トップ :: B 処理操作 運輸 :: B27 木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステ−プル打ち機一般

【発明の名称】 切断用定規
【発明者】 【氏名】中島 充宣

【要約】 【課題】角度確知板に対して選択的に設けられる複数のガイド用基板をがたつきなどがなく正確に取り付けできるようにする。

【解決手段】ガイド板1と角度確知板2とを枢着している。ガイド板1は角度確知板2に回動自在に連設したガイド用基板14と、該ガイド用基板14に対して着脱自在に設けられると共にガイド縁1Aを設けた第1のガイド板本体15とを備える。ガイド用基板14に嵌合突起16を長手方向、すなわちガイド縁1Aに沿って設ける。第1のガイド板本体15に、嵌合突起16に嵌合可能な嵌合受け部21を長手方向に沿って設ける。長さE,F,Gの異なる第1のガイド板本体15、第2のガイド板本体19、第3のガイド板本体20を交換して取り付けることにより、各種長さの切断長さに対応することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被切断物の端面に沿って係止される角度確知体と、前記被切断物の上面に載置され側縁を切断用のガイド縁に設定すると共に前記角度確知体と所定角度を有して交差するガイド板とを備えた切断用定規において、前記ガイド板は前記角度確知体に設けられたガイド用基板と、該ガイド用基板に対して着脱自在に設けられると共に前記ガイド縁を設けたガイド板本体とを備え、前記ガイド用基板及び前記ガイド板本体の一方に嵌合突起を長手方向に沿って設けると共に、他方に前記嵌合突起に嵌合可能な嵌合受け部を長手方向に沿って設け、かつ前記嵌合突起と前記嵌合受け部との間に上下方向を規制する規制手段を設けたたことを特徴とする切断用定規。
【請求項2】
前記嵌合突起は棒状であり、前記嵌合受け部は溝状であることを特徴とする請求項1記載の切断用定規。
【請求項3】
前記嵌合突起及び前記嵌合受け部の少なくとも一方が低摩擦材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の切断用定規。
【請求項4】
前記低摩擦材料がプラスチックによって形成されていることを特徴とする請求項3記載の切断用定規。
【請求項5】
前記ガイド用基板と前記ガイド板本体との間に固定手段を介在することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の切断用定規。
【請求項6】
前記ガイド板本体の上面に前記ガイド縁に沿ってガイド部が溝又は突起によって形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の切断用定規。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、木板や木柱等の被切断物を電動丸鋸等によって切断する際に使用する切断用定規に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から木材を所謂電動丸鋸を使用して所定形状に切断する際に使用する切断用定規として、ガイド板の一端部寄りに角度確知板(本件発明の角度確知体に相当)を枢着すると共に、ガイド板と角度確知板とを適宜な角度確知機構を介して連設し、ガイド板の外側縁をガイド縁に設定してガイド板と角度確知板との角度を読み取ることができる目盛を設けたものが知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
ところで、電動丸鋸による被切断物における被切断長さは、短い場合から長い場合まで様々であり、そして被切断長さは短い場合には外側縁が短いガイド板を、被切断長さは長い場合には外側縁が長いガイド板を選択的に設けるものが提案されている(例えば特許文献2)。
【0004】
これは、切断ガイド板(前記ガイド板に相当)は、角度報知板(前記角度確知体に相当)に対し着脱分離自在に連結し得るように構成して少なくとも長さの異なる複数種の切断ガイド板を選択連結し得るように構成したものであって、切断ガイド板と角度報知板との連結構造は、角度報知板に設けた略U状の被嵌部を切断ガイド板の長手方向の外側縁に被嵌連結する構造とし、被嵌部は、角度報知板を構成する板材から一体に切り出し形成した切り出し片を略U状に屈曲形成することで構成すると共に、間隔を置いて前記角度報知板の複数箇所に設けたものである。
【0005】
