トップ :: B 処理操作 運輸 :: B27 木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステ−プル打ち機一般

【発明の名称】 平行定規装置
【発明者】 【氏名】吉田 優

【氏名】渡邉 俊介

【要約】 【課題】平行な辺を持つ、一定幅の板材を得ることが容易な平行定規装置を提供する。また、定規面の平行移動量の精密調整を、目視により容易に行えるようにする。また、一度固定された位置を基点としてプラス方向へもマイナス方向へもどちらへも希望する寸法だけ精密調整できるようにする。

【解決手段】本体に設けられている摺動部に沿って移動可能な移動体を有し、移動体は、上記摺動部と接触する摺動相手部を有し、かつ、摺動相手部以外の箇所に設定された定規面が、移動体の移動とともに平行移動するように構成された平行定規装置について、本体11の長手方向に対して交叉方向に傾斜摺動部12を設定し、上記傾斜摺動部に沿って摺動する移動体15の摺動相手部16に対して交叉方向に、移動体の定規面17の方向を設定し、移動体の移動とともに移動体の定規面が本体に対して遠のき又は近付くように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体に設けられている摺動部に沿って移動可能な移動体を有し、移動体は、上記摺動部を摺動する摺動相手部を有し、かつ、摺動相手部以外の箇所の移動体側に設定された定規面が、移動体の移動とともに平行移動するように構成された平行定規装置であって、
本体の長手方向に対して交叉方向に傾斜摺動部を設定し、上記傾斜摺動部に沿って摺動する移動体の摺動相手部に対して交叉方向に移動体の定規面の方向を設定し、移動体の移動とともに移動体の定規面が本体に対して遠のき又は近付くように構成されたことを特徴とする平行定規装置。
【請求項2】
本体の傾斜摺動部を、本体の長手方向に沿った前後2箇所またはそれ以上併設するとともに、各傾斜摺動部と接触する移動体の摺動相手部を傾斜摺動部と同数個以上設け、移動体を少なくとも前後2箇所で支持するようにした請求項1記載の平行定規装置。
【請求項3】
傾斜摺動部と摺動相手部の少なくともどちらか一方は、移動体の移動方向に対して交叉方向に設定された斜面からなる請求項1記載の平行定規装置。
【請求項4】
本体に設けられている摺動部に沿って移動可能な移動体を有し、移動体は、上記摺動部を摺動する摺動相手部を有し、かつ、摺動相手部以外の箇所の移動体側に設定された定規面が、移動体の移動とともに平行移動するように構成された平行定規装置であって、
本体が長尺に形成され、その本体に設けられている摺動部に沿って移動可能であり、かつ本体と同程度に長尺に形成された移動体を有しており、摺動部は、移動体の移動方向に対して交叉方向のチャネル部を設けた傾斜摺動部として構成され、移動体は、上記チャネル部に嵌合して移動可能にした摺動コマを摺動相手部として有しており、それによって移動体側の定規面が移動体側の移動とともに本体に対して遠のき又は近付くように構成されていることを特徴とする平行定規装置。
【請求項5】
移動体の移動方向に対して交叉方向に設定した傾斜摺動部又は摺動相手部の傾斜は、本体の長手方向の距離Aに対するよりも、本体の長手方向から離れる直交方向の距離Bを小さく設定した傾斜度を有し、その距離の比B/Aに比例した割合で、本体に対して移動体が遠のき又は離れるように構成された請求項1又は4記載の平行定規装置。
【請求項6】
本体の長手方向へ相対的に移動可能なワーク固定部材を本体に設け、ワークの両側を締め付けるクランプ部を、ワーク固定部材の下面に設けた構成を有する請求項4記載の平行定規装置。
【請求項7】
本体又は移動体の一方には、移動体の移動方向と平行に、平行方向及び直交方向の移動距離を把握するための目盛りが設けてあり、本体又は移動体の他の一方には、上記目盛り上の位置を指し示す指示子が設けてある請求項4記載の平行定規装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、本体に設けられている摺動部に沿って移動可能な移動体を有し、その移動体が上記摺動部と接触する摺動相手部を有し、かつ、摺動相手部以外の箇所に設定された定規面を有しており、移動体の移動とともに上記定規面が平行移動する平行定規装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば木製板材を切断するときに、フェンスなどと通称する一種の定規を使用して、丸鋸盤をガイドすることが行われる。その際、定規を如何に位置決めし、かつ固定するかによって、切断の正確性が左右されるので、特に平行な辺を持つ一定幅の板材を得るためには重要な事項である。この作業を補助するために考案された器具は各種あり、例えば特開平11−239913号の場合、基板の下面に、基板片側に突出状に定規板を取着け、定規板上に載せた丸鋸の定盤を基板の当て面に当接させ、定規板の外縁を回転刃の側面に接近させて使用基準幅を設定する。しかしこのような構造では、丸鋸を平行移動させることができないので、ただ一度の切断の役に立つに過ぎない。
