| 【発明の名称】 |
樹脂製割箸の製造方法および製造装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】後藤 研二
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| 【要約】 |
【課題】低廉なコストで樹脂製の割箸を製造できる技術を提供することである。
【構成】樹脂製割箸の製造装置であって、 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 樹脂製割箸の製造方法であって、 複数本の樹脂製棒状体を押出す押出工程と、 前記押出工程で押出された樹脂製棒状体同士を圧接すると接合する状態にて、該樹脂製棒状体における少なくとも二本の樹脂製棒状体同士を一部においてのみ接合させる一部接合工程 とを具備することを特徴とする樹脂製割箸の製造方法。 【請求項2】 樹脂製割箸の製造方法であって、 複数本の樹脂製棒状体を押出す押出工程と、 前記押出工程で押出された樹脂製棒状体同士を圧接すると接合する状態にて、該樹脂製棒状体における少なくとも二本の樹脂製棒状体同士を一部においてのみ接合させる一部接合工程と、 前記一部接合工程の後、該脂製棒状体接合部の外端部にて該脂製棒状体を切断する切断工程 とを具備することを特徴とする樹脂製割箸の製造方法。 【請求項3】 一部接合工程は、 目的とする割箸に形成されている割溝部に相当する形状で、該割箸の全長よりも短い長さの仕切壁が形成された案内路に、押出された樹脂製棒状体を案内する樹脂製棒状体案内工程と、 前記樹脂製棒状体案内工程で前記案内路に案内された樹脂製棒状体に対して圧力を作用させる加圧工程 とを具備することを特徴とする請求項1又は請求項2の樹脂製割箸の製造方法。 【請求項4】 一部接合工程において押出された樹脂製棒状体同士を圧接すると接合する状態に維持されるように押出された樹脂製棒状体の軟化度を調整する温度調整工程を更に具備することを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかの樹脂製割箸の製造方法。 【請求項5】 樹脂製割箸の製造装置であって、 複数本の樹脂製棒状体を押出す押出手段と、 前記押出手段で押出された少なくとも二本の樹脂製棒状体同士を一部においてのみ接合させる一部接合手段 とを具備することを特徴とする樹脂製割箸の製造装置。 【請求項6】 樹脂製割箸の製造装置であって、 複数本の樹脂製棒状体を押出す押出手段と、 前記押出手段で押出された樹脂製棒状体を案内する案内路と、 割箸に形成されている割溝部に相当する形状で、かつ、前記割箸の全長よりも短い長さの前記案内路に設けられた仕切壁と、 前記案内路に案内された樹脂製棒状体同士を前記仕切壁が無い箇所にて接合させる為の加圧手段 とを具備することを特徴とする樹脂製割箸の製造装置。 【請求項7】 樹脂製割箸の製造装置であって、 樹脂製棒状体を押出す押出手段と、 互いに対向して設けられた回転ローラと、 前記回転ローラの周側に形成された凹状溝と、 割箸に形成されている割溝部に相当する形状で、かつ、前記割箸の全長よりも短い長さの前記凹状溝内に設けられた仕切壁 とを具備し、 前記押出手段で押出された二本の樹脂製棒状体が前記回転ローラ周側の凹状溝内に案内され、該凹状溝内を通過中に樹脂製棒状体同士が前記仕切壁が無い箇所の一部においてのみ接合されるよう構成されてなることを特徴とする樹脂製割箸の製造装置。 【請求項8】 回転ローラ表面には回転ローラ軸芯方向に切断刃が設けられてなることを特徴とする請求項7の樹脂製割箸の製造装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は樹脂製割箸の製造技術に関する。 【背景技術】 【0002】 割箸は日本の文化であると言っても過言では無い。すなわち、木や竹を素材とした軸体の2本が一箇所でくっ付いた割箸(一膳分の箸)が販売されており、これを購入した使用者は割れ目(スリット:割溝)に沿って割ることによって2本の箸が得られることから、これを用いて食する。そして、一度、使用された割箸は捨てられる。 【0003】 このように割箸は使い捨てであることから、資源の無駄遣いであると言われ、外食に際しても、自分の箸を持って行こうと言う運動が提唱されている。この運動はそれなりに評価されるものではある。 