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【発明の名称】 長尺ベルトの連続加硫方法およびその装置
【発明者】 【氏名】井上 伸夫

【要約】 【課題】熱盤からの熱を効率的に伝達することを可能にして、効果的な加硫により、加硫装置の短縮・小型化を実現して設備費を軽減し、加硫ベルト表面の平滑化も図れる長尺ベルトの連続加硫方法およびその装置を提供することを目的とする。

【構成】熱盤4、5により加圧される上下一対の金属製無端バンド2、3間にてゴムベルト1を連続加硫する長尺ベルトの連続加硫方法において、所定の加硫圧にて平板状の熱盤4、5を加圧してゴムベルト1を加硫した後、前記熱盤4、5への加圧力を減圧すると同時に金属製無端バンド2、3を駆動して前記ゴムベルト1を所定長さ送り、順次これを繰り返すことにより、平板状の熱盤4、5の採用によって効率的で均一な加圧および熱伝達が可能となり、全体の加硫時間の短縮、装置の小型化を実現し、加硫工程間でのゴムベルト1の送り時にもある程度の加圧力を保持してブリードアウト現象を抑制する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱盤により加圧される上下一対の金属製無端バンド間にてゴムベルトを連続加硫する長尺ベルトの連続加硫方法において、所定の加硫圧にて平板状の熱盤を加圧してゴムベルトを加硫した後、前記熱盤への加圧力を減圧すると同時に金属製無端バンドを駆動して前記ゴムベルトを所定長さ送り、順次これを繰り返すことを特徴とする長尺ベルトの連続加硫方法。
【請求項2】
前記熱盤内に高熱の蒸気あるいは熱水を通すとともに、これらの蒸気あるいは熱水を前記金属製無端バンドの内周面に噴出させることを特徴とする請求項1に記載の長尺ベルトの連続加硫方法。
【請求項3】
前記加硫圧が3〜4Mpa程度、減圧加圧力が0.5Mpa程度であることを特徴とする請求項1または2に記載の長尺ベルトの連続加硫方法。
【請求項4】
平板状の熱盤により加圧される上下一対の金属製無端バンド間にてゴムベルトを連続加硫する長尺ベルトの連続加硫装置において、駆動ドラムおよび従動ドラム間に懸回される金属製無端バンドを上下に対向配設するとともに、これら一対の金属製無端バンドにおける対向面の内周面に、内部に蒸気あるいは熱水通路と金属製無端バンドの内周面に向かう吹出孔を多数形成した熱盤をそれぞれ配設したことを特徴とする長尺ベルトの連続加硫装置。
【請求項5】
前記吹出孔を囲む熱盤の周囲に密封手段を配設したことを特徴とする請求項4に記載の長尺ベルトの連続加硫装置。
【請求項6】
前記金属製無端バンドの厚さが0.5〜2.5mm、好適には1.2mmとしたことを特徴とする請求項4または5に記載の長尺ベルトの連続加硫装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、熱盤により加圧される上下一対の金属製無端バンド間にてゴムベルトを連続加硫する長尺ベルトの連続加硫方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、コンベアベルト等のゴム製の長尺ベルトを加硫成形にて製造するには、平プレスに長尺の未加硫の生ベルトを断続的に送り込んで加硫成形を繰り返すバッチ加硫方式が主流であった。図5に従来のバッチ加硫方式の典型例を示す。未加硫の生ベルト21を所定長(L)の上下の熱盤24、25の間に送り込み、加圧シリンダ29を上昇させて上下の熱盤24、25にて未加硫の生ベルト21を挟持・加圧して、生ベルト21の所定長さLを加熱加硫する。次いで、下熱盤25を下方へ退避させて加硫済みベルトをオーバーラップ部分αを考慮して、L−αの長さを引き出し、また、未加硫ベルト部分を加圧して加熱加硫する、以下、順次これを繰り返してバッチ加硫を行う。
【0003】