さらに、定規の長さをスライド式に伸縮させ、長い切断箇所でも対応できる様にし、なおかつ、スライド部の構造を、定規がしっかり安定するようにすることができるものとして、定規の長さをスライド式で調整できるようにし、そのスライド部の構造はスライドする側の定規上部と、固定されている側の定規下部の形をともに全長にわたって三角形にし、定規下部の三角形に定規上部の三角形が上方より組み合わされている構造とし、さらに定規上部と定規下部を任意の位置で固定できるようにネジ式のスライド止具が設けられているものも知られている(例えば特許文献3)。
【特許文献1】特許第2660667号公報
【特許文献2】特開2006−88358号公報
【特許文献3】特開2005−254783号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献2のような従来技術においては、被嵌部は、角度報知板を構成する板材から一体に切り出し形成した切り出し片を略U状に屈曲形成することで構成すると共に、間隔を置いて前記角度報知板の複数箇所に設けたものであり、被嵌部は断続的に設けられることとなり、この結果切断ガイド板は、角度報知板に対して連続的に固定されないことに起因して長年使用したような場合には、両者間がぐらつくなどして切断ガイド板を角度報知板に正確な角度で取り付けできにくいというおそれがある。
【0007】
この点、前記特許文献3のような従来技術においては、連続して設けられる定規下部の三角形に同じく連続して設けられる定規上部の三角形が上方より嵌合するように組み合わされているので、両者間のぐらつきを低減することができる。しかしながら、定規下部及び定規上部との両端間で三角形に形成されているので、長手方向の全域においては上下方向の規制がなく、定規下部に対して定規上部が正確に嵌合できなくなるおそれがある。特に、この種の切断用定規は工場や建設現場などで作業することが比較的多く、木材の切れ端や工具が定規にぶつかったりする可能性があり、この結果正確に嵌合できなくなるという問題がある。
【0008】
解決しようとする問題点は、被切断物の端面に沿って係止される角度確知体と、前記被切断物の上面に載置され側縁を切断用のガイド縁に設定すると共に前記角度確知体と所定角度を有して交差するガイド板とを備えた切断用定規において、角度確知体に設けたガイド板本体に対して選択的に設けられる複数のガイド板を正確に取り付けできるようにする点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、被切断物の端面に沿って係止される角度確知体と、前記被切断物の上面に載置され側縁を切断用のガイド縁に設定すると共に前記角度確知体と所定角度を有して交差するガイド板とを備えた切断用定規において、前記ガイド板は前記角度確知体に設けられたガイド用基板と、該ガイド用基板に対して着脱自在に設けられると共に前記ガイド縁を設けたガイド板本体とを備え、前記ガイド用基板及び前記ガイド板本体の一方に嵌合突起を長手方向に沿って設けると共に、他方に前記嵌合突起に嵌合可能な嵌合受け部を長手方向に沿って設け、かつ前記嵌合突起と前記嵌合受け部との間に上下方向を規制する規制手段を設けたことを特徴とする切断用定規である。
【0010】
請求項2の発明は、前記嵌合突起は棒状であり、前記嵌合受け部は溝状であることを特徴とする請求項1記載の切断用定規である。
【0011】
請求項3の発明は、前記嵌合突起及び前記嵌合受け部の少なくとも一方が低摩擦材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の切断用定規である。
【0012】
請求項4の発明は、前記低摩擦材料がプラスチックによって形成されていることを特徴とする請求項3記載の切断用定規である。
【0013】
請求項5の発明は、前記ガイド用基板と前記ガイド板本体との間に固定手段を介在することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の切断用定規である。
【0014】
請求項6の発明は、前記ガイド板本体の上面に前記ガイド縁に沿ってガイド部が溝又は突起によって形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の切断用定規である。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、嵌合突起に対して嵌合受け部は連続的に相互位置が規定されるので、ガイド用基板に対して交換可能なガイド板本体がぐらつくようなことはなく、常時ガイド板本体と角度確知板との間の角度を正確に設定することができ、さらに規制手段によって前記嵌合突起と前記嵌合受け部との間を長手方向に沿って上下方向に規制することで、ガイド用基板に対してガイド板本体を正確に取り付けすることができる。
【0016】
請求項2の発明によれば、嵌合突起と嵌合受け部とによって両者間の隙間を可及的に小さくでき、交換可能な両者間のがたつきをなくしていっそう正確に取り付けることができる。
