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【発明の名称】 加工アセンブリ
【発明者】 【氏名】セバスティアン・フント

【氏名】トーマス・ノペ

【要約】 【課題】簡単な構造で迅速な加工工程を可能にする加工アセンブリを提供する。

【解決手段】この加工アセンブリは接着された突出縁領域を有するワークピースの突出縁などの機械加工を行うものに関し、回転駆動可能な加工具12と、加工具を回転駆動するための回転駆動部14とを備え、この回転駆動部はハウジングと加工具の領域において蓄積する削りくずを収集するための削りくず収集カバー18とを備える。回転駆動部14は少なくとも部分的にその内部に延伸する通路口20を有し、回転駆動部のハウジングは、通路口の領域において少なくとも部分的に削りくず収集カバー18とスライド接触していて、加工具位置決めに際し回転駆動部の案内作用を営む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工アセンブリ(10)であって、特に縁(2´)の領域においてワークピース(2)を機械加工するためのものにおいて、
回転駆動可能な加工具(12)と、
加工具(12)の回転駆動のための回転駆動部(14)であって、この回転駆動部(14)はハウジング(16)を有するものと、
加工具(12)の領域において蓄積する削りくずを収集するための削りくず収集カバー(18)と
を備えるものにおいて、
削りくず収集カバー(18)は、少なくとも部分的に回転駆動部(14)内へ延伸する通路口(20)を備え、
回転駆動部(14)のハウジング(16)は、通路口(20)の領域において少なくとも部分的に削りくず収集カバー(18)とスライド接触していること
を特徴とする加工アセンブリ。
【請求項2】
回転駆動部(14)は、その回転軸の方向において削りくず収集カバー(18)に対してスライド可能であることを特徴とする、請求項1に記載の加工アセンブリ。
【請求項3】
さらに、これによって回転駆動部(14)とこれに伴って加工具(12)の削りくず収集カバー(18)に対する位置が調整可能となる調整駆動部(22)を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の加工アセンブリ。
【請求項4】
削りくず収集カバー(18)は、好ましくは少なくとも部分的に回転駆動部(14)の回転軸に対して平行に延伸する、少なくとも1つの削りくず通路(18´)を備えることを特徴とする、前項のうちいずれか1つに記載の加工アセンブリ。
【請求項5】
少なくとも1つの削りくず通路(18´)あるいは複数の削りくず通路(18´)は、削りくず収集カバー(18)が通路口(20)を少なくとも部分的に囲むことを特徴とする、請求項4に記載の加工アセンブリ。
【請求項6】
回転駆動部(14)は、好ましくはロータ位置センサなしで作動する同期モータを備えることを特徴とする、前項のうちいずれか1つに記載の加工アセンブリ。
【請求項7】
さらに、回転駆動部(14)の回転軸に対して平行に加工アセンブリを触覚的に移動させるための、好ましくは削りくず収集カバー(18)に取り付けられている触覚ガイド(24)を備えることを特徴とする、前項のうちいずれか1つに記載の加工アセンブリ。
【請求項8】
さらに、加工すべきワークピース(2)にスライドあるいは転動しながら沿うために設けられる、少なくとも2つの触覚要素(26、28)、具体的には触覚ローラを備えることを特徴とする、前項のうちいずれか1つに記載の加工アセンブリ。
【請求項9】
加工装置(1)であって、具体的には縁(2´)の領域においてワークピース(2)を機械加工するためのものであって、
前項のうちいずれか1つに記載の少なくとも1つの加工アセンブリ(10)と、
加工すべきワークピース(2)を搬送するための搬送手段(4)
を備える加工装置。
【請求項10】
少なくとも1つの加工アセンブリ(10)は、それぞれ触覚ガイド(24)を介して搬送手段(4)と連結されていることを特徴とする、請求項9に記載の加工装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、加工アセンブリ、具体的には請求項1の上位概念に記載されるようなワークピースにおける縁の領域を機械加工するためのものに関するものである。
【背景技術】
【0002】
