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組立木枠 - 特開2008−30324 | j-tokkyo
トップ :: B 処理操作 運輸 :: B27 木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステ−プル打ち機一般

【発明の名称】 組立木枠
【発明者】 【氏名】永江 壽浩

【要約】 【課題】組立木枠をつくるにあたり同じ形状で加工部も少ない簡易な構造を有する構成材を使用できるようにして構成材の製作及び管理を容易にし、特別な技術は必要とせず容易に組み立てることができる組立木枠を提供する。

【構成】組立木枠(A1)は複数の構成材(1,1a)を多段に積んで構成され、その長手方向の一端側の二箇所及び他端側の一箇所には上下に貫通する挿通孔(10,11,12)を有し、他の構成材を所要の方向へ向け先端面(13,14,15)を接合したときに、一端側の挿通孔(10,11)のうち端部寄りの挿通孔(10)と他端側の挿通孔(12)の距離が、一端側の二箇所の挿通孔(10,11)の距離と本質的に同じになるように形成し、構成材(1,1a)を長手方向に接合して複数配し、それらの上部に接合部の位置をずらして配したものを順次積み重ねて各構成材(1,1a)の各挿通孔(10,11,12)に挿通部材(2)を通して形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所要長さの複数の構成材(1,1a)を多段に積んで構成される組立木枠であって、
上記構成材(1,1a)は、長手方向の一端側の少なくとも二箇所及び他端側の少なくとも一箇所に上下に貫通する挿通孔(10,11,12)を有しており、他の構成材(1,1a)を所要の方向へ向け長手方向端部(13,14,15)を接合したときに、接合側の上記一端側の二箇所の挿通孔(10,11)のうち端部寄りの挿通孔(10)と、上記他端側の挿通孔(12)の距離が、上記一端側の二箇所の挿通孔(10,11)の距離と本質的に同じになるように形成されており、
上記構成材(1,1a)を、長手方向の一端側と他端側とを本質的に接合して複数配するようにし、該接合して配されたものの上部に、構成材(1,1a)を接合部の位置をずらして配したものを順次積むようにし、上下方向に重なった各構成材(1,1a)の各挿通孔(10,11,12)に挿通部材(2)を通すようにして構成されている、
組立木枠。
【請求項2】
構成材(1,1a)が無端状に接合されている、
請求項1記載の組立木枠。
【請求項3】
本質的に直方体形状の複数の構成材(1,1a)を多段に積んで構成される組立木枠であって、
上記構成材(1,1a)は、長手方向の一端側の少なくとも二箇所及び他端側の少なくとも一箇所に上下に貫通する挿通孔(10,11,12)を有しており、他の構成材(1,1a)を直角方向へ向け長手方向端部(13,14,15)を接合したときに、接合側の上記一端側の二箇所の挿通孔(10,11)のうち端部寄りの挿通孔(10)と、上記他端側の挿通孔(12)の距離が、上記一端側の二箇所の挿通孔(10,11)の距離と本質的に同じになるように形成されており、
上記構成材(1,1a)を接合して平面視四角形状に配されたものの上部に、接合部の位置をずらして配した同じ平面視四角形状のものを順次積むようにし、上下方向に重なった各構成材(1,1a)の各挿通孔(10,11,12)に挿通部材(2)を通すようにして形成されている、
組立木枠。
【請求項4】
平面視形状が長手方向において線対称形の台形状で本質的に同じ厚さの複数の構成材(1,1a)を多段に積んで構成される組立木枠であって、
上記構成材(1,1a)は、長手方向の一端側の少なくとも二箇所及び他端側の少なくとも一箇所に上下に貫通する挿通孔(10,11,12)を有しており、他の構成材(1,1a)を鋭角または鈍角方向へ向け長手方向端部(13,14,15)を接合したときに、接合側の上記一端側の二箇所の挿通孔(10,11)のうち端部寄りの挿通孔(10)と、上記他端側の挿通孔(12)の距離が、上記一端側の二箇所の挿通孔(10,11)の距離と本質的に同じになるように形成されており、
上記構成材(1,1a)を接合して平面視多角形状に配されたものの上部に、接合部の位置をずらして配した同じ平面視多角形状のものを順次積むようにし、上下方向に重なった各構成材(1,1a)の各挿通孔(10,11,12)に挿通部材(2)を通すようにして形成されている、
