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【発明の名称】 切断機のワーク長さ測定装置
【発明者】 【氏名】杉田 三郎

【要約】 【課題】卓上丸鋸等の切断機のテーブル上に木材等のワークを載置し、そのワークに切断位置を示す、墨入れを省略して、直接採寸し、そのまま切断することができる切断機のワーク長さ測定装置の提供。

【構成】ワークが接するガイド4の案内方向に、切断刃1から所定距離Dだけ離間したオフセット基準線5を設ける。そして、長さ計測用の物差し7は、その先端から前記距離D離れた点を零点(0)とし、その後方に0から始まる第1長さ寸法6が付される。そして、ワークの先端に長さ測定用の物差し7の先端を整合させる。そして、ワークの必要長さHに等しい寸法hを第1長さ寸法6から読み取り、そのhがオフセット基準線5に位置するようにワークを移動させ、その状態で切断刃1によってワークを切断する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切断刃(1)の少なくとも切断位置近傍を含み、切断機本体(2)にワーク載置用の固定テ一ブル(3)を有し、その固定テーブル(3)にワーク側端当接用のガイド(4)を一直線上に有する切断機のワーク長さ測定装置において、
前記ガイド(4)の一直線方向に、前記切断刃(1)から所定距離Dだけ離間して設けられ、その一直線方向に直交して表示されたオフセット基準線(5)と、
先端から前記所定距離D離れた点を零点(0)として、その後方に(0)から始まる第1長さ寸法(6)が付された長さ測定用の物差し(7)と、を具備する切断機のワーク長さ測定装置。
【請求項2】
切断刃(1)の少なくとも切断位置近傍を含み、切断機本体(2)にワーク載置用の固定テーブル(3)を有し、その固定テーブル(3)にワーク側端当接用のガイド(4)を一直線上に有する切断機のワーク長さ測定装置において、
前記ガイド(4)の一直線方向に、前記切断刃(1)から所定距離Dだけ離間して設けられ、その一直線方向に直交して表示されたオフセット基準線(5)と、
先端を前記所定距離Dの長さの値(d)として、その後方に値(d)から始まる第2長さ寸法(8)が付された長さ測定用の物差し(7)と、を具備する切断機のワーク長さ測定装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記長さ測定用の物差し(7)の幅方向一方側に前記第1長さ寸法(6)が表記され、その幅方向の他方側に、請求項2に記載の第2長さ寸法(8)が表記された切断機のワーク長さ測定装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
前記オフセット基準線(5)は、前記切断刃(1)の厚み分の太さを有し、またはその厚み分に相当する間隔をあけた二本の直線からなる切断機のワーク長さ測定装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、主として建築現場等で使用する携帯用の卓上切断機に関し、より詳しくはワークである材木の切断位置を墨入れすることなく、直接寸法測定と切断とを行い得る切断機のワーク長さ測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
建築現場において持ち込まれる卓上切断機は、一例として下記特許文献1に記載されている。この切断機は、切断材料を支持するべ一ス部の後端部にホルダーを立設し、そのホルダーにべ一ス部に対して上下揺動自在な切断刃物部を設けたものである。そして、刃物の切断位置を示すためのレーザー発振器をホルダーに取付け、切断材料の上面をレーザー光で照射するものである。このとき、木材には予め切断位置に墨入れをしておく必要がある。そしてその墨入れ位置とレーザー光とを一致させ、切断刃物によって切断するものである。この切断刃物には丸鋸が使用されている。また、べ一スの中央にはターンテーブルを水平方向に回動自在に埋設し、ターンテーブルの上面はべ一スの上面と面一にしている。そして、そのべ一ス(切断機本体)及びターンテーブル上に木材を載置し、その切断機本体のガイドに材料の側面を当接するものである。
【0003】
