Warning: copy(htaccessbak): failed to open stream: No such file or directory in /home/jtokkyo/public_html/header.php on line 10
木材等の加工機および加工方法 - 特開2008−194907 | j-tokkyo
トップ :: B 処理操作 運輸 :: B27 木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステ−プル打ち機一般

【発明の名称】 木材等の加工機および加工方法
【発明者】 【氏名】中島 稔

【要約】 【課題】切断加工装置や切込み加工装置等がワークの同じ搬送ライン上に並んでいて連続して加工処理できるようにしてある木材等の加工機において、ひとつのワークの加工処理を行っているときに、後続のワークが次の工程に搬送可能であればその搬送処理を実行し、効率向上を図る。

【解決手段】加工材の搬入を行う自動投入装置10と、この投入装置から搬送された加工材を加工する加工装置である切断装置20と、この加工材に印字する印字装置30と、この印字装置から搬送された加工材を排出する自動排出装置40とを加工材の搬送路に沿って配置してなり、前記切断装置20、印字装置30、自動排出装置40の搬送路の高さを相対的に変化する装置を設けて、前記搬送路を相互に干渉しない高さに移動できるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬入された羽柄材等のワークが、その加工工程で、停止または搬送速度より低速で処理されている状態で、後続のワークが次の工程に通常の搬送速度で搬送できる場合には、その後続のワークの搬送路の高さと、前記処理中のワークの搬送路の高さとを相対的に変化して後続のワークの搬送路を確保し、その後続のワークを次の工程に搬送できるようにしたことを特徴とする木材等の加工機。
【請求項2】
搬入された羽柄材等のワークを搬送する搬送装置と、この搬送装置によって搬送される前記ワークの搬送路内でワークを切断加工する切断装置と、この切断装置による切断を終了したワークの搬送路を、前記搬送路を干渉しない位置に移動して後続のワークの搬送に備える移動装置と、その移動位置で前記ワークに印字する印字装置と、この印字後のワーク排出する排出装置とを有することを特徴とする木材等の加工機。
【請求項3】
前記移動装置は、前記搬送路において加工後搬送されるワークを受けて、下方に移動する受台を有することを特徴とする前記請求項2記載の木材等の加工機。
【請求項4】
搬入された羽柄材等のワークが、その加工工程で、停止または搬送速度より低速で処理されている状態で、後続のワークが次の工程に通常の搬送速度で搬送できる場合には、その後続のワークの搬送路の高さと、前記処理中のワークの搬送路の高さとを相対的に変化して、後続のワークの搬送路を確保して次の工程に搬送できるようにしたことを特徴とする木材等の加工方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、羽柄材等のワークの加工に好適な加工機に係り、特に、搬入された羽柄材等のワークが、その加工工程で、停止または搬送速度より低速で処理されている状態で、後続のワークが次の工程に通常の搬送速度で搬送できる場合には、その後続のワークの搬送路の高さと、前記処理中のワークの搬送路の高さとを相対的に変化して後続のワークの搬送路を確保し、その後続のワークを次の工程に搬送できるようにした木材等の加工機およびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
木造住宅においては、その柱材やその間に使用される横架材等の構造材については、その切断や組立部分の加工に工数がかかることから、従来から、工場生産により、いわゆるプレカット加工することが普及してきている。さらに、この横架材は、通常1本毎にその加工形状が異なるために、組立位置を示す番号等の符号付与が行われ、その印字工程にも一定の時間を要していた。
【0003】
一方、木造住宅のさらなるコストダウンの要請の高まり等によって、従来は建築現場で加工され、取付けられていた比較的処理の簡便な羽柄材等についても、工場生産する必要性が高まってきている。このような羽柄材等は、その必要とする数量が多く、その加工のための羽柄材の搬送速度や加工速度の改善が望まれているところである。
【0004】
