| 【発明の名称】 |
成形品取出機 |
| 【発明者】 |
【氏名】大立 泰治
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| 【要約】 |
【課題】成形機の金型に付着した異物を除去する清掃機能や金型から離型する成形材の離型促進機能を備えたものでありながら、部品点数の削減により構造を簡素化するとともに、成形サイクルタイムの延長を抑えて、成形作業能率の低下を抑制することができる成形品取出機を提供する。
【構成】成形品取出機3は、樹脂成形機Mにより成形された成形品35、成形品35とスプール38または成形品35とスプール・ランナ36からなる成形材を成形機Mの金型装置25から把持して取り出す成形品取出しヘッド6Aと、ランナ取出しヘッド6Bとを備え、各取出しヘッド6Aおよび6Bに清掃装置34と離型促進剤塗布装置34Aとの複合構造からなる成形材接触面処理手段33を装備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 成形機により成形された成形品、成形品とスプールまたは成形品とスプール・ランナからなる成形材を前記成形機の金型装置から把持して取り出す成形材取出しヘッドを備えた成形品取出機において、 前記成形材取出しヘッドに前記金型の成形材接触面を処理する成形材接触面処理手段が装備されていることを特徴とする成形品取出機。 【請求項2】 請求項1に記載の成形品取出機において、 前記成形材接触面処理手段は、清掃装置もしくは離型促進剤塗布装置の単独構造、または前記清掃装置と離型促進剤塗布装置との複合構造からなることを特徴とする成形品取出機。 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の成形品取出機において、 前記清掃装置は前記金型の成形材接触面に付着物除去用流体を噴射する非接触式の流体噴射装置からなり、前記離型促進剤塗布装置は前記金型の成形材接触面に離型促進剤を噴射する非接触式の離型促進剤噴射装置からなることを特徴とする成形品取出機。 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の成形品取出機において、 前記清掃装置および離型促進剤塗布装置は、前記金型の成形材接触面に接触可能な接触式であることを特徴とする成形品取出機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は成形品取出機に係り、詳しくは、成形機における金型装置の成形材接触面に付着した異物を除去する清掃機能や金型装置から離型する成形材の離型促進機能を備えた成形品取出機に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、樹脂成形機、たとえば射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱溶融された樹脂を高圧で射出して、型締めされている金型装置のキャビティ空間に充填し、該キャビティ空間内において冷却して固化させたのち、金型装置を型開して成形品取出機によって成形品の取出しがなされる。 【0003】 また、射出成形機は、前記金型装置の型閉じ、型締めおよび型開を実行する型締装置と、加熱溶融された樹脂を高圧で射出する射出装置を備え、型締装置は、固定プラテンおよび可動プラテンを有し、型締用アクチュエータによって可動プラテンを進退させることにより金型装置の型閉じ、型締めおよび型開を行う。 【0004】 射出成形機には、成形された成形品を自動的に取出す成形品取出機が付設される。成形品取出機は、一般に、射出成形機の固定プラテンに搭載固定されており、これが射出成形機と連動可能に制御信号線を介して電気的に接続されている。 【0005】 ところで、成形品の軽量化および強度アップなど図るとともに、電磁シールド特性を確保する目的で、樹脂材料に金属粉や炭素繊維などを混入して成形する手法が採用されている。ところが、金属粉や炭素繊維などが混入している樹脂では、成形後の金型の表面に金属粉や炭素繊維などが付着して残留する現象を生じ、つぎの成形品に影響するおそれを有する。 【0006】 このため、従来は、金型装置の型開時に作業者の手作業により金型の主として成形面に付着している金属粉や炭素繊維などの異物、つまり、成形品が接触していた成形品接触面に付着している金属粉や炭素繊維などの異物を清掃していた。また、作業者は、樹脂の種類に応じて金型の主として前記成形品接触面に離型剤を塗布して、つぎに成形される成形品の離型性を向上させる作業を手作業で行っていた。 