さらに、詳細に述べると、切断機のターンテーブルの後端には、ホルダーシャフトを介して前述のホルダーが立設されている。そのホルダーシャフトの軸心はターンテーブル上面と略一致し、そのホルダーはホルダーシャフトの軸線を中心に左右傾斜自在に支持されている。そして、ホルダーの後部からホルダーシャフトの中心の回りに弧状の長穴が形成され、長穴にレバーを貫通させ、その先端がターンテーブル背面に螺着されている。その締結によりホルダーはターンテーブルに固定され、それを緩めることによりホルダーを45°傾斜できるように構成されている。ホルダーの上方には、シャフトを介して上下揺動自在に切断刃物が軸支されている。なお、下記特許文献1に記載されているような卓上丸鋸の構造(レーザ装置を除く)を有するものは既に市販され、広く使用されている。
【0004】
【特許文献1】特開2000−225603号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の携帯用卓上切断機は、木材の切断位置を予め測定し、その位置に墨入れをしておく必要があった。なお、それを省略しようとする場合には、切断機のテーブル上に木材を載置し、巻尺で木材の端部から丸鋸の刃の位置まで測定する必要があり、それを正確にするためには刃を材木に引き下ろした位置で行わなければならない。その場合、巻尺(スチールテープ)の寸法が見難いと共に、万が一丸鋸が回転し出したときの危険にさらされることになる。なお、材木は丸鋸の刃厚分だけ切り粉が生じ、その分だけ切り取られた材木は短くなるので、丸鋸の板厚分を考慮して採寸する必要がある。
そこで本発明は、材木に予め切断位置の墨入れをすることなく、直接材木を切断機のテーブル上に載置した状態で容易に且つ安全に採寸すると共に、そのまま切断できる切断機のワーク長さ測定装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の本発明は、切断刃(1)の少なくとも切断位置近傍を含み、切断機本体(2)にワーク載置用の固定テーブル(3)を有し、その固定テーブル(3)にワーク側端当接用のガイド(4)を一直線上に有する切断機のワーク長さ測定装置において、
オフセット基準線(5)とワーク長さ測定用の物差しとを有する。
そのオフセット基準線(5)は、前記ガイド(4)の一直線方向に、前記切断刃(1)から所定距離Dだけ離間して設けられ、その一直線方向に直交して表示されたものである。
長さ測定用の物差し(7)は、先端から前記所定距離D離れた点を零点(0)として、その後方に(0)から始まる第1長さ寸法(6)が付されたものである。
【0007】
請求項2に記載の本発明は、切断刃(1)の少なくとも切断位置近傍を含み、切断機本体(2)にワーク載置用の固定テーブル(3)を有し、その固定テーブル(3)にワーク側端当接用のガイド(4)を一直線上に有する切断機のワーク長さ測定装置において、
そのオフセット基準線(5)が、前記ガイド(4)の一直線方向に、前記切断刃(1)から所定距離Dだけ離間して設けられ、その一直線方向に直交して表示されたものである。
その長さ測定用の物差し(7)は、先端を前記所定距離Dの長さの値(d)として、その後方に値(d)から始まる第2長さ寸法(8)が付されたものである。
【0008】
上記請求項1の構成において、
前記長さ測定用の物差し(7)の幅方向一方側に前記第1長さ寸法(6)を表記し、その幅方向の他方側に、請求項2に記載の第2長さ寸法(8)を表記することができる。
【0009】
上記構成において、
前記オフセット基準線(5)を、前記切断刃(1)の厚み分の太さとし、またはその厚み分に相当する間隔をあけた二本の直線とすることができる。
【発明の効果】
【0010】
第1の本発明の切断機のワーク長さ測定装置は、オフセット基準線5がガイド4の一直線方向に切断刃1から所定距離Dだけ離間して位置し、その一直線方向に直交して表示されているので、ワーク14の先端から切断刃1の点までの寸法を測定する代わりに、ワーク14の先端からオフセット基準線5までを測定することができる。それにより、切断刃1が邪魔にならない位置で正確に且つ安全に寸法測定が可能である。
そして、それに用いる長さ測定用の物差し7は、先端から所定距離D離れた点を零点(0)として、その後方にその(0)から始まる第1長さ寸法6が付されているから、その第1長さ寸法6によってワーク14の先端から切断刃1までの必要距離Hを割り出すことができる。その割り出しにより、ワーク14上に切断位置用の墨入れをすることなく、直接切断することができる。
【0011】
