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【発明の名称】 製袋機のプラスチックフィルム繋ぎ目およびパンチかす処理装置
【発明者】 【氏名】北村 佳己

【要約】 【課題】製袋機のプラスチックフィルム繋ぎ目およびパンチかす処理装置において、繋ぎ目検出装置およびパンチかす検出装置によってプラスチックフィルムの繋ぎ目およびパンチかすを検出するとき、パンチかすが繋ぎ目と混同されないようにする。

【構成】プラスチックフィルム1の繋ぎ目19が検出されたとき、その検出信号に応答し、制御装置によってパンチ装置3〜5が制御され、プラスチックフィルム1にパンチ孔またはノッチは形成されない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックフィルムを一定長さずつ間欠送りする送り機構と、
前記プラスチックフィルムの送り経路に設けられ、前記プラスチックフィルムの繋ぎ目を検出する繋ぎ目検出装置と、
前記プラスチックフィルムの送り経路において、前記繋ぎ目検出装置よりも下流位置に配置され、前記プラスチックフィルムの間欠送り毎に、前記プラスチックフィルムを打ち抜き、前記プラスチックフィルムにパンチ孔またはノッチを形成するパンチ装置と、
前記繋ぎ目検出装置およびパンチ装置に接続され、前記繋ぎ目検出装置によって前記プラスチックフィルムの繋ぎ目が検出されたとき、その検出信号に応答し、前記パンチ装置を制御し、前記プラスチックフィルムにパンチ孔またはノッチが形成されないようにする制御装置と、
前記プラスチックフィルムの送り経路において、前記パンチ装置よりも下流位置に配置され、前記プラスチックフィルムにパンチかすが付着しているとき、そのパンチかすを検出するパンチかす検出装置とを備えたことを特徴とする製袋機のプラスチックフィルム繋ぎ目およびパンチかす処理装置。
【請求項2】
前記繋ぎ目検出装置の検出信号にもとづき、前記制御装置によって前記繋ぎ目の位置が認識され、前記繋ぎ目が前記パンチ装置に接近し、その接近距離が第1設定値よりも減少した後、前記繋ぎ目が前記パンチ装置を通過し、前記パンチ装置から離れ、その離間距離が第2設定値に達するまでの間、前記制御装置によって前記パンチ装置が制御され、前記プラスチックフィルムに前記パンチ孔またはノッチが形成されないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記制御装置が前記パンチかす検出装置に接続され、前記繋ぎ目検出装置によって前記繋ぎ目が検出されたとき、その検出信号に応答し、前記制御装置によって不良袋排除措置が講じられ、前記パンチかす検出装置によって前記パンチかすが検出されたとき、その検出信号に応答し、前記制御装置によって製袋機が停止するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記プラスチックフィルムは底ガセット材またはサイドガセット材であり、前記底ガセット材またはサイドガセット材に前記パンチ孔またはノッチが形成され、前記パンチかす検出装置よりも下流位置において、前記底ガセット材またはサイドガセット材が2層に重ね合わされた胴材間に挿入され、前記胴材および底ガセット材またはサイドガセット材が一定長さずつ間欠送りされ、間欠送り毎に、ヒートシール装置によって前記胴材および底ガセット材またはサイドガセット材がヒートシールされ、ヒートシール後、前記胴材および底ガセット材またはサイドガセット材の間欠送り毎に、カッタによって前記胴材がカットされ、スタンドパックまたはサイドガセット袋が製造されるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、プラスチックフィルムによってプラスチック袋を製造する製袋機に関するものであり、特にそのプラスチックフィルム繋ぎ目およびパンチかす処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