組立木枠。
【請求項5】
上下方向に重なった所要の構成材(1,1a)の間に中底部材(3)が設けられており、該中底部材(3)は各構成材(1,1a)の挿通孔(10,11,12)と通じており挿通部材(2)が通される挿通孔(30)が設けられている、
請求項1、2、3または4記載の組立木枠。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、組立木枠に関するものである。更に詳しくは、ある形状の組立木枠をつくるにあたって、本質的に同じ形状で加工部も少ない簡易な構造を有する構成材を使用することで構成材の製作及び管理を容易にするとともに、木枠の組み立てにおいても特別な技術は必要とせず容易に組み立てることができるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば森林の伐採で生じる間伐材や家屋解体で生じる木質の廃材などを有効利用するために様々な方法が模索されている。しかしながら、未だこれらの十分な利用はなされていない。例えば、家屋解体で生じる木質の廃材は、古材として利用価値があるもの以外は主にチップ化されているが、チップ材の主な利用方法である燃料や肥料としての需要はそれほど多くないために、利用が進まないのが実情である。
【0003】
また、間伐材や木質の廃材の利用方法のひとつとして、簡易的に組み立てることができる組立枠の材料とする方法がある。木質材料を使用した組立枠は、例えば花壇などガーデニングに使用する栽培枠やディスプレイ用の枠体など様々な用途に利用可能である。
このような組立枠としては、例えば特許文献1に記載されたものがあり、材料として間伐材や廃材を利用することが可能である。この組立枠は、構成材に様々な加工を施し、接着剤や鉄製金具を使用せず、簡易に組み立てることができるというものである。
【0004】
【特許文献1】特開2004−344115
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された組立枠には次のような課題があることもわかった。すなわち、組立枠を構成する構成材には二種類があり、それぞれの大きさ及び形状が異なっている。さらには、その加工の方法にも穿孔と切り欠きの二種類があり、加工部の数も多くなっており複雑である。この構成では、構成材の製作及び管理は、容易にはできない。しかも、組立枠の組み立てにおいても、加工部を嵌合させるなど細かな作業があり、その数も多いので、実際には相当の手間を要している。
【0006】
そこで本発明の目的は、ある形状の組立木枠をつくるにあたって、本質的に同じ形状で加工部も少ない簡易な構造を有する構成材を使用できるようにすることで構成材の製作及び管理を容易にするとともに、木枠の組み立てにおいても特別な技術は必要とせず容易に組み立てることができる組立木枠を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
【0008】
本発明は、所要長さの複数の構成材を多段に積んで構成される組立木枠であって、
上記構成材は、長手方向の一端側の少なくとも二箇所及び他端側の少なくとも一箇所に上下に貫通する挿通孔を有しており、他の構成材を所要の方向へ向け長手方向端部を接合したときに、接合側の上記一端側の二箇所の挿通孔のうち端部寄りの挿通孔と、上記他端側の挿通孔の距離が、上記一端側の二箇所の挿通孔の距離と本質的に同じになるように形成されており、
上記構成材を、長手方向の一端側と他端側とを本質的に接合して複数配するようにし、該接合して配されたものの上部に、接合部の位置をずらして配したものを順次積むようにし、上下方向に重なった各構成材の各挿通孔に挿通部材を通すようにして形成されている、組立木枠である。
【0009】
本発明は、構成材が無端状に接合されているのがより好ましい。
【0010】
本発明は、本質的に直方体形状の複数の構成材を多段に積んで構成される組立木枠であって、
上記構成材は、長手方向の一端側の少なくとも二箇所及び他端側の少なくとも一箇所に上下に貫通する挿通孔を有しており、他の構成材を直角方向へ向け長手方向端部を接合したときに、接合側の上記一端側の二箇所の挿通孔のうち端部寄りの挿通孔と、上記他端側の挿通孔の距離が、上記一端側の二箇所の挿通孔の距離と本質的に同じになるように形成されており、
