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スリーブキャッチ - 特開2008−80675 | j-tokkyo
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【発明の名称】 スリーブキャッチ
【発明者】 【氏名】山田 征

【要約】 【課題】

【解決手段】型枠21の取付穴22からスリーブ10に挿通するボルト11と、該ボルトに螺合するナット12と座金13と、スリーブ10の内径に係合する凸部15を有する固定金具14と、略楕円形状の引き上げ金具16とよりなり、該引き上げ金具16に楕円形のルーズ穴18が穿設されていることを特徴とするスリーブキャッチ100とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレキャストコンクリートに埋設されるスリーブを型枠に固定する金具であって、型枠の取付穴からスリーブに挿通するボルトと、該ボルトに螺合するナットと座金と、スリーブの肩部の内径に係合する凸部を突設した固定金具と、スリーブの内径に略係合する長辺よりなる略楕円形状の引き上げ金具とよりなり、該引き上げ金具に楕円形のルーズ穴が穿設されていることを特徴とするスリーブキャッチ。
【請求項2】
略楕円形状の引き上げ金具の長辺がスリーブの内径と略同じ長さであることを特徴とする請求項1に記載のスリーブキャッチ。
【請求項3】
略楕円形状の引き上げ金具に穿設された楕円形のルーズ穴が引き上げ金具の長辺の中心部から外側方向にずれて穿設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のスリーブキャッチ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のスリーブを埋設したプレキャストコンクリートの製造において、プレキャストコンクリート製品に埋め込むためのスリーブを型枠に位置決めするためのスリーブキャッチに関わる。
【背景技術】
【0002】
スリーブは、プレキャストコンクリートなどにあらかじめ埋め込んでおく筒状の金属管である。プレキャストコンクリートの製造において、スリーブを型枠に簡単に、強固に保持できるスリーブの固定方法が種々検討されている。
【0003】
特許文献1には、型枠内に複数の鉄筋付きスリーブを平行に延長配置するとともに、その型枠内にコンクリートを打設して、プレキャストコンクリート製品を成型する際に、型枠の内面に取り付けるとともにスリーブ内へ着脱可能に嵌挿して使用するスリーブの位置決め用治具において、前記型枠の取付孔に移動可能に挿通されるシャフトと、前記シャフトの軸線方向に相対移動可能に挿通されて、前記型枠の一側内面に装着されるとともにスリーブ内に嵌挿される内挿本体部と、前記シャフトの軸線方向に相対移動可能に挿通されて、前記内挿本体部の中心方向を軸として中折れ状態から平面状態に回動することにより前記内挿本体部に重合するように設けられた位置決め部材と、前記位置決め部材をスリーブの内周面から離間するように内側位置に向かって中折れ状態に付勢する付勢部材と、前記シャフトの移動に伴い、前記位置決め部材における前記内挿本体部との重合面と反対方向に位置する被押圧面を押圧することにより、中折れ状態から平面状態に回動させて前記内挿本体部に重合させることによりスリーブの内周面と接合する外側位置に移動すべく、前記シャフトに設けられた押圧部材と、シャフトを移動させるために、型枠の外側からシャフトのネジ部に螺合されたナット部とを備えたことを特徴とするプレキャストコンクリート製品におけるスリーブの位置決め用治具が開示されている。
【0004】
特許文献2には、型枠内に複数のスリーブを配置し、この型枠内にコンクリートを打設してプレキャストコンクリートを成形する際に型枠の内面に取り付けられ、スリーブ内へ着脱可能に嵌挿して使用されるスリーブ位置決め用治具において、型枠の取り付け孔に移動可能に挿通されたシャフトと、シャフトに貫挿された押圧部材と、シャフトの軸線方向に相対移動可能に挿通された、位置決めアーム部材を有する内挿本体部と、型枠の外側からシャフトに螺合されたナット部材とからなり、ナット部材の締め付けによるシャフトの移動に伴って押圧部材に当接摺動されながら位置決めアーム部材を回動させることを特徴とするプレキャストコンクリートのスリーブ位置決め用治具が開示されている。
【0005】
特許文献3は、プレキャストコンクリートに形成された配管用穴の上方にスリーブを固定するスリーブ固定具であって、前記配管用穴の内壁に係止する係止片と、前記スリーブの上方に配置され、該スリーブを上方から押圧する押圧部材と、前記係止片と前記押圧部材とを連結する支軸とを備えたことを特徴とするスリーブ固定具が開示されている。