たとえば、プラスチック袋の種類にスタンドパックと呼ばれているものがある。スタンドパックを製造する製袋機では、特開2002−96406号公報(特許文献1)および特開2003−326616号公報(特許文献2)に記載されているように、底ガセット材が長さ方向中心線に沿って2つ折りされ、一定長さずつ間欠送りされ、間欠送り毎に、パンチ装置によって底ガセット材が打ち抜かれ、底ガセット材にパンチ孔が形成される。底ガセット材はプラスチックフィルムからなる。その後、底ガセット材が2層に重ね合わされた胴材間に挿入され、胴材および底ガセット材が一定長さずつ間欠送りされ、間欠送り毎に、ヒートシール装置によって胴材および底ガセット材がヒートシールされる。胴材もプラスチックフィルムからなる。さらに、ヒートシール後、胴材および底ガセット材の間欠送り毎に、カッタによって胴材および底ガセット材がカットされ、スタンドパックが製造される。
【0003】
この場合、底ガセット材として終端と始端を繋ぎ合わせたものが使用され、これが一定長さずつ間欠送りされることが多い。このため、底ガセット材の繋ぎ目によって不良袋が生じ、これを適宜排除する必要がある。したがって、普通、繋ぎ目検出装置によって底ガセット材の繋ぎ目が検出され、検出されたとき、その検出信号に応答し、制御装置によって不良袋排除措置が講じられる。たとえば、繋ぎ目検出装置の検出信号にもとづき、制御装置によって繋ぎ目の位置が認識される。そして、胴材および底材が一定長さずつ間欠送りされ、繋ぎ目がカッタの位置に達したとき、制御装置によってカッタが制御され、胴材および底ガセット材はカットされない。その後、胴材および底材が再度間欠送りされたとき、カッタによって胴材および底ガセット材がカットされる。したがって、スタンドパックが2枚続きの状態で排出され、それが不良袋であり、不良袋を容易に排除することができる。特開2000−190403号公報(特許文献3)に記載されているように、制御装置によってストッパを駆動し、ストッパによって不良袋を排除するようにしてもよい。他の方法によって不良袋を排除するようにしてもよい。
【0004】
さらに、底ガセット材にパンチ孔が形成されるとき、パンチ装置によって底ガセット材が打ち抜かれ、パンチかすが生じる。したがって、普通、パンチかすが吸引パイプに吸入され、排出されるが、底ガセット材にパンチかすが付着することがある。その後、底ガセット材がそのまま間欠送りされ、スタンドパックにパンチかすが侵入する可能性がある。これも不良袋であるが、特に、スタンドパックに食料品が充填される場合、食料品にパンチかすが混入し、この問題は深刻である。しかも、底ガセット材にパンチかすが付着しているとき、パンチかす検出装置によってそのパンチかすを検出しても、その後、パンチかすが底ガセット材に沿って移動することがあり、どの袋にパンチかすが侵入するか特定することができない。したがって、パンチかすが検出されたとき、その検出信号に応答し、制御装置によって製袋機を停止させ、パンチかすを確実に排除することが好ましい。
【0005】
これを達成するには、繋ぎ目とパンチかすを個別に検出する必要があるが、問題はパンチかすの位置である。パンチかすが繋ぎ目上に位置することも考えられ、この場合、実際にパンチかすがあっても、それが継ぎ目と混同され、制御装置によって製袋機が停止しないおそれがある。
【0006】
パンチ装置によって底ガセット材が打ち抜かれ、底ガセット材にノッチが形成されることもある。そして、底ガセット材にパンチかすが付着しているとき、パンチかす検出装置によってそのパンチかすが検出されるが、パンチかすが繋ぎ目上にあるとき、パンチかすが繋ぎ目と混同されるおそれがあることは同様である。
【0007】
この他、サイドガセット袋を製造する製袋機では、サイドガセット材が一定長さずつ間欠送りされ、間欠送り毎に、パンチ装置によってサイドガセット材が打ち抜かれ、サイドガセット材にパンチ孔またはノッチが形成される。その後、サイドガセット材が2層に重ね合わされた胴材間に挿入され、胴材およびサイドガセット材が一定長さずつ間欠送りされ、間欠送り毎に、ヒートシール装置によって胴材およびサイドガセット材がヒートシールされる。さらに、ヒートシール後、胴材およびサイドガセット材の間欠送り毎に、カッタによって胴材がカットされ、サイドガセット袋が製造される。