上記構成材を接合して平面視四角形状に配されたものの上部に、接合部の位置をずらして配した同じ平面視四角形状のものを順次積むようにし、上下方向に重なった各構成材の各挿通孔に挿通部材を通すようにして形成されている、組立木枠である。
【0011】
本発明は、平面視形状が長手方向において線対称形の台形状で本質的に同じ厚さの複数の構成材を多段に積んで構成される組立木枠であって、
上記構成材は、長手方向の一端側の少なくとも二箇所及び他端側の少なくとも一箇所に上下に貫通する挿通孔を有しており、他の構成材を鋭角または鈍角方向へ向け長手方向端部を接合したときに、接合側の上記一端側の二箇所の挿通孔のうち端部寄りの挿通孔と、上記他端側の挿通孔の距離が、上記一端側の二箇所の挿通孔の距離と本質的に同じになるように形成されており、
上記構成材を接合して平面視多角形状に配されたものの上部に、接合部の位置をずらして配した同じ平面視多角形状のものを順次積むようにし、上下方向に重なった各構成材の各挿通孔に挿通部材を通すようにして形成されている、組立木枠である。
【0012】
本発明は、上下方向に重なった所要の構成材の間に中底部材が設けられており、該中底部材は各構成材の挿通孔と通じており挿通部材が通される挿通孔が設けられているのがより好ましい。
【0013】
(作用)
本発明に係る組立木枠の作用を説明する。説明においては各構成要件に後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
【0014】
本発明に係る組立木枠は、例えば花壇などガーデニング用としての栽培枠や、ディスプレイ用の木枠、公園などの遊戯具など、様々な用途での利用が可能である。なお、ここでは、平面視で四角形状(正方形状)の組立木枠をつくる場合を例にとり、その手順及び作用を説明する。
【0015】
まず、構成材の一段目の形成は次のように行う。
四本の構成材(1,1a)を四角形状に接合して配する。各接合部(13,14,15)においては、構成材(1,1a)の挿通孔(10,11)が二箇所に設けられている側と、他の構成材(1,1a)の挿通孔(12)が一箇所に設けられている側を接合するようにする。なお、ここでいう「接合」とは、接合部が密着している場合の他、密着しておらず多少離れている場合も含む意味である。また、使用する各構成材は、外形を所要形状に加工した他は、挿通孔を三箇所に設けるだけであり、構成材の加工は簡単であり、構造も簡易である。
【0016】
構成材(1,1a)の接合は、例えば構成材(1,1a)の一端側(挿通孔が二箇所ある側)の側面(14)に、接合する構成材(1,1a)の他端側(挿通孔が一箇所ある側)の先端面(15)を当てて行うようにする。これにより、構成材(1,1a)の一端側の二箇所の挿通孔(10,11)のうち端部寄りの挿通孔(10)と、接合する他の構成材(1,1a)の他端側の挿通孔(12)との距離が、上記一端側の二箇所の挿通孔(10,11)の距離と本質的に同じになる。同様にして、四本の構成材(1,1a)を平面視で四角形状に接合して載置部(地面など)に配する。
【0017】
そして、各挿通孔(10,11,12)に所要長さ(上下方向に積み重ねられる各構成材に通すことができる長さ)の挿通部材(2)(金属製の棒体など)を差し込んで垂直に立てる。挿通部材(2)は、このように剛性を有するものの他、ロープなど柔軟性を有するものを採用することもできる。
【0018】
次に、構成材の二段目の形成を行う。
二段目に重ねられる構成材(1,1a)は、両端の接合面(13,14,15)の位置を一段目の接合面(13,14,15)の位置とずらすように配される。すなわち、上記一段目の説明において、構成材(1,1a)の一端側(挿通孔が二箇所ある側)の側面(14)に、接合する構成材(1,1a)の他端側(挿通孔が一箇所ある側)の先端面(15)を当てて接合する接合部の上部には、二段目の構成材(1,1a)の一端側(挿通孔が二箇所ある側)が載置され、一端側に接合される他の構成材(1,1a)と接合される接合部は一段目の接合部と互いに重なることがない。
【0019】
これにより、一段目と二段目の接合面(13,14,15)は同じ位置にならず、ずれることになるが、上下の構成材(1,1a)の各挿通孔(10,11,12)はちょうど重なる。なお、二段目の各構成材(1,1a)を積み重ねるときは、上記重ねる位置を確認しながら、各挿通孔(10,11,12)に上記挿通部材(2)が通るようにして載置することができるので、組み立てがしやすい。なお、組み立てにあたっては、上記方法に限らず、先に構成材(1,1a)を所要位置に所要の段数積み重ねて配し、その後で上下に重なった各挿通孔(10,11,12)に挿通部材(2)を通すようにしてもよい。
