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【発明の名称】 生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整方法、及び生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整装置
【発明者】 【氏名】城田 昌泰

【要約】 【課題】ドラムとの間で熱交換を行う媒体の量を最小限に抑え、生コンクリートの積載量が不要に減少する事態を回避し、ドラムの温度上昇又は温度低下を抑制する効果を継続的に得ることが可能なトラックアジテータのドラム温度調整方法、及びドラム温度調整装置を提供する。

【解決手段】車両本体Tに媒体である温度調整用の水を冷却又は加熱するための水温調整機器R5を設けるとともに、ドラムDに熱交換器R1を設け、洗浄水用タンクC1内に貯留された水を媒体として複式回転継手R2の往路R24から熱交換器R1に供給し、熱交換器R1を通過した水を複式回転継手R2の復路R25から水温調整機器R5を経由して洗浄水用タンクC1に戻して循環させるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両本体に生コンクリート運搬用のドラムを搭載してなるトラックアジテータのドラム温度調整方法であって、
前記車両本体に媒体を冷却又は加熱するための媒体温度調整機器を設けるとともに、前記ドラムに熱交換器を設け、前記媒体温度調整機器で温度調整した媒体を往路と復路を有した複式回転継手を介して前記熱交換器に供給して循環させることを特徴とする生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整方法。
【請求項2】
車両本体に、生コンクリート運搬用のドラムと、洗浄水を貯留する洗浄水用タンクと、当該洗浄水用タンク内の水をドラム洗浄用の洗浄ノズルに向けて送出するためのポンプとを搭載してなるトラックアジテータのドラム温度調整方法であって、
前記ドラムに熱交換器を設けるとともに、前記洗浄水用タンク内の水を媒体として分岐させ、その分岐させた水を複式回転継手の往路を通して前記熱交換器に供給し、その熱交換器を通過した水を前記複式回転継手の復路を通して前記洗浄水用タンクに戻して循環させることを特徴とする生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整方法。
【請求項3】
車両本体に生コンクリート運搬用のドラムを搭載してなるトラックアジテータのドラム温度調整装置であって、
前記車両本体に設けられ媒体を冷却又は加熱する媒体温度調整機器と、
前記ドラムに設けられ当該ドラムとともに回転する熱交換器と、
入口ポートと出口ポートを有した非回転ヘッドを備えその入口ポートから供給される媒体を前記熱交換器の注入ポートに導く往路及びその熱交換器の排出ポートから排出される媒体を前記出口ポートに案内する復路を有してなる複式回転継手と、
当該複式回転継手の入口ポートに前記媒体温度調整機器により温度調整された媒体を供給する往管路と、
前記複式回転継手の出口ポートから吐出される媒体を前記媒体温度調整機器に戻す復管路とを具備してなることを特徴とする生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整装置。
【請求項4】
車両本体に、生コンクリート運搬用のドラムと、洗浄水を貯留する洗浄水用タンクと、当該洗浄水用タンク内の水をドラム洗浄用の洗浄ノズルに向けて送出するためのポンプとを積載してなる生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整装置であって、
前記ドラムに設けられ当該ドラムとともに回転する熱交換器と、
入口ポートと出口ポートを有した非回転ベッドを備えその入口ポートから供給される媒体を前記熱交換器の入口に導く往路及びその熱交換器の出口から排出される媒体を前記出口ポートに案内する復路を有してなる複式回転継手と、
当該複式回転継手の入口ポートに前記洗浄水用タンク内の水を媒体として供給する媒体供給系路と、
前記複式回転継手の出口ポートから吐出される前記媒体を前記洗浄水用タンクに回帰させる媒体回帰系路とを具備してなることを特徴とする生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整装置。
【請求項5】
前記媒体回帰系路、前記洗浄水用タンク、及び前記媒体供給系路を通って循環し且つ媒体として機能する温度調整用の水の温度を調整する媒体温度調整機器を備えている請求項4記載の生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整装置。
【請求項6】
前記媒体供給系路が、切替操作により前記ポンプから前記洗浄ノズルに向かう水を遮断して温度調整用ポートに導く分岐バルブと、当該分岐バルブの温度調整用ポートから吐出される水を温度調整用の水として前記複式回転継手の入口ポートに案内する管路とを備えたものである請求項4又は5記載の生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整装置。
【請求項7】
前記複式回転継手が、前記ドラムを回転駆動させるためのドラム駆動機構の出力軸に設けたものである請求項3、4、5又は6記載の生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整装置。
【請求項8】
前記熱交換器が、外シートと高熱伝導性を有した内シートとの間に媒体流路を形成したものであり、前記内シート側を前記ドラムの外周面に添接させている請求項3、4、5、6又は7記載の生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整装置。
【請求項9】
前記熱交換器が、前記ドラムに対して着脱可能なものである請求項3、4、5、6、7又は8記載の生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整装置。
【請求項10】
前記媒体温度調整機器として、冷水機又は温水機を選択的に交換して使用可能にしている請求項3、4、5、6、7、8又は9記載の生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整装置。
【請求項11】
前記複式回転継手の先端部が前記ドラムの回転駆動端側の内部空間に位置付けられるものであり、前記ドラム内に、回転駆動端側の内部空間と生コンクリートを収容する生コンクリート収容空間とを隔離する隔離壁を設けている請求項3、4、5、6、7、8、9又は10記載の生コンクリート運搬用トラックアジテータのドラム温度調整装置。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、生コンクリート工場で製造された建設資材である生コンクリートをドラム内に収容し、コンクリート構造物建設現場(以下、「現場」と略す)へ運搬するトラックアジテータにおいて、夏季の直射日光や冬季の風雪等によるドラム内の生コンクリートの品質劣化を防止することを目的とするドラム温度調整方法、及びドラム温度調整装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
