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【発明の名称】 電動工具
【発明者】 【氏名】斎藤 博幸

【氏名】高野 晋二

【要約】 【課題】加工部材に対する加工工具の位置の視認性を向上させ、小型化、省スペース化を図り、切断作業効率を向上させた電動工具の提供。

【解決手段】第2ソーカバー部30と共にソーカバー40を構成する第1ソーカバー部23にはLED75を有する照明装置70が設けられている。第2ソーカバー部30には貫通孔30a、切欠き30bが形成されており、貫通孔30aには光ファイバー77が挿通され、切欠き30bには光ファイバー77が嵌合している。光ファイバー77の一端77AはLED75に略対向配置され、光ファイバー77の他端77Bは、丸のこ刃21の他側面21B側における外周縁部に直接対向している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力源と、
該動力源により駆動されて加工部材を加工する加工工具と、
少なくとも該加工工具の周縁部の一部を覆う工具カバー部と、
光源と、
該光源から離間した位置に配置され該加工工具の周縁部の一部を照明するための発光部と、
該工具カバー部に支持接続され、該光源の光を該発光部へ伝送するための伝送手段とを備えることを特徴とする電動工具。
【請求項2】
該加工工具は切断刃からなり、
該動力源は該切断刃の一側面側に配置され、該発光部は該切断刃の他側面側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電動工具。
【請求項3】
該工具カバー部は、主として該切断刃の一側面側に位置する第1ソーカバー部と主として該切断刃の他側面側に位置する第2ソーカバー部とに少なくとも二分割可能であり、該第2ソーカバー部は該第1ソーカバー部に対して着脱可能であり、該第1ソーカバー部に該光源が配置され、該第2ソーカバー部に該発光部が配置されていることを特徴とする請求項2記載の電動工具。
【請求項4】
該発光部は第1発光部と第2発光部とを有し、
該工具カバー部は、主として該切断刃の一側面側に位置する第1ソーカバー部と主として該切断刃の他側面側に位置する第2ソーカバー部とに少なくとも二分割可能であり、該第2ソーカバー部は該第1ソーカバー部に対して着脱可能であり、該第1ソーカバー部に該光源が配置され、該第1ソーカバー部に該第1発光部が配置され、該第2ソーカバー部に該第2発光部が配置されていることを特徴とする請求項2記載の電動工具。
【請求項5】
該光源は該切断刃の一側面側に直接対向していることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の電動工具。
【請求項6】
該伝送手段は光ファイバーからなり、該光ファイバーの一端は該光源に対向配置され、該光ファイバーの他端は該発光部をなすことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の電動工具。
【請求項7】
該工具カバー部には切欠き又は貫通孔が形成され、該光ファイバーは、該切欠き又は貫通孔に嵌合することにより該工具カバー部に支持接続されていることを特徴とする請求項6記載の電動工具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は電動工具に関し、特に照明装置を備えた携帯用丸のこ等の電動工具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、木材等の加工部材を切断・加工するための切断機を携帯可能とした電動工具たる携帯用丸のこがある。携帯用丸のこは、主に丸のこ刃と駆動装置であるモータとから構成されており携帯性に優れ、故に工場内に限らず建設現場等において多用されている。
【0003】
