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【発明の名称】 製袋機および耳部分回収方法
【発明者】 【氏名】下 村 真 一

【要約】 【課題】ウエブから切り離された耳部分の弛みを修正するという操作者の作業負荷を軽減することができる製袋機および耳部分回収方法を提供する。

【構成】切断装置の下流側においてこの切断装置によりウエブから切り離されるべき耳部分Sの数と同じ数だけ牽引装置34を並列に設置する。切断装置により切り離された各耳部分Sを一本ずつ各々の牽引装置34が牽引する。これらの複数の牽引装置34から送られた各耳部分Sを巻取装置が一括して巻き取る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に搬送される帯状のウエブの端縁部を連続的に切断し、このウエブから複数の帯状の耳部分を切り離す切断装置と、
前記切断装置の下流側において当該切断装置によりウエブから切り離されるべき耳部分の数と同数並列に設置され、この切断装置によりウエブから切り離された各耳部分を一本ずつ牽引する複数の牽引装置と、
前記各牽引装置の下流側に設けられ、これらの各牽引装置から送られた各耳部分を一括して巻き取る巻取装置と、
を備えたことを特徴とする製袋機。
【請求項2】
前記各牽引装置はそれぞれ一対のニップローラからなり、前記各耳部は当該一対のニップローラ間のニップ部に送られるようになっていることを特徴とする請求項1記載の製袋機。
【請求項3】
前記牽引装置と前記巻取装置との間において当該巻取装置の近傍で昇降移動を行い、前記各牽引装置から耳部分が一括して送られる昇降ガイドと、
前記昇降ガイドの下流側に設けられ当該昇降ガイドと一体的に昇降移動を行う複数の並列に設けられた第2牽引装置であって、前記昇降ガイドに送られた複数の耳部分を一本ずつ牽引して前記巻取装置に送る複数の第2牽引装置と、
を更に備えたことを特徴とする請求項1または2記載の製袋機。
【請求項4】
前記各第2牽引装置は一対のニップローラからなり、前記各耳部は当該一対のニップローラ間のニップ部に送られるようになっていることを特徴とする請求項3記載の製袋機。
【請求項5】
長手方向に搬送される帯状のウエブの端縁部を連続的に切断し、このウエブから複数の帯状の耳部分を切り離す工程と、
並列に設置された複数の牽引装置により、ウエブから切り離された各耳部分を一本ずつ牽引する工程と、
前記各牽引装置から送られた複数の耳部分を一括して巻き取る工程と、
を備えたことを特徴とする耳部分回収方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、製袋機およびこの製袋機において発生した不必要な耳部分を回収する耳部分回収方法に関し、とりわけウエブから切り離された耳部分の弛みを防止することができる製袋機および耳部分回収方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、二層状態の帯状のウエブを長手方向に搬送し、搬送中にウエブの両端縁部を切り落とし、両端縁部が切り落とされた二層状態のウエブの端縁部をヒートシールすることにより袋体を製造するような製袋機が知られている(例えば、特許文献1等参照)。ここで、ウエブから切り離された帯状の複数の不必要な耳部分は、例えば巻取装置等により一括して巻き取られ、このことにより各耳部分が回収されるようになっている。
【0003】
このような従来の製袋機の構成について、図5および図6を用いて具体的に説明する。図5に示すように、従来の製袋機は、長手方向に搬送される帯状のウエブWの端縁部を連続的に切断し、このウエブWから複数の帯状の耳部分Sを切り離すカッター刃(切断装置)12と、カッター刃12により切り離された不必要な耳部分Sを一括して巻き取る巻取ローラ(巻取装置)20とを備えている(図1等参照)。
【0004】
