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【発明の名称】 金型管理方法
【発明者】 【氏名】柴立 真澄

【氏名】富永 行洋

【氏名】徳岡 祐人

【要約】 【課題】最も品質のよい製品が仕上がるための製造装置の運転条件を安定して取得する上で有利な金型の管理方法を提供する。

【構成】親金型10Aには、親金型10Aであることを示す親属性識別子Aと、該親属性識別子Aの後に配列され親金型10A毎に固有に設定される親金型識別子とを含む親金型固有番号を割り当てる。子金型10Bには、該子金型10Bに対応する親金型10Aの親金型固有番号と、子金型10Bであることを示す子属性識別子Bと、子金型10B毎に固有に設定される子金型識別子とを含む子金型固有番号を割り当てる。孫金型10Cには、該孫金型10Cに対応する子金型10Bの子金型固有番号と、孫金型10Cであることを示す孫属性識別子Cと、孫金型10C毎に固有に設定される孫金型識別子とを含む孫金型固有番号を割り当てる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズシートの表面に形成する微細な同心円状のパターンに対応する第1のパターンが形成された親金型と、
前記親金型を用いて製造され前記第1のパターンと反転した第2のパターンを有する子金型と、
前記子金型を用いて製造され前記第2のパターンと反転しかつ前記第1のパターンと同一の第3のパターンを有する孫金型とを管理する方法であって、
前記親金型には、親金型であることを示す親属性識別子と、該親属性識別子の後に配列され親金型毎に固有に設定される親金型識別子とを含む親金型固有番号を割り当て、
前記子金型には、該子金型に対応する親金型の前記親金型固有番号と、該親金型固有番号の後に配列され子金型であることを示す子属性識別子と、該子属性識別子の後に配列され子金型毎に固有に設定される子金型識別子とを含む子金型固有番号を割り当て、
前記孫金型には、該孫金型に対応する子金型の前記子金型固有番号と、該子金型固有番号の後に配列され孫金型であることを示す孫属性識別子と、該孫属性識別子の後に配列され孫金型毎に固有に設定される孫金型識別子とを含む孫金型固有番号を割り当て、
それら前記親識別子、前記子識別子、前記孫識別子、前記親金型識別子、前記子金型識別子、前記孫金型識別子を用いて金型を管理する、
ことを特徴とする金型管理方法。
【請求項2】
前記レンズシートは、背面投射型プロジェクションテレビ用スクリーンを構成するものである、
ことを特徴とする請求項1記載の金型管理方法。
【請求項3】
前記親識別子、前記子識別子、前記孫識別子、前記親金型識別子、前記子金型識別子、前記孫金型識別子は、それぞれ英字および数字の一方または双方を含んで構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の金型管理方法。
【請求項4】
前記親識別子、前記子識別子、前記孫識別子は単一の英字で構成され、前記親金型識別子、前記子金型識別子、前記孫金型識別子は複数桁の数字で構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の金型管理方法。
【請求項5】
前記親識別子が「A」、前記子識別子が「B」、前記孫識別子が「C」である、
ことを特徴とする請求項1記載の金型管理方法。
【請求項6】
前記レンズシートは、
(a)微細な同心円状のパターン成形金型に放射線硬化性樹脂を塗布する塗布工程と、
(b)前記塗布工程によって塗布した樹脂のパターン成形金型とは反対側の面に透光性基材を供給し、積層する供給積層工程と、
(c)前記パターン成形金型と前記塗布された樹脂と前記放射線硬化性樹脂に積層された前記透光性基材とを加圧密着する密着工程と、
(d)前記透光性基材に密着された前記放射線硬化性樹脂に紫外線を照射して硬化させることで前記透光性基材と前記放射線硬化性樹脂とを重合接着する樹脂硬化工程と、
(e)前記重合接着された前記透光性基材と前記放射線硬化性樹脂を前記パターン成形金型から剥離する剥離工程とを含む製造方法で製造され、
前記孫金型は前記パターン成形金型として用いられるものである、
ことを特徴とする請求項1記載の金型管理方法。