主として木造住宅の補助部材である羽柄材の加工に好適な加工機においては、加工される羽柄材用の木材、すなわちワークは、予め、そのワークの垂木・筋交い等の用途、長さ、先端・後端の形状、したがってその加工の種類と長さ・屋根勾配角度等がCADデータとして蓄積されて、そのデータに基づいて各工程の装置が制御され、かつワークの搬送が制御されるようになっている。また、加工された木材の組立位置等を示す番号等の符号印字や、垂木を取付ける基準線をマークするマーキングについても同様にCADデータに基づいて制御される。
【0005】
すなわち、通常、そのワークは、投入領域に投入された後、前記CADデータに基づいて、通常は、1本ずつワークの長手方向に搬送され、加工工程において一時的に固定されて、丸鋸等による切断加工によって、その先端の形状や長さが整えられる。さらにその次の工程、すなわち必要に応じて、所定の穴あけや切込み加工によって、それぞれ組立部が形成される。さらに、マーキング工程や印字工程では、そのワークの必要部位の表面位置に、データに基づくコンピュータ制御によって特定されたマーキングが施され、また同様に組立番号等の符号が印字されて、その後、排出装置を経て、自動的に排出されるように構成されている。
【0006】
このように所定の加工が施され、マーキングや符号印字がなされた木材は、建設現場に運搬されて、マーキングや符号にしたがって、住宅として組立てられる。
【0007】
しかしながら、このような従来の加工機においては、その構成上、前記切断加工装置や切込み加工装置等がワークの同じ搬送ライン上に並んでいて、連続して加工処理できるように構成してある一方で、ひとつのワークの加工処理を行っている間に、前後の加工装置が空いていて加工可能になっているにもかかわらず、そのワークが搬送路にあってその搬送路を干渉しているため、後続のワークの切断加工等を行うための位置決め搬送の開始を行うことができなかった。この加工処理が前述した印字工程であっても、さらには、排出工程であっても、同様の支障となる可能性があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
羽柄材のような比較的数量を多く要求されるこの種材料の加工機においては、一層効率のよい加工が要求される。
【0009】
したがって、搬入された羽柄材等の木材、すなわちワークが、その加工工程で、停止または搬送速度より低速で処理されている状態で、後続のワークが次の工程に通常の搬送速度で搬送できる場合には、その後続のワークの搬送路を確保して、その後続のワークを次の工程に搬送できるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、請求項1記載の発明は、搬入された羽柄材等のワークが、その加工工程で、停止または搬送速度より低速で処理されている状態で、後続のワークが次の工程に通常の搬送速度で搬送できる場合には、その後続のワークの搬送路の高さと、前記処理中のワークの搬送路の高さとを相対的に変化して後続のワークの搬送路を確保し、その後続のワークを次の工程に搬送できるようにした木材等の加工機である。
【0011】
請求項2記載の発明は、搬入された羽柄材等のワークを搬送する搬送装置と、この搬送装置によって搬送される前記ワークの搬送路内でワークを切断加工する切断装置と、この切断装置による切断を終了したワークの搬送路を、前記搬送路を干渉しない位置に移動して後続のワークの搬送に備える移動装置と、その移動位置で前記ワークに印字する印字装置と、この印字後のワーク排出する排出装置とを有する木材等の加工機である。
【0012】
請求項3記載の発明は、「前記移動装置は、前記搬送路において加工後搬送されるワークを受けて、下方に移動する受台を有する、前記請求項2記載の木材等の加工機である。
【0013】
請求項4記載の発明は、搬入された羽柄材等のワークが、その加工工程で、停止または搬送速度より低速で処理されている状態で、後続のワークが次の工程に通常の搬送速度で搬送できる場合には、その後続のワークの搬送路の高さと、前記処理中のワークの搬送路の高さとを相対的に変化して、後続のワークの搬送路を確保して次の工程に搬送できるようにした木材等の加工方法である。
【発明の効果】
【0014】
この発明は、搬入された羽柄材等の加工材、すなわちワークが、その加工工程で、停止または搬送速度より低速で処理されている状態で、後続のワークが次の工程に通常の搬送速度で搬送できる場合には、後続のワークの搬送路を確保できるので、後続のワークの搬送を開始でき、加工能率が向上する。
【0015】
換言すれば、後続するワークの搬送に対する干渉を避け、処理サイクル時間を短縮することができるから、通常の後端部の端材が落下する場合でも効果的であるが、次加工のない長い端材の排出を行う場合、また垂木で後端切断後にマーキングを行うワークが連続して加工される場合には、後続するワークの先端部の加工がないか、あるいは先行ワーク搬送中に加工が終了しているため、ワークプラーの動作が途切れることなく連続するため、特に有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明について、図示された実施態様にしたがって、説明する。