携帯用丸のこを用いた加工部材の切断作業方法としては、図8に示されるように、加工部材103上に引かれた墨線103Aに携帯用丸のこ101の切断刃たる丸のこ刃121を合わせて切断する方法や、図9に示されるような携帯用丸のこ201に設けられたガイド259を、図示せぬ加工部材に当接させた状態で切断する方法がある。前者の場合には、丸のこ刃121の刃先を墨線103Aに合わせながら切断を行う。後者の場合には、加工部材の被切断位置に切断刃たる丸のこ刃221の刃先を合わせてから、ガイド259を調整し加工部材の側面にガイド259を当接させ、そして切断を行う。このような切断作業時には、丸のこ刃121、221の刃先の位置を視認していなければ正確な切断を行うことができず、丸のこ刃121、221の刃先の視認性を良くする必要があった。そこで、出願人は、特許文献1及び特許文献2に示されるように、照明装置を設けて丸のこ刃の刃先を照らす携帯用丸のこを開示している。
【特許文献1】特開平11−170203号公報
【特許文献2】特開2002−210703号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び特許文献2に示されている携帯用丸のこにおいては、照明装置が設けられているため、光量が足りない現場等であっても加工部材に引かれた墨線及び丸のこ刃の刃先を視認することが可能である。しかし、照明装置による照明の方向が一方向のみであるため、照明による丸のこ刃の陰影ができ、この結果墨線が見づらい場合があった。
【0005】
このため、丸のこ刃の陰影をなくすために切断方向の前方に照明装置を設ける構成が考えられるが、この場合には照明装置の方向に切削屑が飛散し照明装置を切削屑が覆ってしまい光が十分に刃先まで届かなくなる。
【0006】
また、丸のこ刃の両側面に照明装置を配設する構成が考えられる。しかしこの場合、例えば、丸のこ刃を覆うソーカバーが、切断刃の一側面側に位置する第1ソーカバー部と切断刃の他側面側に位置する第2ソーカバー部とに二分割可能であり、第2ソーカバー部は第1ソーカバー部に対して着脱可能な構成の場合には、第1ソーカバー部に対する第2ソーカバーの着脱時に、第2ソーカバーにおいて照明装置が突出して設けられているため照明装置が邪魔になり、ソーカバー着脱に支障をきたすという問題が生ずる。
【0007】
そこで、本発明は、加工部材に対する加工工具の位置の視認性を向上させ、小型化、省スペース化を図り、切断作業効率を向上させた電動工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は動力源と、該動力源により駆動されて加工部材を加工する加工工具と、少なくとも該加工工具の周縁部の一部を覆う工具カバー部と、光源と、該光源から離間した位置に配置され該加工工具の周縁部の一部を照明するための発光部と、該工具カバー部に支持接続され、該光源の光を該発光部へ伝送するための伝送手段とを備える電動工具を提供している。
【0009】
光源から離間した位置に配置され加工工具の周縁部の一部を照明するための発光部と、工具カバー部に支持接続され、光源の光を発光部へ伝送するための伝送手段とを備えるため、発光部が設けられている工具カバー部の部分に光源を設けずに済み、当該工具カバー部の部分の小型化を図ることができ、電動工具全体の小型化を図ることができる。
【0010】
ここで、該加工工具は切断刃からなり、該動力源は該切断刃の一側面側に配置され、該発光部は該切断刃の他側面側に配置されていることが好ましい。
【0011】
加工工具は切断刃からなり、動力源は切断刃の一側面側に配置され、発光部は切断刃の他側面側に配置されているため、動力源を駆動するための電源が通常設けられる切断刃の一側面側とは反対の他側面側において、発光部からの光で照明をすることができる。
【0012】
また、該工具カバー部は、主として該切断刃の一側面側に位置する第1ソーカバー部と主として該切断刃の他側面側に位置する第2ソーカバー部とに少なくとも二分割可能であり、該第2ソーカバー部は該第1ソーカバー部に対して着脱可能であり、該第1ソーカバー部に該光源が配置され、該第2ソーカバー部に該発光部が配置されていることが好ましい。
【0013】
工具カバー部は、主として切断刃の一側面側に位置する第1ソーカバー部と主として切断刃の他側面側に位置する第2ソーカバー部とに少なくとも二分割可能であり、第2ソーカバー部は第1ソーカバー部に対して着脱可能であり、第1ソーカバー部に光源が配置され、第2ソーカバー部に発光部が配置されているため、着脱可能な第2ソーカバー部に、光源や光源に電力を供給するための電線等を設けずに済み、第2ソーカバー部に対する第1ソーカバー部の着脱を容易に行うことができる。
【0014】