【0008】
この製袋機でも、繋ぎ目検出装置によってサイドガセット材の繋ぎ目が検出される。さらに、サイドガセット材にパンチかすが付着しているとき、パンチかす検出装置によってそのパンチかすが検出されるが、パンチかすが繋ぎ目上にあるとき、パンチかすが繋ぎ目と混同されるおそれがあることは同様である。
【0009】
したがって、この発明は、製袋機のプラスチックフィルム繋ぎ目およびパンチかす処理装置において、繋ぎ目検出装置およびパンチかす検出装置によってプラスチックフィルムの繋ぎ目およびパンチかすを検出するとき、パンチかすが繋ぎ目と混同されないようにすることを目的としてなされたものである。
【特許文献1】特開2002−96406号公報
【特許文献2】特開2003−326616号公報
【特許文献3】特開2000−190403号公報
【発明の開示】
【0010】
この発明によれば、プラスチックフィルムが一定長さずつ間欠送りされる。さらに、繋ぎ目検出装置がプラスチックフィルムの送り経路に設けられ、繋ぎ目検出装置によってプラスチックフィルムの繋ぎ目が検出される。さらに、プラスチックフィルムの送り経路において、パンチ装置が繋ぎ目検出装置よりも下流位置に配置され、プラスチックフィルムの間欠送り毎に、パンチ装置によってプラスチックフィルムが打ち抜かれ、プラスチックフィルムにパンチ孔またはノッチが形成される。さらに、制御装置が繋ぎ目検出装置およびパンチ装置に接続され、繋ぎ目検出装置によってプラスチックフィルムの繋ぎ目が検出されたとき、その検出信号に応答し、制御装置によってパンチ装置が制御され、プラスチックフィルムにパンチ孔またはノッチは形成されない。さらに、プラスチックフィルムの送り経路において、パンチかす検出装置がパンチ装置よりも下流位置に配置され、プラスチックフィルムにパンチかすが付着しているとき、パンチかす検出装置によってそのパンチかすが検出される。
【0011】
好ましい実施例では、繋ぎ目検出装置の検出信号にもとづき、制御装置によって繋ぎ目の位置が認識される。そして、繋ぎ目がパンチ装置に接近し、その接近距離が第1設定値よりも減少した後、繋ぎ目がパンチ装置を通過し、パンチ装置から離れ、その離間距離が第2設定値に達するまでの間、制御装置によってパンチ装置が制御され、プラスチックフィルムにパンチ孔またはノッチは形成されない。
【0012】
さらに、制御装置がパンチかす検出装置に接続され、繋ぎ目検出装置によってプラスチックフィルムの繋ぎ目が検出されたとき、その検出信号に応答し、制御装置によって不良袋排除措置が講じられ、パンチかす検出装置によってプラスチックフィルムのパンチかすが検出されたとき、その検出信号に応答し、制御装置によって製袋機が停止する。
【0013】
さらに、好ましい実施例では、プラスチックフィルムは底ガセット材またはサイドガセット材である。そして、底ガセット材またはサイドガセット材にパンチ孔またはノッチが形成される。さらに、パンチかす検出装置よりも下流位置において、底ガセット材またはサイドガセット材が2層に重ね合わされた胴材間に挿入され、胴材および底ガセット材またはサイドガセット材が一定長さずつ間欠送りされ、間欠送り毎に、ヒートシール装置によって胴材および底ガセット材またはサイドガセット材がヒートシールされる。さらに、ヒートシール後、胴材および底ガセット材またはサイドガセット材の間欠送り毎に、カッタによって胴材がカットされ、スタンドパックまたはサイドガセット袋が製造される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明の実施例を説明する。
【0015】
図1はこの発明にかかる装置を示す。この装置は製袋機のプラスチックフィルム継ぎ目およびパンチかす処理装置であり、製袋機はスタンドパックを製造する製袋機である。したがって、前述したように、底ガセット材1が長さ方向中心線に沿って2つ折りされ、一定長さずつ間欠送りされ、間欠送り毎に、底ガセット材1が一時的に停止しているとき、パンチ装置によって底ガセット材1が打ち抜かれ、図3に示すように、底ガセット材1にパンチ孔2が形成される。底ガセット材1はプラスチックフィルムからなる。