生コンクリート工場で製造された生コンクリートは、トラックアジテータのドラム内に収容した状態で現場に運搬されるのが通例である。そして、運搬中に、夏季の直射日光や高外気温、或いは生コンクリート自体の水和反応熱によるドラム内の生コンクリートの温度上昇、又は冬季の風雪や低外気温によるドラム内の生コンクリートの温度低下を抑制し、JIS(日本工業規格)、土木学会、及び建築学会等が定める規定範囲内の品質で製造された生コンクリートを、製造時の品質を保持した状態で現場へ納入することが求められおり、JIS等によって暑中及び寒中における生コンクリートの温度管理が規定されている。
【0003】
材料の温度変化と生コンクリートの温度変化の相対関係は、一般的に、セメント±8℃、水±4℃、骨材±2℃の温度変化につき、生コンクリートの温度変化は±1℃であるといわれている。したがって、運搬中に、直射日光や高外気温による材料の温度上昇に伴って、或いは生コンクリート自体の水和反応によってドラム内の生コンクリートの温度が数℃上昇したり、又は風雪や低外気温による材料の温度低下に伴ってドラム内の生コンクリートの温度が数℃低下した場合には、当該生コンクリートがJIS等で定める規定範囲外の温度になり、品質劣化を招来することがある。
【0004】
そこで、生コンクリートの製造前に材料を予め冷却又は加熱することによって、生コンクリートの温度を調整する方法が考えられている。しかしながら、例えば、生コンクリートの製造前に粗骨材に対して散水を行うことによって材料を予め冷却する方法を採用した場合、散水を行うと当然のことながら粗骨材の表面水が大きく変動するという不具合が生じ、このような方法は積極的に採用されていない。また、生コンクリートの製造前に材料を予め冷却又は加熱する方法として、散水以外の方法を採用した場合には、コスト負担が大きく、高コストに見合う顕著な効果を得ることができないため、実施されていないのが現状である。
【0005】
一方、生コンクリートの製造前に材料を予め冷却又は加熱するという方法ではなく、ドラム自体の温度上昇又は温度低下を抑制することによって、ドラム内の生コンクリートの温度上昇又は温度低下を抑制し、運搬中における生コンクリートの品質劣化を防止することを目的としたトラックアジテータが考えられている。以下、いくつかの態様について説明する。
【0006】
先ず、下記特許文献1には、ドラムの外郭部を、断熱材を介在させた二重構造とすることによって、ドラム自体の温度上昇を抑制する態様が開示されている。
【0007】
また、下記特許文献2には、ドラムを断熱箱体で囲み、ドラムの外面部と断熱箱体との間に形成された空間に冷却空気を吹き込むことによって、ドラム自体の温度上昇を抑制する態様が開示されている。
【0008】
また、下記特許文献3には、ドラムの上部をカバーで覆い、ドラムに冷却水を直接散水することによって、ドラム自体の温度上昇を抑制する態様が開示されている。
【0009】
さらに、下記特許文献4には、ドラムの下方にパンを設け、パンの中にドラムの下部を冷却するための冷却媒体を入れ、回転するドラムの下部を冷却媒体に浸漬させることによって、ドラム自体の温度上昇を抑制する態様が開示されている。
【特許文献1】特開平9―277245号公報
【特許文献2】特開平11―277523号公報
【特許文献3】特開2003―94425号公報
【特許文献4】特開2006―111150号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、前記特許文献1記載の態様は、ドラムを積極的に冷却する又は加熱するという態様ではないため、ドラムの温度管理を適切に行うことができないおそれがあり、ドラム内の生コンクリートの品質劣化を招来し得るものである。
【0011】
また、前記特許文献2及び特許文献3記載の態様は、ドラムを覆う大型の装置が必須であり、さらに、冷却空気を供給するための装置や冷却水用のタンクを新たに搭載しなければならず、ドラムを冷却するための装置全体の重量が増大し、それに伴って、生コンクリートの積載量が減少するという問題が生じる。すなわち、法律(道路運送車両法)により車両総重量(車両重量、最大積載量及び55キログラムの乗車定員を乗じて得た重量の総和)は規定されており、ドラムの温度を調整する装置の大型化又は重量化によって、当然のことながら車両重量が増加し、その結果、当該車両に積載可能な生コンクリートの量が減少するのである。このことは、生コンクリート工場から現場への運搬効率の悪化を意味し、運搬効率の向上が求められるトラックアジテータにとっては致命的な問題である。
【0012】
また、前記特許文献4記載の態様は、ドラムとの間で一度熱交換を行った冷却媒体をそのまま利用し続けた場合には、時間と共に冷却効果は減少し、ドラムの温度調整を精密に行うことができないという不具合が生じる。一方、冷却効果を継続して得るために、ドラムとの間で熱交換を行った冷却媒体を新たな冷却媒体に入れ替える又は補充する態様を採用した場合には、交換・補充作業が面倒であるのみならず、大量の冷却媒体が必要となり、車両全体の重量増加を招来し、その結果、積載可能な生コンクリートの量が減少するという不具合が生じる。
【0013】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、ドラムとの間で熱交換を行う媒体の量を最小限に抑え、生コンクリートの積載量が不要に減少する事態を回避し、ドラムの温度上昇又は温度低下を抑制する効果を継続的に得ることが可能なドラム温度調整方法、及びドラム温度調整装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
すなわち、本発明のトラックアジテータのドラム温度調整方法は、車両本体に生コンクリート運搬用のドラムを搭載してなるものにおいて、前記車両本体に媒体を冷却又は加熱するための媒体温度調整機器を設けるとともに、前記ドラムに熱交換器を設け、前記媒体温度調整機器で温度調整した媒体を往路と復路を有した複式回転継手を介して前記熱交換器に供給して循環させることを特徴とする。
【0015】
ここで、本願発明における「生コンクリート」とは、狭義の生コンクリートはもちろんのこと、トラックアジテータを用いて運搬するものを広範に指し示す概念である。すなわち、粗骨材を含まないモルタルやセメントペースト等をも含む概念である。
【0016】
このようなドラム温度調整方法であれば、循環する媒体の温度を媒体温度調整機器によって精密に管理することができ、ドラムとの熱交換を長時間に亘って効率良く行うことが可能となり、ドラム、ひいてはドラム内の生コンクリートの温度上昇又は温度低下を継続的に抑制することができる。さらに、媒体温度調整機器によって温度調整された媒体を複式回転継手の往路及び復路を利用した閉ループ状の循環路に沿って循環させるため、ドラムとの間で熱交換を行った媒体を新たな媒体に入れ替える又は補充するといった作業が不要となるのみならず、媒体の量を最小限に抑えることができ、軽量化に寄与する。その結果、生コンクリートの積載量の不要な減少を伴うことなく、ドラムの温度上昇又は温度低下を抑制する効果を継続的に得ることができ、運搬過程における生コンクリートの品質劣化を防止することができる。
【0017】
