| 【発明の名称】 |
射出成形金型 |
| 【発明者】 |
【氏名】尾関 博文
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| 【要約】 |
【課題】溶けた樹脂が内部を通過するゲートノズルやマニホールドの熱が、これらを囲うマニホールドプレートや同バックプレートに流出しにくくし、樹脂の温度低下を防いで安定した成形が行える射出成形金型を提供する。
【構成】マニホールド2と、当該マニホールド2を空間sを挟んで囲むマニホールドプレート7およびマニホールドバックプレート11と、マニホールド2に基端側を支持され且つ空間sを通ってマニホールドプレート7に設けた貫通孔8を貫通するゲートノズル20と、当該ノズル20の外周に巻き付けたバンドヒータhと、ゲートノズル20の基端側とマニホールドプレート7の貫通孔8の内周との間に配置したノズルバックアップリング32と、ゲートノズル20のフランジ27(基端側)とノズルバックアップリング32との間に挟持した耐熱性の断熱リング30と、を含む、射出成形金型1。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マニホールドと、 上記マニホールドを空間を挟んで囲むマニホールドプレートおよびマニホールドバックプレートと、 上記マニホールドに基端側を支持され且つ上記マニホールドプレートに設けた貫通孔を貫通するゲートノズルと、 上記ゲートノズルの外周に巻き付けたヒータと、 上記ゲートノズルの基端側のフランジとマニホールドプレートの上記貫通孔の内周との間に配置したノズルバックアップリングと、 上記ゲートノズルの基端側と上記ノズルバックアップリングとの間、およびマニホールドプレートの上記貫通孔の内周とノズルバックアップリングとの間の一方または双方に、挟持した耐熱性の断熱リングと、を含む、 ことを特徴とする射出成形金型。 【請求項2】 前記マニホールドにおける前記ゲートノズルの基端側が支持される側面の反対の側面と前記マニホールドバックプレートとの間にも、別の断熱リングが挟持されている、 ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型。 【請求項3】 前記耐熱性の断熱リングは、断面が板形状で且つ全体が円盤状であるか、あるいは、断面がほぼL字形状で且つ全体がほぼハット形状である、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の射出成形金型。 【請求項4】 前記耐熱性の断熱リングは、ポリベンゾイミダゾール樹脂、または全芳香族ポリイミド樹脂からなる、 ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の射出成形金型。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、溶けた樹脂材料をゲートからキャビティ内に射出するホットランナ形式のゲートノズルからの抜熱を抑制し、温度降下による樹脂材料の詰まりを確実に防止できる射出成形金型に関する。 【背景技術】 【0002】 ホットランナータイプの射出成形装置において、ホットランナー分離時に樹脂による糸引きを防止するため、ノズルスプルブッシュを加熱用ヒータを巻き付けた基端側ノズルブロックと先端側ノズルブロックとで構成し、これら2つブロック間に、これらのブロックよりも熱伝導率の小さいスペーサブロックを介在させた射出成形装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 【特許文献1】実開平4−60415号公報(第1〜11頁、図1) 【0004】 前記特許文献1の射出成形装置によれば、基端側ノズルブロックに設けた加熱用ヒータからの熱は、前記スペーサブロックによって遮られるので、スプルー画成通路を有する先端側ノズルブロックの温度上昇を可及的に防止できる。その結果、ホットランナー分離時において、前記糸引きを防止することができる。 ところで、溶けた樹脂が通過し且つヒータが取り付けられたマニホールドと、係るマニホールドを空間を挟んで囲うマニホールドプレートおよび同バックプレートと、を用いる射出成形金型では、上記マニホールドに基端側を支持され、且つ上記マニホールドプレートの貫通孔を貫通するゲートノズルは、その外周にヒータを巻き付けて、その内部を通過する溶けた樹脂の温度低下を防いでいる。 【0005】 しかし、ゲートノズルとマニホールドプレートの貫通孔の内周部との間には、ノズルバックアップリングを介在させているが、係るノズルバックアップリングを介してゲートノズルの熱が流出するため、溶けた樹脂の温度低下を招き易い。 更に、マニホールドとマニホールドバックプレートとの間では、前記ゲートノズルの軸芯部を貫通するバルブステムを進退させるためのピストンとシリンダとが、前記空間を貫通して形成されいてるため、係るシリンダを介して、マニホールド内を通過する溶けた樹脂の熱が流出するおそれがあった。