トップ :: B 処理操作 運輸 :: B26 切断手工具;切断;切断機

【発明の名称】 穴あけ綴じ用具
【発明者】 【氏名】石本 浩英

【要約】 【課題】1回の操作で、書類を綴じると同時にファイリング用の穴を開けることができる使用勝手の良い穴あけ綴じ用具を提供する。

【解決手段】基台2に回動自在に軸支された操作部材(図示せず)の回動に連動して上下動する一対の穴あけ綴じユニット5とを備え、穴あけ綴じユニット5は、書類20に紙舌片20bを形成する打ち抜き部材13と、目穴12aを有すると共に紙舌片20bの近傍にスリット20aを形成するブレード12を有し、操作部材を操作して穴あけ綴じユニット5を下方に移動させたときに、打ち抜き部材13で紙舌片20bを形成すると共にその先端で紙舌片20bの端部を目穴12aに引っ掛け、ブレード12が上方に移動するときに、紙舌片20bの端部をスリット20aに通して書類20を綴じるようにし、紙舌片20bを打ち抜いた後に形成される綴じ穴の幅寸法を5.5〜6.5mmに設定した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台の一側に一端が回動自在に軸支された操作部材と、前記基台に装着されると共に、前記操作部材の回動に連動して上下動する一対の穴あけ綴じユニットと、前記穴あけ綴じユニットを上方に付勢する付勢手段とを備え、前記穴あけ綴じユニットは、書類の一部を残して打ち抜いて紙舌片を形成する打ち抜き部材と、目穴を有すると共に前記書類の前記紙舌片の近傍にスリットを形成するブレードを有し、前記操作部材を操作して、前記穴あけ綴じユニットを下方に移動させたときに、前記打ち抜き部材で、前記紙舌片を形成すると共にその先端で前記紙舌片の端部を前記ブレードの目穴に引っ掛け、前記付勢手段による付勢力で前記穴あけ綴じユニットと共にブレードが上方に移動するときに、前記紙舌片の端部を前記スリットに通すことにより前記書類を綴じるようにし、前記紙舌片を打ち抜いた後に形成される長穴の幅寸法を5.5〜6.5mmに設定したことを特徴とする穴あけ綴じ用具。
【請求項2】
書類に形成される一対の長穴のピッチを79.5〜80.5mmとした請求項1に記載の穴あけ綴じ用具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
本発明は、書類などに穴を開け、かつその書類を綴じる2つの機能を有する穴あけ綴じ用具に関するものである。
【背景技術】
従来より、複数毎の用紙からなる書類などを配布する時は、ばらばらにならないように、予め、一般にホッチキスなどと呼ばれる綴じ具を用いて金属製のステープルで書類を綴じ、その書類を見終わった後、一般にパンチと呼ばれる穴あけ具を用いて、その書類の一側に一対の綴じ穴を開け、ファイルに綴じるようにしていた。しかしながら、上記方法では、綴じ具で書類を綴じる動作と、穴あけ具による穴あけ動作の2つの動作が必要で、しかも常時そばに、綴じ具と穴あけ具を準備しておかなければならず、わずらわしく、また机の上の作業スペースが狭くなるといった問題があった。
この問題を改善する方法として、従来の金属製のステープルを利用する綴じ具と穴あけ具を一体的に組み立てて形成した穴あけ綴じ用具がある(例えば、特許文献1参照)。これだと、一台の用具で、穴あけと、綴じるのが出来るので非常に便利である。
一方、書類の綴じ用具として、ステープルを用いず、綴じられる書類の一部を切り抜いて形成した紙舌片を折り曲げた後、その端部を、同じ書類に開けたスリットに通して、書類を綴じるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
このような綴じ用具だと、ステープルが不要なので、ステープルが途中で無くなって綴じることができなくなる、ということが無く、また、ステープルを収納するステープルマガジンも不要なので、軽量でしかも小型に形成できるというメリットがある。
さらに、一側に、書類を封かんする(綴じる)際にその書類を挿入する封かん用口を設け、前記封かん用口側に、封かんされる書類の一部を略U字型に切り抜いてU字型部分を形成し、そのU字型部分を折り曲げた後、その先端を、同じ書類に形成した溝に差し込んで抜くという、封かん機構を複数設けた綴じ用具も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
