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【発明の名称】 コンクリートカッターのブレードカバー
【発明者】 【氏名】石栗 英幸

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリートカッターのブレードカバーにおいて、
基カバーと回転カバーとで構成され、前記基カバーはブレードの裏側に位置する取付板とその上縁に固着されブレードの上側に位置する上側板とで構成され、前記基カバーの一端部に前記基カバーの開放部を覆う回転カバーの一端部が回転軸を介して取り付けられ、前記回転カバーには前記基カバーと係止する係止具が取り付けられた、コンクリートカッターのブレードカバー
【請求項2】
基カバーにはナットが取り付けられ、回転カバーには閉鎖時に前記ナットに対向する位置に透孔が設けられ、回転カバーに取り付けられた係止具は前記ナットに螺合するネジ溝を有する棒体とした、請求項1記載のコンクリートカッターのブレードカバー
【請求項3】
回転カバーの透孔部分には筒状の棒体受けが固着され、棒体は、ネジ溝が形成された先端側とネジ溝のない基端側との境にフランジが形成され、このフランジが前記棒体受けの端部内側に形成されたフランジに係止し、棒体が棒体受けから脱抜しないように構成された、請求項2記載のコンクリートカッターのブレードカバー
【請求項4】
基カバーの上側板の外側縁に全長に亘り内向きの鍔が形成され、この鍔の一端に回転カバーの回転軸が挿通する透孔が設けられ、中間部に棒状の係止具が挿通する透孔が形成され、他端に回転カバーの回転を阻止するストッパー凸部が形成された、請求項1記載のコンクリートカッターのブレードカバー
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、コンクリートカッターのブレードカバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートカッターのブレードカバーは、ブレードの裏側を覆う板と表側を覆う板と上側を覆う板とが一体的に構成され、ブレードの少なくとも上半分を覆うようにしてある。
【特許文献1】特開2006−241825号公報
【0003】
このようなブレードカバーを取り付けたコンクリートカッターにおいて、ブレード4を交換する際にはブレードカバー1を取り外す必要がある。そしてブレードカバーを取り外すためには水タンク22を取り外す必要がある(図6)。
すなわち、ブレード交換の手順は、水タンクを取り外した後にブレードカバーを取り外し、ブレードを交換する。次いでブレードカバーの取付、水タンクの取付というものとなり、非常に手間のかかる作業となっている。
また、このような作業に際しては多数の取付ボルトを取り外すために、作業時にこれらを紛失することもしばしばであり、その後の作業に支障をきたす場合もある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、ブレードカバーを取り外すことなくブレードの交換が可能なブレードカバーを得ることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明のコンクリートカッターのブレードカバーは、基カバーと回転カバーとで構成する。
前記基カバーはブレードの裏側に位置する取付板の上縁にブレードの上側に位置する上側板を固着して構成する。前記基カバーの一端部に前記基カバーの開放部を覆う回転カバーの一端部を回転軸を介して取り付け、前記回転カバーには前記基カバーと係止する係止具を取り付ける。
【0006】
前記取付板は通常略半円形であるが、その形状は問わない。また上側板はブレードの周縁を必要な程度において覆うことができるものであればよい。前記回転カバーも同様に、ブレードの表側を必要な程度において覆うことのできるものであればよい。
【0007】
前記基カバーに回転カバーを取り付ける具体的な態様としては、基カバーの一端部にナットを固着し、ボルトによって回転カバーを取り付ける構造や、基カバーの上側板に突片を形成し、この突片に取付孔を形成し、この取付孔にボルトを相通してナットで固定する構造などが考えられる。なお、運転中に回転カバーが外れないための防振構造を備えることが好ましい。
前記基カバーにボルトを固着させる場合も突片を形成する場合も、基カバーの内側に形成する方が外部への突起がなく好ましいが、基カバーの外側に位置させてもよい。要は基カバーに回転カバーが取り付けられればよいのである。
【0008】
前記基カバーと回転カバーとが係止するための係止具は、基カバーに受けネジを設け、回転カバーに相通したネジを螺合させる構造が確実であるが、係止ピンとフックの組合せとすることも考えられる。この係止具は回転カバーを回転させるときの保持具として機能し得るものとすることが好ましい。
【0009】
請求項2の発明は、係止構造に関するものであり、基カバーにはナットを取り付け、回転カバーには閉鎖時に前記ナットに対向する位置に透孔を設け、回転カバーに取り付けられた係止具は前記ナットに螺合するネジ溝を有する棒体としたものである。
前記ナットは基カバーの内側に取り付けることが好ましいが、外側面に取り付けることもできる。
【0010】
請求項3の発明は、係止具となる棒状体の回転カバーへの取付構造に関するものである。回転カバーの透孔部分には筒状の棒体受けを固着する。棒体は、ネジ溝が形成された先端側とネジ溝のない基端側との境にフランジを形成し、このフランジが前記棒体受けの端部内側に形成されたフランジに係止し、棒体が棒体受けから脱抜しないように構成する。
【0011】
