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長尺発泡材、長尺発泡材の穿孔装置及び穿孔方法 - 特開2008−114335 | j-tokkyo
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【発明の名称】 長尺発泡材、長尺発泡材の穿孔装置及び穿孔方法
【発明者】 【氏名】見崎 秀行

【要約】 【課題】本発明は、長尺発泡材の一端から他端まで長手方向に貫通する良好な長孔を穿孔し得る長尺発泡材の穿孔装置を提供する。

【解決手段】本発明に係る長尺発泡材の穿孔装置は、装置本体2と、装置本体2上に配置した長尺発泡材100を直線状凹部11に沿ってガイドする長尺の穿孔ガイド機構部10と、一端側の軸支用基部が前記装置本体2の軸支部4により回転可能に軸支され、先端部に孔開刃を有する刃体部を前記直線状凹部11に臨ませた長尺の穿孔刃体20と、この穿孔刃体20を回転駆動する駆動源30と、直線状凹部11に沿ってスライド可能に配置され、穿孔刃体20の刃体部を回転可能に貫通させた刃体部ぶれ防止ガイド体40と、直線状凹部11上方に回転可能に配置した抑えローラ51を有し、この抑えローラ51により長尺発泡材100の外周上端を抑えて位置規制を行う抑え機構部50と、長尺発泡材100の一端側に吸引口62を臨ませた穿孔屑吸引装置60とを有するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設してなることを特徴とする長尺発泡材。
【請求項2】
一端から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設してなることを特徴とする発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材。
【請求項3】
一端から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設してなることを特徴とする全長30cm乃至2mの範囲の発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材。
【請求項4】
平坦な上面を有する装置本体と、
この装置本体上に配置した被穿孔材を直線状凹部に沿って直線状にガイドする長尺の穿孔ガイド機構部と、
一端側の軸支用基部が前記装置本体の一端側において軸支部により回転可能に軸支されるとともに、前記軸支用基部から突設した先端部に孔開刃を有する刃体部を前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に臨ませた長尺の穿孔刃体と、
この穿孔刃体を回転駆動する駆動源と、
前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に沿ってスライド可能に配置されるとともに、前記穿孔刃体の刃体部を回転可能に貫通させた刃体部ぶれ防止ガイド体と、
を有し、
前記長尺の穿孔ガイド機構部における直線状凹部によりガイドされつつその一端側から駆動源側の一端に向けて押し込まれる長尺発泡材に対して、前記刃体部ぶれ防止ガイド体により穿孔刃体の刃体部のぶれを防止しつつ前記穿孔刃体の回転によりその一端側から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設するようにしたことを特徴とする長尺発泡材の穿孔装置。
【請求項5】
平坦な上面を有する装置本体と、
この装置本体上に配置した被穿孔材を直線状凹部に沿って直線状にガイドする長尺の穿孔ガイド機構部と、
一端側の軸支用基部が前記装置本体の一端側において軸支部により回転可能に軸支されるとともに、前記軸支用基部から突設した先端部に孔開刃を有する刃体部を前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に臨ませた長尺の穿孔刃体と、
この穿孔刃体を回転駆動する駆動源と、
前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に沿ってスライド可能に配置されるとともに、前記穿孔刃体の刃体部を回転可能に貫通させた刃体部ぶれ防止ガイド体と、
前記長尺の穿孔ガイド機構部を跨ぐ状態で、かつ、前記直線状凹部上方に回転可能に配置した抑えローラを有し、この抑えローラにより被穿孔材である長尺発泡材の外周上端を抑えて位置規制を行う抑え機構部と、
