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コンクリートポンプ誘導剤 - 特開2008−74086 | j-tokkyo
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【発明の名称】 コンクリートポンプ誘導剤
【発明者】 【氏名】金洪敏

【氏名】柳暎碩

【氏名】鄭東秀

【要約】 【課題】ポンプ車配管への投与の際に、コンクリート打設初期にポンプ車配管の潤滑作用のために使用するセメントペーストまたはモルタルによるコンクリートの強度低下および構造的な問題を解決するとともに、前記セメントペーストまたはモルタルの残骸物廃棄の際に発生する環境問題を解決することが可能なコンクリートポンプ誘導剤を提供すること。

【解決手段】コンクリートポンプ誘導剤は、コンクリート打設初期にポンプ車配管の潤滑作用のためにポンプ車の配管に投与する誘導剤において、炭酸ナトリウム70〜80重量%、メラミン7〜15重量%、クエン酸1〜5重量%、ポリアクリルアミド7〜15重量%、およびメチルセルロース1〜5重量%から構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリート打設初期にポンプ車の配管の潤滑作用のためにポンプ車の配管に投与する誘導剤において、
炭酸ナトリウム70〜80重量%、メラミン7〜15重量%、クエン酸1〜5重量%、ポリアクリルアミド7〜15重量%、およびメチルセルロース1〜5重量%から構成された
ことを特徴とするコンクリートポンプ誘導剤。
【請求項2】
前記誘導剤が、
ポンプ車配管の内壁に膜を形成して正常なコンクリート打設を可能にする特性を有する
請求項1に記載のコンクリートポンプ誘導剤。
【請求項3】
前記誘導剤が、
コンクリート打設によりポンプ車配管の内壁に残っていた残骸物を流下させる特性を有する
請求項1または2に記載のコンクリートポンプ誘導剤。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート打設初期にポンプ車配管内の潤滑作用のために使用するコンクリートポンプ誘導剤に係り、特に、炭酸ナトリウム(Sodium carbonate)、メラミン(Melamine)、クエン酸(Citricacid)、ポリアクリルアミド(Polyacrylamide)、およびメチルセルロース(Methylcellulose)の混合物からなるコンクリートポンプ誘導剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来では、ポンプ車を介してコンクリートを打設する際に、1日打設の終了後、ポンプ車配管の内壁にコンクリート残骸が残って固まり付くので、その後のコンクリート打設の際に正常なコンクリート打設に支障をきたすという問題点が発生していた。
【0003】
このようなコンクリート打設の際に発生する問題点を解決するために、コンクリート 打設時のポンプ車配管の潤滑作用のために使用するセメントペーストまたはモルタルをコンクリート打設の前に先ずポンピングする方法を採用するにより、コンクリート打設後の配管詰まり現象を解決した。ところが、この方法は、コンクリート構造体の内部にセメントペーストまたはモルタル流入の際にコンクリートの強度低下をもたらすなどの構造的な問題点があった。
【0004】
また、配管誘導剤として使用したセメントペーストおよびモルタルの廃棄の際に環境問題などが発生するという問題点が派生している。特に、モルタルとレミコンの混合積載は、レミコンの品質を低下させる要因になるという深刻な問題点を抱えている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上記従来の技術の問題点を解決するためのもので、その目的は、コンクリート打設初期にポンプ車配管の潤滑作用を有する配合の誘導剤をポンプ車の配管に予め打設して配管の内壁に誘導膜を形成することにより、正常なコンクリート打設を可能にして、コンクリートの品質をそのまま保存し得るコンクリートポンプ誘導剤を提供することにある。