【0006】
特許文献4は、プレキャストコンクリート構造物を成型用型枠で製造するに際してプレキャストコンクリートの内部に配設された鉄筋継ぎ手スリーブを型枠に固定する鉄筋継ぎ手スリーブ固定装置において、前記鉄筋継ぎ手スリーブの内部に配置された円筒状のリング体と、そのリング体の外壁に半径方向外方に摺動自由に設けられた複数の摺動ピンと、それらの複数の摺動ピンを半径方向内方に抑圧する弾性リングと、前記リング体の内部に格納された鉄筋継ぎ手スリーブの内方に向かって拡径する円錐状の頭部とその頭部と同心のロッド部とで一体に形成された軸体と、前記型枠に設けられて前記ロッドが挿通する挿通孔と、前記ロッドに設けられたねじ部に螺合して鉄筋継ぎ手スリーブを固定する固定部材と、前記摺動ピンの半径方向先端部に設けられて前記円錐状の頭部のテーパ面と適合して半径方向外方に移動できるよう形成された摺動部分とを特徴とする鉄筋継ぎ手スリーブ固定装置が開示されている。
【0007】
上記のようにスリーブを埋設したプレキャストコンクリートを製造するために、スリーブを型枠に固定する方法が種々考案されている。しかし、未だ満足のいくものではなく、スリーブを埋設したプレキャストコンクリートを製造するために、型枠にスリーブを簡単に、強固に取り付ける方法の出現が望まれている。
【特許文献1】特許登録第2912999号公報(請求項参照)
【特許文献2】特開2001−277224号公報(請求項参照)
【特許文献3】特開2002−295009号公報(請求項参照)
【特許文献4】特開2005−001257号公報(請求項参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記事実に鑑みて、鋭意研究を重ねた結果、スリーブの埋め込まれたプレキャストコンクリートの製造に際して、プレキャストコンクリートの型枠にスリーブを簡単に、強固に固定できるスリーブキャッチを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
スリーブを埋設したプレキャストコンクリートを製造する際に、型枠にスリーブを簡単に、強固に固定するためのスリーブキャッチを提供するために、鋭意研究を重ねた。その結果、ボルトと、該ボルトに螺合するナットと座金と、スリーブの内径に係合する凸部を有する固定金具と、楕円形のルーズ穴が穿設された略楕円形状の引き上げ金具とを組み合わせることによって、安価で取扱の容易なスリーブキャッチを提供することに成功した。
【0010】
本発明のスリーブキャッチは、プレキャストコンクリートに埋設されるスリーブを型枠に固定する金具であって、型枠の取付穴からスリーブに挿通するボルトと、該ボルトに螺合するナットと座金と、スリーブの肩部の内径に係合する凸部を有する固定金具と、スリーブの内径に略係合する長辺よりなる略楕円形状の引き上げ金具とよりなり、該引き上げ金具にボルトを挿通する楕円形のルーズ穴が穿設されていることを特徴とするスリーブキャッチである。
【0011】
固定金具の中央にはボルトのねじ山に螺合するネジが切られている。固定金具のスリーブに当接する側にスリーブの肩部の内径に略係合する凸部が突設されている。固定金具に突設した凸部はスリーブに固定する際に、凸部がスリーブの肩部の内径に係合して、引き上げ金具を引き上げる時にガタガタせずに、引き上げ金具を簡単に引き上げることができ、固定金具と引き上げ金具でスリーブを強固に固定することができる。
【0012】
さらに、本発明のスリーブキャッチは、略楕円形状の引き上げ金具の長辺がスリーブの内径と略同じ長さであることを特徴とする請求項1に記載のスリーブキャッチである。
【0013】
引き上げ金具の楕円の長辺をスリーブの内径と略同様の長さの略楕円形状にした。引き上げ金具を略楕円形状とすることによって、引き上げ金具を斜めにして、スリーブ内に簡単に挿入することが出来る。また、略楕円形状の引き上げ金具の長辺部分の長さをスリーブの内径より若干小さくしておくと、固定金具を締め付けていくと引き上げ金具がスリーブの内壁に沿って引き上げられてスリーブの肩部に当接して、スリーブの外側からパイプの内径に係合する凸部を有する固定金具が当接して、引き上げ金具と固定金具によってスリーブの肩部を上下から締め付けてスリーブを強固に支持する。
【0014】
さらに、本発明のスリーブキャッチは、略楕円形状の引き上げ金具に穿設された楕円形のルーズ穴が引き上げ金具の長辺の中心部から外側方向にずれて穿設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のスリーブキャッチである。
