| 【発明の名称】 |
成形機制御装置及び成形機制御方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】増田 元
【氏名】日野 邦昭
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| 【要約】 |
【課題】取出ミスが発生したかどうかを確実に判断することができ、金型装置が破損するのを防止することができるようにする。
【構成】取出し用の駆動部と、支持部材と、支持部材によって支持され、取出位置及び受渡位置を採る把持部材と、把持部材の位置を算出する位置算出部と、把持部材が、取出位置から受渡位置まで移動する間の、取出待機位置に到達したときに、成形サイクルの開始を指示する成形サイクル開始指示処理手段と、把持部材が取出待機位置に到達した後の所定のタイミングまでの間、成形品の取出ミスが発生したかどうかを判断する取出状態判定処理手段とを有する。一旦、ディスク基板を吸着した後にディスク基板を落としてしまっても、取出ミスが発生したと判断することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)取出し用の駆動部と、 (b)該駆動部を駆動することによって移動自在に配設された支持部材と、 (c)該支持部材によって支持され、成形品を、負圧によって吸着し、把持するとともに、型内において成形品と対向する取出位置、及び型外において成形品を受け渡す受渡位置を採る把持部材と、 (d)該把持部材の位置を算出する位置算出部と、 (e)前記把持部材が、取出位置から受渡位置まで移動する間の、成形品が、型内から完全に取り出されたことを確認するための取出待機位置に到達したときに、成形サイクルの開始を指示する成形サイクル開始指示処理手段と、 (f)前記把持部材が取出待機位置に到達した後の所定のタイミングまでの間、成形品の取出ミスが発生したかどうかを判断する取出状態判定処理手段とを有することを特徴とする成形機制御装置。 【請求項2】 前記取出状態判定処理手段は、前記把持部材が取出待機位置に到達してから遅延時間が経過するまでの間、取出ミスが発生したかどうかを判断する請求項1に記載の成形機制御装置。 【請求項3】 前記取出状態判定処理手段は、前記把持部材が受渡位置に到達するまでの間、取出ミスが発生したかどうかを判断する請求項1に記載の成形機制御装置。 【請求項4】 前記取出状態判定処理手段は、前記把持部材による吸着圧力が閾値より低い場合に、取出ミスが発生したと判断する請求項1〜3のいずれか1項に記載の成形機制御装置。 【請求項5】 前記取出ミスが発生した場合に、型閉じを禁止する型閉禁止処理手段を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の成形機制御装置。 【請求項6】 (a)取出し用の駆動部を駆動することによって支持部材を移動させ、 (b)該支持部材によって支持された把持部材により、成形品を、負圧によって吸着し、把持し、型内において成形品と対向する取出位置と、型外において成形品を受け渡す受渡位置との間を移動させ、 (c)前記把持部材の位置を算出し、 (d)前記把持部材が、取出位置から受渡位置まで移動する間の、成形品が、型内から完全に取り出されたことを確認するための取出待機位置に到達したときに、成形サイクルの開始を指示し、 (e)前記把持部材が取出待機位置に到達した後の所定のタイミングまでの間、成形品の取出ミスが発生したかどうかを判断することを特徴とする成形機制御方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、成形機制御装置及び成形機制御方法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、成形機、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填し、該キャビティ空間内において冷却して固化させた後、成形品、例えば、ディスク基板を取り出すようになっている。 【0003】 前記射出成形機は前記金型装置、型締装置、射出装置等を有し、前記金型装置は固定金型及び可動金型を備え、前記型締装置は、固定プラテン及び可動プラテンを備え、型締用モータを駆動することによって可動プラテンを進退させることにより型閉じ、型締め及び型開きを行う。 