トップ :: B 処理操作 運輸 :: B27 木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステ−プル打ち機一般

【発明の名称】 電子受容性物質を含有する木材保存剤組成物及び染料を指示薬として用いる該木材保存剤組成物の木質材料への浸潤度測定方法
【発明者】 【氏名】松岡 宏明

【氏名】竹内 道子

【氏名】浅井 岳人

【要約】 【課題】処理薬剤中に重金属を呈色剤として配合せずに、薬剤処理剤の浸潤度が測定できる木材保存剤組成物を提供し、更に該木材保存剤組成物の木質材料への浸潤度を測定する方法を提供すること。

【解決手段】処理薬剤に含有される電子受容性物質によって発色するロイコ染料を指示薬とすることで、浸潤度を測定できるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子受容性物質及び木材保存剤を含有することを特徴とする木材保存剤組成物。
【請求項2】
上記電子受容性物質が、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤又は酸性物質の少なくとも一種を含有する、請求項1に記載の木材保存剤組成物。
【請求項3】
上記木材保存剤が、殺虫剤、及び/又は防腐剤を含有することを特徴とする、請求項1又は2記載の木材保存剤組成物。
【請求項4】
上記殺虫剤が、ネオニコチノイド系、フェニルピラゾール系、ジベンゾイルヒドラジン系、ピレスロイド系、ピレスロイド様、ネライストキシン系、有機リン系、カーバメート系、バチルス・チューリンゲンシス菌トキシン系、トリアジン系、ナフタリン系、塩素化ジアルキルエーテル添加系、トロポロン系、アルキルアミンアセテート、フタル酸ジアミド系、アンスラニルアミド系、フェニルピロール系、オキサジアジン系、マクロライド系、幼若ホルモン系、キチン合成阻害系、ピリダリル、及びヒドラメチルノンからなる化学物質の群より選択される、請求項3に記載の木材保存剤組成物。
【請求項5】
上記防腐剤が、トリアゾール誘導体、スルホンアミド系、ベンゾイミダゾール系、チオシアネート系、第4級アンモニウム塩、モルホリン誘導体、フェノール系、有機ヨード系、有機ブロモ誘導体、イソチアゾリン系、ベンゾイソチアゾリン系、ピリジン系、金属塩類、有機スズ誘導体、ジアルキルジチオカルバメート系、ニトリル系、活性ハロゲン原子を含有する微生物剤、ベンゾチアゾール系、キノリン系、ホルムアルデヒドを放出する化合物、ヒドロキシルアミン系、ナフタリン系、アニリド系、ハロアルキルチオ系、ニトリル系、タール系、アルデヒド類、直鎖脂肪酸、芳香族カルボン酸、アルコール類、イソチアゾリン系、及び無機化合物からなる化学物質の群より選択される、請求項3に記載の木材保存剤組成物。
【請求項6】
請求項1〜5に記載の木材保存剤組成物で処理された木材にロイコ染料を指示薬として用いることによる、処理した対象木材に対して、指示薬を塗布又は噴霧して放置し、塗布又は噴霧面を目視観察し、所定の色に呈色した部分を浸潤部とする、薬剤浸潤度測定方法。
【請求項7】
上記ロイコ染料が、フタリド系、アザフタリド系、フルオラン系、ジアリールフタリド系、インドリルフタリド系、ビニローグフタリド系、ジアリールメタン系、ローダミンラクタム系、チアジン系、スピロピラン系、フルオレン系、フェノチアジン系、及びロイコオーラミン系からなる群より選択される、請求項6に記載の薬剤浸潤度測定方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電子受容性物質を含有する木材保存剤組成物、及び染料による該木材保存剤組成物の木質材料への浸潤度を測定する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
木質材料の薬剤処理には種々の方法があるが、建材においては、減圧・加圧による工場での注入処理と、住宅の新築、改築現場で木部に塗布・吹付け・浸漬による現場での表面処理が主体である。
【0003】
注入処理剤の認定、認証については、日本工業規格(JIS)、日本農林規格(JAS)、優良木質建材等認証(AQ 認証)により処理方法・種類が規定されている。防腐木材の防腐性能は、防腐剤の浸潤度と吸収量により担保することとされており、浸潤度の基準は樹種の耐朽性能や部材の大きさにより設定されている。
【0004】
浸潤度の試験は、農林水産省告示第143号「針葉樹の構造用製材の日本農林規格」浸潤度試験の試験法−1に示されており、また、財団法人日本住宅・木材技術センターが定める「優良木質建材等認証の品質性能評価基準」の別冊「優良木質建材等認証の品質性能試験に係る防腐・防蟻処理試験の試験方法」よると、薬剤ごとに呈色指示薬が定められている。
【0005】
有効成分にクロム、銅、亜鉛といった重金属が含まれるものについては、ジフェニルカルバジド、N,N−ジメチルチオカルバミン酸ナトリウム、ジチゾン(ジフェニルチオカルバゾン)、キシレノールオレンジ、クロマズロールSといった金属指示薬が使用され、アルキルアンモニウム化合物については、pH指示薬として用いられるブロムフェノールブルーが指定されている。
【0006】
さらに、有効成分に重金属を使用しない、アゾール化合物を含有する薬剤の処理剤については、重金属を呈色剤として製剤中に含有させることで、重金属指示薬である、ジチゾン、ピリジルアゾナフトール又はキシレノールオレンジにより、浸潤度が測定できるように定められている。
【0007】
一方、重金属を含有する保存剤は、効力残存性が良いという利点を持つものの、廃材として処分される場合、環境負荷が大きい。焼却される場合、適切に処分しないと、重金属が空中に飛散する可能性があり、人体に非常に有害である。さらに、飛散などがないように適切に処分された場合にも、焼却灰には高濃度の重金属が残留するため、最終処分が困難である。
【0008】
さらに、2002年5月に建設リサイクル法(建設工事に係る資材の再資源化に関する法律)が施行され、建設資材廃棄物(建築物の解体や新設などの際に排出される廃棄物)の分別解体と再資源化が義務付けられることになり、CCA(銅、クロム、ヒ素)処理剤については分離・分別し、焼却・埋立てすることになったが、その他の薬剤で処理された廃木材は、木材チップにするなどして再資源化することとされており、重金属の含有が、ますます問題となっている。
【0009】
また、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド又はラウリルイソキノリニウムクロライドといったアルキルアンモニウム化合物を有効成分とした木材保存剤は、重金属を含有しないが、有効成分が界面活性剤であるために、水に溶けやすいという欠点があり、使用方法によっては溶脱のおそれがある。
【0010】