このような綴じ用具だと、書類を複数個所で綴じるので、書類を、より堅固に綴じることが出来る。
【特許文献1】特開2005−14158号公報
【特許文献2】特表平9−512241号公報
【特許文献3】特公昭49−5960号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来の穴あけ綴じ用具は、単に穴あけ具と綴じ具を合体させただけなので、全体が大きく、重くなり、また、綴じ穴を開けるときは穴あけ用ハンドルを、書類を綴じる時は、紙綴じ用ハンドルをそれぞれ別々に押し下げる必要があり非常に使用勝手が悪かった。また、綴じ具の部分は、従来の金属製のステープルを使用するため、ステープルを収納する縦長のステープルマガジンが不可欠で、小型化が困難であった。
又、上記特許文献2に開示された綴じ用具は、書類の1個所を綴じるだけのものなので、書類をファイルに綴じるときは、別途穴あけ用具を用いて穴を開ける必要があり、使用勝手が悪かった。
又、上記特許文献3に開示された綴じ用具は、1回の押し動作で、単に、書類の複数個所を綴じることが出来るようにしただけのもので、上記特許文献1と同様、書類をファイルに綴じるときは、別途穴あけ用具を用いて穴を開ける必要があり、使用勝手が悪かった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、小型で、軽量で、しかも操作部を1回押し下げるだけで、書類を綴じると同時にファイリング用の穴を開けることができる使用勝手の良い穴あけ綴じ用具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の穴あけ綴じ用具は、基台の一側に一端が回動自在に軸支された操作部材と、前記基台に装着されると共に、前記操作部材の回動に連動して上下動する一対の穴あけ綴じユニットと、前記穴あけ綴じユニットを上方に付勢する付勢手段とを備え、前記穴あけ綴じユニットは、書類の一部を残して打ち抜いて紙舌片を形成する打ち抜き部材と、目穴を有すると共に前記書類の前記紙舌片の近傍にスリットを形成するブレードを有し、前記操作部材を操作して、前記穴あけ綴じユニットを下方に移動させたときに、前記打ち抜き部材で、前記紙舌片を形成すると共にその先端で前記紙舌片の端部を前記ブレードの目穴に引っ掛け、前記付勢手段による付勢力で前記穴あけ綴じユニットと共にブレードが上方に移動するときに、前記紙舌片の端部を前記スリットに通すことにより前記書類を綴じるようにし、前記紙舌片を打ち抜いた後に形成される長穴の幅寸法を5.5〜6.5mmに設定したもので、小型、軽量で、しかも操作部材を一度押し下げるだけで、書類を綴じると共に、通常のファイリングに必要な5.5〜6.5mmの幅寸法の長穴、すなわち綴じ穴も同時に形成されるので、非常に使用勝手が良いものである。
【発明の効果】
本発明の穴あけ綴じ用具は、小型で、軽量で、しかも操作部を1回押し下げるだけで、書類を綴じると同時にファイリング用の綴じ穴を開けることができる使用勝手の良いものである。
【発明を実施するための最良の形態】
第1の発明は、基台の一側に一端が回動自在に軸支された操作部材と、前記基台に装着されると共に、前記操作部材の回動に連動して上下動する一対の穴あけ綴じユニットと、前記穴あけ綴じユニットを上方に付勢する付勢手段とを備え、前記穴あけ綴じユニットは、書類の一部を残して打ち抜いて紙舌片を形成する打ち抜き部材と、目穴を有すると共に前記書類の前記紙舌片の近傍にスリットを形成するブレードを有し、前記操作部材を操作して、前記穴あけ綴じユニットを下方に移動させたときに、前記打ち抜き部材で、前記紙舌片を形成すると共にその先端で前記紙舌片の端部を前記ブレードの目穴に引っ掛け、前記付勢手段による付勢力で前記穴あけ綴じユニットと共にブレードが上方に移動するときに、前記紙舌片の端部を前記スリットに通すことにより前記書類を綴じるようにし、前記紙舌片を打ち抜いた後に形成される長穴の幅寸法を5.5〜6.5mmに設定したもので、小型、軽量で、しかも操作部材を一度押し下げるだけで、書類を綴じると共に、通常のファイリングに必要な5.5〜6.5mmの幅寸法の長穴、すなわち綴じ穴も同時に形成されるので、非常に使用勝手が良いものである。
