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袋体開口部自動開き装置 - 特開2008−23728 | j-tokkyo
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【発明の名称】 袋体開口部自動開き装置
【発明者】 【氏名】中川西 学

【要約】 【課題】断裁等により開口部において表裏面のフィルム等が互いに付着してしまったような袋体の該開口部を自動的に開くことができる袋体開口部自動開き装置を提供する。

【構成】袋体開口部自動開き装置10は搬送部12を備えている。この搬送部12は、二層のフィルムF´からなり開口部を有する袋体Wを順次搬送するようになっている。また、袋体開口部自動開き装置10は、搬送部12により搬送される袋体Wを、その開口部が変形するよう湾曲させる湾曲付与機構14a−14eを更に備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二層のフィルムからなり開口部を有する袋体を順次搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される袋体を、その開口部が変形するよう湾曲させる湾曲付与機構と、
を備えたことを特徴とする袋体開口部自動開き装置。
【請求項2】
前記搬送部は、袋体が載置される循環ベルトからなり、
前記湾曲付与機構は、袋体が搬送されるべき領域において前記循環ベルトを湾曲させるよう当該循環ベルトを支持するローラからなることを特徴とする請求項1記載の袋体開口部自動開き装置。
【請求項3】
前記湾曲付与機構のローラは移動自在となっており、このローラを移動させることにより袋体に付与する湾曲の度合いを変化させることができるようになっていることを特徴とする請求項2記載の袋体開口部自動開き装置。
【請求項4】
前記循環ベルトには複数の貫通孔が形成されており、
前記循環ベルトに対して袋体が載置されるべき側とは反対側に設けられ当該循環ベルトの貫通孔を介して前記循環ベルト上に載置された袋体を吸引する吸引具を更に備えたことを特徴とする請求項2または3記載の袋体開口部自動開き装置。
【請求項5】
前記搬送部による袋体の搬送の補助を行う搬送補助部を更に備え、
この搬送補助部は、前記搬送部の循環ベルトの一部分が当接するよう設けられた補助循環ベルトからなり、前記搬送部の循環ベルトにより搬送される袋体を当該補助循環ベルトと挟みながら袋体の搬送の補助を行いこの際に袋体が湾曲させられるようになっていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の袋体開口部自動開き装置。
【請求項6】
前記搬送部により搬送される袋体の両側方に設けられ当該袋体の搬送方向に沿って延び、搬送方向と直交する方向における袋体の位置合わせを行う一対の案内機構を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の袋体開口部自動開き装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、袋体の開口部を自動的に開くための袋体開口部自動開き装置に関し、とりわけ、断裁等により開口部において表裏面のフィルム等が互いに付着してしまったような袋体の該開口部を自動的に開くことができる袋体開口部自動開き装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば一対のフィルムが重ね合わせられ、この重ね合わせられたフィルムの各辺がヒートシールされるとともに注ぎ口が上縁部に取り付けられ、さらに底縁部には底材が設けられたいわゆるスタンディングパウチとよばれる袋体が知られている。このようなスタンディングパウチとよばれる袋体は、医薬、レトルト食品、液体洗剤、飲料等の内容物を収容することができるようになっており、立位状態で商品棚にディスプレイできる等、視覚的効果に優れるとともに、注ぎ易さや易開封性などの機能性をも有している。上記袋体を製造するための製袋ユニットとして、例えば特許文献1等に示すような様々な種類のものが知られている。
【0003】
上述のような袋体を製造するための製袋ユニットについて、図3乃至図6を参照して以下に説明する。図3は、開口部を有する袋体を製造するための製袋ユニットの構成の概略を示す斜視図であり、図4は、図3の製袋ユニットの上面図である。また、図5は、帯状フィルムの構成を示す断面図であり、図6は、図3および図4に示す製袋ユニットにより製造された、いわゆるスタンディングパウチとよばれる袋体の構成を示す構成図である。
