| 【発明の名称】 |
接続装置と、この接続装置を備えるバッチ式混練装置及び駆動装置と、接続装置を介してバッチ式混練装置と駆動装置と接続した混練設備 |
| 【発明者】 |
【氏名】直井 政樹
【氏名】氏原 敏雄
【氏名】萩原 克信
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| 【要約】 |
【課題】閉式混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とが互いに偏心している状態で互いの軸を接続可能であって、装置寿命を長くする。
【構成】バッチ式混練装置1の入力軸16とこのバッチ式混練装置1を駆動する駆動装置2の出力軸19とを接続する接続装置6であって、バッチ式混練装置1の入力軸16と駆動装置2の出力軸19とが互いに偏心している状態で両軸を接続可能なギアカップリング部5と、ギアカップリング部5に回転に伴って相対的に歯幅方向に摺動するように噛合して設けられたギア24と、ギア24に対して潤滑する油浴式の潤滑部46とを有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バッチ式混練装置の入力軸とこのバッチ式混練装置を駆動する駆動装置の出力軸とを接続する接続装置であって、 前記バッチ式混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とが互いに偏心している状態でこの両軸を接続可能なギアカップリング部と、前記ギアカップリング部に回転に伴って相対的に歯幅方向に摺動するように噛合して設けられたギアと、前記ギアに対して潤滑する油浴式の潤滑部とを有していることを特徴とする接続装置。 【請求項2】 前記潤滑部は、ギアカップリング部の下側に配置されて潤滑油を貯留するオイルケースを有していることを特徴とする請求項1に記載の接続装置。 【請求項3】 前記オイルケースの上側に、当該オイルケースと共にギアカップリング部の外周側を覆うカバー体を開閉自在に取り付けていることを特徴とする請求項2に記載の接続装置。 【請求項4】 前記ギアカップリング部は、バッチ式混練装置の入力軸及び駆動装置の出力軸に対してそれぞれ個別に嵌合され且つ外周面に第1ギアを有する一組の第1筒体と、この一組の第1筒体に遊嵌すると共に、一組の第1ギアにそれぞれ個別に噛合する第2ギアを内周面に有する一組の第2筒体と、この一組の第2筒体の間で着脱自在に設けられ且つ両第2筒体を連結する連結体とを有し、前記第2筒体及び前記連結体が入力軸及び出力軸の両端面から抜き取り自在となるように、当該第2筒体及び連結体それぞれの軸方向長さが、両端面間の距離よりも短く設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の接続装置。 【請求項5】 前記ギアカップリング部は、当該ギアカップリングと一体となって回転しながらオイルケース内に貯留する潤滑油を汲み上げると共に、ギアカップリング部のギアに対して潤滑油を案内する案内部材を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の接続装置。 【請求項6】 前記潤滑部は、前記オイルケースに貯留された潤滑油の油面レベルを検出するレベル検出手段と、このレベル検出手段で検出された油面レベルが所定値よりも低くなったときに警報を出す警報手段とを有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の接続装置。 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の接続装置を備えたバッチ式混練装置であって、混練室内で混練物を混練する2本のロータにそれぞれ対応する入力軸毎に前記ギアカップリング部が設けられていることを特徴とするバッチ式混練装置。 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の接続装置を備えた駆動装置であって、駆動装置が備える2本の出力軸毎に前記ギアカップリング部が設けられていることを特徴とする駆動装置。 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載の接続装置を介して、2本の入力軸を有する前記バッチ式混練装置と当該2本の入力軸のそれぞれに対応する2本の出力軸を有する前記駆動装置が設けられ、当該対応する入力軸及び出力軸毎に前記ギアカップリング部が設けられていることを特徴とする混練設備。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、接続装置と、この接続装置を備えるバッチ式混練装置及び駆動装置と、接続装置を介してバッチ式混練装置と駆動装置と接続した混練設備に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来より、ゴム,プラスチック等の混練物を混練する密閉式混練装置として特許文献1に開示されているものがある。