冒頭で述べた類の加工アセンブリは、例えば接着された縁の突起部をワークピースの表面に対して同一平面となるようにフライス加工するために家具製造産業の領域において用いられるものである。例えば特許文献1において縁帯部の取り付けおよび平面フライスのための装置が開示されている。
【0003】
いわゆる成形フライスアセンブリは、ワークピースに対して接着された縁の角部を全方向から丸めて角部の形状をワークピースの輪郭に沿うように調整する。これを角部複製とも称する。このような加工は、通過するワークピースに対して実施される、すなわちワークピースは、加工時において搬送方向における速度を有する。
【0004】
これにより、ワークピースを加工する成形フライスアセンブリにおいては、通過するワークピースの周りにおいてフライスヘッドを移動させる必要が生じる。通常2軸式である動作工程において、アセンブリは加速動作および遅延動作を交互に実施する必要があるため、可及的に大きな動力を前提とする。公知である加工アセンブリにおいては、縁加工装置における動力およびそれに伴う通過速度および総容量が制限されるということが判明した。さらに、公知であるフライス装置は、比較的複雑な構造を有する。
【特許文献1】DE 40 30 138 C2
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の課題は、簡単な構造で迅速な加工工程を可能にするような、冒頭においてで述べた類の加工アセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明においてこの課題は、請求項1に記載の特徴を有する加工アセンブリによって解消される。本発明の特に好ましい展開例は、従属する請求項において示されている。
【0007】
本発明は、加工アセンブリの重量とともに構成要素の数を、具体的には特定の構成要素における複数の機能を一体化することによって顕著に低減するという考えに基づいている。本発明においては、このため一般的な加工アセンブリにおいて削りくず収集カバーが少なくとも部分的に回転駆動部内に延伸する通路口を備え、回転駆動部のハウジングが通路口の領域において少なくとも部分的に削りくず収集カバーに対してスライド接触している。
【0008】
このようにして削りくず収集カバーは、具体的には一方では加工時において蓄積する削りくずの排出、また他方では回転駆動部をスライド可能に(スライド)案内するという複数の機能を同時に果たすことが可能となる。これによって従来必要であった回転駆動部のための独自の案内手段を省略することが可能となるため、加工アセンブリの重量がかなり減少し、その構造が簡素化される。さらに削りくず収集カバーを通って流れる(加工具の回転駆動によって得られる)削りくず流を回転駆動部の冷却のために役立てることが可能であるため、ここにおいても簡素化を実現することとなる。
【0009】
本発明の展開例において、回転駆動部がその回転軸の方向において削りくず収集カバーに対してスライド可能であるように設けられる。こうして回転駆動部のハウジングと削りくず収集カバーの通路口との間におけるスライド接触を用いて、回転駆動部に設けられた加工具と加工されるワークピースとの間における相対的な位置決めを正確に調整することが可能となる。
【0010】
この調整は、基本的に手動であるいは適当な機械的手段を用いて実施することが可能であるものの、本発明の展開例において、加工アセンブリはさらに調整駆動部を備え、これを用いて回転駆動部の位置とそれに伴う削りくず収集カバーに対する加工具の位置とを調整し得る。これにより加工アセンブリの駆動時においても回転駆動部あるいは加工具の調整を効率的且つ正確に実施することが可能となる。
【0011】
本発明の展開例において、削りくず収集カバーは、少なくとも部分的に回転駆動部の回転軸に対して平行に延伸する、少なくとも1つの削りくず通路を有する。こうして削りくず収集カバーは、特に有効な形で回転駆動部の冷却に寄与するため、回転駆動部独自の冷却を最小限に抑えることができ、加工アセンブリ全体の重量と構造とがさらに減少あるいは簡素化される。この際、特に少なくとも1つの削りくず通路あるいは複数の削りくず通路が少なくとも部分的に削りくず収集カバーの通路口を囲む場合、特に均一で有効な熱排出が得られるために好ましい。
【0012】