【0007】 しかし、前記作業者の手作業による成形品接触面の清掃や離型剤の塗布は手間がかかるので作業性に劣る難点を有している。 【0008】 そこで、成形品接触面の清掃や離型剤の塗布を自動的に行って成形作業効率を向上させるように構成した成形品取出機が提案されている(特許文献1)。 【0009】 【特許文献1】特開2003−334821号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 前記特許文献1に記載されている成形品取出機は、成形機における一対の金型間と金型から離間した解放位置との間で独立して往復移動する第1および第2可動体と、第1可動体に設けられて金型内の成形品を保持して解放位置に解放して取出すチャックと、第2可動体に設けられて成形品が取出された金型を成形可能な状態に処理する金型処理手段と、チャックを金型間に移動して成形品を保持させる際に金型処理手段を金型から離間した位置に待機させるとともに成形品を保持したチャックを解放位置へ移動して成形品の保持を解除する際には金型処理手段を金型間へ移動して金型面を成形可能処理するように第1および第2可動体を移動制御する制御手段を備えたものである。すなわち、チャックを移動させる第1可動体とは別に、金型処理手段を移動させる第2可動体を必要とする。したがって、部品点数が大幅に増加してそれだけ構造が複雑になる。また、チャックを金型間に移動して成形品を保持する際には、金型処理手段を金型から離間した位置に比較的長時間待機させておき、成形品を保持したチャックを解放位置へ移動して成形品の保持を解除する際に金型処理手段を金型間へ移動して金型面を成形可能処理するように構成されているので、金型処理手段の待機時間に相当して成形サイクルタイムが長くなり、成形作業能率が悪くなる問題点をも有している。 【0011】 本発明は、このような問題を解決するものであって、その目的とするところは、成形機の金型に付着した異物を除去する清掃機能や、金型から離型する成形材の離型促進機能を備えたものでありながら、部品点数の削減により構造を簡素化するとともに、成形サイクルタイムの延長を抑えて、成形作業能率の低下を抑制することができる成形品取出機を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0012】 前記目的を達成するために、本発明に係る成形品取出機は、成形機により成形された成形品、成形品とスプールまたは成形品とスプール・ランナからなる成形材を前記成形機の金型装置から把持して取り出す成形材取出しヘッドを備えた成形品取出機において、前記成形材取出しヘッドに前記金型の成形材接触面を処理する成形材接触面処理手段が装備されていることを特徴としている。 【0013】 これによれば、成形材取出しヘッドにより金型から成形品、成形品とスプールまたは成形品とスプール・ランナからなる成形材を取り出した直後に、成形材取出しヘッドに装備した成形材接触面処理手段により、金型の成形材接触面の清掃あるいは成形材接触面への離型促進剤の塗布などの処理を行うことができる。 【0014】 また本発明は、前記成形材接触面処理手段は、清掃装置もしくは離型促進剤塗布装置の単独構造、または前記清掃装置と離型促進剤塗布装置との複合構造からなることを特徴としている。これによると、金型から成形材を取り出した直後に、取り出された成形材の種類に応じて金型の成形材接触面の清掃あるいは成形材接触面への離型促進剤の塗布を選択して行うことができる。 【0015】 さらに本発明は、前記清掃装置は前記金型の成形材接触面に付着物除去用流体を噴射する非接触式の流体噴射装置からなり、前記離型促進剤塗布装置は前記金型の成形材接触面に離型促進剤を噴射する非接触式の離型促進剤噴射装置からなることを特徴としている。これによると、金型の成形材接触面との接触を避けた成形材接触面に影響をおよぼさない状態で、成形材接触面の清掃あるいは成形材接触面への離型促進剤の塗布を行うことができる。 【0016】 また本発明は、前記清掃装置および離型促進剤塗布装置は、前記金型の成形材接触面に接触可能な接触式であってもよい。これによると、金型の成形材接触面に清掃装置および離型促進剤塗布装置の材質を考慮して、これらをソフトタッチで成形材接触面に接触させることで、成形材接触面への影響を最大限に抑制した状態で、成形材接触面の清掃あるいは成形材接触面への離型促進剤の塗布を行うことができる。 