この密閉式混練装置は、当該密閉式混練装置の近傍に配置された駆動装置によって駆動されるものである。 詳しくは、密閉式混練装置には外部へ突出する入力軸が設けられ、駆動装置には外部へ突出する出力軸が設けられている。そして、密閉式混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とは、フランジ継手等の接続装置によって接続されるようになっており、この接続によって密閉式混練装置を駆動することができる。 【0003】 密閉式混練装置と駆動装置とを接続する場合、密閉式混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とが偏心状態(芯ずれ)であると両者の軸を接続装置によって接続することができないので、密閉式混練装置と駆動装置とを設置する場合には、非常に精度の高い位置決め(芯合せ)が必要不可欠であった。 さて、特許文献2には、双腕式混練装置と駆動装置とをギアカップリング部からなる接続装置で接続した技術が開示されている。 そこで、特許文献2の技術を用いて、密閉式混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とをギアカップリング部からなる接続装置で接続することで、密閉式混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とが装置製造時の加工公差程度の小さな偏心状態(芯ずれ)があっても接続を比較的容易に行うことができるようになると考えられる。 【特許文献1】特開平10−44145号公報 【特許文献2】特開2004−313927号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、特許文献2の技術を用いて、密閉式混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とを意図的に偏心させた状態、即ち、加工誤差によらず偏心した状態で接続し、偏心状態で密閉式混練装置のように大きな動力をこれらの軸に伝達させると、ギアカップリング部のギアが過負荷状態で回転することが否めない。その結果、ギアの焼き付き等が発生しギアカップリング部の寿命が非常に短くなるという問題がある。 そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、密閉式混練装置に代表されるバッチ式混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とが互いに偏心している状態で互いの軸を接続可能であり、且つ、装置寿命が長い接続装置と、この接続装置を備えるバッチ式混練装置及び駆動装置と、接続装置を介してバッチ式混練装置と駆動装置と接続した混練設備を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。即ち、バッチ式混練装置の入力軸とこのバッチ式混練装置を駆動する駆動装置の出力軸とを接続する接続装置であって、前記バッチ式混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とが互いに偏心している状態でこの両軸を接続可能なギアカップリング部と、前記ギアカップリング部に回転に伴って相対的に歯幅方向に摺動するように噛合して設けられたギアと、前記ギアに対して潤滑する油浴式の潤滑部とを有している点にある。 これによれば、ギアカップリング部によって入力軸と駆動装置の出力軸とが互いに偏心している状態でもこれらの両軸を接続することができる。さらに、ギアカップリング部のギアに対し油浴式で潤滑しているので、ギアが常に潤滑油に浸っており、偏心状態で大きな動力を入力軸及び出力軸に伝達させても、ギアの焼き付き等が発生しなくなり、寿命の低下を防止できる。 【0006】 前記潤滑部は、ギアカップリング部の下側に配置されて潤滑油を貯留するオイルケースを有していることが好ましい。前記オイルケースの上側に、当該オイルケースと共にギアカップリング部の外周側を覆うカバー体を開閉自在に取り付けていることが好ましい。 これによれば、カバー体とオイルケースとでギアカップリング部を覆うことで両部材で安全カバーの役割を果たことができると共に、カバー体によってオイルケース内の潤滑油が外部に飛び跳ねることを防止することもできる。安全カバーとオイルケースとを別々に設けることに比べ部品の共有化ができ、コストを安価にすることができる。 【0007】 前記ギアカップリング部は、バッチ式混練装置の入力軸及び駆動装置の出力軸に対してそれぞれ個別に嵌合され且つ外周面に第1ギアを有する一組の第1筒体と、この一組の第1筒体に遊嵌すると共に、一組の第1ギアにそれぞれ個別に噛合する第2ギアを内周面に有する一組の第2筒体と、この一組の第2筒体の間で着脱自在に設けられ、両第2筒体を連結する連結体とを有し、前記第2筒体及び前記連結体が入力軸及び出力軸の両端面から抜き取り自在となるように、当該第2筒体及び連結体それぞれの軸方向長さが、両端面間の距離よりも短く設定されている点にある。 