| 【発明の名称】 |
射出成形システム及び射出成形機の同期方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】金子 崇浩
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| 【要約】 |
【課題】複数の射出成形機の成形サイクルを同期運転させることが可能な射出成形システム及び射出成形機の同期方法を提供する。
【構成】通常サイクルとして同じ成形サイクルの時間で動作させることが可能な第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとの型閉開始時点前に、相互に異なる時間で動作させずに待機させる。第1の射出成形機10Aの型閉開始時点のタイミングと、第2の射出成形機10Bの型閉開始時点前に遅延された待機時間とが一致した時、これらの型閉開始が一致するように調整し、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bは、各々の型閉開始時を基点として、通常サイクルの動作を同時に開始することで、同期運転を繰り返し行なう。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通常サイクルとして同じ成形サイクルの時間で動作させることが可能な第1の射出成形機と第2の射出成形機とを備えた射出成形システムであって、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との型閉開始時点前に、相互に異なる時間で動作させずに待機させることにより、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との前記成形サイクルを遅延させると共に相互に異なる成形サイクルで繰り返し動作させ、前記第1の射出成形機の型閉開始時点のタイミングと、前記第2の射出成形機の型閉開始時点前に遅延された待機時間とが一致した時、前記第1の射出成形機に構成する第1の制御手段と、前記第2の射出成形機に構成する第2の制御手段とが、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との型閉開始時を一致するよう相互に入出力される信号に基づいて調整し、該調整により前記動作が一致した時に、前記第1の射出成形機の成形サイクルを通常サイクルに戻す前記第1の制御手段と、前記第2の射出成形機の成形サイクルを通常サイクルに戻す前記第2の制御手段とを構成したことを特徴とする射出成形システム。 【請求項2】 通常サイクルとして同じ成形サイクルの時間で動作させることが可能な第1の射出成形機と第2の射出成形機とを備え、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との型閉開始時点前に、相互に異なる時間で動作させずに待機させることにより、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との前記成形サイクルを遅延させると共に相互に異なる成形サイクルで繰り返し動作させ、前記第1の射出成形機の型閉開始時点のタイミングと、前記第2の射出成形機の型閉開始時点前に遅延された待機時間とが一致した時、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との型閉開始が一致するように相互に入出力される信号に基づいて調整され、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機は、各々の前記型閉開始時を基点として、通常サイクルの動作を同時に開始し、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との同期運転を繰り返し行なうことを特徴とする射出成形機の同期方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、複数の射出成形機を同期運転することが可能な射出成形システム及び射出成形機の同期方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、DVDなどの薄板状の製品を製造する場合、複数の部材を一体に組み付けることで製品を完成させるため、例えば、2台の射出成形機のそれぞれで成形した形状の異なる部材をコンベアで組立装置に搬送し、この組立装置で複数の部材を貼り合せるなどして製品を完成させる方法が採られている。 【0003】 記録媒体たるDVDなどの平板状の部材同士を貼り合わせて製品を完成させる場合では、複数の射出成形機で成形される各部材が薄型であるために、部材が、成形後の冷却時間の経過に伴って反ってしまうことから、反る前に部材を速やかに貼り合わせる必要がある。つまり、各射出成形機における成形サイクルに時間の差が生じると、これらを一体に組み付ける貼り合せ工程を円滑に行なうことができず、しかも成形サイクルの早い射出成形機で成形される成形体は、成形サイクルの遅い射出成形機で成形される成形体が成形されるまで、組み付け作業を行なうことなくストックすることになることから、成形した部材は、時間の経過による温度変化に伴う反りなどが原因で、製品の一部として用いることができなくなり、廃棄しなければならず、結果的には製造コストの上昇を招くといった問題を有していた。 【0004】 特許文献1には2つの部材を組み合わせることで1つの製品を完成させる工程において、射出成形機で成形した成形品に反りなどが生じてしまい、成形品が無駄になってしまうことを防止するために、複数の射出成形機の成形サイクルを同期運転させることによって、射出成形機による成形品取り出し後の工程を安定的に行うことを目的とした射出成形機の同期運転方法が提案されている。 