとが、段ボールシート1の走行方向に直列に配置されており交互に使用されるようになっている。
【0035】
これらの各スリッタスコアラユニット10A,10Bは、いずれも従来例と同様であり、支持部材としての支持枠体(ケース)13内に、段ボールシート1のシート走行ラインの下方に配置されたスリッタナイフ11及び罫線ロール12と、これらのそれぞれに対して段ボールシート1を挟んで対向するようにシート走行ラインの上方に配置された対向ロール18,19とが設けられている。
【0036】
スリッタナイフ11の対向ロール18には、図示しないが、スリッタナイフ11を受ける受け部がそなえられている。また、罫線ロール12の対向ロール19には、図示しないが、段ボールシート1を罫線ロール12との間に挟み込んで罫入れする対向罫線ロールがそなえられている。なお、本実施形態では、下一枚刃(円板型刃物)のスリッタナイフ11の上に受け部を設けているが、上下二枚刃(いずれも円板型刃物)のスリッタナイフをそなえて、二枚刃の間に段ボールシート1を挟み込んで切断する方式のものでもよく、スリッタ自体の構成は限定されるものではない。
【0037】
また、ここでは、スリッタナイフ11及び対向ロール18は、直列に2段配置された罫線ロール12及び対向ロール19よりもシート走行方向下流側に1段配置されているが、これらのスリッタナイフや罫線ロールは適宜の段数そなえられる。
そして、図10に示すように、例えば、スリッタナイフ11は、支持枠体13に支持され装置巾方向(走行する段ボールシート1のシート巾方向)に延びた支持軸11Aに対して、移動可能に装着されたスリッタナイフ移動機構11Bを介して装備されており、各スリッタナイフ11は、そのユニットが待機している際に、次のオーダに対応してそれぞれ所要の巾方向位置にスリッタナイフ移動機構11Bを通じて予め移動されるようになっている。対向ナイフや罫線ロール12や対向罫線ロールも、これと同様に個々に所要の巾方向位置に移動させることができるようになっている。
【0038】
各ユニット10A,10Bの支持枠体13の下部にはローラ13aがそなえられ、床面2のベースプレート2A上にシート巾方向に向けて配設されたレール14上をローラ13aが回転しながら、各ユニット10A,10Bをシート巾方向に移動させることができるようになっている。さらに、第1ユニット10Aの支持枠体13と第2ユニット10Bの支持枠体13とが、連結部材15,16を介して結合されシート巾方向に一体に移動できるようになっており、これらの要部(ここでは、連結部材15)がシート巾方向に駆動力を発揮するアクチュエータ(横移動用シリンダ)17に結合されている。
【0039】
また、耳合せ時等にアクチュエータ17を制御するために、制御装置(例えば、生産管理装置)40がそなえられている。制御装置40には、シート位置(床面2上の基準位置に対するシート1左右端のシート巾方向位置)を検出する図示しないセンサからのシート位置情報、及び、S/S位置(床面2上の基準位置に対するスリッタスコアラ10のシート巾方向位置)を検出する図示しないセンサ(エンコーダ等)からのS/S位置情報とが入力され、これらの情報に基づいて、耳合せを行うか否かを判断するとともに、耳合せ時等には、制御装置40は、シート位置情報及びS/S位置情報に基づいてアクチュエータ17を作動させ、支持枠体13を介して各ユニット10A,10Bを段ボールシート1のシート巾方向位置に合わせて移動させるようになっている。
【0040】
なお、シート位置を検出するセンサは、少なくとも各スリッタナイフよりも上流側に配置することが好ましく、特に、例えば、スリッタ枠体10A、10Bの最上流位置など、段ボールシート1の走行方向上流側から、シート位置検出センサ、シートガイド装置30、スリッタナイフ11の順でそなえられていることが好ましい。このように配置すれば、シート位置検出センサによる段ボールシート1の巾方向位置の検出箇所がシートガイド装置30まで移動する時間分だけ時間が稼げるため、シート位置検出に対してシートガイド装置30によるシート位置矯正に応答時間がかかっても、シート位置検出情報に対応したシート位置矯正を行うことができる。しかも、シートガイド装置30をスリッタナイフ11の上流側のスリッタナイフ11の近傍に設ければ、シート位置矯正の効果を効率よく得ることができる。
【0041】
なお、耳合せは、オーダ替え時、或いは、オーダ替え時でなくても運転中に、スリッタスコアラと段ボールシート1とのシート巾方向の相対位置が基準以上にずれてしまった場合に行うようになっており、制御装置40では、このずれ量をシート位置情報とS/S位置情報とから算出し、予め設定された閾値と比較して耳合せが必要か否かを判定する。また、耳合せ時には、制御装置40では、基準位値に対するシート1左右端のシート巾方向位置に対応したスリッタスコアラ位置を目標位置に設定し、スリッタスコアラ位置がこの目標位置に一致するように、支持枠体13を介して各ユニット10A,10Bをシート巾方向に駆動する。