【0004】
図3および図4に示す製袋ユニット30は、図6に示すような袋体W(スタンディングパウチ)を製造するためのものである。この袋体Wは、製袋ユニット30において、二層の帯状フィルムFと底材Sとからなるフィルム組合せ体から断裁刃により切り離しが行われることによって形成される。なお、製袋ユニット30において、フィルム組合せ体から袋体Wが一度に複数列、例えば2列同時に打ち抜かれるようになっている。
【0005】
袋体Wは、図6に示すように、二層のフィルムF´が重ね合わせられて側縁がヒートシールされるとともに、底縁において二つ折りされた底材S´がこの二層のフィルムF´の間に介設されて底材S´と各フィルムF´とがヒートシールされたものとなっている。図6において、斜線箇所はヒートシールされた部分である。
【0006】
製袋ユニット30は、巻取原反Rから供給される帯状フィルムFを中央でスリットするとともにスリットされた2つの帯状フィルムFの重ね合わせを行うフィルム重ね合わせ装置31を備えている。このフィルム重ね合わせ装置31において、一対の帯状フィルムFの間に帯状の底材Sが介挿される。また、製袋ユニット30は、二層に重ね合わせられた帯状フィルムFに対して2列の各袋体Wの底部となるべき箇所にヒートシールを行う底部ヒートシール熱板32と、帯状フィルムFに対して2列の各袋体Wの側縁部となるべき箇所にヒートシールを行う側方ヒートシール熱板34と、二層に重ね合わせられた帯状フィルムFの両端からいわゆる耳部(不要部分)37を切り離すためのスリット刃36と、帯状フィルムFに対して2列の各袋体Wの角底部となるべき箇所に丸みをつけるための角丸パンチング装置38と、をそれぞれ上流側から順に備えている。さらに、製袋ユニット30は、フィルム組合せ体から袋体Wを切り離すための上下一対の断裁刃44を最も下流側に備えている。
【0007】
以下、このような製袋ユニット30の各構成要素について詳細に説明する。なお、この製袋ユニット30において、帯状フィルムF、底材S、およびこれらの組合せ体は、図3、図4において矢印方向に間欠的に搬送されるようになっている。ここで、「間欠的に搬送する」とは、一定の移動量だけ連続的に搬送を行ったあと、一定期間だけ搬送を停止させる動作を繰り返し行うことをいう。
【0008】
フィルム重ね合わせ装置31は、図3に示すように、巻取原反Rから間欠的に搬送される帯状フィルムFをまずその中央でスリットし、次にスリット面を基準に折り返しを行い、その後重ね合わせを行うようになっている。ここで、二層の帯状フィルムFの重ね合わせを行う際に、図4に示すように帯状フィルムFの両側端近傍において左右一対の底材Sを二層帯状フィルムFの間に介挿する。なお、巻取原反Rに巻かれている帯状フィルムFは、図5に示すように、基材層50にアルミ層52およびシーラント層54が順に積層されたものからなる。また、帯状の底材Sは予め二つ折りされている。ここで、帯状の底材Sも帯状フィルムFと同様に、基材層にアルミ層およびシーラント層が順に積層されたものからなる。
【0009】
フィルム重ね合わせ装置31から送られた、二層の帯状フィルムFと底材Sとからなる帯状のフィルム組合せ体は、まず口元ヒートシール熱板42(図4参照)に搬送される。この口元ヒートシール熱板42は、間欠的に搬送されるフィルム組合せ体における2列の各袋体Wが形成されるべき箇所の口元部(図6の符号64参照)においてヒートシール(図6の斜線部分)を行うようになっている。
【0010】
また、口元ヒートシール熱板42と並列状態で、一対の底部パンチング装置33が設けられている。各底部パンチング装置33は、二枚に重ね合わせられた帯状フィルムF同士をシールするために、打ち抜き型の刃で帯状の底材Sに対して一定間隔で打ち抜きを行ってパンチ穴Pを形成するようになっている。
【0011】
底部ヒートシール熱板32は、図3および図4に示すように口元ヒートシール熱板42や底部パンチング装置33の下流側に配設されている。この底部ヒートシール熱板32は、間欠的に搬送されるフィルム組合せ体における2列の各袋体Wが形成されるべき箇所の底縁部(図6の符号62参照)において帯状フィルムFと底材Sとの間でヒートシール(図6の斜線部分)を行うようになっている。
【0012】
側方ヒートシール熱板34は、図3および図4に示すように底部ヒートシール熱板32の下流側においてフィルム組合せ体の進行方向に沿って2組設置されている。それぞれの側方ヒートシール熱板34は、間欠的に搬送されるフィルム組合せ体が停止したときにこのフィルム組合せ体における袋体Wが形成されるべき箇所の両側縁部においてヒートシールを一度に行うようになっている。
