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情報流出防止用パンチ - 特開2008−137087 | j-tokkyo
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【発明の名称】 情報流出防止用パンチ
【発明者】 【氏名】松井 由美子

【要約】 【課題】1回の操作で個人情報を含むハガキやA4用紙の大きさのパンチ対象物に二次元の孔を小さな押圧力で開けることができる情報流出防止用パンチを提供する。

【解決手段】複数の下刃を有する下ベースと、前記下刃に対向する位置に設けられた複数の上刃を有する上ベースとを有し、前記対向する複数の下刃および上刃が行方向および列方向の二次元に配列されており、前記下ベースと上ベースの各一端を回動自在に軸止し、前記上ベースを押圧することにより、上ベースの上刃が下降してパンチ対象物に行方向および列方向に配列された複数の孔を開けることによりパンチ対象物に記載された情報を判読不能にすることを特徴とする情報流出防止用パンチ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の下刃を有する下ベースと、前記下刃に対向する位置に設けられた複数の上刃を有する上ベースとを有し、
前記対向する複数の下刃および上刃が行方向および列方向の二次元に配列されており、前記下ベースと上ベースの各一端を回動自在に軸止し、
前記上ベースを押圧することにより、上ベースの上刃が下降してパンチ対象物に行方向および列方向に配列された複数の孔を開けることによりパンチ対象物に記載された情報を判読不能にすることを特徴とする情報流出防止用パンチ。
【請求項2】
前記下ベースと上ベースの各一端を回動自在に軸止する回転軸に前記下ベースと上ベースを開いた状態で保持する回転バネを有し、前記上ベースに上刃を上昇した状態で保持する上昇バネを有し、前記上昇バネの反発力を回転バネの反発力より大きくすることを特徴とする請求項1に記載の情報流出防止用パンチ。
【請求項3】
前記上ベースの両端に遊動ピンで軸止されたクロスバーを有し、該上ベースの上部を押圧した時に、前記遊動ピンがクロスバーに設けられたスリット内をスライドして前記クロスバーが傾動することにより、前記上ベースを押圧する押圧力が軽減されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報流出防止用パンチ。
【請求項4】
前記下刃および上刃の直径が3mm〜20mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の情報流出防止用パンチ。
【請求項5】
前記下ベースの下方に、パンチ対象物に孔を開けたことにより生ずる抜屑を溜める抜屑入れを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報流出防止用パンチ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、紙等に表された文字等の情報の流出を防止するため、パンチ対象物である紙等に複数孔を開けて文字や数字などを判読不能にする情報流出防止用パンチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
個人情報保護法が制定されてから、企業においても個人情報の流出は会社の信用を失うことにもなり、個人情報が記載さているものについては、判読不能になるよう処理をしている。従来からその手段としては容易に携帯できないような大型のシュレッダーでの処理が行われている。
【0003】
また家庭においても、ダイレクトメール、口座引落とし明細、年賀状等、最も基本的な個人情報である住所、氏名が記載されている紙が送られてきているが、そのまま捨てると犯罪に使用されるケースも多く、流出防止に対する要求は急激に増えている。一方、家庭における情報流出防止の対策としても従来からシュレッダーに頼っているが、子供が指をはさむ事故も発生し、従来のシュレッダー型の情報流出防止は見直されている。
【0004】
それらによりパーソナルタイプのシュレッダーが実用化されている。また、携帯用でパンチにより個人情報部分をピンポイントで切り抜くものも実用化されている。
【0005】
例えば下記特許文献1には、2個以上のパンチ刃からなるパンチ刃を動かしてパンチ対象物に複数の孔を開け、隣接するパンチ刃をパンチ対象物に表された情報の把握が困難になる程度に近接させる情報流出防止用パンチが提案されている。
【特許文献1】特開2004−25361号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