【0017】
(全体レイアウト)
図1および2は、この発明の加工機の一実施例を示す平面図および側面図で、加工材、すなわち羽柄材等のワークWに対応して、ほぼ水平である直線的な搬送路Tに沿って、右側から、それぞれ後述する自動投入装置10、切断装置20、印字装置30、自動排出装置40、位置決めプラー50が順次連続して配置されている。
【0018】
以下に、ワークWの搬送流れ(矢印方向)にしたがって、それぞれの装置および各装置との関連について説明する。
【0019】
(自動投入装置10)
ワークWの自動投入装置10は、搬送路Tのワーク投入側(図示では右側)に位置して、前記搬送路Tと直交する方向に複数本のチェーンコンベア12がワークWの長さに対応して安定保持できるように広狭2種の間隔を有して並行して配置されるとともに、コンベアテーブルをなすローラコンベア14が、その搬送中心を前記搬送路Tと一致する位置に配置される。したがって、チェーンコンベア12上に投入したワークWは、そのチェーンコンベア12の送り動作によって、搬送路T側に移動されるようになっている。
【0020】
なお、投入時ワ−クWは、チェーンコンベア12の加工装置すなわち切断装置側の側縁に設けられた側面ガイド13にその先端を突き合わせて、チェーンコンベア上に投入されるものである。
【0021】
また、各チェーンコンベア12の搬送方向先端側に位置して、搬送路Tの近傍には、それぞれチェーンコンベア12の搬送面に対して上方下方に昇降可能でローラコンベア14と並列に設けられた複数のストッパ16が設けられ、チェーンコンベア12によって送られたワークWは、この上方に位置したストッパ16に突き当たるまで搬送される。
【0022】
このストッパ16の搬送路Tにおける最下流側の1つの近傍には、ワークWの到着を検知するに到着センサ17が配置される。この到着センサ17により、ワークWがストッパ16まで搬送されたことを確認する。この時、チェーンコンベア12を、センサ17による検出から所定時間駆動させてから停止させることにより、複数のストッパ16にワークWが突き当たって、ワークWは、ローラコンベア14と平行になるように位置決めされる。
【0023】
また、前記搬送路Tを挟んでチェーンコンベア12とは反対側には、複数の引込みチャック18aを有するチャック18が配置されている。このチャック18は、全体は図示していないが、レールに載置されて、シリンダにより移動可能なバーに複数の引込みチャック18aが設置されており、この引込みチャック18aは、上下方向に自由に動くスライダに固定された下部グリッパと、スライダに設けられたレール構造でシリンダにより上下方向に動く上部グリッパとにより構成されている。したがって、後述する制御信号に基づいて、前記ストッパ16によって位置決めされているワークWを上下から把持し、1本毎にローラコンベア14側に、したがって搬送路T内に引込んだ後、開放するように構成されている。
【0024】
またローラコンベア14の搬送方向先端側には、先端切断送りローラ19およびワーク確認センサ19Aがその順序で配置されている。この送りローラ19は、図2から分かるように搬送路Tの上方に上下動可能に位置しており、搬送駆動時に下降するとともに、ワークWをその送りローラ19の駆動によって、その長手方向に沿って切断装置20側に搬送するものである。
【0025】
この送りローラ19は、サーボモータ(図示せず)により駆動されて、ワークWをその搬送路T方向において、位置決めすることが可能であり、ワークWの上方から下降して、所定の圧力でワークWと接触した後、回転駆動して、ワークW先端を切断装置20内の所定位置に搬送するようになっている。
【0026】
すなわち、この送られたワークWの先端が、前記ワーク確認センサ19Aによって検出された後、計測が開始されて、送りローラ19は、加工データにより与えられた位置まで切断装置20内にワークWを搬送して位置決めするように構成される。
【0027】
(切断装置20)
次に、切断装置20は、図2に明示されているように、ワークWの搬送路Tを横断するように丸鋸22が、上下動可能に配置され、さらにその角度を垂直面内および水平面内において変更可能に構成されている。すなわち、5軸制御された丸鋸22のθ1θ2の水平垂直角が位置決めされ、XYZの3次元方向に丸鋸22が動作してワークW先端部が所定の形状に切断加工される。丸鋸22は、切断動作をしないときは、搬送路Tから下方に待避してワークWの移動を妨げないように構成されている。