しかしながら、このような従来のバッチ加硫方式では、前述したように、1回毎の加硫と加硫との間の継ぎ目部分に加硫の不連続部分が発生するのを避けるために、オーバーラップ部分αを考慮して加硫している。このため、このオーバーラップ部分がオーバー加硫となることは避けられなかった。一般に、アンダー加硫よりは性能低下が少ないことからバッチ加硫におけるオーバー加硫は已むを得ないこととされてきた。また、通常、加硫の途中で加硫圧を減少させるとゴム中に気泡を発生するブリードアウト現象が生じることから、バッチ毎に加硫が完了するまで加硫圧を減少させることは禁物であり、全体として加硫が完了するまでに多大の時間を要していた。そこで、このような断続的な加硫に代わるものとして、金属製無端バンドを使用した連続加硫方式のものが提案された(例えば下記特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平5−301299号公報(公報段落0014参照)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図6を用いて前記特許文献1に開示されたコンベアベルトの連続製造方法を説明する。図示外の油圧シリダにより下熱盤35に対して上熱盤34が加圧されるように、これらの上下熱盤34、35がそれぞれ上下金属製無端バンド32、33の対向面の内周面に配設される。各熱盤34、35と金属製無端バンド32、33の内周面との間には多数のコロ36が介設されて、金属製無端バンド32、33が回動する際の、熱盤と金属製無端バンドとの摩擦抵抗を減少させるように構成したものである。
【0005】
ところが、多数のコロ36を介して熱盤と金属製無端バンドの内周面とが点接触により接続されているため、熱盤からの熱が金属製無端バンドを介して加硫すべきベルト31に充分に伝わらずに熱効率が劣り、そのため、金属製無端バンドを長尺とせねばならず加硫装置の大型化は避けられない上、点接触のコロを介した熱盤の加圧に起因して、加硫製品のゴムベルトの表面に波打ち現象を生じ、表面の平滑度に支障を来す虞れがあった。
【0006】
そこで本発明は、このような従来の長尺ベルトの連続加硫方法における諸課題を解決し、熱盤からの熱を効率的に伝達することを可能にして、効果的な加硫により、加硫装置の短縮・小型化を実現して設備費を軽減し、加硫ベルト表面の平滑化も図れる長尺ベルトの連続加硫方法およびその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このため本発明は、熱盤により加圧される上下一対の金属製無端バンド間にてゴムベルトを連続加硫する長尺ベルトの連続加硫方法において、所定の加硫圧にて平板状の熱盤を加圧してゴムベルトを加硫した後、前記熱盤への加圧力を減圧すると同時に金属製無端バンドを駆動して前記ゴムベルトを所定長さ送り、順次これを繰り返すことを特徴とする。また本発明は、前記熱盤内に高熱の蒸気あるいは熱水を通すとともに、これらの蒸気あるいは熱水を前記金属製無端バンドの内周面に噴出させることを特徴とする。また本発明は、前記加硫圧が3〜4Mpa程度、減圧加圧力が0.5Mpa程度であることを特徴とする。また本発明は、平板状の熱盤により加圧される上下一対の金属製無端バンド間にてゴムベルトを連続加硫する長尺ベルトの連続加硫装置において、駆動ドラムおよび従動ドラム間に懸回される金属製無端バンドを上下に対向配設するとともに、これら一対の金属製無端バンドにおける対向面の内周面に、内部に蒸気あるいは熱水通路と金属製無端バンドの内周面に向かう吹出孔を多数形成した熱盤をそれぞれ配設したことを特徴とする。また本発明は、前記吹出孔を囲む熱盤の周囲に密封手段を配設したことを特徴とする。また本発明は、前記金属製無端バンドの厚さが0.5〜2.5mm、好適には1.2mmとしたことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、熱盤により加圧される上下一対の金属製無端バンド間にてゴムベルトを連続加硫する長尺ベルトの連続加硫方法において、所定の加硫圧にて平板状の熱盤を加圧してゴムベルトを加硫した後、前記熱盤への加圧力を減圧すると同時に金属製無端バンドを駆動して前記ゴムベルトを所定長さ送り、順次これを繰り返すことにより、平板状の熱盤の採用によって効率的で均一な加圧および熱伝達が可能となり、全体の加硫時間の短縮および装置の小型化を実現するとともに、加硫工程間でのゴムベルトの送り時にもある程度の加圧力を保持できるので、ブリードアウト現象を生じることもない。
【0009】