また、本発明のトラックアジテータのドラム温度調整方法は、車両本体に、生コンクリート運搬用のドラムと、洗浄水を貯留する洗浄水用タンクと、当該洗浄水用タンク内の水をドラム洗浄用の洗浄ノズルに向けて送出するためのポンプとを搭載してなるものにおいて、前記ドラムに熱交換器を設けるとともに、前記洗浄水用タンク内の水を媒体として分岐させ、その分岐させた水を複式回転継手の往路を通して前記熱交換器に供給し、その熱交換器を通過した水を前記複式回転継手の復路を通して前記洗浄水用タンクに戻して循環させることを特徴とする。
【0018】
このようなドラム温度調整方法であれば、既設の洗浄水用タンクに貯留された水を利用してドラムの温度を調整するようにしているため、専用の媒体が不要となり、さらに、既設の洗浄水用タンク及びポンプを利用してドラムの温度を調整するようにしているため、重量増加を可及的に抑えることができ、生コンクリートの積載量減少を最小限にとどめ、運搬過程における生コンクリートの品質劣化を防止することができる。また、洗浄水用タンク内の水を複式回転継手の往路及び復路を利用した閉ループ状の循環路に沿って循環させるため、媒体を最小限の量で済ませることができ、ドラムとの間で熱交換を行った媒体を新たな媒体に入れ替える又は補充するといった作業も不要となる。
【0019】
また、本発明のトラックアジテータのドラム温度調整装置は、車両本体に生コンクリート運搬用のドラムを搭載してなるものであって、前記車両本体に設けられ媒体を冷却又は加熱する媒体温度調整機器と、前記ドラムに設けられ当該ドラムとともに回転する熱交換器と、入口ポートと出口ポートを有した非回転ヘッドを備えその入口ポートから供給される媒体を前記熱交換器の注入ポートに導く往路及びその熱交換器の排出ポートから排出される媒体を前記出口ポートに案内する復路を有してなる複式回転継手と、当該複式回転継手の入口ポートに前記媒体温度調整機器により温度調整された媒体を供給する往管路と、前記複式回転継手の出口ポートから吐出される媒体を前記媒体温度調整機器に戻す復管路とを具備してなることを特徴とする。
【0020】
このようなドラム温度調整装置であれば、従来のように、ドラムを断熱箱体で囲む、或いはドラムの上部をカバーで覆う等の大掛かりな装置が不要であり、ドラム温度調整装置の大型化、重量化を招来することなく、ドラムの温度を調整することができる。しかも、循環する媒体の温度を媒体温度調整機器によって精密に管理することができ、ドラムとの熱交換を長時間に亘って効率良く行うことが可能となり、ドラムの温度上昇又は温度低下を継続的に抑制することができる。さらに、媒体温度調整機器によって温度調整された媒体を複式回転継手の往路及び復路を利用した閉ループ状の循環路に沿って循環させるため、媒体の量を最小限に抑えることができ、軽量化に寄与する。その結果、ドラム内の生コンクリートの温度を調整するための装置を積載することに、却って車両に積載可能な生コンクリートの量が減少するという事態を回避することができ、生コンクリート工場から現場への運搬効率の低下を招来しない。
【0021】
また、本発明のトラックアジテータのドラム温度調整装置は、車両本体に、生コンクリート運搬用のドラムと、洗浄水を貯留する洗浄水用タンクと、当該洗浄水用タンク内の水をドラム洗浄用の洗浄ノズルに向けて送出するためのポンプとを積載してなるものであって、前記ドラムに設けられ当該ドラムとともに回転する熱交換器と、入口ポートと出口ポートを有した非回転ベッドを備えその入口ポートから供給される媒体を前記熱交換器の入口に導く往路及びその熱交換器の出口から排出される媒体を前記出口ポートに案内する復路を有してなる複式回転継手と、当該複式回転継手の入口ポートに前記洗浄水用タンク内の水を媒体として供給する媒体供給系路と、前記複式回転継手の出口ポートから吐出される前記媒体を前記洗浄水用タンクに回帰させる媒体回帰系路とを具備してなることを特徴とする。
【0022】
このようなドラム温度調整装置であれば、既に車両本体に搭載されている洗浄水を媒体として利用することによって専用の媒体が不要となり、さらに、既設の洗浄水用タンク及びポンプをドラム温度調整装置の一部として機能させることにより、ドラム温度調整装置の重量を可及的に抑えることができ、ドラム温度調整装置を設けることによって生コンクリートの積載量が減少するという事態を回避することができる。しかも、洗浄水用タンクに貯留している洗浄水を媒体として、洗浄水用タンク、温度調整用水供給系路、複式回転継手の往路、熱交換器、複式回転継手の復路、温度調整用水回帰系路、洗浄水用タンクの順に閉ループで循環させて繰り返し利用することによって、ドラムに対する冷却効果又は加熱効果を継続的に得ることができる。
【0023】
特に、後者のドラム温度調整装置が、前記媒体回帰系路、前記洗浄水用タンク、及び前記媒体供給系路を通って循環し且つ媒体として機能する温度調整用の水の温度を調整する媒体温度調整機器を備えたものであれば、閉ループ状の循環路に沿って循環する水を、媒体温度調整機器によって熱交換に適した温度に精密に管理することができ、長期に亘ってドラムの温度上昇又は温度低下を抑制することができる。
【0024】
ドラムの洗浄作業とドラムの温度調整作業との切替を容易に行えるようにするには、前記媒体供給系路が、切替操作により前記ポンプから前記洗浄ノズルに向かう水を遮断して温度調整用ポートに導く分岐バルブと、当該分岐バルブの温度調整用ポートから吐出される水を温度調整用の水として前記複式回転継手の入口ポートに案内する管路とを備えたものとすればよい。
【0025】
前記複式回転継手の好適な設置態様としては、前記ドラムを回転駆動させるためのドラム駆動機構の出力軸に設けた態様が挙げられる。
【0026】
加えて、前記熱交換器が、外シートと高熱伝導性を有した内シートとの間に媒体流路を形成し、前記内シート側を前記ドラムの外周面に添接させたものであれば、媒体流路を流れる媒体がドラムとの間で熱交換を行うことによってドラムの温度上昇又は温度低下を抑制することができるのはもちろんのこと、外シートと内シートとの間に媒体流路を形成することによって、シート状をなす熱交換器全体の強度を高めることができる。しかも、ドラムの外周面に添接させる内シートが高熱伝導性を有したものであるため、媒体とドラムとの熱交換をさらに効率良く行うことができ、冷却効果又は加熱効果がより一層顕著になる。また、ドラムを断熱箱体で囲む、或いはドラムの上部をカバーで覆う等の従来の態様と比較して、大幅な重量増加を伴うドラム温度調整装置ではなく、比較的軽量なドラム温度調整装置を実現することができる。
【0027】
また、前記熱交換器が、前記ドラムに対して着脱可能なものであれば、外気温によるドラム内の生コンクリートの温度上昇又は温度低下が生じにくい春や秋等の時期には、熱交換器をドラムから取り外すことができるとともに、熱交換器の交換作業やメンテナンス作業も簡単に行うことができる。特に、熱交換器が概略シート状のものである場合、この熱交換器をドラムに巻き付けた状態で、フックやロープ等の留め具を介して熱交換器の端部同士を留める態様であれば、ドラムに対する熱交換器の着脱作業を容易に行うことができ、好適である。
【0028】
夏季及び冬季何れにおいてもドラム内の生コンクリートの品質劣化を防止できるようにするには、前記媒体温度調整機器として、冷水機又は温水機を選択的に交換して使用可能にすればよい。
【0029】