シュレッダーは大型化しており設置するために広いスペースを必要とするうえ、電気も必要となる。また、ビニール製のものや大量の印刷物をいちどきにシュレッダーにかけると紙詰まりを起こしてシュレッダーが作動しないことも多く、詰まった紙の取り去り作業も面倒であるうえ、新聞報道等によりシュレッダーでの事故も多発していることが指摘されている。
【0007】
また、パーソナルタイプのシュレッダーは1枚ずつ、ハンドルを手で回して歯を動かして処理することから処理に時間がかかる。
【0008】
携帯用でパンチにより個人情報をピンポイントで切り抜く従来のパーソナルタイプのものは、タイプ文字で1行7センチ以内のものを1回で処理する機能を有したものであり、複数行に記載されているもの、手書きのものであると全部を処理するには相当の時間と手間を要する。また、切り抜きたい箇所に的確に合致することが難しく、何回も繰り返し作業をしなければならない。
【0009】
このように従来は、手軽に処理できる道具がないことから個人情報を含む印刷物等を手で破って処理することも多かったが、手で破るのは紙の種類により力を要すうえ、破り方によっては個人情報が残り、その結果、情報の流失につながるという問題点があった。
【0010】
また、前述の特許文献1に記載された情報流出防止用パンチは、パンチ孔が一列しかない配列なので、記載された情報を判読不能にするためには、孔を開け作業を何度も繰り返す必要があり、大量のパンチ対象物を一度に処理することはできないという問題点があった。
【0011】
そこで本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決し、1回の操作で個人情報を含むハガキやA4用紙の大きさのパンチ対象物に二次元の孔を小さな押圧力で開けることができる情報流出防止用パンチを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、前述の課題を解決するために鋭意検討の結果、パンチ用の複数の刃を行方向および列方向の二次元に配列することにより、1回の操作で個人情報を含むハガキやA4用紙の大きさの機密文書を容易に穿孔することができる情報流出防止用パンチを提供するものであり、その要旨とするところは特許請求の範囲に記載されたとおりの下記内容である。
(1)複数の下刃を有する下ベースと、前記下刃に対向する位置に設けられた複数の上刃を有する上ベースとを有し、前記対向する複数の下刃および上刃が行方向および列方向の二次元に配列されており、前記下ベースと上ベースの各一端を回動自在に軸止し、前記上ベースを押圧することにより、上ベースの上刃が下降してパンチ対象物に行方向および列方向に配列された複数の孔を開けることによりパンチ対象物に記載された情報を判読不能にすることを特徴とする情報流出防止用パンチ。
(2)前記下ベースと上ベースの各一端を回動自在に軸止する回転軸に前記下ベースと上ベースを開いた状態で保持する回転バネを有し、前記上ベースに上刃を上昇した状態で保持する上昇バネを有し、前記上昇バネの反発力を回転バネの反発力より大きくすることを特徴とする(1)に記載の情報流出防止用パンチ。
(3)前記上ベースの両端に遊動ピンで軸止されたクロスバーを有し、該上ベースの上部を押圧した時に、前記遊動ピンがクロスバーに設けられたスリット内をスライドして前記クロスバーが傾動することにより、前記上ベースを押圧する押圧力が軽減されることを特徴とする(1)または(2)に記載の情報流出防止用パンチ。
(4)前記下刃および上刃の直径が3mm〜20mmであることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の情報流出防止用パンチ。
(5)前記下ベースの下方に、パンチ対象物に孔を開けたことにより生ずる抜屑を溜める抜屑入れを有することを特徴とする(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の情報流出防止用パンチ。
<作用>
(1)の発明によれば、上下に対向して設けられた複数の下刃および上刃が行方向および列方向の二次元に配列されているので、ハガキの大きさや、A4サイズのパンチ対象物に一度に多数のパンチ孔を開けることができるので、パンチ対象物に含まれる個人情報を容易に判読不能にすることができる。
【0013】
本発明においてはパンチ孔の配列面の大きさは問わないが、手の平の大きさ、あるいはハガキの大きさに配列することが好ましい。
(2)の発明によれば、上ベースに上刃を上昇した状態で保持する上昇バネの反発力を、下ベースと上ベースを開いた状態で保持する回転バネの反発力より大きくするので、上ベースを押圧して上ベースと下ベースとが閉じられるまでは回転バネが優先的に作動し、上昇バネは作動しないので、上刃が下降しないため、誤って指を傷つける心配がない。
【0014】
