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駆動装置付き手動式鉋 - 特開2008−265154 | j-tokkyo
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【発明の名称】 駆動装置付き手動式鉋
【発明者】 【氏名】野口 信一

【要約】 【課題】駆動装置を備えた手動式の鉋において、より省労力で加工材をより円滑に切削することができ、しかも駆動装置をより小容量化できる駆動装置付き手動式鉋を提供する。

【解決手段】鉋刃3を鉋台1の前後方向(鉋がけ方向)の直角方向の左右方向に水平移動可能に装着し、この鉋刃3をモーター等の駆動装置5により所定のストロークで左右方向に往復移動させ、鉋刃3の切れ味を増し、鉋がけする際の力に対する抵抗を大幅に低減し、前後方向の円滑な切削が得られるようにする。鉋刃3の下端の切刃3aの両端には左右方向の切刃3bを設け、横方向のスライド切削を円滑とし、前後方向の切削をより一層円滑にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉋台の前後方向中間部に鉋刃が鉋台の左右方向に水平移動可能に装着され、この鉋刃を所定のストロークで左右方向に往復移動させる駆動装置が鉋台に設けられていることを特徴とする駆動装置付き手動式鉋。
【請求項2】
請求項1に記載の駆動装置付き手動式鉋において、鉋刃の切刃の両端に切欠きによる左右方向の切刃が形成されていることを特徴とする駆動装置付き手動式鉋。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、鉋台を持って木材等の加工材を切削する手動式の鉋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、鉋には、鉋台の前後方向中間部に側面視でV字状の切り屑排出孔を形成し、この切り屑排出孔の片面側に鉋刃と裏金を取り付けてなる手動式の鉋(例えば、特許文献1参照)、あるいは、鉋台の前後方向中間部にモーターによって水平軸心を中心として回転駆動されるローターの外周に複数の鉋刃を取り付けてなる電動式の鉋(例えば、特許文献2参照)がある。
【0003】
また、本発明に関連する先行技術文献として特許文献3がある。この特許文献3の発明は、鉋台の前後方向中間部に切り屑の流通孔を上下方向に貫通形成し、鉋刃を流通孔の後面側から流通孔内に向けて前後動可能に設け、直流モーターなどの駆動装置により鉋刃を所定のストロークで往復動させ、省労力で小容量の駆動装置で加工材を円滑に切削することができるようにしたものである。
【0004】
【特許文献1】特開2006−168336号公報
【特許文献2】特開2006−26842号公報
【特許文献3】特開2002−200603号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
手動式の鉋の場合、作業者は鉋台を所定の力で押し付けながら、鉋台を鉋刃の切削に必要とする切り込み速度で移動させなければならないため、大きな労力と所定の技能を必要とする。
【0006】
電動式の鉋の場合、所定の面精度を得るためにはローターを高速で回転させなければならず、大きな動力を要する。切り屑が細かく寸断されるため、粉塵が発生し、高い騒音を発生する。鉋刃が高速で回転するため危険を伴う。
【0007】
鉋刃を前後方向に往復動させる鉋の場合、従来の手動式の鉋に比べ、省労力で加工材を円滑に切削することができ、電動式の鉋に比べ、騒音が低減され、鉋刃の駆動装置が小容量で済むなどの利点があるが、それでも、鉋刃を前後方向に移動させるため、抵抗が大きく、駆動装置をそれほど小容量化できない。
【0008】
本発明は、駆動装置を備えた手動式の鉋において、より省労力で加工材をより円滑に切削することができ、しかも駆動装置をより小容量化できる駆動装置付き手動式鉋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1に係る発明は、鉋台の前後方向中間部に鉋刃が鉋台の左右方向に水平移動可能に装着され、この鉋刃を所定のストロークで左右方向に往復移動させる駆動装置(電動回転モーター、電動リニアモーター、電磁力駆動装置、超音波モーターなど)が鉋台に設けられていることを特徴とする駆動装置付き手動式鉋である。
【0010】
駆動装置で鉋刃を左右方向に所定のストロークで振動させることにより、鉋刃の切れ味を増し、前後方向に鉋台を引く(引いて鉋がけする場合)、あるいは押す(押して鉋がけする場合)際の力に対する抵抗が大幅に低減され、前後方向の円滑な切削により作業が極めて楽になる。鉋刃は切削方向とは直角方向の横方向にスライドするため、駆動装置の駆動力は小さくて済み、駆動装置を大幅に小容量化することができる。
【0011】
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の駆動装置付き手動式鉋において、鉋刃の切刃の両端に切欠きによる左右方向の切刃が形成されていることを特徴とする駆動装置付き手動式鉋である。
【0012】
鉋刃の下端の切刃の両端に左右方向の切刃を設けることにより、左右方向にも切削することができ、横方向のスライド切削が円滑となり、前後方向の切削がより一層円滑になる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、以上のような構成からなるので、次のような効果が得られる。