【発明の効果】 【0017】 本発明によれば、成形材取出しヘッドにより金型から成形品、成形品とスプールまたは成形品とスプール・ランナからなる成形材を取り出した直後に、成形材取出しヘッドに装備した成形材接触面処理手段により、金型の成形材接触面の清掃あるいは成形材接触面への離型促進剤の塗布などの処理を行うことができるので、前記特許文献1に記載されている技術と比較して、部品点数の削減により構造を簡素化するとともに、成形サイクルタイムの延長を抑えて、成形作業能率の低下を抑制することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 図1は本発明の一実施形態を示す斜視図、図2は図1に示す成形品取出機と成形機の電気的構成の実施形態を示すブロック図である。図1および図2において、樹脂成形機Mの固定プラテン1の上面には、トラバース型の成形品取出機3の固定ベース5が固定され、該固定ベース5には樹脂成形機の軸線に直交する幅方向(矢印X,X1方向)にのびる横行フレーム2が支持され、この横行フレーム2には、樹脂成形機の軸線方向(矢印Y,Y1方向)にのびる引抜きフレーム4の基部が矢印X方向の進退を自在に組付けられ、引抜きフレーム4には、矢印Z方向の昇降可能な昇降ユニット6が矢印Y,Y1方向の進退を自在に引抜きフレーム4に組付けられている。 【0019】 横行フレーム2には、サーボドライバー7と、サーボドライバー7によって数値制御される直線用第1サーボモータ8と、第1サーボモータ8によって駆動される図示されていないボールねじ棒からなる横行軸および該横行軸に螺合するボールねじナットを備えた駆動部9とが付設されており、この駆動部9のボールねじナットに引抜きフレーム4の基部が連結されることで、引抜きフレーム4が第1サーボモータ8により矢印X,X1方向に進退する。 【0020】 引抜きフレーム4には、サーボドライバー10と、サーボドライバー10によって数値制御される直線用第2サーボモータ11と、第2サーボモータ11によって駆動されるボールねじ棒からなる製品引抜軸および該製品引抜軸に螺合するボールねじナットを備えた駆動部12とが付設されており、この駆動部12のボールねじナットに昇降ユニット6における成形品取出しヘッド6Aが連結されることで、成形品取出しヘッド6Aが第2サーボモータ11により矢印Y,Y1方向に進退する。 【0021】 成形品取出しヘッド6Aは、後述する成形品単品または成形品とスプールとの複合体からなる成形材を取出すためのもので、サーボドライバー14と、サーボドライバー14によって数値制御される直線用第3サーボモータ15と、第3サーボモータ15によって駆動されるボールねじ棒からなる製品昇降軸および該製品昇降軸に螺合するボールねじナットを備えた駆動部16とが付設されており、この駆動部16のボールねじナットに成形品取出しヘッド6Aが連結されることで、成形品取出しヘッド6Aが第3サーボモータ15により矢印Z,Z1方向に昇降する。 【0022】 また、引抜きフレーム4には、サーボドライバー17と、サーボドライバー17によって数値制御される直線用第4サーボモータ18と、第4サーボモータ18によって駆動されるボールねじ棒からなるランナ引抜軸および該ランナ引抜軸に螺合するボールねじナットを備えた駆動部19とが付設されており、この駆動部19のボールねじナットに昇降ユニット6におけるランナ取出しヘッド6Bが連結されることで、ランナ取出しヘッド6Bが第4サーボモータ18により矢印Y,Y1方向に進退する。 【0023】 ランナ取出しヘッド6Bは、後述するスプール・ランナからなる成形材を取出すためのもので、サーボドライバー20と、サーボドライバー20によって数値制御される直線用第5サーボモータ21と、第5サーボモータ21によって駆動されるボールねじ棒からなる製品昇降軸および該製品昇降軸に螺合するボールねじナットを備えた駆動部22とが付設されており、この駆動部22のボールねじナットにランナ取出しヘッド6Bが連結されることで、ランナ取出しヘッド6Bが第5サーボモータ21により矢印Z,Z1方向に昇降する。なお、前記成形品取出しヘッド6Aの昇降駆動源である第3サーボモータ15に代えてエアーシリンダ装置を使用し、また、前記ランナ取出しヘッド6Bの昇降駆動源である第5サーボモータ21に代えてエアーシリンダ装置を使用してもよい。 【0024】 一方、取出機側の制御手段23からサーボドライバー7、10、14、17、20に制御信号が出力され、これらの制御信号に基づいて成形品取出機3の運転が制御される。 