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【発明の名称】 穿孔具及びファイル
【発明者】 【氏名】小池 誠一

【氏名】川西 啓祐

【氏名】岸本 康二

【氏名】藤本 幸徳

【氏名】谷口 繁則

【要約】 【課題】簡素な構成を有しながら、手軽に紙葉類を穿孔し得る穿孔具を提供する。

【解決手段】本実施形態に係る穿孔具Sは、雌刃3が雄刃2を収容する際に雄刃2と雌刃3とを離間させる方向への反発力を蓄積した状態で当該雄刃2と雌刃3とを支持する弾性支持部1に設けている。そして弾性支持部1は、裏表紙H2に設けた凹部支持部11と、裏表紙H2から延出させて折り返した折返し片10に設けた凸部支持部15と、これら裏表紙H2と折返し片10とを谷折りに折り返した本発明に係る弾性折返し端1aとを有している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
穿孔対象である紙葉類の厚み方向に突出する穿孔凸部と、
当該穿孔凸部との間に紙葉類を挟んだ状態で前記穿孔凸部を経過的に収容して前記紙葉類に綴じ穴を形成し得る穿孔凹部と、
当該穿孔凹部が前記穿孔凸部を収容する際に前記穿孔凸部と前記穿孔凹部とを離間させる方向への反発力を蓄積した状態で当該穿孔凸部と穿孔凹部とを支持する単一のシートにより構成された弾性支持部とを少なくとも具備することを特徴とする穿孔具。
【請求項2】
前記弾性支持部を、前記穿孔凸部と前記穿孔凹部とを離間させる方向への反発力を蓄積した状態で前記シートを折り返した弾性折返し端の弾性反発力により前記穿孔凸部と前記穿孔凹部と相対移動可能に支持する凸部支持部と凹部支持部とを有するものとしている請求項1記載の穿孔具。
【請求項3】
前記弾性折返し端を、前記凸部支持部と前記凹部支持部との間に介在させて設けたものとしている請求項2記載の穿孔具。
【請求項4】
前記シートを前記凸部支持部及び前記凹部支持部の何れか一方又は両方から延出する延出部をさらに有するものとし、前記弾性折返し端を前記凸部支持部又は前記凹部支持部と前記延出部との間に更に設けている請求項2又は3記載の穿孔具。
【請求項5】
前記延出部を前記凸部支持部及び前記凹部支持部の何れか一方から延出するものとし、前記凸部支持部及び前記凹部支持部の動作範囲において常に他方を押圧し得る押圧端を有するものとしている請求項4記載の穿孔具。
【請求項6】
前記延出部を、前記凸部支持部から延出させて設け、前記押圧端を、前記穿孔凹部近傍を押圧し得るものとしている請求項5記載の穿孔具。
【請求項7】
前記押圧端を、前記穿孔凹部の両側から押圧し得るものとしている請求項6記載の穿孔具。
【請求項8】
前記凸部支持部と前記凹部支持部のうち少なくとも何れか一方を、前記シートを重層させた隙間に前記穿孔凸部又は前記穿孔凹部を保持するものとしている請求項2、3、4、5、6又は7記載の穿孔具。
【請求項9】
前記穿孔凸部を前記隙間に保持し、当該穿孔凸部における突出端を前記シートから突出させて設けている請求項8記載の穿孔具。
【請求項10】
前記シートを前記凸部支持部又は前記凹部支持部の何れか一方から紙葉類を挿入する挿入方向に直交する方向へ延出させて形成した舌片をさらに有するものとし、前記弾性折返し端を前記凸部支持部又は前記凹部支持部と前記舌片との間に更に設けている請求項2、3、4、5、6、7、8又は9記載の穿孔具。
【請求項11】
前記凸部支持部又は前記凹部支持部の何れか一方から紙葉類を挿入する挿入方向に直交する方向へ延出させて形成した舌片を更に設け、当該舌片を他方に止着するものとしている請求項2、3、4、5、6、7、8又は9記載の穿孔具。
【請求項12】
前記舌片を、前記シートを重層させた隙間に挿入することにより止着している請求項10又は11記載の穿孔具。
【請求項13】
前記舌片を、前記穿孔凸部と前記穿孔凹部とを所定距離離間させて略対面させ得る位置で止着している請求項10、11又は12記載の穿孔具。
【請求項14】
前記弾性支持部を紙により設けている請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13記載の穿孔具。
【請求項15】
前記穿孔凹部をファイルの表紙体の一部に一体に設け、前記穿孔凸部を前記表紙体の一部から折り返した折返し片に設けている請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14記載の穿孔具。
【請求項16】
ファイルの表紙体における所定箇所に取り付け得るユニット化されたものとしている請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14記載の穿孔具。
【請求項17】
請求項1乃至14のいずれかに記載の穿孔具と、紙等の紙葉類を保持する表紙体とを具備してなり、前記穿孔具を前記表紙体の一部に設けていることを特徴とするファイル。
【請求項18】
前記穿孔具を前記表紙体の一部に一体に設けている請求項17記載のファイル。
【請求項19】
表紙体と、当該表紙体における所定箇所に取り付けたユニット化された穿孔具とを具備している請求項17記載のファイル。