それゆえ、安全性が高く、有効成分が非金属で、溶脱し難い木材保存剤の使用が求められているものの、これまでの技術では、有効成分が重金属化合物や界面活性剤でない場合、有効成分自体を充分に発色させることが難しいものがほとんどである。そのため、呈色剤として、有効成分と同じ挙動を示す亜鉛化合物などの重金属化合物を添加し、有効成分の代わりに発色させる以外には、有効な浸潤度の測定手段がなく、完全に重金属無添加の製剤を作ることは難しかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
重金属を呈色剤として配合せずに、加圧注入処理剤の浸潤度が測定できる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
電子受容性物質を呈色剤として使用し、且つ電子受容性物質により発色するロイコ染料を指示薬として採用することにより、木材保存組剤成物有効成分に特定の重金属等(例えば、亜鉛、銅、クロム、ヒ素)が含まれる呈色剤を使用することなく、木材の木材保存剤浸潤度を測定する課題を解決することができた。
【発明の効果】
【0013】
本発明の効果として、木材保存剤の浸潤度を可視的に測定でき、且つ木材保存剤を含有した廃木材の処分に当たって生じがちな環境負荷を、軽減させることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明における木材保存剤組成物は、電子受容性物質(呈色剤)として、酸性物質、ノニオン系界面活性剤、又はアニオン系界面活性剤を含んでおりさえすれば、使用目的により液剤(例えば水溶性製剤、乳剤、フロアブル製剤、油剤)、固形剤(水和剤、粉剤、粒剤)など種々の剤型をとることが可能である。上記のいずれの製剤も公知の方法を利用して製剤化することができる。
以下に、この発明に係る木材保存剤組成物及びその製剤法について述べる。
【0015】
(電子受容性物質)
電子受容性物質(呈色剤)としては、例えば、次のような感熱記録材料などで公知の酸性物質、例えばフェノール誘導体、酸性ポリマーまたはその金属変性物、有機カルボン酸またはその金属塩などの顕色剤が挙げられる。これらは、単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0016】
(酸性物質)
1)フェノール誘導体:4−tert−ブチルフェノール、4−オクチルフェノール、4−フェニルフェノール、1−ナフトール、2−ナフトール、ハイドロキノン、レゾルシノール、4−tert−オクチルカテコール、2,2’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[一般名ビスフェノールA]。
【0017】
テトラブロモビスフェノールA、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、1,3,5−トリス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、4,4−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、4,4−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸エチルエステル、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)バレリック酸−n−ブチルエステル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、4−ヒドロキシ安息香酸フェネチルエステル、2,4−ジヒドロキシ安息香酸−2−フェノキシエチルエステル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチルエステル、没食子酸−n−プロピルエステル、没食子酸−n−オクチルエステル、没食子酸−n−ドデシルエステル、没食子酸−n−オクタデシルエステル、ハイドロキノンモノベンジルエーテル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(2−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン[一般名ビスフェノールS]。
【0018】
テトラブロモビスフェノールS、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−クロロジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−n−ブトキシジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、2,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2−メトキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、2−エトキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、ビス(2−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)スルホン、ビス(2−ヒドロキシ−5−クロロフェニル)スルホン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン。
【0019】
2)酸性ポリマーまたはその金属変性物:
フェノール樹脂、アルキルフェノール樹脂、マレイン酸樹脂、フェノール−アセチレン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、少なくとも1個のヒドロキシ基を有するカルボン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、およびこれらの亜鉛、ニッケル等の多価金属変性物等。
【0020】
3)有機カルボン酸あるいはその金属塩:
サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3−クロル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−(α−メチルベンジル)サリチル酸、4−(3−p−トリルスルホニルプロピルオキシ)サリチル酸、5−{p−[2−(p−メトキシフェノキシ)エトキシ]クミル}サリチル酸、3−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−メチル−5−α−メチルベンジルサリチル酸、4−[2−(4−メトキシフェノキシ)エトキシ]サリチル酸、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、フタル酸モノベンジルエステル、フタル酸モノフェニルエステル、4−ニトロ安息香酸、3−ニトロ安息香酸、2−ニトロ安息香酸、4−クロロ安息香酸等の有機酸、あるいはこれらの金属塩(たとえば、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、カルシウム等の金属塩)、チオシアン酸亜鉛アンチピリン錯体、モリブデン酸アセチルアセトン錯体等の錯体。
