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用紙処理装置およびこれを備えた画像形成装置 - 特開2008−73932 | j-tokkyo
トップ :: B 処理操作 運輸 :: B27 木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステ−プル打ち機一般

【発明の名称】 用紙処理装置およびこれを備えた画像形成装置
【発明者】 【氏名】奥村 啓二

【要約】 【課題】ステイプル針の針先の蓄積量を高精度に検知することができる用紙処理装置およびこれを備えた画像形成装置を提供する。

【解決手段】切断長計数手段111により、ステイプル処理時に綴じる用紙の枚数に基づいて切断される針先Cの長さ(切断長Z)が演算され、計数される。針先量監視手段111により、計数開始時からの針先Cの切断長Zの累計が所定値を超えるか否かが判定される。この結果、切断された針先Cの切断長Zの累計が所定値を超えた場合、報知手段である表示パネル13により針先回収容器24内の針先Cの廃棄要求が報知される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置に備えられ、用紙の転写後にステイプル処理を行う用紙処理装置であって、
転写後の用紙をステイプル針により綴じるステイプラと、
前記ステイプラによるステイプル処理時に綴じる用紙の枚数に応じてステイプル針の余分な針先を切断する切断機構と、
前記切断機構により切断された針先を集積する着脱可能な針先回収容器と、
前記ステイプル処理時に綴じる用紙の枚数に基づいて針先の切断長を演算し、当該切断長を計数する切断長計数手段と、
前記切断長計数手段によって計数された針先の切断長の累計が所定値を超えるか否かを判定する針先量監視手段と、
前記針先の切断長の累計が所定値を超えた場合に前記針先回収容器内の針先の廃棄要求を報知する報知手段とを具備することを特徴とする用紙処理装置。
【請求項2】
ステイプラにより切断される針先の切断長に応じて所定の範囲毎に区分けされた複数の区分が設定され、前記切断長計数手段により計数される切断長として前記区分毎に一定の値を用いることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
【請求項3】
前記区分毎に一定の値は、前記区分における切断長の平均値であることを特徴とする請求項2記載の用紙処理装置。
【請求項4】
前記区分毎に一定の値は、前記区分における切断長のうちの最大値であることを特徴とする請求項2記載の用紙処理装置。
【請求項5】
前記切断長計数手段は、ステイプル処理を行う用紙の種類に応じて切断長を補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の用紙処理装置。
【請求項6】
前記針先回収容器の着脱を検知する回収容器検知手段を具備し、
前記針先量監視手段により切断長の累計が所定値を超えたと判断された際、前記針先回収容器が取り出された後、再び装着されるまでは、前記ステイプラにおけるステイプル処理が禁止されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の用紙処理装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の用紙処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、コピー機、ファクシミリおよびこれらの複合機等の画像形成装置に備えられ、用紙の転写後にステイプル処理を行う用紙処理装置およびこれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、コピー機、ファクシミリおよびこれらの複合機等の画像形成装置においては、転写部においてトナーを用紙に転写した後、後処理として複数枚をステイプラを用いて一束に束ねるステイプル処理を行う用紙処理装置を有する構成が公知である。
【0003】
このような用紙処理装置に設けられたステイプラにおいては、ステイプラおよびそれに用いるステイプル針によって一束にできる最大綴じ枚数(例えば、30枚、50枚、および100枚等)が予め決まっている。図6は従来の用紙処理装置のステイプラにより用紙を束ねた状態を示す図である。特に100枚綴じ等の最大綴じ枚数が大きいステイプラにおいては、用紙束Pをその最大綴じ枚数まで貫通できるようにステイプル針Soの針先が長くなっている(図6(a))。このようなステイプラにおいて綴じる枚数が少ない場合は、一旦裏に貫通した針先が再貫通して表側に飛び出したり(図6(b))、横方向に飛び出して(図6(c))しまい、見た目の悪さや搬送不良等の不具合を引き起こす場合があった。