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は、背景技術おいて説明した問題点を解決し、溶けた樹脂が内部を通過するゲートノズルやマニホールドの熱が、マニホールドプレートや同バックプレートに流出しにくくし、樹脂の温度低下を防いで安定した成形が行える射出成形金型を提供する、ことを課題とする。 【課題を解決するための手段および発明の効果】 【0007】 本発明は、前記課題を解決するため、溶けた樹脂が内部を通過するゲートノズルとマニホールドプレートとの間などに、耐熱性の断熱リングを設置する、ことに着想して成されたものである。 即ち、本発明の射出成形金型(請求項1)は、マニホールドと、係るマニホールドを空間を挟んで囲むマニホールドプレートおよびマニホールドバックプレートと、上記マニホールドに基端側を支持され且つ上記マニホールドプレートに設けた貫通孔を貫通するゲートノズルと、係るゲートノズルの外周に巻き付けたヒータと、上記ゲートノズルの基端側のフランジとマニホールドプレートの上記貫通孔の内周との間に配置したノズルバックアップリングと、上記ゲートノズルの基端側と上記ノズルバックアップリングとの間、およびマニホールドプレートの上記貫通孔の内周とノズルバックアップリングとの間の一方または双方に、挟持した耐熱性の断熱リングと、を含む、ことを特徴とする。 【0008】 これによれば、前記ゲートノズルの基端側と上記ノズルバックアップリングとの間、および、マニホールドプレートの上記貫通孔の内周とノズルバックアップリングとの間の少なくとも一方に、耐熱性の断熱リングが挟持されているので、溶けた樹脂が内部を通過するゲートノズルの熱がマニホールドプレート側に流出しにくくなる。従って、樹脂の温度低下を防止できるため、精度が良く且つ安定した射出成形を行うことが可能となる。 尚、前記マニホールドには、溶けた樹脂が通過する樹脂の流路と、係る樹脂を保温するためのヒータが取り付けられている。 また、前記マニホールドプレートおよび同バックプレートの内部には、隣接するキャビティを有する成形型などに不用意に伝熱させないために、冷却水の流路がそれらの内部を貫通して形成されている。 【0009】 また、本発明には、前記マニホールドにおける前記ゲートノズルの基端側が支持される側面の反対の側面と前記マニホールドバックプレートとの間にも、別の断熱リングが挟持されている、射出成形金型(請求項2)も含まれる。 これによれば、溶けた樹脂が内部を通過する前記ゲートノズルからマニホールドプレートに熱が流出しにくくなることに加え、溶けた樹脂が内部を通過するマニホールドからマニホールドバックプレートにも熱が流出しにくくなる。このため、マニホールド内を通過する上記樹脂の温度低下を一層確実に防止できる。従って、適正な温度帯に保たれた溶融する樹脂をゲートノズルおよびキャビティ側に供給できるため、精度が良く且つ安定した射出成形が可能となる。 尚、上記マニホールドにおけるゲートノズルの基端側が支持される側面の反対の側面とマニホールドバックプレートとの間とは、例えば、ゲートノズルの軸心部をスライドするバルブステムの端部に設けたピストンが貫通するステムブッシュと、上記ピストンを摺動させるシリンダとの間が挙げられ、これらの間に上記断熱リングが挟持される。但し、係る形態に限られるものではない。 【0010】 更に、本発明には、前記耐熱性の断熱リングは、断面が板形状で且つ全体が円盤状であるか、あるいは、断面がほぼL字形状で且つ全体がほぼハット形状である、射出成形金型(請求項3)も含まれる。 これによれば、前記ゲートノズルの基端側と前記ノズルバックアップリングとの間、および、マニホールドプレートの上記貫通孔の内周とノズルバックアップリングとの間、の一方または双方において、ゲートノズルの熱がマニホールドプレートに流出する事態を確実に防止できる。あるいは、マニホールドからマニホールドバックプレートに熱が流出する事態を確実に防止できる。特に、断面がほぼL字形状の形態では、上記熱の流出を一層確実に防止することができる。 【0011】 加えて、本発明には、前記耐熱性の断熱リングは、ポリベンゾイミダゾール樹脂、または全芳香族ポリイミド樹脂からなる、射出成形金型(請求項4)も含まれる。 これによれば、ポリベンゾイミダゾール(polybenzoimidazole:以下、PBI(登録商標)と記載する)樹脂は、圧縮または射出成形や機械加工が可能な耐熱性、耐磨耗性、断熱性、および絶縁性を備えたエンジニアリングプラスチックである。また、全芳香族ポリイミド樹脂(例えば、ベスペル(登録商標))も、連続約290℃で使用可能な耐熱性、耐磨耗性、および絶縁性を備えたエンジニアリングプラスチックの成形体である。このため、前記金属からなるゲートノズルとノズルバックアップリングとの間などに挟み込んでも、熱や圧力によって変形しにくいため、前記熱の移動を確実に阻止することが可能となる。 尚、断熱リングにおける前記円盤状の形態および前記ハット形状の形態は、機械加工などにより容易に成形される。