【0020】
そして、三段目は各構成材(1,1a)を上記一段目と同様に接合して配し、四段目を重ねる場合は各構成材(1,1a)を上記二段目と同様に接合して配する。構成材(1,1a)を五段以上配する場合は、上記四段目に続けて四段目とは異なる配し方を順次交互に行って積み重ねるようにする。
この構造によれば、各段の構成材(1,1a)は各挿通孔(10,11,12)を上下に貫くように通してある各挿通部材(2)の作用によって離れないように接合される。
【0021】
上下方向に重なった所要の構成材(1,1a)の間に中底部材(3)が設けられており、中底部材(3)は各構成材(1,1a)の挿通孔(10,11,12)と通じており挿通部材(2)が通される挿通孔(30)が設けられているものは、中底部材(3)の高さを調節することによって、組立木枠の容器としての容量を調節することができる。
なお、中底部材(3)を設けるときには、例えば一段目と二段目の構成材(1,1a)の間に四角形状の中底部材(3)を挟むようにする。さらに、中底部材(3)には、例えば板状体に通水のための穴を設けることができるし、中底部材(3)全体を所要の網目を有する金網などで形成することもできる。
【0022】
また、上記のように平面視で四角形状の組立木枠をつくる場合のように、構成材(1,1a)を無端状に接合することによって、組立木枠の全体としての強度が向上する。また、組立木枠に分断されている箇所がないので、土などが外部へこぼれにくいなど、いわゆる容器としての機能性が高くなる。
【0023】
構成材(1,1a)の形状を本質的に直方体形状としたものは、平面視において四角形状(長方形状や正方形状)の組立木枠、平面視において各角部が直角である多角形(例えば凸形、凹形など)の組立木枠あるいは平面視において各角部が直角である折れ線形の組立木枠(例えばコ形など)を収まりよくつくるのに好適である。
【0024】
また、構成材(1b,1c)の平面視形状を長手方向において線対称形の台形状としたものは、先端側の外角となる部分の角度を適宜設定することにより、平面視において各角部がそれぞれ同じ角度である正三角形状、正五角形状、正六角形状、正七角形状、正八角形状あるいは辺の数がそれ以上の正多角形状の組立木枠あるいは平面視において各角部が所要角度である折れ線形の組立木枠を収まりよくつくるのに好適である。なお、先端の外角となる部分の角度の異なる構成材を使用すれば、平面視において各角部が異なる角度の多角形の組立木枠や折れ線形の組立木枠をつくることができる。
【発明の効果】
【0025】
(a)本発明に係る組立木枠は、上下の構成材の接合部をずらした状態で積み重ねたときに上下に位置する各挿通孔の位置が重なり、上下方向に連通した各挿通孔に挿通部材を挿通することができる。この構造によれば、挿通部材の間に構成材の接合部があっても、挿通部材の間に構成材の接合部がない構成材の作用によって各挿通部材同士の距離は一定で変化しないので、挿通部材がストッパーとなり、各構成材は接合された方向へ分離することがない。このように組立木枠の組み立てにおいて特別な技術は必要とせず、各段の構成材を構成材に設けられた挿通孔に挿通部材を通すようにして積み重ねるだけで各段の構成材同士が接合されるので、容易に組み立てることができる。
また、ある形状の組立木枠をつくるにあたって、本質的に同じ形状で加工部も少ない簡易な構造を有する構成材を使用することで、構成材の製作及び管理を容易に行うことができる。
【0026】
(b)構成材が無端状に接合されているものは、組立木枠の全体としての強度が向上すると共に、分断されている箇所がないので、いわゆる容器としての機能性が高くなる。
【0027】
(c)構成材の形状を本質的に直方体形状としたものは、平面視において四角形状の組立木枠、平面視において各角部が直角である多角形の組立木枠あるいは平面視において各角部が直角である折れ線形の組立木枠を収まりよくつくるのに好適である。
【0028】
(d)構成材の平面視形状を長手方向において線対称形の台形状としたものは、先端側の外角となる部分の角度を適宜設定することにより、平面視において各角部がそれぞれ同じ角度である正三角形状や正八角形状などの正多角形状の組立木枠あるいは平面視において各角部が所要角度である折れ線形の組立木枠を収まりよくつくるのに好適である。
【0029】