【0005】 【特許文献1】特開2001−113581号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかし、前記特許文献1においては、複数の射出成形機の内、起動が遅い一方の射出成形機の起動時に、それより起動の早い他方の射出成形機の起動が同時となるようにして、同期調整を行なっている。つまり、同期調整を行なう際に、成形サイクルの早い射出成形機の動作を遅らせることで同期調整を行なっているので、二つの射出成形機の成形サイクルは、両者遅いものとなってしまい、生産効率を向上するには不向きである。 【0007】 本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の射出成形機の成形サイクルを同期運転させ、各射出成形機で成形される複数の部材の組み付け工程を効率的に行なうことができる生産性を向上した射出成形システムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 請求項1に係る射出成形システムは、通常サイクルとして同じ成形サイクルの時間で動作させることが可能な第1の射出成形機と第2の射出成形機とを備えた射出成形システムであって、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との型閉開始時点前に、相互に異なる時間で動作させずに待機させることにより、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との前記成形サイクルを遅延させると共に相互に異なる成形サイクルで繰り返し動作させ、前記第1の射出成形機の型閉開始時点のタイミングと、前記第2の射出成形機の型閉開始時点前に遅延された待機時間とが一致した時、前記第1の射出成形機に構成する第1の制御手段と、前記第2の射出成形機に構成する第2の制御手段とが、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との型閉開始時を一致するよう相互に入出力される信号に基づいて調整し、該調整により前記動作が一致した時に、前記第1の射出成形機の成形サイクルを通常サイクルに戻す前記第1の制御手段と、前記第2の射出成形機の成形サイクルを通常サイクルに戻す前記第2の制御手段とを構成したことを特徴とする。 【0009】 請求項2に係る射出成形機の同期方法は、通常サイクルとして同じ成形サイクルの時間で動作させることが可能な第1の射出成形機と第2の射出成形機とを備え、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との型閉開始時点前に、相互に異なる時間で動作させずに待機させることにより、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との前記成形サイクルを遅延させると共に相互に異なる成形サイクルで繰り返し動作させ、前記第1の射出成形機の型閉開始時点のタイミングと、前記第2の射出成形機の型閉開始時点前に遅延された待機時間とが一致した時、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との型閉開始が一致するように相互に入出力される信号に基づいて調整され、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機は、各々の前記型閉開始時を基点として、通常サイクルの動作を同時に開始し、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との同期運転を繰り返し行なうことを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 請求項1に係る射出成形システムによれば、通常サイクルとして同じ成形サイクルの時間で動作させることが可能な第1の射出成形機と第2の射出成形機とを備えた射出成形システムであって、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との型閉開始時点前に、相互に異なる時間で動作させずに待機させることにより、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との前記成形サイクルを遅延させると共に相互に異なる成形サイクルで繰り返し動作させ、前記第1の射出成形機の型閉開始時点のタイミングと、前記第2の射出成形機の型閉開始時点前に遅延された待機時間とが一致した時、前記第1の射出成形機に構成する第1の制御手段と、前記第2の射出成形機に構成する第2の制御手段とが、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との型閉開始時を一致するよう相互に入出力される信号に基づいて調整し、該調整により前記動作が一致した時に、前記第1の射出成形機の成形サイクルを通常サイクルに戻す前記第1の制御手段と、前記第2の射出成形機の成形サイクルを通常サイクルに戻す前記第2の制御手段とを構成したので、第1の射出成形機と第2の射出成形機との型閉開始のタイミングを一致させた後に繰り返し行なわれる通常サイクルの運転を、相互に同期させることができる。従って、従来のように、射出成形機で成形された成形体が、組み付け前にストックされ、温度変化に伴う反りなどが生じてしまい廃棄することを回避でき、速やかに成形体の組み付け作業を行なうことが可能となるので、ひいては製造コストの上昇を抑えることができる。 