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【発明の名称】 竹材の加工方法
【発明者】 【氏名】山▲崎▼ 勝郎

【要約】 【課題】竹材を簡単な加工でデザイン性のよい竹製品の素材として利用できる加工方法を提供する。

【解決手段】竹素材1を所定の長さに輪切りし弧状の複数片に分割し内側の節を切除し内側端縁を面取りした弧状の一次竹チップ11とし、この一次竹チップ11を電子レンジAなどのマイクロ波で所定時間加熱して暖めた二次竹チップ12を所定圧で弾圧して略平板状に加工する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
竹素材を所定の長さに輪切りし弧状の複数片に分割し内側の節を切除し内側端縁を面取りした弧状の一次竹チップとし、この一次竹チップをマイクロ波で所定時間加熱して暖めた二次竹チップを所定圧で弾圧して略平板状に加工することを特徴とする竹材の加工方法。
【請求項2】
前記一次竹チップをマイクロ波が使用されている電子レンジで所定時間加熱することを特徴とする請求項1記載の竹材の加工方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は椅子や床材などの素材として利用する竹材を加工する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
竹材を椅子や床材などに有効利用をするために竹素材を所定の長さに輪切りし弧状の複数片に分割して竹チップとして所定圧で加圧して略平板状に加工する竹材の加工方法が種々知られている。
【0003】
古くは、特許文献1に記載のように生の竹材に周波数が5メガサイクルの超音波電力を供給してこれを過熱しつつ開延または蒸曲等の作業を行う竹材の加工方法がある。
【0004】
さらに、特許文献2記載のように繊維方向に複数に分割した断面が円弧状の竹を煮沸、蒸煮、さらにはマイクロ波などによって加熱することによって可塑化させたのち、可塑化した円弧状の竹をその内壁部がプレス装置の下型面と対向するように載置したのち、上型を作動させて竹材を加圧して平板状とすることが知られている。
【0005】
最近では、肉厚の樋状の竹を割れないようたやすく平板状に加工するために、樋状の竹の内面或は外面、又は両面に竹の略繊維方向の溝を設けた後、加熱、加圧して加工する方法が提案されている。
【0006】
【特許文献1】特許発明明細書第177008号公報
【特許文献2】特開平9−193105号公報の発明の詳細な説明の[0003]
【特許文献3】特開2001−287205号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1および特許文献2のように超音波やマイクロ波にて竹チップを加熱するに際して竹チップが割れないように加工する配慮がされていない。
【0008】
また、特許文献3のように竹チップの外面又は両面に略繊維方向の溝を設ける加工方法では溝加工が必要であり溝があるため強度的に問題がある。
【0009】
本発明は、上記問題点を解消し、竹材を簡単な加工でデザイン性のよい竹製品の素材として利用できる加工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の竹材の加工方法は、竹素材を所定の長さに輪切りし弧状の複数片に分割し内側の節を切除し内側端縁を面取りした弧状の一次竹チップとし、この一次竹チップをマイクロ波で所定時間加熱して暖めた二次竹チップを所定圧で弾圧して略平板状に加工することを特徴とする。
【0011】
本発明の竹材の加工方法は、上記に加えて前記一次竹チップをマイクロ波が使用されている電子レンジで所定時間加熱することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の竹材の加工方法は内側端縁を面取りした竹チップをマイクロ波、特に電子レンジにて所定時間加熱して暖めて所定圧で弾圧させるので、簡単な加工でデザイン性のよい竹製品を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施例形態について図面にもとづいて以下、説明する。ただし、以下の実施形態は本発明の例示に過ぎず本発明はこれに限定されない。
【0014】
先ず、図3において、竹素材1を用意する。この竹素材1は生竹の3年乃至6年物で、根元から略20cm出た所で切り取り、3日乃至5日間、自然乾燥させる。次に、図4において、この竹素材1を40cm程度の所定の長さに輪切りし、円弧の長さが4.5cmから7.5cmの弧状に6分割した複数片に分割して傾斜した端縁11Aを得る。さらに内側の節(図示せず)を切除してその内側端縁を2mmから3mm程度、面取りして面取り部1Aとして弧状の一次竹チップ11を形成する。この場合、内側の節(図示せず)は端縁11Aを得る前に切除してもよい。
【0015】
次に、図1において、一次竹チップ11をマイクロ波が使用されている電子レンジAにて所定時間加熱して暖めた二次竹チップ12を形成する。例えば、長さ40cm、厚さ8〜10mmで円弧長45〜54mmの一次竹チップを4分間、摂氏130度で加熱した二次竹チップ12と、長さ40cm、厚さ8〜10mmで円弧長65〜75mmの一次竹チップを7分間、摂氏180度で加熱した二次竹チップ12とで、2種の二次竹チップ12を用意した。
【0016】
次に、図2に示す加圧装置Bは固定板3と可動板2とで構成し、可動板2はシリンダー2Cで固定板3方向に可動する。可動板2には圧接板2Aとシリンダー板2Bとの間にポリウレタンフォームの弾性体4が介在している。なお、圧接板2Aがシリンダー板2B方向に弾性作用すれば、ポリウレタンフォームを例えばコイルスプリングに置き換えてもよい。一方、固定板3には圧接板3Aとベース3Bとの間にポリウレタンフォームの弾性体5が介在している。なお、圧接板3Aがベース3B方向に弾性作用すれば、ポリウレタンフォームを例えばコイルスプリングに置き換えてもよい。この場合、図示しないが、上記弾性体4および5はそれぞれ可動板2および固定板3に設けているが、何れか一方のみでもよい。そこで、上記2種の暖めた二次竹チップ12を電子レンジAにて所定時間加熱直後の暖かい状態で、二次竹チップ12の前記傾斜した端縁11Aを固定板3に対面するようにして固定板3と可動板2との間に配置させて、可動板2をシリンダー2Cで固定板3方向に可動させることにより、前記加圧装置Bにて二次竹チップ12を略2分間弾圧する。その結果、図5に示す略平板状の竹チップ100が得られる。
【0017】
このようにして加工された竹チップ100は種々組み合わせてテーブル、椅子、衝立、壁材および床材などの種々の素材として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の電子レンジにて一次竹チップを加熱する状態を示す正面図である。
【図2】本発明の加熱した二次竹チップを弾圧する状態を示す断面図である。
【図3】竹素材を一次竹チップに分割して傾斜した端縁を得る本発明の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の弧状の一次竹チップを示す側面図である。
【図5】本発明の加工方法でできた竹チップを示す側面図である。
【符号の説明】
【0019】
1 竹素材
11 一次竹チップ
12 二次竹チップ
1A 面取り部
2 可動板
3 固定板
4 弾性体
5 弾性体
A 電子レンジ
B 加圧装置
【出願人】 【識別番号】506407615
【氏名又は名称】株式会社山▲崎▼木工所
【出願日】 平成18年11月9日(2006.11.9)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−120058(P2008−120058A)
【公開日】 平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願番号】 特願2006−331169(P2006−331169)