具体的に説明すると、図5に示すように、従来の製袋機は、送り出し側基台10と、この送り出し側基台10に設置された供給ローラ11と、送り出し側基台10において供給ローラ11よりも下流側に設置された一対のカッター刃12とを備えている。供給ローラ11にはウエブWが予め巻かれており、この供給ローラ11からウエブWが送り出し側基台10上に供給されるようになっている。ここで、供給ローラ11から送り出されるウエブWは二層状態となっている。供給ローラ11から送り出された帯状のウエブWは送り出し側基台10上で図5の矢印方向に搬送される。そして、一対のカッター刃12は、長手方向に搬送されるウエブWの両端縁部を連続的に切断するようになっている。ここで、各カッター刃12は送り出し側基台10に対して位置固定されており、ウエブWが搬送されることによりこのウエブWの両端縁部を切断し、二層状態のウエブWから左右各2本(合計4本)の耳部分Sを不要部として切り離すようになっている。
【0005】
各カッター刃12によりウエブWから切り離された各耳部分Sは、図5に示すように、位置固定された複数の金属製の固定ガイド14によりそれぞれ案内されるようになっている。そして、これらの耳部分Sは、一括して折り返しガイド16および固定ガイド18により案内され、最終的に紙管等の巻取ローラ20により一括して巻き取られるようになっている。図5に示すように巻取ローラ20は中空の円筒形状のものである。また、図5に示すように、この巻取ローラ20は、巻き取り側基台22上に回転自在に設置されている。巻取ローラ20が図5の矢印方向に回転することにより、各耳部分Sが一括して巻き取られる。
【0006】
【特許文献1】特開平1−192535号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図5に示すような従来の製袋機においては、ウエブWから切り離された各耳部分Sが一括して1つの巻取ローラ20により巻き取られるようになっている。このため、全ての耳部分Sが均等に引っ張られず、巻き取る間に複数本の耳部分Sのうちのいずれかに弛みが生じていた(図6の耳部分S´参照)。この弛んだ耳部分S´は、ウエブWに巻き込まれたり、図2の領域Pに示すようにウエブWに接触して当該ウエブWに傷が発生してしまったりするという不具合を生じさせるおそれがあり、このため操作者が各耳部分S´の弛みを直す必要があった。また、耳部分Sは均等に引っ張られないので、弛みが全くない耳部分Sが切れてしまい、製袋機を停止させて切れた耳部分Sをつなぎ直すという手間が発生していた。また、巻取ローラ20において耳部分Sの巻き取りが一杯になりこの巻取ローラ20の交換が必要となった場合には、耳部分Sにテンションを与える機構が巻取ローラ20しかないので、操作者は手動で耳部分Sを引っ張りながら巻取ローラ20を交換する必要があり、作業負荷が大きくなっていた。
【0008】
一方、耳部分Sの弛みに対応するためにウエブWから切断されるべき耳部分Sの本数分の耳部分巻取装置(例えば4つの巻取ローラ20)を用意した場合は、耳部分Sの弛みは解消されるものの、巻取装置の台数が増加するために、装置の設置スペースが必要となり、設備費用が高くなってしまうという問題が生じてしまう。
【0009】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ウエブから切り離された耳部分の弛みを修正するという操作者の作業負荷を軽減することができる製袋機および耳部分回収方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、長手方向に搬送される帯状のウエブの端縁部を連続的に切断し、このウエブから複数の帯状の耳部分を切り離す切断装置と、前記切断装置の下流側において当該切断装置によりウエブから切り離されるべき耳部分の数と同数並列に設置され、この切断装置によりウエブから切り離された各耳部分を一本ずつ牽引する複数の牽引装置と、前記各牽引装置の下流側に設けられ、これらの各牽引装置から送られた各耳部分を一括して巻き取る巻取装置と、を備えたことを特徴とする製袋機である。
【0011】