【0004】
これに対し、用紙にステイプル針を貫通させた状態で、余分な針先を切断した後、ステイプル針を屈曲させて用紙を綴じる構成が公知である(例えば、特許文献1参照)。このような用紙処理装置においては、切断した針先を回収する回収容器に蓄積し、満杯になったら回収容器内の針先を廃棄する必要がある。つまり、回収容器における満杯検知が必要となる。
【0005】
ここで、他種の用紙処理装置であるパンチ穴を穿設するパンチユニットにおいては、パンチ穴の穿設数からパンチ屑の蓄積量を算出する構成が公知である(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、パンチ屑は、パンチ回数に応じて一定量生じるため問題ないが、ステイプラにおいては、用紙の枚数に応じて切断される針先量が異なるため、ステイプル回数に基づいて蓄積量を算出することができない。
【0006】
また、トナーの回収装置等で重量による満杯検知や、容器上部に光学センサを設け、これが内容物で遮光されることにより検知する光学検知等も公知である。しかしながら、ステイプル針は、トナー等の他の内容物に比べて1つ1つが大きいため、均等に蓄積し難い問題があった。したがって、容器内に蓄積した針先による山が崩れないことにより、光学センサが誤検知あるいは隙間が生じることにより検知できない状態となってしまったり、容器にかかる荷重が偏ってしまうことにより、重力検知、特にシーソー式の重量検知において誤った重量を検知してしまう問題があった。
【特許文献1】実公平3−25931号公報
【特許文献2】特許第3282983号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はかかる従来技術の問題点を解決するべくなされたものであり、ステイプル針の針先の蓄積量を高精度に検知することができる用紙処理装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る用紙処理装置は、画像形成装置に備えられ、用紙の転写後にステイプル処理を行う用紙処理装置であって、転写後の用紙をステイプル針により綴じるステイプラと、前記ステイプラによるステイプル処理時に綴じる用紙の枚数に応じてステイプル針の余分な針先を切断する切断機構と、前記切断機構により切断された針先を集積する着脱可能な針先回収容器と、前記ステイプル処理時に綴じる用紙の枚数に基づいて針先の切断長を演算し、当該切断長を計数する切断長計数手段と、前記切断長計数手段によって計数された針先の切断長の累計が所定値を超えるか否かを判定する針先量監視手段と、前記針先の切断長の累計が所定値を超えた場合に前記針先回収容器内の針先の廃棄要求を報知する報知手段とを具備することを特徴とするものである。
【0009】
上記構成の用紙処理装置によれば、ステイプラにより転写後の用紙がステイプル針により綴じられる。この際、切断長計数手段により、ステイプル処理時に綴じる用紙の枚数に基づいて切断される針先の長さ(切断長)が演算され、計数される。そして、ステイプラによるステイプル処理時に綴じる用紙の枚数に応じて、ステイプル針の針先が、余分な長さ分、切断機構により切断される。切断されたステイプル針の針先は、用紙処理装置に着脱可能な針先回収容器内に集積される。
【0010】
ここで、針先量監視手段により、計数開始時からの針先の切断長の累計が所定値を超えるか否かが判定される。この結果、切断された針先の切断長の累計が所定値を超えた場合、報知手段により針先回収容器内の針先の廃棄要求が報知される。
【0011】
このように、切断されるステイプラ針の針先の長さを計数し、累積することにより、切断されたステイプル針の針先の蓄積量を高精度に検知することができ、満杯検知をより高精度に行うことができる。
【0012】
好ましくは、ステイプラにより切断される針先の切断長に応じて所定の範囲毎に区分けされた複数の区分が設定され、前記切断長計数手段により計数される切断長として前記区分毎に一定の値を用いるように構成される。
【0013】
この場合、切断される針先は、その切断長に応じて所定の範囲毎に設定された区分に区分けされる。このとき、複数の区分のそれぞれに対し、1つの近似された切断長(区分毎に一定の値)が割り当てられる。そして、切断長計数手段において演算された切断長がいずれの区分に含まれるかが判断され、実際の切断長によらず一定の切断長(近似された切断長)が計数される。これにより、実際にステイプル処理する際の切断長Zの態様を細分化することでステイプル処理の仕上がりをよりよくすることができる一方、切断長の計数処理においてはある程度の範囲毎にまとめることにより、処理速度を上げることができる。