【0025】 また、樹脂成形機Mは、固定プラテン1に装着された固定金型1Aと、可動プラテン24に装着された可動金型24Aおよび固定金型1Aと可動金型24Aの中間に配置される中間金型13とからなる金型装置25と、この金型装置25の型閉じ、型締めおよび型開を実行する型締機構(型締装置)26と、金型装置25の型締め時に加熱溶融された樹脂を該金型装置25のキャビティ空間内に高圧で射出する射出機構(射出装置)27を備え、成形機側の制御手段28から型締機構26と射出機構27に制御信号が出力され、これらの制御信号に基づいて樹脂成形機Mの運転が制御される。なお、図1において、29は制御ボックスで、その内部に前記取出機側の制御手段23が格納されている。30は操作ボックス、31は電源線、32は成形機インターフェイスケーブルを示す。 【0026】 図1,図3(a)に示すように、前記成形品取出しヘッド6Aおよびランナ取出しヘッド6Bそれぞれの下側に成形材接触面処理手段33が装備されている。本実施形態における成形材接触面処理手段33は、非接触構造の清掃装置34からなり、成形品取出しヘッド6A下側の清掃装置34は、矢印Y,Y1方向(図1参照)に指向する空気噴射ノズル34a、34bを有し、ランナ取出しヘッド6B下側の清掃装置34は、前記矢印Y,Y1方向に指向する空気噴射ノズル34c、34dを有しており、空気噴射ノズル34a、34b、34c、34dは電磁開閉弁34eを介設した圧縮空気供給管34fを介して圧縮空気供給源34gに接続されている。 【0027】 つぎに、前記構成の動作について説明する。 【0028】 図1〜図3(a)において、樹脂成形機Mの金型装置25は型締機構26によって型閉じがなされ、続いて型締めされる。金型装置25が型締めされると金型装置25のキャビティなどに加熱溶融された樹脂が射出機構27により射出充填される。つまり、可動金型24Aの成形凸部24aの外周面と該成形凸部24aが挿入される中間金型13の成形凹部13aの内周面とで囲まれるキャビティと、成形凹部13aに連通して中間金型13に形成されているランナ成形凹部13bおよび固定金型1Aに設けられているスプールブッシュ1aなどに加熱溶融された樹脂が射出充填される。このように射出充填された溶融樹脂は、金型装置25を型締めした状態で冷却して固化する。溶融樹脂が冷却して固化したならば型締機構26によって金型装置25の離型および型開きがなされる一連の動作を繰り返して行う。 【0029】 一方、金型装置25が型開きすれば、成形品取出機3における成形品取出しヘッド6Aは、可動金型24Aの成形凸部24aに保持されている成形品35との対向位置に移動し、同時にランナ取出しヘッド6Bは、中間金型13のランナ成形凹部13bに保持されているスプール・ランナ36との対向位置に移動する。つづいて、成形品取出しヘッド6Aは成形品35に近接して成形品35を吸着または把持して取り出し、ランナ取出しヘッド6Bはスプール・ランナ36に近接してスプール・ランナ36を把持して取り出す。つまり、成形品取出しヘッド6Aとランナ取出しヘッド6Bとからなる成形材取出しヘッドにより成形品35とスプール・ランナ36とからなる成形材が取り出される。 【0030】 前記成形品35を吸着または把持して取り出した成形品取出しヘッド6Aは、図3(b)に示す位置に上昇して、清掃装置34の一方の空気噴射ノズル34aを成形品35が取り出されたあとの成形凸部24aに対向させるとともに、他方の空気噴射ノズル34bを中間金型13の成形凹部13aに対向させる。同時に前記スプール・ランナ36を把持して取り出したランナ取出しヘッド6Bも図3(b)に示す位置に上昇して、清掃装置34の一方の空気噴射ノズル34cをスプール・ランナ36が取り出されたあとのランナ成形凹部13bに対向させるとともに、他方の空気噴射ノズル34dを固定金型1Aのスプールブッシュ1aに対向させ、ここで、成形品35およびスプール・ランナ36などの成形材が取り出されたあとの成形凸部24a、成形凹部13a、ランナ成形凹部13b、スプールブッシュ1aなどの成形材接触面に各空気噴射ノズル34a〜34dから圧縮空気を噴射して、成形材接触面に付着している金属粉や炭素繊維などの異物を除去する清掃がなされる。 【0031】 前記清掃が終了した時点で各空気噴射ノズル34a〜34dからの圧縮空気の噴射を停止し、同時に成形品取出しヘッド6Aとランナ取出しヘッド6Bを樹脂成形機M機外の回収位置まで移動して、ここで成形品35およびスプール・ランナ36を解放して適宜回収する。以下、前記動作を繰り返して行う。 