第2の本発明は、上記第1長さ寸法6の代わりに第2長さ寸法8が長さ測定用の物差し7に付されたものである。これは、被切断用のワーク14を切断刃1に対してオフセット基準線5側から採寸する場合に有効である。そして、被切断用のワーク14を切断刃1のオフセット基準線5側に配置して、そのワーク14を切断できるものであり、ワーク14に墨入れをすることなく直接それを行い得る。これはワーク14の端部から切断刃1までの距離Hを測定する代わりに、ワーク14をオフセット基準線5の位置でH−Dの距離を測定し、予め第2長さ寸法8にそのDの距離を示す値dから寸法を付すことにより、オフセット基準線5上でワーク14の端から切断刃1までの距離を直接正確に測定することができるものである。
【0012】
上記の発明において、長さ測定用の物差し7の幅方向一方側に第1長さ寸法6を表記し、他方側に第2長さ寸法8を表記したものは、ワーク14の一方端からの必要距離と他方端からの必要距離とを、第1長さ寸法6と第2長さ寸法8とを使い分けることにより測定可能となる。
【0013】
上記いずれかにおいて、オフセット基準線5として切断刃1の厚み分の太さとし、またはその厚み分に相当する間隔をあけて二本の直線からなるもので表示した場合には、採寸をワーク14の先端(右端)から行う場合と、ワーク14の後端(左端)から行う場合とを、任意に選択できる。即ち、ワーク14は切断刃1の幅分だけ切り粉として消失するので、その残ったHを正確な寸法にする必要がある。ワークの右端から採寸する場合には、オフセット基準線5の太さ、または二本線の右側を使用し、ワークの左端から採寸する場合には二本線等の左側を使用することにより、正確なワークの切り取りができる。
具体的には、図1の採寸は、同図(C)の前線5aを使用し、図2の採寸は図1(C)の後線5bを使用すればよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、図面に基づいて本発明の切断機のワーク長さ測定装置につき説明する。
図1は本発明のワーク長さ測定装置を有する切断機の斜視説明図及び同装置に用いられる長さ測定用の物差し7の部分拡大図並びに(A)のC部拡大図である。
【0015】
この図1に示す切断機18自体は公知のものであり、そのべ一スとなる切断機本体2上にターンテーブル10を回動自在に支持し、そのターンテーブル10上に切断刃出入用のスリット12が形成されている。また、ターンテーブル10には、その回転用のハンドル13が側方に突設されている。ターンテーブル10の直径方向両側には、切断機本体2と一体をなす一対の固定テーブル3が配置され、その固定テーブル3の上面とターンテーブル10とが面一に形成されている。夫々の固定テーブル3には、一直線上に一対のガイド4が突設されている。そして、そのガイド4の側面にワーク14の側端が当接される。このガイド4の側面の延長線上にターンテーブル10の回転中心が存在する(図6の中心軸17)。そして、その同転中心を横断する前記スリット12が設けられている。
【0016】
また、切断機本体2にはホルダ19の根元部が揺動自在に軸支されている。そのホルダ19の揺動中心はターンテーブル10の延長面で且つ、スリット12上面の延長線上に存在する(図5のスライド軸揺動軸16)。そのホルダ19には、軸20を介し刃物ケーシング21が回動自在に軸支されている。なお、刃物ケーシング21は図示しないバネにより、ホルダ19に対して上方に回動するように付勢されている。刃物ケーシング21には切断刃1が軸支されると共に、その内部に図示しないモータ及び伝動装置が内装され、切断刃1を回転駆動するものである。また、刃物ケーシング21にはハンドル13が突設されて、ワーク切断の際、それを把持して手動で切断刃1を上下動自在に移動できるようにしている。
【0017】
このような切断機18において、本発明の特徴とするところは、切断機本体2の固定テーブル3にL型標柱llが固定され、そのL型標柱11にオフセット基準線5が表示されている。それと共に、そのオフセット基準線5の位置でワーク14を採寸する長さ測定用の物差し7が用意されている。
L型標柱llは、直角定規型のブロック状に形成され、その垂直面及び水平面にオフセット基準線5が形成されている。このオフセット基準線5は図1(C)の如く、溝22によって表示されている。溝22の溝幅Tは、切断機18の切断刃1の板厚に等しい。なお、この溝22の代わりに、幅Tの両側に二本の直線を描くこともできる。
【0018】