【0004】 一方、前記射出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱して溶融させる前記加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出する射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが進退自在に、かつ、回転自在に配設される。そして、計量工程時に、計量用モータを駆動することによってスクリューを回転させると、樹脂が計量され、加熱シリンダ内におけるスクリューより前方に樹脂が溜められ、射出工程時に、射出用モータを駆動することによってスクリューを前進させると、前方に溜められた樹脂が射出され、型締めが行われた状態の金型装置のキャビティ空間に充填される。 【0005】 さらに、該キャビティ空間内の樹脂が冷却されてディスク基板になり、型開きが行われると、エジェクタ装置の突出し用の駆動部としての突出し用モータが駆動され、エジェクタピンが前進させられて前記ディスク基板突き出され、離型させられる。なお、突出し用の駆動部として、前記突出し用モータに代えて、突出し用エアシリンダ、突出し用油圧シリンダ等を使用することができる。そして、離型させられたディスク基板を、取出機によって把持して取り出すことができる(例えば、特許文献1参照。)。 【0006】 ところで、前記取出機においては、ディスク基板を吸着することによって取り出すようにしている。この種の取出機においては、アーム、該アームの先端に取り付けられたチャック板、該チャック板に配設された吸盤に負圧を及ぼす真空ポンプ、前記アームを揺動させる取出用モータ等を備え、該取出用モータを駆動することによってアームを移動させ、チャック板をディスク基板と対向する位置、すなわち、取出位置に置き、負圧によってディスク基板を吸着するようにしている。 【0007】 この場合、ディスク基板が、金型装置内、すなわち、型内から完全に取り出されたことを確認するための位置が取出待機位置として設定されるとともに、取出機において、チャック板がディスク基板を吸着する圧力、すなわち、吸着圧力が算出され、チャック板が取出待機位置を通過したときに、吸着圧力が閾値以上であるかどうかを判断し、吸着圧力が閾値より低い場合に、ディスク基板の取出ミスが発生したと判断するようにしている。なお、この場合、吸着圧力は大気圧と吸盤に作用する圧力(負圧)との差を表し、吸着圧力が高いほど、大気圧と吸盤に作用する圧力との差が大きく、吸着する力が大きくなり、吸着圧力が低いほど、大気圧と吸盤に作用する圧力との差が小さく、吸着する力が小さくなる。 【特許文献1】特開2003−231130号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 しかしながら、前記従来の取出機においては、チャック板を取出位置から取出待機位置に移動させる間に、一旦、ディスク基板を吸着して吸着圧力が高くなった後にディスク基板を落としてしまうことがあり、その場合、吸着圧力が閾値より低くなる前にチャック板が取出待機位置を通過してしまうことがある。 【0009】 その場合、取出ミスが発生したと判断することができず、そのまま、次の成形サイクルが開始され、型閉じが行われると、金型装置が落下したディスク基板を挟んでしまい、金型装置が破損してしまう。 【0010】 本発明は、前記従来の取出機の問題点を解決して、取出ミスが発生したかどうかを確実に判断することができ、金型装置が破損するのを防止することができる成形機制御装置及び成形機制御方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 そのために、本発明の成形機制御装置においては、取出し用の駆動部と、該駆動部を駆動することによって移動自在に配設された支持部材と、該支持部材によって支持され、成形品を、負圧によって吸着し、把持するとともに、型内において成形品と対向する取出位置、及び型外において成形品を受け渡す受渡位置を採る把持部材と、該把持部材の位置を算出する位置算出部と、前記把持部材が、取出位置から受渡位置まで移動する間の、成形品が、型内から完全に取り出されたことを確認するための取出待機位置に到達したときに、成形サイクルの開始を指示する成形サイクル開始指示処理手段と、前記把持部材が取出待機位置に到達した後の所定のタイミングまでの間、成形品の取出ミスが発生したかどうかを判断する取出状態判定処理手段とを有する。 