また、前記熱盤内に高熱の蒸気あるいは熱水を通すとともに、これらの蒸気あるいは熱水を前記金属製無端バンドの内周面に噴出させる場合は、高熱の蒸気あるいは熱水が通されたことによって熱盤自体を効果的に加熱することを可能にするとともに、ゴムベルトの送り時にも、金属製無端バンドを介してゴムベルトに所定の加圧力を付与でき、熱盤と金属製無端バンドの内周面との間に流体摩擦層を形成させて、金属製無端バンドの駆動力を低減させて装置の小型化が実現できるとともに、金属製無端バンドに掛かる応力を軽減して、寿命の長大化が図れる。さらに、前記加硫圧が3〜4Mpa程度、減圧加圧力が0.5Mpa程度である場合は、加硫時の最適の加硫圧と送り時の最適の加圧力の選定により、ゴムベルトにブリードアウト現象等を生じさせずに、均一で迅速な加硫を可能にして、品質の均一な加硫ゴムベルトが得られる。
【0010】
さらにまた、平板状の熱盤により加圧される上下一対の金属製無端バンド間にてゴムベルトを連続加硫する長尺ベルトの連続加硫装置において、駆動ドラムおよび従動ドラム間に懸回される金属製無端バンドを上下に対向配設するとともに、これら一対の金属製無端バンドにおける対向面の内周面に、内部に蒸気あるいは熱水通路と金属製無端バンドの内周面に向かう吹出孔を多数形成した熱盤をそれぞれ配設したことにより、比較的簡素な部品の組合せ構造により、金属製無端バンドの駆動力の低減化による低負荷での効率的な加硫と、容易なる熱盤の熱源の確保や効率的で均一な加圧および熱伝達が可能となり、加硫時間の短縮および装置の小型化を実現するとともに、加硫工程間でのブリードアウト現象の発生も有効に抑制できる。
【0011】
また、前記吹出孔を囲む熱盤の周囲に密封手段を配設した場合は、熱盤と金属製無端バンドの内周面との間からの蒸気あるいは熱水の漏洩が防止されて、熱盤と金属製無端バンド間の流体摩擦効果の維持と、熱盤自体空の圧力に加えて蒸気あるいは熱水による加圧力を確実に維持することができる。さらに、前記金属製無端バンドの厚さが0.5〜2.5mm、好適には1.2mmとした場合は、加硫および送り時の加圧力の確保を維持しつつ、金属製無端バンドの駆動時の引張り強度を確保した上で、駆動ドラムおよび従動ドラム間に懸回される金属製無端バンドの設計上可能な限りでのしなやかさが維持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の長尺ベルトの連続加硫方法およびその装置についてその実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の長尺ベルトの連続加硫方法およびその装置の1つの実施例の原理を表した概念側断面図、図2は本発明の長尺ベルトの連続加硫装置の全体斜視図、図3はその横断面図、図4は連続加硫における加硫圧とベルト移動時の加圧力とを表したタイムテーブルである。本発明の長尺ベルトの連続加硫方法の基本的な構成は、図1に示すように、熱盤4、5により加圧される上下一対の金属製無端バンド2、3間にてゴムベルト1を連続加硫する長尺ベルトの連続加硫方法において、所定の加硫圧にて平板状の熱盤4、5を加圧してゴムベルト1を加硫した後、前記熱盤4、5への加圧力を減圧すると同時に金属製無端バンド2、3を駆動して前記ゴムベルト1を所定長さ送り、順次これを繰り返すことを特徴とする。
【実施例1】
【0013】
図1の概念側断面図を用いて本発明の長尺ベルトの連続加硫方法およびその装置を説明する。一対の金属製無端バンド2、3がゴムベルト1を挟んで上下に対向配設される。金属製無端バンド2、3は、厚さ0.5〜2.5mm、好適には1.2mm程度のステンレス鋼(SUS)が最適であるが、これに限定されるものではない。これらの金属製無端バンド2、3は、加硫部分を画定してゴムベルト1の送り方向の両端部にそれぞれ回転自在に配設された駆動ドラム2A、3Aと従動ドラム2B、3Bとの間に懸回される。各金属製無端バンド2、3の内周部内には、それぞれ上熱盤4および下熱盤5が配設される。下熱盤5は例えば加圧シリンダ9によって上下に加圧移動および減圧移動可能に構成される。このとき、上熱盤4は下熱盤5の動きに連動して加圧移動あるいは減圧移動を行うように構成される。したがって、加圧シリンダ9は図示の例のもののように、下熱盤5のみに設けてもよいし、上熱盤4側にも設けてもよい。
【0014】