【0003】
これに対し、特開2006−297882号は、基台に取り付けた取っ手に引き金を取り付け、その引き金を引くことで可動尺をせり出させて、切断したい罫書き線に合わせ、その後引き金を引くのをやめることにより、可動尺を基台に沿った位置に戻し、その状態で可動尺に沿わせて携帯用電動のこぎりを動かすという構成を有している。しかし、この構成でも、携帯用電動のこぎりにより、正確に罫書き線に沿った切断が可能であるけれども、可動尺はリンクアームの回転によりせり出すため、せり出した状態では強度や精度が不足し、ガイドとして使用することは困難である。また、可動尺を任意のせり出し位置で固定することもできないため、平行な辺を持つ一定幅の板材を得るためには余り役立つものではない。
【0004】
【特許文献1】特開平11−239913号
【特許文献2】特開2006−297882号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前記の点に着目してなされたものであり、その課題は、平行な辺を持つ一定幅の板材を切断して得たり、或いはワークに平行な線を引いたりすることが容易に可能な平行定規装置を提供することである。また、本発明の他の課題は、定規面の平行移動量の精密調整を、目視により容易に行えるようにすることである。また、本発明の他の課題は、一度固定された位置を基点としてプラス方向へもマイナス方向へもどちらへも希望する寸法だけ精密調整できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するため、本発明は、本体に設けられている摺動部に沿って移動可能な移動体を有し、移動体は、上記摺動部を摺動する摺動相手部を有し、かつ、摺動相手部以外の箇所の移動体側に設定された定規面が、移動体の移動とともに平行移動するように構成された平行定規装置として、本体の長手方向に対して交叉方向に傾斜した傾斜摺動部を設定し、上記傾斜摺動部に沿って摺動する移動体の摺動相手部に対して交叉方向に移動体の定規面の方向を設定し、移動体の移動とともに移動体の定規面が本体に対して遠のき又は近付くように構成するという手段を講じたものである(請求項1記載の発明)。
【0007】
上記の本体を含む平行定規装置は、定規という性質上から、また、定規面の平行移動量に対して調整量を相対的に大きく取れるということから、できる限り幅の狭い形態であることが望まれる。なお、移動体の移動とともに定規面が平行移動するという構成を持つ平行定規は公知である。即ち、本発明においても、定規面の平行移動の構成については、公知の例と共通する要素を備えている。
【0008】
本発明に係る平行定規装置では、本体の長手方向に対して交叉方向に傾斜した傾斜摺動部を設定し、上記傾斜摺動部に沿って摺動する移動体の摺動相手部に対して交叉方向に移動体の定規面の方向を設定する。本体の長手方向に対して交叉方向に本体の傾斜摺動部を設定することは、移動体の傾斜摺動部に沿った移動を、本体の長手方向に対して平行方向の成分量と、直角方向の成分量に分けることになり、その結果、平行方向の部分は、本体に対して遠のき又は近付くようになる。この平行方向の部分は、本発明における定規面となる。
【0009】
直角方向の部分も本体に対して遠のき又は近付く、と言えない訳ではない。また、本体の長手方向に対して平行方向と、直角方向に限らず、それ以外の方向でも本体に対して遠のき又は近付く、と言える訳である。しかし、本発明の属する定規という性質上、本体の長手方向に対して平行方向の部分が、切断や、線引き、マーキングなどに最も有用であるので、本体の長手方向に対して平行方向の部分に定規面を設定することが、特に意義を持つと考えても良い。以上の点は、主として、後述する例1に示されている。
【0010】
本体の傾斜摺動部を、本体の長手方向に沿った前後2箇所またはそれ以上併設するとともに、各傾斜摺動部に沿って摺動する移動体の摺動相手部を、傾斜摺動部と同数個またはそれ以上設け、移動体を少なくとも前後2箇所で支持することは、傾斜摺動部、摺動相手部の長さを短くしても支持が安定し、有用である(請求項2記載の発明)。このために、移動体を前後2箇所で支持することで十分に目的を達するが、必要によりそれ以上設けることを妨げるものではない。この点以降の具体的構成は、例2によって説明される。