【0017】
請求項3の発明によれば、嵌合突起と嵌合受け部との摺動の際の摩擦を小さくできるので、両者がきつい嵌合状態であっても比較的弱い力で取り付け、取り外しを行うことができる。
【0018】
請求項4の発明によれば、低摩擦材料がプラスチックなので成形金型などを利用して正確に製造することができる。
【0019】
請求項5の発明によれば、解除可能な固定手段により、ガイド板本体に交換してもそれぞれの状態でガイド用基板に確実に固定することができる。
【0020】
請求項6の発明によれば、ガイド縁ではなく、該ガイド縁と平行な上面に設けられたガイド部によっても所定の角度をあらわすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【実施例1】
【0022】
本発明の実施例1を図1〜図5を参照して説明する。ガイド板1と、後述する被切断物の端面に沿って当接される角度確知体である角度確知板2とを適宜な角度確知機構3を介して枢着し、ガイド板1の外側縁をガイド縁1Aに設定している。ガイド縁1Aを外側縁に形成したガイド板1の内側縁の長側の一端部側に分度板3Aを一体又は一体的に設ける。この分度板3Aの中心に中心軸3Bを介して角度確知板2を回動自在に枢着する。この分度板3Aには半円状の長窓4,5が2つ形成され、角度確知板2に突設した軸6が外側の長窓5から突出し、この軸6に雌ネジ部材である蝶ネジ7が螺着されている。この軸6に蝶ネジ7をネジ止めすることによりガイド板1と角度確知板2との角度固定手段が形成される。内側の長窓4の内側縁にはガイド板1に対する角度確知板2の角度を示す角度目盛8が表示され、また、該長窓4の外側縁にはガイド板1に対する角度確知板2の角度(勾配)を示す寸勾配目盛9が表示されている。そして、分度板3Aの上面に一体に突設して長窓4に臨む角度表示部10が設けられており、この角度表示部10が指し示す角度目盛8の角度或いは勾配目盛9の勾配となるように、分度板3Aに対してガイド板1が傾斜するようになっている。このように角度確知機構3は、内側の長窓4、長窓4に沿って設けられる角度目盛8並びに勾配目盛9及び長窓4に臨む角度表示部10などにより形成される。
【0023】
前記角度確知板2の内側縁の中央には突片11が横向きに突設している。また、角度確知板2の内側縁には該角度確知板2の裏側に下方へ突出する第1のガイド片12が長手方向に沿って断続的或いは連続的に設けられ、また、角度確知板2の表面には第2のガイド片13が上向きに設けられる。
【0024】
さらに、前記ガイド板1は、ガイド用基板14とこのガイド用基板14に着脱自在に設けられると共に外側縁に前記ガイド縁1Aを形成した第1のガイド板本体15を備える。そして、ガイド用基板14の上面14Aと第1のガイド板本体15の下面15Bとが対面するようになっている。尚、この対面状態は面一状態に面接触してもしなくともいずれでもよい。
【0025】
ガイド用基板14は鋼等金属製であって分度板3Aを一体又は一体的に設けた平面が細長形状であり、その平らな上面14Aに棒状の嵌合突起16を設けている。この嵌合突起16はガイド用基板14の幅Aの中央に配置されると共に、ガイド用基板14の長手方向に沿って設けられている。この嵌合突起16は上面14Aにおいて長手方向の全長に設けられるものではなく、長手方向に沿って複数のものが間隔を介して設けられている。実施例では上面14Aの長手方向の両側に、一対の嵌合突起16が間隔を介して固定されている。尚、この固定は実施例では鋲17を介して固定されている。
【0026】
嵌合突起16の断面形状は、その下部側の幅である下部幅Bよりも上方に配置される上部側の幅である上部幅Cが例えば段部16Aを介して大きくなるように略T字形状に形成されている(B<C<A)。この段部16Aは嵌合突起16の左右両側に設けられ、該嵌合突起16においてその長手方向の全長に形成されている。
【0027】
そして、嵌合突起16は、ガイド用基板14の素材、例えば鋼よりも摩擦係数が低い低摩擦材料によって形成されている。この低摩擦材料としては、ポリオキシメチレン(POM),ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE),ポリメチルメタクリレート(PMMA)もしくはポリ塩化ビニール(PVC)などの低摩擦材質をその表面に設けることによって形成される。
【0028】