【請求項7】
作業者が、前記孫金型の使用履歴を示す使用履歴情報を、該孫金型の前記孫金型固有番号とともに入力部を介してコンピュータに入力するステップと、
前記コンピュータが前記入力された前記使用履歴情報と前記孫金型固有番号とを関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
作業者が、前記親金型固有番号、前記子金型固有番号、前記孫金型固有番号の何れかの固有番号を前記入力部を介して前記コンピュータに入力するステップと、
前記コンピュータが、前記入力された前記固有番号に基づいて前記記憶部に記憶されている前記使用履歴情報を検索して出力部から出力するステップとを含む、
ことを特徴とする請求項1記載の金型管理方法。
【請求項8】
作業者が、前記孫金型の使用履歴を示す使用履歴情報を、該孫金型の前記孫金型固有番号とともに入力部を介してコンピュータに入力するステップと、
前記コンピュータが前記入力された前記使用履歴情報と前記孫金型固有番号とを関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
作業者が、前記使用履歴情報の少なくとも一部を前記入力部を介して前記コンピュータに入力するステップと、
前記コンピュータが、前記入力された前記使用履歴情報の少なくとも一部に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記使用履歴情報を検索し、検索された前記使用履歴情報に関連する前記孫金型固有番号を前記記憶部から読み出して出力部から出力するステップとを含む、
ことを特徴とする請求項1記載の金型管理方法。
【請求項9】
前記使用履歴情報は、前記孫金型を用いて製造されたレンズシートの生産数、前記孫金型に対してなされた修復内容、前記孫金型を用いて製造した際に発生した不良の種類、前記孫金型を用いて製造した際に発生した不良数の少なくとも1つを示す情報を含む、
ことを特徴とする請求項8または9記載の金型管理方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズシートの製造に用いる金型の管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
背面投射型プロジェクションテレビ用スクリーンなどを構成するフレネルレンズシートの製造方法として、
(a)微細な同心円状のパターン成形金型に電子線硬化性樹脂を塗布する塗布工程と、
(b)塗布した樹脂の上側面に透光性基材を供給し、積層する供給積層工程と、
(c)パターン成形型と樹脂と積層した透光性基材とを加圧密着する密着工程と、
(d)塗布した樹脂を紫外線によって硬化させる樹脂硬化工程と、
(e)硬化した樹脂と共に透光性基材をパターン成形型から剥離する剥離工程と、
を含むものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
ここで言及されている金型とは、金型のパターンを転記した製品を生産するための各種母型のことであり、その素材は金属に限らず、樹脂等によるものも含めるものとし、便宜上、これらの母型を以下金型と称する。
【0004】
微細な同心円状のパターンを金型に成形する製造に際しては、長い時間と多額の費用を要するため、ひとつの金型を製造したら、これを親金型とし(以下この金型をA版と称する)、そこからパターンを反転させた子金型を複数枚製造し(以下この金型をB版と称する)、さらにその子金型のパターンを反転させた孫金型、つまりA版と同じパターンを持つ金型を複数枚製造する(以下この金型をC版と称する)。
【0005】
前記のように製造されたC版をレンズシート製造装置に設置し、C版を用いて製品を生産する。
【0006】
ここで、前記のレンズシート製造装置には複数枚の金型を同時に設置することができる。
これらの金型は、レンズシート製造装置内に実装されたコンベア、あるいはリフタ等の金型自動運搬装置によって各製造工程を巡回し、これら金型を用いてフレネルレンズシートが連続生産される。
【0007】
レンズシートの量産を始めるに際しては、作業者はまず、最も品質のよい製品が仕上がるための製造装置の運転条件を調べる。
この条件要素の中には、金型に起因するものも含まれる。