【0021】
また、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールやブチル化ヒドロキシアニソールなどのヒンダードフェノール系酸化防止剤、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル等のフェノール系殺菌剤、o−ヒドロキシビフェニル、イソプロピルメチルフェノールを用いることができる。
【0022】
(界面活性剤)
また、電子受容性物質としては、ノニオン系又はアニオン系界面活性剤もまた用いることができる。
【0023】
ノニオン系界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアリキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などが例示される。これらのうち、水によって溶解して流出する分がないか、少量であるように、水への溶解性が適切な範囲にあるもの、例えばHLBが8.0未満のものが好ましい。このような好ましいノニオン系界面活性剤としては、グリセリンモノイソステアリン酸エステル、ジグリセリンモノオレイン酸エステル、ジグリセリンモノイソステアリン酸エステル、デカグリセリンペンタイソステアリン酸エステル、ソルビタンモノオレイン酸エステル、ソルビタントリオレイン酸エステルポリオキシエチレンソルビタントリオレイン酸エステル、
ポリオキシエチレンヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸エステルなどが挙げられる。
【0024】
アニオン系界面活性剤としては、脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩、アルキル(又はアルケニル)硫酸塩、アルキル(又はアルケニル)スルホン酸塩、アルキル(又はアルケニル)ベンゼンスルホン酸塩、アルキル(又はアルケニル)ナフタレンスルホン酸塩、アルキル(又はアルケニル)リン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、高級アルコール硫酸塩、などが例示され、塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩などを用いることができる。これらのうち、水によって溶解して流出する分がないか、少量であるように、水への溶解性が適切な範囲にあるもの、例えばカルシウム塩が好ましい。このような好ましいアニオン系界面活性剤としては、ドデシルスルホン酸カルシウム、テトラデシルスルホン酸カルシウム、ヘプタデシルスルホン酸カルシウム、オクタデシルスルホン酸カルシウム、オレイルスルホン酸カルシウムのようなアルキル(又はアルケニル)スルホン酸カルシウム;オクチルベンゼンスルホン酸カルシウム、ノニルベンゼンスルホン酸カルシウム、デシルベンゼンスルホン酸カルシウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、テトラデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、オクタデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、オレイルベンゼンスルホン酸カルシウムのようなアルキル(又はアルケニル)ベンゼンスルホン酸カルシウムなどが挙げられる。
【0025】
木材処理剤、染料及び電子受容性物質を、必要に応じて他の成分とともに組成物を構成して保存してもよく、一部の成分、例えば染料を別途に保存しておき、木材処理剤による浸潤の直前、または浸潤度の測定中に配合してもよい。
【0026】
電子受容性物質の配合量は、電子受容性物質及び染料の種類によっても異なるが、処理薬剤中に通常0.01〜10重量%、好ましくは0.5〜1.0重量%である。
【0027】
(殺虫剤)
本発明の木材保存剤組成物に使用される殺虫剤としては、例えば、プロペタンホスなどの有機リン系化合物類;ペルメトリンなどのピレスロイド系化合物類;シラフルオフェン、エントフェンプロックスなどのピレスロイド様化合物類;フェノブカルブなどのカーバメート系化合物類;トリプロピルイソシアヌレートなどのトリアジン系化合物類;モノクロルナフタリンなどのナフタリン系化合物類;オクタクロロジプロピルエーテルなどの塩素化ジアルキルエーテル添加系化合物類;イミダクロプリドなどのネコニコチノイド系化合物類などが挙げられる。その他の殺虫剤を系統別に挙げると下記のとおりである。
【0028】
有機リン系化合物類:アセフェート、リン化アルミニウム、ブタチオホス、キャドサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、シアノホス、ダイアジノン、DCIP、ジクロフェンチオン、ジクロルボス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、フェンチオン、フエニトロチオン、ホスチアゼート、ホルモチオン、リン化水素、イソフェンホス、イソキサチオン、マラチオン、メスルフェンホス、メチダチオン、モノクロトホス、ナレッド、オキシデプロホス、パラチオン、ホサロン、ホスメット、ピリミホスメチル、ピリダフェンチオン、キナルホス、フェントエート、プロフェノホス、プロパホス、プロチオホス、ピラクロホス、サリチオン、スルプロホス、テブピリムホス、テメホス、テトラクロルビンホス、テルブホス、チオメトン、トリクロルホン、バミドチオン、ホキシム。
【0029】
ピレスロイド系化合物類:アクリナトリン、アレスリン、ベンフルスリン、ベーターシフルトリン、ビフェントリン、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、ジメフルトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルフェンプロックス、フルメトリン、フルバリネート、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、メトフルトスリン、プラレトリン、プロフルトリン、ピレトリン、レスメトリン、シグマ−サイパーメスリン、テフルトリン、トラロメトリン。
【0030】
カーバメート系化合物類:アラニカルブ、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、エチオフェンカルブ、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メトルカルブ、メソミル、メチオカルブ、NAC、オキサミル、ピリミカーブ、プロポキスル、XMC、チオジカルブ、キシリルカルブ。