【0011】 請求項2に係る射出成形機の同期方法によれば、通常サイクルとして同じ成形サイクルの時間で動作させることが可能な第1の射出成形機と第2の射出成形機とを備え、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との型閉開始時点前に、相互に異なる時間で動作させずに待機させることにより、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との前記成形サイクルを遅延させると共に相互に異なる成形サイクルで繰り返し動作させ、前記第1の射出成形機の型閉開始時点のタイミングと、前記第2の射出成形機の型閉開始時点前に遅延された待機時間とが一致した時、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との型閉開始が一致するように相互に入出力される信号に基づいて調整され、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機は、各々の前記型閉開始時を基点として、通常サイクルの動作を同時に開始し、前記第1の射出成形機と前記第2の射出成形機との同期運転を繰り返し行なう。これにより、射出成形機で成形された成形体は、組み付け前にストックされることなく、速やかに組み付け作業を行なうことができるので、成形体が、時間の経過による温度変化に伴い反ってしまうことで、製品として利用できなくなることを防止できる。よって、製造コストを安価にすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図1〜図6を参照して説明する。もちろん、本発明は、その発明の趣旨に反さない範囲で、実施例において説明した以外のものに対しても容易に適用可能なことは説明を要するまでもない。 【0013】 図1は射出成形システムの全体構成を示す平面図である。同図に示すように、射出成型システム1に構成される相互に離間して配置された第1,第2の射出成形機10A,10Bの間には、後述する成形体たる第1,第2の基板11A,11Bを搬送する1ライン式のコンベア12が設置されている。 【0014】 図2はコンベアにより第1,第2の基板を搬送している状態を示す平面図である。同図に示すように、搬送手段たるコンベア12の搬送先には、このコンベア12で搬送されてきた第1の基板11Aと第2の基板11Bとを相互に貼り合わせるための後工程機20が設置されている。 【0015】 また、第1,第2の射出成形機10A,10Bとコンベア12との間には、第1,第2の射出成形機10A,10Bで成形された第1,第2の基板11A,11Bを取り出してコンベア12上に載置する受渡し装置21A,21Bが設置されている。 【0016】 また、第1の射出成形機10Aには第2の射出成形機10Bの動作を検出する第1の制御手段13A、第2の射出成形機10Bには第1の射出成形機10Aの動作を検出する第2の制御手段13Bを備えており、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bは、制御信号たる自動中信号と型閉準備信号が相互に入出力されることでそれぞれの動作を監視することができる。 【0017】 また、第1の基板11Aと第2の11Bとを一組11として順次移送するコンベア12は、第1の基板11Aと第2の基板11Bとが同時に置かれてから初めて送る。 【0018】 ところで、後工程機20で相互に一体に組み付けられる第1の基板11Aと第2の11Bをコンベア12に同時に置くためには、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bの成形サイクルの動作を同期させる必要がある。それは、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bの成形サイクルが同期していない際には、コンベア12上に第1,第2の基板11A,11Bを同時に載置することが困難であることから、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとを同期運転させるために、先ず第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとをお互いに異なる成形サイクルで繰り返し動作させ、成形サイクルが一致したところで、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bの動作を異なる成形サイクルから同じ成形サイクルへ戻し運転することで、これら第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとは、相互に同期運転することが可能となる。 【0019】 図3は第1の射出成形機と第2の射出成形機との成形サイクルを同期させるための動作順を左から右に示したものであり、図4は、図3の説明図の一部をさらに詳細に示した説明図である。 【0020】 本実施例では、第1の射出成形機10Aで成形される第1の基板11Aと、第2の射出成形機10Bで成形される第2の基板11Bの成形サイクルは、通常、1サイクルを2秒で行なうものであり、先ず第1の射出成形機10Aの通常動作を自動開始させると(図3に示す左側)、第1の射出成形機10Aが2秒毎に第1の基板11Aを順次成形する。そして、第2の制御手段13Bが、自動中信号に基づき第1の射出成形機10Aの通常動作(自動運転状態)を検出することで、第2の射出成形機10Bも通常動作を自動開始することで、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bは相互に成形サイクルの同期調整xを開始する。 【0021】 同期調整xを行なっている状態は、第1の射出成形機10A及び第2の射出成形機10Bは、通常のサイクルである2秒ではなく、一方の第1の射出成形機10Aでは2.1秒毎、他方の第2の射出成形機10Bでは2.6秒毎の成形サイクルで動作する。