【0008】
従って、複数枚の金型を同時に扱う上記製造装置の場合、金型の特性が似通っていることが望ましい。
ここで言及する特性とは、
(a)製造履歴(A版、あるいはB版の固有番号)
(b)製品生産数(耐刷数)
(c)修復履歴
(d)不良品生産履歴(種類、回数等)
など、金型に関する情報を全般的に示すものとする。
【特許文献1】特開2002−277964
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
金型の特性は、その製造履歴や使用状況によって変化する。
ところが従来は、それらの金型情報が管理されておらず、金型選定を作業者の記憶や経験に委ねるところが大きく、安定した金型選定を行うのは難しかった。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フレネルレンズシート製造装置で使用する金型に関する製造履歴、使用状況その他の情報を管理し、作業者に開示することで、性質の類似した金型を識別することができるようにし、最も品質のよい製品が仕上がるための製造装置の運転条件を、安定して取得する上で有利な金型の管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、レンズシートの表面に形成する微細な同心円状のパターンに対応する第1のパターンが形成された親金型と、前記親金型を用いて製造され前記第1のパターンと反転した第2のパターンを有する子金型と、前記子金型を用いて製造され前記第2のパターンと反転しかつ前記第1のパターンと同一の第3のパターンを有する孫金型とを管理する方法であって、前記親金型には、親金型であることを示す親属性識別子と、該親属性識別子の後に配列され親金型毎に固有に設定される親金型識別子とを含む親金型固有番号を割り当て、前記子金型には、該子金型に対応する親金型の前記親金型固有番号と、該親金型固有番号の後に配列され子金型であることを示す子属性識別子と、該子属性識別子の後に配列され子金型毎に固有に設定される子金型識別子とを含む子金型固有番号を割り当て、前記孫金型には、該孫金型に対応する子金型の前記子金型固有番号と、該子金型固有番号の後に配列され孫金型であることを示す孫属性識別子と、該孫属性識別子の後に配列され孫金型毎に固有に設定される孫金型識別子とを含む孫金型固有番号を割り当て、それら前記親識別子、前記子識別子、前記孫識別子、前記親金型識別子、前記子金型識別子、前記孫金型識別子を用いて金型を管理することを特徴とする。
また請求項2に記載の発明は、前記レンズシートは、背面投射型プロジェクションテレビ用スクリーンを構成するものであることを特徴とする。
また請求項3に記載の発明は、前記親識別子、前記子識別子、前記孫識別子、前記親金型識別子、前記子金型識別子、前記孫金型識別子は、それぞれ英字および数字の一方または双方を含んで構成されていることを特徴とする。
また請求項4に記載の発明は、前記親識別子、前記子識別子、前記孫識別子は単一の英字で構成され、前記親金型識別子、前記子金型識別子、前記孫金型識別子は複数桁の数字で構成されていることを特徴とする。
また請求項5に記載の発明は、前記親識別子が「A」、前記子識別子が「B」、前記孫識別子が「C」であることを特徴とする。
また請求項6に記載の発明は、前記レンズシートは、
(a)微細な同心円状のパターン成形金型に放射線硬化性樹脂を塗布する塗布工程と、
(b)前記塗布工程によって塗布した樹脂のパターン成形金型とは反対側の面に透光性基材を供給し、積層する供給積層工程と、
(c)前記パターン成形金型と前記塗布された樹脂と前記放射線硬化性樹脂に積層された前記透光性基材とを加圧密着する密着工程と、
(d)前記透光性基材に密着された前記放射線硬化性樹脂に紫外線を照射して硬化させることで前記透光性基材と前記放射線硬化性樹脂とを重合接着する樹脂硬化工程と、
(e)前記重合接着された前記透光性基材と前記放射線硬化性樹脂を前記パターン成形金型から剥離する剥離工程とを含む製造方法で製造され、
前記孫金型は前記パターン成形金型として用いられるものであることを特徴とする。