また、該発光部は第1発光部と第2発光部とを有し、該工具カバー部は、主として該切断刃の一側面側に位置する第1ソーカバー部と主として該切断刃の他側面側に位置する第2ソーカバー部とに少なくとも二分割可能であり、該第2ソーカバー部は該第1ソーカバー部に対して着脱可能であり、該第1ソーカバー部に該光源が配置され、該第1ソーカバー部に該第1発光部が配置され、該第2ソーカバー部に該第2発光部が配置されていることが好ましい。
【0015】
発光部は第1発光部と第2発光部とを有し、工具カバー部は、主として切断刃の一側面側に位置する第1ソーカバー部と主として切断刃の他側面側に位置する第2ソーカバー部とに少なくとも二分割可能であり、第2ソーカバー部は第1ソーカバー部に対して着脱可能であり、第1ソーカバー部に光源が配置され、第1ソーカバー部に第1発光部が配置され、第2ソーカバー部に第2発光部が配置されているため、光源を1つとした場合であっても、切断刃の略一側面側と略他側面側とにおいて発光部を有する構成とすることができる。
【0016】
また、該光源は該切断刃の一側面側に直接対向していることが好ましい。光源は切断刃の一側面側に直接対向しているため、光源の光により切断刃の一側面側を直接照明することができ、切断刃の一側面側をより明るく照明することができる。
【0017】
また、該伝送手段は光ファイバーからなり、該光ファイバーの一端は該光源に対向配置され、該光ファイバーの他端は該発光部をなすことが好ましい。
【0018】
伝送手段は光ファイバーからなり、光ファイバーの一端は光源に対向配置され、光ファイバーの他端は発光部をなすため、光源からの光を効率よく且つ容易に発光部まで伝送することができる。
【0019】
また、該工具カバー部には切欠き又は貫通孔が形成され、該光ファイバーは、該切欠き又は貫通孔に嵌合することにより該工具カバー部に支持接続されていることが好ましい。
【0020】
工具カバー部には切欠き又は貫通孔が形成され、光ファイバーは、切欠き又は貫通孔に嵌合することにより工具カバー部に支持接続されているため、光ファイバーを工具カバー部に容易且つ確実に接続固定することができる。
【発明の効果】
【0021】
以上により、本発明は、加工部材に対する加工工具の位置の視認性を向上させ、小型化、省スペース化を図り、切断作業効率を向上させた電動工具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の実施の形態による電動工具について図1乃至図7に基づき説明する。図1に示されるように電動工具は、具体的には加工部材たる石膏ボード等を切断するためのいわゆる集塵丸のこと呼ばれる携帯用丸のこ1であり、図示せぬ集塵機と接続され、当該石膏ボードを切断しながら、石膏ボードの切断により生じた切粉を集塵することができるように構成されている。携帯用丸のこ1は、ハウジング2(図3)と、丸のこ刃21と、照明装置70(図2)と、ベース50とから主に構成されている。丸のこ刃21は加工工具に相当し、ソーカバー40は加工カバー部に相当する。
【0023】
ハウジング2は、図3に示されるように、ハンドル部12が一体で設けられ動力源たるモータ11が収容されている樹脂製の収容部10と、モータ11と丸のこ刃21とを駆動連結する駆動系たる減速装置22が収容され、丸のこ刃21を回転可能に支承するアルミニウム製のギヤカバー20と、透明の樹脂製の第2ソーカバー部30とから主に構成されている。収容部10とギヤカバー20と第2ソーカバー部30とは、この順で図3の下方から上方に向かって接続されている。モータ11が駆動することによりモータ11の回転が減速装置22を介して丸のこ刃21に伝達され、丸のこ刃21が回転するように構成されている。
【0024】
図1に示されるように、ハンドル部12には、モータ11の駆動を制御するスイッチ12Aと、照明装置70のON/OFFを制御する照明スイッチ12Bとが設けられている。第2ソーカバー部30に接続されているギヤカバー20の部分、即ち、ギヤカバー20の反収容部10側の部分は、図3に示されるように、第2ソーカバー部30とともに丸のこ刃21を保護する第1ソーカバー部23をなし、第1ソーカバー部23と第2ソーカバー部30とでソーカバー40を構成する。従ってソーカバー40は、第1ソーカバー部23と第2ソーカバー部30との二分割構成になっており、ソーカバー40は工具カバー部に相当する。