このような製袋機によれば、切断装置の下流側においてこの切断装置によりウエブから切り離されるべき耳部分の数と同じ数だけ牽引装置を並列に設置し、切断装置により切り離された各耳部分を一本ずつ各々の牽引装置が牽引し、これらの複数の牽引装置から送られた各耳部分を巻取装置が一括して巻き取るようになっている。このため、ウエブから切り離された複数の耳部分について、一本ずつテンションを掛けることができ、切断装置から巻取装置までの複数の耳部分のハンドリング中に当該各耳部分に弛みが発生することを防止することができ、このため耳部分の弛みを修正するという操作者の作業負荷を軽減することができる。また、巻取装置を交換する際に、牽引装置が耳部分を牽引し続けているため、交換時に操作者が耳部分を牽引する作業を省略することができ、操作者の負担を軽減することができる。
【0012】
本発明の製袋機においては、前記各牽引装置はそれぞれ一対のニップローラからなり、前記各耳部は当該一対のニップローラ間のニップ部に送られるようになっていることが好ましい。このことにより、切断装置から巻取装置までの間において弛みのない耳部分にテンションが掛かり過ぎてしまいこの耳部分が切れてしまうといった事態を防止することができる。
【0013】
本発明の製袋機においては、前記牽引装置と前記巻取装置との間において当該巻取装置の近傍で昇降移動を行い、前記各牽引装置から耳部分が一括して送られる昇降ガイドと、前記昇降ガイドの下流側に設けられ当該昇降ガイドと一体的に昇降移動を行う複数の並列に設けられた第2牽引装置であって、前記昇降ガイドに送られた複数の耳部分を一本ずつ牽引して前記巻取装置に送る複数の第2牽引装置と、を更に備えたこと好ましい。ここで、前記各第2牽引装置は一対のニップローラからなり、前記各耳部は当該一対のニップローラ間のニップ部に送られるようになっていることが特に好ましい。
【0014】
このような製袋機によれば、昇降ガイドを昇降させることにより、巻取装置における各耳部分が巻き取られるべき箇所の垂直方向位置を変えることができ、巻取装置に均等に耳部分を巻き取らせることができるようになる。しかも、昇降ガイドにより案内される複数の耳部分について、一本ずつテンションを掛けることができ、牽引装置から第2牽引装置までの複数の耳部分のハンドリング中に当該各耳部分に弛みが発生することを防止することができる。
【0015】
本発明は、長手方向に搬送される帯状のウエブの端縁部を連続的に切断し、このウエブから複数の帯状の耳部分を切り離す工程と、並列に設置された複数の牽引装置により、ウエブから切り離された各耳部分を一本ずつ牽引する工程と、前記各牽引装置から送られた複数の耳部分を一括して巻き取る工程と、を備えたことを特徴とする耳部分回収方法である。
【発明の効果】
【0016】
本発明の製袋機および耳部分回収方法によれば、ウエブから切り離された耳部分の弛みを修正するという操作者の作業負荷を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図4は、本発明による製袋機の一の実施の形態を示す図である。
このうち、図1は、本実施の形態の製袋機の構成の概略を示す上面図であり、図2は、図1に示す製袋機のA−A矢視による第1牽引ユニットの構成の詳細を示す側面図である。また、図3は、図1に示す製袋機における領域Bの拡大図であって、第2牽引ユニットの構成の詳細を示す上面図であり、図4は、図3に示す第2牽引ユニットの側面図である。
なお、図1乃至図4を参照するにあたり、図5に示した従来の製袋機と同一部材には同一符号を付して説明する。
【0018】
本実施の形態の製袋機は、長手方向に搬送される帯状のウエブWの端縁部を連続的に切断し、このウエブWから複数の帯状の耳部分Sを切り離すカッター刃(切断装置)12と、カッター刃12により切り離された不必要な耳部分Sを一括して巻き取る巻取ローラ(巻取装置)20とを備えている(図1等参照)。カッター刃12と巻取ローラ20との間には、耳部分Sを牽引するための第1牽引ユニット30および第2牽引ユニット40が順に設置されている。
以下、このような製袋機における各構成要素の詳細について説明する。
【0019】