また請求項7に記載の発明は、作業者が、前記孫金型の使用履歴を示す使用履歴情報を、該孫金型の前記孫金型固有番号とともに入力部を介してコンピュータに入力するステップと、前記コンピュータが前記入力された前記使用履歴情報と前記孫金型固有番号とを関連付けて記憶部に記憶させるステップと、作業者が、前記親金型固有番号、前記子金型固有番号、前記孫金型固有番号の何れかの固有番号を前記入力部を介して前記コンピュータに入力するステップと、前記コンピュータが、前記入力された前記固有番号に基づいて前記記憶部に記憶されている前記使用履歴情報を検索して出力部から出力するステップとを含むことを特徴とする。
また請求項8に記載の発明は、作業者が、前記孫金型の使用履歴を示す使用履歴情報を、該孫金型の前記孫金型固有番号とともに入力部を介してコンピュータに入力するステップと、前記コンピュータが前記入力された前記使用履歴情報と前記孫金型固有番号とを関連付けて記憶部に記憶させるステップと、作業者が、前記使用履歴情報の少なくとも一部を前記入力部を介して前記コンピュータに入力するステップと、前記コンピュータが、前記入力された前記使用履歴情報の少なくとも一部に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記使用履歴情報を検索し、検索された前記使用履歴情報に関連する前記孫金型固有番号を前記記憶部から読み出して出力部から出力するステップとを含むことを特徴とする。
また請求項9に記載の発明は、前記使用履歴情報は、前記孫金型を用いて製造されたレンズシートの生産数、前記孫金型に対してなされた修復内容、前記孫金型を用いて製造した際に発生した不良の種類、前記孫金型を用いて製造した際に発生した不良数の少なくとも1つを示す情報を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
金型に固有番号を付与し、金型に関する情報を管理することで、製造装置を安定して運転することができる。
また、オペレータの能力差、あるいは勤務状態による品質差をなくすこともできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施例の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の金型の使用状況を示す図である。
金型(パターン成形金型)10は、ここではフレネルレンズシート生産工程に従って、矢印方向に移動するものし、製造装置1台に付き、複数台の金型10が設置できるものとする。
これらの金型10は装置内を循環し、フレネルレンズシートを連続生産する。
すなわち、図1に示すように、フレネルレンズシートは次の工程によって製造される。
(a)微細な同心円状のパターン成形金型10に放射線硬化性樹脂11を塗布する塗布工程。
(b)塗布工程によって塗布した放射線硬化性樹脂11のパターン成形金型10とは反対側の面に透光性基材12を供給し、積層する供給積層工程。
(c)パターン成形金型10と前記塗布された放射線硬化性樹脂11と放射線硬化性樹脂11に積層された透光性基材12とをローラー13を用いて加圧密着する密着工程。
(d)透光性基材12に密着された放射線硬化性樹脂11に樹脂硬化装置14を用いて紫外線を照射して硬化させることで透光性基材12と放射線硬化性樹脂11とを重合接着する樹脂硬化工程。
(e)前記重合接着された透光性基材12と放射線硬化性樹脂11をパターン成形金型10から剥離することでフレネルレンズシート15を得る剥離工程。
なお、金型10は回転コンベアに複数載置されており、図中符号16は金型10を支持するリフタを示す。
【0013】
ここで、生産を開始するに際して、作業者は生産プロセスの条件を整える作業を行う。
これを以下、条件出しと称する。
条件出しは、そのとき使用される透光性基材の特性、電子線硬化性樹脂の特性などによって細かく調整され、パターン成形を行う金型の特性も重要視される。
この条件出しを行うことによって、連続生産において安定した品質を得ることができる。
【0014】
したがって、連続生産を行う上で、複数台設置する金型特性が類似していれば、条件出しにばらつきがなくなり、製品の品質向上につながる。
【0015】
そこで、金型特性を決定する要因として、
(a)金型の製造履歴、(b)製造装置における使用履歴、(c)修復履歴などを挙げることができ、これらの要因を管理することが必要である。
