Warning: copy(htaccessbak): failed to open stream: No such file or directory in /home/jtokkyo/public_html/header.php on line 10
造粒機のスタート方法 - 特開2008−80537 | j-tokkyo
トップ :: B 処理操作 運輸 :: B29 プラスチツクの加工;可塑状態の物質の加工一般

【発明の名称】 造粒機のスタート方法
【発明者】 【氏名】中野 貴士

【氏名】柴田 将勝

【要約】 【課題】溶融樹脂を押し出してペレットを得る造粒機のスタート方法であって、スタートに際してオフスペック品の発生を抑制し、円滑かつ経済的にスタートすることが可能であるという優れた効果を有する造粒機のスタート方法を提供する。

【解決手段】溶融樹脂を押し出してペレットを得る造粒機のスタート方法であって、高MFRの樹脂のスタートに際して低MFRの樹脂を切り込んでダイプレートとカッターナイフの間隙を調整しペレットを製造する造粒機のスタート方法。本発明が対象とする樹脂としては、特に制限はないが、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などを例示することができる。 高MFRとは、100(g/10min)を越えるMFRを意味し、低MFRとは30(g/10min)未満のMFRを意味する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶融樹脂を押し出してペレットを得る造粒機のスタート方法であって、高MFRの樹脂のスタートに際して低MFRの樹脂を切り込んでダイプレートとカッターナイフの間隙を調整しペレットを製造する造粒機のスタート方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、造粒機のスタート方法に関するものである。更に詳しくは、本発明は、溶融樹脂を押し出してペレットを得る造粒機のスタート方法であって、スタートに際してオフスペック品の発生を抑制し、円滑かつ経済的にスタートすることが可能であるという優れた効果を有する造粒機のスタート方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
重合反応で得たポリオレフィン等の樹脂は、造粒機で溶融されて樹脂ペレットとされるのが一般である(たとえば、特許文献1参照。)。その過程において、樹脂は造粒機内で溶融され、その後造粒機の先端に設けられた小孔を有するダイプレートから多数の細い線状物として押出されるとともに、回転するカッターナイフにより短く切断されてペレットとされる。ここで、所望のペレットを得るためには、ダイプレートの外側面とカッターナイフの間隔が重要であり、造粒機のスタートに際しては該間隔を慎重に調整する必要がある。この調整は、上記の間隔をほぼゼロタッチにセットしたうえで造粒をスタートし、ペレットの出来栄えを観察しながら該間隔をさらに狭めてゆくことにより行われる。ところが、高MFRの樹脂を造粒する場合、この調整操作時にダイプレートから押出された樹脂がダイプレートとカッターナイフの間に挟まりやすく、またその間隙が僅かであってもペレットに切断し難い場合があり、オフスペックの樹脂が多量に発生するという問題があった。
【0003】
【特許文献1】特開平5−228923号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる状況において、本発明が解決しようとする課題は、溶融樹脂を押し出してペレットを得る造粒機のスタート方法であって、スタートに際してオフスペック品の発生を抑制し、円滑かつ経済的にスタートすることが可能であるという優れた効果を有する造粒機のスタート方法を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明は、溶融樹脂を押し出してペレットを得る造粒機のスタート方法であって、高MFRの樹脂のスタートに際して低MFRの樹脂を切り込んでダイプレートとカッターナイフの間隙を調整しペレットを製造する造粒機のスタート方法に係るものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、溶融樹脂を押し出してペレットを得る造粒機のスタート方法であって、スタートに際してオフスペック品の発生を抑制し、円滑かつ経済的にスタートすることが可能であるという優れた効果を有する造粒機のスタート方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明が対象とする樹脂としては、特に制限はないが、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などを例示することができる。
【0008】
造粒機とは、樹脂を混練溶融し押し出すバレルとスクリュー及び、円柱上に材料が押し出される孔を有するダイプレート部分からなる押出機構と、押し出された円柱状の樹脂をダイプレート表面で回転するカッターナイフにより短く切断するカッティング機構により構成されるものである。
【0009】
本発明においては、高MFRの樹脂のスタートに際して低MFRの樹脂を切り込んでダイプレートとカッターナイフの間隙を調整する。
【0010】
高MFRとは、100(g/10min)を越えるMFRを意味し、低MFRとは30(g/10min)未満のMFRを意味する。
【0011】
本発明のスタート方法を具体的なステップに分けて説明すると、次のとおりである。
【0012】
(1)高MFRの樹脂に低MFRの樹脂をMAX35%ほど添加し押出機で混練溶融する。
(2)溶融した樹脂は押出機先端部のダイプレートノズルから円柱状で連続的に抜き取り色相や異物を確認する(カッターナイフを切り離した状態)
(3)色相、異物が問題なければ一旦押出機を停止する
(4)カッターナイフをダイプレートに接近させ間隙を調整する
(5)造粒機(押出機、カッター)をスタートさせる
(6)ペレットの出来栄えを観察し必要に応じて間隙を調整する
(7)安定確認後に切り込んでいた低MFRの樹脂切り込みを徐々に減らしていき、本来の高MFR樹脂のみで造粒する
【実施例】
【0013】
次に本発明を実施例により説明する。
実施例1
MFR 130(g/10min)のポリプロピレンの造粒に際し、図1に示すような原料フィーダー1aからMFR130(g/10min)のポリプロピレンを70質量%と原料フィーダーbからMFR20(g/10min)のポリプロピレンを30質量%の組成にて造粒をスタートしたところ、オフスペックが発生することなく所望のペレットが得られ、その後本来のMFR 130(g/10min)のみでの造粒においても継続的に安定したペレットが得られた。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施例1の造粒機周辺の概略を示す図である。
【符号の説明】
【0015】
1a・・・原料フィーダーa
1b・・・原料フィーダーb
2・・・原料供給ホッパー
3・・・造粒機
4・・・ダイプレート
5・・・循環水ポンプ
6・・・循環水タンク
7・・・遠心乾燥機
8・・・振動篩
9・・・製品出来栄え監視口
【出願人】 【識別番号】000002093
【氏名又は名称】住友化学株式会社
【出願日】 平成18年9月26日(2006.9.26)
【代理人】 【識別番号】100113000
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 亨

【識別番号】100119471
【弁理士】
【氏名又は名称】榎本 雅之


【公開番号】 特開2008−80537(P2008−80537A)
【公開日】 平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願番号】 特願2006−260255(P2006−260255)