前記長尺発泡材の一端側に吸引口を臨ませた穿孔屑吸引装置と、
を有し、
前記長尺の穿孔ガイド機構部における直線状凹部によりガイドされつつその一端側から駆動源側の一端側に向けて押し込まれ、前記刃体部ぶれ防止ガイド体を直線状凹部に沿って移動する長尺発泡材に対して、前記刃体部ぶれ防止ガイド体により穿孔刃体の刃体部のぶれを防止し、かつ、前記抑え機構部により長尺発泡材の位置規制を行いつつ前記穿孔刃体の回転によりその一端側から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設するとともに穿孔屑吸引装置により穿孔屑を吸引除去するようにしたことを特徴とする長尺発泡材の穿孔装置。
【請求項6】
平坦な上面を有する装置本体と、
この装置本体上に配置した被穿孔材を直線状凹部に沿って直線状にガイドする長尺の穿孔ガイド機構部と、
一端側の軸支用基部が前記装置本体の一端側において軸支部により回転可能に軸支されるとともに、前記軸支用基部から突設した先端部に孔開刃を有する刃体部を前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に臨ませた長尺の穿孔刃体と、
この穿孔刃体を回転駆動する駆動源と、
前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に沿ってスライド可能に配置されるとともに、前記穿孔刃体の刃体部を回転可能に貫通させた刃体部ぶれ防止ガイド体と、
前記長尺の穿孔ガイド機構部を跨ぐ状態で、かつ、前記直線状凹部上方に回転可能に配置した抑えローラを有し、この抑えローラにより被穿孔材である全長30cm乃至2mの範囲の発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材の外周上端を抑えて位置規制を行う抑え機構部と、
前記長尺発泡材の一端側に吸引口を臨ませた穿孔屑吸引装置と、
を有し、
前記長尺の穿孔ガイド機構部における直線状凹部によりガイドされつつその一端側から駆動源側の一端側に向けて押し込まれ、前記刃体部ぶれ防止ガイド体を直線状凹部に沿って移動する前記長尺発泡材に対して、前記刃体部ぶれ防止ガイド体により穿孔刃体の刃体部のぶれを防止し、かつ、前記抑え機構部により全長30cm乃至2mの範囲の発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材の位置規制を行いつつ前記穿孔刃体の回転によりその一端側から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設するとともに穿孔屑吸引装置により穿孔屑を吸引除去するようにしたことを特徴とする長尺発泡材の穿孔装置。
【請求項7】
平坦な上面を有する装置本体上に配置した穿孔ガイド機構部に設けた直線状凹部の他端側に被穿孔材である長尺発泡材を臨ませる工程と、
装置本体の一端側において軸支部により回転可能に軸支されるとともに、前記軸支用基部から突設した先端部に孔開刃を有する刃体部を前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に臨ませた長尺の穿孔刃体を駆動源により回転駆動する工程と、
被穿孔材である長尺発泡材を前記長尺の穿孔ガイド機構部における直線状凹部によりガイドさせつつその一端側から駆動源側の一端側に向けて押し込み、前記穿孔刃体の回転によりその一端側から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設する工程と、
前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に沿ってスライド可能に配置されるとともに、前記穿孔刃体の刃体部を回転可能に貫通させた刃体部ぶれ防止ガイド体を前記長尺発泡材の押し込みとともに駆動源側の一端側に向けてスライドさせつつ前記刃体部のぶれを防止する工程と、
前記長尺発泡材の一端側に吸引口を臨ませた穿孔屑吸引装置により長尺発泡材の穿孔屑を除去する工程と、
を含むことを特徴とする長尺発泡材の穿孔方法。
【請求項8】
平坦な上面を有する装置本体上に配置した穿孔ガイド機構部に設けた直線状凹部の他端側に被穿孔材である長尺発泡材を臨ませる工程と、