【発明の効果】 【0012】 本発明によれば、成形機制御装置においては、取出し用の駆動部と、該駆動部を駆動することによって移動自在に配設された支持部材と、該支持部材によって支持され、成形品を、負圧によって吸着し、把持するとともに、型内において成形品と対向する取出位置、及び型外において成形品を受け渡す受渡位置を採る把持部材と、該把持部材の位置を算出する位置算出部と、前記把持部材が、取出位置から受渡位置まで移動する間の、成形品が、型内から完全に取り出されたことを確認するための取出待機位置に到達したときに、成形サイクルの開始を指示する成形サイクル開始指示処理手段と、前記把持部材が取出待機位置に到達した後の所定のタイミングまでの間、成形品の取出ミスが発生したかどうかを判断する取出状態判定処理手段とを有する。 【0013】 この場合、前記把持部材が取出待機位置に到達したときに、成形サイクルの開始が指示され、前記把持部材が取出待機位置に到達した後の所定のタイミングまでの間、成形品の取出ミスが発生したかどうかを判断するようになっているので、一旦、ディスク基板を吸着した後にディスク基板を落としてしまっても、取出ミスが発生したと判断することができる。したがって、取出ミスが発生したと判断された場合、型閉じを禁止することができるので、金型装置が落下した成形品を挟むことがなくなり、金型装置が破損するのを防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、成形機としての射出成形機について説明する。 【0015】 図1は本発明の実施の形態における取出機の制御回路を示すブロック図、図2は本発明の実施の形態における射出成形機の要部を示す斜視図である。 【0016】 図において、11は第1のプラテンとしての固定プラテンであり、該固定プラテン11とベースプレートとしての図示されないトグルサポートとが対向させて配設され、固定プラテン11とトグルサポートとの間に4本の図示されないタイバーが架設される。また、前記固定プラテン11と対向させて、かつ、タイバーに沿って第2のプラテンとしての可動プラテン13が進退自在に配設され、前記トグルサポートと可動プラテン13との間に図示されないトグル機構が配設される。型締用の駆動部としての型締用モータ45を駆動すると、発生させられた回転がトグル機構に伝達され、前記可動プラテン13が進退させられる。なお、固定プラテン11、トグルサポート、可動プラテン13、トグル機構、型締用モータ45等によって型締装置が構成される。 【0017】 そして、前記固定プラテン11及び可動プラテン13に、互いに対向させて第1の金型としての固定金型15及び第2の金型としての可動金型16がそれぞれ取り付けられ、固定金型15及び可動金型16によって金型装置が構成される。 【0018】 また、41は第1の制御部としての主制御部であり、該主制御部41は、演算装置としてのCPUから成り、各種のデータに基づいてコンピュータとして機能し、各種の処理を行う。なお、演算装置として、CPUに代えてMPUを使用することができる。42はRAM、ROM、フラッシュメモリ等のメモリ、43はスイッチ、キー、ボタン等の操作要素を備えた操作部、44はディスプレイ、ランプ等を備えた表示部である。前記操作部43及び表示部44は図示されない操作盤上に配設される。また、操作部43及び表示部44を一体化したタッチパネルを使用することができる。 【0019】 前記構成の型締装置において、主制御部41の図示されない型開閉処理手段(型開閉処理部)が、型開閉処理を行い、型締用モータ45を駆動すると、トグル機構が伸展させられ、可動プラテン13が前進させられて型閉じが行われ、固定金型15に可動金型16が当接させられる。続いて、型締用モータ45を更に駆動すると、トグル機構において型締力が発生させられ、該型締力で固定金型15に可動金型16が押し付けられて型締めが行われ、固定金型15と可動金型16との間にキャビティ空間が形成される。また、型締用モータ45を逆方向に駆動すると、トグル機構が屈曲させられ、可動プラテン13が後退させられ、型開きが行われる。 【0020】 そして、前記型締めが行われた状態で、図示されない射出装置から成形材料としての樹脂が射出され、前記キャビティ空間に充填され、冷却されると、成形品としてのディスク基板が成形される。 【0021】 続いて、型開きが行われるのに伴って、可動プラテン13側に配設された図示されないエジェクタ装置において、突出し用の駆動部としての突出し用モータ46が駆動されると、前記エジェクタ装置のエジェクタピンが前進させられて、ディスク基板が突き出され、離型させられる。このとき、取出機が作動させられてディスク基板が把持され、取り出される。なお、突出し用の駆動部として、前記突出し用モータに代えて、突出し用エアシリンダ、突出し用油圧シリンダ等を使用することができる。 