【0016】
パンチ装置はオス刃3およびメス刃4を有し、オス刃3はメス刃4の上方に配置され、底ガセット材1はオス刃3とメス刃4間に導かれる。さらに、底ガセット材1の間欠送り毎に、底ガセット材1が一時的に停止しているとき、シリンダ5によってオス刃3が押し下げられ、底ガセット材1がオス刃3とメス刃4間に挟まれる。したがって、オス刃3およびメス刃4によって底ガセット材1が打ち抜かれ、底ガセット材1にパンチ孔2が形成されるものである。
【0017】
その後、底ガセット材1が2層に重ね合わされた胴材6間に挿入され、胴材6および底ガセット材1が一定長さずつ間欠送りされる。この実施例では、胴材6がガイドローラ7に導かれ、2層に重ね合わされ、底ガセット材1が2層の胴材6間に挿入される。胴材6もプラスチックフィルムからなる。さらに、送り機構に送りローラ8,9が使用され、送りローラ8,9によって胴材6および底ガセット材1が間欠送りされる。
【0018】
さらに、胴材6および底ガセット材1の間欠送り毎に、胴材6および底ガセット材1が一時的に停止しているとき、ヒートシール装置10,11によって胴材6および底ガセット材1がヒートシールされ、縦シール部分12および横シール部分13が形成される。そして、縦シール部分12で胴材6と底ガセット材1がヒートシールされ、パンチ孔2で2層の胴材6がヒートシールされる。さらに、横シール部分13で2層の胴材6がヒートシールされる。
【0019】
その後、胴材6および底ガセット材1の間欠送り毎に、胴材6および底ガセット材1が一時的に停止しているとき、カッタ14によって胴材6および底ガセット材1がカットされ、スタンドパックが製造される。スタンドパックは一定幅のもので、その幅は胴材6および底ガセット材1の単位送り長さLに対応する。
【0020】
なお、この製袋機はいわゆる2列取りのものであり、2枚の底ガセット材1が2層の胴材6間に挿入され、底ガセット材1は胴材6の両側縁に沿ってのびる。さらに、ヒートシール後、スリッタ15によって胴材6および底ガセット材1がスリットされ、その後、胴材6および底ガセット材1の間欠送り毎に、胴材6および底ガセット材1が一時的に停止しているとき、カッタ14によって胴材6および底ガセット材1がカットされる。胴材6および底ガセット材1は設定されたスリット線16,17に沿ってスリットされ、設定されたカット線18に沿ってカットされる。したがって、スタンドパックが2個ずつ製造される。製袋機を他の形式に設計変更し、スタンドパックを3個ずつ製造することもでき、4個ずつ製造することもできる。
【0021】
さらに、この製袋機では、底ガセット材1として終端と始端を繋ぎ合わせたものが使用され、これが一定長さずつ間欠送りされる。このため、図2に示すように、底ガセット材に繋ぎ目19が形成され、繋ぎ目19によって不良袋が生じる。これを踏まえ、この製袋機では、繋ぎ目検出装置が底ガセット材1の送り経路に設けられており、繋ぎ目検出装置によって底ガセット材1の繋ぎ目19が検出される。
【0022】
繋ぎ目検出装置は上側および下側ローラ20,21、レバー22および近接センサ23を有し、上側ローラ20は下側ローラ21の上方に配置され、レバー22の一端に支持されており、底ガセット材1は上側および下側ローラ20,21間に導かれる。レバー22は支点24のまわりを揺動可能である。したがって、自重が上側ローラ20に作用し、上側ローラ20が底ガセット材1および下側ローラ21に押し付けられる。近接センサ23はレバー22の他端に対向する。したがって、繋ぎ目19が上側ローラ20の位置に達したとき、繋ぎ目19によって上側ローラ20が押し上げられ、レバー22が揺動し、近接センサ23が動作する。これによって底ガセット材1の繋ぎ目19が検出されるものである。
【0023】
