| 【発明の名称】 |
表示用の透明基板 |
| 【発明者】 |
【氏名】北川 裕一
【氏名】久保田 真稔
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| 【要約】 |
【課題】ウエルドラインを目立たなくして、外見上の見栄えの向上を図った表示用の透明基板を提供する。
【構成】透明基板30は、成形金型に溶融材料を充てんして成形している。透明基板30の背面には凹状の目盛り42が設けられている。溶融材料が合流することにより形成されるウエルドラインWが、凹状の目盛り42と重なるように発生されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 成形金型内に溶融材料を充てんして成形した、正面及び/又は背面に凹状及び/又は凸状の表示体が設けられた表示用の透明基板において、 前記溶融材料が合流することにより形成されるウエルドラインが、前記凹状及び/又は凸状の表示体と重なるように発生させていることを特徴とする表示用の透明基板。 【請求項2】 前記凹状及び/又は凸状の表示体が、長尺状の目盛りで構成され、そして、 前記ウエルドラインが、前記長尺状の目盛りの長手方向に沿って当該目盛りと重なるように発生させていることを特徴とする請求項1記載の表示用の透明基板。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、表示用の透明基板に係り、特に、成形金型内に溶融材料を充てんして形成した、正面及び/又は背面に凹状及び/又は凸状の表示体が設けられた表示用の透明基板に関するものである。 【背景技術】 【0002】 上述した表示用の透明基板としては、例えば車両に搭載されたスピードメータや、タコメータなどの表示装置に用いられるものが知られている。この表示装置に用いられる透明基板には、その表面及び/又は背面に凹状及び/又は凸状の目盛りなどの表示体が設けられている。 【0003】 そして、透明基板内に光を入射すると、その光が透明基板内を導光する。透明基板内を導光した光は、凹状及び/又は凸状の表示体で反射して運転者視点に届く。これにより、凹状及び/又は凸状の表示体が光輝して視認される。 【0004】 上述した透明基板は、成形金型内に溶融材料を充てんする射出成形により成形されている。このため必ずウエルドラインが発生してしまう。ウエルドラインとは、溶融材料が成形金型内を分岐するように流れた後に、再度合流して接合する部位に形成される接合痕である。このウエルドラインにより外見上の見栄えを損なうという問題がある。 【0005】 そこで、例えば、視認されない位置にウエルドラインを発生させるなどが考えられている。しかしながら、円盤状の透明基板のように、視認されない位置にウエルドラインを発生させることが難しいものには適用できなかった。 【特許文献1】特開2003−154550号公報 【特許文献2】特開2000−108167号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、ウエルドラインを目立たなくして、外見上の見栄えの向上を図った表示用の透明基板を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明者らは、ウエルドラインの位置を色々検討したところ、ウエルドラインを目立たなくして、外見上の見栄えの向上を図ることを見いだして、本発明を完成するに至った。 【0008】 即ち、請求項1記載の発明は、成形金型内に溶融材料を充てんして成形した、正面及び/又は背面に凹状及び/又は凸状の表示体が設けられた表示用の透明基板において、前記溶融材料が合流することにより形成されるウエルドラインが、前記凹状及び/又は凸状の表示体と重なるように発生させていることを特徴とする表示用の透明基板に存する。 【0009】 請求項1記載の発明によれば、ウエルドラインが、凹状及び/又は凸状の表示体と重なるように発生させているので、ウエルドラインが目立たなくなる。 【0010】 請求項2記載の発明は、前記凹状及び/又は凸状の表示体が、長尺状の目盛りで構成され、そして、前記ウエルドラインが、前記長尺状の目盛りの長手方向に沿って当該目盛りと重なるように発生させていることを特徴とする請求項1記載の表示用の透明基板に存する。 【0011】 請求項2記載の発明によれば、ウエルドラインが、長尺状の目盛りの長手方向に沿ってその目盛りと重なるように発生させているので、より一層、ウエルドラインが目立たなくなる。 【発明の効果】 【0012】 以上説明したように請求項1記載の発明によれば、ウエルドラインが目立たなくなり、外見上の見栄えの向上を図ることができる。 【0013】 請求項2記載の発明によれば、より一層、ウエルドラインが目立たなくなるので、より一層、外見上の見栄えの向上を図ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の表示用の透明基板を組み込んだコンビネーションメータである。図2は、図1に示すコンビネーションメータの文字板を除いた状態での部分正面図である。図3は、図1に示すコンビネーションメータのI−I線部分断面図である。図4は、図1に示すコンビネーションメータの部分拡大図である。 【0015】 このコンビネーションメータ1は、例えば車両のインストルメントパネルに取り付けられる。コンビネーションメータ1には、車両の速度を指示する速度計21(表示装置)と、車両のエンジン回転数を指示する回転計22(表示装置)と、走行距離などの各種情報を表示する液晶ディスプレイ(LCD)23と、ウォーニング24とが設けられている。 【0016】 コンビネーションメータ1は、速度計21、回転計22、LCD23及びウォーニング24を収容するケーシング25と、ケーシング25の正面に取り付けられた見返し26と、ケーシング25、見返し26の正面に取り付けられた表ガラス27と、ケーシング25の背面側に設けられた配線板28(図3)とを有している。 【0017】 上記見返し26は、上記速度計21、回転計22、LCD23及びウォーニング24に対向する部分に開口が設けられ、ケーシング25内に収容された配線板28や内機などを隠す。 【0018】 次に、上記速度計21の構成について説明する。なお、回転計22については、速度計21とほぼ同様の構成であるためここでは説明を省略する。速度計21は、文字板29と、略円盤状の透明基板30と、目盛背景板31と、指針32と、ウォーニング33と、複数の指針用光源L1と、複数の文字板用光源L2とを有している。 