【0028】
そしてこの切断装置20の搬送路T方向の前後位置には、入口側および出口側切断用クランプ24、26が配置され、先端切断加工時、それぞれ後述する後端切断加工時、および必要に応じて中間部の切断加工時に、それぞれ制御信号によりワークWをその前後において選択的にクランプするようになっている。切断用クランプ24、26は、それぞれ横クランプ24Aおよび上クランプ24B、横クランプ26Aおよび上クランプ26Bで構成され、各クランプの作動によって、ワークWを横方向には求心的に、さらに上方向からは堅固に押圧してクランプし、適切に切断加工ができるようになっている。すなわち、前述したように、同時に与えられた加工データにより、5軸制御された丸鋸22の水平垂直角が位置決めされ、3次元方向に丸鋸22が動作してワークW先端部が所定の形状に加工される。
【0029】
すなわち、ワークWが垂木の場合には、CADデータに基づいて、先端部・後端部が所定角度に傾斜して切断され、また、筋交いの場合には、両端がほぼ直角の剣先状に切断されるように構成される。
【0030】
また、搬送路Tの最終端には、その進行方向に対面して、位置決めプラー50が配置され、この位置決めプラー50は、その先端にワークWの先端を把持するプラーチャック52を有するとともに搬送路Tに沿うガイド54によって、CADデータに基づく制御信号にしたがってその移動位置で選択的にワークWを位置決め固定できるようにされている。そして、さらに制御信号に基づいてこのプラーチャック52によってワークWの前端を把持して搬送路Tに沿って移動するとともに、また固定することができるように構成される。
【0031】
したがって、前述したように、自動投入されたワークWは、その前端切断加工から後端切断加工まで、同一のパスライン、すなわち搬送路T上で加工処理されるものである。そして、ワークWの前端加工終了後、丸鋸22が待避位置まで移動した後、位置決めプラー50が、与えられた加工データにより加工装置20内のワーク先端把持位置まで位置決め送りされる。
そして、そのワークWの先端を把持した後、切断用クランプ24が開放され、後端切断加工位置まで移動するとともに、その後に後端の切断加工を完了したワークWは、その後端が後述のワーク後端ガイドを越えるまで、位置決めプラー50のチャック52に把持されながら搬送され、その位置でチャック52が開放して、ワークWを後述の印字テーブル上に載置するように構成されている。
【0032】
この位置決めプラー50およびチャック52の移動・停止/把持・解放動作は、前述したとおり、その搬送対象のワークWに関する全てのCADデータにより与えられた数値から計算された位置データに基づいてなされるもので、プラー50および切断装置20が動作し、これによって与えられた条件によってプラーチャック52を駆動する動作確認センサ付きのシリンダ(図示せず)が設けられている。
(印字装置30)
切断装置20の搬送路Tに沿う後段には、図3に拡大して示されるように、印字装置30が配置され、その前段にはマーキング装置32(図2)、後部側方には印字ヘッド34が設けられる。
【0033】
このマーキング装置32は、詳細には図示していないが、周知のように、木材すなわちワークWの表面に対して加熱により線状のマーキング(焼き印)を付すために、通常は鋭角をなす上縁を有し、内部にヒータを装備した金属製のマーキングバーと、このバーをワークWすなわち、木材に押しつけるためのシリンダと、屋根勾配に合せた角度にバーを旋回させるための角度位置決めテーブルとを備えたマーキング装置である。このマーキングは、屋根部材である垂木を取付ける際に使用する基準線である。
【0034】
また、印字装置30には、切断加工後に切断装置20から搬送されてくるワークWを受ける受け台、すなわち印字テーブル36が搬送路Tに沿って配置されている。
【0035】
この印字テーブル36は、図4および5に、それぞれその載置面の上昇位置および下降位置が図示されているとおり、後述の排出テーブルとともに搬送路Tと並行な状態で上下方向にそれぞれ昇降位置を変化できるように移動装置であるシリンダ等の昇降装置36Aによって支持されている。そして、その上昇位置で、加工装置20を通過してきたワークWを載置するようになっている。
【0036】
そして、印字装置30は、図3に示すように、ワークWを載置した印字テーブル36が下降した位置において、ワークWに対して、印字データに基づく印字ヘッド34による印字が行われるように構成されている。すなわち、印字テーブル36の最下位置に対応する搬送路Tdに臨んで、印字押付プッシャ37およびこれに対向する印字基準ガイド38が配置されるとともに、印字送りモータMによって印字送りバー39が送り動作して、ワークWを基準ガイド38に沿って送りながら、印字ヘッド34による組立番号等の印字を行うようになっている。