装置本体の一端側において軸支部により回転可能に軸支されるとともに、前記軸支用基部から突設した先端部に孔開刃を有する刃体部を前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に臨ませた長尺の穿孔刃体を駆動源により回転駆動する工程と、
被穿孔材である長尺発泡材を前記長尺の穿孔ガイド機構部における直線状凹部によりガイドさせつつその一端側から駆動源側の一端側に向けて押し込み、前記穿孔刃体の回転によりその一端側から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設する工程と、
前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に沿ってスライド可能に配置されるとともに、前記穿孔刃体の刃体部を回転可能に貫通させた刃体部ぶれ防止ガイド体を前記長尺発泡材の押し込みとともに駆動源側の一端側に向けてスライドさせつつ前記刃体部のぶれを防止する工程と、
前記長尺の穿孔ガイド機構部を跨ぐ状態で、かつ、前記直線状凹部上方に回転可能に配置した抑え機構部の抑えローラにより被穿孔材である長尺発泡材の外周上端を抑えて位置規制を行う工程と、
前記長尺発泡材の一端側に吸引口を臨ませた穿孔屑吸引装置により長尺発泡材の穿孔屑を除去する工程と、
を含むことを特徴とする長尺発泡材の穿孔方法。
【請求項9】
平坦な上面を有する装置本体上に配置した穿孔ガイド機構部に設けた直線状凹部の他端側に被穿孔材である長尺発泡材を臨ませる工程と、
装置本体の一端側において軸支部により回転可能に軸支されるとともに、前記軸支用基部から突設した先端部に孔開刃を有する刃体部を前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に臨ませた長尺の穿孔刃体を駆動源により回転駆動する工程と、
被穿孔材である全長30cm乃至2mの範囲の発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材を前記長尺の穿孔ガイド機構部における直線状凹部によりガイドさせつつその一端側から駆動源側の一端側に向けて押し込み、前記穿孔刃体の回転によりその一端側から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設する工程と、
前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に沿ってスライド可能に配置されるとともに、前記穿孔刃体の刃体部を回転可能に貫通させた刃体部ぶれ防止ガイド体を前記長尺発泡材の押し込みとともに駆動源側の一端側に向けてスライドさせつつ前記刃体部のぶれを防止する工程と、
前記長尺の穿孔ガイド機構部を跨ぐ状態で、かつ、前記直線状凹部上方に回転可能に配置した抑え機構部の抑えローラにより被穿孔材である長尺発泡材の外周上端を抑えて位置規制を行う工程と、
前記長尺発泡材の一端側に吸引口を臨ませた穿孔屑吸引装置により長尺発泡材の穿孔屑を除去する工程と、
を含むことを特徴とする長尺発泡材の穿孔方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、一端から他端まで長手方向に貫通する良好な長孔を穿孔した長尺発泡材、この長尺発泡材の穿孔装置及び穿孔方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、長孔を穿孔した長尺材としては、例えば水道管等に使用されるようなポリエチレン材が存在するが、この種のポリエチレン材への穿孔は主として型成形等の手段により行なわれるものであり、本発明のような発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材に、その長手方向に沿って一端から他端まで貫通して、内部に長孔を穿孔してなる長尺発泡材、その穿孔装置及び穿孔方法は従来存在しなかった。
【0003】
特許文献1には、圧縮した弾性発泡体に、回転する刃物を当てて穴を開けた後、弾性発泡体の圧縮を解除して元の形状に復元させることで弾性発泡体に長穴を穿設するようにした弾性発泡体の穴開け方法が開示されている。
【0004】