(e)上下方向に重なった所要の構成材の間に中底部材が設けられており、中底部材は各構成材の挿通孔と通じており挿通部材が通される挿通孔が設けられているものは、中底部材の高さを調節することによって、組立木枠の容器としての容量を調節することができるので、例えば栽培用の土を入れる場合に有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
【実施例】
【0031】
図1は本発明に係る組立木枠の第1実施の形態を示す斜視図、
図2は図1に記載の組立木枠を組み立てる過程を示し一段目に二段目を積み重ねている状態の分解斜視図、
図3は図1に記載の組立木枠を組み立てる過程を示し二段目の積み重ねが完了した状態の斜視図、
図4は組立木枠の構成材を接合した部分の平面視説明図である。
なお、組立木枠A1に使用される構成材1、1aの互いに同等の箇所には、一部(接合面140、140a)を除いて便宜上同じ符号を付して示している。
【0032】
組立木枠A1は、木質で直方体状(平面視では長方形状)の長さが互いに異なる二種類の構成材1、1aを交互に接合し、同じものを対面に配して四角形状とし、それらを三段に積み重ねた形状を有している。構成材を重ねる段数は適宜設定されるものであり、特に限定はされない。構成材1、1aは長さが異なるだけで、両端側に設けられる各挿通孔10、11、12の位置は共通しており、製作は同様に容易にできる。なお、全く同じ形状の構成材1または構成材1aを全部に使用すれば、平面視において正方形状の組立木枠をつくることができる。
【0033】
構成材1、1aは、例えば家屋の解体により生じた木質の柱や梁などの廃材を材料とし加工して製作されているが、新材を使用することもできる。構成材1、1aの長手方向の一端側には二箇所に上下方向に貫通する挿通孔10、11が設けられている。また、構成材1、1aの長手方向の他端側には一箇所に上下方向(鉛直方向)に貫通する挿通孔12が設けられている。なお、上記構成材の段数を限定しないという記載、構成材の材料についての記載は、後述する組立木枠A2ないしA5についても同様である。
【0034】
構成材1、1aの挿通孔10、11、12が設けられている箇所を詳しく説明する。
挿通孔10、11、12は、構成材1、1aの平面視における中心線C(図4参照)上にある。構成材1、1aの一端側の端部寄りの挿通孔10の中心と構成材1、1aの先端面13の距離L1は、挿通孔10の中心と構成材1、1aの両側面14の距離L2と同じ長さに設定されている。また、挿通孔10の隣に設けられている挿通孔11の中心と挿通孔10の中心との距離L3は、距離L1の二倍の長さに設定されている。
【0035】
構成材1、1aの他端側の一箇所の挿通孔12の中心と構成材1、1aの先端面15の距離L4は、挿通孔12の中心と構成材1、1aの両側面14の距離L2と同じ長さに設定されている。すなわち、距離L4は距離L1と同じである。
これにより、構成材1、1aに他の構成材1、1aを直角方向へ向け長手方向端部(側面14の接合面140、140aと先端面13、15)を接合したときに、接合側の一端側の二箇所の挿通孔10、11のうち端部寄りの挿通孔10の中心と、他端側の挿通孔12の中心の距離(L2+L4)が、一端側の二箇所の挿通孔10、11の距離L3と本質的に同じになる。
【0036】
(作用)
図5は組立木枠の使用状態を示す斜視図である。図1ないし図5を参照して本実施の形態に係る組立木枠の組み立て方法及び作用を説明する。
【0037】
構成材1、1aの一段目の形成は次のように行う。四本の構成材1、1a、1、1aを四角形状に接合して配する。構成材1、1aの接合は、短い方の構成材1の一方の側面14の一端側(挿通孔10、11が設けられている側)の接合面140に、接合する長い方の構成材1aの他端側(挿通孔12が設けられている側)の先端面15を当てて行うようにする。これにより、構成材1の一端側の二箇所の挿通孔10、11のうち端部寄りの挿通孔10の中心と、接合する他の構成材1aの他端側の挿通孔12の中心との距離(L2+L4)が、上記一端側の二箇所の挿通孔10、11の中心の距離L3と本質的に同じになる。
【0038】
さらに、上記長い方の構成材1aの一方の側面14の一端側(挿通孔10、11が設けられている側)の接合面140aに、次の短い方の構成材1の他端側(挿通孔12が設けられている側)の先端面15を当てて接合する。これにより、構成材1aの一端側の二箇所の挿通孔10、11のうち端部寄りの挿通孔10の中心と、接合する他の構成材1の他端側の挿通孔12の中心との距離(L2+L4)が、上記一端側の二箇所の挿通孔10、11の中心の距離L3と本質的に同じになる。同様にして、四本の構成材1、1a、1、1aを平面視で四角形状に接合して地面に配する。