また、ポンプ車の配管に用いられた誘導剤の残骸物廃棄の際に発生する環境問題を解決するようにすることも、本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のコンクリートポンプ誘導剤は、コンクリート打設初期にポンプ車配管の潤滑作用のためにポンプ車の配管に投与する誘導剤において、炭酸ナトリウム70〜80重量%、メラミン7〜15重量%、クエン酸1〜5重量%、ポリアクリルアミド7〜15重量%、およびメチルセルロース1〜5重量%から構成されたことを特徴とする。
また、本発明の誘導剤は、ポンプ車の配管の内壁に膜を形成して正常なコンクリート打設を可能にすることを特徴とする。
また、本発明の誘導剤は、コンクリート打設によりポンプ車の配管の内壁に残っていた残骸物が流下する付加的な効果を得るようにすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコンクリートポンプ誘導剤は、上述の構成を備えることによって、ポンプ車配管への投与の際に、コンクリート打設初期にポンプ車配管の潤滑作用のために使用するセメントペーストまたはモルタルによるコンクリートの強度低下および構造的な問題を解決することができるという優れた利点がある。
また、配管誘導剤として用いたセメントペーストまたはモルタルの廃棄の際に発生する環境問題を解決することができるという利点もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明のコンクリートポンプ誘導剤について詳細に説明する。
本発明のコンクリートポンプ誘導剤は、炭酸ナトリウム70〜80重量%、メラミン7〜15重量%、クエン酸1〜5重量%、ポリアクリルアミド7〜15重量%、およびメチルセルロース1〜5重量%から構成される。
【0009】
前記炭酸ナトリウムは、ソーダ灰とも呼ばれ、NaCOの化学式で表される。
前記炭酸ナトリウムは、熱によって分解せず水によく溶ける。炭酸ナトリウム水溶液はアルカリ性を示し、塩酸および硫酸と反応してCOを発生させ、炭酸ナトリウム結晶は風解性(空気中で結晶水を失い、小さく砕ける現象)をもつ。
このような特性により、炭酸ナトリウムは、化学工業分野で広範囲な用途として用いられている。すなわち、ガラス工業における融点強化剤として最も広く用いられており、その他に、珪酸ソーダ、重炭酸ソーダ(除酸剤)などの各種の無機および有機化学製品の製造原料、洗剤工業における洗濯強化剤、鉱石精錬工業の原料、食品の人口調味料、醤油製造時の添加剤、並びに繊維工業の油脂除去、精練および漂白工程に用いられるうえ、その他の廃水処理薬品としても幅広く用いられているという特徴がある。
【0010】
前記メラミンは、石灰窒素を原料とする合成物質であって、Cの化学式で表され、構造上で2,4,6−トリアミノ−1,3,4−トリアジンに該当する。
前記メラミンは、白色の単斜晶系結晶の粉末であって、加熱すれば昇華し、強く加熱すれば分解するという性質を持っている。前記メラミンの溶解性は、熱いお湯にはある程度溶けるが、水およびエタノールにはよく溶けず、エーテルには溶けない性質がある。
前記メラミンは、接着剤、熱硬化性樹脂の原料として多く用いられ、その他にも塗料、繊維、木材、紙などの加工用として用いられる物質である。さらに、前記メラミンは、分散性があって、前記コンクリート誘導剤などの建築資材では分散剤として広く用いられている。
【0011】
前記クエン酸は、Cの化学式で表され、多くの植物の種または果汁の中に遊離状態の酸として含有されており、特にレモンまたは未だ熟れていない柑橘類に多く含有されている。
前記クエン酸は、水によく溶け、体内へのカルシウム吸収を促進させる作用のものとしても知られている。前記クエン酸は、果汁、清涼飲料の添加剤として使用されうえ、医薬品・利尿性飲料にすっぱい味を出すために使用され、分析試薬としても使用される。一方、血液凝固にはカルシウムイオンが必要であるが、クエン酸は、カルシウムイオンを捕捉するので、血液凝固阻止剤として使用されるという特徴を持っている。また、クエン酸は、アルカリ製品のPH調節のためにも使用される。弱アルカリの炭酸ナトリウム(ソーダ灰)を主原料として用いているコンクリート誘導剤の場合、セメントの急結防止のために前記無水クエン酸を用いて中和能、すなわちアルカリ度を低める。
【0012】
前記ポリアクリルアミドは、化学的には(CNO)であり、構造的には2−プロペンアミドホモポリマー(2-Propenamide homopolymer)に該当する。