しかし、この特許文献1の場合、穿孔の対象となる弾性発泡体はかなり体積のあるものであり、本発明のような長尺発泡材への穿孔技術ではないとともに、特許文献1の場合、圧縮した弾性発泡体に穿孔した後、圧縮を解除して元の形状に復元させるものであることから、このような特許文献1の技術により本発明のような長尺発泡材への穿孔は不可能である。
【特許文献1】特開平8−126997号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする問題点は、全長数十cmから数mに至るような長寸法で良好な貫通孔を有する長尺発泡材、更には、全長数十cmから数mに至るような長寸法の長尺発泡材の場合でも、その一端から他端まで長手方向に貫通する良好な長孔を穿孔できる穿孔装置、穿孔方法が存在しない点である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の長尺発泡材の穿孔装置は、平坦な上面を有する装置本体と、この装置本体上に配置した被穿孔材を直線状凹部に沿って直線状にガイドする長尺の穿孔ガイド機構部と、一端側の軸支用基部が前記装置本体の一端側において軸支部により回転可能に軸支されるとともに、前記軸支用基部から突設した先端部に孔開刃を有する刃体部を前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に臨ませた長尺の穿孔刃体と、この穿孔刃体を回転駆動する駆動源と、前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に沿ってスライド可能に配置されるとともに、前記穿孔刃体の刃体部を回転可能に貫通させた刃体部ぶれ防止ガイド体と、を有し、前記長尺の穿孔ガイド機構部における直線状凹部によりガイドされつつその一端側から駆動源側の一端に向けて押し込まれる長尺発泡材に対して、前記刃体部ぶれ防止ガイド体により穿孔刃体の刃体部のぶれを防止しつつ前記穿孔刃体の回転によりその一端側から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設するようにしたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1乃至3記載の発明に係る発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材は、例えば、壁、天上を有するコンクリート構造物を構築する建築現場等においては、天上部分のコンクリートと壁面部分のコンクリートとの接合箇所に、予め全長数十cmから数mに至るような本発明に係る長尺発泡材を介在させた状態でコンクリートを打設し、その後、当該長尺発泡材全体を有機溶剤(長尺発泡材の長孔内に当該溶剤を注入・流し込むことによって長尺発泡材、すなわち発泡ポリスチレンが溶解可能な溶剤であれば、その種類を問わない)により円滑、かつ、その全部を溶かして空隙を形成し、更に、この空隙部分に個別にコンクリートを流し込んで天上、壁面間を強固に接合連結するような場合に用いられるものである。従って、このような構築方法を採用する場合、長尺発泡材を溶かすためにこの長尺発泡材にその一端から他端まで長手方向に貫通する有機溶剤流し込み用の長孔を穿設しておくことが必要になる。
【0008】
請求項1乃至3記載の発明によれば、一端から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設したものであるから、この発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材が例えば下記用途として用いられた際、当該長孔内に、有機溶剤を注入又は流し込むことにより、この発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材自体が何らの環境汚染問題を起こすことなく、その全部を円滑に溶解することになり、当該溶解した長尺発泡材の範囲だけ空間が形成されることになる。このことから、前記用途例ような場合において、天上部分のコンクリートと壁面部分のコンクリートとの間に溶解した長尺発泡材の範囲だけ所望の空隙を形成し得る長尺発泡材、例えば、全長30cm乃至2mの範囲の発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材を提供することができる。
【0009】