【0032】 図3(a)の二点鎖線で示す電磁切換弁37の二次側ポートに圧縮空気供給管34fを接続し、電磁切換弁37の一方の一次側ポートに実線で示す電磁開閉弁34eを介設した一次側圧縮空気供給管34f´および圧縮空気供給源34gを接続して、非接触構造の清掃装置34からなる成形材接触面処理手段33を構成するとともに、電磁切換弁37の他方の一次側ポートに二点鎖線で示す電磁開閉弁34hを介設した離型促進剤供給管34i、離型促進剤供給ポンプ34jおよびシリコンなどの離型促進剤を貯留したタンク34kを接続することにより、非接触構造の離型促進剤塗布装置34Aからなる成形材接触面処理手段33を構成することができる。すなわち、成形材接触面処理手段33は、図3(a),(b)に示す清掃装置34の単独構造と、清掃装置34と離型促進剤塗布装置34Aとの複合構造とを構成できる。 【0033】 成形材接触面処理手段33が清掃装置34と離型促進剤塗布装置34Aとの複合構造であれば、前記清掃が終了した時点で各空気噴射ノズル34a〜34dからの圧縮空気の噴射を停止した直後に、樹脂の種類に応じて電磁切換弁37を切り換え、各空気噴射ノズル34a〜34dからシリコンなどの離型促進剤を成形凸部24a、成形凹部13a、ランナ成形凹部13b、スプールブッシュ1aなどの成形材接触面に噴射して塗布することで、つぎに成形される成形品35およびスプール・ランナ36などの成形材の離型性を向上させることができる。前記離型促進剤の塗布が終了した時点で各空気噴射ノズル34a〜34dからの離型促進材の噴射を停止し、同時に成形品取出しヘッド6Aとランナ取出しヘッド6Bを樹脂成形機M機外の回収位置まで移動して、ここで成形品35およびスプール・ランナ36を解放して適宜回収する。以下、前記動作を繰り返して行う。図3(a)において、電磁切換弁37、電磁開閉弁34eを介設した一次側圧縮空気供給管34f´および圧縮空気供給源34gなど省略して、二点鎖線で示す電磁開閉弁34hを介設した離型促進剤供給管34iと一次側圧縮空気供給管34fとを直接接続することによって、離型促進剤塗布装置34Aのみの単独構造からなる成形材接触面処理手段33を構成できる。 【0034】 図3(a),(b)の実施形態で説明したような非接触構造の清掃装置34および離型促進剤塗布装置34Aからなる成形材接触面処理手段33であれば、金型装置25における成形凸部24a、成形凹部13a、ランナ成形凹部13b、スプールブッシュ1aなどの成形材接触面との接触を避けて、該成形材接触面に影響をおよぼさない状態で、成形材接触面の清掃あるいは成形材接触面への離型促進剤塗布を行うことができる。 【0035】 一方、図4(a)に示すように、成形材接触面処理手段33の清掃装置34は、電動回転ブラシ34mからなる接触構造であってもよい。また、成形材接触面処理手段33の離型促進剤塗布装置34Aは、電磁開閉弁34hを介設した離型促進剤供給管34i、離型促進剤供給ポンプ34jおよびシリコンなどの離型促進剤を貯留したタンク34kなどを備えた構成とし、その離型促進剤供給管34iの先端ノズル部34pを電動回転ブラシ34mの外周に近接して開口しておき、図3(a),(b)の金型装置25における成形凸部24a、成形凹部13a、ランナ成形凹部13b、スプールブッシュ1aなどの成形材接触面への離型促進材塗布時において離型促進剤供給管34iの先端ノズル部34pから電動回転ブラシ34mに向けて離型促進剤を噴射することで、電動回転ブラシ34mを介して離型促進剤を成形材接触面に塗布することができる。つまり、電動回転ブラシ34mからなる接触構造の清掃装置34と、該接触構造の清掃装置34を利用した接触構造の離型促進剤塗布装置34Aとからなる成形材接触面処理手段33を実現できる。 【0036】 他方、図4(b)に示すように、成形材接触面処理手段33の清掃装置34を電動回転ブラシ34mからなる接触構造とし、成形材接触面処理手段33の離型促進剤塗布装置34Aは、先端部に不織布やフエルトあるいはスポンジなどの耐熱性、耐摩耗性および液体含浸性にすぐれた素材からなる塗布ヘッド34nを取り付けた電動回転式の筒体34o、該筒体34oの内部に離型促進剤を供給する離型促進剤供給管34i、離型促進剤供給ポンプ34jおよびシリコンなどの離型促進剤を貯留したタンク34kなどを備え、図3(a),(b)の成形凹部13a、ランナ成形凹部13b、スプールブッシュ1aなどの成形材接触面に塗布ヘッド34nを緩く当接させて離型促進材を塗布するようにすれば、接触構造の離型促進剤塗布装置34Aを構成して、接触構造の清掃装置34と接触構造の離型促進剤塗布装置34Aとからなる成形材接触面処理手段33を実現できる。なお、図4(a),(b)において、図3(a),(b)と同一部分には同一符号を付して重複する構造および作動の説明は省略する。 