【請求項20】
前記表紙体を、前記穿孔凹部及び穿孔凸部とが所定距離以上離間するのを防止し得る離間防止部を有するものとしている請求項19記載のファイル。
【請求項21】
前記穿孔具ユニットを前記表紙体の縁に沿って取り付けるとともに、
前記離間防止部を、前記表紙体の縁から延出し折り返して設けた折返し部を有するものとしている請求項20記載のファイル。
【請求項22】
前記表紙体又は前記折返し部から当該折返し部とは異なる方向から延出し前記折返し部に止着される止着部をさらに有するものとしている請求項21記載のファイル。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、紙葉類に好適に綴じ穴を穿つための穿孔具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、紙葉類を綴じるための綴じ穴を設ける為の種々の穿孔具が提案されている。それらのものは、雄刃と雌刃とを有しており、何れかを移動可能に支持するための支持機構を備えている。多くのものは、接続機構を介して雄刃と雌刃とが正確に嵌合することによって好適に紙葉類を穿孔し得るものとなっている。そして係る構成を有する穿孔具の多くは、弾性部材等を用いた格別の反発機構が設けられており、穿孔の際に雄刃と雌刃とを近接させて穿孔した後、穿孔する前の位置まで雄刃と雌刃とを離間させ得るものとなっている。
【0003】
また一方で、簡素な構成を有することによって例えばファイルの表紙体といったスペースに制約がある箇所に設けられた穿孔具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このものは、上述の接続機構を簡素化したり、反発機構を省略することにより、穿孔具自体の構成を大幅に簡素化することによって小型或いは薄型化を成し得たものとなっており、例えば少量の枚数の紙であれば、綴じる必要が生じた際にその場で手軽に綴じ穴を設けることができるものとなっている。
【特許文献1】特開2005−349518号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような穿孔具の場合においては、穿孔の際に雄刃と雌刃とが離間させる上述の反発機構が省略されたため、穿孔した後、使用者は雄刃と雌刃とを離間させる作業を新たに要するものとなっている。ここで、斯かる簡素化された構成を有する穿孔具においても、さらに手軽に紙葉類を穿孔し得るものが要求されることとなる。
【0005】
そこで本発明は、以上のような点に着目したものであり、構成が簡素化された穿孔具においても手軽に紙葉類を穿孔し得る穿孔具並びに当該穿孔具を具備するファイルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る穿孔具は、穿孔対象である紙葉類の厚み方向に突出する穿孔凸部と、当該穿孔凸部との間に紙葉類を挟んだ状態で前記穿孔凸部を経過的に収容して前記紙葉類に綴じ穴を形成し得る穿孔凹部と、当該穿孔凹部が前記穿孔凸部を収容する際に前記穿孔凸部と前記穿孔凹部とを離間させる方向への反発力を蓄積した状態で当該穿孔凸部と穿孔凹部とを支持する単一のシートにより構成された弾性支持部とを少なくとも具備することを特徴とする。
【0007】
このようなものであれば、紙葉類を穿孔した際の穿孔凸部と穿孔凹部とが、単一のシートにより構成された弾性支持部が蓄積している弾性反発力によって、好適に離間した状態となるため、格別の反発機構を設けることなく穿孔凹部または穿孔凹部から紙葉類を取り外すことができる。そうすることにより、簡素な構成を有しながら、手軽に紙葉類を穿孔し得る穿孔具とすることができる。
【0008】
弾性折返し端の位置において優先的にシートを折り返す構成として、正確な相対移動を実現するためには、弾性支持部を、穿孔凸部と穿孔凹部とを離間させる方向への反発力を蓄積した状態でシートを折り返した弾性折返し端の弾性反発力により穿孔凸部と穿孔凹部と相対移動可能に支持する凸部支持部と凹部支持部とを有するものとすることが望ましい。
【0009】
凸部支持部及び凹部支持部が、より正確な相対動作をし得るものとするためには、弾性折返し端を、凸部支持部と凹部支持部との間に介在させて設けることが好ましい。
【0010】
他方弾性折返し端の他の態様として、シートを凸部支持部及び凹部支持部の何れか一方又は両方から延出する延出部をさらに有するものとし、弾性折返し端を凸部支持部又は凹部支持部と延出部との間に更に設けたものと挙げることができる。斯かる構成により、弾性折返し端を設ける位置に係る設計自由度を向上させることができる。
【0011】
そして、紙葉類を好適に位置決めすることによる正確な穿孔動作を実現するためには、延出部を凸部支持部及び凹部支持部の何れか一方から延出するものとし、凸部支持部及び凹部支持部の動作範囲において常に他方を押圧し得る押圧端を有するものとすることが望ましい。
【0012】
斯かる構成の場合、延出部を、凸部支持部から延出させて設け、押圧端を凹部支持部における穿孔凹部近傍を押圧することにより、紙葉類を安定して位置付けることが可能となる。