【0037】
また、搬送路Tにおけるマーキング装置32の後段には、図5に示すように、板状のワーク後端ガイド56が傾斜するガイド部を有してほぼ垂直に設けられ、制御データに基づいて、プラー50がワークWを開放し、印字テーブル36に載置した後下降するが、ワークW後端が印字テーブル36から外れないようにガイドするように構成されている。この後端ガイド56は必須の構成ではないが、木材であるワークWの若干の変形がある場合でも、安定してワークWを移動可能なテーブル等の所定位置にガイドできるようにしたものである。
【0038】
そして、前記制御データに基づいて、前記位置決めプラー50によって搬送されるワークWの後端がこのワーク後端ガイド56を越えるタイミングで、前記位置決めプラー50がそのチャック52を開放すると、そのワークWは、その後端をガイド56によって案内されて、前端および後端を切断加工処理したワークWを印字テーブル36および後述の排出テーブル上に載置するように構成されている。
【0039】
一方、既に入力されているデータに基づいて、先行するワークWがその搬送路Tを搬送路Tdに変更することによって後続のワークW´の搬送を干渉しないことが判断されれば、後続のワークW´の搬送を開始するように構成されている。
【0040】
すなわち、図5に示す、印字テーブル36の下降位置では、そのテーブル36上の搬送路Tdは、前記上昇位置における搬送路Tに対してこれに沿って搬送される後続のワークW´の移動を干渉しない位置にその高さが変更されており、この状態、すなわちワークWが停止または搬送速度より低速で搬送している状態において、後続するワークW´がローラコンベア14によって搬送を開始しても、このワークW´は、本来の搬送路Tを搬送され、下降した搬送路Td上の先行ワークWには何ら干渉されることなく進行して、切断装置20による切断処理工程を受けることができ、その後のステップで上昇復帰している印字テーブル36および後述の排出テーブル上に載置されることになるものである。この低速で搬送している状態は、後述の排出テーブルに関連する排出チェーンコンベアについても同様の状態に該当する。
【0041】
そして、ワークWの後端が前記ワーク後端ガイド56を通り過ぎる位置まで進んだ場合には、後続のワークW´が前述と同様にローラコンベア14に引込まれるように構成されている。
【0042】
なお、ワークWの加工データによって、その先端、後端、さらには中間の加工処理の有無または処理内容にしたがう制御信号が、CADデータとして図示していない制御装置から発生されることによって、先行するワークWと後続するワークW´との処理内容が予め判明していることから、その搬送順序にしたがって、搬送路Tに対してこれを干渉しない搬送路Tdの設定を手配できるものである。
【0043】
(自動排出装置40)
そして、図3に明示されるように、前記自動排出装置40には、前述したように前記印字テーブル36と同様に、排出テーブル42が、搬送路Tに沿って配置されるとともに、制御信号に基づいて、印字テーブル36と同一高さでそれと一体的に、移動装置であるシリンダ等の昇降装置40Aによって上下方向に昇降位置を変化できるように昇降可能に支持されている。
【0044】
この排出テーブル42が、図5に示すように、下降して形成されるワークWの搬送路は、印字テーブル36のそれと一致する搬送路Tdであり、それと直交する複数本の排出チェーンコンベア44が平行に、かつ、搬送路Tdに臨んで配置される。そして、下降したテーブル36の側方には、排出プッシャ46(図3参照)が配置される。この排出プッシャ46は、制御信号によって駆動され、加工処理が終了して印字テーブル36および排出テーブル42に載置されて下降した位置にあるワークWを側面から押圧して、搬送路Tdから排出チェーンコンベア44側に排出するようになっている。排出されたワークWは、排出チェーンコンベア44によって自動的に図3において紙面と平行に、前方に排出されるように構成されている。
【0045】
(動作説明)
以上のように構成されたこの発明の実施例の一連の動作について以下に説明する。
【0046】
まず、加工されるべき羽柄材、すなわちワークWは、1本ずつ、複数本、自動投入装置10に投入される。この場合、投入されるワークWは、例えば、垂木であればそれを集中的に加工するのが効率的であるから、定尺物を投入して、必要に応じて所定同一長さに分断し、同様の切断加工を実行することが多い。すなわち、ワークWは、その長手方向をチェーンコンベア12と直交し、かつ、その先端を側面ガイド13に突き合わせて、チェーンコンベア上に投入して載置すると、チェーンコンベア12によって搬送路T方向に順次移動され、1本ずつローラコンベア14方向に送られて、ストッパ16まで搬送される。