【0037】 図4(a),(b)の実施形態で説明したような接触構造の清掃装置34および離型促進剤塗布装置34Aからなる成形材接触面処理手段33であれば、塗布ヘッド34nの材質を考慮して、これらをソフトタッチで金型装置25における成形凸部24a、成形凹部13a、ランナ成形凹部13b、スプールブッシュ1aなどの成形材接触面に接触させることで、該成形材接触面への影響を最大限に抑制した状態で、成形材接触面の清掃あるいは成形材接触面への離型促進剤塗布を行うことができる。 【0038】 図1,図2,図3(a),(b)および図4(a),(b)で説明した実施形態の成形品取出機3は、成形品取出しヘッド6Aとランナ取出しヘッド6Bとを備えた成形品取出機3によって、成形品35とスプール・ランナ36とからなる成形材を取り出したあとに、成形凸部24a、成形凹部13a、ランナ成形凹部13b、スプールブッシュ1aなどの成形材接触面の清掃や離型促進材の塗布を行うように構成されているが、図5(a),(B)に示すように、金型装置25が固定金型1Aと可動金型24Aからなり、成形品35と、該成形品35に一体のスプール38とからなる成形材が成形される樹脂成形機Mであれば、成形品取出しヘッド6Aのみからなる成形材取出しヘッドにより前記成形材が取り出されるので、図3(a),(b)および図4(a),(b)のランナ取出しヘッド6Bが不要になる。なお、図5(a)は非接触構造の清掃装置34と非接触構造の離型促進剤塗布装置34Aとからなる成形材接触面処理手段33を示しており、図5(b)は接触構造の清掃装置34と接触構造の離型促進剤塗布装置34Aとからなる成形材接触面処理手段33を示し、図3(a),(b)および図4(a),(b)と同一部分には同一符号を付して重複する構造および作動の説明は省略する。 【0039】 なお、前記各実施形態では、樹脂成形機Mによって成形された樹脂成形材を取り出す成形品取出機3について説明しているが、該成形品取出機3が非接触構造の清掃装置34および離型促進剤塗布装置34Aからなる成形材接触面処理手段33を装備しているものであれば、アルミ系合金の成形を行うダイキャスト成形機に適用することもできる。 【図面の簡単な説明】 【0040】 【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。 【図2】図1に示す成形品取出機と成形機の電気的構成の実施形態を示すブロック図である。 【図3】図3(a),(b)は、非接触構造の清掃装置および離型促進剤塗布装置からなる成形材接触面処理手段を装備した成形材取出しヘッドの一実施形態を示す説明図である。 【図4】図4(a),(b)は、接触構造の清掃装置および離型促進剤塗布装置からなる成形材接触面処理手段を装備した成形材取出しヘッドの一実施形態を示す説明図である。 【図5】図5(a)は、非接触構造の清掃装置および離型促進剤塗布装置からなる成形材接触面処理手段を装備した成形材取出しヘッドの他の実施形態を示す説明図であり、図5(b)は、非接触構造の清掃装置および離型促進剤塗布装置からなる成形材接触面処理手段を装備した成形材取出しヘッドの他の実施形態を示す説明図である。 【符号の説明】 【0041】 1a スプールブッシュ(成形材接触面) 3 成形品取出機 6A 成形品取出ヘッド(成形材取出ヘッド) 6B ランナ取出ヘッド(成形材取出ヘッド) 13a 成形凹部(成形材接触面) 13b ランナ成形凹部(成形材接触面) 24a 成形凸部(成形材接触面) 25 金型装置 33 成形材接触面処理手段 34 清掃装置 34A 離型促進剤塗布装置 35 成形品(成形材) 36 スプール・ランナ(成形材) 38 スプール M 樹脂成形機(成形機)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000138473 【氏名又は名称】株式会社ユーシン精機
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| 【出願日】 |
平成18年7月28日(2006.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082083 【弁理士】 【氏名又は名称】玉田 修三
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| 【公開番号】 |
特開2008−30283(P2008−30283A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−205723(P2006−205723) |
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