【0013】
特に穿孔し易く紙葉類を位置付けるためには、押圧端を、穿孔凹部近傍を押圧し得るものとすることが好ましい。
【0014】
穿孔凸部又は穿孔凹部を好適に保持するためには、凸部支持部と凹部支持部のうち少なくとも何れか一方を、シートを重層させた隙間に穿孔凸部又は穿孔凹部を保持するものとすることが望ましい。加えて、穿孔凸部を隙間に保持し、当該穿孔凸部における突出端をシートから突出させて設けたものとすれば、穿孔凸部の突出端のみを好適に紙葉類に接触させることにより、穿孔の際に綴じ穴周辺の箇所を有効に保護し得るものとなる。
【0015】
そして、本発明に係る弾性折返し端を構成するさらなる構成として、シートを凸部支持部又は凹部支持部の何れか一方から紙葉類を挿入する挿入方向に直交する方向へ延出させて形成した舌片をさらに有するものとし、弾性折返し端を凸部支持部又は凹部支持部と舌片との間に更に設けたものを挙げることができる。そうすることにより、弾性折返し端を位置付ける設計自由度をさらに向上させることができる。
【0016】
凸部支持部と凹部支持部との動作範囲を有効に決定するためには、記凸部支持部又は凹部支持部の何れか一方から紙葉類を挿入する挿入方向に直交する方向へ延出させて形成した舌片を更に設け、当該舌片を他方に止着するものとすることが望ましい。また舌片を有効に止着するためには、舌片を、シートを重層させた隙間に挿入することにより止着することが好ましい。特に、舌片を、穿孔凸部と穿孔凹部とを所定距離離間させて略対面させ得る位置で止着したものとすれば、凸部支持部と凹部支持部との動作範囲を少なく制限することにより継続的に動作させる際の弾性の低下を有効に抑制することが可能となる。
【0017】
そして、斯かる弾性支持部として好適なものとして紙により設けたものを挙げることができる。
【0018】
斯かる穿孔具を有効に活用し得る構成としては、穿孔凹部をファイルの表紙体の一部に設け、穿孔凸部を表紙体の一部から折り返した折返し片に設けることが望ましい。
【0019】
他方、穿孔具を有効に活用し得る他の構成として、ファイルの表紙体の所定箇所に取り付け得るユニット化された穿孔具を構成したものを挙げることができる。
【0020】
そして本発明に斯かるファイルは、上述した構成の穿孔具と、紙等の紙葉類を保持する表紙体とを具備してなり、穿孔具を表紙体の一部に設けていることを特徴とするものである。
【0021】
斯かるファイルの場合、穿孔具を表紙体の一部に一体に設けている態様をまず挙げることができる。
【0022】
そして他方、表紙体と、当該表紙体の所定箇所に取り付け得る穿孔具とを具備している態様を挙げることができる。
【0023】
斯かる態様を採用した場合、表紙体を、穿孔凹部及び穿孔凸部とが所定距離以上離間するのを防止し得る離間防止部を有するものとすることにより、穿孔具の動作をより正確なものとなり、さらに穿孔具が必要以上に動作しないため、穿孔具の耐久性を向上させることも可能となる。
【0024】
穿孔具を使用し易いものとするためのファイルの具体的な構成としては、穿孔具を表紙体の縁に沿って取り付けるとともに、離間防止部を、表紙体の縁から延出し折り返して設けた折返し部を有するものを挙げることができる。すなわち表紙体の縁を紙葉類の位置決めや穿孔具を取り付ける際の位置決めに利用することが出来る。そして、離間防止部を好適に構成するための具体的な構成として、表紙体又は折返し部から当該折返し部とは異なる方向から延出し折り返し部に止着される止着部をさらに有するものを挙げることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、単一のシートにより構成された弾性支持部が蓄積している弾性反発力によって好適に離間した状態となるため、格別の反発機構を設けることなく穿孔凹部または穿孔凹部から紙葉類を取り外すことができる。そうすることにより、簡素な構成を有しながら、手軽に紙葉類を穿孔し得る穿孔具とすることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態に係るファイルFを図1に示す。このファイルFは、紙等の紙葉類P(図6)を保持する表紙体Hに、綴じ具Tと穿孔具Sとを取り付けているものである。すなわち、穿孔具Sを表紙体Hの一部に一体に設けたものとしている。
【0028】
表紙体Hは、一対の表表紙H1及び裏表紙H2と、これら表表紙H1及び裏表紙H2の間に位置する背表紙H3と、裏表紙から開放端側に延出させ折り返して設けた後述する折返し片を一体に成形した例えば一枚のシートたる厚紙からなるものである。そして、表表紙H1と背表紙H3との境界部分、及び裏表紙H2と背表紙H3との境界部分をそれぞれ背表紙H3に対して谷折りに折り畳んで表表紙H1及び裏表紙H2とが対向し得るように構成されている。また、表表紙H1における開放端近傍には綴じ具Tを取り付けている。一方、裏表紙H2において背表紙H3から離間した表紙体Hの開放端側には穿孔具Sを設けている。
【0029】