第2の発明は、特に、第1の発明の書類に形成される一対の長穴のピッチを79.5〜80.5mmとしたもので、一対の長穴のピッチが、標準の綴じ具(ファイル)に設けられた綴じパイプのピッチと同じなので、書類を容易に綴じ具に綴じることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における穴あけ綴じ用具の斜視図、図2は、同穴あけ綴じ用具の分解斜視図、図3は、同穴あけ綴じ用具の穴あけ綴じユニットの三面図、図4は、同穴あけ綴じ用具の動作、作用の流を示す図、図5は、同穴あけ綴じ用具で穴が開けられた書類の平面図である。
図1〜3において、本実施の形態における穴あけ綴じ用具1は、基台2と、軸棒3を介して、基台2の一側に回動自在に軸支された操作部材4と、基台2に装着された1対の穴あけ綴じユニット5と、基台2の下面に、所定の隙間を置いてコイルバネなどからなる弾性部材6を介して、ネジ7で取着された底部材8と、底部材8の裏面を覆うカバー9より構成されている。2a、4aは、それぞれ基台2、操作部材4の側部に設けられた軸穴で、軸棒3を挿通するためのものである。
操作部材4の、基台2に回動自在に軸支された側と反対側には、押さえ部4bが配されている。
底部材8は、基台2に対し、上記所定の隙間の間で上下動自在となっており、弾性部材6により常時下方に付勢されている。
カバー9には、左右方向に摺動自在で、書類(図示せず)に穴を開け、綴じる際の書類の位置決めを行なうための当て板10が設けられている。
穴あけ綴じユニット5のそれぞれは、基部5aと、基部5aに設けられた複数のガイド穴5と、基部5aに固着されバネ鋼材等からなり下方に突出するブレード12と、ブレード12に対向して設けられ、外形が略逆L字状で、途中の曲がり部13aが基部5aに回動自在に軸支された打ち抜き部材13から構成されている。ブレード12の先端は、図3に示すように山形状に形成され、又、ブレードの下部には目穴12aが形成されている。
一対の穴あけ綴じユニット5は、それぞれのブレード12が対向するように、配置されている。
打ち抜き部材13の先端には、ブレード12側に突出する突起13bが設けられている。また、打ち抜き部材13は、ブレード12に一体に形成された押し片12bにより、突起13bがブレード12より離反する方向に付勢されている。
基台2の上面には、基部5aのガイド穴5bに挿入されて、穴あけ綴じユニット5を上下方向に摺動自在に支持する複数のガイドボス2bと、穴あけ綴じユニット5のブレード12及び打ち抜き部材13がそれぞれ挿通する穴2c、2dが形成されている。14は、コイルバネなどからなり穴あけ綴じユニット5を上方に付勢する付勢手段である。2fは、基台2に設けられた書類挿入用の隙間である。
底部材8には、一対の金属製の打ち抜き座16が設けられ、その打ち抜き座16には、打ち抜き部材13が挿入される第1の開口16aと、ブレード12が挿入される第2の開口16bが設けられている。打ち抜き座16が一対設けられていることから、図2に示すように、第1の開口16a、第2の開口16bもそれぞれ一対ずつ設けられていることになる。
また、操作部材4の裏面には、突起部4cが垂下形成され、操作部材4の基台2に回動自在に軸支された側と反対側の押さえ部4bを、付勢手段14の付勢力に抗して下方に押すと、突起部4cが穴あけ綴じユニット5の上面に当接すると共に、穴あけ綴じユニット5を下方に移動させるようになっている。
又、本実施の形態では、弾性部材6の弾性力を、付勢手段14の付勢力よりかなり弱く設定している。
以上のように構成された本実施の形態における穴あけ綴じ用具1の動作、作用について図4、図5を用いて説明する。
図4(a)は、穴あけ綴じ用具1がフリーの状態にあるときの様子を示すもので、ここで、重ね揃えた複数毎の用紙からなる書類20を基台2の隙間2fより差し込み、書類20の下端を当て板10に当てて上下方向でのセンター合わせを行なった後、操作部材4の押さえ部4bを、弾性部材6の付勢力に抗して押すと、基台2が下がり、図4(b)に示すように、書類20が、基台2と底部材8とで挟持される。
さらに、操作部材4の押さえ部4bを、付勢手段14の付勢力に抗して押し下げると、図4(c)に示すように、ブレード12と第2の開口16bにより、書類20にスリット20aが形成され、同時に打ち抜き部材13と第1の開口16aとで書類20が、一部を残して打ち抜かれ、紙舌片20bが形成される。