【0031】
ネオニコチノイド系化合物類:クロチアニジン、ニテンピラム、アセタミプリド、チアメトキサム、チアクロプリド、ジノテフラン。
フェニルピラゾール系:アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール、ピリプロール、ピラフルプロール、TI−809。
ジベンゾイルヒドラジン系化合物類:クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド。
【0032】
ネライストキシン系化合物類:カルタップ、ベンスルタップ、チオシクラム、モノスルタップ、ビスルタップ。
【0033】
バチルス・チューリンゲンシス菌トキシン系化合物類:バチルス・チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素。
【0034】
トロポロン系化合物類:ヒノキチオール、α−ツヤプリシン、γ−ツヤプリシン、β−ドラブリンおよびノートカチン。
アルキルアミンアセテート:炭素数8〜18の混合または単一アルキルアミンアセテート。
フタル酸ジアミド系化合物類:フルベンジアミド。
アンスラニルアミド系化合物類:リナキシピル。
オキサジアジン系化合物類:インドキサカルブ。
フェニルピロール系化合物類:クロルフェナピル。
マクロライド系化合物類:アバメクチン、エマメクチン、ミルベメクチン、ミルベマイシンオキシム、モキシデクチン、スピノサド。
キチン合成阻害系化合物類:ビストリフルロン、ブプロフェジン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌノン、ノビフルムロン、トリフルムロン。
幼若ホルモン系化合物類:フェノキシカルブ、メトプレン、ピリプロキシフェン。
【0035】
その他:ピリダリル、ヒドラメチルノン等。
【0036】
(防腐剤)
本発明の木材保存剤組成物に使用される木材防腐剤としては、例えば、下記の
とおりである。
3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニルエチルカルボナートなどの有機ヨード系化合物類。
ナフテン酸銅、ナフテン酸亜鉛などの金属塩類。
N−ニトロソ−シクロヘキシルヒドロキシルアミンアルミニウムなどのヒドロキシルアミン系化合物類。
モノクロルナフタリンなどのナフタリン系化合物類。
【0037】
2,5−ジメチルフラン−3−(3’−イソプロピル)カルボキシアニリド(マイコール)などのアニリド系化合物類。
N,N−ジメチル−N’−フェニル−N’(ジクロフルオロメチルチオ)スルファミドなどのハロアルキルチオ系化合物類。
テトラクロルイソフタロニトリルなどのニトリル系化合物類。
クレオソート油などのタール系化合物類。
ジニトロフェノールなどのフェノール系化合物類。
ジデシルジメチルアンモニウムクロライドなどの第4級アンモニウム塩。
ホルマリンなどのアルデヒド類。
【0038】
デカン酸などの直鎖脂肪酸。
桂皮酸などの芳香族カルボン酸。
トリブチルスズフタレートなどの有機スズ誘導体。
エタノールなどのアルコール類。
【0039】
シプロコナゾールなどのトリアゾール誘導体。
2−メルカプトベンゾチアゾールなどのベンゾチアゾール系化合物類。
銅化合物、ホウ酸などの無機化合物などが挙げられる。本発明において利用可能なその他の防腐剤を下記に列挙する。
【0040】
アニリド系化合物類:ペンチオピラド、フルトラニル、メプロニル、カルボキシン、フルメシロックス。
【0041】
トリアゾール誘導体:アザコナゾール、エタコナゾール、プロピコナゾール、ブロモコナゾール、ジフェノコナゾール、イトラコナゾール、フルトリアホール、ミクロブタニル、フェネタニル、ペンコナゾール、テトラコナゾール、ヘキサコナゾール、テブコナゾール、イミベンコナゾール、フルシラゾール、リバビリン、トリアミホス、イサゾホス、トリアゾネス、イジンホス、フルオトリマゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、ジクロブトラゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾールM、ビテルタノール、エポキシコナゾール、トリチコナゾール、メトコナゾール)、イプコナゾール、フルコナゾール、フルコナゾール・シス、シメコナゾール、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−(トリメチルシリル)−プロパン−2−オール。
【0042】
スルホンアミド系化合物類:ジクロロフルアニド、トリフルアニド、シクロフルアニド、フォルペット、フルオロフォルペット。
【0043】
べンゾイミダゾール系化合物類:カルベンダジム、ベノミル、フベリタゾール、チアベンダゾール又はこれらの塩類。
【0044】
チオシアネート系化合物類:チオシアネートメチルチオベンゾチアゾール、メチンビスチオシアネート。
【0045】
第4級アンモニウム塩:ベンジルメチルテトラデシルアンモニウムクロライド、ベンジル−ジメチル−ドデシル−アンモニウムクロライド、N−アルキルベンジルジメチルアンモニムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムアジペート、ココアルキルアンモニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムカーボネート、ジデシルメチルポリオキシエチレンアンモニウムプロピネート、N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシエチル−アンモニウムプロピオネート。
【0046】
モルホリン誘導体:C11〜C14−4−アルキル−2,6−ジメチルモルホリン同族体(トリデモルフ)、(±)−シス−4−[3−(t−ブチルフェニル)−2−メチルプロピル]−2,6−ジメチルモルホリン(フェンプロピモルフ,ファリモルフ)。
【0047】
フェノール系化合物類:o−フェニルフェノール、トリブロモフェノール、テトラクロロフェノール、ペンタクロロフェノール、3−メチル−4−クロロフェノール、ジクロロフェノール、クロロフェン、ジニトロフェノール、ジニトロクレゾール、クロロニトロフェノール、2,5−ジクロロ−4−ブロモフェノール、オイゲノールおよびこれらの塩類。
【0048】
有機ヨード系化合物類:3−ヨード−2−プロピニル−n−ブチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル−n−ヘキシルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルシクロヘキシルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルフェニルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル−n−ブチルカルバメート、p−クロロフェニル−3−ヨードプロパギルホルマール、1−[(ジヨードメチル)スルホニル]−4−メチルベンゼン、トリヨードアリルアルコール、4−クロルフェニル−3−ヨードプロパギルホルマール、3−エトキシカルビニルオキシ−1−ブロム−1,2−ヨードプロペン、3−ヨード−2−ユーピロベニルブチルカーバメート。
