トップ :: B 処理操作 運輸 :: B26 切断手工具;切断;切断機

【発明の名称】 合成樹脂容器の注入筒切断方法及び装置
【発明者】 【氏名】堀 志磨生

【要約】 【課題】この発明は、合成樹脂容器の製造時に生じた注入筒をウォータージェットで切断することを目的としたものである。

【構成】この発明は、口部に合成樹脂の注入筒を連設した合成樹脂容器を倒立した状態で回転自在に保持させると共に、前記注入筒の基部一側へ、水平方向からウォータージェットを投射し、前記合成樹脂容器を定速回転させて、前記注入筒を切断することを特徴とした合成樹脂容器の口部切断方法により、目的を達成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口部に合成樹脂の注入筒を連設した合成樹脂容器を倒立した状態で回転自在に保持させると共に、前記注入筒の基部一側へ、水平方向からウォータージェットを投射し、前記合成樹脂容器を定速回転させて、前記注入筒を切断することを特徴とした合成樹脂容器の口部切断方法。
【請求項2】
口部に合成樹脂の注入筒を連設した合成樹脂容器を倒立した状態で回転自在に保持させると共に、前記注入筒の基部一側へ、肉厚に相当する幅に亘って、水平方向からウォータージェットを投射し、前記合成樹脂容器を定速回転させて、前記注入筒を切断することを特徴とした合成樹脂容器の口部切断方法。
【請求項3】
口部に合成樹脂の注入筒を連設した合成樹脂容器を倒立した状態で回転自在に保持させると共に、前記注入筒の基部一側へ、水平方向からウォータージェットを投射し、前記合成樹脂容器を定速回転させて、前記注入筒を切断し、ついで容器の口部側から容器を突き上げて、前記合成樹脂容器をその案内から外して除去することを特徴とした合成樹脂容器の口部切断方法。
【請求項4】
ウォータージェットの圧力は、1000kgf/cm〜4000kgf/cmとすることを特徴とした請求項1〜3の何れか1つ記載の合成樹脂容器の口部切断方法。
【請求項5】
合成樹脂容器の回転数は、10rpm〜60rpmとすることを特徴とした請求項1〜3の何れか1つ記載の合成樹脂容器の口部切断方法。
【請求項6】
合成樹脂容器を倒立保持する案内手段と、該案内手段の下部に設置した合成樹脂容器への回転力付与手段と、前記合成樹脂容器の口部の注入筒接続部へウォータージェットを投射する手段とを組み合せたことを特徴とする合成樹脂容器の注入筒切断装置。
【請求項7】
案内手段は、断面円形の線よりなる上下に支持した大小2つの嵌装輪及びその支持具としたことを特徴とする請求項6記載の合成樹脂容器の注入筒切断装置。
【請求項8】
回転力付与手段は、合成樹脂容器の口部両側に当接する往復ベルトとしたことを特徴とする請求項6記載の合成樹脂容器の注入筒切断装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、ウォータージェットにより合成樹脂その他の物を切断することを目的とした合成樹脂容器の注入筒切断方法及び切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来合成樹脂製品又は厚板を切断する際にウォータージェットを利用する技術が知られている。
【0003】
また合成樹脂容器の注入筒の切断には通常薄刃の切断刃が使用されていた。
【特許文献1】特開平8−164565
【特許文献2】特開平11−774
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の合成樹脂容器の口部切断に際しては、薄刃の切断刃を使用するが、この切断刃は、往々切断刃が折損して容器の中に入るおそれがあり、かつ切断速度の高速化によって切断面の仕上りが円滑にできないなどの問題点があった。
【0005】
また円筒の切断には通常ノズル側を往復移動しなければならないので、ノズルの支持部が複雑になる問題点があった(引用文献1)。
【0006】
また合成樹脂容器の場合には、これを垂直かつ倒立支持する必要があり、そのセットと、取り除きに工夫を要する問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