このような溝22がL型標柱11の垂直面及び水平面に連続して形成されている。そして、一対のガイド4と固定テーブル3との境界に形成される一直線上にL型標柱11の角が整合する。そして、その一直線の延長線にオフセット基準線5の垂直線および、水平線が夫々直交する。また、L型標柱llの垂直面はガイド4の側面と平行に形成され、L型標柱llの水平面は固定テーブル3と面一に形成されている。
そして、オフセット基準線5の中心と切断刃1の厚み方向の中心との距雛はDである(この例ではD=30cmとしてある)。
【0019】
このようなオフセット基準線5は、オフセットされた特殊な長さ測定用の物差し7と対で用いられる。この長さ測定用の物差し7の構造自体はスチール製の通常の巻尺(スチールテープと言われている)を用ることができる。そのスチールテープの幅方向の一方側に第1長さ寸法6が表示され、他方側に第2長さ寸法8が表示されている。
第1長さ寸法6は、長さ測定用の物差し7の一端に設けられた係止用屈曲片9の内面からの距離Dの位置が基準点の0として表示される。即ち、図1(B)に示す如く、一例としてDを30cmとしたとき、係止用屈曲片9内面から30cm離間した位置に、基準点である0が表示され、そこから実寸が左方に表示されている。
【0020】
また、長さ測定用の物差し7の第2長さ寸法8は係止用屈曲片9内面の位置が、D=30cmの値30と表示され、そこから左側に順次31cm,32cmとlcmづつ増加する値が表示されている。
本発明は、このように表示された長さ測定用の物差し7とL型標柱llのオフセット基準線5との組合せにより、ワーク長さ測定装置を構成する。
【0021】
(作用)
次に、本発明の切断機のワーク長さ測定装置の使用方法につき説明する。
図1において、ワーク14をその右端から長さHの位置で、切断する場合について説明すると、次の手順により行う。先ず、ワーク14を図1(A)に示す如く、ターンテーブル10及び固定テーブル3上に載置する。そのとき、ワーク14の一側面がガイド4の側面に当接するようにする。そして、長さ測定用の物差し7の係止用屈曲片9をワーク14の右端に当接する。次いで、長さ測定用の物差し7の第1長さ寸法6がオフセット基準線5によって読み取れるようにする。このときの読み取り位置は、図1(C)におけるオフセット基準線5の前線5a線上の位置である。この前線5aの位置は、図において切断刃1の厚み方向左面に相当する。
【0022】
第1長さ寸法6をオフセット基準線5の前線5aで読み取ると、その読み取り値hは、ワーク14の右端と切断刃1の右側面との距離Hに等しい。何故ならば、オフセット基準線5の前線5aとワーク14の右端との実寸はH+Dであるが、予め長さ測定用物差しの右端からD離れた位置を0点として左方に各寸法が順次表示されているからである。
【0023】
次に、被切断用のワーク14を切断刃1に対してオフセット基準線5側から採寸する場合につき、図2において説明する。
この場合には、図2(A)の如く、ワーク14の左端側をオフセット基準線5より左方に位置させる。そして、長さ測定用の物差し7の係止用屈曲片9の内面をワーク14の左端に当接し、その第2長さ寸法8を用いて、L型標柱11のオフセット基準線5の後線5bの位置を読み取る。
【0024】
ワーク14を左端からHの長さで切断するには、第2長さ寸法8の読み取り値hがオフセット基準線5上に位置するように、ワーク14の載置位置をガイド4に案内させて左右方向に移動する。オフセット基準線5における読み取り位置hであるとき、ワーク14の左端から切断刃1の左面までの距離はHに等しい。
これは、第2長さ寸法8が長さ測定用の物差し7の端より、Dの値d(30cm)として始まっているからである。このオフセット基準線5は、図1(C)に示す如く、溝22で形成されているので、この溝22のうち左側の後線5bに整合する第2長さ寸法8を読み取る。それにより、切断刃1の厚み方向左面とワーク14の左端の長さをHとすることができる。
【0025】
次に、図3は本発明に用いるワーク長さ測定装置の長さ測定用の物差し7の他の例であり、この例が図1の(B)と異なる点は、長さ測定用の物差し7の幅方向中央位置に標準寸法15が設けられていることのみである。この標準寸法15は、係止用屈曲片9の内面位置が零点(0)を表し、図においてそこから左方向にlcm,2cmと順に表示されているものである。従って、この標準寸法15を用いることにより通常の巻尺としても使用できる。