【0025】
図3に示されるように、ソーカバー40は丸のこ刃21の一側面21A側たる図3の丸のこ刃21の下面と、他側面21B側たる図3の丸のこ刃21の上面とのそれぞれの略半分を覆っている。より詳細には、第1ソーカバー部23が主として一側面21A側の略半分を覆っており、第2ソーカバー部30が主として他側面21B側の略半分を覆っている。前述のように、第1ソーカバー部23はギヤカバー20の一部をなしており、ギヤカバー20はモータ11が収容された収容部10に接続されていることから、モータ11は丸のこ刃21の一側面21A側に配置されていることになる。
【0026】
第2ソーカバー部30と第1ソーカバー部23とには、互いに引掛かることにより係合可能な図示せぬ係合部が設けられており、この構成により第2ソーカバー部30は第1ソーカバー部23に対して着脱可能となっている。図5の矢印で示される方向へ、即ち、図5の左方向たる丸のこ刃21の軸方向へギヤカバー20を構成する第1ソーカバー部23から離間するようにして第2ソーカバー部30を引張ることにより、当該図示せぬ係合部の係合が外れて、第1ソーカバー部23から取外すことができる。また、第2ソーカバー部30が外された状態から先ほどと逆の方向へ第2ソーカバー部30を接近させてゆき、第1ソーカバー部23に押し付けることにより、図示せぬ係合部が係合し合い、第1ソーカバー部23に装着固定することができるように構成されている。
【0027】
なお、図7においては、あたかも第2ソーカバー部30が図7の上方へ取り外されるかのように図示されているが、この方向に取り外すのではなく、説明の便宜上第2ソーカバー部30を図7の上方へずらした状態で図示している。図1等に示されるように、丸のこ刃21の周方向におけるソーカバー40の一端側は、後述の回動支持部52と連結され第1ソーカバー部23と一体に構成された連結部25をなす。丸のこ刃21の周方向におけるソーカバー40の他端側には、後述の回動プレート56をソーカバー40に対して締結・解除可能な規制部26が設けられている。また、ソーカバー40の上部には、図示せぬ集塵機に接続可能であり丸のこ刃21による加工部材の切断により生じた切粉を図示せぬ集塵機へと排出するための排出部24が設けられている。
【0028】
また、丸のこ刃21の周方向におけるソーカバー40の他端側には、セーフティカバー27がソーカバー40の外縁に沿って円周方向に回動可能に設けられている。ソーカバー40とセーフティーカバー27との間には、図示せぬバネが介在しており、ソーカバー40に対してセーフティーカバー27を、丸のこ刃21の周方向におけるソーカバー40の一端側から他端側へ向かう方向に付勢している。よって切断作業を行っていない状態では、セーフティーカバー27は、丸のこ刃21のソーカバー40で覆えない部分を当該他端側から一端側に向かって覆っている。従ってソーカバー40の一端側と、セーフティカバー42との間には、丸のこ刃21が露出する部分があり、この露出する部分が加工部材を切断する部分となって、ソーカバー40の他端側から一端側にむけて丸のこ1は切り進んでいく。よってソーカバー40の他端側から一端側へと向かう方向、即ち図1の右方向を切断方向と定義し、ソーカバー40の一端側を切断方向前側、他端側を切断方向後側と定義する。
【0029】
図2に示されるように、第1ソーカバー部23には照明装置70が設けられている。照明装置70は、ソーカバー40の切断方向前側位置であって後述する回動支持部52近傍位置に、ねじ71によって固定されている。照明装置70は樹脂製のケース72を有している。ケース72は、図4等に示されるように、第1ソーカバー部23の側面から、即ち、第1ソーカバー部23の図4に示される上面から、第2ソーカバー部30に接続される第1ソーカバー部23の切断方向前側端に渡って設けられている。
【0030】
ケース72内には、丸のこ刃21の一側面21A側の外周縁部に対向する位置において光軸方向が互いに平行且つ丸のこ刃21の一側面21Aに平行に指向して配置された一対のLED73、74と、丸のこ刃21の一側面21A及び他側面21Bの延長位置において光軸方向が丸のこ刃21の軸方向に向けて配置されたLED75との計3つのLED73〜75が設けられている。これらのLED73〜75は、それぞれケース72内に配置された電線76と継線されており、電線76はモータ11を駆動するための図示せぬ電源に接続されている。