これらの上下の熱盤4、5は、金属製で平板状を呈しており、各金属製無端バンド2、3の内周面とは広い範囲で面接触する。したがって、多数のコロを介して熱盤と金属製無端バンドの内周面とを点接触により接続した従来のもののように、熱盤からの金属製無端バンドへの熱効率が劣ったり、加硫製品のゴムベルトの表面に波打ち現象を生じることもなく、平滑度が向上する。熱盤4、5内には、それぞれ縦横に連通する多数の通路6が形成されており、これらの通路6内には高熱の蒸気あるいは熱水(0.5〜0.8Mpaの圧力)が通される。また、これらの蒸気あるいは熱水を前記金属製無端バンド2、3の内周面に噴出させるように、通路6からは金属製無端バンド2、3の内周面に向けて吹出孔7が形成される。前記吹出孔7、7・・・を囲む熱盤4、5の周囲にはOリング等の密封手段8が配設される。
【0015】
このようにして、高熱の蒸気あるいは熱水が通されたことによって熱盤4、5自体を効果的に加熱することを可能にするとともに、密封手段8により封止された高熱の蒸気あるいは熱水により、熱盤4、5と金属製無端バンド2、3の内周面との間からの蒸気あるいは熱水の漏洩が有効に防止されて、加硫時はもとよりゴムベルト1の送り時にも、金属製無端バンド2、3を介してゴムベルト1に所定の加圧力を付与できるとともに、熱盤4、5と金属製無端バンド2、3の内周面との間に流体摩擦層を形成(摩擦係数を通常の0.3〜0.01程度のまで減少させることができる)させて、金属製無端バンド2、3の駆動力を低減させて装置の小型化が実現できるとともに、金属製無端バンド2、3に掛かる応力を軽減して、寿命の長大化が図れる。ゴムベルト1の送りも低負荷で円滑に行えるので、製品ゴムベルト1自体の伸びや劣化を抑制することもできる。そして、前記加硫圧が3〜4Mpa程度、減圧加圧力が0.5Mpa程度である場合は、加硫時の最適の加硫圧と送り時の最適の加圧力の選定により、ゴムベルトにブリードアウト現象等を生じさせずに、均一で迅速な連続加硫を可能にして、品質の均一な加硫ゴムベルトが得られる。
【0016】
図2は本発明の長尺ベルトの連続加硫装置の全体斜視図である。複数のガイドローラにより案内ガイドされた未加硫の生ベルト1が図面左側から送られてきて、上下のステンレス製SUSベルト2、3間にて、複数の加圧シリンダ9により加圧・加熱して加硫され、次いで、加圧シリンダ9を幾分後退させて加硫圧より低い加圧力に減圧された状態にて、加硫済みベルトが図面右側から引き出される。その引出し量は、好適には加硫長さの1/N(Nは10〜30)にして加硫されるようにする。図2では上下の熱盤4、5は、ステンレス製SUSベルト2、3内に隠れていて見えない。前述したように、ステンレス製SUSベルト等の金属製無端ベルト2、3は、厚さ0.5〜2.5mm、好適には1.2mm程度とされる、このような寸法とすることで、加硫および送り時の加圧力の確保を維持しつつ、金属製無端バンド2、3の駆動時の引張り強度を確保した上で、駆動ドラム2A、3Aおよび従動ドラム2B、3B間に懸回される金属製無端バンド2、3の設計上可能な限りでのしなやかさが維持できる。つまり、引張り強度と曲げ応力の緩和特性との相反する特性の両立が可能となった。
【0017】
図3は前記図2の加硫部における横断面図である。コの字状断面のフレーム10の上部側に上部金属製無端ベルト2が、下部側に加圧シリンダ9を介設して下部金属製無端ベルト3が配設される。上部金属製無端ベルト2の内周部には上熱盤4が、下部金属製無端ベルト3の内周部には下熱盤5がそれぞれ配設される。加圧シリンダ9の加圧移動に伴う上部金属製無端ベルト2すなわち上熱盤4の下動よって、フレーム10の下部に配設された下部金属製無端ベルト3すなわち下熱盤5に対する加圧がなされ、上下の金属製無端ベルト2、3間に挟持されたゴムベルト1の加硫がなされる。図3は全ての加硫工程が終了した状態を示しており、上部金属製無端ベルト2と下部金属製無端ベルト3とは完全に隔離している。前述したように、加硫途中におけるゴムベルト1の送り時には、減圧加圧力を0.5Mpa程度に維持する必要があることから、ゴムベルト1に対する上部金属製無端ベルト2と下部金属製無端ベルト3とによる加圧状態は維持される。
【0018】