前記複式回転継手の先端部が前記ドラムの回転駆動端側の内部空間に位置付けられるものである場合、前記ドラム内に、内部空間と生コンクリートを収容する生コンクリート収容空間とを隔離する隔離壁を設けることによって、ドラム内で複式回転継手が生コンクリート内に埋もれるという事態を簡単な構造で回避し、複式回転継手がその機能を十分に発揮し、熱交換器に対する媒体の供給、及び熱交換器からの媒体の排出を好適に行うことができる。
【発明の効果】
【0030】
以上説明したように本発明によれば、ドラムとの間で熱交換を行う媒体を閉ループ状の循環路に沿って循環させることにより、媒体の量を最小限に抑え、生コンクリートの積載量の不要な減少を伴うことなく、ドラムの温度上昇又は温度低下を抑制する効果を継続的に得ることができ、運搬過程における生コンクリートの品質劣化を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0032】
本実施形態に係るトラックアジテータAは、図1に示すように、車両本体Tと、車両本体Tに搭載された生コンクリート運搬用のドラムDと、ドラムD内へ生コンクリートを投入するための投入ホッパHとを備え、生コンクリート工場で製造された生コンクリートをドラムD内に収容した状態で現場へ運搬するものである。そして、運搬先(現場)まで到着すると、排出シュートSを用いてドラムD内の生コンクリートを排出するものである。
【0033】
このトラックアジテータAは、従来のトラックアジテータAと同様に、生コンクリート排出後のドラムD内等を洗浄するドラム洗浄装置Cを積載している。ドラム洗浄装置Cは、図1及び図2に示すように、洗浄水を貯留する洗浄水用タンクC1と、ドラムDを洗浄するための洗浄ノズルC2と、洗浄水用タンクC1内の水を洗浄ノズルC2に向けて送出するためのポンプC3とを備えたものである。本実施形態では、ポンプC3と洗浄ノズルC2との間に後述する分岐バルブR31を配し、ポンプC3から送出される洗浄水を分岐バルブR31の洗浄用ポートR312から吐出し、洗浄ノズルC2に導くようにしている。また、図1及び図2に示すように、洗浄水用タンクC1とポンプC3との間、ポンプC3と分岐バルブR31との間、及び分岐バルブR31と洗浄ノズルC2との間には、配管又はホース等の第1管路P1、第2管路P2、第3管路P3をそれぞれ配している。
【0034】
なお、ドラムD、投入ホッパH、排出シュートS、洗浄水用タンクC1、洗浄ノズルC2及びポンプC3は既知のものを採用しているため、各部の詳細な説明は省略する。
【0035】
しかして、本実施形態に係るトラックアジテータAは、ドラムD内の生コンクリートの温度を調整すべく、ドラムDの温度調整をするためのドラム温度調整装置Rを備えている。
【0036】
ドラム温度調整装置Rは、図1〜図4に示すように、洗浄水用タンクC1と、ポンプC3と、ドラムDに設けられ当該ドラムDとともに回転する熱交換器R1と、入口ポートR211及び出口ポートR212を有し、且つ熱交換器R1に対して媒体(温度調整用の水)を供給する機能、及び熱交換器R1から媒体(温度調整用の水)を排出する機能を発揮する複式回転継手R2と、前記入口ポートR211に洗浄水用タンクC1内の水を媒体である温度調整用の水として供給する媒体供給系路たる温度調整用水供給系路R3と、前記出口ポートR212から吐出される水を洗浄水用タンクC1に回帰させる媒体回帰系路たる温度調整用水回帰系路R4とを備えたものである。
【0037】
洗浄水用タンクC1及びポンプC3は、前述の通りトラックアジテータAに既設のものであり、本実施形態では、ドラム洗浄装置Cの一部を構成する洗浄水用タンクC1及びポンプC3を、ドラム温度調整装置Rの一部として機能させている。
【0038】
熱交換器R1は、原理説明図である図3に示すように、外シートR11と、内シートR12と、外シートR11と内シートR12の間に形成した中間層R13とを備えたシート状のものである。
【0039】
外シートR11は、断熱性に優れたシートからなるものである。
【0040】
内シートR12は、高熱伝導性シートからなるものである。
【0041】
中間層R13は、図3及び図4に示すように、媒体である温度調整用の水が流通可能な媒体流路たる温度調整用水流路R131と、空気を滞留させる空気滞留部R132とを備えている。
【0042】
温度調整用水流路R131は、帯状の通路を中間層R13全体に張り巡らせたものである。温度調整用水流路R131の一端部に温度調整用の水を温度調整用水流路R131内へ注入するための注入ポートR131aを形成し、他端部に温度調整用の水を温度調整用水流路R131外へ排出するための排出ポートR131bを形成している。温度調整用水流路R131の経路長及び流路径は特に限定されるものではないが、本実施形態では、例えば洗浄水用タンクC1の容量を200リットルとし、ドラムDの温度調整時に洗浄水用タンクC1内に常に50リットル以上の水が貯留されるように、温度調整用水流路R131の経路長及び流路径を設定している。
【0043】
空気滞留部R132は、中間層R13のうち前記温度調整用水流路R131が形成されていない領域に形成されたものである。中間層R13の所定箇所に、空気滞留部R132に空気を注入するための空気注入ポートR132aを形成している。なお、空気注入ポートR132aには、空気滞留部R132に注入した空気が外部へ漏れることを防止するキャップ(図示省略)を着脱可能に取り付けている。
【0044】
本実施形態では、図1に示すように、熱交換器R1をドラムDの外周面に取り付けた状態において、ドラムDの軸方向に沿って温度調整用水流路R131と空気滞留部R132が交互に並ぶように温度調整用水流路R131及び空気滞留部R132のレイアウトを設定している。なお、図1では、外部からは視認不能な又は視認が困難である温度調整用水流路R131にパターンを付して示している。
【0045】
本実施形態で適用している熱交換器R1は、図5に示す展開形状をなすものである。具体的には、ドラムDのうち略円柱状をなすセンタシェルD1(図1参照)を被覆し得るセンタシェル被覆部R1Aと、このセンタシェル被覆部R1Aを挟む位置に形成され、且つドラムDのうち略円錐状をなすフロントシェルD2、リアシェルD3をそれぞれ被覆するフロントシェル被覆部R1B、リアシェル被覆部R1Cとを一体に有する。なお、図5では説明の便宜上、展開状態において視認不能又は視認が困難である温度調整用水流路R131を実線で示している。
【0046】
このような熱交換器R1を熱交換器R1をドラムDの外周面に巻き付けた状態で、熱交換器R1の端部同士(例えば図5において、同一の符号を付した端部同士)をフックやロープ等の図示しない留め具を利用して留めることにより、熱交換器R1をドラムDの外周面に取り付けることができる。
【0047】
そして、このような熱交換器R1をドラムDの外周面に取り付けた場合に、図1に示すように、温度調整用水流路R131及び空気滞留部R132が、ドラムDの外周面、特にフロントシェルD2、センタシェルD1及びリアシェルD3の外周面を連続して巻回し得るように設定している。本実施形態では、温度調整用水流路R131の両端部に形成した注入ポートR131a及び排出ポートR131bを、フロントシェル被覆部R1Bに形成している(図5参照)。
【0048】