【0031】
なお図4においては、一対のLED73、74と丸のこ刃21の一側面21A側における外周縁部との間には、ケース72や第1ソーカバー部23が存在しているかのように図示されているが、図4に示される断面位置ではケース72や第1ソーカバー部23の断面が見えており、図4とは異なる断面位置では、図7に示されるように一対のLED73、74と丸のこ刃21の一側面21A(図2等)側における外周縁部とは直接対向している。従って、LED73、74の光で丸のこ刃21の外周縁部及びその近傍を直接照明可能である。このように、丸のこ刃21の一側面21A側における外周縁部及びその近傍を、LED73、74からの直接光で照明をすることができるため、より明るく照らすことができる。LED73〜75は光源に相当する。
【0032】
第2ソーカバー部30の切断方向前側端相当位置及びその近傍部分には、図4に示されるように、貫通孔30a、切欠き30bが形成されている。貫通孔30aには平行に配置された一対の光ファイバー77、77が挿通され、切欠き30bには当該一対の光ファイバー77、77が嵌合している。このことにより、光ファイバー77は第2ソーカバー部30に支持接続されて固定されると共に、第2ソーカバー部30の外形輪郭から突出しないように構成されている。光ファイバー77は伝送手段に相当する。
【0033】
一対の光ファイバー77、77の一端77A、77Aは、図4に示されるように、第2ソーカバー部30が第1ソーカバー部23に装着されているときに、LED75の光軸方向の先端部にそれぞれ略対向配置されており、一対の光ファイバー77、77の他端77B、77Bは、図4に示されるように、第2ソーカバー部30が第1ソーカバー部23に装着されているときに、丸のこ刃21の他側面21B側における外周縁部に直接対向している。この構成により、LED75の光は、一対の光ファイバー77、77の一端77A、77Aから光ファイバー77、77内に入り、光ファイバー77、77内において伝送され、他端77B、77Bにおいて光ファイバー77、77から光ファイバー77、77外部へと照射され、主に丸のこ刃21の他側面21B側における外周縁部及びその近傍を照明する。光ファイバー77の他端77Bは、光源たるLED75から離間した位置に配置されており発光部をなす。
【0034】
LED75の光を光ファイバー77を介して第2ソーカバー部30における発光部たる光ファイバー77の他端77Bに伝送するようにしたため、丸のこ刃21の他側面21B側において光ファイバー77の他端77Bからの光で照明をすることができ、丸のこ刃21の他端側における丸のこ刃21の視認性を高めることができる。また、発光部たる光ファイバー77の他端77Bが配置されている第2ソーカバー部30の部分の省スペース化、小型化を図ることができ、携帯用丸のこ1全体の小型化を図ることができる。また、第2ソーカバー部30には照明装置70が設けられていないため、光源及び光源に電力を供給するための電線等を第2ソーカバー部30側に設けずに済み、第2ソーカバー部30に対する第1ソーカバー部23の着脱を容易とする構成とすることができる。
【0035】
また、LED73、74の光で丸のこ刃21の一側面21A側及びその近傍を直接照明するようにしたため、丸のこ刃21一側面21A側をより明るく照明することができる。また、伝送手段として光ファイバー77を用いたため、LED75からの光を効率よく且つ容易に光ファイバー77の他端77Bまで伝送することができる。また、貫通孔30aには平行に配置された一対の光ファイバー77、77が挿通され、切欠き30bには当該一対の光ファイバー77、77が嵌合しているため、光ファイバー77を容易且つ確実に第2ソーカバー部30に接続固定することができる。
【0036】
ベース50は、図1に示されるように、ベース部材51と、回動支持部52と、第一ベベルプレート54と、第二ベベルプレート55と調節ガイドとなる回動プレート56とから主に構成され、ベース50に対してハウジング2と丸のこ刃21とを回動及び傾動可能に支持している。ベース部材51は、ベース50の主構成部材であり金属製であって略長方形の板材により構成されている。ベース部材51は長手方向が切断方向と一致するように配置され、その表面には長手方向に延びる長孔状の図示せぬ開口部が形成されている。この図示せぬ開口部に丸のこ刃21及びセーフティカバー42が入り、図1等に示されるように、ベース部材51よりも下方に丸のこ刃21とセーフティーカバー27とが突出するように、ベース部材51が構成されている。