即ち、下刃部の下ベースと平行に向かいあった上ベースの上刃は、その一端を回転軸で固定し、下ベースと上ベースの面が接した後に上ベースの上部を押圧することにより上刃が垂直に下降してパンチ対象物に孔を開けることで安全な構造になる。この際、下ベースと上ベースを固定している回転軸は蝶番、または上ベースの中に備えている上昇バネよりも弱い回転バネにすることが重要である。
(3)の発明によれば、上ベースの両端に遊動ピンで軸止されたクロスバーを有し、該上ベースの上部を押圧した時に、前記遊動ピンがクロスバーに設けられたスリット内をスライドして前記クロスバーが傾動することにより、前記上ベースを押圧する押圧力が軽減されるため、複数枚の大きなサイズのパンチ対象物に一度に行方向および列方向の二次元に配列された孔を少ない力で開けることができるので、容易に機密情報の流出を防止することができる。
(4)の発明によれば、下刃および上刃の直径が3mm〜20mmであるのでパンチ対象物に含まれる情報が判読不能となる程度に孔を開け易くすることができ、判読不能にするためには、隣り合う刃の隙間の直径も3mmから20mmとすることが好ましい。
(5)の発明によれば、下ベースの下方に、パンチ対象物に孔を開けたことにより生ずる抜屑を溜める抜屑入れを有するので、パンチの後の抜き屑受けとして使用することができ、ごみが散らばらない。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、1回の操作で個人情報を含むハガキやA4用紙の大きさのパンチ対象物に二次元の孔を小さな押圧力で開けることができる情報流出防止用パンチを提供することができ、具体的には以下のような産業上有用な著しい効果を奏する。
従来のパーソナルタイプのものは穿孔の数が少なくその範囲も狭かったが上述したように本発明のパンチは手の平の大きさ、あるいはハガキの大きさで、かつ穿孔範囲も広いのと机上での1回のパンチで個人情報や機密文書の穿孔を容易にし、判読不能にして処理することができる。また、家庭においてはハガキや封筒等のダイレクトメール、銀行の利用明細、期限切れのクレジットカード、会員証等、会社においては、パソコンからアウトプットした情報、顧客の個人情報が書かれているA4用紙またはハガキ大の文書等の個人情報の穿孔に利用範囲が多く、1回で簡単に個人情報を実質的に判読不能にすることができ効率的である。ここに、判読不能とは、文字として読めない場合、および、文章として意味が判らない場合のいずれか若しくは双方の場合をいう。
【0016】
また、パンチ対象物は紙だけでなくビニール製のものでも問題なく穿孔でき、机上に置いて処理することができるようにする。また、パンチ対象物を置くベースは片側だけが蝶番で固定されており、万一紙詰まりが起きても取り去り作業を容易に行うことができる。
【0017】
また、パンチ対象物が下ベースの大きさからはみ出してもパンチ対象物を折って1回で穿孔することも出来るし、パンチ対象物を下ベースの上で動かして2回で穿孔することも可能である。穿孔する為のベースが手の平の大きさ、あるいはハガキの大きさであるのでそこに記載されている情報を容易に判読不能にすることができる。
【0018】
さらに、床上に置くシュレッダーのように電源の確保も不要であり、スペースの問題もなく、紙詰まりによる故障もない。
【0019】
また、構造上、上ベースと下ベースが接してから後でないと、上ベースを押圧することができず、上ベースから上刃が出てきて指を切ることもなく安全である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の情報流出防止用パンチはパンチ対象物に複数の孔を開けて情報の流出を防止するものである。ここで、パンチ対象物とは、例えば、家庭においてはハガキや封筒等のダイレクトメール、銀行の利用明細、期限切れのクレジットカード、会員証等、会社においては、パソコンからアウトプットした情報、顧客の個人情報が書かれているA4用紙程度までの大きさの文書等からなる全ての対象物を指す。
【0021】
以下本発明の実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。
【0022】
図1〜図9において、1は下ベース、2は上ベース、3A、3B,3Cは下刃、4A,4B,4Cは上刃、5は抜屑入れ、6は上面板、7は上昇バネ、8 は回転軸、9は上面板受け部、10はクロスバー(上板)、11はクロスバー(下板)、12は固定ネジ(支点)、13は遊動ピン、14はスリット、15は上面板スライド空間、16はパンチ対象物、17は回転バネ、18は抜屑入れ取手を示す。
【0023】
図1は、本発明の情報流出防止用パンチの実施形態を例示する斜視図である。
【0024】