このような構成を有する熱交換器R1は、内シートR12をドラムDの外周面に添接させた状態でドラムDに取り付けられる。なお、この取付状態でドラムDを回転させた場合に、熱交換器R1が他の部材や機器に接触しないように熱交換器R1全体の厚み寸法を設定している。
【0049】
複式回転継手R2は、図1、図6及び図7に示すように、ドラムDを回転駆動させるためのドラム駆動機構Eに取り付けたものである。
【0050】
ドラム駆動機構Eは、油圧モータE1と、減速機E2とを備えたものであり、本実施形態では、油圧モータE1を減速機E2に並設している。油圧モータE1の配設位置は、減速機E2の上方であってもよいし、側方であってもよい。減速機E2は内部に出力軸E3を有するものであり、出力軸E3の先端部にスプライン継手E31を介して出力フランジE4を設けている。そして、この出力フランジE4を、ドラムDの回転駆動端の取付部D4に図示しないビス等により接合させることにより、前記出力軸E3とドラムDとを連設している。したがって、油圧モータE1からの出力によって出力軸E3が回転することにより、ドラムD全体が出力軸E3に同期して回転し、ドラムD内に収容した生コンクリートが攪拌される。なお、出力軸E3の先端部に設けたスプライン継手E31は、各歯E31aの先端部を部分円弧状に設定したものであり、このような歯車E31を介して出力軸E3に取着した出力フランジE4は、出力軸E3に対して首振り動作可能なものとなる(図7参照)。また、ドラム駆動機構Eは、支持体Bによって所定角度傾斜した姿勢で支持されており、正常時には、ドラムDの軸芯と、出力軸E3の軸芯とが略同一直線上に位置付けられる。
【0051】
しかして、本実施形態では、出力軸E3の内部に、軸方向に沿って延び且つ複式回転継手R2が挿通可能な中空部E32を形成している。
【0052】
複式回転継手R2は、入口ポートR211と出口ポートR212を有した非回転ヘッドR21と、非回転ヘッドR21に一端部側を回転可能に支持させた内管R22及び外管R23と、入口ポートR211から供給される温度調整用の水を内管R22の中空路R221(以下「第1中空路R221」と称す)を利用して熱交換器R1の注入ポートR131aに導く往路R24と、熱交換器R1の排出ポートR131bから排出される温度調整用の水を外管R23の中空路R231(以下「第2中空路R231」と称す)を利用して出口ポートR212に案内する復路R25とを備えたものである。
【0053】
非回転ヘッドR21の内部には、入口ポートR211に連通する入口側接続ポケットR213と、出口ポートR212に連通する出口側接続ポケットR214とを形成している。
【0054】
内管R22は、略円筒状をなし、内部に、一端側の開口が入口側接続ポケットR213を介して入口ポートR211に連通し、他端側の開口が最終的に熱交換器R1の注入ポートR131aに連通する第1中空路R221を有する。そして、入口側接続ポケットR213及び第1中空路R221によって、入口ポートR211から供給される温度調整用の水を熱交換器R1の注入ポートR131aに導く前記往路R24を形成している。なお、本実施形態では、非回転ヘッドR21に、内管R22を回転可能に支持する第1軸受けR215を設けている。
【0055】
外管R23は、略円筒状をなし、その内面部と内管R22の外面部との間に、一端側の開口が出口側接続ポケットR214を介して出口ポートR212に連通し、他端側の開口が最終的に熱交換器R1の排出ポートR131bに連通する第2中空路R231を形成したものである。本実施形態では、第2中空路R231の一端部側の開口を開口縁に向かって漸次開口径を大きくした円錐状に設定している。そして、第2中空路R231及び出口側接続ポケットR214によって、熱交換器R1の排出ポートR131bから排出される温度調整用の水を出口ポートR212に案内する前記復路R25を形成している。なお、本実施形態では、非回転ヘッドR21に、外管R23を回転可能に支持する第2軸受けR216、及び第3軸受けR217を設けている。また、内管R22の一端部側に配した第1シールリングRS1と、外管R23の一端部側に配され且つバネRSPによって所定方向に押圧される第2シールリングRS2とによって出口側接続ポケットR214を密封している。
【0056】
内管R22及び外管R23の他端部側は、図6及び図7に示すように、ドラムDの回転駆動端側の内部空間DS1に位置付けられ、当該内部空間DS1に配したドラム本体継手Jに接続されている。ドラム本体継手Jは、往路R24(具体的には内管R22の第1中空路R221の他端側の開口)に連通する往路接続ポートJ1と、復路R25(具体的には外管R23の第2中空路R231の他端側の開口)に連通する復路接続ポートJ2とを備え、ドラムDの回転駆動端側の内部空間DS1に回動不能に設けたものである。そして、往路接続ポートJ1と熱交換器R1の注入ポートR131aとの間、復路接続ポートJ2と熱交換器R1の排出ポートR131bとの間には、配管又はホース等の第4管路P4、第5管路P5をそれぞれ配している(図6及び図7参照)。これら第4管路P4及び第5管路P5は、ドラムDの回転駆動端側の内部空間DS1からドラムDの外側まで延伸したものであり、ドラムDの外周面に内シートR12を添接させた状態で取り付けた熱交換器R1のうち、前記注入ポートR131a、前記排出ポートR131bにそれぞれ接続している。なお、第4管路P4及び第5管路P5は、図示しないカップラ等の継手を介して熱交換器R1の注入ポートR131a又は排出ポートR131bにそれぞれ接続している。
【0057】
また、図6に示すように、ドラムDの内部に、内管R22及び外管R23の他端部側、すなわち複式回転継手R2の先端部が位置付けられる内部空間DS1と生コンクリートを収容する生コンクリート収容空間DS2とを隔離する隔離壁D5を設けている。
【0058】
一方、複式回転継手R2の入口ポートR211に洗浄水用タンクC1内の水を供給する温度調整用水供給系路R3は、図2に示すように、ポンプC3から送出される水を切替操作によりポンプC3から洗浄ノズルC2に向かう水を遮断して温度調整用ポートR311に導く分岐バルブR31と、この分岐バルブR31の温度調整用ポートR311から吐出される水を温度調整用の水として複式回転継手R2の入口ポートR211に案内する配管やホース等の往管路たる第6管路P6とを備えたものである。
【0059】
分岐バルブR31は、温度調整用ポートR311と、洗浄用ポートR312とを備え、電動又は手動操作によって、ポンプC3から送出される水を温度調整用ポートR311に導く第1開弁状態と、洗浄用ポートR312に導く第2開弁状態との間で切替可能なものである。この分岐バルブR31は、第1開弁状態にある場合に、温度調整用水供給系路R3の一部として積極的に機能する。
【0060】
さらに、本実施形態に係るドラム温度調整装置Rは、前記温度調整用水回帰系路R4、前記洗浄水用タンクC1、及び前記温度調整用水供給系路R3を通って循環する温度調整用の水の温度を調整する媒体温度調整機器たる水温調整機器R5を備えている。
【0061】
水温調整機器R5は、複式回転継手R2の出口ポートR212から排出された温度調整用の水の温度を所定の数値内に強制的に調整するものである。本実施形態では、水温調整機器R5として、冷水機又は温水機を選択的に交換して使用することができるようにしている。冷水機及び温水機は、自動車電源で駆動可能なものである。
【0062】