【0039】
各挿通孔10、11、12に所要長さ(構成材1、1aの厚さの約三倍の長さ)の金属製で丸棒状の挿通部材2を差し込んで垂直に立てる。挿通部材2は、各挿通孔10、11、12よりやや径小の直径を有し、無理なくスムーズに差し込むことができる。
【0040】
次に、構成材1、1aの二段目の形成を行う。二段目に重ねられる構成材1、1a、1、1aは、両端の接合面である先端面13、15の接合部を一段目の接合部とずらすように配される。すなわち、上記一段目の説明において、構成材1の側面14の一端側の接合面140に、接合する構成材1aの他端側の先端面15を当てて接合する接合部の上部には、二段目の長い方の構成材1aの一端側(挿通孔10、11が設けられている側)が載置されている。また、構成材1aを載置する際、各挿通孔10、11、12に上記各挿通部材2を通すようにする。
【0041】
上記接合部は、載置されている上部側の構成材1aの挿通孔10、11のちょうど中間に位置しており、二段目の接合部は一段目の接合部と互いに重なることがない。なお、一段目の構成材1、1aと二段目の構成材1、1aの接合部近傍の形状は、平面視において重なる。同様にして、四本の構成材1、1a、1、1aを平面視で四角形状に接合し二段目とする。なお、二段目は一段目をちょうど裏返しにした構造となる。
【0042】
上記したように、一段目と二段目の各構成材1、1aの接合部は同じ位置にならずにずれることになるが、上下に重なる各構成材1、1aの各挿通孔10、11、12は全部がちょうど重なる。つまり、二段目の各構成材1、1aを積み重ねるときは、上記重ねる位置を確認しながら、各挿通孔10、11、12に上記挿通部材2が通るようにして載置することができるので、組み立てがしやすい。
【0043】
そして、三段目は各構成材1、1aを上記一段目と同様に接合して配する。つまり、三段目は二段目をさらに裏返しにした構造となる。これにより、二段目の各構成材1、1aと三段目の各構成材1、1aとの関係は、上記一段目の各構成材1、1aと二段目の各構成材1、1aとの関係と同様になる。
【0044】
この構造によれば、各段の構成材1、1aは上下の構成材1、1aの接合部をずらした状態で積み重ねたときに上下に位置する各挿通孔10、11、12の位置が重なり、上下方向に連通した各挿通孔10、11、12に挿通部材2を挿通することができる。これにより、各挿通部材2の間に構成材1、1aの接合部があっても、挿通部材2の間に構成材1、1aの接合部がない構成材1、1aの作用によって各挿通部材2同士の距離は一定で変化しないので、挿通部材2がストッパーとなり、各構成材1、1aは接合された方向へ分離することがない。
【0045】
また、本実施の形態に係る組立木枠A1のように平面視で長方形状で無端状とすることによって、組立木枠A1の全体としての強度が向上する。また、組立木枠A1に分断されている箇所がないので、栽培容器としての使用時において土などが外部へこぼれにくいなど、容器としての機能性が高くなる。
【0046】
本実施の形態に係る組立木枠A1は、図4に示すように例えば公園の花壇などガーデニング用として使用される。組立木枠A1の内部には、適量の床土4が収容されており、花5が植生されている。
組立木枠A1は、各構成材1、1aを上方へ外すことによって簡単に分解することができる。また、上記したように組立も簡単にできる。したがって、一旦設置した後に他の場所へ移設することも容易にできる。
【0047】
図6は本発明に係る組立木枠の第2実施の形態を示す分解斜視図、
図7は組立木枠の構成材を接合した部分の平面視説明図である。
なお、図6、図7において、組立木枠A2に使用される構成材1bの上記構成材1、1aと同等箇所には、一部(接合面140b)を除いて便宜上構成材1、1aと同じ符号を付して示している。
【0048】
本実施の形態に係る組立木枠A2は、平面視において外形が正三角形状である。使用される木質の構成材1bは、全部が同じ形状である。構成材1bは、同じ厚さで平面視において台形状の部材である。構成材1bは、長手方向において線対称形の台形状であり、両端部の先端は三角形の外角となり、その角度a1は60°である。また、両先端側の他方の角部の角度a2は120°である。つまり、両側面14は平行であるので、角度a1と角度a2は互いに補角を成す。