【0013】
スリット刃36は、側方ヒートシール熱板34の下流側においてフィルム組合せ体の両側端近傍に左右一対設けられている。このスリット刃36は、図4に示すようにフィルム組合せ体の両側端の不要な部分をいわゆる耳部37として切り落とし、フィルム組合せ体から形成されるべき袋体Wの底部(図6の符号62参照)を直線状態に整えるものである。スリット刃36によりフィルム組合せ体の両端縁から切り離された耳部37は除去される。
【0014】
角丸パンチング装置38は、図3および図4に示すようにスリット刃36の下流側においてフィルム組合せ体の両側端近傍に左右一対設けられている。この角丸パンチング装置38は、間欠的に搬送されるフィルム組合せ体における2列の各袋体Wが形成されるべき箇所の角底部に対して丸みをつけるよう、丸みをおびた刃でパンチングを行うようになっている。このことにより、製袋ユニット30により製造された袋体Wについて、PL法の観点から手指の裂傷を防止することができる。
【0015】
また、角丸パンチング装置38と並列状態で、ダイセット40がフィルム組合せ体の中央箇所に設置されている。このダイセット40は、間欠的に搬送されるフィルム組合せ体における2列の各袋体Wが形成されるべき箇所の各口元部について、図6に示すような口元が形成されるよう、フィルム組合せ体の中央部分の打ち抜きを行うようになっている。
【0016】
断裁刃44は、図3等に示すように、角丸パンチング装置38やダイセット40の下流側においてフィルム組合せ体を挟むよう上下一対配設されている。この断裁刃44は、間欠的に搬送されるフィルム組合せ体から袋体Wを所定の寸法および形状で切り離すようになっている。
【0017】
上述のような製袋ユニット30により、図6に示すような、両側縁部60にヒートシールが行われるとともに底部に二つ折りの底材S´が介設された、いわゆるスタンディングパウチとよばれる袋体Wが得られる。ここで、この袋体Wの上縁部66はヒートシールされておらず、開口部となっているが、これは後工程において内容物を上縁部66から注入し、その後に別のユニットにより袋体Wの上縁部66のヒートシールを別途行うからである。
【0018】
【特許文献1】特開平6−170989号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
しかしながら、上述のような製袋ユニット30により製造される袋体Wには以下のような問題がある。
【0020】
図6に示す袋体Wにおける上縁部66は、重ね合わせられた一対の帯状フィルムFについてダイセット40により打ち抜きが行われたものとなっている。また、袋体Wにおける底縁部62は、重ね合わせられた一対の帯状フィルムFおよびこれらの間に介挿された二つ折りの底材Sのフィルム組合せ体について、スリット刃36により切り取りが行われたものとなっている。なお、袋体Wにおける上縁部66や底縁部62をまとめて「袋体Wの開口部」ともいう。
【0021】
ここで、ダイセット40やスリット刃36、あるいは例えばトムソン刃等による断裁を行った場合に、刃の切れ性が経時的に悪化したり、帯状フィルムFや底材S等におけるシーラント層54を樹脂溶融状態で切断したりした場合に、図7に示すように一方の帯状フィルムFや底材Sのシーラント層54bの樹脂が切断力により、他方の帯状フィルムFや底材Sにおけるシーラント層54aの樹脂に覆い重なって食い込み、その結果、シーラント層54a、54b同士が付着してしまうという問題が発生することがある。このときに、このようなシーラント層54a、54b同士の付着が生じると、袋体Wの開口部において表裏面のフィルムF´や二つ折りの底材S´が互いに付着してしまい、この開口部が自然に開かなくなってしまう。
【0022】
袋体Wの上縁部66が自然に開かなくなった場合には、後工程において袋体Wに内容物を充填する際に作業員が手動で開く必要がある。また、袋体Wの底縁部62が自然に開かなくなった場合には、内容物を充填する際において、本来であれば図8(a)に示すように袋体Wの底縁近傍が完全に開かなければならないところ、図8(b)に示すように底材S´の端部同士が互いに付着してしまい、袋体Wに内容物を十分に充填することができず、充填不良が発生してしまう。この場合でも、作業員が手動で互いに付着している底材S´の端部を切り離し、底縁部62における開口部を開く必要がある。