然るにこの発明は、合成樹脂容器を倒立支持させると共に、これを回転することにより、前記従来の問題点を悉く解消し、かつ効率を向上することに成功したのである。
【0008】
即ちこの発明は、口部に合成樹脂の注入筒を連設した合成樹脂容器を倒立した状態で回転自在に保持させると共に、前記注入筒の基部一側へ、水平方向からウォータージェットを投射し、前記合成樹脂容器を定速回転させて、前記注入筒を切断することを特徴とした合成樹脂容器の口部切断方法であり、口部に合成樹脂の注入筒を連設した合成樹脂容器を倒立した状態で回転自在に保持させると共に、前記注入筒の基部一側へ、肉厚に相当する幅に亘って、水平方向からウォータージェットを投射し、前記合成樹脂容器を定速回転させて、前記注入筒を切断することを特徴とした合成樹脂容器の口部切断方法である。
【0009】
また、口部に合成樹脂の注入筒を連設した合成樹脂容器を倒立した状態で回転自在に保持させると共に、前記注入筒の基部一側へ、水平方向からウォータージェットを投射し、前記合成樹脂容器を定速回転させて、前記注入筒を切断し、ついで容器の口部側から容器を突き上げて、前記合成樹脂容器をその案内から外して除去することを特徴とした合成樹脂容器の口部切断方法であり、ウォータージェットの圧力は、1000kgf/cm〜4000kgf/cmとするものであり、合成樹脂容器の回転数は、10rpm〜60rpmとするものである。
【0010】
次に装置の発明は、合成樹脂容器を倒立保持する案内手段と、該案内手段の下部に設置した合成樹脂容器への回転力付与手段と、前記合成樹脂容器の口部の注入筒接続部へウォータージェットを投射する手段とを組み合せたことを特徴とする合成樹脂容器の注入筒切断装置であり、案内手段は、断面円形の線よりなる上下に支持した大小2つの嵌装輪及びその支持具としたものであり、回転力付与手段は、合成樹脂容器の口部両側に当接する往復ベルトとしたものである。
【0011】
前記発明において、ウォータージェットの圧力を1000kgf/cm未満にすると、切断面が荒れたり、効率低下のおそれがあり、4000kgf/cm以上にしても、切断効果は変化がないので、1000kgf/cm〜4000kgf/cmとしたが、好ましくは1500kgf/cm〜3000kgf/cmである。
【0012】
また、回転数は10rpm〜60rpmであるが、好ましくは30rpm〜40rpmであり、1個2秒〜1.5秒で切断できることになる。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、合成樹脂容器を倒立させて回転させるので、切断屑及び水が容器内へ入るおそれがなく、高速切断で、切断面も良好になるなどの諸効果がある。
【0014】
この発明の装置によれば、合成樹脂容器を安定保持し、定速回転させ、同一条件で効率よく切断し得ると共に、切断刃を用いないので、その折損による切断刃の残留事故のおそれがないなどの効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
この発明は、口部に合成樹脂の注入筒(製造時に溶融合成樹脂を注入する為の筒体)を連設した合成樹脂容器を環状の支持枠に回転自在に支持させると共に、前記容器の口部へ回転力を付与して容器を40rpmに回転すると共に、前記注入筒の基部一側へウォータージェット(2000kgf/cm)を接線的(肉厚部だけ内側へ)に投射すると、容器の回転により、注入筒は基部から切断される。この場合に、ウォータージェットは2000kgf/cmの高圧であり、瞬時に切断されると共に、外側から内側へ切断されて、綺麗な切断面となる。
【0016】
前記容器の口部をベルトで挟み、ベルトを互いに反対方向へ移動させると、容器はベルトの線速度が回転速度に変換されて急速に回転するので、注入筒はその外周壁から内壁に向って瞬時に切断される。
【実施例1】
【0017】