より詳細には、金型特性を決定する要因として、金型を用いて製造されたレンズシートの生産数、金型に対してなされた修復内容、金型を用いて製造した際に発生した不良の種類、金型を用いて製造した際に発生した不良数などが挙げられる。
言い換えると、これら金型特性を決定する要因は金型の使用履歴を示すものであり、以下ではこれら要因を表す情報を使用履歴情報という。
【0016】
金型の製造履歴について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は金型の説明図である。
微細な同心円状のパターンを金型に成形する製造に際しては、長い時間と多額の費用を要するため、図2に示すように、ひとつの金型を製造したら、これをA版金型10Aとし、そこからパターンを反転させたB版金型10Bを複数枚製造し、さらにそのB版金型10Bのパターンを反転させた金型、つまりA版金型10Aと同じパターンを持つC版金型10Cを複数枚製造する手法が取られている。
言い換えると、レンズシート15の表面に形成する微細な同心円状のパターンに対応する第1のパターンが形成された親金型10Aと、親金型10Aを用いて製造され第1のパターンと反転した第2のパターンを有する子金型10Bと、子金型10Bを用いて製造され第2のパターンと反転しかつ第1のパターンと同一の第3のパターンを有する孫金型10Cとが用いられる。
【0017】
本実施の形態では、以下に説明するように、各金型10A、10B、10Cに固有番号を割り当てることで金型の管理を行う。
図3は金型に割り当てる固有番号の説明図である。
図3に示すように、親金型10Aには、親金型10Aであることを示す親属性識別子Aと、該親属性識別子Aの後に配列され親金型10A毎に固有に設定される親金型識別子01、02、……とを含む親金型固有番号A01、A02、……を割り当てる。
子金型10Bには、該子金型10Bに対応する親金型10Aの親金型固有番号A01、A02、……と、該親金型固有番号の後に配列され子金型10Bであることを示す子属性識別子Bと、該子属性識別子Bの後に配列され子金型10B毎に固有に設定される子金型識別子01、02、……とを含む子金型固有番号A01B01、A01B02、A01B03、……を割り当てる。
孫金型10Cには、該孫金型10Cに対応する子金型10Bの子金型固有番号A01B01、A01B02、A01B03、……と、該子金型固有番号の後に配列され孫金型10Cであることを示す孫属性識別子Cと、該孫属性識別子Cの後に配列され孫金型10C毎に固有に設定される孫金型識別子01、02、03、……とを含む孫金型固有番号A01B01C01、A01B01C02、A01B01C03を割り当てる。
そして、それら親識別子、子識別子、孫識別子、親金型識別子、子金型識別子、孫金型識別子を用いて金型を管理する。
したがって、孫金型固有番号には、その孫金型10Cを製造するために使用された親金型10Aの親金型固有番号と子金型10Bの子金型固有番号とが含まれている。そのため、孫金型10C毎に、その孫金型10Cの孫金型固有番号と使用履歴情報とを関連付けて管理することで、孫金型10Cを使用するために用いられた親金型10Aおよび子金型10Bをも特定することができ、金型の管理をきめ細かく行うことができ有利である。
【0018】
次に、コンピュータを用いた金型の管理方法について説明する。
図4は金型管理を行うために用いられるコンピュータの構成図である。
本実施の形態では、その金型が製造装置で生産に使用された実績、途中で金型に対し修復を行った履歴、その金型が生産した不良品の詳細などを入力し、その情報を蓄積し、閲覧できるようにすることで、金型の管理を行う。
詳細に説明すると、図4に示すように、コンピュータは、各部の制御を行う制御部30と、キーボード、マウスなどからなる入力部32、ディスプレイやプリンタなどからなる出力部34、ROM、RAM、ハードディスク装置などからなる記憶部36を含んで構成され、制御部30は記憶部36に格納されているソフトウェアを実行することで前記制御を行うように構成されている。
そして、金型の管理方法は次のようなステップを含んでいる。