さらに、制御装置25が近接センサ23に接続されている。したがって、制御装置25が繋ぎ目検出装置に接続されているものである。そして、繋ぎ目検出装置によって底ガセット材1の繋ぎ目19が検出されたとき、その検出信号が制御装置25に送られ、検出信号に応答し、制御装置25によって不良袋排出措置が講じられる。たとえば、繋ぎ目検出装置の検出信号にもとづき、制御装置25によって繋ぎ目19の位置が認識される。そして、胴材6および底ガセット材1が一定長さずつ間欠送りされ、繋ぎ目19がカッタ14の位置に達したとき、制御装置25によってカッタ14が制御され、胴材6および底ガセット材1はカットされない。その後、胴材6および底ガセット材1が再度間欠送りされたとき、カッタ14によって胴材6および底ガセット材1がカットされる。したがって、スタンドパックが2枚続きの状態で排出され、それが不良袋であり、不良袋を容易に排除することができる。特開2000−190403号公報に記載されているように、制御装置によってストッパを駆動し、ストッパによって不良袋を排除するようにしてもよい。他の方法によって不良袋を排除するようにしてもよい。
【0024】
さらに、底ガセット材1の送り経路において、パンチ装置が繋ぎ目検出装置よりも下流位置に配置され、制御装置25がパンチ装置に接続されている。この実施例では、オス刃3、メス刃4およびシリンダ5によってパンチ装置が構成されていることは前述したとおりであり、制御装置25はシリンダ5に接続されている。そして、制御装置25によってシリンダ5が制御され、底ガセット材1の間欠送り毎に、底ガセット材1が一時的に停止しているとき、シリンダ5によってオス刃3が押し下げられる。したがって、オス刃3およびメス刃4によって底ガセット材1が打ち抜かれ、底ガセット材1にパンチ孔2が形成されるものである。
【0025】
さらに、パンチ孔2が形成されるとき、オス刃3およびメス刃4によって底ガセット材1が打ち抜かれ、パンチかすが生じる。したがって、この製袋機では、パイプ26がメス刃4の下方に設けられ、そのベースに直結されている。さらに、ブロワなどの真空源によってパイプ26が真空排気され、オス刃3およびメス刃4によって底ガセット材1が打ち抜かれたとき、パンチかすがパイプ26に吸入され、排出される。
【0026】
さらに、底ガセット材1にパンチ孔2が形成されなかったとき、それによって不良袋が生じる。したがって、この製袋機では、パンチ孔検出センサ27がパンチ装置よりも下流位置に配置され、制御装置25がパンチ孔検出センサ27に接続されている。パンチ孔検出センサ27は光学センサからなる。そして、パンチ孔2の形成後、パンチ孔検出センサ27によって底ガセット材1のパンチ孔2が検出され、その検出信号が制御装置25に送られる。さらに、底ガセット材1にパンチ孔2が形成されず、パンチ孔検出センサ27によって底ガセット材1のパンチ孔2が検出されず、検出信号が制御装置25に送られなかったとき、継ぎ目19の検出処理と同様、制御装置25によって不良袋排出措置が講じられる。
【0027】
さらに、パンチかすがパイプ26に吸入されず、底ガセット材1にパンチかすが付着することがある。その後、底ガセット材1がそのまま間欠送りされ、スタンドパックにパンチかすが混入する可能性がある。したがって、この製袋機では、底ガセット材1の送り経路において、パンチかす検出装置がパンチ装置およびパンチ孔検出センサ27よりも下流位置に配置されており、底ガセット材1にパンチかすが付着しているとき、パンチかす検出装置によってそのパンチかすが検出される。
【0028】
パンチかす検出装置は繋ぎ目検出装置と同様の構造のもので、上側および下側ローラ28,29、レバー30および近接センサ31を有する。上側ローラ28は下側ローラ29の上方に配置され、レバー30の一端に支持されており、底ガセット材1は上側および下側ローラ28,29間に導かれる。レバー30は支点32のまわりを揺動可能である。したがって、自重が上側ローラ28に作用し、上側ローラ28が底ガセット材1および下側ローラ29に押し付けられる。近接センサ31はレバー30の他端に対向する。したがって、パンチかすが上側ローラ28の位置に達したとき、パンチかすによって上側ローラ28が押し上げられ、レバー30が揺動し、近接センサ31が動作する。これによって底ガセット材1のパンチかすが検出されるものである。