しかしながら、外食に際して、自己専用の箸を持って行くことは大変である。 【0004】 それで、一部のレストラン等では、使い捨ての割箸では無く、洗って何度でも使用するタイプの箸が出されたりすることも有る。 しかしながら、エイズやサーズと言った病気の恐れから、割箸を見直す動きが提唱されている。因みに、割箸の文化が無かった中国でも割箸が見直されて来ている。 【0005】 さて、上記した通り、通常、割箸は木や竹で作られる。この使い捨ての割箸が日本のみの文化であるならば、木や竹資源の枯渇が左程には問題にならない。 しかしながら、十数億の人口の中国でも割箸が頻繁に使用され出すと、木や竹の資源の枯渇が問題になるであろう。すなわち、日本が外国から割箸を輸入することは不可能になるであろう。特に、最近では、割箸の輸出制限の動きを聞いたりしている。 とは言うものの、他人が使用した箸を、再度、使用することは、日本人には、到底に、耐えられない。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 従って、木や竹を素材とする割箸に代わる割箸の開発が、今日、早急に求められ出した。 木・竹に代わる素材として頭に浮かぶのは、やはり、樹脂である。 さて、樹脂で割箸を製造すれば良いと簡単に言っても、これまでの木・竹製の割箸の製造技術は材料の違いから全く利用できないと言っても過言では無い。すなわち、樹脂製の平板を得、この樹脂板に対して木・竹製割箸の製造技術を用いて樹脂製割箸を製造することも考えられなくも無いが、これでは、コストが高く付くことが予想される。 【0007】 従って、樹脂製の割箸を低廉な価格で製造する為には、これに適った技術開発が求められる。 【0008】 よって、本発明が解決しようとする課題は、低廉なコストで樹脂製の割箸を製造できる技術を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 前記の課題は、 樹脂製割箸の製造方法であって、 複数本の樹脂製棒状体を押出す押出工程と、 前記押出工程で押出された樹脂製棒状体同士を圧接すると接合する状態にて、該樹脂製棒状体における少なくとも二本の樹脂製棒状体同士を一部においてのみ接合させる一部接合工程 とを具備することを特徴とする樹脂製割箸の製造方法によって解決される。 【0010】 又、樹脂製割箸の製造方法であって、 複数本の樹脂製棒状体を押出す押出工程と、 前記押出工程で押出された樹脂製棒状体同士を圧接すると接合する状態にて、該樹脂製棒状体における少なくとも二本の樹脂製棒状体同士を一部においてのみ接合させる一部接合工程と、 前記一部接合工程の後、該脂製棒状体接合部の外端部にて該脂製棒状体を切断する切断工程 とを具備することを特徴とする樹脂製割箸の製造方法によって解決される。 【0011】 又、樹脂製割箸の製造方法であって、 複数本の樹脂製棒状体を押出す押出工程と、 目的とする割箸に形成されている割溝部に相当する形状で、該割箸の全長よりも短い長さの仕切壁が形成された案内路に、押出された樹脂製棒状体を案内する樹脂製棒状体案内工程と、 前記樹脂製棒状体案内工程で前記案内路に案内された樹脂製棒状体に対して圧力を作用させる加圧工程 とを具備することを特徴とする樹脂製割箸の製造方法によって解決される。 【0012】 又、樹脂製割箸の製造方法であって、 複数本の樹脂製棒状体を押出す押出工程と、 目的とする割箸に形成されている割溝部に相当する形状で、該割箸の全長よりも短い長さの仕切壁が形成された案内路に、押出された樹脂製棒状体を案内する樹脂製棒状体案内工程と、 前記樹脂製棒状体案内工程で前記案内路に案内された樹脂製棒状体に対して圧力を作用させる加圧工程と、 前記加圧工程の後、該脂製棒状体接合部の外端部にて該脂製棒状体を切断する切断工程 とを具備することを特徴とする樹脂製割箸の製造方法によって解決される。 【0013】 又、上記の樹脂製割箸の製造方法であって、 一部接合工程において押出された樹脂製棒状体同士を圧接すると接合する状態に維持されるように押出された樹脂製棒状体の軟化度を調整する温度調整工程を更に具備することを特徴とする樹脂製割箸の製造方法によって解決される。 【0014】 又、上記の樹脂製割箸の製造方法であって、 一部接合工程において樹脂製棒状体は硬化が開始しているものの、硬化は完了していないよう樹脂製棒状体の軟化度を調整する温度調整工程を更に具備することを特徴とする樹脂製割箸の製造方法によって解決される。 