【0008】 これによれば、バッチ式混練装置や駆動装置を所定の位置に固定している状態でも第2筒体や連結体を、入力軸や出力軸から抜き取ることができ、非常に簡単に第2筒体を交換し易い。 前記ギアカップリング部は、当該ギアカップリングと一体となって回転しながらオイルケース内に貯留する潤滑油を汲み上げると共に、ギアカップリング部のギアに対して潤滑油を案内する案内部材を有していることが好ましい。 これによれば、ギアカップリング部のギアの潤滑不良を確実に防止することができる。 【0009】 前記潤滑部は、前記オイルケースに貯留された潤滑油の油面レベルを検出するレベル検出手段と、このレベル検出手段で検出された油面レベルが所定値よりも低くなったときに警報を出す警報手段とを有していることが好ましい。 これによれば、オイルケース内の潤滑油の油面レベルを常に監視することができ、オイルケース内の潤滑油が少なくなったことを警報にて作業者等に知らせることができる。 接続装置を備えたバッチ式混練装置では、混練室内で混練物を混練する2本のロータにそれぞれ対応する入力軸毎に前記ギアカップリング部が設けられていることが好ましい。 【0010】 接続装置を備えた駆動装置では、駆動装置が備える2本の出力軸毎に前記ギアカップリング部が設けられていることが好ましい。 接続装置を介してバッチ式混練装置と駆動装置とを接続した混練設備では、2本の入力軸を有する前記バッチ式混練装置と当該2本の入力軸のそれぞれに対応する2本の出力軸を有する前記駆動装置を備え、当該対応する入力軸及び出力軸毎に前記ギアカップリング部が設けられていることが好ましい。 【発明の効果】 【0011】 本発明によれば、バッチ式混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とが互いに偏心している状態で互いの軸を接続可能で、且つ、装置寿命を長くすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。 図1は、混練設備の正面図である。図2は、混練設備の平面図である。 混練設備Aは、バッチ式混練装置1と、駆動装置2と、バッチ式混練装置1と駆動装置2とを接続する接続装置6を有している。 図1,2に示すように、バッチ式混練装置1の一例である密閉式混練装置は設置床F等に設置されるものである。また、駆動装置2は設置床F等に設置されるものである。 図2に示すように、例えば、設置床Fでは、密閉式混練装置1を設置する第1設置エリア3が決められ、駆動装置2を設置する第2設置エリア4が決められている。 【0013】 そして、密閉式混練装置1は第1設置エリア3内に収まるように設置され、駆動装置2は第2設置エリア4内に収まるように設置される。設置床Fにおいて、第1設置エリア3と第2設置エリア4とは並列に設けられている。 第1設置エリア3に設置された密閉式混練装置1と第2設置エリア4に設置された駆動装置2とはギアカップリング部5を有する接続装置6によって接続される。 図3に示すように、密閉式混練装置1は、ゴム,プラスチック等の混練物を混練するもので、密閉状となる混練室10と、この混練室10内に収容された混練物を回転により混練する2本のロータ11と、前記混練室10の上方に設けられ混練物を投入するホッパー12とを有している。 【0014】 ホッパー12には被混練物を添加剤等と共に投入可能な投入口13が設けられている。ホッパー12内には、被混練物を混練室10側へ押し込むフローティングウエイト14が昇降自在に設けられている。混練室10には、混練物を外部へ取り出すためのドロップドア15が設けられている。 図2に示すように、それぞれのロータ11には当該ロータ11を回転させるための入力軸16が設けられている。各入力軸16は、混練室10の側方から外部に向けて同一方向に突出している。 【0015】 駆動装置2は、密閉式混練装置1を駆動するもので、減速機17と駆動モータ18とにより構成されている。減速機17は、駆動モータ18の動力を2系統に分けて密閉式混練装置1のそれぞれのロータ11を互いに異なる方向に回転させるものである。詳しくは、減速機17の一方からは2本の出力軸19が外部へと突出しており、2本の出力軸19の回転方向が異なる。 以上、密閉式混練装置1及び駆動装置2で混練物を混練するには、まず、投入口13から被混練物を添加剤等とともに投入し、フローティングウエイト14の押し込み作用によって、被混練物及び添加剤等を密閉状態の混練室10内に圧入する。 【0016】 次に、混練室10を密閉した状態で駆動装置2を駆動させる。このとき、駆動装置2の出力軸19の動力が接続装置6を介して入力軸16に伝達され、ロータ11が回転する。各ロータ11は、混練室10の内壁を掃くようにして回転することで、当該混練室10内に圧入された被混練物を添加剤等とともに混練する。密閉式混練装置1では、混練終了後は、ドロップドア15を開き、混練物を外部に排出することができる。 以下、密閉式混練装置1と駆動装置2とを接続する接続装置6について詳しく説明する。 