【0022】 前記取出機は、前記主制御部41と接続された第2の制御部としての取出機制御部29、可動プラテン13、すなわち、可動金型16の位置を検出する位置検出部18、及びディスク基板を取り出すための取出機構25を備え、前記位置検出部18は、固定プラテン11に取り付けられた図示されないエンコーダ、及び可動プラテン13に取り付けられ、固定プラテン11と可動プラテン13との間に架設された図示されない磁気スケールを備え、可動プラテン13が移動するのに伴って、磁気スケールはエンコーダに対して相対的に移動させられ、エンコーダは、可動金型16の位置を連続的に検出し、検出された位置を取出機制御部29に送る。該取出機制御部29は、演算装置としてのCPUから成り、各種のデータに基づいてコンピュータとして機能し、各種の処理を行う。なお、前記演算装置として、CPUに代えてMPUを使用することができる。本実施の形態においては、取出機制御部29と主制御部41とが別体に形成されているが、取出機制御部29と主制御部41とを一体に形成することができる。 【0023】 前記取出機構25は、取出し用の駆動部としての取出し用モータ81、及び該取出し用モータ81の出力軸と連結され、旋回軸sh1を揺動中心として、移動自在に、本実施の形態においては、揺動自在に配設された支持部材としてのアーム部材82、該アーム部材82の先端に取り付けられ、アーム部材82の移動、本実施の形態においては、揺動に伴って移動させられる把持部材としてのチャック板83を備え、該チャック板83に、ディスク基板を吸着によって把持するための図示されない吸盤が配設される。前記アーム部材82、チャック板83等によって、型内揺動部が構成される。 【0024】 この場合、前記アーム部材82は、取出し用モータ81を駆動することによって揺動させられ、それに伴って、チャック板83は、型内において可動金型16に付着しているディスク基板と対向し、ディスク基板の取出しを開始する取出位置、及び金型装置の外、すなわち、型外において金型装置に近接し、後処理を行う装置(後処理装置)にディスク基板を受け渡す受渡位置を採る。 【0025】 したがって、取出機制御部29の図示されない取出機操作処理手段(取出機操作処理部)は、取出機操作処理を行い、前記取出し用モータ81を駆動することによって、アーム部材82を回動させ、チャック板83を取出位置に置くことができる。なお、51はチャック板83の位置を算出するための位置算出部としてのエンコーダ、58は負圧源としての真空ポンプ、61〜63は管路、65は切換弁、67は管路61内の圧力、すなわち、吸盤に作用する圧力(負圧)を検出する圧力検出部としての圧力センサ、71はタイマである。また、前記取出し用モータ81、アーム部材82、チャック板83、エンコーダ51、取出機制御部29等によって成形機制御装置が構成される。 【0026】 次に、前記構成の取出機を使用して金型装置からディスク基板を取り出す手順について説明する。 【0027】 図3は本発明の実施の形態における取出機の動作を示す第1のタイムチャート、図4は本発明の実施の形態における取出機の動作を示すタイムチャートの比較図、図5は本発明の実施の形態における取出機の動作を示す第2のタイムチャートである。 【0028】 まず、固定金型15(図2)に、可動金型16との間にディスク基板が成形された状態で前記チャック板83は受渡位置で待機している。この状態で、主制御部41(図1)から型締用モータ45に型開信号が送られると、型締用モータ45が駆動され、可動プラテン13が後退させられ、型開きが開始される。 【0029】 そして、図3のタイミングt1で、可動金型16が型開限位置に到達し、主制御部41から送られる型開限信号がオフからオンになると、取出機制御部29の図示されない型閉禁止処理手段(型閉禁止処理部)は、型閉禁止処理を行い、型閉禁止信号をオンからオフにして、主制御部41に送り、型閉じを禁止する。そして、前記取出機操作処理手段は、取出し用モータ81に型内進入開始信号を送り、取出し用モータ81を駆動する。その結果、アーム部材82が回動させられ、チャック板83は、固定金型15と可動金型16との間に進入し、取出位置に置かれ、ディスク基板と対向させられる。 【0030】 このとき、前記取出機制御部29の図示されない吸着処理手段(吸着処理部)は、吸着処理を行い、切換弁65を開放し、真空ポンプ58からの負圧をチャック板83に送る。 