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【発明の名称】 表面改良装置
【発明者】 【氏名】村田 成康

【要約】 【課題】木質様製品を用いた各種の施設で経時劣化により表面が劣化した木質様製品の表面を簡易に改良することができる木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置を提供する。

【解決手段】単位板材101cに隣接して単位板材101a,101bが配設されて形成される間隙106a,106bのそれぞれに表面改良装置本体4の後方に対向して取り付けられるガイド部21a,21bが挿入されガイド部21a,21bによって単位板材101a,101b若しくは単位板材101cの側壁面が付勢された状態とし、これによって表面改良装置の進行方向が単位板材101a、101bの側壁面によって規制されるので、デッキ表面の改良を効率よく行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互間に一定のデッキ間隙が形成されて相互に平行に配置された複数の単位板材によって形成されてなる木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置であって、車輪と表面改良サンダーとを備えた表面改良装置本体に複数の単位板材相互間に形成されたデッキ間隙に挿入されるガイド部を取り付けてなることを特徴とする木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置。
【請求項2】
ガイド部の下端位置が単位板材の固定部には干渉しない程度の深さに単位板材相互間に形成されたデッキ間隙に挿入される請求項1に記載の木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置。
【請求項3】
ガイド部が単位板材の側壁面を付勢する様に設けられる請求項1又は請求項2に記載の表面改良装置。
【請求項4】
ガイド部がローラ状とされて回転可能に取り付けられてなり、単位板材側壁面に接触しつつ転動する請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置。
【請求項5】
表面改良サンダーを木質様製品を用いてなるデッキに付勢する付勢機構を備える請求項1記載の木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置。
【請求項6】
付勢機構が車輪の上下高さ調整を行うことで表面改良サンダーの接地面からの高さを調整して木質様製品を用いてなるデッキに表面改良サンダーを付勢する請求項5記載の木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置。
【請求項7】
表面改良サンダーは凹凸面回転ローラである請求項5記載の木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置。
【請求項8】
凹凸面回転ローラがモータ駆動される請求項7記載の木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置。
【請求項9】
表面改良装置本体を載置したフレーム枠の進行方向前後位置に前車輪及び後車輪が取り付けられると共に、フレーム枠下縁にガイド部が形成されて、単位板材が配設されて形成されるデッキ間隙に挿入配置される請求項1記載の木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置。
【請求項10】
表面改良装置本体である手押しフレームに装着された大プーリと小プーリ間に長尺ベルトサンディングが掛け回されると共にガイド部及び車輪が取り付けられて、単位板材が配設されて形成されるデッキ間隙にガイド部が挿入配置されると共に小プーリと車輪とによってデッキ上に走行可能に支持される請求項1記載の木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、木材に近い質感や色を有する木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、森林保護の上からも木材資源の有効利用が望まれている。一方、天然の素材である木材は、不均一であり、さらに、割れたり、反ったりし易いという短所があり、これらの短所を改善して木材の長所を生かすようにする木材改質技術の開発が望まれている。
本出願人は、これらの要求に応えられるものとして、特許文献1に樹脂と木材とからなる複合素材としての木質様製品を提案している。
【0003】
上記木質様製品は、基本的に、木材の粒状の粉粒(木粉)の表面に、該粉粒より小径の粒材、例えば、酸化チタンの粒材を担持させ、このような木粉と樹脂と顔料や染料等の色材とを混合し、これら木粉と樹脂と色材との混合物を成形したものである。上記木質様製品は、今まで廃棄されていた木材を木粉として用いることにより木質資源の有効利用を図ることができ、かつ、木粉を多く含むことにより木材に近い質感を有するとともに、一般の樹脂と同様の成形性に優れた複合素材となっている。