【0015】 又、樹脂製割箸の製造装置であって、 複数本の樹脂製棒状体を押出す押出手段と、 前記押出手段で押出された少なくとも二本の樹脂製棒状体同士を一部においてのみ接合させる一部接合手段 とを具備することを特徴とする樹脂製割箸の製造装置によって解決される。 【0016】 又、樹脂製割箸の製造装置であって、 複数本の樹脂製棒状体を押出す押出手段と、 前記押出手段で押出された樹脂製棒状体を案内する案内路と、 割箸に形成されている割溝部に相当する形状で、かつ、前記割箸の全長よりも短い長さの前記案内路に設けられた仕切壁と、 前記案内路に案内された樹脂製棒状体同士を前記仕切壁が無い箇所にて接合させる為の加圧手段 とを具備することを特徴とする樹脂製割箸の製造装置によって解決される。 【0017】 又、樹脂製割箸の製造装置であって、 樹脂製棒状体を押出す押出手段と、 互いに対向して設けられた回転ローラと、 前記回転ローラの周側に形成された凹状溝と、 割箸に形成されている割溝部に相当する形状で、かつ、前記割箸の全長よりも短い長さの前記凹状溝内に設けられた仕切壁 とを具備し、 前記押出手段で押出された二本の樹脂製棒状体が前記回転ローラ周側の凹状溝内に案内され、該凹状溝内を通過中に樹脂製棒状体同士が前記仕切壁が無い箇所の一部においてのみ接合されるよう構成されてなることを特徴とする樹脂製割箸の製造装置によって解決される。 【0018】 又、樹脂製割箸の製造装置であって、 樹脂製棒状体を押出す押出手段と、 互いに対向して設けられた回転ローラと、 前記回転ローラの周側に形成された凹状溝と、 割箸に形成されている割溝部に相当する形状で、かつ、前記割箸の全長よりも短い長さの前記凹状溝内に設けられた仕切壁と、 前記回転ローラ軸芯方向に沿って回転ローラ表面に設けられた切断刃 とを具備し、 前記押出手段で押出された二本の樹脂製棒状体が前記回転ローラ周側の凹状溝内に案内され、該凹状溝内を通過中に樹脂製棒状体同士が前記仕切壁が無い箇所の一部においてのみ接合され、そして所定長さに前記切断刃で切断されるよう構成されてなることを特徴とする樹脂製割箸の製造装置によって解決される。 【発明の効果】 【0019】 本発明によれば低廉なコストで樹脂製の割箸を簡単に得ることが出来る。 すなわち、従来の木・竹製の割箸の如く、予め、連結されている材(平板)を用意し、これに対して機械的加工によって割溝部(スリット)を形成して行くと言った手法に比べて、一本一本の箸材を作成し、その後で連結(接合)すると言った手法を用いたならば、割箸の割溝部(スリット)を機械的加工することなく形成でき、例えば機械的加工による切削屑の発生が起きず、作業性良く、かつ、簡単に得られる。すなわち、樹脂と言う材料に適した手法によって割箸が簡単、かつ、低廉なコストで得られる。 更には、本発明の技術を用いて得られた割箸は、この割箸を割溝部(スリット)に沿って割る場合でも、綺麗に割ることが出来る。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 本発明は樹脂製割箸の製造方法である。この製造方法は、複数本の樹脂製棒状体を押出す押出工程を有する。押出される樹脂製棒状体は2本、4本、……、2n(nは正の整数)本である。すなわち、1膳のみの割箸(この場合の樹脂製棒状体は2本)である場合でも、又、例えば10膳分くらいの割箸(この場合の樹脂製棒状体は20本)が合体しているような場合でも対応できる。但し、樹脂製割箸を製造しようとした場合には、基本的には、2本の樹脂製棒状体が一部で繋がった(接合された)一膳の割箸を製造する場合である。そして、前記押出工程で押出された樹脂製棒状体同士を圧接すると接合する状態(例えば、外側は硬化し始めているものの、内部は軟性状態。或いは、外表面の温度は室温に近いが、内部の温度は押出時の温度に近い。喩えて言うならば、半熟卵のような状態)にて、2本の樹脂製棒状体同士を一部(所謂、割箸における接合部(連結部)に対応する箇所)においてのみ接合(接着)させる一部接合工程を有する。この一部接合工程は、特に、次のような工程で構成される。すなわち、割箸に形成されている割溝部に相当する形状で、該割箸の全長よりも短い長さの仕切壁が形成された案内路に、押出された樹脂製棒状体を案内する樹脂製棒状体案内工程が有る。そして、樹脂製棒状体案内工程で前記案内路に案内された樹脂製棒状体に対して圧力を作用させる加圧工程が有る。