【0014】
より好ましくは、前記区分毎に一定の値は、前記区分における切断長の平均値、もしくは、前記区分における切断長のうちの最大値であるように構成される。
【0015】
好ましくは、前記切断長計数手段は、ステイプル処理を行う用紙の種類に応じて切断長を補正するように構成される。
【0016】
この場合、切断長計数手段により、ステイプル処理を行う用紙の種類(厚さ)に応じて切断長が補正される。したがって、より適切な切断長に基づいて計数処理を行うことができる。
【0017】
好ましくは、前記針先回収容器の着脱を検知する回収容器検知手段を具備し、前記針先量監視手段により切断長の累計が所定値を超えたと判断された際、前記針先回収容器が取り出された後、再び装着されるまでは、前記ステイプラにおけるステイプル処理が禁止されるように構成される。
【0018】
この場合、針先回収容器の着脱(装着時のみ、取り出し時のみ、またはその両方のいずれかを検知)が回収容器検知手段により検知される。そして、針先量監視手段により切断長の累計が所定値を超えたと判断された後、前記針先回収容器が取り出され、再び装着されるまでは、前記ステイプラにおけるステイプル処理が禁止され、ステイプル処理を行うことができないように制御される。これにより、針先回収容器内に所定量を超えて蓄積されたステイプル針の針先を放棄しないまま、再びステイプル処理が開始されることを防止することができる。したがって、満杯になった針先を放棄しないことにより、針先が針先回収容器前で詰まる等の用紙処理装置の故障を有効に防止することができる。
【0019】
また、本発明に係る画像形成装置は、上記構成の用紙処理装置を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る用紙処理装置および画像形成装置によれば、切断されるステイプラ針の針先の長さを計数し、累積することにより、切断されたステイプル針の針先の蓄積量を高精度に検知することができ、満杯検知をより高精度に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明に係る用紙処理装置を備えた画像形成装置についての好ましい実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施形態に係る用紙処理装置を備えた画像形成装置の概略部分断面図である。また、図2は図1の後処理ユニットを示す概略斜視図である。
【0022】
本実施形態における画像形成装置は、図1に示すように、用紙に印刷画像を転写して排出口10から排出可能に構成される画像形成装置本体1と、排出口10に連通される連通口20を有し、転写後の用紙への後処理および排出を行う排出装置2とを具備する。排出装置2は、転写後の用紙に後処理(ステイプル処理)可能な後処理ユニット22と、用紙を排出する排出トレイ23とを具備する。連通口20、後処理ユニット22および排出トレイ23の間は、搬送路21により用紙搬送可能に構成されており、後処理の有無に応じて、連通口20、後処理ユニット22および排出トレイ23の順に搬送するルートまたは連通口20から排出トレイ23に直接搬送するルートのいずれかが選択される。
【0023】
本実施形態に係る後処理ユニット22は、画像形成装置の排出装置2に備えられ、用紙の転写後にステイプル処理を行う後処理ユニットであって、転写後の用紙をステイプル針により綴じるステイプラ221と、前記ステイプラ221によるステイプル処理時に綴じる用紙の枚数に応じてステイプル針の余分な針先を切断する切断機構222とを具備する。また、排出装置2は、図1に示すように、前記切断機構222により切断された針先を集積する着脱可能な針先回収容器24を具備する。
【0024】