【0029】
さらに、制御装置25が近接センサ31に接続されている。したがって、制御装置25がパンチかす検出装置に接続されているものである。そして、パンチかす検出装置によって底ガセット材1のパンチかすが検出されたとき、その検出信号に応答し、制御装置25によって製袋機が停止する。したがって、製袋機の停止後、パンチかすを確実に排除することができる。
【0030】
したがって、底ガセット材1にパンチかすが付着し、底ガセット材1がそのまま間欠送りされ、スタンドパックにパンチかすが侵入することはない。パンチかすの検出後、パンチかすが底ガセット材1に沿って移動し、どの袋にパンチかすが侵入するか特定することができないという問題もない。
【0031】
さらに、パンチかすによって上側ローラ28が押し上げられ、パンチかす検出装置によって底ガセット材1のパンチかすが検出されることは前述したとおりであるが、上側ローラ28が押し上げられるのはパンチかすだけではない。繋ぎ目検出装置によって底ガセット材1の繋ぎ目19が検出され、その後、繋ぎ目19が上側ローラ28の位置に達したとき、パンチかすと同様、繋ぎ目19によって上側ローラ28が押し上げられ、近接スイッチ31が動作する。したがって、この製袋機では、繋ぎ目19によって上側ローラ28が押し上げられ、近接スイッチ31が動作しても、繋ぎ目検出装置の検出信号にもとづき、制御装置25によって繋ぎ目19であることが認識され、製袋機は停止しない。そして、底ガセット材1がそのまま間欠送りされ、制御装置25によって不良袋排除措置が講じられるものである。
【0032】
なお、繋ぎ目検出装置によって底ガセット材1の繋ぎ目9が検出されたとき、制御装置25によって不良袋排除措置が講じられるだけであり、製袋機は停止しないが、その理由はフィルムロスを減少させることにある。製袋機を一旦停止させると、再度運転しても、その後、製袋機が通常運転状態に達するまでの間、スタンドパックを的確に製造することはできない。このため、通常運転状態に達するまでの間、胴材6および底ガセット材1によってフィルムロスが生じることはさけられない。そして、パンチかすと異なり、繋ぎ目19は底ガセット材1に沿って移動するという問題はなく、不良袋を確実に排除することができる。この関係上、パンチかすに限り、製袋機を停止させ、繋ぎ目19については、製袋機を停止させず、不良袋排除措置を講じるにとどめ、できるだけフィルムロスが生じないよう考慮されているものである。
【0033】
ただし、問題はパンチかすの位置である。底ガセット材1にパンチかすが付着し、パンチかすが繋ぎ目19上に位置することも考えられる。この場合、まず、繋ぎ目検出装置によって底ガセット材1の繋ぎ目19が検出される。その後、繋ぎ目19およびパンチかすによって上側ローラ28が押し上げられ、近接スイッチ31が動作する。したがって、実際にパンチかすがあっても、それが繋ぎ目19と混同され、制御装置25によって製袋機が停止せず、底ガセット材1がそのまま間欠送りされる。このため、スタンドパックにパンチかすが侵入する可能性が残る。
【0034】
したがって、この製袋機では、繋ぎ目検出装置によって底ガセット材1の繋ぎ目19が検出されたとき、その検出信号に応答し、制御装置25によってパンチ装置が制御され、底ガセット材1にパンチ孔2は形成されない。
【0035】
この実施例では、繋ぎ目検出装置の検出信号にもとづき、制御装置25によって繋ぎ目19の位置が認識されることは前述したとおりである。そして、繋ぎ目19がパンチ装置に接近し、その接近距離が第1設定値よりも減少した後、繋ぎ目19がパンチ装置を通過し、パンチ装置から離れ、その離間距離が第2設定値に達するまでの間、制御装置25によってパンチ装置が制御され、底ガセット材1にパンチ孔2は形成されない。
【0036】