【0049】
有機ブロモ誘導体:ブロノポル。
【0050】
イソチアゾリン系化合物類:N−メチルイソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−N−メチルイソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−N−オクチルイソチアゾリン−3−オン、N−オクチルイソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンまたはそれらの金属塩。
【0051】
ピリジン系化合物類:シクロペンタイソチアゾリンなどのベンゾイソチアゾリン系化合物類;1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン(又はそのナトリウム塩、鉄塩、マンガン塩、亜鉛化合物等)、テトラクロロ−4−メチルスルホニルピリジン。
【0052】
金属塩類(金属石鹸を含む):スズ、銅、亜鉛のナフテート、オクトエート、2−エチルヘキサノエート、オレエート、ホスフェート、ベンゾエート、オキシド、例えば、亜酸化銅、酸化銅、酸化亜鉛。
【0053】
有機スズ誘導体:トリブチルスズナフテネート、トリブチルスズオキシド。
【0054】
ジアルキルジチオカルバメート系化合物類、例えば、ジアルキルジチオカルバメートのナトリウム又は亜鉛塩、テトラメチルジウラムジサルファイド。
【0055】
ニトリル系化合物類:2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル。
【0056】
活性ハロゲン原子を有する微生物剤:Cl−Ac、MCA、テクタマー、ブロノポル、ブルミドックス。
【0057】
ベンゾチアゾール系化合物類:2−チオキソ−3,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−1,3,5−チアジアジン。
【0058】
キノリン系化合物類:例えば8−ヒドロキシキノリン。
【0059】
ホルムアルデヒドを放出する化合物:例えば、ベンジルアルコールモノ(ポリ)ヘミフォルマール、オキサゾリジン、ヘキサヒドロ−s−トリアジン、N−メチロールクロロアセトアミド;トリス−N−(シクロヘキシルジアゼニウムジオキシン)−トリブチルスズ又はK塩類、ビス−(N−シクロヘキシル)ジアゾニウム−ジオキシン銅又はアルミニウム。
【0060】
アルデヒド類:グルタルアルデヒド、パラホルムアルデヒド、桂皮アルデヒド、桂皮アルデヒド誘導体。
【0061】
直鎖脂肪酸:ドデカン酸、ウンデカン酸。
【0062】
芳香族カルボン酸:フェルラ酸。
【0063】
アルコール類:イソプロパノール、プロパノール。
【0064】
無機化合物:ヒ素化合物、五酸化二ヒ素、ヒ酸水素ナトリウム、ヒ酸、クロム化合物、三酸化クロム、二クロム酸カリウム、二クロム酸ナトリウム、二クロム酸アンモニウム、銅化合物、酸化第二銅、硫酸銅、硝酸銀、フッ化ナトリウム、ケイフッ化銅、ケイフッ化亜鉛、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、酸化アンチモン。
【0065】
(指示薬)
本発明で指示薬として使用される染料としては、下記のロイコ染料が好ましく、これらを単独で又は2種以上を混合して使用することが出来る。本発明で使用可能なロイコ染料を下記に列挙する。
【0066】
(1)フルオラン系化合物としては、6’−〔エチル(4−メチルフェニルアミノ)−3’−メチル−2’−(フェニルアミノ)〕−スピロ〔イソベンゾフラン−1(3H),9’−(9H)キサンテン〕−3−オン(S−205)、2−(2,6−ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、3,6−ジメトキシフルオラン、2−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−メチル−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−メチル−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、1,3−ジメチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−tert−ブチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−6−ジエチルアミノ−3−メチルフルオラン、2−アニリノ−6−ジブチルアミノ−3−メチルフルオラン(ODB−2)、6−ジメチルアミノ−3−メチル−2−(3−トルイジノ)−フルオラン、6−ジエチルアミノ−3−メチル−2−(3−トルイジノ)フルオラン(ODB−7)、6−ジエチルアミノ−3−メチル−2−(2,4−キシリジノ)−フルオラン(BK−15)、6−ジエチルアミノ−3−メチル−2−(2,6−キシリジノ)−フルオラン、
【0067】
2−クロロ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−メチル−6−(N−エチル−4−メチルアニリノ)フルオラン、8−ジエチルアミノベンゾ[a]フルオラン、2−ジベンジルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ジベンジルアミノ−4−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−n−オクチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−6−(N−エチル−N−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、
【0068】
2−(N−メチルアニリノ)−6−(N−エチル−4−メチルアニリノ)フルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−[4−(4−アニリノアニリノ)アニリノ]フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジメチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジ−n−プロピルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジ−n−ペンチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N−エチルアミノ)フルオラン、