回転駆動部自体は、本発明の範囲内において異なる方法で構成することが可能である。とはいえ、本発明の展開例において回転駆動部が同期モータを備える場合、これが軽量でありながら高い能力を発揮するために有利であることが判明した。その際、回転駆動部がロータ位置センサなしで作動すること、すなわち同期モータから制御装置に対するフィードバックを必要としないことが特に好ましい。これによって、本発明の範囲において好ましい使用例において不利益を生じさせることなく同期モータの駆動および制御が劇的に簡素化される。
【0013】
加工過程において各ワークピースの位置公差を調整するために、本発明の展開例においては加工アセンブリがさらに回転駆動部の回転軸に対して平行に加工アセンブリを触覚的に移動させるための、好ましくは削りくず収集カバーに取り付けられた触覚ガイドを備えている。これによって加工アセンブリの加工具は、加工すべきワークピースの(例えばベルトコンベイヤ上の)位置によって所望される、適正な加工位置に移動されうる。
【0014】
加工アセンブリの位置決めを自動的に調整するために、本発明の展開例においては加工アセンブリがさらに2つの触覚要素、具体的にはスライドあるいは転動しながら加工すべきワークピースに沿うために設けられている触覚ローラを備えることが好ましい。
【0015】
さらに別の目的によれば、本発明は、特に縁領域においてワークピースを機械加工するための加工装置を提供するものである。この加工装置は、前述された加工アセンブリに加えて加工すべきワークピースを搬送するための搬送手段を有し、よっていわゆるライン式装置が構成される。しかしながら本発明は、加工アセンブリが連続的あるいは定期的に稼動されるような場合に(も)適用されることに留意されたい。その際に、前述の利点を得るために搬送手段において加工アセンブリがそれぞれ触覚ガイドを介して設けられていることが特に好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に本発明の好ましい実施例について、添付される図面を参照しながら詳述する。
本発明の好ましい実施例としての加工装置1が、図1において部分的に切り取られた側面図として概略的に示されている。この加工装置は、本実施例において例えば少なくとも
部分的に木、木組材、樹脂などからなるワークピース2の機械加工のために用いられるものの、本発明はこれに限られるものではない。より詳細には、本実施例におけるこの加工装置1は、各ワークピース2における狭面領域において設けられ、例えばこれに対して接着された縁2´の加工のために用いられる。この場合、加工装置1における加工すべき各ワークピース2が(図1における図平面に対して垂直な)通過方向に対して例えばベルトコンベイヤ4´あるいはアセンブリラインなどの搬送手段4によって搬送される。
【0017】
さらに、この加工装置1は、本発明の好ましい実施例として、例えば縁2´を同一平面にあるいは適当な面取りあるいは丸みをつけるようにフライスするために設けられた、回転駆動可能な例えばフライス具などの加工具を有する加工アセンブリ10を備える。この加工具12は、回転駆動部14における図示されない駆動源に対して取り付けられており、回転駆動部によって駆動源の軸の周りを駆動される。
【0018】
回転駆動部14は、本実施例においては実質的に円筒状に形成されたハウジング16内に収容されており、本実施例においては図示されない制御装置と連結されている同期モータによって構成されている。同期モータのモータ管理システムは、数理モデルに基づいており、全ての必要なファクターが電流を取得することから得られる。このモデルの範囲において、ロータの位置を演算によって決定し、よって整流を実現することが可能である。こうしてフィードバックを実施することなく、すなわちロータ位置センサを設けることなくモータを回転制御しながら駆動することが可能となる。このようにして極めて簡単な制御および構成を得ることができる。
【0019】
さらに、加工アセンブリ10は、加工具12の領域に蓄積する削りくずを収集するための削りくず収集カバー18を備え、この削りくず収集カバー18の断面図が図2において詳細に示されている。削りくず収集カバーは、中心において通路口20を有し、これが回転駆動部14のハウジング16の形状に合うように調整されることによって、回転駆動部14が少なくとも部分的に削りくず収集カバー18の通路口20内へと延伸し、具体的には通路口20の領域においてハウジング16が削りくず収集カバー18に対してスライド接触するようにされている。
【0020】