ここで、案内路は、基本的には、凹状溝である。勿論、割箸の角が丸味を帯びたようにする為、凹状溝は角取りが施されている。そして、凹状溝に樹脂製棒状体が導かれて圧力が加えられると、この凹状溝によって規制を受け(成形作用を受け)、凹状溝に対応した形状、即ち、箸の形状に成形される。前記割箸としての成形時、即ち、一部接合工程にあっては、樹脂製棒状体を半熟卵のような状態にしておくことが大事である。すなわち、樹脂製棒状体が完全に硬化した状態にあっては、二つの樹脂製棒状体に通常の圧力を作用させた程度では、互いに、くっ付き合うことが無いからである。逆に、溶融状態に近い状態でくっ付けた場合には、木や竹の如きの繊維に沿って割れると言った特徴が樹脂の場合には欠けている為、綺麗に、二つに分けることが難しいからである。つまり、通常程度の圧力を作用させれば、互いに、くっ付き合い、しかも、境界面(合体面:接着面:接合面)が、一度、冷却して半硬化(半固化)していることから、合金の如きの場合とは異なって前記境界面に沿って分け易く(分割し易く)出来るようにする為、上記のような状態(表面が半硬化状態)下にしておくことが好ましい。従って、そのような状態に保持する為、押出工程と一部接合工程との間において、樹脂製棒状体の軟化度(温度)を調整する温度調整工程を設けておくことが好ましい。勿論、この温度調整工程で調整・設定される温度は、樹脂によって異なることは当然である。従って、調整・設定温度は、特定の温度に調整・設定して樹脂Aで割箸を製造し、この製造された割箸の分割具合が悪ければ、接合時の樹脂の温度が高すぎる、即ち、樹脂が柔らか過ぎたと言うことであり、逆に、ちょっとした程度で割箸が分割できたと言うことは、接合時の樹脂が硬すぎた、即ち、温度が低すぎたと言うことであるから、その内容に応じて修正して行けば良い。このようにして割箸の殆どの形態を備えたものが得られた後、脂製棒状体接合部の外端部にて該脂製棒状体を切断する。 【0021】 もう一方の本発明は樹脂製割箸の製造装置である。この製造装置は、複数本の樹脂製棒状体を押出す押出手段を有する。かつ、前記押出手段で押出された少なくとも二本の樹脂製棒状体同士を一部においてのみ接合させる一部接合手段を有する。この一部接合手段は、例えば次のような構成である。すなわち、押出手段で押出された樹脂製棒状体を案内する案内路、例えば凹状溝を有する。この案内路、即ち、凹状溝の幅は場所に寄らず一定であっても良いが、通常、箸の先端側(食べ物を挟む先端側)は小さく、箸の基部側(頭部側:把持側)は大きいことから、そのような形状に合わせて構成しておくことは非常に好ましいことである。案内路(凹状溝)には、割箸に形成されている割溝部に相当する形状で、かつ、前記割箸の全長よりも短い長さの仕切壁が設けられている。この仕切壁は、平面視すると、底辺が非常に短く、そして斜辺が非常に長い二等辺三角形状である。つまり、割箸における割溝部の形状であるから、割箸の先端側にあっては両者間の間隙が大きくなるよう、即ち、仕切壁の幅が大きなよう、かつ、割箸の基部側(手で持つ基部側)にあっては、両者間の間隙が小さなよう、そして基部端では仕切壁が無いような形状に構成されている。又、案内路に案内された樹脂製棒状体同士を仕切壁が無い箇所にて接合させる為の加圧手段を有する。上記一部接合手段、即ち、案内路(凹状溝)は水平板に構成させることが出来る。しかしながら、このような場合、案内路(凹状溝)の幅を異ならしめることは非常に厄介である。なぜならば、幅の狭い箇所で規制を受けた後で幅の広い箇所を通過しても、その幅の広い箇所は殆ど役目を果たさない。つまり、その位置に位置している時のみ棒状体が圧力を受けるようにしておくことが好ましい。このようなことを鑑みたならば、回転ローラを用い、この回転ローラの周側に凹状溝を形成し、この凹状溝内に割箸の割溝部用の仕切壁を設けた構造体を採用することが非常に好ましい。そして、必要に応じて、即ち、好ましくは、回転ローラ表面は回転ローラ軸芯方向に沿って切断刃を設けておく。そして、斯かる装置が用いられたならば、押出手段で押出された二本の樹脂製棒状体が回転ローラ周側の一つの凹状溝内に案内され、該凹状溝内を通過中に樹脂製棒状体同士が仕切壁が無い箇所の一部においてのみ接合されるようになる。そして、次の接合が始まる前段階において、切断刃で切断が行われ、一膳分の樹脂製割箸が得られる。この後、水中に投下され、冷却、洗浄がなされる。 【0022】 以下、具体的な実施例を挙げて説明する。 