本実施形態に係るドラム温度調整装置Rは、このような水温調整機器R5を、温度調整用水回帰系路R4に設けている。具体的には、この水温調整機器R5を複式回転継手R2の出口ポートR212の下流側に配している。そして、図1及び図2に示すように、複式回転継手R2の出口ポートR212と水温調整機器R5との間に、出口ポートR212から吐出される温度調整用の水を水温調整機器R5に戻す配管又はホース等の復管路たる第7管路P7を配している。また、水温調整機器R5と洗浄水用タンクC1との間には、配管又はホース等の第8管路P8を配している。したがって、複式回転継手R2の出口ポートR212から吐出された温度調整用の水は、第7管路P7、水温調整機器R5、第8管路P8の順に導かれ、洗浄水用タンクC1に回帰する。すなわち、本実施形態における温度調整用水回帰系路R4は、第7管路P7、水温調整機器R5、及び第8管路P8によって構成されている。なお、第7管路P7及び第8管路P8はそれぞれ図示しないカップラ等の継手を介して水温調整機器R5に接続している。これにより、冷水機と温水機との交換作業、或いは不使用時やメンテナンス時における水温調整機器R5の取外作業を簡単に行えるようにしている。
【0063】
次に、このような構成を有するドラム温度調整装置Rの作用について、媒体である温度調整用水の循環路に沿って説明する。
【0064】
生コンクリート工場で製造された生コンクリートをドラムD内に収容した状態で現場へ運搬する際、ドラムD内の生コンクリートを攪拌するためにドラムDを正回転させるとともに、分岐バルブR31を、前記第2開弁状態(ポンプC3から送出される水を洗浄用ポートR312に導く状態)から前記第1開弁状態(ポンプC3から送出される水を温度調整用ポートR311に導く状態)に切り替える。
【0065】
この状態で、ポンプC3を駆動させることにより、洗浄水用タンクC1内の水が、第1管路P1、ポンプC3、第2管路P2、分岐バルブR31、及び第6管路P6をこの順で通過する。ポンプC3によって第2管路P2を通過して分岐バルブR31に送出される温度調整用の水は、分岐バルブR31の温度調整用ポートR311に導かれ、第6管路P6によって複式回転継手R2の入口ポートR211に案内される。
【0066】
入口ポートR211に案内された温度調整用の水は、入口側接続ポケットR213及び内管R22の第1中空路R221からなる往路R24を通過し、引き続きドラム本体継手Jの往路接続ポートJ1から第4管路P4に導かれ、熱交換器R1の注入ポートR131aに向かって流れる。そして、注入ポートR131aから温度調整用水流路R131内に導かれた温度調整用の水は、温度調整用水流路R131に沿ってドラムDの外周面の大半を巻回するように流れ、ドラムDとの間で熱交換を行う。その結果、ドラムDの外周面が冷却又は加熱され、ドラムD自体の温度上昇又は温度低下が抑制される。また、熱交換器R1の内シートR12が高熱伝導性を有するものであるため、温度調整用水流路R131を流通する温度調整用の水とドラムDとの熱交換が効率良く行われる。さらに、熱交換器R1の外シートR11が断熱性を有するものであるため、温度調整用水流路R131を流通する温度調整用の水とドラムDとの間で生じる熱交換作用が外気温によって大きく影響されるという事態を可及的に抑制することが可能である。
【0067】
また、ドラムDの外周面を軸方向に沿って温度調整用水流路R131と交互に巻回する空気滞留部R132に滞留した空気も温度調整用の水によって冷却又は加熱される。すなわち、空気滞留部R132に空気を滞留させた状態で温度調整用水流路R131に温度調整用の水を流通させることによって、空気滞留部R132がドラムDの外周面を冷却又は加熱する手段として機能する。
【0068】
温度調整用水流路R131を通過した温度調整用の水は、熱交換器R1の排出ポートR131bから、第5管路P5を介してドラム本体継手Jの復路接続ポートJ2に導かれ、外管R23の第2中空路R231及び出口側接続ポケットR214からなる復路R25を通過した後に、複式回転継手R2の出口ポートR212から排出される。
【0069】
出口ポートR212から排出された温度調整用の水は、温度調整用水回帰系路R4により洗浄水用タンクC1に戻る。出口ポートR212から排出される温度調整用の水は、ドラムDとの間で熱交換を行ったことにより、熱交換器R1に供給される前の状態と比較して温度が上昇又は下降している。そこで、本実施形態では、このような温度調整用の水を、洗浄水用タンクC1に向けて送出する過程で、出口ポートR212に接続した第7管路P7により水温調整機器R5に導き、水温調整機器R5で所定の温度に冷却又は加熱する。水温調整機器R5により冷却又は加熱された水は、第8管路P8によって洗浄水用タンクC1へ導かれる。このようにして、洗浄水用タンクC1に導かれた水は、再び、洗浄水用タンクC1、温度調整用水供給系路R3、複式回転継手R2の往路R24、熱交換器R1、複式回転継手R2の復路R25、温度調整用水回帰系路R4、洗浄水用タンクC1の順で循環し、ドラムDとの間で熱交換される。その結果、ドラムD自体の温度上昇又は温度低下が抑制され、ドラムD内の生コンクリートの品質劣化を回避することができる。
【0070】
このように、本実施形態に係るトラックアジテータAのドラム温度調整方法は、車両本体Tに媒体である温度調整用の水を調整するための水温調整機器R5を設けるとともに、ドラムDに熱交換器R1を設け、水温調整機器R5で温度調整した温度調整用の水を往路R24と復路R25を有した複式回転継手R2を介して熱交換器R1に供給して循環させるようにしているため、媒体である温度調整用の水を、大気に晒すこと無く閉ループ状の循環路に沿って循環させることにより、温度調整用の水を最小限の量でまかなうことができ、軽量化に寄与する。さらに、水温調整機器R5によって、循環する温度調整用の水の温度を精密に管理することができ、所定温度に調整した水を往路R24を介して熱交換器R1に供給することにより、ドラムD、ひいてはドラムD内の生コンクリートの温度上昇又は温度低下を長時間に亘って抑制することができる。
【0071】
また、既設の洗浄水用タンクC1に貯留している洗浄水を媒体として利用しているため、専用の媒体が不要となるのみならず、既設の洗浄水用タンクC1及びポンプC3を利用してドラムDの温度を調整するようにしているため、ドラムを断熱箱体で囲む、或いはドラムの上部をカバーで覆う等の従来の態様と比較して、大幅な重量増加を伴うことなく、ドラムの温度を調整することができる。
【0072】
このような方法であるため、ドラムDの温度を調整する措置を講じたがために、却って車両本体Tに積載可能な生コンクリートの量が減少するという事態を回避し、生コンクリート工場から現場への運搬効率の低下を招来しない。
【0073】
さらに、温度調整用の水を閉ループ状の循環路に沿って循環させているため、既設のポンプC3の送出作用のみで温度調整用の水を循環させることができ、温度調整用の水を循環させるために別途に専用の補助ポンプを設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることができ、不要な重量増加をも回避することができる。
【0074】