但し、本発明に用いる断熱リングの材質は、前記の2種類に限定されるものではない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下において、本発明を実施するための最良の形態について説明する。 図1は、本発明の射出成形金型1を示す断面図である。 射出成形金型1は、図1に示すように、ほぼ厚板状のマニホールド2と、係るマニホールド2を空間(隙間)sを挟んで囲むマニホールドプレート7およびマニホールドバックプレート11と、上記マニホールド2に基端側を支持され且つ空間sを通って上記マニホールドプレート7に設けた貫通孔8を貫通するゲートノズル20と、を備えている。 図1に示すように、マニホールド2内には、図示しないスプルーブッシュから圧送された溶けた樹脂が通過する樹脂流路3,4がほぼL字形に形成され、相対的に下流側の樹脂流路4は、ゲートノズル20内の樹脂流路24に同軸心で連通している。尚、溶けた樹脂の温度降下を防ぐため、マニホールド2には、その両側面に開口する凹部5内にヒータ6がそれぞれ装着されている。 【0013】 また、マニホールドプレート7は、全体がほぼ箱形を呈し、その内部に冷却水が循環して流れる冷却水路10が形成されている。係るマニホールドプレート7における前記空間sと外部とを貫通する貫通孔8は、空間s側に開口する大きな内径の段部9を有している。 更に、図1に示すように、マニホールドプレート7の貫通孔8を貫通するゲートノズル20は、ほぼ円筒形で樹脂流路24を内設するノズル本体21と、その先端側に嵌合したノズルチップ22と、その外側を囲むほぼ円錐形のノズルキャップ23と、を備えている。上記ノズル本体21の外周には、バンドヒータ(ヒータ)hが巻き付けられ、且つノズル本体21の基端には、前記マニホールド2の側面に接触する円盤形状のフランジ(基端側)27が一体に形成されている。 【0014】 上記ゲートノズル20のノズル本体21とノズルチップ22との中心部には、樹脂流路24が形成され、係る樹脂流路24の中心部には、細長いバルブステム25が軸方向(図1で上下方向)に沿ってスライド可能に貫通している。バルブステム25における細径の先端部26と、ノズルチップ22およびノズルキャップ23の先端側の開口部との間には、溶けた樹脂が通過するゲートgが位置する。 図1に示す状態では、ゲートgが開放されており、マニホールド2内の樹脂流路3,4およびゲートノズル20の樹脂流路24を通過する約170〜310℃の樹脂を、図1の上方に隣接する図示しないキャビティ内に射出可能としている。一方、バルブステム25を軸方向に沿って前進(図1の上方に移動)させると、先端部26付近のテーパ面とノズルチップ22先端側のテーパ内面とが面接触するため、上記ゲートgが閉鎖され、溶けた樹脂の射出を停止し、樹脂流路24中に滞留させる。 【0015】 図1に示すように、ゲートノズル20のフランジ27と、マニホールドプレート7の貫通孔8における段部9との間には、ノズルバックアップリング32が配置されている。係るノズルバックアップリング32は、断面がほぼZ字形で全体がほぼ円環形状を呈し、マニホールドプレート7側に接する先フランジ33と、ゲートノズル20のフランジ27に隣接する基フランジ34と、を有している。 上記基フランジ34とフランジ27との間には、耐熱性の断熱リング30が挟持されている。係る断熱リング30は、PBI(例えば、セラゾール(CELAZOEL:登録商標))の樹脂を機械加工して全体が円盤形状にしたもので、耐熱性、耐磨耗性、耐圧縮強度(約20〜34×103N/cm2)、断熱性、および絶縁性を備えている。 尚、上記バックアップリング32の基フランジ34における内周面には、ノズル本体21との接触面積を減すため、面カット35がリング状に形成されている。 【0016】 一方、図1の下方に示すように、マニホールド2とマニホールドバックプレート11との間の空間sには、シリンダ16およびステムブッシュ36が配置され、これらの間には耐熱性の断熱リング40が挟持されている。尚、係る断熱リング40も、前記PBIの樹脂を機械加工したもので、全体が円盤形状を呈する。また、厚板状のマニホールドバックプレート11内にも、冷却水が循環する冷却水路12が形成されている。上記ステムブッシュ36は、側面中央部の凸部37をマニホールド2内に挿入して固定され、且つ係る凸部37を含む中央部を前記バルブステム25がスライド可能に貫通している。 【0017】 上記バルブステム25の基端部28には、これを挟むピストン29とステムスペーサ38とが取り付けられ、これらは、シリンダ16のシリンダ室17内にその側壁と摺動可能に内蔵されている。円盤形状を呈するピストン29の外周面には、シリンダ室17に摺接するOリング(パッキン)pが装着されている。 更に、図1に示すように、シリンダ室17の底面には、バルブステム25を軸方向に沿って前進させ、前記ゲートgを閉鎖するためのエア流路14が連通しており、シリンダ室17の側壁には、バルブステム25を後退させて、前記ゲートgを開放するためのエア流路18および供給・排出口15が連通している。 