【0023】
また、内容物充填側のフィルムF´に、ブロッキングを防止するためのダスティングを施す方法が知られている。しかしながら、このような方法を用いた場合であっても袋体Wの開口部の切断端縁には効果的ではなく、開口部が自然に開かないという問題を解決することはできなかった。
【0024】
このように、製袋ユニット30により製造される袋体Wの開口部について、ダイセット40やスリット刃36、あるいはトムソン刃等による断裁が行われた箇所の表裏フィルムあるいは底材が互いに付着してしまい、この開口部を作業員が手動で開ける必要が生じるので、製袋ユニット30の生産性が低下してしまうという問題があった。
【0025】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、断裁等により開口部において表裏面のフィルム等が互いに付着してしまったような袋体の該開口部を自動的に開くことができる袋体開口部自動開き装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
本発明は、二層のフィルムからなり開口部を有する袋体を順次搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される袋体を、その開口部が変形するよう湾曲させる湾曲付与機構と、を備えたことを特徴とする袋体開口部自動開き装置である。
【0027】
このような袋体開口部自動開き装置によれば、断裁等により開口部において表裏面のフィルム等が互いに付着してしまったような袋体について、当該袋体の開口部を変形させるようこの袋体を湾曲させることにより、表面のフィルムと裏面のフィルムとの間のパス長が変化し、これらの表面のフィルムと裏面のフィルムとの間において、開口部の延びる方向に沿って位置ズレが生じることとなる。このため、袋体の開口部が自動的に開くこととなる。このことにより、袋体の開口部を作業員が手動で開ける必要がなくなるので、このような袋体の生産性を向上させることができる。
【0028】
本発明の袋体開口部自動開き装置においては、前記搬送部は、袋体が載置される循環ベルトからなり、前記湾曲付与機構は、袋体が搬送されるべき領域において前記循環ベルトを湾曲させるよう当該循環ベルトを支持するローラからなることが好ましい。
【0029】
本発明の袋体開口部自動開き装置においては、前記湾曲付与機構のローラは移動自在となっており、このローラを移動させることにより袋体に付与する湾曲の度合いを変化させることができるようになっていることが好ましい。このことにより、袋体の開口部におけるフィルムの接合状態に応じて袋体に付与する湾曲の度合いを調整することができ、袋体の開口部を自動的に開く動作をより確実に行うことができる。
【0030】
本発明の袋体開口部自動開き装置においては、前記循環ベルトには複数の貫通孔が形成されており、前記循環ベルトに対して袋体が載置されるべき側とは反対側に設けられ当該循環ベルトの貫通孔を介して前記循環ベルト上に載置された袋体を吸引する吸引具を更に備えたことが好ましい。このことにより、循環ベルト上に載置された袋体はすぐに吸引具により貫通孔を介して循環ベルトに吸引されるので、循環ベルト上に載置された袋体を即座に循環ベルトにより搬送することができる。
【0031】
本発明の袋体開口部自動開き装置においては、前記搬送部による袋体の搬送の補助を行う搬送補助部を更に備え、この搬送補助部は、前記搬送部の循環ベルトの一部分が当接するよう設けられた補助循環ベルトからなり、前記搬送部の循環ベルトにより搬送される袋体を当該補助循環ベルトと挟みながら袋体の搬送の補助を行いこの際に袋体が湾曲させられるようになっていることが好ましい。このことにより、袋体を両面から挟んで湾曲させることができるようになり、袋体に対して湾曲を確実に付与することができる。
【0032】
本発明の袋体開口部自動開き装置においては、前記搬送部により搬送される袋体の両側方に設けられ当該袋体の搬送方向に沿って延び、搬送方向と直交する方向における袋体の位置合わせを行う一対の案内機構を更に備えたことが好ましい。このことにより、搬送部によって袋体が搬送される際に、搬送方向と直交する方向における当該袋体Wの位置合わせを行うことができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明の袋体開口部自動開き装置によれば、断裁等により開口部において表裏面のフィルムが互いに付着してしまったような袋体の該開口部を自動的に開くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1および図2は、本発明による袋体開口部自動開き装置の一の実施の形態を示す図である。