綴じ具Tは、紙葉類に設けられた綴じ穴に綴じ足を挿し通すことにより紙葉類を綴じる扁平なものを採用している。この綴じ具T自体は周知のものである。
【0030】
ここで、本実施形態に係る穿孔具Sは、互いに嵌合することにより紙葉類を穿孔し得る穿孔凸部たる雄刃2並びに穿孔凹部たる雌刃3とを有している。そしてこれら雄刃2と雌刃3とを、単一の紙製のシートたる表紙体Hに設けている。すなわち、雌刃3が雄刃2を収容する際に雄刃2と雌刃3とを離間させる方向への反発力を蓄積した状態で当該雄刃2と雌刃3とを支持する弾性支持部1に設けたことを特徴としているものである。
【0031】
以下、斯かる穿孔具Sの具体的な構成について説明する。
【0032】
雄刃2は、図2、図3、図4及び図6に示すように、穿孔対象である紙葉類Pの厚み方向に突出し、その突出端2aを鋭利な波形状に構成することにより、紙葉類Pを穿孔し得るものである。本実施形態では一枚の板金からプレス等により当該雄刃2を形成しているが、板金製のものに限られず、例えば樹脂製のものであるなど、既存の構成のものを種々採用することが可能である。
【0033】
雌刃3は、図2、図3、図4及び図6に示すように、雄刃2との間に紙葉類Pを挟んだ状態で雄刃2を経過的に収容して紙葉類Pに綴じ穴P1を形成し得るものである。具体的には、雌刃3は一枚の板金からプレス等により形成しているものであり、雄刃2の突出端2aを収容し得る開口である収容端3aを略中央に形成するとともに、収容端3aの両側には板金の一部を切り起こし、切り起こした基端により紙葉類Pを位置決めしつつ先端に書けて紙葉類Pの挿入を案内し得る案内片31を設けている。なお紙葉類Pの位置決めは斯かる構成に限定されることはなく、後述する弾性折返し端1aで奥行き方向の位置決めを行ものとしても良い。また、本実施形態では一枚の板金からプレス等により当該雄刃2を形成しているが、板金製のものに限られず、例えば樹脂製のものであるなど、既存の構成のものを種々採用することが可能である。
【0034】
弾性支持部1は、図2、図3、図4及び図6に示すように、ファイルFの表紙体Hの一部である裏表紙H2に設けた凹部支持部11と、裏表紙H2から延出させて折り返した折返し片10に設けた凸部支持部15と、これら裏表紙H2に設けた凹部支持部11と折返し片10に設けた凸部支持部15とを谷折りに折り返すことにより凸部支持部15と凹部支持部11との間に介在させて設けた本発明に係る弾性折返し端1aと、凹部支持部11から弾性折返し端1aの折返し方向から直交させた方向に延出し当該延出部分を凸部支持部15に止着した一対の舌片4とを有している。なお本実施形態では裏表紙H2並びに折返し片10の開放端には、所定サイズの紙葉類Pを穿孔する際の紙葉類Pの中央箇所を位置決めし得る切欠Cを形成しているが、斯かる紙葉類Pの幅方向の位置決めは、例えば表紙体Hに模様を施す等によって行うものとしても良い。
【0035】
凹部支持部11は、図2、図3、図4及び図6に示すように、本実施形態では裏表紙H2における開放端側において折返し片10に対して対向し得る領域としている。そして凹部支持部11には上述した雌刃3を取り付けるとともに、雌刃3の収容端3aに連通し得る開口11aを設けている。
【0036】
凸部支持部15は、図2、図3、図4及び図6に示すように、裏表紙H2から延出させて折り返した折返し片10に雄刃2を支持させたものである。具体的には当該凸部支持部15は、折返し片10を構成する第一折返し片12と、この第一折返し片12から折返し重層させた第二折返し片14と、当該第二折返し片14と第二折返し片14との間に形成され雄刃2を収納する隙間13とを有するものとしている。そして第一折返し片12における雄刃2の突出端2aの形状に連通し得る箇所に開口12aを設けるとともに、第二折返し片14には突出端2aを通過させて当該突出端2aを外方へ露出させる開口14aを設けている。
【0037】
舌片4は、図2、図3、図4、図5及び図6に示すように、凹部支持部11において折返し片10を延出させた方向に直交する方向に、側部折返し端4aを介して突出させて設けたものである。そして図5に示すように、凸部支持部15における隙間13に先端部分を挿入して止着したものとしている。そして当該舌片4を止着した状態において、雄刃2と雌刃3とを所定距離離間させて略対面させ得る位置で位置決めされたものとなっている。言い換えれば舌片4は、凸部支持部11から紙葉類Pを挿入する挿入方向に直交する方向へ延出させて形成したものであり、弾性折返し端たる側部折返し端4aは凹部支持部11と舌片4との間に設けたものとなっている。
【0038】
ここで、本実施形態に斯かる穿孔具Sに設けた弾性支持部1は上述の通り、雄刃2と雌刃3とを支持する凸部支持部15と凹部支持部11とを離間させる方向への反発力を蓄積した状態でシートを折り返した弾性折返し端1aを具備しているものである。
【0039】
以下に、穿孔具Sを用いて紙葉類Pに綴じ穴P1を穿孔する際の、斯かる弾性折返し端1aの作用について、図6、図7及び図8に示して説明する。
【0040】