図1において、下ベース1に複数の下刃3A、3B,3C・・を有し、それに対向して上ベース2を下ベース1の上にかぶせ、上ベース2の上面板を押圧することにより、上ベース2の上刃4A,4B,4C・・が下降し下ベース1の下刃3A、3B,3C・・に適合することによって、その間に挟んだパンチ対象物16に複数の孔を開ける。
【0025】
本発明は、複数の下刃3A、3B,3C・・を有する下ベース1と、前記下刃1に対向する位置に設けられた複数の上刃4A,4B,4C・・を有する上ベース2とを有し、前記対向する複数の下刃および上刃が行方向および列方向の二次元に配列されており、前記下ベースと上ベースの各一端を回動自在に軸止し、前記上ベースを押圧することにより、上ベースの上刃が下降してパンチ対象物に行方向および列方向に配列された複数の孔を開けることによりパンチ対象物に記載された情報を判読不能にすることを特徴とする。上刃および下刃の行方向および列方向の二次元の配列は、図1および図2に示すように互い違いに千鳥状に規則的に配置してもよいが、ランダムに配置することにより判読を困難にすることができる。
【0026】
図4の断面図に示すように、上ベース1の上刃4A,4B,4C・・の各刃先は上昇バネ7によってパンチ対象物と平行に上昇した状態で保たれており、下刃3A、3B,3C・・に対して垂直に下降することが好ましい。なぜなら、上刃の刃先が傾斜して下刃部分に下降するとパンチ対象物にうまく孔が開かない可能性があるからである。
ここに、上昇バネとは、上方向に反発力を有するバネをいい、汎用されているコイルバネを用いることが好ましい。
【0027】
図4に示すように、上ベース2の中に上昇バネ7を複数設けてあるので、上面板6を押し下げて上刃を下降させた後に、手を放すと上面板6が元の上昇状態に復帰するようにする。また、上昇バネ7は、後述の回転軸のバネより反発力が大きい強度のあるものにすることにより、上面板6を軽く押しても、上ベース2が下ベース1に接しない限り上刃が出てこない構造になる。
【0028】
下刃3A、3B,3C・・は下ベース1の中に収まっている。また、下ベース1と対向して設けられた上ベース2は、その各一端を回転軸8で回動自在に軸止されており、下ベース1と上ベース2の面が接した後に上ベース2の上部を押圧することにより上刃4A,4B,4C・・が垂直に下降してパンチ対象物に孔を開けることができ誤って指を傷つけることがない安全な構造とすることができる。
【0029】
このように、上ベース2が下ベース1の面が接するまで上刃4A,4B,4C・・が下降しない構造とするためには、例えば、図5に示すように、下ベース1と上ベース2を固定している回転軸8に上ベース2の中に備えている上昇バネ7よりも弱い回転バネ17を設けることにより、回転バネ17が優先的に動作させる機構とすることが好ましい。
【0030】
ここに、回転バネとは、回転方向に反発力を有するバネをいい、汎用されているコイルバネを用いることが好ましい。
【0031】
図2は、本発明の情報流出防止用パンチの実施形態を例示する上面図である。
図2において、上刃4A,4B,4C・・を設ける範囲は手の平または、ハガキの大きさで、上刃の大きさにもよるが、パンチの孔の部分とパンチの孔と孔の取り残された部分が判読不能になるようにすることが好ましい。
【0032】
上刃および下刃の直径は、文字や大きさによって異なるがパンチ孔によって判読不能にするためには孔の大きさの直径が3mm〜20mmとすることが好ましく、隣り合う刃の隙間の直径も3mmから20mmとすることが好ましい。
【0033】
また、刃の形状は四角形でも、楕円形でも、S字でもよい。また、ハガキ大の範囲の中で部分的に刃の直径がちがったものにするのもよい。
【0034】
図3は、本発明の情報流出防止用パンチの実施形態を例示する正面図である。
図3に示すように、下ベース1の下方に、パンチ対象物に孔を開けたことにより生ずる抜屑を溜める抜屑入れ5を設けることにより、パンチの後の抜き屑受けとして使用することができ、ごみが散らばらない。
【0035】
この抜屑入れ5は、パンチによって抜き落ちた屑を入れるようにしたものである。取手18により引き出式になっているので簡単に抜き落ちた屑を捨てることができる。
【0036】
図6〜8は、本発明の情報流出防止用パンチを側面から見た断面図であり、図6は上ベースを上げた状態、図7は上ベースを下げた状態、図8は上ベースを押圧した状態を示す。
【0037】
図6〜図8において、上刃および下刃の数が多いことから、上ベース2の上面板6を押圧するのに一時的に相当の大きな力を要することになるので、クロスバー10,11を上ベースの両端にそれぞれ設けることによりその解決を図る。即ち、上ベース2の両端に遊動ピンで軸止されたクロスバーを有し、該上ベースの上部を押圧した時に、前記遊動ピン13がクロスバー10,11に設けられたスリット14内をスライドして前記クロスバー10,11が傾動することにより、前記上ベース2を押圧する押圧力が軽減される。