これは具体的に、本実施例においてハウジング16と通路口20とがそれぞれ円形断面を有し、この場合ハウジング16の外径と通路口20の外形とが実質的に互いに対応していることを意味する。「実質的に」とは、ハウジング16と通路口20との間には金属の組み合わせや周囲条件などによって、例えば温度による変形などを調整するために適当な隙間を設けることが可能であることを意味する。この構成によって、回転駆動部14はその回転軸の方向において削りくず収集カバー18に対してスライド可能となる、すなわちスライド構造が形成される。
【0021】
本実施例においてハウジング16は平面的さらには完面的な形で通路口20の壁部に対して沿うことが可能であるものの、本発明の範囲内においてハウジング16が少なくとも部分的に通路口20の壁部に対してスライド接触していれば十分であるが、滑らかでスムーズなスライド動作を鑑みた場合、1つあるいはそれ以上の接触ポイントによる接触領域が好ましいことが判明した。
【0022】
回転駆動部14およびそれに伴う加工具12を削りくず収集カバー18に対するスライド動作を実現するために、さらに加工アセンブリ10は、削りくず収集カバー18によって支持され、連結ロッド22´によって回転駆動部14に対して連結されている調整駆動22を備える。
【0023】
図2において最もよく示されているように、本実施例における削りくず収集カバー18
は、回転駆動部14の駆動軸に対して平行に延伸する4つの削りくず通路18´を有する。これら削りくず通路18´は、削りくず収集カバー18の通路口20を部分的に囲むように配置されている。削りくず通路18´においては既に加工具12の回動によって空気流が生じており、これによって加工時に生じる削りくずが加工具の領域から排出されて排出口18´´を介して適当な容器あるいはさらに伝送用導管へと送られる。さらに、吸引効果を向上させるために、排出口18´´の領域において吸引効果を発揮する(図示されない)吸引手段を設けることが可能である。いずれの場合においても削りくず通路18´における空気流によって回転駆動部14の効果的な冷却が得られる。
【0024】
本実施例における搬送手段4において、加工アセンブリ10は、加工アセンブリを触覚的に移動させるための水平な触覚ガイド24と垂直な触覚ガイド24´とによって回転駆動部14の回転軸に対して平行および垂直に取り付けられている。こうして搬送手段4上における各ワークピース2の位置あるいは厚み公差を調整することが可能となり、この際の加工アセンブリは、例えば(図示されない)バネによって搬送手段4の方向に対して付勢されていてもよい。
【0025】
さらに加工アセンブリ10は、加工すべきワークピースに沿って転動されて触覚ガイド24、24´と協働して加工アセンブリ10のワークピース2あるいは縁2´に対する垂直および平行な位置を自動的に決定するための水平な触覚ローラ26と垂直な触覚ローラ28とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の好ましい実施例として示される、加工装置の断面側面概略図。
【図2】図1における線A−Aに沿った、図1の部分断面概略図。
【出願人】 【識別番号】507090937
【氏名又は名称】ブラント・カンテンテヒニク・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】BRANDT KANTENTECHNIK GMBH
【出願日】 平成19年11月20日(2007.11.20)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎

【識別番号】100085132
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 俊雄

【識別番号】100083703
【弁理士】
【氏名又は名称】仲村 義平

【識別番号】100096781
【弁理士】
【氏名又は名称】堀井 豊

【識別番号】100098316
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 久登

【識別番号】100109162
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 將行

【識別番号】100111246
【弁理士】
【氏名又は名称】荒川 伸夫


【公開番号】 特開2008−126665(P2008−126665A)
【公開日】 平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願番号】 特願2007−300398(P2007−300398)