まず図6に示した状態において、凹部支持部11と凸部支持部15とは、弾性折返し端1aによって所定距離離間し且つ互いに略対面した位置に支持されている。そして凹部支持部11と凸部支持部15との間に挿入された紙葉類Pは、雌刃3に設けた案内片31によって収容端3a近傍に好適に位置決めされた状態となっている。そして図6に示した状態から、凸部支持部15を押圧すると、図7に示すように、雄刃2の突出端2aが紙葉類Pを貫通しながら経過的に雌刃3の収容端3a内に収容されるため、紙葉類Pに綴じ穴P1が穿孔される。
【0041】
そして、凸部支持部15に対する押圧力を開放すると、図8に示すように、弾性折返し端1aが蓄積する弾性反発力が働くことによって、凸部支持部15が凹部支持部11から離間することとなる。詳細には、舌片4に設けた側部折返し端4aが蓄積している弾性反発力も好適に作用しているものとなっている。このようにして、凸部支持部15を押圧する動作のみで好適に紙葉類Pに綴じ穴P1を穿孔することが可能となっている。なお穿孔くずP2は、雌刃3の収容端3aから開口11aを介して裏表紙H2側へ排出されるか、或いは凸部支持部15側の開口12a、14aを介して折返し片10側へ排出されることとなる。
【0042】
以上のような構成とすることにより、本発明の第一実施形態に係る穿孔具Sは、単一のシートにより構成された弾性支持部1とを少なくとも具備しているので、紙葉類Pを穿孔した際の雄刃2と雌刃3とが、単一のシートにより構成された弾性支持部1が蓄積している弾性反発力によって、好適に離間した状態となるため、格別の反発機構を設けることなく雌刃3または雌刃3から紙葉類Pを取り外すことができる。そうすることにより、簡素な構成を有しながら、手軽に紙葉類Pを穿孔し得る穿孔具Sとなっている。
【0043】
また本実施形態では、弾性支持部1を弾性折返し端1aの弾性反発力により雄刃2と雌刃3と相対移動可能に支持する凸部支持部15と凹部支持部11とを有するものとして、弾性折返し端1aの位置において優先的に弾性変形させて、雄刃2と雌刃3との正確な相対移動を実現している。
【0044】
そして本実施形態では、凸部支持部15を、シートすなわち第一折返し片12と第二折返し片14とを重層させた隙間13に雄刃2を好適に保持するものとすることが望ましい。加えて、雄刃2を隙間13に保持し、当該雄刃2における突出端2aをシートから突出させて設けたものとすれば、雄刃2の突出端2aのみを好適に紙葉類Pに接触させることにより、穿孔の際に綴じ穴P1周辺の箇所を有効に保護し得るものとなる。加えて第二折返し片14に設けた開口が、雄刃2の突出端2aの位置ずれを有効に抑制し得るものとなっている。
【0045】
また、紙葉類Pを挿入する挿入方向に直交する方向へ凹部支持部11から延出させて形成した舌片4を、凸部支持部15に止着することによって凸部支持部15と凹部支持部11との動作範囲を有効に決定し得るものとなっている。特に、舌片4を、隙間13に挿入することによって確実に止着したものとしている。特に、舌片4を、雄刃2と雌刃3とが所定距離離間させて略対面させ得る位置で止着することにより、凸部支持部15と凹部支持部11との動作範囲を少なく制限し、継続的に動作させる際の弾性反発力の低下を有効に抑制し、高い耐久性を確保することが可能となっている。
【0046】
そして以下に、本実施形態の各変形例について説明する。なお以下の変形例について、上記実施形態と同様の構成要素については同じ符合を付し、詳細な説明を省略するものとする。
【0047】
<第一実施形態の第一変形例>
本実施形態の第一変形例として、図9に示すように、上記穿孔具と略同じ構成を有しつつ単独の穿孔具S1を構成したものを挙げることができる。このように、本変形例によれば、本発明を利用して、よりコンパクトな穿孔具S1を構成し得たものとなっている。
【0048】
<第一実施形態の第二変形例>
また、上記実施形態においては弾性支持部1が有する弾性反発力を弾性折返し端1aのみで実現したが、当該構成に限られることはない。
【0049】
すなわち図10、図11及び図12に示すように、第一折返し片12と第二折返し片14とを止着しない構成とすることにより当該第二折返し片14を本発明に係る延出部として、これらの間に第二弾性折返し端10aを形成したものを挙げることができる。なお、本変形例において舌片4は、図11に示すように、隙間13に収容させ且つ止着するものではなく、第一折返し片12に専ら止着したものとしている。
【0050】
このようなものであれば、図11及び、特に図12に示すように、紙葉類Pを穿孔した後に凸部支持部15を上昇させる弾性反発力を、弾性折返し端1a及び側部折返し端4aのみならず、第二弾性折返し端10aによっても行わせることができるので、より強い弾性反発力を継続的に得ることが可能となる。そのため、より耐久性の高い穿孔具を構成し得るものとなる。さらに、第二折返し片14が紙葉類Pを穿孔凹部近傍で押圧することにより、より正確な穿孔動作を実現し得るものとなっている。
【0051】
そして本変形例では弾性支持部1が弾性折返し端1a、側部折返し端4a及び第二弾性折返し端10aを全て有する構成としたが、それらの何れか一つのみが本発明の弾性折返し端として弾性を付与する構成としても、本発明に係る弾性支持部1を構成し得るものである。