図1に示すように、製袋機は、送り出し側基台10と、この送り出し側基台10に設置された供給ローラ11と、送り出し側基台10において供給ローラ11よりも下流側に設置された一対のカッター刃12とを備えている。供給ローラ11にはウエブWが予め巻かれており、この供給ローラ11からウエブWが送り出し側基台10上に供給されるようになっている。ここで、供給ローラ11から送り出されるウエブWは二層状態となっている。供給ローラ11から送り出された帯状のウエブWは送り出し側基台10上で図1の矢印方向に搬送される。そして、一対のカッター刃12は、長手方向に搬送されるウエブWの両端縁部を連続的に切断するようになっている。ここで、各カッター刃12は送り出し側基台10に対して位置固定されており、ウエブWが搬送されることによりこのウエブWの両端縁部を切断し、二層状態のウエブWから左右各2本(合計4本)の耳部分Sを不要部として切り離すようになっている。この耳部分Sの幅は例えば5mm〜10mmである。
【0020】
各カッター刃12によりウエブWから切り離された各耳部分Sは、図1に示すように、位置固定された複数の金属製の固定ガイド14によりそれぞれ案内されるようになっている。そして、これらの耳部分Sは第1牽引ユニット30により牽引される。
【0021】
図2は、図1に示す製袋機のA−A矢視による第1牽引ユニット30の構成の詳細を示す側面図である。第1牽引ユニット30には、図2に示すように、一対のニップローラ34(34a,34b)が複数組並列に設けられており、これらの各ニップローラ34の上流側および下流側にそれぞれつば付きフリーコロ32が2個ずつ直列に設置されている。ここで、一対のニップローラ34は、各カッター刃12によりウエブWから切り離されるべき耳部分Sの数と同数、すなわち4組設置されており、各組のニップローラ34a,34bは常時駆動するようになっている。そして、図2に示すように、カッター刃12によりウエブWから切り離された4本の耳部分Sを、各ニップローラ34が一本ずつ牽引するようになっている。具体的には、各ニップローラ34a,34bはそれぞれ表面層が弾性部材から構成されており、図示しないバネやエアシリンダーによりこれらのニップローラ34a,34b間にニップ部が形成されている。そして、つば付きフリーコロ32により案内された各耳部分Sは、それぞれ対応するニップローラ34a,34b間のニップ部に送られるようになっている。ここで、前述のようにニップローラ34a,34bは常時駆動しているので、このニップローラ34a,34bは常に耳部分Sを牽引するようになっている。
【0022】
ニップローラ34a,34bの表面層はナイロンやウレタン等の滑りの良い材料から形成されていることが好ましい。この場合には、耳部分Sが新たに発生しないような運転オフ時において、各ニップローラ34a,34bが駆動しているにもかかわらず耳部分Sをニップローラ34a,34bに対して滑らせることにより、耳部分Sが強く引っ張り切られることを防止することができる。また、ニップ圧を調整する装置(図示せず)がニップローラ34a,34bに設けられていることが好ましい。
【0023】
一方、各つば付きフリーコロ32はそれぞれ位置固定されており、4本の耳部分Sを一括して案内するよう構成されている。なお、このつば付きフリーコロ32の代わりに、O字型に曲げた金属丸棒等の、一般的に耳部分Sをハンドリングできる機構を用いてもよい。
【0024】
第1牽引ユニット30から送り出された各耳部分Sは、一括して折り返しガイド16および固定ガイド18により案内され、第2牽引ユニット40によって更に牽引されるようになっている。図3および図4に示すように、第2牽引ユニット40は、巻取ローラ20の近傍において昇降移動を行う昇降基台48と、昇降基台48の上面に設置された昇降ガイド42と、昇降ガイド42の下流側において昇降基台48の上面に設置されたつば付きフリーコロ44とを有している。さらに、第2牽引ユニット40において、図3に示すように、つば付きフリーコロ44の下流側において昇降基台48の上面に一対のニップローラ46(46a,46b)が複数組並列に設けられている。ここで、一対のニップローラ46は、各カッター刃12によりウエブWから切り離されるべき耳部分Sの数と同数、すなわち4組設置されている。
【0025】