【0069】
2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N−イソブチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N−n−ペンチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−n−プロピルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−n−ブチルアミノ)フルオラン、
【0070】
2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−n−ペンチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−n−オクチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−[N−エチル−N−(3−エトキシプロピル)アミノ]フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−p−トリルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、
【0071】
2−アニリノ−3−クロロ−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン−ブチルアミノフルオラン、2−(2−フルオロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−フルオロアニリノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(3−トリフルオロメチルアニリノ)−6−ジメチルアミノフルオラン、2−(3−トリフルオロメチルアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、
【0072】
2−(3−トリフルオロメチルアニリノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(4−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(4−t−アミルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(3−クロロ−4−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2,4−ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、
【0073】
2−(2,4−ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(2,6−ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(2,6−ジエチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2,6−ジエチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン,2−アニリノ−3−メトキシ−6−ジエチルアミノフルオラン、2,2−ビス{4−[6’−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパン等が挙げられる。
【0074】
(2)ジアリールフタリド系化合物としては、3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(1−メチルピロール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等が挙げられる。
【0075】
(3)インドリルフタリド系化合物としては、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(2−エトキシ−4−ジブチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド等が挙げられる。
【0076】
(4)ビニローグフタリド系化合物としては、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−[2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル]フタリド、3,3−ビス[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテニル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス[2−(4−ピロリジノフェニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテニル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス[2,2−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)エテニル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス[2,2−ビス(4−ピロリジノフェニル)エテニル]−4,5,6,7−テトラブロモフタリド等が挙げられる。
【0077】
(5)アザフタリド系化合物としては、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−[4−(N−エチル−N−フェニルアミノ)−2−エトキシフェニル]−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド等が挙げられる。
【0078】
(6)ジアリールメタン系化合物としては、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンズヒドリールベンジルエーテル、N−ハロフェニルロイコオーラミン等が、ローダミンラクタム系化合物としては、ローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB(4−ニトロアニリノ)ラクタム、ローダミンB(4−クロロアニリノ)ラクタム等が挙げられる。
【0079】