請求項4乃至6記載の発明によれば、穿孔ガイド機構部における直線状凹部によりガイドされつつその他端側から駆動源側の一端に向けて押し込まれる長寸法の長尺発泡材、すなわち全長30cm乃至2mの範囲の発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材に対して、その一端側から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設することができ、この場合に刃体部ぶれ防止ガイド体により穿孔刃体の刃体部のぶれが防止されるので、良好な真直穿孔状態の長孔を得ることができる長尺発泡材の穿孔装置を提供することができる。また、抑え機構部の抑えローラにより長尺発泡材の外周上端を抑えて位置規制を行う構成とすることにより、長孔の真直度をより高めることができる長尺発泡材の穿孔装置を提供することができる。更に、穿孔屑吸引装置を備える構成とすることにより、長尺発泡材に対する穿孔により生じる穿孔屑の除去も万全な長尺発泡材の穿孔装置を提供することができる。
【0010】
請求項7乃至9記載の発明によれば、穿孔ガイド機構部における直線状凹部によりガイドされつつその他端側から駆動源側の一端に向けて押し込まれる長寸法の長尺発泡材、すなわち全長30cm乃至2mの範囲の発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材に対して、その一端側から他端まで長手方向に貫通する長孔を効率よく穿設することができ、この場合に刃体部ぶれ防止ガイド体により穿孔刃体の刃体部のぶれが防止されるので、良好な真直穿孔状態の長孔を得ることができる長尺発泡材の穿孔方法を提供することができる。また、抑え機構部の抑えローラにより長尺発泡材の外周上端を抑えて位置規制を行う工程を付加することにより、長孔の真直度をより高めることができる長尺発泡材の穿孔方法を提供することができる。更に、穿孔屑の吸引工程を備える構成とすることにより、長尺発泡材に対する穿孔により生じる穿孔屑の除去も万全な長尺発泡材の穿孔方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明は、全長数十cmから数mに至るような長寸法の長尺発泡材の場合でも、その一端から他端まで長手方向に貫通する良好な長孔を穿孔し得る長尺発泡材を実現でき、更にその穿孔装置、穿孔方法を実現するという目的を有するものである。
【0012】
この目的を達成するために、本発明の穿孔装置は、平坦な上面を有する装置本体と、この装置本体上に配置した被穿孔材を直線状凹部に沿って直線状にガイドする長尺の穿孔ガイド機構部と、一端側の軸支用基部が前記装置本体の一端側において軸支部により回転可能に軸支されるとともに、前記軸支用基部から突設した先端部に孔開刃を有する刃体部を前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に臨ませた長尺の穿孔刃体と、この穿孔刃体を回転駆動する駆動源と、前記穿孔ガイド機構部の直線状凹部に沿ってスライド可能に配置されるとともに、前記穿孔刃体の刃体部を回転可能に貫通させた刃体部ぶれ防止ガイド体と、前記長尺の穿孔ガイド機構部を跨ぐ状態で、かつ、前記直線状凹部上方に回転可能に配置した抑えローラを有し、この抑えローラにより被穿孔材である長尺発泡材の外周上端を抑えて位置規制を行う抑え機構部と、前記長尺発泡材の一端側に吸引口を臨ませた穿孔屑吸引装置と、を有し、前記長尺の穿孔ガイド機構部における直線状凹部によりガイドされつつその一端側から駆動源側の一端側に向けて押し込まれ、前記刃体部ぶれ防止ガイド体を直線状凹部に沿って移動する長尺発泡材に対して、前記刃体部ぶれ防止ガイド体により穿孔刃体の刃体部のぶれを防止し、かつ、前記抑え機構部により長尺発泡材の位置規制を行いつつ前記穿孔刃体の回転によりその一端側から他端まで長手方向に貫通する長孔を穿設するとともに穿孔屑吸引装置により穿孔屑を吸引除去する構成により実現した。
【実施例】
【0013】