【0017】 図4〜6に示すように、接続装置6は、密閉式混練装置1の入力軸16と駆動装置2の出力軸19とを接続するギアカップリング部5と、このギアカップリング部5のギア24に対して潤滑する潤滑部46とを有している。 ギアカップリング部5は歯車形継手で構成され、密閉式混練装置1の入力軸16と駆動装置2の出力軸19とが互いに偏心している状態で互いの軸を接続することができる。 ギアカップリング部5は、2つに分割されるような構成を有していて、第1分割体20と、第2分割体21と、この第1分割体20と第2分割体21とを連結する連結体22とを有したものとなっている。 【0018】 第1分割体20及び第2分割体21は、それぞれ筒状の第1筒体25と、筒状の第2筒体26とを有している。第1筒体25の外周面には第1のギア27(以降、外歯27ということがある)が形成されており、内周面にはキー溝28が形成されている。 第1分割体20の第1筒体25には、駆動装置2の出力軸19を挿入する挿入孔29が形成されており、当該挿入孔29に出力軸19が嵌め込まれている。キー溝28に固定具28aを嵌め込むことで出力軸19は第1筒体25と共に一体回転自在に固定されている。また、第1分割体20の軸方向一方(連結体22側)には、挿入孔29を塞ぐようにプレート30が締結具31を介して取り付けられている。 【0019】 第2分割体21の第1筒体25には、密閉式混練装置1の入力軸16を挿入する挿入孔49が形成されており、当該挿入孔49に入力軸16が嵌め込まれている。キー溝28に固定具を嵌め込むことで、入力軸16は第1筒体25と共に一体回転自在に固定されている。また、入力軸16の軸方向先端(連結体22側)には、プレート32が締結具31を介して取り付けられている。 第2筒体26は、第1筒体25よりも外径が大なるもので、第2筒体26の内周面には外歯27と噛合う第2のギア(以降、内歯33ということがある)が形成されている。 【0020】 第2筒体26の内歯33の硬度は第1筒体25の外歯27の硬度よりも小さく設定されている。これにより、第2筒体26の内歯33が第1筒体25の外歯27よりも早く摩耗させることができる。即ち、抜き取りをする第2筒体26を選択的に摩耗させている(言い換えれば、第1筒体25の外歯27の摩耗を遅らせる)。 外歯27及び内歯33の形状は入力軸16と出力軸19との偏心量を考慮した形状とされている。例えば、外歯27は、図5に示す断面側面視で山部が円弧状等となっている。また、内歯33は、外歯27が摺動しながら接触箇所が歯幅方向に移動することができるように移動代を設けてあり、外歯27より幅広に形成されている。 【0021】 第1分割体20の第2筒体26は、第1分割体20の第1筒体25に遊嵌されていて、当該第2筒体26の内歯33と第1筒体25の外歯27とが噛合している。第2分割体21の第2筒体26は、第2分割体21の第1筒体25に遊嵌されていて、当該第2筒体26の内歯33と第1筒体25の外歯27とが噛合している。 第1筒体25の外歯27と第2筒体26の内歯33とが噛合している状態では、第1筒体25の外周面と第2筒体26の内周面との間に第1隙間34が形成されており、第1筒体25及び第2筒体26の基端側の第1隙間34は潤滑油35が流入する流入口36とされている。後述するオイルケース37内の潤滑油35は流入口36を通過して内歯33や外歯27に流れるようになっている。 【0022】 連結体22は、第1分割体20と第2分割体21とを連結するもので、第1分割体20と第2分割体21との間に配置されている。この連結体22は第2筒体26の外径よりも小さな円柱状の小径部38aと、この小径部38aの左右方向両端部から径外方向に突出するフランジ部38bとで構成されている。 また、連結体22は、左右方向両端面の中央部に突端が球面状をなし、プレート30又はプレート32に当接したときに第1筒体25と当該ギアカップリング部5との軸方向の相対移動を規制するスラストピン22aを有している。 【0023】 図5に示すように、入力軸16及び出力軸19の両端面間に形成された間隙部分の長さ(距離)をL0としたとき、第1筒体25の軸方向の長さL1,L1’及び第2筒体26の軸方向の長さL2,L2’及び連結体22の軸方向の長さL3(スラストピン22aを含む)は、両端面間の距離L0よりも短く設定されている。即ち、L0>L1,L1’、L0>L2,L2’となっている。 密閉式混練装置1の入力軸16と駆動装置2の出力軸19とを連結するには、まず、入力軸16及び出力軸19の両端面間に形成された間隙部分から入力軸16及び出力軸19に、前記間隙部分の距離L0より長さL1,L1’が短く設定された第1筒体25を嵌め込み、この第1筒体25に、間隙部分の距離L0より長さL2,L2’が短く設定された第2筒体26を嵌め込んでそれぞれ外歯27と内歯33とを噛合する。 【0024】 そして、第1分割体20と第2分割体21との間に、入力軸16及び出力軸19の両端面間より短い長さL3に設定された連結体22(スラストピン22aを含む)の小径部38a(連結体22)を配置してフランジ部38bを第2筒体26の先端側に当接し、フランジ部38bと第2筒体26とをボルト等の締結具31により締結する。 