【0018】 以上のような射出成形金型1では、予め、エア流路14からシリンダ室17の下方にエアを供給し且つエア流路18からシリンダ室17の上方のエアを排出して、バルブステム25を前進させることで、前記ゲートgを閉鎖した状態としている。係る状態で、図示しないスプルーブッシュからマニホールド2の樹脂流路3,4に圧送された約170〜310℃の溶けた樹脂が、ゲートノズル20内の樹脂流路24に順次供給される。 係る樹脂流路3,4,24を経る間に、上記樹脂の温度降下を防ぐため、前記ヒータ6でマニホールド2を加熱・保温すると共に、前記バンドヒータhによって、ゲートノズル20全体を加熱して保温している。 一方、マニホールドプレート7および同バックプレート11の冷却水路10,12には、それぞれ冷却水が循環して供給され、これらの周囲に位置する前記キャビティ側の金型部分などへの不用意な熱的影響を抑制している。 【0019】 ところで、従来の射出成形金型では、ゲートノズル(20)とマニホールドプレート(7)との間に、ノズルバックアップリング(32)を直に介在させていた。このため、樹脂流路(24)中に滞留している溶けた樹脂およびバンドヒート(h)により加熱されたゲートノズル(20)の熱が、ノズルバックアップリング(32)を介して、マニホールドプレート(7)側に流出し易くなっていた。この結果、上記溶けた樹脂の温度が降下し、樹脂詰まり易くなるため、ゲートgを開放しても、精度の良い射出成形ができにくかった。また、従来では、マニホールドバックプレート(11)側におけるシリンダ(16)とステムブッシュ(36)とが直に接触していたため、マニホールド(2)内の樹脂流路(3,4)を通過する樹脂の温度降下を招くこともあった。 【0020】 これに対し、本発明の射出成形金型1では、ゲートノズル20のフランジ27と、ノズルバックアップリング32との間に、前記断熱リング30を挟み込むと共に、マニホールドバックプレート11側におけるシリンダ16とステムブッシュ36との間にも、前記断熱リング40を挟み込んでいる。この結果、マニホールド2内の樹脂流路3,4を通過する溶けた樹脂を温度降下させず、ゲートノズル20内の樹脂流路24中の溶けた樹脂の温度を、例えば約170〜310℃に確実に保つことができる。 係る状態で、図1に示すように、エア流路18からシリンダ室17の上方にエアを供給し且つエア流路14からシリンダ室17の下方のエアを排出して、バルブステム25を後退させる。その結果、前記ゲートgが開放されるため、ゲートノズル20内の樹脂流路24中で滞留している適正な温度帯の溶けた樹脂は、当該ゲートgを通じて、図示しないキャビティ内に射出される。 従って、射出成形金型1によれば、キャビティの各部分にまで過不足なく充填された樹脂製品を、精度良く安定して射出成形することができる。 【0021】 図2は、射出成形金型1において、異なる形態の断熱リング30aの付近を示す部分断面図である。係る断熱リング30aは、ゲートノズル20のフランジ27とノズルバックアップリング32の基フランジ34との間に挟まれる前記同様の円盤部30と、ゲート本体21と基フランジ34との間に挟まれる円筒部31との組立体からなり、断面がほぼL字形で全体がほぼハット形状である。係る円盤部30と円筒部31とは、それぞれ前記PBIを機械加工したものである。 図3は、応用形態の断熱リング30bを示す斜視図、図4は、係る断熱リング30bの付近を示す部分断面図である。係る断熱リング30bは、図3に示すように、リング状の円盤部30と、その内側縁から直角に立設する円筒部31とを一体に有し、断面がほぼL字形で全体がほぼハット形状を呈する。係る断熱リング30bは、図4に示すように、ゲートノズル20のフランジ27およびノズル本体21と、ノズルバックアップリング32の基フランジ34の底面および内周面との間に挟持される。断熱リング30bは、前記PBIを機械加工または射出成形したものである。 【0022】 図5は、射出成形金型1において、前記断熱リング30bを、ノズルバックアップリング32の先フランジ33の先端面および外側面と、マニホールドプレート7の貫通孔8における段部9の底面および内周面との間に挟持した形態を示す部分断面図である。尚、ノズルバックアップリング32の先フランジ33と、マニホールドプレート7の貫通孔8における段部9との間に、組立体の前記断熱リング30aを挟持させても良い。 以上のような断熱リング30a,30bを用いることで、射出成形金型1におけるゲートノズル20およびその樹脂流路24中の溶けた樹脂の熱を、マニホールドプレート7側に流出する事態を一層確実に防止できるため、精度の良い射出成形を安定して行うことが容易となる。 【0023】 図6は、射出成形金型1において、異なる形態の断熱リング40aの付近を示す部分断面図である。