【0011】
本発明では、傾斜摺動部と摺動相手部の少なくともどちらか一方は、移動体の移動方向に対して交叉方向に設定された斜面からなるものとすることができる(請求項3記載の発明)。このことは、傾斜摺動部、摺動相手部が、共に、斜面でなくても良い、という意味を含んでいる。例えば、傾斜摺動部、摺動相手部の一方を斜面で構成し、他の一方を斜面に沿って配置した任意の部材であっても良いということである。また、斜面という場合、直角三角形の斜辺のようなものに限らず、斜めに配置された、摺動可能な凹溝や凸状から成る構造を有する部材を含む。
【0012】
本発明において、本体に設けられている摺動部に沿って移動可能な移動体を有し、移動体が、上記摺動部と接触する摺動相手部を有し、かつ、摺動相手部以外の箇所に設定された定規面が、移動体の移動とともに平行移動するように構成された平行定規装置の具体的構成を持つ形態としては、例えば本体が長尺に形成され、その本体に設けられている摺動部に沿って移動可能であり、かつ本体と同程度に長尺に形成された移動体を有しており、摺動部は、移動体の移動方向に対して交叉方向にチャネル部を設けた傾斜摺動部として構成され、移動体は、上記チャネル部に嵌合して移動可能にした摺動コマを摺動相手部として有しており、それによって移動体の定規面が移動体の移動とともに本体に対して遠のき又は近付くように構成されているものとすることができる(請求項4記載の発明)。
【0013】
移動体の移動方向に対して交叉方向に設定した傾斜摺動部又は摺動相手部の傾斜は、本体の長手方向の距離Aに対するよりも、本体の長手方向から直交方向へ離れる距離Bを小さく設定した傾斜度を有し、その距離の比B/Aに比例した割合で、本体に対して移動体が遠のき又は離れるように構成することができる(請求項5記載の発明)。これは分母Aが大きい程、平行移動量が小さくなり、従って、精密な調整が可能になることを示している。例えば、移動体の移動方向の距離Aを10とし、本体から離れる方向の距離Bを1とすれば、定規面の平行移動量を10倍の精度で精密調整できることになり、本体から離れる方向の距離Bを2とすれば、5倍の精度で精密調整できることになる。
【0014】
また、本体の長手方向へ相対的に移動可能なワーク固定部材を本体に設けることができる(請求項6記載の発明)。このようにワーク固定部材を設け、かつ前記の指示子を併用することにより、ある点を基点としてプラス方向へもマイナス方向へも精密調整可能になり、また、平行移動によって一方へずれ勝ちになる、本体の位置を移動体の定規面の範囲に修正可能として、作業をし易くすることができる。さらに、移動体の定規面をガイド面としてワークに対する切断、線引き、マーキングを含む加工を補助するために固定するワーク固定部材を備えたものとすることができる。そのワーク固定部材には、固定手段としてクランプ部を設けることができるが、ワークを本装置に固定するという目的のためだけであるならば、クランプ部は、本体に直接設けても良い。
【0015】
本体又は移動体の一方に、本体の長手方向に対して平行方向及び直交方向の移動距離を把握するための目盛りを設けるとともに、本体又は移動体の他の一方に、上記目盛り上の位置を指し示す指示子を設けることができ、これと、前記斜面における距離の比B/Aとから、どれだけの平行移動量であるかを知ることが可能になる(請求項7記載の発明)。即ち、指示子が目盛り上で100ミリメートル移動し、上記の比B/Aが1/10である場合の平行移動量は10ミリメートルであるので、精度は10倍ということになる。
できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は以上のように構成されかつ作用するものであるから、ワークを加工して平行な辺を持つ一定幅の板材を得たり、平行な線を引いたりすることが容易に可能な平行定規装置を提供することができる。また、本発明によれば、定規面の平行移動量の精密調整を、目視により容易に行えるようにすることができる。さらに、本発明によれば、一度固定された位置を基点としてプラス方向へもマイナス方向へもどちらへも希望する寸法だけ精密調整できるようにするという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下図示の実施形態を参照しつつ本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明に係る平行定規装置10の必要最小限の構成を有する例1を示すものであり、11は幅の狭い形態を有する本体で、本体11の長手方向Lに対して交叉方向に設定した傾斜摺動部12を有している。15は移動体で、傾斜摺動部12に沿って摺動する摺動相手部16を有し、かつ、摺動相手部以外の箇所にて長手方向Lと平行に設定された定規面17を有している。定規面17の方向は、上記傾斜摺動部12に沿って摺動する移動体の摺動相手部に対して交叉方向に設定されている。