昇降基台48は、図4に示すように、巻取ローラ20の上端近傍および下端近傍の間を往復移動するようになっている。昇降ガイド42およびつば付きフリーコロ44は、各々昇降基台48上に位置固定で設置されており、それぞれ複数の耳部分Sを一括して案内するようになっている。各ニップローラ46a,46bはそれぞれ表面層が弾性部材から構成されており、これらのニップローラ46a,46b間にはニップ部が形成されている。そして、つば付きフリーコロ44により案内された各耳部分Sは、それぞれ対応するニップローラ46a,46b間のニップ部に1本ずつ送られるようになっている。
なお、昇降基台48の上流側には固定ローラ50が位置固定で設けられている。この固定ローラ50は複数の耳部分Sの束を一括して案内し、昇降基台48上に設置された昇降ガイド42にこの複数の耳部分Sの束を一括して送るようになっている。
【0026】
図1、図3および図4に示すように、それぞれの一対のニップローラ46から送られた4本の耳部分Sは、最終的に紙管等の巻取ローラ20により一括して巻き取られるようになっている。図3および図4に示すように巻取ローラ20は中空の円筒形状のものであり、その軸は鉛直方向に延びている。図1に示すように、この巻取ローラ20は、巻き取り側基台22上に回転自在に設置されている。巻取ローラ20が図1および図3の矢印方向に回転することにより、各耳部分Sが一括して巻き取られる。ここで、図4に示すように昇降基台48を昇降させることにより、巻取ローラ20における各耳部分Sが巻き取られるべき箇所の垂直方向位置を変えることができ、巻取ローラ20における特定の箇所に耳部分Sが集中することを防止することができるようになっている。
【0027】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0028】
まず、供給ローラ11から帯状のウエブWが二層状態で送り出し側基台10上に送り出される。このウエブWは送り出し側基台10上で搬送され、その両端縁部が一対のカッター刃12により切断される。一対のカッター刃12により両端縁部が切り取られた二層状態のウエブWは図示しないヒートシール装置に送られる。このヒートシール装置により二層状態のウエブWの端縁部をヒートシールすることによって袋体が製造される。ヒートシール装置による具体的な作用については省略する。
【0029】
一方、一対のカッター刃12によりウエブWから切り離された4本の帯状の耳部分Sは、固定ガイド14およびつば付きフリーコロ32を介して4組のニップローラ34a,34bにより牽引される。具体的には、図2に示すように、第1牽引ユニット30においてつば付きフリーコロ32により案内された各耳部分Sは、一本ずつ分岐して、それぞれ各ニップローラ34a,34b間のニップ部に送られる。そして、各ニップローラ34a,34bが図2の矢印方向に回転することにより、一本ずつ分岐された各耳部分Sがそれぞれ牽引される。各ニップローラ34a,34b間のニップ部から送り出された各耳部分Sは、下流側にあるつば付きフリーコロ32により束としてまとめられ、一括して折り返しガイド16に送られる。折り返しガイド16において耳部分Sの束が折り返され、この耳部分Sの束は固定ガイド18を経て第2牽引ユニット40に送られる。
【0030】
第2牽引ユニット40において、位置固定された固定ローラ50により耳部分Sの束が案内され、昇降基台48上の昇降ガイド42にこの耳部分Sの束が送られる。複数の耳部分Sの束は、その後つば付きフリーコロ44を経て、一本ずつ分岐して、それぞれ各ニップローラ46a,46b間のニップ部に送られる。そして、各ニップローラ46a,46bが図3の矢印方向に回転することにより、一本ずつ分岐された各耳部分Sがそれぞれ牽引される。各ニップローラ46a,46b間のニップ部から送り出された各耳部分Sは、一括して巻取ローラ20により巻き取られる。
ここで、図4に示すように昇降基台48を昇降させることにより、前述のように巻取ローラ20における各耳部分Sが巻き取られるべき箇所の垂直方向位置を変えることができ、巻取ローラ20に均等に耳部分Sを巻き取らせることができるようになる。
【0031】