図4は連続加硫における加硫圧とベルト移動時の加圧力とを表したタイムテーブルである。図4の左端の原点から右側に向けて時間の経過が採られる、加硫すべきゴムベルト1の上下を金属製無端ベルト2、3にて挟持して、所定の加硫圧すなわち例えば面圧3Mpaで4分間、加熱・加圧して加硫を行う。次いで加熱を維持したままで前記加硫圧より低い例えば面圧0.5Mpaまで1分間に減圧する。この低加圧時の1分間に、上下の金属製無端ベルト2、3を回転駆動することにより、加硫済みのゴムベルト1を下流に引き出す。この1分間のゴムベルト1の下流への引出し工程の間、最低限の面圧0.5Mpaが維持されるので、ゴムベルト1内にブリードアウト現象等による気泡を生じさせることはない。前記ゴムベルト1の移動時の最低限の面圧0.5Mpaは、加圧シリンダ9によらずに、熱盤4、5内に通された通路6内の高熱の蒸気あるいは熱水による圧力(0.5〜0.8Mpaの圧力)により得ることもできる。次いで再び、面圧3Mpaで4分間、加熱・加圧して加硫を行い、さらに、面圧0.5Mpaまで1分間に減圧してゴムベルト1を移動させる。以下順次これを繰り返して長尺のゴムベルト1を連続加硫していく。
【0019】
以上、本発明の実施例について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、加硫すべきゴムベルトの形状(基本的なベルト形状としては表裏面が平滑なコンベアベルト等を対象とするが、加硫機を構成する金属製無端バンドの表面凹凸に適合させた凹凸を形成するゴムベルトも排除するものではない)、形式(補強コード等の配設の有無等)および材質(適宜加硫が必要な素材も採用可能である)、金属製無端バンドの形状(厚さは0.5〜2.5mm、好適には1.2mmとされるが、素材によっては同効の引張り強度としなやかさが両立できるなら、前記厚さには限定されない)、形式および材質(SUSステンレス鋼が最適であるが、同効の素材も採用し得る)ならびに駆動ドラム等の配設形態(中間に転輪等も配設し得る)、駆動ドラム等による駆動形態(電動、油圧、空圧駆動等)、熱盤の形状(平板状を好適とするが、金属製無端バンドの内周面と対向する面のみを平板状としてその他の面は適宜形状としてもよい)、形式、熱盤における蒸気等通路の形状(円形断面、角形断面その他の断面形状)、配設形態(平行、交差状、渦巻き、S字形状、多層等)、蒸気等通路への蒸気あるいは熱水の供給形態、加硫時および送り時の熱盤に対する加圧形態(好適には油圧による加圧シリンダが採用されるが、電動加圧、空圧加圧等も採用される)、加硫時およびベルト送り時の加硫圧および減圧加圧力の大きさ、ゴムベルトの送り量、密封手段の形状、形式(好適にはOリングが採用される)および材質ならびに熱盤への配設形態(刻設されたOリング溝への係止等)等については適宜選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の長尺ベルトの連続加硫方法およびその装置の1つの実施例の原理を表した概念側断面図である。
【図2】本発明の長尺ベルトの連続加硫装置の全体斜視図である。
【図3】同、その横断面図である。
【図4】同、連続加硫における加硫圧とベルト移動時の加圧力とを表したタイムテーブルである。
【図5】従来のバッチ加硫方法の全体斜視図である。
【図6】従来のコンベアベルトの連続製造方法の概略断面図である。
【符号の説明】
【0021】
1 ゴムベルト
2 上部金属製無端バンド
2A 駆動ドラム
2B 従動ドラム
3 下部金属製無端バンド
3A 駆動ドラム
3B 従動ドラム
4 上熱盤
5 下熱盤
6 通路(蒸気等)
7 吹出孔
8 密封手段(Oリング等)
9 加圧シリンダ
【出願人】 【識別番号】000005278
【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン
【出願日】 平成18年8月25日(2006.8.25)
【代理人】 【識別番号】100102565
【弁理士】
【氏名又は名称】永嶋 和夫


【公開番号】 特開2008−49596(P2008−49596A)
【公開日】 平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願番号】 特願2006−228558(P2006−228558)