【0037】
第一ベベルプレート54、回動支持部52は、図1及び図2に示されるように、ベース部材51において、図示せぬ開口部の切断方向前側位置に設けられている。第一ベベルプレート54は、ベース部材51上において切断方向と略直交する短手方向、即ち第一ベベルプレート54の面が図1の紙面の表側と裏側とを結ぶ方向に指向するように直立して配設されており、切断方向に延びる第一傾動軸部54Aを備えている。また第一ベベルプレート54には、第一傾動軸部54Aを中心とし、第一傾動軸部54Aの軸方向と直交する円弧状の図示せぬ長孔が形成されている。
【0038】
回動支持部52は、第一傾動軸部54Aを中心として第1ソーカバー部23と一体で傾動可能に軸支されている。回動支持部52は切断方向後側に延出する腕部を有し、その腕部には、切断方向と直交する方向を軸方向とする回動軸部52Aが設けられている。この回動軸部52Aには、ソーカバー40の切断方向前側に位置する連結部25が軸支されている。
【0039】
また回動支持部52には、第一ベベルプレート54の図示せぬ長孔を貫通し回動支持部52に形成された図示せぬネジ穴に螺合するネジ52Bが設けられている。このネジ52Bを締め込むことにより、第一ベベルプレート54に対する回動支持部52の傾動角度を任意の角度で固定することができる。
【0040】
第二ベベルプレート55、回動プレート56は、図1及び図2に示されるように、ベース部材51において図示せぬ開口部の切断方向後側位置に設けられている。第二ベベルプレート55はと第一ベベルプレート54とは、図示せぬ開口部を挟んで図1、図2の左右方向に略対称に構成されており、図示せぬ円弧状の長孔が形成されている。また第一傾動軸部54Aの軸方向延長線上には、回動プレート56を軸支する図示せぬ第二傾動軸部が設けられている。また図示せぬ長孔を貫通して図示せぬネジ部が設けられている。図示せぬネジ部により、第二ベベルプレート55に対する回動プレート56の傾動角度を任意の角度で固定することができる。
【0041】
回動プレート56は板状をした略円弧状をなしており、その側面がベース部材51の長手方向、即ち、図1の左右方向に平行をなして直立して配設されており、円弧状の長孔56aが形成されている。図1に示されるように、回動プレート56の側面上であって略円弧の外周相当位置には目盛り56Bが刻まれてあり、この目盛り56Bに対する後述のレバー28の凸部28B位置を読み取ることで、回動軸部52Aを回動軸とする丸のこ刃21及びハウジング2の回動角度が認識できるように構成されている。
【0042】
規制部26は、回動プレート56に対向する第1ソーカバー部23の部分に設けられており、図1に示されるように、レバー28を有している。レバー28の軸28Aが円弧状の長孔56aを貫通している。長孔56aを貫通しているレバー28の図1に示される手前側の一端部分には、目盛り56B上に向けて延出する凸部28Bが設けられており、目盛り56Bに対する後述のレバー28の凸部28Bの位置を読み取ることができるように構成されている。
【0043】
レバー28を緩めることにより、回動軸部52Aを回動の中心として、丸のこ刃21、収容部10、ギヤカバー20、及び第2ソーカバー部30を回動可能とすることができる。また、レバー28を締めることにより、レバー28、丸のこ刃21、収容部10、ギヤカバー20、及び第2ソーカバー部30を回動プレート56に対して回動不能に固定することができる。
【0044】
また図1に示されるように、ベース部材51の切断方向前側最先端位置であって、丸のこ刃21の一側面21A及び他側面21Bの仮想延長面と交わる位置には、切断位置を示す示唆部57が設けられており、ベース部材51の第一ベベルプレート54等が設けられている面の反対面には、加工部材に当接する当接面51Aが規定されている。
【0045】