なお、第1の射出成形機10A及び第2の射出成形機10Bの同期調整x状態における成形サイクルの時間の設定は、それぞれの射出成形機に設けられた入力画面により、ユーザが前記0.1秒や0.6秒などの待機時間を入力することで、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bの成形サイクルの待機時間の設定が行われる。つまり、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとの同期調整xを行ないたい場合には、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bのそれぞれの入力画面で異なる時間を入力する。 【0022】 また、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bを同期運転させるための基点は、本実施例では、第1の射出成形機10Aの型閉(型締)開始になっており、同期調整x状態においては、第1の射出成形機10Aが設定された時間(0.1秒)分待機する動作を繰り返し行い、且つ、第2の射出成形機10Bが、設定された時間(0.6秒)分待機する動作を繰り返し行われる。より詳しくは、第1の射出成形機10Aの型閉開始の時点で、第1の制御手段13Aが、第2の射出成形機10Bの型閉開始のタイミングを検出し、第1の制御手段13Aが、第2の射出成形機10Bの型閉開始と第1の射出成形機10Aの型閉開始が一致していない状態であると判断したときは、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとは同期運転していないと判断することで、第1の射出成形機10Aと共に第2の射出成形機10Bは、運転を継続する。 【0023】 ここで、同期調整xについてさらに説明すると、同期動作していないと判断した時には、一方の第1の射出成形機10Aは、図4に示すように、通常サイクルの動作を行う2秒を経過した後、動作しない状態で0.1秒待機(成形サイクル遅延)した後に型閉めを開始し、2秒に前記0.1秒を加算した2.1秒の成形サイクルで運転を繰り返す。こうした第1の射出成形機10Aの運転が繰り返されている状態で、第2の制御手段13Bは、第1の射出成形機10Aの状況を検出すると共に、第2の射出成形機10Bは、通常サイクルの動作を行う2秒を経過した後に、さらに動作しない状態で0.6秒待機(成形サイクル遅延)した後に型閉めを開始する動作を行ない、2秒に0.6秒を加算した2.6秒の成形サイクルで運転を繰り返す。これにより、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとの型閉開始のタイミング(基点)を2.6秒と2.1秒との差分である0.5秒ずつ縮めていくことができる。そして、同期調整xで0.5秒ずつ縮めていくことで、第2の射出成形機10Bのサイクル遅延の状態、すなわち第2の射出成形機10Bが動作していない0.6秒の待機している間と、第1の射出成形機10Aの型閉開始時点とが一致する時、動作一致(y)の状態となる。ここで、図3及び図4の例では、第2の射出成形機10Bの0.6秒待機(成形サイクル遅延)中の途中の約0.3秒経過後に動作一致(y)となっている。従って、このときの第2の射出成形機10Bの成形サイクルは約2.3秒となる。次に、第1の制御手段13Aと第2の制御手段13Bのそれぞれが、各射出成形機の型閉開始が同じ(動作一致y)になるようにさらに相互に調整し、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bの型閉開始を一致させると同時に、第1の制御手段13Aが第1の射出成形機10Aの成形サイクルを2秒に戻し且つ第2の制御手段13Bが第2の射出成形機10Bの成形サイクルを2秒で行なう通常サイクルzに戻す。これにより、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bは、前記動作一致y以降、それぞれ2秒の成形サイクルで動作し、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとの同期運転を繰り返し行なうことが可能となる。よって、従来のように射出成形機で成形された基板をストックすることなく、第1の基板11Aと第2の基板11Bを成形後速やかにコンベア12上に同時に載置することができる。よって、コンベア12から同時に搬送される第1の基板11Aと第2の基板11Bを後工程機20で速やかに一体に組み付けることが可能となる。 【0024】 次に、第1の射出成形機と第2の射出成形機との関係について、図5及び図6により以下に説明する。なお、図5に示すフローチャートは、第1の射出成形機についてを主として、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとの関係を時系列に説明するものであるが、第2の射出成形機を主としても同じ内容となるので、その説明は省略する。また、図6は第1の射出成形機と第2の射出成形機との信号の入出力関係を示した説明図であり、型閉開始可能であることを検出する準備完了信号と、相手側の射出成形機が運転中であることを検出(監視)する自動中信号が、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとは相互に入出力されるようになっており、図6では信号の入出力関係を矢印で示している。 【0025】 図5に示すように、第1の射出成形機10Aは、通常サイクルで運転が自動開始されると(S1)、第1の射出成形機10Aは、一般的な射出成形機と同様に金型の型閉動作工程(S2)、金型のキャビティに計量した溶融樹脂を射出する射出・計量動作工程(S3)、型閉じされた金型を型開きする型開動作工程(S4)、金型で成形した製品を金型から取り出すEJ・取出動作工程(S5)の順に行なわれ、第2の射出成形機10Bが自動運転中でなければ(S6)、S2に移行し、次サイクル(通常サイクル)が行われる。