(7)チアジン系化合物としては、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等が、スピロピラン系化合物としては、3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、3−フェニルスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−プロピルスピロジベンゾピラン等が挙げられる。
【0080】
(8)フルオレン系化合物としては、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ[9,3’]−6’−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチルアミノ−6−(N−アリル−N−メチルアミノ)フルオレンスピロ[9,3’]−6’−ジメチルアミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)−スピロ[フルオレン−9,6’−6’H−クロメノ(4,3−b)インドール]、3,6−ビス(ジメチルアミノ)−3’−メチル−スピロ[フルオレン−9,6’−6’H−クロメノ(4,3−b)インドール]、3,6−ビス(ジエチルアミノ)−3’−メチル−スピロ[フルオレン−9,6’−6’H−クロメノ(4,3−b)インドール]等が挙げられる。
【0081】
(水溶性製剤)
水溶性製剤とする場合には、通常、有効成分をアルコール系などの水溶性有機溶媒に溶解し、これに界面活性剤および水を加えて製剤化する。また、水溶性製剤を木材に塗布処理した場合の被膜形成のために、必要に応じて水溶性製剤に樹脂エマルションを添加してもよい。
【0082】
水溶性製剤は、該製剤を100重量部としたとき、有効成分(殺虫剤、防腐剤)を1〜50重量部、残部を有機溶剤、界面活性剤および水、さらには樹脂エマルションとするのが好ましい。水溶性製剤は、使用時に水で所定の倍率、例えば1〜500倍、好ましくは50〜200倍に希釈して使用される。
【0083】
有機溶媒としては、例えば、以下のものが挙げられ、これらは、単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
1)脂肪族炭化水素系:n−ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタンなど。
2)芳香族炭化水素系:キシレン、トルエン、エチルベンゼン、クメン、モノイソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン、モノイソプロピルビフェニルなど。
3)エステル系:酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、酢酸アミルなど。
【0084】
4)アルコール、グリコール系:イソブタノール、sec−ブタノール、2−エチル−1−ブタノール、イソペンタノール、1−ヘプタノール、1−オクタノール、ネオペンチルアルコール、ジエチレングリコール(DEG)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(MDG)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG)、2−ヒドロキシエチルブチルエーテル(BG)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(MPG)、ジエチレングリコール モノ 2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールジ n−ブチルエーテルなど。
5)ケトン系:アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノンなど。
6)カーボネート系:プロピレンカーボネートなど。
7)含窒素化合物系:N−メチル−2−ピロリドンなど。
【0085】
乳化に用いられる界面活性剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤または両性界面活性剤のいずれも使用できる。特に、ノニオン系及びアニオン系の界面活性剤の場合、電子受容性物質と乳化剤とを兼ねることが出来る。
【0086】
樹脂エマルションとしては、例えば、ポリアクリル酸エステル樹脂エマルション(樹脂固形分率30〜40%、平均分子量3,000〜50,000、粘度100〜500mPa.s)、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルション(樹脂固形分率40〜50%、平均分子量2,000〜100,000)、ポリ酢酸ビニル・エチレン共重合体樹脂エマルション(樹脂固形分率40〜50%、平均分子量2,000〜100,000)、が挙げられる。
【0087】
(乳剤)
乳剤とする場合には、通常、有効成分を有機溶媒に溶解し、これを界面活性剤(乳化剤)に加え、水を適宜添加して製剤化する。また、乳剤を木材に塗布処理した場合の被膜形成のために、必要に応じて乳剤に樹脂エマルションを添加してもよい。有機溶媒、界面活性剤および樹脂エマルションは、水溶性製剤について例示したものを使用することができる。乳剤では、疎水性有機溶媒が好適に用いられる。
【0088】
(フロアブル製剤)
フロアブル製剤とする場合には、乳化剤及び/又は増粘剤を用いて製剤化する。
【0089】
(油剤)
油剤とする場合には、水性溶媒で例示された有機溶媒の他、灯油、重油、スピンドル油などの炭化水素溶媒を用いて製剤化する。
【0090】
(粉剤、水和剤、粒剤)
粉剤や水和剤とする場合には、通常、有効成分を固体希釈剤(例えば、カオリン、クレー、ベントナイト、CMC、二酸化チタン、ホワイトカーボン、タルク、木粉、デンプン、デキストリン、シリカゲル粉末、水酸化カルシウムなどのカルシウム塩、無水石膏など)で希釈し、混合粉砕して製剤化する。粒剤とする場合には、粉剤を成形して製剤化する。
【0091】
(木材の処理方法)
本発明の木材保存剤組成物の木材への処理方法は、塗布、吹付け、浸漬、減圧、加圧などの方法が挙げられるがこれらに限定されるものではない。また、減圧、加圧の方法については、油剤、あるいは水溶性剤を用いて処理する方法に加え、揮発性有機溶媒に不揮発性の木材保存剤および電子受容性物質を溶解した溶液を用いて、含浸タンクの中で木材の保存処理を行い、その後、揮発性有機溶媒を揮発させることにより、不揮発性の木材保存剤および電子受容性物質が木材に残留するようにする方法をとることもできる。
【0092】
(薬剤浸潤度測定方法)
本発明の木材保存剤組成物の木材への湿潤度は、ロイコ染料を指示薬として用いて測定する。すなわち、木材保存剤組成物で処理した対象木材に対して、ロイコ染料を塗布又は噴霧して放置し、塗布又は噴霧面を目視観察し、所定の色に呈色した部分を浸潤部として、薬剤浸潤度を測定する。
また、本発明では、ロイコ染料の塗布又は噴霧面に、さらに水又は緩衝液、好ましくは緩衝液、より好ましくはpHを約5付近に調整した緩衝液を噴霧するのが、所定の色が濃く呈色する点で好ましい。