【0026】
次に、図4は本発明に用いるワーク長さ測定装置の長さ測定用の物差し7のさらに他の例であり、この例は長さ測定用の物差し7の係止用屈曲片9の内面から左方に寸法が刻まれているが、その係止用屈曲片9から30cmの位置に標準寸法15として30の目盛と、第1長さ寸法6として0の目盛と、第2長さ寸法8として60の目盛とが表示されている。
そして係止用屈曲片9から40cmの位置には標準寸法15として40の目盛と、第1長さ寸法6として10の目盛と、第2長さ寸法8として70の目盛とが記載されている。これも、図3の長さ測定用の物差し7と同様の使用ができる。即ち、標準寸法15を使えば通常の巻尺として、第1長さ寸法6を用いれば図1においてD=30cmの場合のワークの右側の採寸を行う測定装置として用い、第2長さ寸法8として用いる場合は図2(A)の如く、ワーク14の左側の採寸を行う場合に使用できる。
【0027】
次に、図5、図6はワーク切断の具体例であり、図5はその正面図、図6はその平面図である。この例ではワーク14を長さH=40cmで切り取る場合の説明図である。このとき、切断刃1の右端面からオフセット基準線5の前線5aまでの距離を30cmとする。すると、ワーク14の右端からオフセット基準線5の前線5aまでの長さは40cm+30cm=70cmである。従って、通常の物指しを使用する場合には、オフセット基準線5の前線5aにおける寸法を70cmとする必要がある。しかしながら、本発明の長さ測定用の物差し7は図1(B)に示す如く、第1長さ寸法6の零点(0)が既に係止用屈曲片9より30cm左にずれてセットされているため、所望の数値40cmを直接読み取ることができる。それにより、間違えることなく迅速にワーク長さの測定ができ、ワーク14の切断位置に墨入れをすることなく、正確に必要な長さ40cmを切り取ることができる。
【0028】
(応用例1)
次に、切断刃1としてその厚みがより薄いもの、或いはより厚いものに取り替えて使用する場合につき述べる。その場合には、図1(C)において溝22が新たな切断刃1の厚みと同一になる溝22のオフセット基準線5を設けたL型標柱11を用意する。そしてそのL型標柱11を固定テーブル3の側面等に固定すればよい。固定テーブル3とL型標柱11とを固定するには、ボルト等により着脱自在に固定することができる。
また、切断刃1の厚みが変わる毎に、オフセット基準線5の前線5aと後線5bが変化できるように前線用アングルと後線用アングルとをスライド自在に配置することもできる。
【0029】
さらには、L型標柱11または切断機本体2にレーザ装置を設け、オフセット基準線5として二本の線のレーザをそのL型標柱11に描かせると共に、その二本線の間隔を切断刃1の厚みに整合するように変化できるよう、二線の間隔調整手段をレーザ装置に設けてもよい。そのレーザ装置の代わりに投影手段を設け、同様のオフセット基準線5を表示してもよい。なお、切断刃1の厚みが特定している場合には、固定テーブル3自体にそれと一体のL型標柱11を設け、そこにオフセット基準線5を表示してもよい。
【0030】
(応用例2)
次に、ワーク14はその両端面を45°に切断して用いる場合がある。これは、家屋の巾木または廻り縁等に使用されるワーク14を切り取る場合である。一例として、図7(A) に示す如く断面において両端がハの字状に形成される場合には、ワーク14の平面をターンテーブル10上に載せ、図1に示す切断機18のホルダ19を反時計回り方向に45度傾斜させてワークの右端を切断し、次いで時計回り方向に45度傾斜させて左端を切断する。そして、左端を切断する際に、本発明の長さ測定用の物差し7の先端を右端に当て、所望の長さHをオフセット基準線5で採寸して行う。このとき、その切り取られた先端間(同図(B)参照)が所望長さH(この場合は30cm)となる。
次に、図8示す如く、両端を斜めの平行にワーク14を切り取る場合には、前記同様にワーク14をターンテーブル10上に載せ、切断機18のホルダ19を時計回り方向に45度傾斜させて、ワークの右端および左端を切断する。この場合の両突端間が所望の長さH=30cmとなる。
【0031】
さらには、図9の如く、ワーク14の断面の両端を逆ハの字状に形成する場合には、図7の場合のホルダ19を傾斜させる手順と逆の手順により行う。即ち、切断機18のホルダ19を時計回り方向に45度傾斜させてワークの右端を切断し、次いで反時計回り方向に45度傾斜させて左端を切断する。そして、左端を切り取る際に、本発明の長さ測定用の物差し7の先端を右端に当て、所望の長さHをオフセット基準線5で採寸して行う。このとき、同図において、その切り取られた右端と左端の下面側の角との間が所望長さH(この場合は30cm)となる。