このようにすることで、入力軸16と出力軸19とを連結することができる。また、連結の際に、密閉式混練装置1と駆動装置2とを移動する必要がなく、入力軸16や出力軸19に連結する前に予めカップリング部5を装着しておく必要もない。 【0025】 図4に示すように、入力軸16と出力軸19とを接続する際、入力軸16の軸芯と出力軸19の軸芯とが平面視で偏心している場合であっても、ギアカップリング部5によって入力軸16と出力軸19とを接続することができる。 第1分割体20と第2分割体21とを接続している状態では、第2筒体26とプレート30及びプレート32との間に、第1筒体25と第2筒体26との間に形成された第1隙間34に連通する第2隙間48が形成されている。 さて、潤滑部46は、ギアカップリング部5のギア24、即ち、第1筒体25の外歯27や第2筒体26の内歯33に対して潤滑するもので潤滑油35を貯留するオイルケース37を有している。 【0026】 このオイルケース37は、有底の矩形のもので、ギアカップリング部5の下側に配置されている。詳しくは、密閉式混練装置1の2つの入力軸16と駆動装置2の2つの出力軸19とをそれぞれ接続している2つのギアカップリング部5の下側に1つのオイルケース37が配置されている。オイルケース37には当該オイルケース37を支持する脚部39が設けられている。 以降、説明の便宜上、図4,5を見て紙面の左右を左右方向とし、図5の紙面貫通方向を前後方向とする。図6を見て紙面の左右方向が前後方向となり、図6の紙面貫通方向が左右方向となる。 【0027】 図5,6に示すように、オイルケース37は、当該オイルケース37内に潤滑油35を貯留した際に、オイルケース37の上側に位置しているギアカップリング部5のギア24を潤滑油35に浸漬させるためのものである。オイルケース37の側壁40は、潤滑油35にギアカップリング部5のギア24を浸漬可能となる十分な高さまで底部41から立ち上げられている。 具体的には、オイルケース37の前後の側壁40(以降、前後側壁40A,40Bということがある)の上縁部及び左右の側壁40(以降、左右側壁40C,40Dということがある)の上縁部は、少なくとも断面視で底部41に最も近い第1筒体25の外周部よりも高い位置に設定されている。 【0028】 オイルケース37の左右側壁40C,40Dには、入力軸16及び出力軸19を通すための円弧状の切り欠き部43が設けられている。入力軸16や出力軸16を接続する際に、入力軸16又は出力軸19がオイルケース37に干渉しないように、切り欠き部43は、入力軸16又は出力軸19の外径よりも大きく形成されている。 オイルケース37の上側には、カバー体44が開閉自在に取り付けられている。詳しくは、オイルケース37の後側壁40Bにカバー体44の一端がヒンジ45を介して枢支され、カバー体44を閉じた状態ではオイルケース37の前側壁40Aにカバー体44の他端が当接している。 【0029】 カバー体44は、板状の部材を円弧状すると共に、左右に入力軸16又は出力軸19が干渉しないように円弧状の切り欠き部を有する側壁を設けることで構成されており、このカバー体44とオイルケース37の側壁40によって、ギアカップリング部5の外周側、即ち、第2筒体26の外周を覆っている。 前記潤滑部46は、オイルケース37に貯留された潤滑油35のレベルを検出するレベル検出手段51と、このレベル検出手段51で検出された潤滑油35のレベルに基づき警報を出す警報手段52とを有している。 【0030】 レベル検出手段51は静電式又は磁力式の液面センサで構成されている。このセンサ51は、例えば、オイルケース37の後側壁40Bに2つ設けられている。上側センサ51Aは、オイルケース37内の潤滑油35の油面レベルの上限(以降、上限レベルということがある)を検出する。下側センサ51Bは、潤滑油の油面レベルの下限(以降、下限レベルということがある)を検出する。 潤滑油35の下限レベルL1は、潤滑油35でギアカップリング部5のギア24を浸すことができる限界の位置であって、例えば、底部41に最も近い内歯33の山部からオイルケース37の底部41までの垂直距離とされている。 【0031】 潤滑油35の上限レベルL2は、潤滑油35がオイルケース37から漏れ出ない限界のの位置であって、例えば、底部41に最も近い切り欠き部43からオイルケース37の底部41までの垂直距離とされている。 警報手段52はブザーやランプ又はディスプレイ上での画面表示等で警報を出すように構成されている。警報手段52は、センサ51によって潤滑油35の油面レベルが上限レベルL2に達したときや下限レベルL1に達したときにレベル検出手段51の検出信号に基づいて警報を出すように構成されている。 【0032】 以上の構成によれば、潤滑油が少なくなり過ぎて潤滑油の油面レベルが、ギアカップリング部5のギア24を浸すことができる限界になったとき、即ち、前記下限レベルと同じとなったことを、レベル検出手段51で検出して警報手段52で作業者に知らせることができる。 