【0042】
本スリッタスコアラ10の場合、このような各ユニット10A,10Bに、シートガイド装置30が付設されている。
何れのユニット10A,10Bの各シートガイド装置30は、いずれも図8に示す従来技術のものと略同様に構成された両端規制方式のシートガイド装置である。つまり、このシートガイド装置30は、図2に示すように、基台35の巾方向両端部の上に横移動装置34及びガイド昇降用シリンダ32を介してシートガイド(ガイド部材)31が立設されており、耳合せ時にシートガイド31が段ボールシート1の両端部(端面及び下面)に摺接しシート1の両端位置を拘束する。基台35の巾方向中央にはテーブル33が立設されており、テーブル33は段ボールシート1の中央下面に摺接し走行するシート1を支持する。そして、基台35は、支持枠体13に支持されてそなえられている。
【0043】
横移動装置34は図示しないがサーボモータとネジ軸とを組み合わせたもので、サーボモータによりネジ軸を回転させ、ガイド昇降用シリンダ32の基部にネジ軸と螺合しネジ軸の回転に応じてスライドする雌ネジ部が設けられ、サーボモータを回転させるとガイド昇降用シリンダ32がシート巾方向に移動するように構成されている。ガイド昇降用シリンダ32は、エア圧或いは油圧等により動作する流体圧シリンダであり、作動流体の給排制御によって伸縮する。
【0044】
このような横移動装置34及びシリンダ32を制御する機能(制御手段)は、制御装置40内にそなえられている。
つまり、制御装置40は、耳合せ開始前に、まず、各シートガイド31のシリンダ32を制御して、各シートガイド31が段ボールシート1よりも下がって段ボールシート1と干渉しない状態として、横移動装置34を制御して各シートガイド31を横移動させ、各シートガイド31が段ボールシート1の対応する端部よりも外側に位置する状態とする。この状態でシリンダ32を制御して各シートガイド31を上昇させる。各シートガイド31がこうして上昇した後、横移動装置34を制御して各シートガイド31が段ボールシート1の対応する端部に摺接するまでシート巾に応じて閉じさせていき、各シートガイド31が段ボールシート1の対応する端部に摺接した状態でその位置を固定する。
【0045】
そして、耳合せ時には、制御装置40は、スリッタスコアラユニット10A,10Bが移動しても、各シートガイド31は床面2上の基準位値に対して移動しないように横移動装置34を制御する。つまり、耳合せ時に、制御装置40は、スリッタスコアラユニット10A,10Bをシート巾方向に移動させるが、制御装置40は、この移動と同期させて横移動装置34を制御して、スリッタスコアラユニット10A,10Bに対して、各シートガイド31を、スリッタスコアラユニット10A,10Bの移動方向とは逆方向のシート巾方向に移動させるようになっている。
【0046】
本発明の一実施形態にかかるシートガイド装置付きスリッタスコアラ(スリッタ装置)は上述のように構成されているので、例えばオーダ替え時や、オーダ替え時でなくても、運転中にスリッタスコアラと段ボールシート1とのシート巾方向の相対位置が基準以上にずれてしまった場合には、アクチュエータ17を作動させ、支持枠体13を通じて、スリッタスコアラ全体をシート巾方向に移動させる耳合せを行う。
【0047】
この耳合せ時には、制御装置40では、基準点に対する段ボールシート1左右端のシート巾方向位置に対応したスリッタスコアラ位置、例えば、段ボールシート1の巾方向中心とスリッタスコアラ10の巾方向中心とが一致するようなスリッタスコアラ位置、を目標位置に設定し、スリッタスコアラ位置がこの目標位置に一致するように、アクチュエータ17の作動を制御して支持枠体13を介して各ユニット10A,10Bをシート巾方向に駆動する。これと共に、シートガイド31が段ボールシート1に対して移動しないように、横移動装置34の作動を制御する。
【0048】
横移動装置34の制御については、具体的には、例えば、図4に示すように、まず、S/S位置情報から現在のスリッタスコアラ位置を確認し(ステップS10)、このスリッタスコアラ位置を基準点に設定する(ステップS20)。これと平行して、シート位置情報から現在の段ボールシート位置を確認し(ステップS50)、耳合せ開始前に、各シートガイド31を、予め段ボールシート1の対応する端部に摺接した位置にセットする(ステップS60)。
【0049】