請求項4の発明は、基カバーの上側板の外側縁に全長に亘り内向きの鍔を形成したものである。この鍔の一端に回転カバーの回転軸が挿通する透孔を設け、中間部に棒状の係止具が挿通する透孔を形成し、他端に回転カバーの回転を阻止するストッパー凸部を形成する。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、ブレードカバーを基カバーと回転カバーとで構成したので、ブレードカバーを取り外さなくとも、回転カバーを開くことによりブレードを露出させることができる。したがって、従来ブレードの交換に際して要求された水タンクの着脱、ブレードカバーの着脱という煩わしい作業が不要となり、ブレードの交換を迅速に行うことができる。
【0013】
加えて、請求項2の発明によれば基カバーと回転カバーとが簡易且つ確実に固定され、請求項3の発明によれば係止具となる棒体が回転カバーに固定されるので紛失のおそれがなく、且つこの棒体を開店カバー回転時の操作摘みとして利用することができる。また請求項4の発明によれば、内鍔によって上側板の保形成が確保されると共に基カバーに必要とされる回転カバーの取付受け部、固定受け部の機能を満たすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下実施形態を説明する。
ブレードカバー1は、基カバー2とこの基カバー2に回転可能に取り付けられた回転カバー3とで構成してある。
前記基カバー2は、ブレード4の裏側に位置してコンクリートカッター5の本体に固定される略半円形の取付板6の上縁に上側板7を固着して構成してあり、前記上側板7の外側縁には内向きの鍔8が全長に亘り設けてある。そして、この鍔8の一端部には回転カバーの取付軸を挿通するための透孔(図示しない)が設けてあり、中間部には係止用の透孔9が設けてあり、他端部にはストッパーとなる凸部10が設けてある。
【0015】
前記回転カバー3は、略扇形であって前記基カバー2の開口部11に対応する大きさとしてある。そして、回転カバーの一端部には基カバーへの取付軸を挿通するための透孔(図示しない)が設けてあり、中間部には係止具を挿通するための透孔12が設けてある。
【0016】
前記回転カバー3の基カバー2への取付構造は、取付軸となるボルト13を回転カバー3及び基カバー2の取付軸挿通用の透孔に挿入し、ナットで固定してある。そして、前記ボルト13の頭と回転カバー3との間にサラバネ14を介在させてある。
【0017】
前記基カバー2の係止用の透孔9の内側面にはナット15が固着してあり、回転カバー3にはナット15に螺合するネジ溝16を有する係止具としての棒体17が装着してある。
前記棒体17の取付構造が以下のとおりである。
回転カバー3の透孔12の外側面に筒状の受け体18が固着してあり、この受け体18の端部内側にはフランジ19が形成してある。他方前記棒体17は、先端側に形成されたネジ溝16とネジ溝のない部分との境界にフランジ20が形成してあり、棒体のフランジ20が受け体18のフランジ19に係止して、棒体17が受け体18から脱抜しないようにしてある。
上記構造を得るために、棒体17のネジヘッド21は着脱自在としてあり、ネジヘッド21を外した状態で棒体17の基部側から受け体18をはめ込んだ後にネジヘッド21を取り付け、次いで受け体18を回転カバー2に固着する。
【0018】
上記において、回転カバー3は基カバー2にボルト13によって回転自在に取り付けられているので、基カバーの開口部11は必要に応じ開閉することができる。そして、前記ボルト13にはサラバネ14が介在させてあるので、回転カバーの回転は滑らかであり、かつ振動が吸収されるのでボルト13が緩むことも防止できる。
また、回転カバー3を回転する際には係止具である棒体17を掴んで行うことができる。このときネジヘッド21を回転させて棒体のネジ溝16とナット15の螺号を解除して棒体17を最大まで手前に引き、先端部を受け体18に収納する。したがって、回転時に棒体の先端が鍔8に当たることがなく滑らかな回転が得られる。
【0019】
回転カバー3を基カバー2に固定する際は、棒体17の先端側に形成されたネジ溝16を基カバー2に固着されたナット15に螺合する。
【0020】
上記実施形態のブレードカバーを用いると、ブレードを交換する場合には棒体17を操作して回転カバーを回転可能な状態とした後、棒体17を掴んで回転カバー3を回転させて開口部11を開口させればよい。ブレードカバーを外さなくとも、この状態でブレードを交換することができる。
ブレードを交換した後には、ブレードカバーを回転させて開口部11を閉じ、次いで棒体17をナット15に螺合する。
この実施形態においては棒体17が受け体18から抜け出ることがないので、上記作業において棒体17を紛失するおそれもない。
【産業上の利用可能性】
【0021】
この発明は、ブレードの交換を迅速化することができるものであって、産業上の利用可能性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明実施形態のカバーを装着したコンクリートカッターの斜視図
【図2】同じくカバーを開いた状態のコンクリートカターの斜視図
【図3】この発明実施形態のカバーの開口状態の斜視図
【図4】同じく閉口状態の斜視図
【図5】同じく係止構造を示す拡大断面図
【図6】従来のカバーを装着したコンクリートカッターの斜視図
【符号の説明】
【0023】
1 ブレードカバー
2 基カバー
3 回転カバー
4 ブレード
5 コンクリートカッター
6 取付板
7 上側板
8 鍔
9 透孔
10 凸部
11 開口部
12 透孔
13 ボルト
14 サラバネ
15 ナット
16 ネジ溝
17 棒体
18 受け体
19 フランジ
20 フランジ
21 ネジヘッド
22 水タンク
【出願人】 【識別番号】391040397
【氏名又は名称】エクセン株式会社
【出願日】 平成18年11月14日(2006.11.14)
【代理人】 【識別番号】100085693
【弁理士】
【氏名又は名称】峯 唯夫


【公開番号】 特開2008−120010(P2008−120010A)
【公開日】 平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願番号】 特願2006−308125(P2006−308125)