【0015】
ルーズ穴の中心部を略楕円形状の引き上げ金具の中心部から外側方向にずらして穿設することによって、略楕円形状の引き上げ金具をボルトに挿通してスリーブ内に挿入する際に、引き上げ金具がボルトに対して斜めになって、スリーブ内に挿入しやすくなる。また、固定金具を締めながら引き上げ金具を引き上げる際に、ボルトに略楕円形状の引き上げ金具がかかることなくスムーズに引き上げることができ、凸部を有する固定金具とで、スリーブの肩部にスリーブキャッチを強固に支持することができる。
【発明の効果】
【0016】
ボルトとナットと、座金と、パイプの内径に係合する凸部を有する固定金具と、楕円形状のルーズ穴を有する略楕円形状の引き上げ金具よりなるスリーブキャッチを用いることにより、スリーブを型枠に簡単に固定することができる。スリーブキャッチの引き上げ金具を略楕円形状とし、さらに、この引き上げ金具に楕円形のルーズ穴を穿設したことによって、ボルトに挿通した引き上げ金具を斜めにしてスリーブに挿入し易くなる。
【0017】
また、引き上げ金具に楕円形のルーズ穴を穿設したことによって、固定金具で締め付けていくと、引き上げ金具がスリーブの内壁に沿ってスムースに引き上げられる。さらに、締め付けていくと、引き上げ金具と固定金具でスリーブの肩部に強固に支持することができる。なお、本発明のスリーブキャッチは、部品点数が少なく安価に製造することができる点で、経済効果も有している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明のスリーブキャッチについて、以下に図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0019】
図1は、本発明のスリーブキャッチ100を構成する部品の側面図である。本発明のスリーブキャッチ100は、ボルト11とナット12と、座金13と、スリーブの肩部の内径に係合する凸部15を有する固定金具14と、楕円形状のルーズ穴18を有する略楕円形状の引き上げ金具16よりなることを特徴とするスリーブキャッチ100である。
【0020】
図2に示す本発明のスリーブキャッチ100のスリーブの肩部の内径に係合する凸部15を有する固定金具14(図2−a)と、楕円形状のルーズ穴18を有する略楕円形状の引き上げ金具16(図2−c)は、ボルト11とナット12と上下の座金13、17の間に挿着されている。固定金具14のスリーブの肩部の内径に係合する凸部15は、スリーブの肩部の内径に係合する外径を有し、固定金具14の内面(スリーブに当接する側)に着設する。このスリーブの肩部の内径に係合する凸部15(図2−b)は、別途作成して固定金具14の内面に貼設しても、固定金具14を削って作成してもよく、スリーブ10の肩部の内壁に接合して固定金具14を安定化し、引き上げ金具16と共にスリーブの肩部を締め付け固定することができれば、その作成方法、構造は特に限定されるものではない。固定金具14の中心部はボルト11のネジ山に螺合するネジが切ってあり、ボルト11に装着して締め付けていくと、引き上げ金具16が引き上げられて、固定金具14と引き上げ金具16でスリーブ10の肩部を挟み付けて、スリーブキャッチ100をスリーブの肩部に支持する。
【0021】
図2(2−c)に示す楕円形状の引き上げ金具16は、スリーブの略内径に等しい円盤の両側を切断して、スリーブ10に入れやすくしたものである。したがって、略楕円形状の引き上げ金具16の長辺はスリーブ10の内径に略等しく、スリーブ10の内壁に沿って上下して、固定金具14で締め付けた時に、スリーブ10の肩部で係止される。スリーブ10の略内径に等しい円盤の両側を切断して、引き上げ金具を略楕円形状とすることは、引き上げ金具16をスリーブに挿入する時に、スリーブ10の開口部を引き上げ金具16がスムースに通る構造でなければならいので、引き上げ金具16の略楕円形状はスリーブキャッチ100に必要な形状である。
【0022】