以下に、本発明の実施例に係る長尺発泡材、長尺発泡材の穿孔装置及び穿孔方法について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施例に係る長尺発泡材100の穿孔装置1は、図1に示すように、平坦な上面を有し四隅部に脚体3を備えた全長数mの長尺の装置本体2と、この装置本体2上に配置した被穿孔材である例えば全長30cm乃至2mの範囲から選定される例えば丸棒状の発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材100を直線状凹部11に沿って直線状にガイドする長尺の穿孔ガイド機構部10と、一端側の軸支用基部21が前記装置本体2の一端側においてこの装置本体2に固定した一対構成で分離配置の軸支部4、4により回転可能に軸支されるとともに、前記軸支用基部21から装置本体2の他端側に向けて突設した先端部に孔開刃(ドリル刃)22を有する刃体部23を前記穿孔ガイド機構部10の直線状凹部11内にその長さ方向に沿って臨ませた長尺の穿孔刃体20と、この穿孔刃体20における軸支用基部21の端部に連結され穿孔刃体20を回転駆動する駆動源30と、前記穿孔ガイド機構部10の直線状凹部11に沿ってスライド可能に配置されるとともに、前記穿孔刃体20の刃体部23を回転可能に貫通させた刃体部ぶれ防止ガイド体40と、前記長尺の穿孔ガイド機構部10を跨ぐ状態で、かつ、前記直線状凹部11の上方に回転可能に配置した抑えローラ51を有し、この抑えローラ51により前記長尺発泡材100の外周上端を抑え位置規制を行う抑え機構部50と、前記長尺発泡材100の一端側に吸引パイプ61の一端側の吸引口62を移動可能に臨ませるとともに、吸引パイプ61の他端側に連通した吸引ブロワ63を備え、長尺発泡材100の穿孔に伴って生じる穿孔屑を吸引除去する穿孔屑吸引装置60と、前記装置本体2における前記軸支部4、4の側方位置に配置したスイッチ箱70と、を有している。
【0014】
本実施例に係る長尺発泡材100の穿孔装置1について更に詳述する。
前記装置本体2上に設けた長尺の穿孔ガイド機構部10は、図2に示すように、前記装置本体2上において、その長手方向に配置した長尺のガイド基体12を具備し、このガイド基体12に対して長手方向に沿った直線状凹部11を形成する丸棒状又は円筒状の第1ガイド体13、丸棒状又は円筒状の第2ガイド体14を所定の間隔を隔て平行配置している。
【0015】
また、ガイド基体12の他端側(前記軸支部4と反対側)は、平坦に形成され長尺発泡材100用の載置領域として利用するようにしている。
【0016】
前記穿孔刃体20の軸支用基部21は、図3、図4に示すように、装置本体2に固定した一対構成で分離配置の軸支部4、4により回転可能に軸支されているとともに、軸支用基部21の端部は、前記駆動源30を構成する多段(例えば3段)プーリ構成の従動プーリ33の中心に連結されている。
【0017】
また、装置本体2の一端側の前記従動プーリ33の下方位置には、駆動源30を構成する固定配置の駆動モータ31とこの駆動モータ31の原動軸に取り付けた多段(例えば3段)プーリ構成の原動プーリ32とが配置され、原動プーリ32、従動プーリ33間に無端ベルト34が張設されて、駆動モータ31による回転力を原動プーリ32、無端ベルト34、従動プーリ33を経て前記軸支用基部21の端部に伝達し、これにより、前記穿孔刃体20を回転駆動するように構成している。
【0018】
また、前記原動プーリ32、従動プーリ33に対する無端ベルト34の張設位置を変更することで、前記穿孔刃体20の回転速度を変更し得るように構成している。
【0019】
前記スイッチ箱70は、図5に示すように、電源ケーブル73を介して商用電源(例えばAC100V又はAC200V)に接続されるとともに、オンスイッチ71、オフスイッチ72を具備し、これらのスイッチ操作により駆動モータ31、吸引ブロワ63に対する所定の駆動電圧の供給又は供給停止を行うようにしている。
【0020】
なお、駆動モータ31、吸引ブロワ63に対して所定の駆動電圧を供給する電源部の構成は特に限定されるものではなく、専用の電源装置を用いる等の態様を採用することもできる。
【0021】
前記刃体部ぶれ防止ガイド体40は、図6に示すように、その下側両側部に前記穿孔ガイド機構部10を構成する第1ガイド体13、第2ガイド体14の外周に各々摺接する弧状部41a、41bを有し、直線状凹部11に沿ってスライド可能であるとともに、前記穿孔刃体20の刃体部23を回転可能に貫通させる前記刃体部23の外径より僅かに大きい孔径の貫通孔42を具備し、前記長尺発泡材100の一端により押されて直線状凹部11に沿ってスライドし、このとき、前記刃体部23のぶれを防止するような構成になっている。
【0022】