【0004】
この様な木質様製品の利便性に鑑み、近時、図8〜図10に示す木質様製品を用いた各種の施設の構築が進められている。
図8は商業施設の屋上デッキ100を示し、木質様製品からなる多数の単位板材101101を平行に配置して、屋上デッキ100が構成される。
図9はオフィスビルのデッキ102を示し、やはり多数の単位板材101を平行に配置して構成される。
図10は一般家屋のガーデンデッキ103を示し、やはり多数の単位板材101を平行に配置して構成される。
【0005】
図11は以上の各種の施設における多数の単位板材101の配置態様を示し、相互に平行に配置された単位板材101はブロック基礎104に固定された105によって固定される。
その際、相互に平行に配置して固定された単位板材101相互間には予め設定された一定の間隙106が形成され、この様に、単位板材101相互間に一定の間隙106が形成されることによって、各種の施設及び造作における排水が確保される。
【0006】
【特許文献1】平成8年特許第2544310号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上の図8〜図10に示す木質様製品を用いた各種の施設では、木質様製品は径時劣化により表面が平滑化して木質の風合いを失うという問題があった。
【0008】
したがって本発明は以上の従来技術における問題点に鑑み、木質様製品を用いた各種の施設で径時劣化により表面が劣化した木質様製品の表面を簡易に改良することができる木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち本発明の木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置は、相互間に一定のデッキ間隙が形成されて相互に平行に配置された複数の単位板材によって形成されてなる木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置であって、車輪と表面改良サンダーとを備えた表面改良装置本体に複数の単位板材相互間に形成されたデッキ間隙に挿入されるガイド部を取り付けてなることを特徴とする。
【0010】
ガイド部の下端位置が単位板材の固定部には干渉しない程度の深さに単位板材相互間に形成されたデッキ間隙に挿入されるようにするのが好ましい。
【0011】
ガイド部が単位板材の側壁面を付勢する様に設けられる様にしてもよい。
【0012】
ガイド部がローラ状とされて回転可能に取り付けられてなり、単位板材側壁面に接触しつつ転動するようにすることができる。
【0013】
表面改良サンダーを木質様製品を用いてなるデッキに付勢する付勢機構を備える様にすることができる。
【0014】
付勢機構が車輪の上下高さ調整を行うことで表面改良サンダーの接地面からの高さを調整して木質様製品を用いてなるデッキに表面改良サンダーを付勢する様にしてもよい。
【0015】
表面改良サンダーは凹凸面回転ローラとすることができる。
【0016】
凹凸面回転ローラがモータ駆動される様にしてもよい。
【0017】
表面改良装置本体を載置したフレーム枠の進行方向前後位置に前車輪及び後車輪が取り付けられると共に、フレーム枠下縁にガイド部が形成されて、単位板材が配設されて形成されるデッキ間隙に挿入配置される様にしてもよい。
【0018】
表面改良装置本体である手押しフレームに装着された大プーリと小プーリ間に長尺ベルトサンディングが掛け回されると共にガイド部及び車輪が取り付けられて、単位板材が配設されて形成されるデッキ間隙にガイド部が挿入配置されると共に小プーリと車輪とによってデッキ上に走行可能に支持される様にすることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の木質様製品を用いてなるデッキの表面改良装置によれば、木質様製品を用いた各種の施設で径時劣化により表面が劣化した木質様製品のデッキ表面を簡易に改良することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に本発明の表面改良装置を実施するための最良の形態につき図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、木質様製品を用いてなるデッキの表面改良を行う本発明の表面改良装置1は、車輪2と表面改良サンダー3を備えた表面改良装置本体4にハンドル5を回動自在に設けて構成してある。
【0021】
表面改良装置本体4は内部にフレーム6が設けてあり、このフレーム6に車輪2が取付けてある。車輪2としては前車輪2aと後車輪2bとがあり、前車輪2aは後車輪2bよりも大径であって表面改良装置本体4の前部の両側部に設けてある。後車輪2bはローラにより構成してあって表面改良装置本体4の後部に設けてある。