図3は図1の画像形成装置におけるシステム構成図である。図3に示すように、本実施形態において、画像形成装置本体1は、画像形成装置全体の制御を行うCPU11と、CPU11に使用する各種のプログラム、データ等が記憶されたメモリ(RAMおよびROM等)12と、各種情報の出力表示を行う表示パネル13とを具備し、各構成が信号バス14で相互通信可能に構成される。そして、CPU11は、ステイプル処理時に綴じる用紙の枚数に基づいて針先の切断長を演算し、当該切断長を計数する切断長計数手段111、および前記切断長計数手段によって計数された針先の切断長の累計が所定値を超えるか否かを判定する針先量監視手段112として機能する。表示パネル13は、前記針先の切断長の累計が所定値を超えた場合に前記針先回収容器24内の針先の廃棄要求を報知する報知手段としても機能する。また、排出装置2は、後処理ユニット22を含む各構成間が信号バス26で相互通信可能に構成されるとともに、画像形成装置本体1の信号バス14と排出装置2の信号バス26とが相互通信可能に接続されて、CPU11からの制御信号を排出装置2の各構成に通信可能に構成される。
【0025】
以上より、本実施形態においては、搬出装置2の後処理ユニット22、針先回収容器24および後述する回収容器検知手段25ならびに画像形成装置本体1のCPU11(切断長計数手段111および針先量監視手段112)および報知手段としての表示パネル13により、用紙処理装置が構成される。なお、本実施形態においては、用紙処理装置の制御部が画像形成装置全体の制御部と同一の構成(CPU11)により実現されるが、独立した用紙処理装置の制御部を別途設けることとしてもよい。
【0026】
ここで、後処理ユニット22の動作について説明する。図4は図1の画像形成装置における後処理ユニットの動作を説明するための概略図である。まず、図4(a)に示すように、ステイプラ221の用紙台2213上に一束にする枚数分の用紙が搬送されて、用紙台2213上に用紙束Pが載置される。枚数は、画像形成装置本体1のCPU11により制御されるが、別途、ステイプラ221に枚数検知手段(センサ等)を設置してもよい。搬送された用紙束Pは、用紙規制片2212により用紙の所定位置にステイプルされるように規制された状態で蓄積される。その上で、ステイプル針Soを用紙束Pに打ち込む打ち込み部2211により、用紙の所定位置にステイプル針Soが打ち込まれる。
【0027】
続いて、図4(b)に示すように、一綴りにする用紙の枚数に応じてステイプル針Soの針先Cが余分な長さYだけ切断機構222により切断される。余分な長さYは、具体的には、ステイプル針Soの切断前の長さA、用紙の枚数・種類に基づく用紙束Pの厚みXおよび切断後のステイプル針Scにおいて用紙束Pの下面から延びる針先長さ(折りしろ)Bを用いて、次のように表される。
Y=A−(X+B)…(1)
【0028】
したがって、1回のステイプル処理に生じる針先Cの切断長(合計)Zは、ステイプルSo1つに対し、同じ長さで2本の針先Cが生じることから、次のように表される。
Z=2Y=2{A−(X+B)}…(2)
【0029】
また、本実施形態においては、用紙束Pの厚さXは、用紙束Pの用紙枚数mおよび1枚あたり厚さを0.1mmとして次のように表される。
X=0.1×m…(3)
したがって、(2)式は、次のように表される。
Z=2{A−(0.1×m+B)}…(4)
本実施形態におけるステイプルする用紙束Pの用紙枚数mと切断長Zとの関係を図5に示す。
【0030】
切断された針先Cは、切断機構222に押されて針先搬送ダクト223に送られ、重力落下により針先排出口224の先に設置された針先回収容器24に集積されることとなる。
【0031】
一方、切断されたステイプル針Scは、図4(c)に示すように、用紙台2213の表面に平行に移動するクリンチローラ等のクリンチ機構2214により、針先が内側に折り曲げられる。これにより、ステイプル処理は、完了し、搬送路21を介して排出トレイ23に用紙束Pが排出される。
【0032】
ここで、切断された針先Cの計数処理について説明する。上記のようなステイプル処理についての情報は、予め画像形成装置本体1のCPU11に入力され、メモリ12に記憶されている。この際、CPU11は、まず、切断長計数手段111(図3)として機能し、ステイプル処理時に綴じる用紙束Pの用紙枚数に基づいて切断される針先の長さ(切断長Z)を演算する。複数回ステイプル処理がある場合は、ステイプル処理が行われる毎に切断長Zが演算される。そして、計数開始時(針先回収容器24が空の状態)からの針先の切断長Zの累計が計数され、メモリ12に記憶される。
【0033】
また、メモリ12には、予め針先回収容器24における限界集積量が針先Cの長さの総和として算出されたもの(所定値)が記憶されている。そして、ステイプル処理終了毎に、CPU11は、針先量監視手段112として機能し、メモリ12から計数開始時からの針先の切断長Zの累計および前記所定値を読み出して比較し、切断長Zの累計が所定値を超えるか否かを判定する。この結果、切断された針先Cの累計が所定値を超えた場合、報知手段である表示パネル13上に針先回収容器24内の針先Cの廃棄要求を表示させてユーザに報知する。なお、報知態様は、表示パネル13上に文字または画像表示することだけでなく、別途報知ランプを設けたり、スピーカから音声による報知を行うこととしてもよい。