アクチュエータ17の作動によるスリッタスコアラ10の耳合せ(ステップS30)が開始したら、この耳合せに伴って生じるスリッタスコアラ10の基準点からの移動量(耳合せ移動量)を演算し(ステップS40)、この演算したスリッタスコアラ10の基準点からの移動量に応じてスリッタスコアラ10の移動方向とは逆方向に、スリッタスコアラ10の移動量分だけ各シートガイド31をスリッタスコアラ10に対して移動させる(ガイド位置オフセット、ステップS70)。特に、ガイド位置オフセットは、スリッタスコアラ10の移動に同期させてリアルタイムで追従するように行う。
【0050】
この結果、耳合せ時に、スリッタスコアラ10が移動しても各シートガイド31は確実に静止状態を維持し、段ボールシート1をシート巾方向の適正位置にガイドする。このため、スリッタナイフ11の側面が段ボールシート1をシート巾方向に押しても、各シートガイド31が段ボールシート1のシート巾方向への移動を防ぐ。
このため、段ボールシート1を不要にシート巾方向に移動させることなくスリッタナイフ11及び罫線ロール12等を段ボールシート1に対してシート巾方向に適切に移動させることができ、耳合せ時に発生する不良シートの発生も低減することができる。
【0051】
特に、シートガイド装置30が支持枠体13に支持されてスリッタスコアラ10に付設されているので、シートガイド装置30を独立して設置する場合に比べて、設置スペースを節約でき、コスト上も有利になる。
また、シートガイド装置30をスリッタスコアラ10に組み込むことで、スリッタスコアラ10を組み立てる際にシートガイド装置30も同時に組み込み、更にスリッタスコアラ10の設置する前に事前にシートガイド装置30を調整することができる。このため、現地でシートガイド装置30を据え付ける必要がなく、また、現地でシートガイド装置30の調整を行う必要もなく、据え付けコストの削減や、据え付けや調整にかかる労力や時間を短縮させることができる。
【0052】
また、シートガイド装置30は、スリッタナイフ1のシート走行方向上流側近傍に配置され、シートガイド31からスリッタナイフまでの距離を短くすることができるため、スリッタナイフの11側面が段ボールシート1をシート巾方向に押す力に対してシートガイド31を効率よく作用させることができる。これにより、狭巾シートやBフルート等の腰の弱いシートの場合でも、段ボールシートのシート巾方向への動きを確実に防ぐことができるようになり、位相合せの応答性を向上させ、速やかな位相合せを確実に行うことができる。
【0053】
また、シートガイド装置31をシート走行方向の上流側に配置される罫線ロール12と下流側に配置されるスリッタナイフ11との間に配置すれば、シートガイド装置31のシートガイド31からスリッタナイフ11までの距離を確実に短くすることができる。
また、本実施形態では、アクチュエータ17を制御する制御装置40に、シートガイド装置30のシートガイド31の移動を行う横移動装置34を制御する制御手段としての機能を備えているので、スリッタスコアラの制御系を1つの制御装置によりシンプルに構成することができ、コスト増を抑えることができる。
【0054】
また、本実施形態では、両端規制方式のシートガイド装置30を採用しており、両端規制方式のシートガイド装置の場合、シートガイドは段ボールシート1の両端で行うため、段ボールシート1の上下に配置されたスリッタやスコアラの要部と干渉し難い。このため、設置スペース上有利である。つまり、図3では、シートガイド装置30がスリッタナイフ11や罫線ロール12と側面視でも干渉しないように記載しているが、シートガイド31自体はスリッタナイフ11や罫線ロール12と側面視で重なっても正面視では干渉しないように構成できるため、従来のスリッタスコアラ10´の全長を増大することなくシートガイド装置30を設置することもできる。
【0055】
なお、本実施形態のシートガイド装置30では、シートガイド31を下側から支持するとともに、走行する段ボールシート1を下側からテーブル23でシートを支える構造となっているが、これに限られるものではなく、シートガイド31を上側から吊り下げる構造としてもよい。また、シートガイド装置30には、シート1を支えるテーブル23は必ずしも必要ではない。
【0056】
〔その他〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、耳合せに先立って、上記実施形態では、シート位置情報(シート両端の位置の情報)に基づいてシートガイド31の位置をセットしたが、オーダ替えのように、段ボールシート1がコルゲータラインのマシン巾方向中央にセットされることを前提とすれば、段ボールシート1の紙巾情報さえ得られれば、シート両端の位置を認識できるため、図4のステップS50内にカッコ書きで示すように、紙巾情報に基づいてシートガイド31の位置をセットしてもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、シートガイド装置30を、シート走行方向の上流側に配置される罫線ロール12とその下流側に配置されるスリッタナイフの11の前後相互間に配置したが、これに限るものではなく、例えば、シート走行方向に並ぶ2段の罫線ロール12の前後相互間に配置するなど、適宜設定しうる。