このうち、図1は、本発明の一の実施の形態における袋体開口部自動開き装置の構成の概略を示す側面図であり、図2は、図1の袋体開口部自動開き装置の上面図である。
【0035】
本実施の形態の袋体開口部自動開き装置10は、図3および図4に示すような製袋ユニット30により製造された、スタンディングパウチとよばれる袋体W(図6参照)の開口部を自動的に開くためのものである。この袋体Wは、前述のように、製袋ユニット30において、二層の帯状フィルムF1、F2と底材Sとからなるフィルム組合せ体から断裁刃44により切り離しが行われることによって形成される。
【0036】
袋体Wは、図6に示すように、一対のフィルムF´が重ね合わせられ、この重ね合わせられたフィルムF´の各辺がヒートシール(図6の斜線部分参照)されるとともに注ぎ口(口元部64)が上縁部に取り付けられ、さらに底縁部62には二つ折りされた底材S´が設けられたものとなっている。なお、このような袋体Wにおいて、図7に示すように、袋体Wの開口部で一方の帯状フィルムF等のシーラント層54bの樹脂が切断力により他方の帯状フィルムF等のシーラント層54aの樹脂に覆い重なって食い込み、シーラント層54a、54b同士が付着している場合がある。このような場合、袋体Wの開口部において表裏面のフィルム等が互いに付着してしまい、この開口部が自然に開かなくなってしまっている。本実施の形態の袋体開口部自動開き装置10は、このような袋体Wの開口部を自動的に開くためのものである。
【0037】
図1および図2に示すように、袋体開口部自動開き装置10は、筐体10aと、袋体Wを順次搬送するための循環ベルト12と、この循環ベルト12により搬送される袋体Wを湾曲させるための複数のローラ14a−14eとを備えている。これらの各ローラ14a−14eは、袋体Wが搬送されるべき領域において循環ベルト12を湾曲させるよう当該循環ベルト12を支持するようになっている。また、袋体開口部自動開き装置10は、循環ベルト12による袋体Wの搬送の補助を行うための補助循環ベルト16と、補助循環ベルト16を支持する補助ローラ18a−18dとを備えている。さらに、袋体開口部自動開き装置10は、循環ベルト12により搬送される袋体Wの幅方向両外方に設けられ当該袋体Wの搬送方向に沿って延びる案内板24を備えている。また、筐体10aの外方には、ローラ14dおよび補助ローラ18aを駆動するための駆動モータ22が取り付けられている。
【0038】
以下、このような袋体開口部自動開き装置10の各構成の詳細について図1および図2を用いて説明する。
【0039】
図1に示すように、袋体開口部自動開き装置10の筐体10aの内部には、製袋ユニット30により製造された袋体Wが図1の矢印に示すように外部から送られる循環ベルト12と、この循環ベルト12を張架する例えば5つのローラ14a−14eとが設けられている。循環ベルト12は、図2に示すように左右一対設置されており、各々の循環ベルト12が袋体Wを一つずつ順次搬送するようになっている。なお、図2において袋体Wの開口部は、循環ベルト12の延びる方向、すなわち、図2の左右方向となるよう当該袋体Wが循環ベルト12に載置されるようになっている。また、各循環ベルト12の幅の長さは、製袋ユニット30により形成される袋体Wの高さよりも小さなものとなっている(図2参照)。
また、図2に示すように、循環ベルト12には全周にわたって等間隔で複数の貫通孔12aが形成されており、後述する真空チャンバー(吸引具)20と組み合わせられることによりサクションベルトとして機能するようになっている。
【0040】
循環ベルト12を張架する各ローラ14a−14eのうち、ローラ14b、14cおよび14dは、図1に示すように袋体開口部自動開き装置10の側面図においてV字形の配置となっており、ローラ14cの近傍箇所において循環ベルト12にいわゆる谷の状態が形成されている。また、ローラ14cは図1の上下方向に移動自在となっているが、詳細については後述する。
【0041】
図1に示すように、循環ベルト12における袋体Wが外部から載置されるべき箇所の下方には真空チャンバー(吸引具)20が設置されている。この真空チャンバー20は循環ベルト12の貫通孔12aを介して、外部から送られた袋体Wを吸引するようになっている。このように、循環ベルト12に貫通孔12aが形成されているとともに、循環ベルト12に対して袋体Wが載置されるべき側とは反対側には、外部から送られた袋体Wに対して当該貫通孔12aを介して吸引を行う真空チャンバー20が設置されているので、外部から循環ベルト12上に送られた袋体Wを即座に循環ベルト12により搬送することができるようになる。