【0018】
例1の傾斜摺動部12は、長手方向の距離Aと長手方向から直交方向へ離れる距離Bとの比、B/A=1/5の勾配の傾斜を有し、移動体15の移動方向に対して交叉方向に設定された斜面からなるので、1/1の傾斜のものに比較して5倍の精度を得ることができる。図示の傾斜摺動部12は凹溝13の形態を有するもので、その凹溝13に、凸条18から成り斜面を有する摺動相手部16が係合し、相互に摺動する。従って例1は、傾斜摺動部12と摺動相手部16の両方共が、移動体15の移動方向に対して交叉方向に設定された斜面から成る例である。
【0019】
例1のものにおいて、移動体15を、本体11の傾斜摺動部12に沿って矢印14の方向へ摺動させると、移動体15は、本体の長手方向に対して平行方向の成分量(矢印19L)と、直交方向の成分量(矢印19V)に応じた量だけ、直交方向へ移動することになる。図示の例1では、長手方向と直交方向の距離の比B/Aは1/5であるから、本体の長手方向即ち平行方向の成分量の1/5だけ、その定規面17が本体11に対して直交方向へ遠のき又は近付くので、平行な線引きや、マーキングなどの作業を5倍の精度で実施することができる。なお、例1の装置10においても、移動体15を本体11に対して押さえ付けたり、或いは公知のクランプ手段などにより固定したりすることにより、切断作業にも適用可能である。
【0020】
図2は、本発明に係る平行定規装置20として理想的な構成を有する例2を示すものであり、例1と同様に、幅の狭い形態を有し、かつ長尺に形成された本体21、本体21の長手方向Lに対して交叉方向に設定され、かつ本体と同程度に長尺に形成されている傾斜摺動部22、移動体25及び傾斜摺動部22に沿って摺動する摺動相手部26を有している。例2の傾斜摺動部22は、長手方向と直交方向の距離の比として、B/A=1/10の勾配の傾斜を有し、従って10倍の精度での精密調整が可能になる。
【0021】
例2の傾斜摺動部22は、移動体の移動方向に対して交叉方向のチャネル部23を有する型材から成り、本体21の長手方向Lに沿った2箇所に併設されている。例2のチャネル部23はほぼC字型の横断面形状を有する凹溝から成り、摺動相手部26は、チャネル部23に、抜け出ないように嵌合して移動可能にした摺動コマの形態を有している。摺動コマは、移動体25の上面に開けられた小孔28から差し込まれる固定子29によって、夫々締め緩められる。29aはその雄ねじ、29bは雌ねじを示す。従って、摺動相手部26は、本体21と移動体25とを結合する手段を兼ねている。
【0022】
この移動体25の長手方向Lの外側の側辺部分に定規面27が設けられている。定規面27の方向は、上記傾斜摺動部22の方向に対しても交叉方向、結局、本体21の長手方向と平行な方向になる。そして、例2のものでは、本体21の長手方向へ相対的に移動可能、かつ本体21と同様に長尺に形成されているワーク固定部材31を本体21の長手方向の他側辺部分に取り付けている。ワーク固定部材31を、本体21の長手方向に沿って相対的に移動可能に設ける手段として、本体21の他側辺部分に沿う側縁32に固定子35を差し込む小孔33を設け、固定子35の雄ねじ34aが螺合する雌ねじ34bを有するスライダー36を、ワーク固定部材31の内側のスライド溝30にスライド可能に係合させている。
【0023】
さらに、ある点を基点としてプラス方向へもマイナス方向へも精密調整可能にするために、本体21の長手方向に平行移動距離計測用の目盛り37を設け、移動体25の方には上記目盛り上の位置を指し示す指示子38を設けている。指示子38を移動可能に取り付けるために、移動体25の上記目盛り方向に長孔39を形成し、長孔39から移動体25側のねじ孔にねじ込む止めねじ40により、指示子38は長孔39の範囲にて位置の微調整が可能なように固定される。
【0024】
また、移動体25の定規面27をガイド面として、ワークWに対する切断、線引き、マーキングを含む加工をするために、固定手段としてのクランプ部41が組み合わされる。クランプ部41は、ワーク固定部材31の下面の本体長手方向に縦通させた軸材42と、軸材42に沿って移動及び停止可能に設けた可動部材43と、軸材端部に取り付けた固定部材44及び固定部材44に対して可動クランプ方向へ押し込むカム部45aを有するカムレバー45とから成る。クランプ部41は、可動部材43と固定部材44によりワークWを挟み、最後にカムレバー45を操作してワークWを締め付ける操作により固定するもので、上記と逆の操作により可動部材ワークWを外すことができる。