【0023】 図1〜図3は本発明になる樹脂製割箸製造技術の一実施形態を示すもので、図1は製造装置全体の概略図、図2は回転ローラの斜視図、図3は製造された割箸の斜視図である。 【0024】 各図中、1は押出装置Aのノズル部である。このノズル部1からは2n本の樹脂(例えば、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂)製の棒状体が押出される。棒状体は2本、4本、6本、8本、……と言った如くの偶数本である。勿論、無駄になることを無視すれば、奇数本でも良い。尚、本例では、その中でも、代表例として2本の場合で説明する。すなわち、ノズル部1には2個のノズル口1a,1bが隣接して設けられていて、ノズル口1a,1bから2本の樹脂製の棒状体2a,2bが並行して押出される。 【0025】 押出装置Aのノズル部1の近傍には温度調整用の水槽3が設けられている。そして、水槽3内には発熱用電極4が設けられており、発熱用電極4によって水槽3内の水が所定温度(例えば、80℃程度)に保持されている。尚、水槽3内の温度は割箸に用いる樹脂によって適宜考慮される。すなわち、ノズル口1a,1bから並行して押出された棒状体2a,2bは、例えばガイドローラ等の案内手段に案内されて水槽3内に充填されている温水中を通り抜けて次工程に並行して送られるようになっている。この温水中を通過している間に棒状体2a,2bは温度調節を受け、棒状体2a,2bの表面は半分程度硬化し始めているものの、棒状体2a,2bの内部は未だ硬化が始まり出したと言った程度、即ち、恰も、半熟卵のような状態下のものとなるように調整されている。 【0026】 5a,5bは、その円周側面が当接するように対向して配設された金属製の回転ローラ(加圧ローラ)である。この回転ローラ5a,5bには、その周囲の円周面にリング状凹溝6a,6bが形成されている。勿論、凹溝6aと凹溝6bとは対向する如くに形成されている。凹溝6a,6b内には、その長さが凹溝6a,6bの円周長よりも多少短い二等辺三角形状(平面視で二等辺三角形状)の仕切壁7a,7bが設けられている。勿論、仕切壁7aと仕切壁7bとは対向・当接する如くに設けられている。尚、仕切壁7a,7bの長さは凹溝6a,6bの円周長よりも多少短いことから、仕切壁7a,7bによって凹溝6a,6bが分割されておらず、繋がっている箇所が在る。そして、仕切壁7a,7bが無くて繋がっている箇所において、凹溝6a,6bには、回転ローラ5a,5bの軸芯方向に沿って切断刃8a,8bが設けられている。 【0027】 9は洗浄槽である。すなわち、回転ローラ5a,5bにて得られた割箸10が洗浄槽9に投入され、洗浄された後、割箸10は搬出される。 【0028】 尚、11,12,13は、棒状体2a,2bの走行経路において設けられた案内手段としてのガイドローラである。 【0029】 上記のように構成させた割箸製造装置によって割箸が製造されるプロセスを説明する。 【0030】 先ず、押出装置Aのノズル部1から2本の樹脂製棒状体(紐状体)2a,2bが押出される。この押出された棒状体(紐状体)2a,2bは、先ず、ガイドローラ11に案内されて温水中を通過する。この温水通過工程において、棒状体(紐状体)2a,2bは、恰も、半熟卵のような状態のものとなる。 【0031】 そして、表面が半分硬く半分柔らかで、かつ、内部が柔らかな状態の棒状体(紐状体)2a,2bはガイドローラ12,13によって案内され、回転ローラ5a,5bの凹溝6a,6bに誘導される。凹溝6a,6bに導かれた棒状体(紐状体)2a,2bは、回転ローラ5a,5bの回転に伴って上側から下側に送り出される。この時、二つの棒状体(紐状体)2a,2bの断面形状は、凹溝6a,6bによって規制を受け、凹溝6a,6bの断面形状に成形される。すなわち、仕切壁7a,7bが無い箇所では、二つの棒状体(紐状体)2a,2bが接合(接着)・一体化される。そして、仕切壁7a,7bが在る箇所では、棒状体(紐状体)2aと棒状体(紐状体)2bとの間にはスリット(隙間)が形成される。そして、回転ローラ5a,5bの略一回転後には、切断刃8a,8bによって、棒状体(紐状体)2a,2bが切断され、切断物(割箸10)は下方の洗浄槽9に落下・投入され、洗浄された後、割箸10が搬出される。 【0032】 上記のようにして得られた割箸10は、その頭部側(基部側)において、棒状体(紐状体)2aと棒状体(紐状体)2bとが接合(接着)・一体化されている。