【0042】
図2に示すように、循環ベルト12の上方には、当該循環ベルト12により搬送される袋体Wの長さ方向(図2の上下方向)の位置合わせを行うための案内板24が設けられている。具体的には、案内板24は、循環ベルト12により搬送される袋体Wの両外方に設けられており、袋体Wの搬送方向(図2の左方)に沿って延びている。この案内板24は、袋体Wの高さ分だけ離間して設けられており、循環ベルト12により搬送される袋体Wの高さ方向の位置合わせを行っている。なお、各案内板24は袋体Wの高さの違いによってその設置位置を調節することができるようになっており、具体的には図2において一対の循環ベルト12の間にある案内板24aは位置固定されているが、一対の循環ベルト12の外側にある案内板24bは袋体Wの高さに応じて図2の上下方向に位置を変化させることができるようになっている。
【0043】
また、補助循環ベルト16は、図1等に示すように、循環ベルト12による袋体Wの搬送の補助を行うようになっており、この補助循環ベルト16は補助ローラ18a−18dにより張架されるようになっている。補助循環ベルト16は、左右一対の循環ベルト12に対応して左右一対設置されており(図2参照)、各々の補助循環ベルト16がそれぞれ順次搬送される袋体Wの補助搬送を行うようになっている。各補助循環ベルト16の幅の大きさは、循環ベルト12の幅の大きさとほぼ同等となっている。
【0044】
具体的には、図1に示すように、補助循環ベルト16は、循環ベルト12の一部分が当接するよう配置されている。また、補助ローラ18c、18b、18aは、それぞれローラ14b、14c、14dを押圧するよう配置されており、各ローラ間においてニップ部が形成されている。このようにして、袋体Wはローラ14b−14d間において循環ベルト12および補助循環ベルト16の間で挟まれて搬送されるようになっている。この際に、ローラ14c近傍において循環ベルト12および補助循環ベルト16が湾曲していることにより(図1参照)、袋体Wを構成する一対のフィルムF´や底材S´について、例えば表面のフィルムF´と裏面のフィルムF´との間のパス長が例えば約5mm変化するようになっている。
【0045】
ここで、ローラ14cおよび補助ローラ18bの組合せ体は、図1における上下方向に移動自在となっている。ローラ14cおよび補助ローラ18bの組合せ体が図1において上方に移動すると、循環ベルト12および補助循環ベルト16の湾曲の度合いが小さくなり、袋体Wに付与される湾曲の度合いも小さくなる。一方、ローラ14cおよび補助ローラ18bの組合せ体が図1において下方に移動すると、循環ベルト12および補助循環ベルト16の湾曲の度合いが大きくなり、袋体Wに付与される湾曲の度合いも大きくなる。
【0046】
また、駆動モータ22は、図2に示すように、筐体10aの外方に取り付けられており、ローラ14dおよび補助ローラ18aを同期して駆動させるようになっている。具体的には、駆動モータ22は、ローラ14dおよび補助ローラ18aを略同一の周速度で回転させ、このことにより循環ベルト12および補助循環ベルト16を等速度で循環移動させるようになっている。
【0047】
次に、このような構成からなる本実施の形態の袋体開口部自動開き装置10の動作について説明する。
【0048】
まず、製袋ユニット30により製造された袋体Wは、図1および図2の矢印に示すように、循環移動を行っている循環ベルト12上に載置される。ここで、循環ベルト12における袋体Wが外部から送られる箇所は真空チャンバー20の近傍となっており、循環ベルト12まで落下した袋体Wはすぐに真空チャンバー20により貫通孔12aを介して循環ベルト12に吸引される。このことにより、循環ベルト12上に載置された袋体Wを即座に循環ベルト12により搬送することができる。また、循環ベルト12により袋体Wが搬送される際に、袋体Wの高さ方向(図2の上下方向)両外方に設けられた左右一対の案内板24(24a、24b)によりこの袋体Wの高さ方向の位置合わせが行われる。
【0049】