また、本実施形態に係るトラックアジテータAのドラム温度調整装置Rは、媒体である温度調整用の水を冷却又は加熱する水温調整機器R5と、ドラムDに設けられドラムDとともに回転する熱交換器R1と、入口ポートR211と出口ポートR212を有した非回転ヘッドR21を備えその入口ポートR211から供給される温度調整用の水を熱交換器R1の注入ポートR131aに導く往路R24及びその熱交換器R1の排出ポートR131bから排出される温度調整用の水を出口ポートR212に案内する復路R25を有してなる複式回転継手R2と、複式回転継手R2の入口ポートR211に水温調整機器R5により温度調整された温度調整用の水を供給する第6管路P6と、複式回転継手R2の出口ポートR212から吐出される温度調整用の水を水温調整機器R5に戻す第7管路P7とを具備したものである。そのため、温度調整用の水を閉ループ状の循環路に沿って循環させることによって、媒体である温度調整用の水を最小限の量でまかなうことができ、ドラム温度装置R全体の軽量化に寄与し、ドラム温度調整装置Rの重量化を招来することなく、ドラムDの温度を調整することができる。
【0075】
しかも、循環する水を、水温調整機器R5によって熱交換に適した温度に精密に管理することができ、長期に亘ってドラムDの温度上昇又は温度低下を抑制し、ドラムD内の生コンクリートの品質劣化を防止することができる。
【0076】
特に、既に車両本体Tに搭載されている洗浄水を、媒体として利用しているため、専用の媒体が不要となる。加えて、既設の洗浄水用タンクC1、ポンプC3を利用してドラム温度調整装置Rを構成しているため、部品点数の削減を有効に図るとともに、ドラム温度調整装置R全体の重量を可及的に抑えることができ、生コンクリートの積載量減少を招来せず、実用性に富むものとなる。
【0077】
また、温度調整用水供給系路R3が、切替操作によりポンプC3から洗浄ノズルC2に向かう水を遮断して温度調整用ポートR311に導く分岐バルブR31と、分岐バルブR31の温度調整用ポートR311から吐出される水を温度調整用の水として複式回転継手R2の入口ポートR211に案内する第6管路P6とを備えたものであるため、分岐バルブR31に対する切替操作のみで、洗浄水用タンクC1に貯蔵している水を、洗浄水として利用する場合、又は温度調整用水として利用する場合の何れか一方を選択することができ、ドラム洗浄作業とドラム温度調整作業との切り替えを簡単に行うことができる。
【0078】
加えて、熱交換器R1が、外シートR11と高熱伝導性を有した内シートR12との間に温度調整用水流路R131を形成したものであり、内シートR12側をドラムDの外周面に添接させているため、温度調整用水流路R131を流れる温度調整用の水が、ドラムDとの間で熱交換を行うことによってドラムDの温度上昇を抑制することができるのはもちろんのこと、外シートR11と内シートR12との間に温度調整用水流路R131を形成することによって、シート状をなす熱交換器R1全体の強度を高めることができる。さらに、ドラムDの外周面に添接させる内シートR12が高熱伝導性を有したものであるため、温度調整用の水とドラムDとの熱交換を効率良く行うことができ、ドラムD、ひいてはドラムD内の生コンクリートに対する冷却効果又は加熱効果がより一層顕著になる。
【0079】
特に、熱交換器R1が、ドラムDに対して着脱可能なものであるため、外気温によるドラムD内の生コンクリートの温度上昇又は温度低下が生じにくい春や秋等の時期には、熱交換器R1をドラムDから取り外すことができるとともに、熱交換器R1の交換作業やメンテナンス作業も簡単に行うことができる。本実施形態では、概略シート状をなす熱交換器R1をドラムDに巻き付けた状態で、フックやロープ等の図示しない留め具を介して熱交換器R1の端部同士を留める態様を採用しているため、ドラムDに対する熱交換器R1の着脱作業を容易且つ的確に行うことができる。
【0080】
また、水温調整機器R5として、冷水機又は温水機を選択的に交換して使用可能にしているため、夏季及び冬季何れにおいてもドラムDの温度上昇又は温度低下を抑制し、ドラムD内の生コンクリートの品質劣化を防止することができる。
【0081】
さらに、複式回転継手R2の先端部がドラムDの回転駆動端側の内部空間DS1に位置付けられるものであり、ドラムD内に、内部空間DS1と生コンクリートを収容する生コンクリート収容空間DS2とを隔離する隔離壁D5を設けているため、ドラムD内で複式回転継手R2が生コンクリートに埋もれ、複式回転継手R2の機能低下という事態を簡単な構造で回避することができる。
【0082】
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0083】
例えば、前記実施形態で示した複式回転継手R2に代えて、図8及び図9に示す複式回転継手XR2を適用しても構わない。なお、図8では、説明の便宜上、複式回転継手XR2のみを断面図として示している。また、以下の説明及び図8〜図10において、前記実施形態で示した各部位に対応する部位には、それぞれ符号の頭に「X」を付して示す。
【0084】
この複式回転継手XR2は、ドラムXDの回転駆動端側の取付部XD4と出力フランジXE4との間に挟まれた状態で支持され且つドラムXDと共に回転可能な回動リングXR22と、この回動リングXR22に嵌合させた非回転ヘッドたる静止リングXR21とを備えたものである。
【0085】
静止リングXR21は、入口ポートXR211及び出口ポートXR212と、入口ポートXR211に連通する入口側接続ポケットXR213と、出口ポートXR212に連通する出口側接続ポケットXR214とを有する。入口ポートXR211と分岐バルブXR31の温度調整用ポートXR311との間には、温度調整用ポートXR311から吐出される水を温度調整用の水として複式回転継手R2の入口ポートXR211に案内する往管路たる第6管路XP6をカップラ等の継手を介して配している。また、出口ポートXR212と水温調整機器XR5との間には、出口ポートXR212から吐出される水を水温調整機器XR5に戻す復管路たる第7管路XP7をカップラ等の継手を介して配している。なお、本実施形態では、この静止リングXR21に、回動リングXR22と静止リングXR21との嵌合状態が解除されることを防止する抜止部XR215を設けている。
【0086】
回動リングXR22は、一端側の開口が入口側接続ポケットXR213を介して入口ポートXR211に連通し、他端側の開口が熱交換器XR1の注入ポートXR131aに連通する第1中空路XR221を有する。そして、入口側接続ポケットXR213及び第1中空路XR221によって、入口ポートXR211から供給される温度調整用の水を熱交換器XR1の注入ポートXR131aに導く往路XR24を形成している。第1中空路XR221の他端側の開口が往路接続ポートXR24aとして機能し、この往路接続ポートXR24aと熱交換器XR1の注入ポートXR131aとの間に、配管又はホース等の第4管路XP4をカップラ等の継手を介して配している。
【0087】
また、回動リングXR22は、一端側の開口が出口側接続ポケットXR214を介して出口ポートXR212に連通し、他端側の開口が熱交換器XR1の排出ポートXR131bに連通する第2中空路XR222を形成したものである。そして、第2中空路XR222及び出口側接続ポケットXR214によって、熱交換器XR1の排出ポートXR131bから排出される温度調整用の水を出口ポートXR212に案内する復路XR25を形成している。第2中空路XR222の他端側の開口が復路接続ポートXR25aとして機能し、この復路接続ポートXR25aと熱交換器XR1の排出ポートXR131bとの間に、配管又はホース等の第5管路XP5をカップラ等の継手を介して配している。