前記抑え機構部50は、図7に示すように、前記ガイド基体12の両側部から対向配置に立設した一対の支持片52a、52bにより、抑えローラ51を取り付けたローラ軸53を前記直線状凹部11と直交する配置で回転可能に支持している。
【0023】
前記抑えローラ51は、例えば前記直線状凹部11の真上に臨ませた小径抑えローラ51aと、この小径抑えローラ51aに連設けた大径抑えローラ51bとにより構成している。そして、例えば前記小径抑えローラ51aにより、前記直線状凹部11内に配置され前記軸支部4側に向けて押し込まれて移動しつつ刃体部23により一端側から穿孔される前記長尺発泡材100の外周上端を抑えその位置規制(上方への跳ね上がり規制)を行うようになっている。
【0024】
次に、上述した本実施例に係る本実施例に係る長尺発泡材100の穿孔装置1を用いた長尺発泡材100に対する穿孔方法について、図8、図9を参照して説明する
【0025】
まず、装置本体2上の穿孔ガイド機構部10に設けた直線状凹部11の他端側に発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材100の一端を臨ませる。この長尺発泡材100の長さ寸法は、使用目的に応じて全長30cm乃至2mの範囲から選定するものである。
次に、スイッチ箱70のオンスイッチ71をオン操作し、前記駆動モータ31を始動させ穿孔刃体20を回転駆動するとともに、前記吸引ブロワ63も始動させ吸引パイプ61の吸引口62を前記長尺発泡材100の一端近傍に配置する。
【0026】
この状態で、長尺発泡材100を長尺の穿孔ガイド機構部10における直線状凹部11によりガイドさせつつその一端側から装置本体2における駆動源30側の一端側に向けて手動で押し込み、穿孔刃体20の孔開刃22の回転により長尺発泡材100の一端側から他端まで長手方向に貫通する長孔101を穿設する。長孔101が穿孔された長尺発泡材100を図9に示す。
【0027】
上述した長尺発泡材100に対する穿孔時において、刃体部23が貫通している刃体部ぶれ防止ガイド体40は、長尺発泡材100の押し込みに応じて駆動源30側の一端側に向けて押されつつ刃体部23のぶれを防止する。
【0028】
また、上述した長尺発泡材100に対する穿孔時において、前記抑え機構部50の小径抑えローラ51aは、長尺発泡材の外周上端を抑えて位置規制(上方への跳ね上がり規制)を行う。
【0029】
更に、上述した長尺発泡材100に対する穿孔時において、前記穿孔屑吸引装置60における吸引パイプ61の吸引口62を長尺発泡材100の移動とともに図8に矢印を伏して示すように移動させることで、長尺発泡材100の穿孔に伴って生じる穿孔屑を吸引除去する。
【0030】
以上説明した本実施例に係る長尺発泡材100の穿孔装置1及びこの穿孔装置1による穿孔方法によれば、長寸法の長尺発泡材100、すなわち、全長30cm乃至2mの範囲の発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材100に対して、その一端側から他端まで長手方向に貫通する長孔101を効率よく穿設することができ、この場合に刃体部ぶれ防止ガイド体40により穿孔刃体20の刃体部23のぶれが防止されるので、良好な真直穿孔状態の長孔101が得られる。
【0031】
また、抑え機構部50の小径抑えローラ51aにより長尺発泡材100の外周上端を抑えて位置規制を行うので、長孔の真直度をより高めることができ、更に、穿孔屑吸引装置を備えることから、長尺発泡材100に対する穿孔により生じる穿孔屑の除去も万全となる。
【0032】
前記長尺発泡材100としては、上述した丸棒状のものの他、図10に示すような長尺の直方体状の長尺発泡材110、図11に示すような長尺の端面台形状の長尺発泡材111等、種々の形状の長尺発泡材に対しても、本実施例に係る穿孔装置1、穿孔方法は前記穿孔ガイド機構部10のガイド体の形状、刃体部ぶれ防止ガイド体40の形状を変更することで適用可能である。
【0033】
図12は、長孔101を穿孔した発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材100の前記した使用例を示すものであり、例えば、壁、天上を有するコンクリート構造物を構築する建築現場等において、天上部分のコンクリート121と壁面部分のコンクリート122との接合箇所に、予め長孔101を穿孔した前記長尺発泡材100を介在させてコンクリートを打設し、コンクリートが固化した後長孔101内に有機溶剤を流し込んで、環境汚染問題を起こすことなく円滑に長尺発泡材100の全部を溶かして空隙123を形成し、更にこの空隙123の部分に個別にコンクリート124を流し込んで天上、壁面間を簡略な工程で、かつ、強固に接合連結するものである。