係る断熱リング40aは、マニホールド2とマニホールドバックプレート11との間おいて、ステムブッシュ36とシリンダ18との間に形成される断面ほぼL字形の隙間に挟まれ、前記同様の円盤部40と円筒部41との組立体からなる。係る円盤部40および円筒部41も、それぞれ前記PBIを機械加工したものである。 図7は、射出成形金型1において、更に異なる形態の断熱リング40bの付近を示す部分断面図である。係る断熱リング40bは、図7に示すように、リング状の円盤部40と、その内側縁から直角に立設する円筒部41とを一体に有している。係る断熱リング40bも、図7に示すように、ステムブッシュ36とシリンダ18との間に形成される断面ほぼL字形の隙間に挟まれ、前記同様の円盤部40と、円筒部41との一体物からなる。係る断熱リング40bも、前記PBIを機械加工または射出成形したものである。 【0024】 以上のような断熱リング40a,40bを用いることで、射出成形金型1におけるマニホールド2内の樹脂流路3,4を通過する溶けた樹脂の熱を、マニホールドバックプレート11側に流出する事態を一層確実に防止できるため、精度の良い射出成形を安定して行うことが容易となる。 また、前記断熱リング30a,30bの何れか一方と断熱リング40a,40bの何れか一方とを併用することで、空間sに囲まれたマニホールド2全体の温度低下を一層確実に防ぐと共に、ゲートノズル20の樹脂流路24中の溶けた樹脂の温度低下を防ぎつつ、精度の良い射出成形を安定的に行うことができる。 【0025】 本発明は、以上において説明した各形態に限定されるものではない。 例えば、前記バルブステム25における細径の先端部26は、型締めされる対の金型におけるキャビティ内にも進入可能とし、係るキャビティ内に同軸心で配置した中子型におけるほぼ円錐形の先端における凹部に嵌入可能としても良い。これにより、中空部を有する樹脂製品を精度良く射出成形することが可能となる。 また、前記ゲートノズル20は、内部を貫通する樹脂流路24に前記バルブステム25がない形態としても良い。係る形態の場合、前記マニホールド2とマニホールドバックプレート11との間の空間sには、スペーサを配置し、係るスペーサの側面または間に前記断熱リング40,40a,40bを挟持するものとする。 更に、前記樹脂流路4、貫通孔8、およびゲートノズル20をそれぞれ複数個として、複数個のキャビティに対し、平行して射出成形する形態としても良い。 尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、適宜の変更可能である。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】本発明の射出成形金型を示す断面図。 【図2】異なる形態の断熱リングの付近を示す部分断面図。 【図3】上記の応用形態の断熱リングを示す斜視図。 【図4】上記断熱リングの付近を示す部分断面図。 【図5】上記断熱リングの異なる使用形態を示す部分断面図。 【図6】上記と異なる使用形態の断熱リングの付近を示す部分断面図。 【図7】上記断熱リングと異なる形態の断熱リングの付近を示す部分断面図。 【符号の説明】 【0027】 1…………………………………………………射出成形金型 2…………………………………………………マニホールド 7…………………………………………………マニホールドプレート 8…………………………………………………貫通孔 11………………………………………………マニホールドバックプレート 20………………………………………………ゲートノズル 27………………………………………………フランジ(基端側) 30,30a,30b,40,40a,40b…断熱リング 32………………………………………………ノズルバックアップリング s…………………………………………………空間 h…………………………………………………バンドヒータ(ヒータ)
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| 【出願人】 |
【識別番号】597109047 【氏名又は名称】株式会社尾関ホットランナープラン
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| 【出願日】 |
平成18年7月28日(2006.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098615 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 学
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| 【公開番号】 |
特開2008−30297(P2008−30297A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−206060(P2006−206060) |
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