第1〜3のガイド板本体15,19,20は、幅Dが同じで長手方向長さE,F,Gの異なる複数種類のものを選択的にガイド用基板14に取り付けるものであって、実施例では3本の場合を示している。3本のうちの第1のガイド板本体15は、ガイド用基板14の幅Aと長さHにおいて同一のものである。他の第2のガイド板本体19と第3のガイド板本体20は幅Aと同一であっても、長さF,Gはガイド用基板14の長さHよりも大きいものである。尚、前記幅と同一とはほぼ同一も含み、また、前記同一長さはほぼ同一長さを含むものである。そして、第1のガイド板本体15はアルミニウム等金属製の板状であって、その下面15B及び上面15Aは平行となって例えば平坦に形成されており、さらに下面15Bには嵌合突起16が摺動可能に嵌合可能な嵌合受け部21が設けられている。嵌合受け部21は嵌合突起16と対向するように例えば幅の中央部に配置されて長手方向に一直線状に形成されており、その長手方向の両端21Aは、第1のガイド板本体15の長手方向の端面において開口して溝状に設けられている。そして、嵌合受け部21の断面形状は下面15B側の下部側の幅である下部幅Iよりも上方である上部側の幅である上部幅Jが例えば段部21Bにより略T字形状に形成されている。この段部21Bは長手方向の全長にわたって形成されている。そして、この段部21Bと嵌合突起16の段部16Aとが嵌合することで、嵌合突起16ひいてはガイド用基板14と、嵌合受け部21ひいては第1のガイド板本体15相互の上下方向を規制する規制手段が形成される。
【0029】
尚、嵌合受け部21の上部幅J側に位置する天面21Cの例えば中央には上向きに凹設した溝部21Dが形成されている。この溝部21Dは天面21Cの長手方向の全長にわたって設けられている。そして、溝部21Dの幅C´は、前記幅Cよりも小さく、さらに後述する雄螺子軸24A、ひいては雄螺子部材24の直径よりもやや大きく形成されており、雄螺子軸24Aの先端が溝部21Dに挿入して当接できるようになっている。
【0030】
そして、ガイド用基板14と第1のガイド板本体15との間に、両者を固定及びその解除が可能な固定手段22を介在する。この固定手段22は、ガイド用基板14及び嵌合突起16を上下方向に向けて形成され一部又は全部に雌螺子23Aを形成した貫通孔23と、この貫通孔23を貫通する雄螺子部材24によって形成され、雄螺子部材24は雄螺子軸24Aの下端に摘み部24Bを設けたものである。ガイド用基板14の下面14Bより雄螺子軸24Aを螺入して、その先端を嵌合受け部21における上部幅J側に位置する溝部21Dに当接することでガイド用基板14に第1のガイド板本体15を固定できるようになっている。尚、第2のガイド板本体19、第3のガイド板本体20も同様に固定ができるようになっている。
【0031】
さらに、第1のガイド板本体15の上面15Aにガイド縁1Aに沿ってガイド部25が形成されている。このガイド部25は一直線状となって溝又は突起によって形成されるものであり、実施例では溝によって形成されたものであり、その左右両端25Aは第1のガイド板本体15の左右両端面に開口している。
【0032】
尚、他の第2のガイド板本体19と第3のガイド板本体20も第1のガイド板本体15と同様な構成となっている。
【0033】
本実施例の使用方法は次の通りである。予め被切断物26における切断長さKが短い場合には第1のガイド板本体15をガイド用基板14に取り付ける。この取り付けは両端21Aにある嵌合受け部21のいずれか一方の開口部を嵌合突起16の端面に挿入するように嵌合させ、第1のガイド板本体15をガイド用基板14上に横滑りさせて取り付ける。この際、段部16Aと段部21Bとが嵌合する規制手段によって、ガイド用基板14と第1のガイド板本体15相互の上下方向の移動が全長にわたって規制される。そして摘み部24Bを摘んで雄螺子部材24を回すことにより、雄螺子軸24Aの先端を溝部21Dに当接して第1のガイド板本体15をガイド用基板14に固定する。次に軸6に設けられた蝶ネジ7を緩め、角度確知板2の角度表示部10を所定角度の角度目盛8や勾配目盛9に合わせる途中で角度確知板2に対してガイド用基板14、ひいては第1のガイド板本体15を所定角度Zに設定し、そして蝶ネジ7を締めることによって固定する。
【0034】
次に、角度確知板2の第1のガイド片12を被切断物26の端面26Bに係止させるようにしてガイド板1を被切断物26の上面26Aに載置する。これによってガイド縁1Aの全長にわたって上面26A上に所定角度Zをあらわすように設定される。したがって、このガイド縁1Aに丸鋸(図示せず)をガイド縁1Aに沿わせて電動丸鋸(図示せず)を移動させることによってガイド縁1Aの全長にわたって被切断物26の上面26Aを所定角度Zで切断することができる。
【0035】