【0052】
<第二実施形態>
続いて、本発明の第二実施形態に係るファイルF2について詳述する。具体的に本実施形態では、ファイルF2は表紙体Hと、当該表紙体Hの一部に取り付け得る、表紙体Hとは別体としてユニット化された穿孔具5とを具備してなるものとしている。さらに換言すれば、ファイルF2は、上記実施形態のように穿孔具5を表紙体Hの一部に一体に設けているものではなく、表紙体Hと、当該表紙体Hの所定箇所に貼付けたの穿孔具5とを具備しているものである。
【0053】
以下、ファイルF2を構成する表紙体H並びに穿孔具5の構成について詳述する。なお本実施形態では上記実施形態において同様のものに対しては上記実施形態と同じ符合を付するものとしている。
【0054】
表紙体Hは、図13及び図14に示すように、上記実施形態と同様に一対の表表紙H1及び裏表紙H2と、これら表表紙H1及び裏表紙H2の間に位置する背表紙H3と、裏表紙から開放端側に延出させ折り返して設けた後述する折返し部61を一体に形成した例えば厚紙からなるものである。そして、表表紙H1と背表紙H3との境界部分、及び裏表紙H2と背表紙H3との境界部分をそれぞれ背表紙H3に対して谷折りに折り畳んで表表紙H1及び裏表紙H2とが対向し得るように構成されている。また、表表紙H1における開放端近傍には綴じ具Tを取り付けている。一方、裏表紙H2において背表紙H3から離間した表紙体Hの開放端側を穿孔具5を貼付する所定箇所とし、裏表紙の縁に沿って穿孔具5を貼付できるようにしている。
【0055】
ここで本実施形態において表紙体Hは、裏表紙H2の縁に穿孔凸部たる雄刃52及び穿孔凹部たる雌刃53とが所定距離以上離間するのを防止し得る離間防止部6を有するものとしている。
【0056】
離間防止部6は、図13及び図14に示すように、裏表紙H2の縁から延出し折り返して設けた折返し部61と、当該折返し部61とは異なる方向から延出し折返し部61に止着される止着部62とを有している。すなわち、斯かる構成により折返し部61の両端が止着部62に止着されることにより、一定距離以上裏表紙H2から離間し得ないものとなる。そのため、離間防止部6と裏表紙H2との間に取り付けた穿孔具5は、雄刃52と雌刃53とが一定距離以上離間するのを好適に防止し得るものとなっている。
【0057】
綴じ具Tは、上記実施形態同様周知のものであり、図示の態様の他、既存の種々のものを採用することができる。
【0058】
穿孔具5は、図13、図15、図16及び図17に示すように、表紙体Hの所定箇所である裏表紙H2の縁に沿った位置に貼付するためにユニット化されたものとしている。具体的には、互いに嵌合することにより紙葉類を穿孔し得る穿孔凸部たる雄刃52並びに穿孔凹部たる雌刃53と、雌刃53が雄刃52を収容する際に雄刃52と雌刃53とを離間させる方向への反発力を蓄積した状態で当該雄刃52と雌刃53とを支持する弾性支持部51とを有していることを特徴としているものである。
【0059】
以下、斯かるユニット化された穿孔具5の具体的な構成について説明する。
【0060】
雄刃52は、図15、図16及び図17に示すように、穿孔対象である紙葉類Pの厚み方向に突出し、その突出端52aを鋭利な波形状に構成することにより、紙葉類Pを穿孔し得るものである。なお本実施形態では当該雄刃52を樹脂製のものとしている。
【0061】
雌刃53は、図15、図16及び図17に示すように、雄刃52との間に紙葉類Pを挟んだ状態で収容端53aの内側において雄刃52を経過的に収容して紙葉類Pに綴じ穴P1を形成し得るものである。なお雌刃53についても、雄刃52同様樹脂製のものとしている。
【0062】
弾性支持部51は、図13、図15、図16及び図17に示すように、ファイルF2の表紙体Hの一部である裏表紙H2に貼付する凹部支持部511と、当該凹部支持部511から延出させて折り返した凸部支持部515と、これら凹部支持部511及び凸部支持部515の間に介在させて設けた弾性折返し端51aと、凸部支持部515から延出させて折り返した延出部510と、これら延出部510及び凸部支持部515との間に介在させて設けた弾性折返し端である第二弾性折返し端510aとを有するものである。
【0063】
凹部支持部511は、同図に示すように、所定位置で一対の雌刃53を取り付けているとともに、裏面側略全域を裏表紙H2に貼付されることにより表紙体Hに固定されたものとなっている。
【0064】
凸部支持部515は、同図に示すように、凹部支持部511から弾性折返し端51aの位置で折り返し延出させて設けたものであり、雌刃53に対応する所定位置において雄刃52を支持させたものである。
【0065】
弾性折返し端51aは、同図に示すように、凹部支持部511及び凸部支持部515との間を折ることにより設けられたものである。そしてこの弾性折返し端51aは、凹部支持部511及び凸部支持部515の間に介在することにより、外力を付与しない状態では雄刃52と雌刃53とを離間させた位置に保ち、紙葉類Pを穿孔する際には雄刃52と雌刃53とが離間する方向の弾性反発力が蓄積されるものとなっている。
【0066】