一方、S6において、第2の射出成形機10Bが自動運転中であれば、第1の射出成形機10Aが第2の射出成形機10Bに準備完了信号を出力する(S7)。次に、第1の射出成形機10Aは、第2の射出成形機10Bからの準備完了信号が有る(入力される)と、S2に移行し、同期運転の成形サイクル(通常サイクル)で運転が行なわれる(S8)。一方、S8において、第1の射出成形機10Aは、第2の射出成形機10Bからの準備完了信号が無ければ、同期調整xが行なわれることになり、S9において、待機時間(0.1秒)をタイムオーバーしなければ、S8に移行する。一方、S9において、待機時間(0.1秒)をタイムオーバーすると、S2に移行し、次サイクル(通常サイクル)が行われる。 【0026】 以上のように、本実施例によれば、通常サイクルとして同じ成形サイクルの時間で動作させることが可能な第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとを備えた射出成形システム1であって、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとの型閉開始時点の前に、相互に異なる時間で動作させずに待機させることによって、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとの成形サイクルを遅延させると共に相互に異なる成形サイクルで繰り返し動作させ、第1の射出成形機10Aの型閉開始時点のタイミングと、第2の射出成形機10Bの型閉開始時点前に遅延された待機時間とが一致した時、第1の制御手段13Aと、第2の制御手段13Bとが、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとの型閉開始時を一致するよう相互に入出力される信号に基づいて調整し、この調整により前記動作が一致した時に、第1の制御手段13Aが第1の射出成形機10Aの成形サイクルを通常サイクルに戻し、第2の制御手段13Bが第2の射出成形機10Bの成形サイクルを通常サイクルに戻すように構成したので、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとの型閉開始のタイミングを一致させた後に繰り返し行なわれる通常サイクルの運転を、相互に同期させることができる。従って、従来のように、射出成形機で成形された成形体が、組み付け前にストックされ、温度変化に伴う反りなどが生じてしまい廃棄することを回避でき、速やかに成形体の組み付け作業を行なうことができる。 【0027】 また、一般的に射出成形機では、溶融樹脂を射出するノズルの先端をキャビティに供給するために金型にタッチさせるが、厚さの薄い基板などを成形する際には、金型にノズルの先端を長くタッチさせることが困難である。この状態で射出動作を行った場合、充填圧力異常になりやすい。しかも、一度動作させた射出成形機を長い時間停止させた際には、成形直後の基板の冷却時間の関係で、成形した基板に反りなどの不具合が生じてしまう。そこで、本実施例における複数の射出成形機、すなわち、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bは、両者が相互に同期運転の調整を行なうために待機するので、従来のように、2つの射出成形機に主従関係をもたせ、主たる起動の遅い射出成形機の動作に一致するように、従たる起動の早い射出成形機の動作時間を遅らせて同期調整を行なうものではないから、第1の射出成形機10Aと第2の射出成形機10Bとの同期運転を、各射出成形機の同期運転調整機能により速やかに行うことが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】本発明の一例を示す射出成形システムの全体構成を示す平面図である。 【図2】同上、コンベアにより第1,第2の基板を搬送している状態を示す平面図である。 【図3】同上、第1の射出成形機と第2の射出成形機との成形サイクルを同期させるための動作順を左から右に示した説明図である。 【図4】同上、図3の説明図の一部をさらに詳細に示した説明図である。 【図5】同上、第1の射出成形機と第2の射出成形機との関係を示すフローチャートである。 【図6】同上、第1の射出成形機と第2の射出成形機との信号の入出力関係を示す説明図である。 【符号の説明】 【0029】 1 射出成形システム 10A 第1の射出成形機 10B 第2の射出成形機 13A 第1の制御手段 13B 第2の制御手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】000222587 【氏名又は名称】東洋機械金属株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月26日(2006.7.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091694 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 守
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| 【公開番号】 |
特開2008−30224(P2008−30224A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−203145(P2006−203145) |
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