【0034】
この場合に、有機溶剤に溶け易い発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材100を用いることから、有害成分が残存しない安全なコンクリート構造物を得ることができる。
なお、本発明は、前記軸支部4、前記抑え機構部50を高さ調整可能として種々の外径寸法の長尺発泡材100の穿孔に対応したり、前記抑え機構部50を間隔を隔て複数箇所に配置し、より確実に長尺発泡材100の位置規制を行い穿孔精度を高めたりという応用も可能である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、上述した発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材の穿孔に適用する他、例えば長尺の木材や発泡ポリスチレンからなる長尺発泡材以外の合成樹脂材からなる長尺物の穿孔に広範に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施例に係る長尺発泡材の穿孔装置の全体構成を示す概略斜視図である。
【図2】本実施例に係る穿孔装置の穿孔ガイド機構部、抑え機構部、刃体部ぶれ防止ガイド体を示す部分斜視図である。
【図3】本実施例に係る穿孔装置の軸支部を示す拡大斜視図である。
【図4】本実施例に係る穿孔装置の駆動源を示す拡大斜視図である。
【図5】本実施例に係る穿孔装置の電源構成を示すブロック図である。
【図6】本実施例に係る穿孔装置の刃体部、刃体部ぶれ防止ガイド体、直線状凹部を示す拡大斜視図である。
【図7】本実施例に係る穿孔装置の抑え機構部を示す拡大斜視図である。
【図8】本実施例に係る長尺発泡材の穿孔状態を示す動作説明図である。
【図9】本実施例に係る長尺発泡材及び長孔を穿孔した長尺発泡材を示す斜視図である。
【図10】本実施例に係る長尺発泡材及び長孔を穿孔した長尺発泡材の他例を示す斜視図である。
【図11】本実施例に係る長尺発泡材及び長孔を穿孔した長尺発泡材の更に別の例を示す斜視図である。
【図12】本実施例に係る長孔を穿孔した長尺発泡材の使用例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
【0037】
1 長尺発泡材の穿孔装置
2 装置本体
3 脚体
4 軸支部
10 穿孔ガイド機構部
11 直線状凹部
12 ガイド基体
13 第1ガイド体
14 第2ガイド体
20 穿孔刃体
21 軸支用基部
22 孔開刃
23 刃体部
30 駆動源
31 駆動モータ
32 原動プーリ
33 従動プーリ
34 無端ベルト
40 刃体部ぶれ防止ガイド体
41a 弧状部
41b 弧状部
42 貫通孔
50 抑え機構部
51 抑えローラ
51a 小径抑えローラ
51b 大径抑えローラ
52a 支持片
52b 支持片
53 ローラ軸
60 穿孔屑吸引装置
61 吸引パイプ
62 吸引口
63 吸引ブロワ
70 スイッチ箱
71 オンスイッチ
72 オフスイッチ
73 電源ケーブル
100 長尺発泡材
101 長孔
110 長尺発泡材
111 長尺発泡材
121 コンクリート
122 コンクリート
123 空隙
124 コンクリート
【出願人】 【識別番号】500138076
【氏名又は名称】モスト技研株式会社
【出願日】 平成18年11月6日(2006.11.6)
【代理人】 【識別番号】100080528
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 冨士男

【識別番号】100073601
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 和男


【公開番号】 特開2008−114335(P2008−114335A)
【公開日】 平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願番号】 特願2006−300116(P2006−300116)