また、潤滑油が多くなり過ぎて潤滑油の油面レベルが、オイルケース37から漏れ出ない限界の位置になったとき、即ち、前記上限レベルと同じとなったことを、レベル検出手段51で検出して警報手段52で作業者に知らせることができる。 【0033】 したがって、ギアカップリング部5のギア24が潤滑油によって浸されなくなったり、潤滑油がオイルケース37から漏れ出ることを事前に防ぐことができる。 なお、レベル検出手段51は、下側センサ51Bだけとしてもよく、潤滑油の液面までの距離を液面の上方から検出するセンサであってもよい。 本発明は上記の実施の形態に限定されない。 即ち、上記の実施の形態では、オイルケース37に潤滑油35を入れて、ギアカップリング部5のギア24を潤滑油35に浸す油浴式にしているが、これに代え、ギアカップリング部5のギア24に粘度の高いグリースを塗り、前記流入口36にシールを設けることで、グリースが外部に出ないようにしてもよい。 【0034】 また、連結体22がスラストピン(スラスト受部)22aを有する構成としているが、入力軸16側(プレート32側)や出力軸19側(プレート30側)にスラスト受部を設けるようにしてもよい。 ギアカップリング部5は、当該ギアカップリングと一体となって回転しながらオイルケース内に貯留する潤滑油を汲み上げると共に、ギアカップリング部のギアに対して潤滑油を案内する案内部材50を有することが好ましい。 図6に示すように、案内部材50は、ギアカップリング5(例えば、第2筒体26)の端面に周方向に沿って複数設けられている。それぞれの案内部材50は、オイルケース37内の潤滑油を掬う(汲み上げる)ことができる形状に形成されている。また、同じ端面側に設けられている案内部材50は、左右の軸に対応するそれぞれの形状が左右勝手反対に形成されていることが好ましい。 【0035】 図7(a)に示すように、案内部材50は、縦壁50aと、この縦壁50aから突出する横壁50bと、この横壁50bから突出して第2筒体26の端面に取り付けられる取付部50cとを有している。 案内部材50は、ギアカップリング5が回転した際に、縦壁50aと横壁50bとで構成された汲み上げ部50dで潤滑油を汲み上げ、汲み上げた潤滑油を内歯33や外歯27に流し込むことができる。図7(b)に示すように、案内部材50に回転方向後側を閉鎖する蓋部50eを設けるようにしてもよい。また、案内部材50を第1筒体25の端面に取り付けるようにしてもよい。なお、案内部材50の形状は、潤滑油を汲み上げて内歯33や外歯27部分に流し込むことができるものであればよく、図示したウェッジで勝手反対の形状のものに限らない。 【0036】 図6に示すように、第2筒体26に、第1隙間34と連通してギアカップリング部5内の潤滑油を排出可能な潤滑油流通孔53を設けることが好ましい。これにより、ギアカップリング部5の内に流し込まれた潤滑油の滞留を防いで、ギアカップリング部5の内外での潤滑油の循環を円滑に行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【0037】 【図1】混練設備の正面図である。 【図2】混練設備の平面図である。 【図3】密閉式混練装置の概略構成図である。 【図4】接続装置の平面図である。 【図5】図4のA−A線断面図である。 【図6】図4のB−B線断面図である。 【図7】案内部材の斜視図である。 【符号の説明】 【0038】 1 密閉式混練装置 2 駆動装置 5 ギアカップリング部 6 接続装置 16 入力軸 19 出力軸 20 潤滑部 25 第1筒体 26 第2筒体 27 外歯 33 内歯 44 カバー体 50 案内部材 51 レベル検出手段 52 警報手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001199 【氏名又は名称】株式会社神戸製鋼所
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| 【出願日】 |
平成18年7月27日(2006.7.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061745 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
【識別番号】100120341 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 幹雄
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| 【公開番号】 |
特開2008−30268(P2008−30268A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−204693(P2006−204693) |
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