次に、図10の如く、平行な斜めにワークを切り取る場合には、ホルダ19の傾斜する手順を図8と逆の手順により行う。その所望寸法Hは、同図において、ワーク14の右端と左端の下面側の角との間の距離である。
【0032】
(応用例3)
前記の応用例2では、ホルダ19を傾けてワーク14の而端を切り取ったが、それに代えてターンテーブル10を回転して同様の切り取りを行う場合につき述べる。この場合には、ワーク14の側面をターンテーブル10上に載せる。
そして、図11に示す如く、ワーク14の両端を逆ハの字状に切り取るには、ターンテーブル10を時計回りに45度回転させ、ワーク14の右端を切断し、次いでターンテーブル10を反時計回りに45度回転させ、ワーク14の左端を切断する。そして、左端を切り取る際に、本発明の長さ測定用の物差し7の先端を右端に当て、所望の長さHをオフセット基準線5で採寸して行う。このとき、その切り取られた先端間が所望長さH(この場合は30cm)となる。
【0033】
次に、図12の如く、ワーク14の両端を斜めの平行に切り取るには、ターンテーブル10を反時計回りに45度回転させ、ワーク14の右端と左端とを切断する。このときの所望長さHは両先端間である。
図13に示す如く、ワークの両端をハの宇状に切り取るには、ターンテーブル10の回転方向の手順を図Ilの場合と逆にすればよい。ま、図14に示す如く、ワーク14の両端を斜めに平行に切り取るには、図12のターンテーブル10の回転の手順と逆にすればよい。
【0034】
(他の応用例)
上記の説明では、携帯用の卓上丸鋸につき説明したが、本発明はその切断機に限定されるものではなく、帯鋸状のものであってもよい。
また、ワーク14としては木材に限らずプラスチックや金属材その他にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の切断機のワーク長さ測定装置の斜視説明図及びそれに用いられる長さ測定用の物差し7の拡大図並びにL型標柱llの部分拡大図。
【図2】同測定装置の他の使用方法を示す斜視図及びその長さ測定用の物差し7の拡大図。
【図3】同発明の切断機のワーク長さ測定装置の長さ測定用の物差し7の他の例を示す要部平面図。
【図4】同発明の切断機のワーク長さ測定装置の長さ測定用の物差し7のさらに他の例を示す要部平面図。
【0036】
【図5】同発明の切断機のワーク長さ測定装置を用いた切断状態を示す正面説明図。
【図6】同平面説明図。
【図7】同発明の切断機のワーク長さ測定装置を用いた他の使用方法を示す要部正面図およびそのB部拡大図。
【図8】さらに他の使用方法を示す正面説明図。
【図9】さらに他の使用方法を示す正面説明図。
【0037】
【図10】同さらに他の使用方法を示す正面説明図。
【図11】同さらに他の使用方法を示す平面説明図。
【図12】同他の使用方法を示す平面説明図。
【図13】同他の使用方法を示す平面説明図。
【図14】同他の使用方法を示す平面説明図。
【符号の説明】
【0038】
1 切断刃
2 切断機本体
3 固定テーブル
4 ガイド
5 オフセット基準線
5a 前線
5b 後線
6 第1長さ寸法
7 長さ測定用の物差し
8 第2長さ寸法
9 係止用屈曲片
10 ターンテーブル
【0039】
11 L型標柱
12 スリット
13 ハンドル
14 ワーク
15 標準寸法
16 スライド軸揺動軸
17 ターンテーブル中心軸
18 切断機
19 ホルダ
20 軸
21 刃物ケーシング
22 溝
【出願人】 【識別番号】500167928
【氏名又は名称】東日本パワーファスニング株式会社
【識別番号】501226055
【氏名又は名称】杉田 三郎
【出願日】 平成18年7月25日(2006.7.25)
【代理人】 【識別番号】100082843
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 卓美


【公開番号】 特開2008−23958(P2008−23958A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−202183(P2006−202183)