【0088】
なお、回動リングXR22と静止リングXR21との間に複数のシールリングXRSを介在させ、シールリングXRSによって入口側接続ポケットXR213及び出口側接続ポケットXR214をそれぞれ密封している。
【0089】
しかして、ドラム駆動機構XEを作動させてドラムXDを回転させた場合に、回動リングXR22も同期して回動するとともに、図10に示すように、洗浄水用タンクXC1内の水が、分岐バルブXR31の温度調整用ポートXR311に導かれ、第6管路XP6によって複式回転継手XR2の入口ポートXR211に案内される。
【0090】
入口ポートXR211に案内された温度調整用の水は、出口側接続ポケットXR214及び第2中空路XR222からなる往路XR24を通過し、往路接続ポートXR24aから第4管路XP4及び熱交換器XR1の注入ポートXR131aを経て、温度調整用水流路XR131に導かれる。温度調整用水流路XR131を通過した温度調整用の水は、熱交換器XR1の排出ポートXR131bから排出され、第5管路XP5、復路接続ポートXR25aを通過し、第2中空路XR222及び出口側接続ポケットXR214からなる復路XR25に導かれ、複式回転継手XR2の出口ポートXR212から排出される。出口ポートXR212から排出された温度調整用の水は、前記実施形態と同様に、温度調整用水回帰系路XR4により洗浄水用タンクXC1に戻る。このようにして、洗浄水用タンクXC1に導かれた水は、再び、洗浄水用タンクXC1、温度調整用水供給系路XR3、複式回転継手XR2の往路XR24、熱交換器XR1、複式回転継手XR2の復路XR25、温度調整用水回帰系路XR4、洗浄水用タンクXC1の順で循環し、ドラムXDとの間で熱交換される。その結果、ドラムXD自体の温度上昇又は温度低下が抑制され、ドラムXD内の生コンクリートの品質劣化を回避することができる。
【0091】
なお、この複式回転継手XR2を適用した場合には、図示しない出力軸に、前記実施形態で示した中空部E32を形成する必要がない。また、複式回転継手XR2の全部位がドラムXDの外側に配されるため、ドラムXDに前記実施形態で示した隔離壁D5を設ける必要もない。
【0092】
このような複式回転継手R2を用いたドラム温度調整装置XRであっても、前記実施形態に示したドラム温度調整装置Rと略同様の効果を得ることができる。
【0093】
また、ドラム駆動機構の出力軸が、軸方向に連通する中空部を有するものである場合、この中空部に複式回転継手の非回転ヘッド以外の部位を挿入した状態において、複式回転継手の外周面と中空部の内周面との間に媒体が流通可能な流路を形成し、当該流路を、往路又は復路の一部をして機能させるようにしても構わない。
【0094】
また、他の変形例として次のような態様も挙げられる。
【0095】
例えば、分岐バルブを使用せず、ポンプの吐出口に、洗浄ノズルに接続した管路と、複式回転継手に接続した管路の何れかを選択的に接続することにより、ドラム洗浄作業とドラム温度調整作業との切替を行えるようにする態様や、或いは温度調整作業時に、洗浄ノズルの先端に、複式回転継手に接続した管路を接続する態様を採用しても構わない。
【0096】
また、既設の洗浄水を媒体として利用せず、専用の媒体を用いる態様であってもよい。このような場合であっても、媒体を閉ループ状の循環路で循環させることにより、最小限の量でドラムを温度調整することができ、専用の媒体を適用することによって大幅な重量増加を招来するという不具合を回避することができる。
【0097】
さらに、媒体温度調整機器を、媒体回帰系路以外の箇所に配しても構わない。
【0098】
また、ドラム駆動機構の油圧モータ及び減速機を出力軸の軸方向に沿って直線的に配し、これら油圧モータ及び減速機に跨って設けた出力軸に複式回転継手を設けてもよい。また、油圧モータにのみ設けた出力軸に複式回転継手を設けてもよい。
【0099】
また、熱交換器として、図11に示す展開形状をなす概略シート状のものを適用しても構わない。このような熱交換器YR1であっても、図示しないドラムに巻き付けた状態で、熱交換器YR1の端部同士(図11において、同一の符号を付した端部同士)をフックやロープ等の図示しない留め具を利用して留めることにより、熱交換器YR1をドラムの外周面に簡単且つ的確に取り付けることができる。なお、図11は、熱交換器YR1の外観視形状のみを示したものであり、細部については省略している。
【0100】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の一実施形態に係るトラックアジテータの側面を一部省略して模式的に示す図。
【図2】同実施形態に係るドラム温度調整装置における温度調整用水の循環路を模式的に示す図。
【図3】同実施形態に係る熱交換器の原理図。
【図4】図3のx−x線断面を模式的に示す図。
【図5】同実施形態に係る熱交換器の展開状態を模式的に示す図。
【図6】図1の要部を一部破断して示す図。
【図7】同実施形態に係る複式回転継手の断面を模式的に示す図。
【図8】同実施形態に係る複式回転継手の一変形例を図6に略対応させて示す図。
【図9】図8の要部拡大図。
【図10】同変形例に係る複式回転継手を用いたドラム温度調整装置における温度調整用水の循環路を模式的に示す図。
【図11】同実施形態に係る熱交換器の一変形例を図5に略対応させて示す図。
【符号の説明】
【0102】
A…トラックアジテータ
C1、XC1…洗浄水用タンク
C2、XC2…洗浄ノズル
C3、XC3…ポンプ
D、XD…ドラム
DS1…内部空間
DS2…生コンクリート収容空間
D5…隔離壁
E…駆動機構
E3…出力軸
R1、XR1、YR1…熱交換器
R11…外シート
R12…内シート
R131、XR131…媒体流路(温度調整用水流路)
R131a、XR131a…注入ポート
R131、XR131…排出ポート
R24、XR24…往路
R25、XR25…復路
R2、XR2…複式回転継手
R21、XR21…非回転ヘッド(静止リング)
R211、XR211…入口ポート
R212、XR212…出口ポート
R3、XR3…媒体供給系路(温度調整用水供給系路)
R31、XR31…分岐バルブ
R311、XR311…温度調整用ポート
R4、XR4…媒体回帰系路(温度調整用水回帰系路)
R5、XR5…媒体温度調整機器(水温調整機器)
P6、XP6…往管路(第6管路)
P7、XP7…復管路(第7管路)
T…車両本体
【出願人】 【識別番号】000183266
【氏名又は名称】住友大阪セメント株式会社
【出願日】 平成19年3月30日(2007.3.30)
【代理人】 【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博

【識別番号】100148910
【弁理士】
【氏名又は名称】宮澤 岳志


【公開番号】 特開2008−246817(P2008−246817A)
【公開日】 平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願番号】 特願2007−90308(P2007−90308)