【0049】
構成材1bの長手方向の一端側には二箇所に上下方向に貫通する挿通孔10、11が設けられている。また、構成材1bの長手方向の他端側には一箇所に上下方向(鉛直方向)に貫通する挿通孔12が設けられている。
【0050】
構成材1bの挿通孔10、11、12が設けられている箇所を詳しく説明する。
挿通孔10、11、12は、構成材1bの平面視における中心線C(図7参照)上にある。構成材1bの一端側の端部寄りの挿通孔10の中心と、中心線C上における先端面13の距離L5は、挿通孔10の中心と、先端面13と平行でこの中心を通る延長線(接合される他の構成材1bの中心線Cの延長線)上の両側面14の距離L6と同じ長さに設定されている。また、挿通孔10の中心線C上の隣に設けられている挿通孔11の中心と挿通孔10の中心との距離L7は、距離L5の二倍の長さに設定されている。
【0051】
構成材1bの他端側の一箇所の挿通孔12の中心と構成材1bの先端面15の距離L8は、挿通孔12の中心と、構成材1bの両側面14の距離L6と同じ長さに設定されている。すなわち、距離L8は距離L5と同じである。
これにより、構成材1bに他の構成材1bを斜め方向(鋭角方向)へ向け長手方向端部(側面14の接合面140bと先端面13、15)を接合したときに、接合側の一端側の二箇所の挿通孔10、11のうち端部寄りの挿通孔10の中心と、接合される構成材1bの他端側の挿通孔12の中心の距離(L6+L8)が、一端側の二箇所の挿通孔10、11の距離L7と本質的に同じになる。
【0052】
なお、組立木枠A2の組み立て方法及び作用については上記組立木枠A1と大体において同じであるので、説明は省略する。
【0053】
図8は本発明に係る組立木枠の第3実施の形態を示す分解斜視図、
図9は組立木枠の構成材を接合した部分の平面視説明図である。
なお、図8、図9において、組立木枠A3に使用される構成材1cの上記構成材1、1aと同等箇所には、一部(接合面140c)を除いて便宜上構成材1、1aと同じ符号を付して示している。
【0054】
本実施の形態に係る組立木枠A3は、平面視において外形が正八角形状である。使用される木質の構成材1cは、全部が同じ形状である。構成材1cは、同じ厚さで平面視において台形状の部材である。構成材1cは、長手方向において線対称形の台形状であり、両端部の先端の角度a3は45°、両先端側の他方の角部は八角形の外角となり、その角度a4は135°である。つまり、両側面14は平行であるので、角度a3と角度a4は互いに補角を成す。
【0055】
構成材1cの長手方向の一端側には二箇所に上下方向に貫通する挿通孔10、11が設けられている。また、構成材1cの長手方向の他端側には一箇所に上下方向(鉛直方向)に貫通する挿通孔12が設けられている。
【0056】
構成材1cの挿通孔10、11、12が設けられている箇所を詳しく説明する。
挿通孔10、11、12は、構成材1cの平面視における中心線C(図9参照)上にある。構成材1cの一端側の端部寄りの挿通孔10の中心と、中心線C上における先端面13の距離L9は、挿通孔10の中心と、先端面13と平行でこの中心を通る延長線(接合される他の構成材1cの中心線Cの延長線)上の両側面14の距離L10と同じ長さに設定されている。また、挿通孔10の中心線C上の隣に設けられている挿通孔11の中心と挿通孔10の中心との距離L11は、距離L9の二倍の長さに設定されている。
【0057】
構成材1cの他端側の一箇所の挿通孔12の中心と構成材1cの中心線C上の先端面15との距離L12は、挿通孔12の中心と、構成材1cの両側面14の距離L10と同じ長さに設定されている。すなわち、距離L12は距離L9と同じである。
これにより、構成材1cに他の構成材1cを斜め方向(鈍角方向)へ向け長手方向端部(側面14の接合面140cと先端面13、15)を接合したときに、接合側の一端側の二箇所の挿通孔10、11のうち端部寄りの挿通孔10の中心と、接合される構成材1cの他端側の挿通孔12の中心の距離(L10+L12)が、一端側の二箇所の挿通孔10、11の距離L11と本質的に同じになる。
【0058】
なお、組立木枠A3の組み立て方法及び作用については上記組立木枠A1と大体において同じであるので、説明は省略する。
【0059】
図10は本発明に係る組立木枠の第4実施の形態を示す分解斜視図である。