【0031】 続いて、前記主制御部41の図示されない突出し処理手段(突出し処理部)は、突出し処理を行い、突出し用モータ46に突出し開始信号を送り、その結果、図示されないエジエクタピンがディスク基板を突き出す。 【0032】 それに伴って、タイミングt2でチャック板83によるディスク基板の吸着が開始されると、チャック板83によってディスク基板を吸着する吸着圧力pmが立ち上がる。 【0033】 そして、取出機制御部29の図示されない取出状態判定処理手段(取出状態判定処理部)は、取出状態判定処理を行い、圧力センサ67によって検出された圧力psを読み込み、該圧力psと大気圧patmとの差Δpを吸着圧力pmとして算出し、吸着圧力pmが閾値Δpthに到達したかどうかを判断する。続いて、タイミングt3で吸着圧力pmが閾値Δpthに到達すると、取出状態判定処理手段は、チャック板83がディスク基板を吸着したことを確認し、吸着確認信号をオフからオンにする。 【0034】 このようにして、チャック板83はディスク基板を把持する。 【0035】 続いて、前記取出機操作処理手段は、取出し用モータ81を逆方向に駆動してチャック板83を受渡位置に移動させる。 【0036】 そして、吸着したディスク基板が、固定金型15と可動金型16との間から取り出されたかどうかを判断するために、型外において、受渡位置より手前(作動位置側)に取出待機位置が設定される。また、本実施の形態においては、前記取出し用モータ81にエンコーダ51が配設される。 【0037】 次に、取出機制御部29の図示されない位置判定処理手段(位置判定処理部)は、位置判定処理を行い、エンコーダ51の出力信号を読み込み、出力信号があらかじめ設定された値と等しくなったかどうかによって、チャック板83が取出待機位置に到達したかどうかを判断する。本実施の形態においては、エンコーダ51の出力信号に基づいてアーム部材82が取出待機位置に到達したかどうかを判断するようになっているが、金型装置の近傍に近接スイッチ、透過型の光電センサ等を配設し、アーム部材82が所定の位置に到達したことを確認することによってチャック板83が取出待機位置に到達したかどうかを判断することができる。 【0038】 そして、前記位置判定処理手段が、タイミングt4でチャック板83が取出待機位置に到達したと判断すると、取出機制御部29の図示されない型閉許処理手段(型閉許処理部)は、型閉許処理を行い、型閉禁止信号をオフからオンにして主制御部41に送り、型閉じを許可する。その結果、主制御部41の図示されない型閉処理手段(型閉処理部)は、型閉処理を行い、型閉開始信号を発生させる。該型閉開始信号はパルス信号から成り、タイミングt5でパルス信号が立ち下がると、主制御部41は型開限信号をオンからオフにする。 【0039】 ところで、チャック板83を受渡位置に移動させている間に、吸着したディスク基板を、固定金型15と可動金型16との間から完全に取り出すことができないまま、落としてしまうことがあり、その場合、取出ミスが発生したことを判断することができず、そのまま、次の成形サイクルが開始され、型閉じが行われると、落下したディスク基板が固定金型15と可動金型16との間に挟まってしまい、固定金型15及び可動金型16が破損してしまう。 【0040】 そこで、前記取出状態判定処理手段は、チャック板83がディスク基板を吸着したことを確認した後も、吸着圧力pmが閾値Δpth以上であるかどうかによって取出ミスが発生したかどうかを判断し、吸着圧力pmが閾値Δpthより低くなると、ディスク基板の取出ミスが発生したと判断するようにしている。 【0041】 ところが、図4に示されるように、チャック板83が取出待機位置に到達する直前のタイミングt11で、ディスク基板を落としてしまった場合、その後、吸着圧力pmは低くなり始めるが、チャック板83が取出待機位置に到達するタイミングt4では、吸着圧力pmは閾値Δpth以上であり、タイミングt12で吸着圧力pmが閾値Δpthより低くなるので、ディスク基板の取出ミスが発生したと判断することができなくなってしまう。 【0042】 その結果、タイミングt4で型閉禁止信号がオフからオンにされて主制御部41に送られ、型閉じが許可されてしまう。 【0043】 そこで、本実施の形態においては、前記取出状態判定処理手段は、タイミングt4でチャック板83が取出待機位置に到達した後も、所定のタイミングまでの間、本実施の形態においては、あらかじめ設定された時間、すなわち、遅延時間τが経過するまでの間、吸着圧力pmが閾値Δpth以上であるかどうかを判断し、吸着圧力pmが閾値Δpthより低くなると、ディスク基板の取出ミスが発生したと判断するようにしている。