そして、切断長さが長いような場合には、まず摘み部24Bを摘んで雄螺子部材24を逆に回すことにより、雄螺子軸24Aの先端を溝部21Dより抜き出してガイド用基板14と第1のガイド板本体15との固定状態を解除する。そして例えば第2のガイド板本体19を前述と同様にガイド用基板14に横滑りさせて取り付けた後、再び摘み部24Bを摘んで雄螺子部材24を回すことにより、雄螺子軸24Aの先端を溝部21Dに当接してガイド用基板14と第2のガイド板本体19とを固定状態とする。さらに、より長い第3のガイド板本体20も同様に使用する。
【0036】
さらに、図4、図5に示すように丸鋸27Aを備えた電動丸鋸27の周知のベース28とガイド縁1Aより離れない様に、電動丸鋸27のベース28と、第1のガイド板本体15との間に連結具29を介して使用する。尚、電動丸鋸27の丸鋸27Aは、ベース28に形成した開口部30に臨むように設けられている。連結具29は、ガイド部25に係合する下向きの第3のガイド片31を長手方向に沿って形成し、この第3のガイド片31からガイド縁1Aに対して外側へ向けて直交するように突設した連結部材32を備えており、この連結部材32はベース28の左右一対の縁壁33に挿入することで連結ができるようになっている。
【0037】
したがって、前述と同様にガイド板1と角度確知板2とを所定角度Z´に固定する。そして角度確知板2の第1のガイド片12を被切断物26の端面26Bに係止させるようにしてガイド板1を被切断物26の上面に載置する。次にガイド部25に第3のガイド片31を係合させ、そしてベース28上に電動丸鋸27を載置した状態で、ベース28、ひいては電動丸鋸27をガイド縁1Aに沿わせて移動すると、第3のガイド片31がガイド部25に摺動することで、ベース28と一体的な電動丸鋸27はガイド縁1Aの全長にわたって所定の間隔を確保しながら移動して被切断物26を所定角度Z´で切断することができる。
【0038】
次に、被切断物26が変わって切断長さを大きくするような場合は、第1のガイド板本体15に代えてガイド縁19Aがより長い第2のガイド板本体19を取り付ける。この場合はまず第1のガイド板本体15をガイド用基板14に対して滑らせるようにして長手方向へ引き出す。そして、第1のガイド板本体15をガイド用基板14に取り付けたように、第2のガイド板本体19の取り付けは端面にある嵌合受け部21の開口部を嵌合突起16の端面に挿入するように嵌合させ、第2のガイド板本体19をガイド用基板14上に横滑りさせて取り付けるものである。
【0039】
尚、切断長さに応じてよりガイド縁20Aが長い第3のガイド片20を取り付けるようにしてもよい。
【0040】
以上のように、前記実施例においては、ガイド板1は角度確知板2に回動自在に連設したガイド用基板14と、該ガイド用基板14に対して着脱自在に設けられると共にガイド縁1Aを設けた第1のガイド板本体15とを備え、ガイド用基板14に嵌合突起16を長手方向、すなわちガイド縁1Aに沿って設けると共に、第1のガイド板本体15に嵌合突起16に嵌合可能な嵌合受け部21を長手方向に沿って設けたことによって、長さE,F,Gの異なる第1のガイド板本体15、第2のガイド板本体19、第3のガイド板本体20を交換して取り付けることにより、各種長さの切断長さKに対応することができる。この結果、長さE,F,Gの異なる複数種類、実施例では3種類の差し替え用の第1のガイド板本体15、第2のガイド板本体19、第3のガイド板本体20を所持していれば、ガイド用基板14側、すなわち定規本体側を兼用することで1台の切断用定規で3種類の長さE,F,Gに対応することができ、切断用定規を何本も持つ必要がなくなる。また、ガイド用基板14に対して第1のガイド板本体15、第2のガイド板本体19、第3のガイド板本体20はそれぞれ横滑りさせて取り付けるものであるが、そのスライド機能により必要に応じて丸鋸導入部が長くできるので安定した切断が可能となる。
【0041】
そして、ガイド用基板14と第1のガイド板本体15、第2のガイド板本体19、第3のガイド板本体20とは、左右一対の嵌合突起16と一直線状の嵌合受け部21による嵌合によって取り付けられ、これら嵌合突起16と嵌合受け部21は、段部21Bと嵌合突起16の段部16Aとが嵌合する規制手段によって相互位置が規定されることとなり、ガイド用基板14に対して第1のガイド板本体15がぐらつくようなことはなく、この結果ガイド縁1Aの角度Zを常時正確に設定することができる。尚、第1のガイド板本体15、第2のガイド板本体19を交換したとしても同様に正確な位置を確保することができる。
【0042】
また、嵌合突起16を棒状とし、嵌合受け部21を溝形状とすることにより、嵌合突起16と嵌合受け部21との隙間を可及的に小さくでき、両者間の隙間に伴うがたつきをなくしていっそう正確にガイド用基板14に第1のガイド板本体15などを取り付けることができる。
【0043】