【0047】
このワークWは、到着センサ17によって検知され、複数の引込みチャック18aが作動して、把持され、コンベアテーブル、すなわちローラコンベア14上に引込まれる。そしてワークWは、1本ずつローラコンベア14によって図中左方、すなわち切断装置20の方向に搬送される。
【0048】
そして、先ず先端切断送りローラ19が、CADデータに基づく制御信号によって上方から下降して、ワークWと接触し、回転駆動することによって、ワークWの先端を切断装置20内の所定位置まで搬送する。このとき、ワークWの先端がワーク確認センサ19Aによって検出されてから、データにより与えられた先端切断長に相当する回転を行った後、送りローラ19の送りが停止して、切断装置20内の所定位置に、ワークWの先端が位置決め搬送される。
【0049】
このクランプ24によってワークWが固定された状態で、丸鋸22が加工データに基づいて稼動し、先端について所定の加工を終了する。加工終了後、丸鋸22が待避位置まで移動した後、位置決めプラー50が、与えられた加工データにより加工装置20内のワーク先端把握位置まで位置決め送りされ、チャック52によりワークWの先端側面を把持する。この把持完了とともに、前記クランプ24が開放され、位置決めプラー50は、与えられた加工データに基づいて、ワークWを後端切断位置まで位置決め送りする。さらに、把持されたワークWは、次の加工処理位置まで搬送される。この時、制御データに基づいて、ワークWの後端が前記ワーク確認センサ19Aを通り過ぎる位置まで進んだタイミングで、後続のワークW´が、前述とワークWと同様にローラコンベア14に引込まれる。
【0050】
一方、上記位置決めプラー50の位置決め完了により、ワークWに対して、出口側の横クランプ26A、上クランプ26Bが作動し、先端加工と同様に丸鋸22が作動して、与えられた形状の後端加工を行う。この際、プラー50のチャック52は、把持を継続している。また、後端部の残り部材は、ワークWの素材長さと加工長さとの関係により、その場で端材として下方に落下する場合、落下しない場合、また残り材からさらに製品をとる場合とがあるが、いずれも基本動作は同様である。
【0051】
後端部の加工が終了して、クランプ26が開放されると、排出位置データを与えられている位置決めプラー50によって、ワークWは、昇降可能な印字テーブル36の排出位置まで搬送される。この状態で、切断装置20と印字装置30とは、搬送路Tを一致して近接して設置されている。
【0052】
ここで、前述したように、同時に後続のワークW´が切断装置20内に送り込まれ、前述と同様の動作で先端加工が行われる。
【0053】
以上のように、自動投入されたワークWは、前端の切断、必要に応じて中間部の加工、および後端の切断まで、制御データ、または加工データに基づいて同じ搬送路T、すなわちパスライン上で加工される。ついで、その後端の切断を完了したワークWは、プラーチャック52によってその前端を把持されながら搬送され、その後端が、ワーク後端ガイド56を越えるタイミングで、位置決めプラー50が停止するとともに、プラーチャック52が開放される。
【0054】
一方、排出位置決めをされたワークWは、排出テーブルとともに印字テーブル36により下降し、加工装置基準高さから印字高さまでその搬送路Tdに位置する。
【0055】
このプラーチャック52の開放に次ぐ印字テーブル36の下降と同時に、位置決めプラー50は、直ちに切断装置20に近接した待機位置、すなわち、ワークW先頭握持位置まで前進して送られ、後続ワークW´の先端加工が終了していれば、同時に加工装置20内に送り込まれてワークW´の先端を把持し、前述と同様に後退して、後端部切断位置へ位置決め送りされる。
【0056】
すなわち、先行するワークWが、その加工工程で、停止または搬送速度より低速で処理されている状態で、後続のワークW´が次の工程に通常の搬送速度で移動できる場合には、相互の搬送路の高さが相違して干渉しないので、後続のワークW´を次の工程に搬送できる。
【0057】
また、最下位置に下降された印字テーブル36上のワークWは、その側面を印字押付けプッシャ37により印字基準ガイド38まで押しつけられ、プッシャ復旧後、印字送りバー39によってその後端部を押圧されて印字送りされながら、側面に印字されると同時に排出位置まで搬送される。
【0058】