循環ベルト12により搬送される袋体Wは、搬送途中で図1に示すようにローラ14bと補助ローラ18cとの間のニップ部に送られ、搬送工程の後半部分において循環ベルト12と補助循環ベルト16との間で挟持された状態で搬送されることとなる。そして、ローラ14cの近傍において、循環ベルト12が図1に示すようにV字形状に湾曲させられているので、搬送される袋体Wも湾曲させられることとなる。この際に、袋体Wを構成する一対のフィルムF´等について、例えば表面のフィルムF´と裏面のフィルムF´との間のパス長が例えば約5mm変化する。このため、この袋体Wの開口部が変形することとなり、表面のフィルムF´と裏面のフィルムF´との間において、開口部の延びる方向(図2の左右方向)に沿って位置ズレが生じることとなる。このため、袋体Wの開口部(図6の袋体Wの上縁部66および底縁部62に係る開口部)が自動的に開くこととなる。
【0050】
搬送工程の後半部分において循環ベルト12と補助循環ベルト16との間で搬送された袋体Wは、ローラ14dと補助ローラ18aとの間から排出される。このようにして、開口部が自動的に開かれた袋体Wを得ることができる。
【0051】
以上のように本実施の形態の袋体開口部自動開き装置10によれば、二層のフィルムF´からなり開口部を有する袋体Wを循環ベルト12が順次搬送し、複数のローラ14a−14eは循環ベルト12を湾曲させるよう当該循環ベルト12を支持し、この循環ベルト12により搬送される袋体Wを、その開口部が変形するよう湾曲させるようになっている。このように、袋体Wの開口部を変形させるよう当該袋体Wを湾曲させることにより、表面のフィルムF´と裏面のフィルムF´との間のパス長が変化し、これらの表面のフィルムF´と裏面のフィルムF´との間において、開口部の延びる方向に沿って位置ズレが生じることとなる。このため、袋体Wの開口部が自動的に開くこととなる。
【0052】
また、ローラ14cおよび補助ローラ18bの組合せ体は移動自在となっており、このローラ14cおよび補助ローラ18bの組合せ体を移動させることにより袋体Wに付与する湾曲の度合いを変化させることができるようになっている。このため、袋体Wの開口部におけるフィルムF´の接合状態に応じて袋体Wに付与する湾曲の度合いを調整することができ、袋体Wの開口部を自動的に開く動作をより確実に行うことができる。
【0053】
また、循環ベルト12の一部分が当接するよう設けられた補助循環ベルト16が当該循環ベルト12による袋体Wの搬送の補助を行うようになっており、袋体Wは循環ベルト12と補助循環ベルト16との間に挟まれながら搬送されてこの際に袋体Wが湾曲させられるようになっている。このように、袋体Wを両面から挟んで湾曲させることにより、袋体Wに対して湾曲を確実に付与することができる。
【0054】
なお、本実施の形態による袋体開口部自動開き装置は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。例えば、本実施の形態においては袋体Wが2個並列で同時に処理されるような袋体開口部自動開き装置10について説明したが、袋体Wを3個以上並列で同時に処理するよう袋体開口部自動開き装置が構成されていてもよい。
【0055】
また、袋体開口部自動開き装置において袋体Wの搬送の補助を行うための搬送補助部として補助循環ベルト16を用いる代わりに複数の押さえコロを循環ベルト12の上方に直列に設置してもよい。この場合、押さえコロ列と循環ベルト12との間にそれぞれニップ部が形成されており、搬送工程の後半部分において袋体Wは循環ベルト12と押さえコロ列との間で挟持されて搬送されるようになる。このような袋体開口部自動開き装置であっても、袋体Wに対して所望の湾曲を付与することができ、当該袋体Wの開口部を自動的に開かせることができる。
【0056】
また、真空チャンバー20を設置する代わりに、製袋ユニットにおいて断裁刃によって袋体Wが切り離されるよりも前に当該袋体Wをニップできるような位置に、前述の補助循環ベルトの入口部が配置されていてもよい。このような場合、袋体Wが帯状のフィルム組合せ体から切り離される前に、この袋体Wが循環ベルトと補助循環ベルトとの間で挟持されることとなるので、真空チャンバー20を用いなくとも袋体Wの受け渡しをスムーズに行うことができるようになる。
【0057】
また、本実施の形態の袋体開口部自動開き装置においては、袋体Wに湾曲を与える回数はローラ14c近傍のみにおける1回となっているが、ローラおよび補助ローラの設置個数を増やすことにより、袋体Wに湾曲を与える回数を複数回としてもよい。
【0058】
また、袋体開口部自動開き装置により処理が行われるべき袋体Wは、図6に示すようないわゆるスタンディングパウチからなるものに限定されることはなく、例えば積層状態にある矩形状の一対のフィルムFが三方の辺でヒートシールされたような三方袋等に対しても、本実施の形態の袋体開口部自動開き装置は同様の作用効果を奏することができる。