しかしながら、接合(接着)・一体化されているとは言うものの、表面が多少硬化した後において押し付けによって接合(接着)・一体化されたものであるから、その接合面は剥離面が形成されていると言っても差し支えが無い。従って、割箸10を割るにしても、その接合面(剥離面)に沿って分割し易くなっており、比較的簡単に綺麗に割ることが出来る。 【0033】 尚、棒状体(紐状体)2a,2bの大きさ(断面積)S1と凹溝6a,6bとの大きさ(断面積)S2とは、仕切壁7a,7bが無い箇所においては、凹溝6a,6bの大きさ(断面積)S2が棒状体(紐状体)2a,2bの大きさ(断面積)S1より僅かだけ小さなように設定されている。すなわち、棒状体(紐状体)2a,2bが回転ローラ5a,5bの凹溝6a,6bに導かれた際、回転ローラ5aと回転ローラ5bとによって加えられる圧力により棒状体(紐状体)2a,2bが割箸10の頭部側(基部側)の形になる。尚、そうすると、仕切壁7a,7bが在る箇所では、棒状体(紐状体)2a,2bの大きさ(断面積)>凹溝6a,6bの大きさ(断面積)となってしまうが、この場合に回転ローラ5a,5bから加わる圧力によって棒状体(紐状体)2a,2bは少しずつ後側(ガイドローラ13側)に押し遣られ、不都合が起きるものでは無い。 【0034】 又、上記実施形態では、回転ローラの一回転によって一つの割箸が出来る場合を説明したが、回転ローラの径を大きくしておけば、一回転で複数個の割箸が得られる。例えば、上記実施形態の回転ローラの4倍の大きさの回転ローラを用いたならば、この回転ローラに上記実施形態の凹溝と同様な凹溝を形成すると共に、上記実施形態の仕切壁と同様な仕切壁を4個順に設け、又、順にライン状に設けられた仕切壁の間に切断刃を設けたものとすれば、先ず、最初の1/4回転によって一膳分の割箸が得られ、次の1/4回転によって一膳分の割箸が得られ、次の1/4回転によって一膳分の割箸が得られ、最後の1/4回転によって一膳分の割箸が得られる。すなわち、1回転によって合計四膳分の割箸が得られる。そして、回転ローラの径を大きくすればする程、回転ローラの回転速度をゆっくりさせることが出来、即ち、押出速度に対して回転ローラの回転速度をゆっくりさせることが出来るから、割箸がそれだけ綺麗に出来る。 【0035】 又、上記実施形態にあっては、回転ローラ5a,5bにはリング状凹溝6a,6bが一つしか形成されていないが、仕切壁を有するリング状凹溝が平行して複数条設けられていても良い。又、仕切壁は一つのリング状凹溝6a,6b内において1ラインしか設けられていないが、これは複数(偶数)ラインに亘って設けられていても良い。この場合には、一度に複数膳の一体化した割箸が得られるようになる。 【図面の簡単な説明】 【0036】 【図1】本発明になる樹脂製割箸製造装置全体の概略図 【図2】本発明になる樹脂製割箸製造装置における回転ローラの斜視図 【図3】本発明になる樹脂製割箸製造装置で製造された割箸の斜視図 【符号の説明】 【0037】 1 押出装置のノズル部 1a,1b ノズル口 2a,2b 樹脂製の棒状体(紐状体) 3 水槽 4 発熱用電極 5a,5b 金属製の回転ローラ 6a,6b 凹溝 7a,7b 仕切壁 8a,8b 切断刃 9 洗浄槽 10 割箸 11,12,13 案内手段(ガイドローラ) 代 理 人 宇 高 克 己
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| 【出願人】 |
【識別番号】391011825 【氏名又は名称】中央化学株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月13日(2006.7.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079005 【弁理士】 【氏名又は名称】宇高 克己
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| 【公開番号】 |
特開2008−18630(P2008−18630A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−192788(P2006−192788) |
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