【0022】
表面改良サンダー3はフレーム6に回転自在に取付けられた凹凸面回転ローラ3aで構成してある。
フレーム6にはモータ7が固定してあり、モータ7に固定した小プーリ8と、フレーム6に回転自在に取付けた中間プーリ9とにベルト10が掛け回してあり、更に、中間プーリ9と凹凸面回転ローラ3aの端部に固定した大プーリ11とにベルト12が掛け回してあり、モータ7の回転を小プーリ8、ベルト10、中間プーリ9、大プーリ11を介して凹凸面回転ローラ3aに伝達して回転するようになっている。
【0023】
凹凸面回転ローラ3aの外周下端は前車輪2aの外周下端と後車輪2bの外周下端とを結ぶ線よりも不使用時にはやや上に位置しており、運転に当たって前車輪2aの上下高さ調整を行うことで、凹凸面回転ローラ3aの接地面13からの高さ、つまり木質様床面の粗面化の程度を調整するようになっている。
なお、前車輪2aの上下高さ調整を行う具体的な機構については公知のどのような手法を採用しても良く、その説明は省略する。
【0024】
図8に示すように、表面改良装置本体4の後部の上部にはハンドル5の下端部が回動自在に取付けてある。ハンドル5は、棒状をした一対のアーム部14の上端を上横バー部15により連結し、更に、上横バー部15の両端部上面部にコ字状をしたグリップ部16の両端部を連結部16aで連結し、グリップ部16にはグリップ部16に対して上下方向に移動自在にスイッチハンドル17を重ねて取付け、更に、一対のアーム部14の上部間(上横バー部15よりもやや下方位置)にハンドルステー18を架設して構成してある。上記スイッチハンドル17はモータ7をオン、オフするためのスイッチ(図示せず)を操作する駆動用操作手段を構成している。
【0025】
ハンドル5の一対のアーム部14の下端には軸部19が設けてあり、表面改良装置本体4の後部の両側上部に設けた軸受け部20に上記一対のアーム部14の下端の軸部19を回動自在に取付けてある。
【0026】
以上の本実施の形態の表面改良装置1では、表面改良装置本体4の後部に設けてある後車輪2bの更に後方にはガイド部21が取り付けられる。
前述した様に図8〜図10に示す各種施設のデッキにおいて相互に平行に配置して固定された単位板材101相互間には一定の間隙106が形成される。
表面改良装置本体4の後方に取り付けられるガイド部21は、その単位板材101相互間に形成される間隙106に対応する間隔で、表面改良装置本体4の両側に形成される。
【0027】
図3は表面改良装置本体4の後方にガイド部21を取り付ける一態様を示し、この図3に示す態様では、中央の単位板材101cに隣接して単位板材101a,bが配設されて形成される間隙106a,bのそれぞれに表面改良装置本体4の後方に対向して取り付けられるガイド部21a,bが挿入される。その場合に、ガイド部21a,bはそれぞれ中央の単位板材101cから離間する方向に外側方に向けて単位板材101a,bの側壁面を付勢する様に設けられる。
また、ガイド部21a,bの下端位置がブロック基礎104上の固定金具105上端面には干渉しない程度の深さにガイド部21a,bは間隙106a,bのそれぞれに挿入配置される。
【0028】
図4は表面改良装置本体4の後方にガイド部21を取り付ける別の態様を示し、この図4に示す態様では、中央の単位板材101cに隣接して単位板材101a,bが配設されて形成される間隙106a,bのそれぞれにガイド部21a,bが挿入される場合に、ガイド部21a,bはそれぞれ中央の単位板材101cの両外側壁面を付勢する様に設けられる。
また、この態様でもガイド部21a,bの下端位置がブロック基礎104上の固定金具105上端面には干渉しない程度の深さにガイド部21a,bは間隙106a,bのそれぞれに挿入配置される。
【0029】
以上の本実施の形態の表面改良装置1を用いて各種施設のデッキ表面の改良を行うに当たっては、表面改良装置本体4の後部のハンドル5を把持してスイッチハンドル17によってモータ7をオン、オフするスイッチを操作することによって凹凸面回転ローラ3aがデッキ表面に接触した状態で転動させることによって表面改良装置1をデッキ表面上で進行させてデッキ表面に粗面を形成する。
【0030】
その際、先ず単位板材101cに隣接して単位板材101a,bが配設されて形成される間隙106a,bのそれぞれに表面改良装置本体4の後方に対向して取り付けられるガイド部21a,bが挿入されガイド部21a,bによって単位板材101a,b若しくは単位板材101cの側壁面が付勢された状態とする。
【0031】
また、ガイド部21a,bの下端位置がブロック基礎104上の固定金具105上端面には干渉しない程度の深さにガイド部21a,bは間隙106a,bのそれぞれに挿入配置される。
以上の様にガイド部21が単位板材101相互間に形成されるデッキ間隙106に挿入され、これによって表面改良装置1の進行方向が単位板材101の側壁面によって規制されるので、デッキ表面の改良を効率よく行うことができる。