本発明による電動工具は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態ではLED73〜75は3個設けられ、その内の1つが丸のこ刃21の他側面21B側を照明するために用いられたが、この構成に限定されない。例えばLEDを1つとして、第1ソーカバー部にも光ファイバーを設けてその他端を発光部として設け、当該1つのLEDの光を光ファイバーを介して丸のこ刃21の一側面21A側と他側面21B側との両方に伝送するようにしてもよい。この場合には、第1ソーカバー部23の発光部は第1発光部に相当し、第2ソーカバー部30の発光部は第2発光部に相当する。
【0046】
また、丸のこ刃21の一側面21A側と他側面21B側との両方を照らすようにしたが、両方としなくてもよく、例えば、第2ソーカバー部30にのみ発光部を設けて丸のこ刃21の他側面21B側のみを照らすようにしたり、第1ソーカバー部23にのみ発光部を設けて丸のこ刃21の一側面21A側のみを照らすようにしたりしてもよい。また、発光部の位置は、本実施の形態の位置に限定されず、例えば、発光部が丸のこ刃21の一側面21A及び他側面21Bの延長上に配置されて、1つの発光部により丸のこ刃21の一側面21A側及び他側面21B側を照明するようにしてもよい。
【0047】
また、本実施の形態では、電動工具はいわゆる集塵丸のこと呼ばれる携帯用丸のこ1であったが、これに限定されない。例えば、第1ソーカバー部と第2ソーカバー部とが一体に構成され集塵機が接続されない携帯用丸のこであってもよく、また、携帯用丸のこではなく、他の電動工具、例えば、いわゆるジグソーやグラインダー等であってもよい。ジグソーの場合には、長尺の板状をした切断刃が加工工具に相当し、グラインダーの場合には、円盤形状をした砥石が加工工具に相当する。
【0048】
また、第2ソーカバー部30への光ファイバー77の支持接続は、第2ソーカバー部30に形成された貫通孔30aに平行に配置された一対の光ファイバー77、77が挿通され、また、第2ソーカバー部30に形成された切欠き30bに当該一対の光ファイバー77、77が嵌合して行われたが、これに限定されず、他の接続方法が採られてもよい。
【0049】
また、伝送手段として光ファイバー77が用いられたが、光ファイバー77に限定されない。同様に、発光部は光ファイバー77の他端77Bにより構成されることに限定されず、また、光源はLED73〜75に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態による電動工具の左側面図。
【図2】本発明の実施の形態による電動工具の右側面図。
【図3】本発明の実施の形態による電動工具の要部断面図。
【図4】本発明の実施の形態による電動工具の照明装置及びその近傍部分を示す要部断面図。
【図5】本発明の実施の形態による電動工具の要部正面図。
【図6】本発明の実施の形態による電動工具の要部正面図。
【図7】本発明の実施の形態による電動工具の第2ソーカバー部を取り外した状態を示す左側面図。
【図8】従来の電動工具の斜視図。
【図9】従来の電動工具の斜視図。
【符号の説明】
【0051】
1・・・携帯用丸のこ 11・・・モータ 21・・・丸のこ刃 21A・・・一側面 21B・・・他側面 23・・・第1ソーカバー部 30・・・第2ソーカバー部 30a・・・貫通孔 30b・・・切欠き 40・・・ソーカバー 70・・・照明装置 73、74、75・・・LED 77・・・光ファイバー 77A・・・一端 77B・・・他端
【出願人】 【識別番号】000005094
【氏名又は名称】日立工機株式会社
【出願日】 平成19年4月19日(2007.4.19)
【代理人】 【識別番号】100094983
【弁理士】
【氏名又は名称】北澤 一浩

【識別番号】100095946
【弁理士】
【氏名又は名称】小泉 伸

【識別番号】100099829
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 朗子

【識別番号】100135356
【弁理士】
【氏名又は名称】若林 邦彦


【公開番号】 特開2008−265124(P2008−265124A)
【公開日】 平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願番号】 特願2007−110181(P2007−110181)