延出部510は、同図に示すように、凸部支持部515から第二弾性折返し端510aを介して延出させて設けたものであり、先端側に凹部支持部511を押圧し得る押圧端510bと、先端側における雌刃53に対応する位置を半円状に窪ませた退避端510cとを有したものとしている。当該退避端510cを設けることにより、紙葉類Pを穿孔する動作において押圧端510bが雌刃53の両側から押圧し得るものとなっている。
【0067】
第二弾性折返し端510aは、同図に示すように、外力を付与しない状態では凸部支持部515と延出部510の押圧端510bを離間させて当該押圧端510bが凹部支持部511に当接した状態となるように位置付けることにより、紙葉類Pを穿孔する際に雄刃52と雌刃53とが離間する方向の弾性反発力を蓄積するとともに、紙葉類Pを穿孔する一連の動作において押圧端510bを常に紙葉類Pを押圧させ得るものとしている。
【0068】
ここで、本実施形態に係る穿孔具5を用いて紙葉類Pに綴じ穴P1を穿孔する際の一連の動作について、図17、図18及び図19に示して説明する。
【0069】
まず図17に示した状態において、凹部支持部511と凸部支持部515とは、弾性折返し端51aによって所定距離離間し且つ互いに略対面した位置に支持されている。そして凹部支持部511と凸部支持部515との間に挿入された紙葉類Pは、延出部510の押圧端510bに押圧されることにより雌刃53の上に位置決めされた状態となっている。そして図17に示した状態から外力により例えば折返し部61の上から凸部支持部515を押圧すると、押圧端510bは紙葉類Pの上側をスライドしながら押圧する。詳細には、退避端510cを設けることにより雌刃53の周縁を両側から押圧してゆくこととなる。
【0070】
そして図18に示すように、雄刃52の突出端52aが紙葉類Pを貫通しながら経過的に雌刃53の収容端53a内に収容される際に穿孔くずP2が生じるとともに、紙葉類Pに綴じ穴P1が穿孔される。
【0071】
さらに図18に示した状態から凸部支持部515を押圧する外力を開放すると、図19に示すように、弾性折返し端51a並びに第二弾性折返し端510aに蓄積された弾性反発力が働くことによって、凸部支持部515が凹部支持部511から離間することとなる。このようにして、凸部支持部515を押圧する動作のみで好適に紙葉類Pに綴じ穴P1を穿孔することが可能となっている。
【0072】
以上のような構成とすることにより、本発明の第二実施形態に係る穿孔具5は上記第一実施形態と同様に、単一のシートにより構成された弾性支持部51を少なくとも具備しているので、紙葉類Pを穿孔した際の雄刃52と雌刃53とが、単一のシートにより構成された弾性支持部51が蓄積している弾性反発力によって、好適に離間した状態となるため、格別の反発機構を設けることなく雌刃53または雌刃53から紙葉類Pを取り外すことができる。そうすることにより、簡素な構成を有しながら、手軽に紙葉類Pを穿孔し得る穿孔具5を構成することを実現している。
【0073】
また、弾性支持部51を弾性折返し端51aの弾性反発力により雄刃52と雌刃53と相対移動可能に支持する凸部支持部515と凹部支持部511とを有するものとして、弾性折返し端51aの位置において優先的に弾性変形させて、雄刃52と雌刃53との正確な相対移動を実現している。
【0074】
弾性折返し端51aを、凸部支持部515と凹部支持部511との間に介在させて設けることにより、凸部支持部515及び凹部支持部511が、より正確な相対動作をし得るものとしている。
【0075】
他方、弾性折返し端の他の態様として、シートを凸部支持部515及び凹部支持部511の何れか一方又は両方から延出する延出部510をさらに有するものとし、弾性折返し端を凸部支持部515と延出部510との間に更に設けた第二弾性折返し端510aとすることにより、より強い弾性反発力を奏するものとなっている。
【0076】
そして、紙葉類Pを好適に位置決めすることによる正確な穿孔動作を実現するために本実施形態では、凸部支持部515及び凹部支持部511の動作範囲において常に凹部支持部を押圧し得る押圧端510bを延出部510に設けたものとしている。
【0077】
斯かる構成の場合、延出部510を、凸部支持部515から延出させて設け、押圧端510bを凹部支持部511における雌刃53近傍を押圧することにより、紙葉類Pを安定して位置付けることが可能となる。
【0078】
特に穿孔し易く紙葉類Pを位置付けるためには、押圧端510bに加えて退避端510cを設けて、雌刃53近傍を両側から押圧して穿孔時の紙葉類Pのずれを有効に回避し得たものとなっている。
【0079】
そしてこの第二実施形態では、表紙体Hを、雄刃52及び雌刃53とが所定距離以上離間するのを防止し得る離間防止部6を設けることにより、穿孔具5の動作をより正確なものとなり、さらに穿孔具5が必要以上の範囲で動作しないため、穿孔具5の耐久性をも向上させている。
【0080】