【0014】
(1) 駆動装置で鉋刃を左右方向に所定のストロークで振動させることにより、鉋刃の切れ味が増し、鉋がけする際の力に対する抵抗が大幅に低減され、前後方向の円滑な切削により作業が極めて楽になる。省労力が図れると共に、誰でも良好な鉋がけが可能となる。
【0015】
(2) 鉋刃は切削方向とは直角方向の横方向にスライドするため、駆動装置の駆動力は小さくて済み、駆動装置を大幅に小容量化することができ、コストの低減が図れる。
【0016】
(3) 鉋刃の下端の切刃の両端に左右方向の切刃を設けることにより、横方向のスライド切削が円滑となり、前後方向の切削がより一層円滑になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を図示する実施の形態に基づいて説明する。図1は、本発明の鉋の一実施形態を示す側面図と平面図と鉋刃の上面図である。
【0018】
図1に示すように、鉋台1の前後方向中間部には、側面視でV字状の切り屑排出孔2が形成され、この切り屑排出孔2の片側の傾斜面に押え棒4により鉋刃3が装着されている。
【0019】
本発明では、鉋刃3を鉋台1の前後方向(鉋がけ方向)の直角方向の左右方向に水平移動可能に装着し、この鉋刃3を駆動装置5により所定のストロークで左右方向に往復移動させる。
【0020】
鉋刃3の装着面には、左右方向に連続するガイド溝10を形成しておき、鉋刃3の裏面には、ガイド溝10に挿入されるガイド部材11を一体的に設け、鋸刃3が左右方向に安定してスライドできるように案内支持する。なお、鋸刃3を出し入れ調整できるようにするためには、ガイド溝10は基板12に形成しておき、この基板12を傾斜面に沿って移動させて、鋸刃3及び基板12を出し入れ調整する。
【0021】
駆動装置5は、鉋台2の内部に収納し、例えば、電動回転モーター20を用い、このモーター20の回転を左右方向の直線往復動に変換する変換機構21(例えばねクランクとクランクロッド等によるクランク機構)を鉋刃3に接続し、鉋刃3を左右方向に所定のストロークで振動させる。なお、この駆動装置5には、電動リニアモーター、電磁力駆動装置(ソレノイド)、超音波モーターなどを用いることができる。
【0022】
鉋刃3の切刃3aの両端には、切欠きによる左右方向の切刃3bを形成し、左右方向のスライド移動に際し、切削できるようにする。
【0023】
なお、鉋刃3には、裏金(押え板)を設けることもでき、また鉋刃3は2枚以上の複数枚を重ねて用いることもできる。
【0024】
図2は、鉋刃3の表面に、切り屑が詰まるのを防止する切刃15aを有する板刃15を設けた例である。この板刃15は、先端に切刃15aを有し、鉋刃3を貫通するボルト17で鉋台1にねじ止めされる。
【0025】
この場合も、鉋刃3の上面には、ガイド溝10を形成し、板刃15の下面には、ガイド部材11を形成し、さらにボルト17のボルト孔を左右方向に長いスライド孔16とし、鋸刃3が左右方向に安定してスライドできるようにする。ボルト17のボルト首下にはバネ18を配置して板刃15を鉋刃3に押え付ける。
【0026】
以上のような構成の駆動装置付き手動式鉋において、駆動装置5により鉋刃3を左右方向に所定ストロークで往復動させながら、前後方向に引き、あるいは押して、鉋がけを行う。鉋刃3が左右方向に所定のストロークで振動するため、鉋刃3の切れ味が増し、鉋がけする際の力に対する抵抗が大幅に低減され、前後方向の円滑な切削により作業が極めて楽になる。また、鉋刃は横方向にスライドするため、駆動装置5の駆動力は小さくて済み、モーター等の大幅な小容量化が可能となる。また、鉋刃3の下端の切刃3aの両端に左右方向の切刃3bを設けることにより、横方向のスライド切削が円滑となり、前後方向の切削がより一層円滑になる。
【0027】
なお、本発明は以上のような図示例に限定されないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の駆動装置付き手動式鉋の一例を示す、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は鉋刃の正面図である。
【図2】本発明の駆動装置付き手動式鉋の他の一例を示す、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
【0029】
1……鉋台
2……切り屑排出孔
3……鉋刃
3a…前後方向の切刃
3b…左右方向の切刃
4……押え棒
5……駆動装置
10…ガイド溝
11…ガイド部材
12…基板
15…板刃
15a…切刃
16…スライド孔
17…ボルト
18…バネ
20…電動回転モーター
21…変換機構
【出願人】 【識別番号】507130956
【氏名又は名称】野口 信一
【出願日】 平成19年4月20日(2007.4.20)
【代理人】 【識別番号】100070091
【弁理士】
【氏名又は名称】久門 知

【識別番号】100087491
【弁理士】
【氏名又は名称】久門 享


【公開番号】 特開2008−265154(P2008−265154A)
【公開日】 平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願番号】 特願2007−111626(P2007−111626)