作業者が、孫金型10Cの使用履歴を示す使用履歴情報を、該孫金型10Cの孫金型固有番号とともに入力部32を介してコンピュータに入力するステップ。
コンピュータが入力された使用履歴情報と孫金型固有番号とを関連付けて記憶部36に記憶させるステップ。
作業者が、親金型固有番号、子金型固有番号、孫金型固有番号の何れかの固有番号を入力部32を介してコンピュータに入力するステップ。
コンピュータが、入力された固有番号に基づいて記憶部36に記憶されている使用履歴情報を検索して出力部34から出力するステップ。
また、金型の管理方法は次のようなステップを含んでいる。
作業者が、孫金型10Cの使用履歴を示す使用履歴情報を、該孫金型10Cの孫金型固有番号とともに入力部32を介してコンピュータに入力するステップ。
コンピュータが入力された使用履歴情報と孫金型固有番号とを関連付けて記憶部36に記憶させるステップ。
作業者が、使用履歴情報の少なくとも一部を入力部32を介してコンピュータに入力するステップ。
コンピュータが、入力された使用履歴情報の少なくとも一部に基づいて、記憶部36に記憶されている使用履歴情報を検索し、検索された使用履歴情報に関連する孫金型固有番号を記憶部36から読み出して出力部34から出力するステップ。
【0019】
以上説明したように、本実施の形態の金型管理方法によれば、孫金型10Cの孫金型固有番号に含まれる親金型固有番号、子金型固有番号のそれぞれから、親金型10A、子金型10Bをそれぞれ特定できるため、金型の管理を簡単かつきめ細かく行う上で有利となる。
また、親金型10A、子金型10B、孫金型10Cの固有番号の何れかをコンピュータに入力することで、その金型に関連する使用履歴情報を知ることができるため、その金型に関連する使用履歴情報を簡単かつきめ細かく管理する上でより一層有利となる。
また、孫金型10Cに関連する使用履歴情報の少なくとも一部をコンピュータに入力することで、その使用履歴情報に関連する孫金型固有番号(子金型固有番号、親金型固有番号)を知ることができるため、その孫金型10Cの使用履歴情報と似た使用履歴情報を有する親金型10A、子金型10B、孫金型10Cを簡単に特定することができる。
したがって、例えば、図1に示すような製造装置において複数の孫金型10Cを使用している場合、修復などのために孫金型10Cを取り外して代替の孫金型10Cを取り付ける際、製造装置に残された他の孫金型10Cの使用履歴情報と似た使用履歴情報を有する他の孫金型10Cを容易に特定し、その特定した孫金型10Cを前記代替の孫金型10Cとして製造装置に取り付けることができる。すなわち、フレネルレンズシートの生産工程において適切な金型管理を行うことができ、安定した金型選定が行え、生産性向上および品質向上を図る上で有利となる。
【0020】
なお、本実施の形態では、親識別子、前記子識別子、前記孫識別子、前記親金型識別子、前記子金型識別子、前記孫金型識別子は、それぞれ英字または数字で構成されている場合について説明したが、各識別子を構成する文字は任意であり、例えば、英字および数字の一方または双方を含んでいてもよいし、各識別子を構成する文字の数も任意である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の金型の使用状況を示す図である。
【図2】金型の説明図である。
【図3】金型に割り当てる固有番号の説明図である。
【図4】金型管理を行うために用いられるコンピュータの構成図である。
【符号の説明】
【0022】
10……パターン成形金型、10A……親金型、10B……子金型、10C……孫金型、15……フレネルレンズシート。
【出願人】 【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
【出願日】 平成18年8月24日(2006.8.24)
【代理人】 【識別番号】100089875
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂


【公開番号】 特開2008−49583(P2008−49583A)
【公開日】 平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願番号】 特願2006−227802(P2006−227802)