この発明を図1について説明すると、ブロウ成形した合成樹脂容器を夫々倒立させると共に、保持枠にセットすると、前記容器の下端部が回転力を付与されて(例えば線移動するベルトに当接)回転すると共に、前記容器の切断部(注入筒の基部)へ2000kgf/cmの圧力でウォータージェットをノズルから投射する。このウォータージェットは、前記注入筒の切断予定部へ接線的に投射されるが、容器が回転しているので、瞬時(例えば1秒間)に切断される。ついで容器の口部を上方へ押し上げて、容器を保持具から外せば、容器は自重により落下するので、容易に取外すことができる。前記容器は、例えば倒立して積み上げておき、加工済毎に1個宛供給すれば、容易にセットすることができる。
【実施例2】
【0018】
この発明の装置の実施例を図2、3について説明すると、合成樹脂製の容器1を倒立させて、環状の保持枠2、2aへ挿入し、回転自在に保持すると共に、前記容器の口部1aを、ベルト3で挟着する。また注入筒1bの一側へ、ウォータージェット4を投射すべく高圧ノズル5を注入筒1bの一側へ接線的に対向させる。図中6はノズル杆、7は保持枠2、2aの支持枠、8、8は支杆である。
【0019】
前記実施例において、モータ(図示してない)で動かされるプーリー9を矢示10の方向へ回転させると、ベルト3は矢示11、11の方向へ移動するので、各容器の口部は、矢示12、12の方向へ回転する。そこで容器1が60rpmで回転すると、一秒間に一回転するので、一秒間に一個切断することができる。従って、ベルト3へ容器10個の口部が挟着してあれば、1秒間に10個切断されることになり、1分間に60個、1時間に3600個切断処理される。
【0020】
次に切断終了毎に、アーム13の一側を矢示14のように加圧すると、アーム13は、軸15を中心にして矢示16の方向へ回転するので、アーム13の先端の突起17が矢示18の方向へ押し出され、容器1の口部を急速に押し上げる。そこで容器1は、矢示19の方向へ飛び出して保持枠2から外れ、保持枠2の外へ自重落下する。図中22は案内杆である。
【0021】
前記加工前の容器1は、案内枠20内へ倒立して収容され、上下に設置された2本の支持杆21、21aが、下段の容器a、bを上下に支持している。そこで容器aを取り出す時には、支持杆21を外し、支持杆21aを挿入して、容器1bを支持して、同時複数落下を防止する。ついで支持杆21を旧位置に復帰させると、支持杆21aを抜いて、容器bを1個落下させる。前記のように1個宛落下させることにより、容器a、bを順次整然と落下させることができる。
【0022】
前記各装置は一例であって、この具体的構造に限定されるものでなく、同一作用効果を奏する装置は原則として全部使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明の実施例のブロック図。
【図2】(a)同じく容器の供給具の原理図、(b)同じく保持杆へ容器を支持した状態の拡大平面図。
【図3】(a)同じく容器を切断位置へセットした状態の一部を切断した拡大図、(b)同じく容器の回転とノズルの関係を示す説明図、(c)同じく注入筒とウォータージェットとの関係を示す説明図。
【図4】(a)同じく一部拡大平面図、(b)同じく容器を外す実施例の説明図。
【符号の説明】
【0024】
1 容器
2 保持枠
3 ベルト
4 ウォータージェット
5 高圧ノズル
6 ノズル杆
7 支持杆
8 支杆
9 プーリー
13 アーム
15 軸
【出願人】 【識別番号】396018726
【氏名又は名称】株式会社ROSECC
【出願日】 平成18年7月25日(2006.7.25)
【代理人】 【識別番号】100059281
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 正次

【識別番号】100108947
【弁理士】
【氏名又は名称】涌井 謙一

【識別番号】100117086
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 典弘

【識別番号】100124383
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 一永


【公開番号】 特開2008−23685(P2008−23685A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−201711(P2006−201711)