【0019】 複数の指針用光源L1は、図2に示すように、指針軸34を囲むように配線板28上に配置されている。複数の文字板用光源L2は、指針用光源L1を囲むように配線板28上に配置されている。指針用光源L1の周りには、ケーシング25によって遮光壁が形成されており、指針用光源L1の光が透明基板30に入射したり、文字板用光源L2の光が指針32に入射したりしないようになっている。また、上記配線板28には、発光して表示する複数のウォーニング33が配置されている。各ウォーニング33の周りにはケーシング25によって遮光壁が形成されており、ウォーニング33の光が透明基板30に入射されないようになっている。 【0020】 上記文字板29は、円盤状であり、その外周に沿って車両の速度を示す数字(=指標)が形成されている。文字板29は、指針32の指針軸34用の開口部35と、ウォーニング33用の開口36とが設けられている。 【0021】 文字板29は、図3に示すように、透明基板37と、透明基板37の正面に設けた装飾印刷層38と、装飾印刷層38の正面に設けた文字板遮光層としての遮光層39とを有している。上記透明基板37は、円盤状に設けられている。上記透明基板37は、後述する目盛部としての目盛リング部41を覆うように設けられている。 【0022】 上記装飾印刷層38は、上記指標に相当する部分、後述する透明基板30の目盛リング部41に対向する部分が除かれて設けられている。上記遮光層39は、上記指標に相当する部分、後述する目盛リング部41に対向する部分に加え、装飾ラインLに相当する部分が除かれて設けられている。 【0023】 透明基板30は、上記文字板29の背面側に設けられている。透明基板30は、導光部40と、目盛リング部41とを有している。導光部40は、文字板用光源L2からの光を導光する。目盛リング部41は、この導光部40の外周に連なって設けられている。目盛リング部41は、背面に凹状の複数の目盛り42(=表示体)が文字板29上の指標に沿って形成されている。目盛り42は長尺状に形成されている。この透明基板30は、内周側がケーシング25に支持され、外周側が後述する目盛背景板31に支持されている。 【0024】 目盛背景板31は、目盛リング部41の背景色を有している。目盛背景板31は、上記目盛リング部41に沿ってケーシング25上に配置されている。上記目盛背景板31は、透明基板30の目盛リング部41の背面に透明基板30と離間して配置されている。目盛背景板31は、文字板29上の指標から離れるに従って透明基板30に近づくテーパ43が設けられている。 【0025】 上記目盛リング部41は、文字板29の装飾印刷層38も遮光層39も形成されていない部分の背面に配置される。これにより、目盛リング部41が、文字板29の透明基板37を通して正面から視認可能となる。上記指針32は、導光部材から構成されており、指針用光源L1からの光が導かれる。上述した透明基板30は、図4に示すように、ウエルドラインWが、長尺状の目盛り42の長手方向に沿ってその目盛り42と重なるように発生させている。 【0026】 次に、この透明基板30の成形方法について、以下説明する。透明基板30は、図示しない成形金型に溶融材料を射出(充てん)して射出成形される。成形金型は、透明基板30の形状に応じた空洞部と、この空洞部に溶融材料を充てんするためのランナーと、このランナーに連なったゲートとを有している。そして、溶融材料を成形金型のランナーを通してゲートから空洞部に射出して透明基板30を成形する。 【0027】 上述したウエルドラインWの発生位置は、例えば透明基板の板厚、成形金型内のゲートの位置、ランナーの形状、成形金型の温度、成形金型内への溶融材料の射出量などを調整することによって制御できることは一般に知られている。 【0028】 上述した成形金型は、ウエルドラインWが目盛り42と重なって発生するように透明基板の板厚、ゲートの位置、ランナーの形状などが調整されている。そして、ウエルドラインWが目盛り42と重なって発生するような成形金型の温度、射出量で成形金型内へ溶融材料を射出する。 【0029】 上述した透明基板30によれば、ウエルドラインWが、長尺状の目盛り42の長手方向に沿ってその目盛り42と重なるように発生させている。このため、図4中の点線で示す従来のように目盛り42と重ならない位置にウエルドラインWが発生する場合に比べて、ウエルドラインWが目立たなくなり、外見上の見栄えの向上を図ることができる。 【0030】 なお、上述した実施形態によれば、表示体としては長尺状の目盛り42であったが、本発明はこれに限ったものではない。表示体としては透明基板30の正面又は背面に凹状、凸状に形成されたものであればよく、例えば装飾模様であったり、数字などであってもよい。また、ウエルドラインWの発生位置を最高目盛又は0目盛位置である端部とすることにより目立たなくしてもよい。 【0031】 また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。 【図面の簡単な説明】 【0032】 【図1】本発明の表示用の透明基板を組み込んだコンビネーションメータである。 【図2】図1に示すコンビネーションメータの文字板を除いた状態での部分正面図である。 【図3】図1に示すコンビネーションメータのI−I線部分断面図である。 【図4】図1に示すコンビネーションメータの部分拡大図である。 【符号の説明】 【0033】 30 透明基板 42 目盛り(表示体) W ウエルドライン
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月5日(2006.9.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060690 【弁理士】 【氏名又は名称】瀧野 秀雄
【識別番号】100108017 【弁理士】 【氏名又は名称】松村 貞男
【識別番号】100075421 【弁理士】 【氏名又は名称】垣内 勇
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| 【公開番号】 |
特開2008−62422(P2008−62422A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−240109(P2006−240109) |
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