【0038】
また、クロスバーの10,11下部は固定ねじ12で固定し、後述のようにてこの原理を利用して押圧力の軽減を図る。
【0039】
また、複数の上刃および下刃の孔開けのタイミングを相互に相違させることにより、孔開けに必要とする力の軽減を図る。孔開けタイミングを中心部の上刃が先行して下降し、右側の上刃、左側の上刃が遅れて降下するようにする。上刃の下降のずれを確保するためには、先行して下降する上刃を後から下降する上刃より下方に設定しておくことが好ましい。
【0040】
図6は上ベース2を開けた状態であり、図7は上ベース2を閉じた状態である。図6および図7においては、上刃は上ベースの中に収まって、上ベースの上面板を押さない限り上刃は出ないので指を挟み、指を切ったりする危険はない。パンチ対象物16を上ベース2と下ベース1の間に差込み、上ベース2の上面板6を押し下げることにより、上刃が下降する。図6に示すように、上ベースが広く開くのでパンチ対象物16を簡単に挿入することができる。
【0041】
図8は、上ベースの上面板を押圧している状態である。上昇バネ7は縮み、上刃は垂直に下降して下刃に適合する。また、上面板6の両端は上ベースの上面板スライド空間15を下降し上面受け板部9に接することにより、パンチ対象物に孔を開け、孔の抜屑は前述の抜屑入れ5に入る。
【0042】
図9は、本発明に用いるクロスバーの動作を説明する図である。図9(a)は上ベース2が上昇している状態、図9(b)は上ベース2が下降している状態におけるクロスバー10,11の動作状態を示す。
【0043】
図9(a)(b)に示すように、固定ねじ(支点)12から上面板6を押圧する力点までの水平距離はL1、固定ねじ(支点)12から上ベース2を押し下げる作用点までの水平距離はL2であり、L1の方がL2より大きいため、力点を押す力(F1)のL1/L2倍の力(F2)が作用点に働くため、上面板6を押圧するために必要な力は(F1)逆に作用点に働く力(F2)のL2/L1に軽減される。
【実施例】
【0044】
図6〜図8に示す本発明の実施形態である情報流出防止用パンチをA4版の用紙からなる印刷物に適用したところ、10枚を一度にパンチしても容易に二次元に配列された孔を開けることができ、本発明の効果が確認された。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明の情報流出防止用パンチは、コンパクトにも関わらず大量のパンチ対象物を一度に処理することができ、家庭用パンチとしても業務用パンチとしても使用することができるため、今後とも適用範囲が拡大する可能性が高く将来性のある発明である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の情報流出防止用パンチの実施形態を例示する斜視図である。
【図2】本発明の情報流出防止用パンチの実施形態を例示する上面図である。
【図3】本発明の情報流出防止用パンチの実施形態を例示する正面図である。
【図4】本発明の情報流出防止用パンチの実施形態を正面から見た断面図である。
【図5】本発明の情報流出防止用パンチの実施形態を例示する背面図である。
【図6】本発明の情報流出防止用パンチの上ベースを上げた状態を側面から見た断面図である。
【図7】本発明の情報流出防止用パンチの上ベースを下げた状態を側面から見た断面図である。
【図8】本発明の情報流出防止用パンチの上ベースを押圧した状態を側面から見た断面図である。
【図9】本発明に用いるクロスバーの動作を説明する図である。
【符号の説明】
【0047】
1 下ベース
2 上ベース
3A、3B,3C 下刃
4A,4B,4C 上刃
5 抜屑入れ
6 上面板
7 上昇バネ
8 回転軸
9 上面板受け部
10 クロスバー(上板)
11 クロスバー(下板)
12 固定ネジ(支点)
13 遊動ピン
14 スリット
15 上面板スライド空間
16 パンチ対象物
17 回転バネ
18 抜屑入れ取手
【出願人】 【識別番号】506399309
【氏名又は名称】松井 由美子
【出願日】 平成18年11月30日(2006.11.30)
【代理人】 【識別番号】100097995
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 悦一

【識別番号】100074790
【弁理士】
【氏名又は名称】椎名 彊


【公開番号】 特開2008−137087(P2008−137087A)
【公開日】 平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願番号】 特願2006−323014(P2006−323014)