さらに、嵌合突起16を低摩擦材料により形成したことで、嵌合突起16と嵌合受け部21との摺動の際の摩擦を小さくでき、嵌合突起16と嵌合受け部21との嵌合状態を、がたつきを可及的になくするようにきつく設定したにもかかわらず、第1のガイド板本体15などを比較的弱い力で取り付け、取り外しを行うことができる。
【0044】
しかも、低摩擦材料がポリオキシメチレン(POM)のようなプラスチックによって形成されていることにより、嵌合突起16と嵌合受け部21間のガジリのおそれをいっそう低減でき、スムーズな動きを実現することができ、さらに嵌合突起16の形状などを金型(図示せず)によって正確に成形することができ、またその取り付けも実施例のように鋲17を利用したり、或いは接着などにより比較的容易に行うことができる。
【0045】
さらに、ガイド用基板14と第1のガイド板本体15との間に、雄螺子部材24のような解除可能な固定手段22を介在することで、両者間を固定することで、第1のガイド板本体15と角度確知板2とを所定角度Zに確保でき、さらに第1のガイド板本体15に代えて第2のガイド板本体19、第3のガイド板本体20に交換しても両者間を確実に固定することができる。
【0046】
また、第1のガイド板本体15などの上面15Aにガイド縁1Aに沿ってガイド部25が溝によって形成されていることによって、ガイド縁1Aを直接使用するのではなく、ガイド縁1Aに沿って設けられたガイド部25に連結具29を介してベース28に取り付け、そしてガイド部25に沿ってスライド台28、ひいては電動丸鋸27をガイド縁1Aと平行に移動させることができる。このようにすることで、電動丸鋸27に装着したベース28を第1のガイド板本体15に設けたガイド部25に沿わせることで切断時に発生しやすい切り始め、切り終わりのずれを防ぐことができる。また連結具29における連結部材32に連結した第3のガイド片31を溝状のガイド部25に挿入すると共に沿わせるだけなので真っ直ぐ力を加えるだけでよくなり、従来のように、斜め方向に力を加えていたときに比べ力を必要としなくなる。
【実施例2】
【0047】
次に本発明の実施例2を図6を参照して説明する。尚、実施例2においては前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0048】
実施例2では、ガイド板1に平板状のブラケット41が同一面状に設けられ、このブラケット41の上面に取手42が設けられる。そしてガイド縁1Aと直交するように、ブラケッ41には端面26Bに沿って設けられる左右一対の角度確知体43が下向きに切り込まれた部位によって形成されている。
【0049】
したがって、このような直角定規状の切断用定規にあっては、実施例1と同様にガイド縁1Aに沿わせて電動丸鋸(図示せず)を移動して切断するものである。
【0050】
このような実施例2においても、実施例1と同様にガイド用基板14に対して第1のガイド板本体15を正確に取り付けできる等の作用効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上のように本発明に係る切断用定規は、各種の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施例1を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例1を示す一部を拡大した分解斜視図である。
【図3】本発明の実施例1を示す要部の断面図である。
【図4】本発明の実施例1の他の使用状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例1の他の使用状態を示す電動丸鋸をも表した斜視図である。
【図6】本発明の実施例2を示す一部切り欠き平面図である。
【符号の説明】
【0053】
1 ガイド板
1A ガイド縁
2 角度確知板
14 ガイド用基板
15 第1のガイド板本体
16 嵌合突起
16A 段部(規制手段)
21 嵌合受け部
21B 段部(規制手段)
22 固定手段
25 ガイド部
E,F,G 長さ
【出願人】 【識別番号】591073050
【氏名又は名称】シンワ測定株式会社
【出願日】 平成18年10月25日(2006.10.25)
【代理人】 【識別番号】100080089
【弁理士】
【氏名又は名称】牛木 護

【識別番号】100140394
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 康次


【公開番号】 特開2008−105280(P2008−105280A)
【公開日】 平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願番号】 特願2006−290477(P2006−290477)