【0034】
このように、切断されるステイプラ針の針先Cの長さを計数し、累積することにより、切断されたステイプル針の針先Cの蓄積量を高精度に検知することができ、満杯検知をより高精度に行うことができる。
【0035】
ここで、本実施形態においては、前記針先回収容器24の着脱を検知する回収容器検知手段25をさらに具備し、前記針先量監視手段112により切断長Zの累計が所定値を超えたと判断された際、前記針先回収容器24が取り出された後、再び装着されるまでは、前記ステイプラ221におけるステイプル処理が禁止されるように構成される。
【0036】
この場合、針先回収容器24の着脱(装着時のみ、取り出し時のみ、またはその両方のいずれかを検知)が回収容器検知手段25により検知される。回収容器検知手段25は、例えば、針先回収容器24に赤外線レーザ等の光線を照射する光学センサ、針先回収容器24への接触の有無を検知する接触センサ、または針先回収容器24の重量を感知する重量センサ等、種々の態様が採用可能である。針先量監視手段112により切断長Zの累計が所定値を超えたと判断された後、前記針先回収容器24が取り出され、再び装着されるまでは、前記ステイプラ221におけるステイプル処理が禁止され、ステイプル処理を行うことができない(ステイプル処理が選択入力できない)ように制御される。
【0037】
より具体的には、まず、針先回収容器24があると検知されている状態で、針先Cの切断長Zが計数されていき、切断長Zの累計が所定値を超えた時点(報知手段である表示パネル13により廃棄要求をした時点)でステイプル処理が禁止制御される。この状態で、回収容器検知手段25により針先回収容器24が取り出されたことが検知された後、再び針先回収容器24が取り付けられたことが検知されることにより、廃棄要求およびステイプル処理の禁止制御が解除される。このとき、メモリ12に記憶された針先Cの長さの累計がリセットされる。
【0038】
これにより、針先回収容器24内に所定量を超えて蓄積されたステイプル針の針先Cを放棄しないまま、再びステイプル処理が開始されることを防止することができる。したがって、満杯になった針先を放棄しないことにより、針先Cが針先回収容器24前で詰まる等の後処理ユニット22の故障を有効に防止することができる。
【0039】
なお、本実施形態においては、式(4)により求められた切断長Zを計数することとしたが、ステイプラ221により切断される針先の切断長Zに応じて所定の範囲毎に区分けされた複数の区分が設定され、前記切断長計数手段111により計数される切断長Zとして前記区分毎に一定の値(近似切断長Z’)を用いる(段階制御する)ように構成されることとしてもよい。
【0040】
この場合、切断される針先Cは、その切断長Zに応じて所定の範囲毎に区分けされる。例えば、図5に示すように、ステイプルする用紙束Pの枚数mが2〜30、31〜60、61〜84および85〜100の4つの区分に区分けされる。そして、複数の区分のそれぞれに対し、1つの近似された切断長(範囲毎に一定の値)Z’が割り当てられる。そして、切断長計数手段11において演算された切断長Zがいずれの区分に含まれるかが判断され、実際の切断長Zによらず一定の切断長(近似切断長)Z’が計数される。近似切断長Z’としては、例えば、図5の段階制御1に示すように、前記区分内の切断長Zのうちの最大値を採用したり、同じく段階制御2に示すように、前記区分内の切断長Zの平均値を採用することにより実現される。
【0041】
あるいは、図5の段階制御3に示すように、区分けされた区分のそれぞれに切断長Zに対する重み付け(切断レベルL)が設定される(区分内の切断長Zが長い程、大きい重みが付けられる)。例えば、図5に示すように、m=2〜30の区分に「3」、31〜60の区分に「2」、61〜84の区分に「1」、85〜100の区分に「0」(切断されないため)をそれぞれ設定し、切断レベルLの累計が例えば、100(所定値に相当)を超えた場合に報知手段から廃棄要求を報知させることとしてもよい。
【0042】