シートガイド装置は、制御装置からの指令に基づく自動制御によりリアルタイム制御される構成としているが、シートガイド装置をオペレータがその都度手動で調整できるようにすることも可能である。
【0058】
また、本実施形態では、両端規制方式のシートガイド装置を採用しており、両端規制方式のシートガイド装置の場合、シートガイドは段ボールシート1の両端で行うため、段ボールシート1の上下に配置されたスリッタやスコアラの要部と干渉し難く、設置スペース上有利であるが、図11に示すように、段ボールシート1が巾方向に移動してしまわないようにステアリングロール26aによりガイドするステアリングロール方式のシートガイド装置26を本発明に適用することも可能である。この場合、ステアリングロール26aを、シートガイド31と同様に横移動させることが必要であり、支持枠体13に、横移動装置34あるいはこれに相当する装置を介してステアリングロール26aを取り付ければよい。
【0059】
さらに、上記実施形態では、スリッタ装置として、スリッタ装置に罫線ロールが付加されたスリッタスコアラを説明したが、本発明には罫線ロールは必須ではなく、罫線ロールをそなえないスリッタ装置(スリッタ)に対しても適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の一実施形態としてのスリッタ装置としてのシートガイド装置付きスリッタスコアラを示す模式的構成図であり、(a)はその平面図、(b)は図1(a)のA1−A1矢視断面図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのスリッタ装置としてのシートガイド装置を示す断面図(図3のA2−A2矢視断面図)である。
【図3】本発明の一実施形態としてのスリッタ装置としてのシートガイド装置付きスリッタスコアラを示す側面図である。
【図4】本発明の一実施形態としてのスリッタ装置としてのシートガイド装置付きスリッタスコアラの耳合せ時の制御を説明するフローチャートである。
【図5】従来技術のスリッタスコアラを示す模式的平面図である。
【図6】従来技術のスリッタスコアラによる耳合せを説明する模式的平面図である。
【図7】従来技術のスリッタスコアラ及びシートガイド装置を示す模式的構成図であり、(a)はその平面図、(b)は図7(a)のB1−B1矢視断面図である。
【図8】従来技術のシートガイド装置を示す断面図(図9のB2−B2矢視断面図)である。
【図9】従来技術のスリッタスコアラ及びシートガイド装置を示す側面図である。
【図10】従来技術のスリッタスコアラ及びシートガイド装置を示す断面図(図9のB3−B3矢視断面図、ただし、横移動用シリンダについては側面図)である。
【図11】従来技術のスリッタスコアラ及びステアリングロール装置を示す模式的構成図であり、(a)はその平面図、(b)は図11(a)のC矢視図である。
【符号の説明】
【0061】
1 段ボールシート
1a トリム(耳)
2 床面
2A ベースプレート
10,10´ スリッタスコアラ(S/S)
10A,10A´ 第1ユニット(スリッタスコアラユニット)
10B,10B´ 第2ユニット(スリッタスコアラユニット)
11,11a〜11c スリッタナイフ(スリッタ)
11A 支持軸
11B スリッタナイフ移動機構
12 罫線ロール(スコアラ)
13 支持枠体(支持部材)
13a ローラ
14 レール
15,16 連結部材
17 アクチュエータ(横移動用シリンダ)
18,19 対向ロール
20,30 シートガイド装置
21,31 シートガイド
22,32 ガイド昇降用シリンダ
23,33 テーブル
24,34 横移動装置
25,35 基台
26 ステアリングロール装置
40 制御装置
【出願人】 【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100092978
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 有


【公開番号】 特開2008−55793(P2008−55793A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−236546(P2006−236546)