操作部材4の押さえ部4bをさらに押していくと、図4(d)に示すように、打ち抜き部材13の内側天井部が、基台2に一体に形成された回動突起2eの先端に当接し、それにより、打ち抜き部材13が時計方向に回動するので、打ち抜き部材13の下端がブレード12側に移動し、その打ち抜き部材13の先端に設けた突起13bが、書類20の紙舌片20bの端部を、ブレード12の目穴12aに押し込み引っ掛ける。
ここで、操作部材4の押さえ部4bの押さえを若干緩めると、図4(e)に示すように、付勢手段14の付勢力でブレード12、打ち抜き部材13が少し上昇すると共に、紙舌片20bの端部がブレード12の目穴12aに引っ掛かった状態になっている。
ここで、操作部材4の押さえ部4bの押さえをさらに緩めると、図4(f)に示すように、ブレード12が、その目穴12aに紙舌片20bを引っ掛けたままで、上昇し、紙舌片20bが、書類20に形成されたスリット20aを、ブレード12と共にすり抜け、最終的に、図4(g)に示すように、スリット20aに端部が挿入された紙舌片20bで書類20が閉じられた状態になる。また、紙舌片20bが打ち抜かれることにより、書類20のその部分に長穴状の綴じ穴20cが形成される。
なお、上記動作、作用については、分かりやすくするために、順を追って説明したが、実際の操作では、使用者は、書類20を、基台2の隙間2fに挟んで、操作部材4の押さえ部4bを一気に押して、穴あけ綴じユニット5が最下端に達すると(図2(d)に示す状態)、使用者は、操作部材4の押さえ部4bから手を離すので、図4(e)〜(g)の動作は、瞬時に行なわれることは、言うまでも無い。
又、本実施の形態では、綴じ穴20cの幅Wが、5.5〜6.5mmになるように、打ち抜き部材13の厚みを規定している。さらに、2つの綴じ穴20cのピッチP(=2つの綴じ穴20c間の距離D+W)が79.5〜80.5mmになるように、一対の穴あけ綴じユニット5を配置、構成している。
以上のように、本実施の形態によれば、一つの操作部材4を一度押し下げるだけで、2ヶ所で書類20を綴じると共に、ファイリング用の一対の綴じ穴20cも同時に形成されるので、非常に使用勝手が良い。また、書類20を綴じるためのステープルが不要なので、それ用のステープルマガジンや複雑な機構が不要なので、小型、軽量である。
又、書類20に開けられる一対の綴じ穴20cのピッチPを79.5〜80.5mmと、標準の綴じ具(ファイル)に設けられた綴じパイプ(図示せず)のそれと同じにしているので、書類20に別途ファイリング用の穴を開けなくとも、ファイルに容易に綴じることができるものである。
【産業上の利用可能性】
以上のように、本発明にかかる穴あけ綴じ用具は、小型で、軽量で、しかも操作部を1回押し下げるだけで、書類を綴じると同時にファイリング用の綴じ穴を開けることができる使用勝手の良いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における穴あけ綴じ用具の斜視図
【図2】同穴あけ綴じ用具の分解斜視図
【図3】(a)〜(c)同穴あけ綴じ用具の穴あけ綴じユニットの三面図
【図4】(a)〜(g)同穴あけ綴じ用具の動作、作用の流れを示す図
【図5】(a)同穴あけ綴じ用具で穴が開けられた書類の平面図(図4(c)の時)、(b)同穴あけ綴じ用具で穴が開けられた書類の平面図(図4(g)の時)
【符号の説明】
1 穴あけ綴じ用具
2 基台
4 操作部材
5 穴あけ綴じユニット
8 底部材
12 ブレード
12a 目穴
13 打ち抜き部材
14 付勢手段
16 打ち抜き座
16a 第1の開口
16b 第2の開口
20 書類
20a スリット
20b 紙舌片
20c 長穴
【出願人】 【識別番号】506275782
【氏名又は名称】星光商事株式会社
【出願日】 平成18年10月30日(2006.10.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−110468(P2008−110468A)
【公開日】 平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願番号】 特願2006−322572(P2006−322572)