そのために、タイミングt4でチャック板83が取出待機位置に到達すると、取出機制御部29の図示されない計時処理手段(計時処理部)は、計時処理を行い、タイマ71による計時を開始する。 【0044】 そして、図5に示されるように、前記位置判定処理手段が、タイミングt4でチャック板83が取出待機位置に到達したと判断すると、取出機制御部29の図示されない成形サイクル開始指示処理手段(成形サイクル開始指示処理部)は、成形サイクル開始指示処理を行い、型閉禁止信号をオフからオンにして主制御部41に送ることによって、型閉じの開始及び成形サイクルの開始を指示する。これに伴って、前記型閉処理手段は、成形サイクルを開始し、型閉開始信号を発生させるが、遅延時間τが経過するまでの所定のタイミングt12で吸着圧力pmが閾値Δpthより低くなると、前記取出状態判定処理手段は、ディスク基板の取出ミスが発生したと判断し、型閉禁止処理手段は、型閉禁止信号をオンからオフにして型閉じを禁止する。 【0045】 なお、前記遅延時間τは、仮に、チャック板83が取出待機位置に到達するのと同時にディスク基板を落としたときに、吸着圧力pmが低くなり始めて、閾値Δpthより低くなって、型閉禁止処理手段が型閉禁止信号をオンからオフにして型閉じを禁止したときに、ディスク基板を挟まないで可動金型16を停止させることができるように設定され、例えば、50〔msec〕程度とする。 【0046】 このように、本実施の形態においては、チャック板83が取出待機位置に到達した後、遅延時間τが経過するまで、型閉じを禁止することができるので、ディスク基板の取出ミスが発生したかどうかを確実に判断することができる。したがって、落下したディスク基板が金型装置15と金型装置16との間に挟まることがなくなるので、金型装置15及び16が破損するのを防止することができる。 【0047】 また、本実施の形態においては、チャック板83が取出待機位置に到達した後、遅延時間τが経過するまでの間、取出ミスが発生したかどうかを判断するようになっているが、所定のタイミングまでの間、例えば、チャック板83が受渡位置に到達するまでの間、取出ミスが発生したかどうかを判断することができる。その場合、前記取出状態判定処理手段は、チャック板83が受渡位置に到達するまでの間、吸着圧力pmが閾値Δpth以上であるかどうかを判断し、吸着圧力pmが閾値Δpthより低くなると、ディスク基板の取出スが発生したと判断する。 【0048】 また、アーム部材82にディスク基板を検出するためのファイバセンサを取り付け、該ファイバセンサによってディスク基板が落ちたかどうかを判断することができる。 【0049】 なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。 【図面の簡単な説明】 【0050】 【図1】本発明の実施の形態における取出機の制御回路を示すブロック図である。 【図2】本発明の実施の形態における射出成形機の要部を示す斜視図である。 【図3】本発明の実施の形態における取出機の動作を示す第1のタイムチャートである。 【図4】本発明の実施の形態における取出機の動作を示すタイムチャートの比較図である。 【図5】本発明の実施の形態における取出機の動作を示す第2のタイムチャートである。 【符号の説明】 【0051】 29 取出機制御部 51 エンコーダ 81 取出し用モータ 82 アーム部材 83 チャック板
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002107 【氏名又は名称】住友重機械工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月28日(2006.8.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096426 【弁理士】 【氏名又は名称】川合 誠
【識別番号】100089635 【弁理士】 【氏名又は名称】清水 守
【識別番号】100116207 【弁理士】 【氏名又は名称】青木 俊明
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| 【公開番号】 |
特開2008−49684(P2008−49684A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−231244(P2006−231244) |
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