【0025】
このように構成された例2の平行定規装置20では、固定子29、35を緩めると、移動体25及びワーク固定部材31に対して本体21を夫々移動可能な状態になり、固定子29、35を締め付けると、移動体25及びワーク固定部材31に対して本体21を夫々固定することができる。移動体25が本体21に密接した状態では、摺動相手部26は傾斜摺動部22の最も端(図2では右端)にあり、このとき指示子38が目盛り37の零点にあるように調整し、固定子29、35を締め付ける。或いは指示子38の指示位置を記憶又は記録しておく。
【0026】
クランプ部41にワークWを挟んで固定し、必要な位置にマークを着け、次いで固定子29を緩めて、移動体25を必要な距離だけ長手方向へ移動し、再びそこにマークを付けることにより、ワーク上に平行な2個のマークが描かれることになる。上記のマーキングの代わりに、丸鋸盤などを用いて切断作業を行なえば、上記の幅に板材を切り出すことができる。それらの作業の際には、安全のためにも固定位置では固定子29、35を締め付けて所定の作業を行い、必要時にのみ固定子29、35を緩めるものとする。なお、丸鋸等を本発明に係る装置に設置する際には、定規面の側をガイドとして使用することができる。
【0027】
本発明に係る装置の使用方法において、ワークにマーキングする際、ワークが大きいために、定規面27の範囲から外れてしまうようなときがあるが、そのようなときには次のように対処することができる。例2のものを使用する場合、まず、固定子29、35を締め付けた状態において、クランプ部41を操作して平行定規装置20にワークWを取り付ける(図8A)。ここで指示子38の位置を確認し、必要に応じて指示位置を記録し、定規面27に沿ってワークWにマークを付けておく。その後、固定子29を緩め、本体21に対して移動体側を必要距離移動させるとともに(図8B)、指示子38の位置により必要距離だけ移動したことを確認して固定子29を締め付ける。しかし、図8BではワークWの右端Dが定規面27の範囲から逸脱しているので、固定子35を緩め、本体21と移動体25の位置関係を保って、ワーク固定部材31に対して本体21を平行移動させることにより(図8C)、定規面27の範囲内においてワークWの全幅にマークを付けることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係る平行定規装置の例1を示す要部平面図。
【図2】同様に本発明に係る平行定規装置の例2を分解して示す斜視図。
【図3】同じく例2の装置の斜視図。
【図4】図3のIV−IV線断面図。
【図5】図3のV−V線断面図。
【図6】同じく例2の装置の正面図。
【図7】同じく例2の装置の下面図。
【図8】例2の装置の使用方法の1例を示すもので、Aはワーク取り付け時、Bは移動体を必要距離移動させた時、Cはワーク固定部材に対して本体を平行移動させた時の各説明図。
【符号の説明】
【0029】
10、20 平行定規装置
11、21 本体
12、22 傾斜摺動部
13 凹溝
14 矢印
15、25 移動体
16、26 摺動相手部
17、27 定規面
18 凸条
19P、19V 矢印
23 凹溝としてのチャネル部
28、33 小孔
29、35 固定子
30 スライド溝
31 ワーク固定部材
32 外側縁
36 スライダー
37 目盛り
38 指示子
39 長孔
40 止めねじ
41 クランプ部
42 軸材
43 可動部材
44 固定部材
45 カムレバー
D 定規面から逸脱したワークの右端
L 本体の長手方向
W ワーク
【出願人】 【識別番号】501430940
【氏名又は名称】株式会社オフ・コーポレイション
【出願日】 平成18年12月26日(2006.12.26)
【代理人】 【識別番号】100072039
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 洵

【識別番号】100123722
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 幹


【公開番号】 特開2008−155584(P2008−155584A)
【公開日】 平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願番号】 特願2006−349955(P2006−349955)