さらに、この略楕円形状の引き上げ金具16に、図2(2−c)に示すように、引き上げ金具の長辺に沿ってボルト11が通る楕円形のルーズ穴18を穿設する。ルーズ穴18は引き上げ金具16をボルト11に挿通する穴であって、楕円形の短辺の長さはボルト11の径よりもやや大きく、長辺はボルト11の径の約2倍位の楕円形の穴とする。この楕円形のルーズ穴18は、図2(2−c)に示すように、略楕円形状の引き上げ金具16の長辺の中心部Aより、長辺の外側方向Bに数ミリ(5〜10mm)ずらせて穿設する。引き上げ金具16の楕円形のルーズ穴18を略楕円形状の引き上げ金具16の長辺側の中心Aより外側方向Bにずらせることによって、引き上げ金具18をスリーブに入れる際に、引き上げ金具16がボルト11に対して、斜めになってスリーブに入れやすくなる。しかも、スリーブを型枠に固定する時に固定金具14で締め付けていくと、引き上げ金具16がスリーブの内壁面に対して徐々に水平になり、スリーブの内壁面に沿ってスムースに引き上げられて、スリーブの肩部を固定金具14と引き上げ金具16で挟んで締め付けてスリーブを支持する。次いで、型枠の取付穴22にボルト11を挿通して、ナット12で締め付けて型枠に強固に固定する。略楕円形状の引き上げ金具16の楕円形のルーズ穴18は、引き上げ金具16の長辺の外側方向に数ミリ(5〜10mm)ずらせて穿設する。ルーズ穴18は、引き上げ金具16の大きさ、厚さによって、長辺の外側方向にずらせる位置は異なり、引き上げ金具16にボルト11を通した時に、ボルト11に対して引き上げ金具16が斜めになって、スリーブを通り易く、固定金具14を締め付けていくにしたがって、引き上げ金具16がスリーブの内壁に対して水平になれば良く、特にルーズ穴18をずらせる位置は限定されるものではない。
【0023】
図3は、スリーブキャッチ100を固定するための締め付け金具20の斜視図である。図2(2−a)に示す固定金具14の締め付け用穴19に締め付け金具20の突起部20a、20bを挿入して、締め付け金具20の把持部20cを持って、回しながら固定金具14を締め付けて引き上げ金具16でスリーブの肩部を強固に挟み付けてスリーブを支持する。その後、型枠の取付穴22にボルト11を挿通して、ナット12で締め付けて型枠に強固に固定する。
【0024】
図4は、スリーブ10を型枠21に固定するためにスリーブキャッチ100に装着された引き上げ金具16を斜めにしてスリーブ10内に入れた状態を示している。まず、引き上げ金具16を斜めにしてスリーブ10内に入れて、スリーブ10の肩部10aの内径に係合する凸部15を装着した固定金具14をを締め付け、締め付け金具20(図3)で充分に固定する。略楕円形状の引き上げ金具16の長辺の長さがスリーブの内径10bに略等しく、さらに、略楕円形状の引き上げ金具16の長辺の中心部よりややずれてルーズ穴18が穿設されているので、固定金具14で締め付けていくと引き上げ金具16はスリーブの内壁10bに沿って水平になり、さらに締め付けていくと、スリーブ10の肩部10aに当接して、固定金具14と引き上げ金具16によって、スリーブ10の肩部10aを強固に支持する。次いで、ボルト11を型枠21の取付穴22を挿通して、ナット12で締め付けて型枠21に固定する。
【0025】
図5は、スリーブキャッチ100を用いてスリーブ10を型枠21に固定した例を示している。型枠21にはナット12と固定金具14で、スリーブ10は固定金具14と引き上げ金具16でスリーブ10の肩10aを挟み込んで強固に固定される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は、スリーブキャッチを構成する部品の側面図である。
【図2】図2は、スリーブキャッチを構成する部品の平面図である。
【図3】図3は、スリーブキャッチを固定するための締め付け金具の斜視図である。
【図4】図4は、スリーブを型枠に固定するためにスリーブキャッチを着設する断面図である。
【図5】スリーブキャッチ100を用いてスリーブ10を型枠21に固定した断面図である。
【符号の説明】
【0027】
100:スリーブキャッチ
10:スリーブ
11:ボルト
12:ナット
13:座金
14:固定金具
15:パイプの内径に係合する凸部
16:引き上げ金具
17:座金
18:ルーズ穴
19:締め付け用穴
20:締め付け金具
21:型枠
22:型枠の取付穴
【出願人】 【識別番号】598046538
【氏名又は名称】株式会社タック
【出願日】 平成18年9月28日(2006.9.28)
【代理人】 【識別番号】100083932
【弁理士】
【氏名又は名称】廣江 武典

【識別番号】100129698
【弁理士】
【氏名又は名称】武川 隆宣

【識別番号】100129676
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼荒 新一

【識別番号】100135585
【弁理士】
【氏名又は名称】西尾 務


【公開番号】 特開2008−80675(P2008−80675A)
【公開日】 平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願番号】 特願2006−264024(P2006−264024)