【0059】
また、袋体Wを外部から各循環ベルトに載置する際に、この袋体Wを1個ずつ循環ベルトに載置するような態様に限定されることはなく、製袋ユニットにより製造された袋体Wを複数枚重ね合わせて一度に循環ベルトに載置するようにしてもよい。この際には、袋体開口部自動開き装置において積層状態にある複数枚の袋体Wが一度に湾曲させられることとなるが、この場合でも各袋体Wの開口部を一度に全て開かせることができる。この方法は、製袋ユニットによる袋体Wの生産能力が比較的高い場合にとりわけ有効である。
【0060】
また、袋体開口部自動開き装置における循環ベルトの移動速度を、製袋ユニットにおける帯状のフィルム組合せ体の搬送速度と同期させるよう調整を行うようになっていてもよい。この場合は、製袋ユニットおよび袋体開口部自動開き装置の組合せ体について所望のインライン製造工程を形成することができる。
【0061】
当然のことながら、循環ベルトの移動速度が、製袋ユニットにおける帯状のフィルム組合せ体の搬送速度とは別個に独立して設定されるようになっていてもよい。このようなオフライン型の袋体開口部自動開き装置を用いる場合には、製袋ユニットを大幅に改造する必要がなく、また、袋体開口部自動開き装置を小型で簡易な構成のものとすることができる。
【0062】
また、製袋ユニットにおいて製造される袋体の個数をカウントする機構を更に設け、この個数に基づいて循環ベルトの移動速度を調整するようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の一の実施の形態における袋体開口部自動開き装置の構成の概略を示す側面図である。
【図2】図1の袋体開口部自動開き装置の上面図である。
【図3】開口部を有する袋体を製造するための製袋ユニットの構成の概略を示す斜視図である。
【図4】図3の製袋ユニットの上面図である。
【図5】帯状フィルムの構成を示す断面図である。
【図6】図3および図4に示す製袋ユニットにより製造された、いわゆるスタンディングパウチとよばれる袋体の構成を示す構成図である。
【図7】図6の袋体における開口部において、表裏面のフィルム等が互いに付着してしまったときの切断面の状態を示す断面図である。
【図8】(a)は、図6の袋体について底部における開口部が開いたときに内容物を充填した状態を示す断面図であり、(b)は、図6の袋体において底部における折り返しの底材の端部同士が互いに付着してしまったときに内容物を充填した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0064】
10 袋体開口部自動開き装置
10a 筐体
12 循環ベルト
12a 貫通孔
14a−14e ローラ
16 補助循環ベルト
18a−18d 補助ローラ
20 真空チャンバー
22 駆動モータ
24、24a、24b 案内板
30 製袋ユニット
31 フィルム重ね合わせ装置
32 底部ヒートシール熱板
33 底部パンチング装置
34 側方ヒートシール熱板
36 スリット刃
37 耳部
38 角丸パンチング装置
40 ダイセット
42 口元ヒートシール熱板
44 断裁刃
50、50a、50b 基材層
52、52a、52b アルミ層
54、54a、54b シーラント層
60 側縁部
62 底縁部
64 口元部
66 上縁部
【出願人】 【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
【出願日】 平成18年7月18日(2006.7.18)
【代理人】 【識別番号】100075812
【弁理士】
【氏名又は名称】吉武 賢次

【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之

【識別番号】100096895
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 淳平

【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁

【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基


【公開番号】 特開2008−23728(P2008−23728A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−195300(P2006−195300)