穿孔具5を使用し易いものとするためのファイルF2の具体的な構成として本実施形態では、穿孔具5を表紙体Hの縁に沿って取り付けるとともに、離間防止部6を、表紙体Hの縁から延出し折り返して設けた折返し部61を設けている。すなわち表紙体Hの縁を紙葉類Pの位置決めや穿孔具5を取り付ける際の位置決めに利用したものとしている。そして、離間防止部6を好適に構成するための具体的な構成として、表紙体H又は折返し部61から当該折返し部61とは異なる方向から延出し折返し部61に止着される止着部62をさらに設けたものとしている。
【0081】
<第二実施形態の第一変形例>
また、この第二実施形態で採用した穿孔具5の変形例として、図20に示すように、凹部支持部511において延出部510を延出させた方向に直交する方向に、側部折返し端54aを介して突出させて舌片54を設けたものを挙げることができる。なお同変形例においても上記各実施形態と同じ構成要素については同じ符合を付すものとする。
【0082】
舌片54は、図20に示すように、凸部支持部515から紙葉類Pを挿入する挿入方向に直交する方向へ延出させて形成したものであり、弾性折返し端たる側部折返し端54aは凹部支持部511と舌片54との間に設けたものとなっている。斯かる構成により、穿孔動作の際に雄刃52と雌刃53とを離間させる弾性反発力を、より強いものとすることができる。また、例えば延出部510及び第二弾性折返し端510aの代わりに当該舌片54を採用することによってもより高い弾性反発力を得ることができるので、本発明に係る弾性支持部51を構成する上での弾性折返し端を設定する設計自由度をさらに向上させ得るものとなる。
【0083】
<第二実施形態の第二変形例>
そして次は表紙体Hの変形例として、図21に示すように、裏表紙H2の縁に沿って帯状部63を設けることにより、離間防止部6を設けた態様を挙げることができる。このように、離間防止部6を設ける態様は裏表紙H2から延出させて設ける態様に限られることはなく、種々の構成によって実現し得るものである。また斯かる態様の他には、例えば裏表紙H2に別体のカバーを被せるなどして離間防止部6を形成するなど、種々な態様を採用することができる。
【0084】
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0085】
例えば上記実施形態では穿孔凸部及び穿孔凹部を所謂パンチ刃を構成しうる雄刃及び雌刃としたが、当該パンチ刃の他に、例えばドリル刃、ステープラやパッチ貼具のように、紙葉類を穿孔し得る針状のものや、紙葉類を穿孔し得る種々のものを採用することができる。また、穿孔具をファイルの表紙体に設ける場合であっても、当該穿孔具を設ける位置についても、例えば背表紙近傍に設けたり綴じ具に隣接させて設けたりする等、種々変更することが可能である。勿論、ファイルが有している綴じ具の配置についても、上記実施形態では表表紙の開放端側に設けたものとしていたが、綴じ具を背表紙近傍或いは背表紙に設けたものであっても良く、種々変更することが可能である。
【0086】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の第一実施形態に斯かる外観図。
【図2】同実施形態に係る要部を示す外観図。
【図3】同実施形態に係る平面図。
【図4】同実施形態に係る展開図。
【図5】同実施形態に係る要部拡大図。
【図6】同実施形態に係る断面図。
【図7】同実施形態に係る動作説明図。
【図8】同上
【図9】実施形態の第一変形例に係る外観図。
【図10】同実施形態の第二変形例に係る平面図。
【図11】同実施形態の第二変形例に係る模式的な図。
【図12】同実施形態の第二変形例に係る断面図。
【図13】本発明の第二実施形態に係る外観図。
【図14】同実施形態に係る要部を示す外観図。
【図15】同上。
【図16】同上。
【図17】同実施形態に係る断面図。
【図18】同実施形態に係る動作説明図。
【図19】同上
【図20】実施形態の第一変形例に係る外観図。
【図21】実施形態の第二変形例に係る外観図。
【符号の説明】
【0088】
1、51…弾性支持部
1a、51a…弾性折返し端
10…折返し片
510…延出部
10a、510a…弾性折返し端(第二弾性折返し端)
510b…押圧端
11、51…凹部支持部
13…隙間
15、515…凸部支持部
2、52…穿孔凸部(雄刃)
2a、52a…突出端
3、53…穿孔凹部(雌刃)
4、54…舌片
4a、54a…弾性折返し端(側部折返し端)
6…離間防止部
61…折返し部
62…止着部
H…表紙体
H2…表紙体の一部(裏表紙)
F、F1…ファイル
S、S1、5…穿孔具
【出願人】 【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
【出願日】 平成19年9月18日(2007.9.18)
【代理人】 【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博


【公開番号】 特開2008−132589(P2008−132589A)
【公開日】 平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願番号】 特願2007−241545(P2007−241545)