前記ポリアクリルアミドは、水に溶ける水溶性プラスチック、すなわち水溶性の高分子剤の形で産業現場において沈殿、ろ過、濃縮などの工程を用いて廃水処理剤として広く用いられ、その他に塗料や接着剤、繊維処理剤、紙処理剤等として用いられ、水に溶解の際に増粘、潤滑性があって、前記のコンクリート誘導剤では増粘、潤滑剤として用いられている。
【0013】
特に、本発明に使用されるポリアクリルアミドは、超微粒に粉砕した高粉末を使用することにより、誘導剤を使用するために水に溶解させるときに溶解速度を速くして、誘導剤溶液の活性化時間を短縮させて誘導剤溶液に結晶が残らないため、コンクリートの品質低下を防ぐのは勿論、コンクリート打設作業場での待機時間を短縮させるようにする。
【0014】
前記メチルセルロース(N/A)は、アルカリ存在の下にセルロースでジメチル硫酸を作用させて合成するが、製造条件に応じて置換度の異なる様々なメチルセルロースが生ずる。一般に、白色固体またはメチル化の置換度の程度に応じて溶解性の差異がある。水溶性のものは糊、粘稠剤、化粧品、食品などに使用され、アルカリに解けるのは反物の縁部の固めやフィルムの製造などに使用されるという特徴をもっている。
【0015】
特に、前記炭酸水素ナトリウムは、本発明のコンクリート誘導剤において潤滑性能を与える各成分の担体(carrier)の役割を果たす。
【0016】
以上の特徴をもっているそれぞれの材料が所定の割合で混合されている本発明のコンクリートポンプ誘導剤は、前記材料の混合物からなる誘導剤粉末を水に溶解させた共役化溶液であって、共役化した前記誘導剤をコンクリート打設初期にポンプ車の配管に先ず投与することにより、ポンプ車の配管の内壁に保護膜を形成する。
前記誘導剤によってポンプ車配管の内壁に保護膜が形成されるので、ポンプ車配管の内壁のコンクリート残骸物がコンクリートの水分を吸収してコンクリートと配管の摩擦によりコンクリートが配管内で詰まる現象を最小化することにより、正常なコンクリート打設を可能にする。
それに伴い、従来ではコンクリート打設の後に配管の内壁にコンクリート残骸物が残っており、このような残骸物により、新たに打設されるコンクリートの水分が吸収されて流動性が低下し、コンクリートと配管の摩擦によりポンプ車の配管が詰まってコンクリートの打設に支障をきたす場合を最小化する。
【0017】
また、前述したようにポンプ車配管の内壁に保護膜が形成されるようにすることにより、コンクリート打設の際にコンクリートの打設圧力によって、従来のコンクリート打設によってポンプ車配管の内壁に残っていた残骸物が流下する効果を付加的に得ることができる。
【0018】
上述したような本発明のコンクリートポンプ誘導剤をポンプ車の配管に投与した後、ポンプ車を介して打設したコンクリートは、既存のコンクリートとの配合比(表1)及び試験結果(表2)について比較した比較表を考察すると、既存のコンクリートと同一の性能をもつことがわかる。
【0019】
【表1】


【0020】
【表2】



【0021】
前述したように本発明のコンクリートポンプ誘導剤をポンプ車の配管に投与した後、打設したコンクリートの成分表(表3)は、廃棄物工程試験法に準じる結果値を示す。表3より、コンクリートポンプ誘導剤の廃棄の際に環境問題を誘発しないことが分かる。
なお、試料は、蒸留水の比を250g:20Lの比として溶出試験を行った結果である。
【0022】
【表3】



【0023】
本発明は、特定の実施例を挙げて説明したが、本発明は、これらの実施例に限定されないのは言うまでもなく、当業者であれば、本発明の技術的思想の範疇内において、修正および変形実施が可能であるのは勿論である。
【出願人】 【識別番号】507230762
【氏名又は名称】ケミウス コリア コーポレート リミテッド
【識別番号】507230371
【氏名又は名称】ケケミウス ジャパン株式会社
【出願日】 平成19年7月6日(2007.7.6)
【代理人】 【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉


【公開番号】 特開2008−74086(P2008−74086A)
【公開日】 平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願番号】 特願2007−178751(P2007−178751)