たとえば、繋ぎ目検出装置とパンチ装置が互いに間隔Sを置いて配置される。そして、繋ぎ目19がパンチ装置に接近し、繋ぎ目検出装置によって底ガセット材1の繋ぎ目19が検出された後、その繋ぎ目19がパンチ装置を通過し、パンチ装置から離れ、その離間距離が第2設定値に達するまでの間、制御装置25によってパンチ装置が制御され、底ガセット材1にパンチ孔2は形成されない。この場合、繋ぎ目検出装置とパンチ装置の間隔Sが第1設定値である。間隔Sは底ガセット材1の単位送り長さLと同一またはそれよりも大きいことが好ましい。第2設定値も底ガセット材1の単位送り長さLと同一またはそれよりも大きいことが好ましい。
【0037】
パンチ孔2が形成されないとき、パンチ孔検出センサ27によって底ガセット材1のパンチ孔2が検出されず、検出信号が制御装置25に送られないことは当然である。したがって、前述したように、制御装置25によって不良袋排出措置が講じられる。
【0038】
したがって、この製袋機の場合、繋ぎ目19上およびその付近にパンチ孔2は形成されない。したがって、底ガセット材1にパンチかすが付着しても、パンチかすが底ガセット材1に沿って移動しても、パンチかすが繋ぎ目19上に位置することはない。そして、パンチかす検出装置によってそれが検出され、製袋機が停止する。パンチかすが繋ぎ目19と混同されることはない。
【0039】
なお、この製袋機において、パンチ装置によって底ガセット材1を打ち抜き、底ガセット材1にノッチを形成するようにしてもよい。この場合、底ガセット材1にパンチかすが付着することがあるが、パンチかす検出装置によってそのパンチかすが検出されることは同様である。さらに、パンチかすが繋ぎ目19上に位置することはなく、繋ぎ目19と混同されることはないのも同様である。
【0040】
この他、サイドガセット袋を製造する製袋機では、サイドガセット材が一定長さずつ間欠送りされ、間欠送り毎に、パンチ装置によってサイドガセット材が打ち抜かれ、サイドガセット材にパンチ孔またはノッチが形成される。したがって、サイドガセット材にパンチかすが付着することがあるが、パンチかす検出装置によってそのパンチかすを検出することができる。さらに、繋ぎ目検出装置によってサイドガセット材の繋ぎ目が検出されたとき、その検出信号に応答し、制御装置によってパンチ装置を制御し、サイドガセット材にパンチ孔またはノッチが形成されないようにすると、パンチかすが繋ぎ目上に位置することはなく、繋ぎ目と混同されることはない。
【0041】
胴材によってプラスチック袋を製造する製袋機において、胴材の間欠送り毎に、パンチ装置によって胴材が打ち抜かれ、胴材にパンチ孔またはノッチが形成されることも多い。したがって、胴材にパンチかすが付着することがあるが、パンチかす検出装置によってそのパンチかすを検出することができる。さらに、繋ぎ目検出装置によって胴材の繋ぎ目が検出されたとき、その検出信号に応答し、制御装置によってパンチ装置を制御し、胴材にパンチ孔またはノッチが形成されないようにすると、パンチかすが繋ぎ目上に位置することはなく、繋ぎ目と混同されることはない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】この発明の実施例を示す側面図である。
【図2】図1の装置の拡大図である。
【図3】図1の胴材および底ガセット材の平面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 底ガセット材
2 パンチ孔
3 オス刃
4 メス刃
5 シリンダ
6 胴材
8,9 送りローラ
10,11 ヒートシール装置
14 カッタ
19 繋ぎ目
20,28 上側ローラ
21,29 下側ローラ
22,30 レバー
23,31 近接スイッチ
【出願人】 【識別番号】000110192
【氏名又は名称】トタニ技研工業株式会社
【出願日】 平成18年8月4日(2006.8.4)
【代理人】 【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所


【公開番号】 特開2008−36922(P2008−36922A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−212850(P2006−212850)