【実施例】
【0093】
以下、本発明の具体化した木材防腐処理剤と呈色について、その効果を確認した実施例および試験例により詳細に説明するが、この製剤例および試験例によりこの発明が限定されるものではない。
【0094】
(浸潤度の測定方法)
農林水産省告示第143号「針葉樹の構造用製材の日本農林規格」浸潤度試験の試験法−1に基づいた方法により浸潤度試験を行なう。すなわち、農林水産省告示第143号「針葉樹の構造用製材の日本農林規格」浸潤度試験の項に記載の「試験法−1」に準拠して、浸潤度を評価する。具体的には、処理した対象木材を長さの中央付近で切断し、試料片を得、指示薬を塗布または噴霧して放置し、塗布または噴霧面を目視観察し、所定の色に呈色した部分を浸潤部とする方法である。
【0095】
(浸潤度の測定方法)
浸潤度D1(%)=試験片の辺材部分の呈色面積/試験片の辺材部分の面積×100
浸潤度D2(%)=A/B×100
D1:処理木材の辺材部分の浸潤度(%)
D2:処理木材の表面から深さd(mm)までの心材部分の浸潤度(%)
A:処理木材の表面からの深さd(mm)までの心材部分の浸潤面積
B:処理木材の表面からの深さd(mm)までの心材部分の面積
なお、通常dは10mmである。また、浸潤度D1およびD2の良否の判定は、木材の種類や用途、形状などによって異なるが、通常、80%以上のとき合格とし、80%未満のとき不合格とする。
【0096】
(実験例)
以下、本発明の具体化した木材防腐処理剤と呈色について、その効果を確認した実施例および試験例により詳細に説明するが、この製剤例および試験例によりこの発明が限定されるものではない。
【0097】
(製剤例)
表1、2のように木材防腐処理剤を調製した。
【0098】
【表1】


【0099】
【表2】


【0100】
(試験例1)呈色確認試験1
表1に示した処理剤を75倍希釈し、ベイマツ木片の一部に滴下した。乾燥後3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド(Blue−63)溶液(0.2% w/v 酢酸エチル溶液)を木片に滴下したところ、処理剤で処理された部分が発色したことを確認した。但し、境界線は識別可能であるものの非処理部分にも若干発色がみられた。
(試験例2)呈色確認試験2
Blue−63を6’−〔エチル(4−メチルフェニルアミノ)−3’−メチル−2’−(フェニルアミノ)〕−スピロ〔イソベンゾフラン−1(3H),9’−(9H)キサンテン〕−3−オン(S−205)溶液(3% w/v アセトン溶液)に置き換えた以外、試験例1と同様に試験したところ、処理剤で処理された部分が発色した。試験例1の結果と比較し、非処理部分の発色は非常に薄いものであった。また、発色は水を噴霧すると更に濃くなった。
(試験例3)呈色確認試験3
処理剤を表1の組成から、表2の組成のものに置き換えた以外、試験例2と同様に試験したところ、試験例2と同様の結果が得られた。
【0101】
(試験例4) 呈色確認試験4
工程(1)下記の2溶液を調製した。
A.染料:S−205溶液(3% w/v アセトン溶液)
B.緩衝液(pH5):クエン酸0.5%、クエン酸ナトリウム1%水溶液
【0102】
工程(2)下記の方法により発色させた。
1)75倍に水希釈した表2の組成の処理剤に試料を浸漬して加圧処理し(室温で60分間減圧後、1.47MPa{15kgf/cm}で120分間加圧)、切断した。
2)試験材を充分に乾燥した。(部分的に水分があったりするとムラになる)
3)染料(S−205)溶液(A)を切断面に霧吹きで均一に噴霧した。
4)アセトンを完全に揮発させた(2分放置)。
5)緩衝液(B)を噴霧した(2分放置)。
【0103】
工程(3)処理剤が浸透した部分が発色したことを確認した。
【0104】
(試験例5) 呈色確認試験5
S−205を2−アニリノ−6−ジブチルアミノ−3−メチルフルオラン(ODB−2)に置き換えた以外、試験例2と同様の試験を実施し、処理剤が浸透した部分が発色したことを確認した。
(試験例6)呈色確認試験6
S−205を6−ジエチルアミノ−3−メチル−2−(3−トルイジノ)フルオラン(ODB−7)に置き換えた以外、試験例2と同様の試験を実施し、処理剤が浸透した部分が発色したことを確認した。
(試験例7)呈色試験確認試験7
S−205を6−ジエチルアミノ−3−メチル−2−(2,4−キシリジノ)−フルオラン(BK−15)に置き換えた以外、試験例2と同様の試験を実施し、処理剤が浸透した部分が発色したことを確認した。
【0105】
(試験例8)有効成分と呈色部分の分布状況の一致確認試験
ロイコ染料による注入処理材発色部分と、有効成分の分布状況が一致するかどうか調べた。
1)インサイジングされたベイマツ、ベイツガ、ベイモミのそれぞれの角材(10.5×10.5×40cm)に、表2の製剤の75倍希釈液を試験例4と同様に加圧注入した。
2)それぞれの樹種で、注入量が比較的多い材と、少ない材を選別した。
3)各注入材を約2cm分の厚さ(1cm厚×2枚)で切断し、S−205(3%アセトン溶液)を噴霧・乾燥後、pH5の緩衝液を噴霧し、発色部分を確認した。
4)材の中央部分から、両端の発色状況が似ている箇所を選び、約2cm幅で切り出し、さらに、切り出した材を端から0.5cm間隔で切断した(深さ1.5cm)。
5)切断した両端の同一深さの部分を混合粉砕し(それぞれ計1.4〜2.3g)、40mLのメタノールに1晩浸漬後、メタノール抽出液をエバポレーターで乾固して、2mLのメタノールに溶解し、有効成分検定液とした。
6)HPLCにより、検定液中の有効成分量を測定して、注入材端からの距離と、対理論値薬剤回収率(飽和部分の木材量に対する吸液量比を1.3として算出)との関係をみた。
【0106】
その結果、2種の有効成分(マイコール、エトフェンプロックス)は発色部分と同じような分布を示した。したがって、重金属を呈色剤として配合せずに、ロイコ染料を指示薬とすることで、非金属系加圧注入処理材の薬剤浸潤度が測定されたこととなる。
(結果)
【0107】
試験例8の結果より、本発明による浸潤度の測定方法が有効であることがわかった。
【出願人】 【識別番号】303020956
【氏名又は名称】三共アグロ株式会社
【出願日】 平成20年1月30日(2008.1.30)
【代理人】 【識別番号】100078662
【弁理士】
【氏名又は名称】津国 肇

【識別番号】100113653
【弁理士】
【氏名又は名称】束田 幸四郎

【識別番号】100116919
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 房幸


【公開番号】 特開2008−207552(P2008−207552A)
【公開日】 平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願番号】 特願2008−19090(P2008−19090)