このとき、送り速度は約10m/分程度であり、送り長さは約1m程度であることが好ましい。この印字内容は、部材の検査ならびに梱包そして取り付け時に必要な部品名称(垂木や筋交い)/部品番号/取付け位置情報/製品長などである。なお、プラー50の送り速度は、100m/分であり、印字速度は、10m/分であるのが好ましい。
【0059】
この印字が完了すると、それを信号によって検知して、ワーク排出プッシャ46が作動し、ワークWを排出チェーンコンベア44側に排出する。印字終了後のワークWは、排出チェーンコンベア44によって自動排出される。
【0060】
そして、前記印字テーブル36が下降された状態では、テーブル36上の搬送路Tdは、前段のワークWの搬送路Tを干渉しない高さに変更されているので、印字動作中に、後続のワークW´の搬送、加工動作を開始することができるものである。
【0061】
排出位置まで搬送された印字後のワークWは、排出プッシャ46によって、印字テーブル36と直交する排出チェーンコンベア44上に押し出されるが、この排出プッシャ46が戻ると、印字テーブル36は、上昇して元の加工機基準高さに復帰する。
【0062】
このとき、後続のワークW´は先端および後端の加工が終了し、位置決めプラー50により先端を把握され、印字テーブル36上の加工機基準高さにおいて位置決め搬送されることが可能であり、通常の運転ではその状態となる。
【0063】
また、ワークWの中間部に他の加工を施す装置、特に前述したように垂木の取付け位置を示すマーキング装置などが必要な場合には、それを前記切断装置と印字装置との間に加工機基準高さで設置し、前記後端部加工位置までの位置決めとの間あるいは後端部加工後の排出位置の位置決めとの間に中間加工を施すことができる。
【0064】
以上説明した実施例においては、搬送路の高さについて、下降上昇の順としたが、他の実施例においては、相対的に、搬送路の高さを上昇下降の順として、逆に上昇することによって搬送路を干渉しないようにすることも可能であるが、構造の簡便性から、前述の実施例の方が有利である。
【0065】
いずれにしても、その後続のワークの搬送路の高さと、前記処理中のワークの搬送路の高さとを相対的に変化して後続のワークの搬送路を確保し、その後続のワークを次の工程に搬送できる
また、前記実施例においては、排出昇降テーブル40を下降して、その搬送路Tdを後続するワークWの搬送路Tを干渉しない位置に変更して印字装置も下降した搬送路に位置して印字するようにしたが、これに限定されることなく、相対的に移動し、ワークWの長さが短いときは、印字装置、排出装置の少なくとも一方を下降してその搬送路を後続のワークの搬送路を干渉しない位置に変更してワークを処理することにより、無駄な待機時間なく、羽柄材等のワークの加工を効率よく実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】この発明の一実施例を示す平面図
【図2】同じく正面図
【図3】同じく図1に示される印字装置、排出装置の拡大平面図
【図4】同じく図3の印字装置、排出装置の通常状態を示す拡大正面図
【図5】同じく図3の印字装置、排出装置の下降状態を示す拡大正面図
【図6】同じく図3の印字装置の拡大側面図
【図7】同じく図3の排出装置の下降状態を示す拡大側面図
【符号の説明】
【0067】
10:自動投入装置 12:チェーンコンベア 14:コンベアテーブル、ローラコンベア 16:ストッパ 17:到着センサ 18:チャック 18a:引込みチャック 19:先端切断送りローラ 19A:ワーク確認センサ 20:切断装置 22:切断用丸鋸 24:入口側切断用クランプ、 26:出口側切断用クランプ 24A:入口側横クランプ 24B:入口側上クランプ 26B:出口側横クランプ 26B:出口側上クランプ 28:ワーク先端確認センサ 30:印字装置 32:マーキング装置 34:印字ヘッド 36:印字テーブル 36A:昇降装置 37:印字押付プッシャ 38:印字基準ガイド 39:印字送りレバー M:印字送りモータ 40:自動排出装置、 40A:昇降装置 42:排出テーブル 44:排出チェーンコンベア 46:排出プッシャ 50:位置決めプラー 52:プラーチャック 54:ガイド 56:ワーク後端ガイド T:搬送路 Td:下降搬送路 W:ワーク W´:後続ワーク
【出願人】 【識別番号】392026372
【氏名又は名称】株式会社ナカジマ
【出願日】 平成19年2月9日(2007.2.9)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−194907(P2008−194907A)
【公開日】 平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願番号】 特願2007−31296(P2007−31296)