以上のように本実施の形態の製袋機によれば、カッター刃12の下流側においてこのカッター刃12によりウエブWから切り離されるべき耳部分Sの数と同じ組数分だけ一対のニップローラ34を並列に設置し、カッター刃12により切り離された各耳部分Sを一本ずつ各々の一対のニップローラ34が牽引し、これらの複数組の一対のニップローラ34から送られた各耳部分Sを巻取ローラ20が一括して巻き取るようになっている。このため、ウエブWから切り離された複数の耳部分Sについて、一本ずつテンションを掛けることができ、カッター刃12から巻取ローラ20までの複数の耳部分Sのハンドリング中に当該各耳部分Sに弛みが発生することを防止することができ、このため耳部分Sの弛みを修正するという操作者の作業負荷を軽減することができる。また、巻取ローラ20を交換する際に、各組のニップローラ34が耳部分Sを牽引し続けているため、交換時に操作者が耳部分Sを牽引する作業を省略することができ、操作者の負担を軽減することができる。
【0032】
また、各耳部分Sを牽引するための牽引装置として一対のニップローラ34を用いることにより、カッター刃12から巻取ローラ20までの間において弛みのない耳部分Sにテンションが掛かり過ぎてしまいこの耳部分Sが切れてしまうといった事態を防止することができる。
【0033】
また、巻取ローラ20の近傍で昇降移動を行う昇降ガイド42を第1牽引ユニット30と巻取ローラ20との間に設け、この昇降ガイド42の下流側において当該昇降ガイド42と一体的に昇降移動を行う複数組の一対のニップローラ46を並列に設置し、昇降ガイド42から分離されて送られた各耳部分Sを一本ずつ各々の一対のニップローラ46が牽引するようになっている。このため、昇降ガイド42を昇降させることにより、巻取ローラ20における各耳部分Sが巻き取られるべき箇所の垂直方向位置を変えることができ、巻取ローラ20に均等に耳部分Sを巻き取らせることができるようになる。しかも、昇降ガイド42により案内される複数の耳部分Sについて、一本ずつテンションを掛けることができ、第1牽引ユニット30から第2牽引ユニット40までの複数の耳部分Sのハンドリング中に当該各耳部分Sに弛みが発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態における製袋機の構成の概略を示す上面図である。
【図2】図1に示す製袋機のA−A矢視による第1牽引ユニットの構成の詳細を示す側面図である。
【図3】図1に示す製袋機における領域Bの拡大図であって、第2牽引ユニットの構成の詳細を示す上面図である。
【図4】図3に示す第2牽引ユニットの側面図である。
【図5】従来の製袋機の構成の概略を示す上面図である。
【図6】図5に示す製袋機において、ウエブから切り離された耳部分が弛んだときの状態を示す上面図である。
【符号の説明】
【0035】
10 送り出し側基台
11 供給ローラ
12 カッター刃(切断装置)
14 固定ガイド
16 折り返しガイド
18 固定ガイド
20 巻取ローラ(巻取装置)
22 巻き取り側基台
30 第1牽引ユニット
32 つば付きフリーコロ
34(34a,34b) 一対のニップローラ
40 第2牽引ユニット
42 昇降ガイド
44 つば付きフリーコロ
46(46a,46b) 一対のニップローラ
48 昇降基台
50 固定ローラ
S 耳部
W ウエブ
【出願人】 【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
【出願日】 平成18年7月21日(2006.7.21)
【代理人】 【識別番号】100075812
【弁理士】
【氏名又は名称】吉武 賢次

【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之

【識別番号】100096895
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 淳平

【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁

【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基


【公開番号】 特開2008−23872(P2008−23872A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−199758(P2006−199758)