【0032】
さらに、その状態で、前車輪2aの上下高さ調整を行うことで、凹凸面回転ローラ3aの各種施設のデッキ面に対する押圧の程度を調整して、表面改良装置1をデッキ表面上で進行させることによって形成されるデッキ表面の粗面の程度を設定する。
【0033】
図5は本発明の他の実施の形態の表面改良装置1の構成を示し、この実施の形態では表面改良装置本体4の後方に取り付けられるガイド部21a,bがローラ状とされ、表面改良装置本体4に装備されたギヤ機構部22に回転可能に取り付けられてなる。
したがってこの実施の形態では、単位板材101a,bが配設されて形成される間隙106a,bのそれぞれにガイド部21a,bが挿入された状態で、表面改良装置1の進行に伴い、単位板材101a,b,c側壁面に接触しつつ転動する。
【0034】
図6は本発明のさらに他の実施の形態の表面改良装置1の構成を示し、本実施の形態ではモータ及び制御部(図示せず)を含む駆動機構部23が取り付けられた表面改良装置本体4を載置したフレーム枠24の進行方向前後位置に前車輪2a及び後車輪2bが取り付けられると共に、フレーム枠24下縁にフレーム枠24と一体にガイド部21a,bが形成され、単位板材101a,bが配設されて形成される間隙106a,bに挿入配置される。なお、この実施の形態の表面改良装置1はフレーム枠24の進行方向前後位置に前車輪2a及び後車輪2bが取り付けられてなり、しかもガイド部21が単位板材101相互間に形成される間隙106に挿入され、これによって表面改良装置1の進行方向が単位板材101の側壁面によって規制されるので、自走式に構成することができる。
【0035】
図7は本発明のさらに他の実施の形態の手動式の表面改良装置1の構成を示す。この実施の形態の手動式の表面改良装置1は手押しフレーム25に装着された大プーリ26と小プーリ27間に長尺ベルトサンディング28が掛け回され、さらに後車輪2bが取り付けられる。
この手動式の表面改良装置1によれば、ガイド部21及び車輪2bが取り付けられて、単位板材が配設されて形成されるデッキ間隙106にガイド部21が挿入配置されると共に小プーリ27と車輪2bとによって表面改良装置1がデッキ上に走行可能に支持される。
【0036】
作業者29はガイド部21によって進行方向が規制された状態で、デッキ上を表面改良装置1を進行させることによって小プーリ27を通過する長尺ベルトサンディング28によってデッキ面の粗面化を行うことができる。
その場合に、長尺ベルトサンディング28のデッキ面に対する付勢機構を構成する大プーリ26と小プーリ27との径の差によって作業者29によって加えられる力は増幅されて小プーリ27においてデッキ面に集中され、長尺ベルトサンディング28を介してデッキ面の粗面化を効率よく行うことができる。
この実施の形態の表面改良装置1によれば図10に示す一般家屋のガーデンデッキ103の表面の改良作業を一般家屋において簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施の形態の表面改良装置の分解斜視図である。
【図2】同上の一部切り欠き側面図である。
【図3】同上の要部の模式図である。
【図4】同上の要部の他の模式図である。
【図5】本発明の他の実施の形態の表面改良装置の要部の斜視図である。
【図6】本発明の更に他の実施の形態の表面改良装置の(a)は正面図であり、(b)は平面図である。
【図7】本発明の別の実施の形態の表面改良装置の側面模式図である。
【図8】木質様製品を用いた各種の施設におけるデッキの一例を示す斜視図である。
【図9】木質様製品を用いた各種の施設におけるデッキの他の例を示す斜視図である。
【図10】木質様製品を用いた各種の施設におけるデッキの別の例を示す斜視図である。
【図11】各種の施設におけるデッキの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0038】
6・・・フレーム、2・・・車輪、4・・・表面改良装置本体、7・・・モータ、8・・・小プーリ、10・・・ベルト、9・・・中間プーリ、11・・・大プーリ、3a・・・凹凸面回転ローラ、5・・・ハンドル、101・・・単位板材、106・・・デッキ間隙、21・・・ガイド部、27・・・小プーリ、28・・・長尺ベルトサンディング。
【出願人】 【識別番号】307042385
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
【出願日】 平成19年6月14日(2007.6.14)
【代理人】 【識別番号】100095740
【弁理士】
【氏名又は名称】開口 宗昭


【公開番号】 特開2008−307766(P2008−307766A)
【公開日】 平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願番号】 特願2007−157058(P2007−157058)