本実施の形態に係る組立木枠A4は、上記組立木枠A1と同様に平面視において外形が長方形状である。組立木枠A4は、一段目の構成材1、1aと二段目の構成材1、1aとの間に挟むようにして木質の中底板3が設けられている。中底板3の外形は、組立木枠A4の平面視での外形とちょうど重なる長方形状である。また、中底板3の四隅部には、構成材1、1aの各挿通孔10、11、12と重なる挿通孔30がそれぞれ三箇所ずつ設けられている。また、中底板3には通水孔31が多数設けられている。
【0060】
組立木枠A4の組み立て方法については、上記組立木枠A1の組み立て方法において一段目と二段目の間に中底板3を挟む工程が増えるだけであり、大体において同じであるので、説明は省略する。
組立木枠A4は、例えば中底板3を上記位置から二段目の構成材1、1aと三段目の構成材1、1aとの間に付け変えるなどして中底板3の高さを調節することが可能である。このようにして、組立木枠A4の容器としての容量を調節することができ、収容する床土の量も無駄のないように調節できる。
【0061】
図11は本発明に係る組立木枠の第5実施の形態を示す一部を断面した正面図である。
本実施の形態に係る組立木枠A5は、上記組立木枠A1と同様に平面視において外形が長方形状である。組立木枠A5は、上記組立木枠A4と同様に、一段目の構成材1、1aと二段目の構成材1、1aとの間に挟むようにして木質の中底板3が設けられている。中底板3の構造は、上記組立木枠A4で使用した中底板3と同様である。
【0062】
また、組立木枠A5では、一段目の構成材1、1aの各挿通孔10、11、12の底部にナット16が固着されている。使用される挿通部材2aは、先端にナット16と螺合できるネジ部20が設けられており、基端には円環21が設けられている。この構造によれば、挿通部材2aのネジ部20をナット16に螺合し、さらに締め付けることにより、上下三段の構成材1、1aと中底板3を、ナット16と挿通部材2aの円環21によって上下方向に挟んで締め付けることができ、組立木枠A5はより強固に組み立てることができる。なお、円環21は、挿通部材2aを回して締め付けるときにあまり大きな力を要しないように、ハンドルとなるバーなどを差し込む部分としての機能も兼ねている。
【0063】
本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明に係る組立木枠の第1実施の形態を示す斜視図。
【図2】図1に記載の組立木枠を組み立てる過程を示し一段目に二段目を積み重ねている状態の分解斜視図。
【図3】図1に記載の組立木枠を組み立てる過程を示し二段目の積み重ねが完了した状態の斜視図。
【図4】組立木枠の構成材を接合した部分の平面視説明図。
【図5】組立木枠の使用状態を示す斜視図。
【図6】本発明に係る組立木枠の第2実施の形態を示す分解斜視図。
【図7】組立木枠の構成材を接合した部分の平面視説明図。
【図8】本発明に係る組立木枠の第3実施の形態を示す分解斜視図。
【図9】組立木枠の構成材を接合した部分の平面視説明図。
【図10】本発明に係る組立木枠の第4実施の形態を示す分解斜視図。
【図11】本発明に係る組立木枠の第5実施の形態を示す一部を断面した正面図。
【符号の説明】
【0065】
A1 組立木枠
1、1a 構成材
10 挿通孔
11 挿通孔
12 挿通孔
13 先端面
14 側面
140、140a 接合面
15 先端面
2 挿通部材
5 床土
6 花
C 中心線
L1 距離
L2 距離
L3 距離
L4 距離
A2 組立木枠
1b 構成材
140b 接合面
L5 距離
L6 距離
L7 距離
L8 距離
a1 角度
a2 角度
A3 組立木枠
1c 構成材
140c 接合面
L9 距離
L10 距離
L11 距離
L12 距離
a3 角度
a4 角度
A4 組立木枠
3 中底板
30 挿通孔
31 通水孔
A5 組立木枠
2a 挿通部材
16 ナット
20 ネジ部
21 円環
【出願人】 【識別番号】506259151
【氏名又は名称】株式会社永江組
【出願日】 平成18年7月28日(2006.7.28)
【代理人】 【識別番号】100085327
【弁理士】
【氏名又は名称】梶原 克彦


【公開番号】 特開2008−30324(P2008−30324A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−206908(P2006−206908)