このような態様を採用することにより、実際にステイプル処理する際の切断長Zの態様を細分化してよりステイプル処理の仕上がりをよりよくすることができる一方、切断長の計数処理においてはある程度の範囲毎にまとめることにより、処理速度を上げることができる。なお、段階制御における区分の数および範囲はこれに限られず、適宜変更可能である。また、区分毎に範囲の大小を異ならせることとしてもよい。例えば、切断長Zが長い範囲における区分については、その範囲を狭くする(ステイプルする枚数m<31においては10枚増えるごとに1区分を設定)一方、切断長Zが短い範囲における区分については、その範囲を広くする(ステイプルする枚数m>60においてはすべて1区分に含める)こととしてもよい。
【0043】
以上、本発明に係る実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
【0044】
例えば、前記切断長計数手段111は、ステイプル処理を行う用紙束Pの種類に応じて切断長Zを補正するように構成されることとしてもよい。
【0045】
この場合、切断長計数手段111として機能するCPU11により、ステイプル処理を行う用紙(用紙束P)の種類(厚さ)に応じて切断長Zが補正される。つまり、ステイプルする用紙束Pの枚数mおよび1枚あたりの厚みxを用いて、ステイプルする用紙束Pの厚さX=x×mとしたときのパラメータxを変更可能に構成することで、用紙束Pの種類(厚さ)に応じて切断長Zが補正可能となる。このとき(2)式は、次のように表される。
Z=2{A−(x×m+B)}…(5)
【0046】
これにより、より適切な切断長Zに基づいて計数処理を行うことができる。なお、1枚あたりの厚みxがあまり変更されないような画像形成装置においては、xを固定値としてもよい。
【0047】
また、複数種類の用紙を一度に綴じる場合にも対応可能である。例えば、普通紙の用紙(束)の前後に、手差しトレイ(図示せず)から挿通した表紙および裏表紙を重ねてステイプルする場合、表紙の厚さd1および裏表紙の厚さd2を用いて、ステイプルする用紙束Pの厚さX=x×m+d1+d2としたときのパラメータd1,d2を変更可能に構成することで、表紙または裏表紙の種類(厚さ)、有無に応じて切断長Zが補正可能となる。このとき、(5)式は、次のように表される。
Z=2{A−(x×m+d1+d2+B)}…(6)
【0048】
以上、本発明は、後処理としてステイプル処理を行うレーザプリンタ、ファクシミリ、コピー機等およびこれらの複合機に適用可能である。また、本実施形態においては、画像形成装置本体1とは別体に構成された排出装置2内に後処理ユニット22が設けられているが、画像形成装置本体内に設ける構成でもよいし、単独の(排出装置とは別の)サブユニットとして構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施形態に係る用紙処理装置を備えた画像形成装置の概略部分断面図である。
【図2】図1の後処理ユニットを示す概略斜視図である。
【図3】図1の画像形成装置におけるシステム構成図である。
【図4】図1の画像形成装置における後処理ユニットの動作を説明するための概略図である。
【図5】本実施形態におけるステイプルする用紙の枚数と切断長との関係を示す図である。
【図6】従来の用紙処理装置のステイプラにより用紙を束ねた状態を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
13 表示パネル(報知手段)
22 後処理ユニット
24 針先回収容器
25 回収容器検知手段
111 切断長計数手段
112 針先量監視手段
221 ステイプラ
222 切断機構
C ステイプル針の切断された針先
P 用紙束
So ステイプル針(切断前)
Sc ステイプル針(切断後)
【出願人】 【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラミタ株式会社
【出願日】 平成18年9月21日(2006.9.21)
【代理人】 【識別番号】100109427
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 活人

【識別番号】100114410
【弁理士】
【氏名又は名称】大中 実

【識別番号】100108992
【弁理士】
【氏名又は名称】大内 信雄

【識別番号】100145621
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 聰


【公開番号】 特開2008−73932(P2008−73932A)
【公開日】 平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願番号】 特願2006−255245(P2006−255245)