トップ :: B 処理操作 運輸 :: B26 切断手工具;切断;切断機

【発明の名称】 カッタードラム及び回転切断装置
【発明者】 【氏名】ルイジィ メルゴラ

【氏名】アナベル メイランド

【氏名】パスカル レイヌ

【要約】 【課題】本発明の目的は、切断部材の特性を改善することにある。

【構成】回転切断装置(1)用のカッタードラムが、長手方向の延伸を有する少なくとも1つの切断部材(10)が設けられている実質的に円柱形の部位を含み、切断部材(10)の表面が、第1および第2の側部(16、18)を有する本体部(12)と、前記第1および第2の側部の間に位置して実質的に切断部材(10)の長手方向の延伸を横切っている主エッジ部(20)とに分割されている。本発明によれば、前記主エッジ部(20)の各側に、所定の半径(r、r)を有する中間部(28、30)が設けられ、前記中間部(28、30)が、前記主エッジ部(20)を直接的または間接的に前記本体部(12)へと接続している。さらに本発明は、金床ドラム(3)とそのようなカッタードラム(2)とを含む回転切断装置に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向の延伸を有する少なくとも1つの切断部材(10)が設けられている実質的に円柱形の部位を含み、切断部材(10)の表面が、第1および第2の側部(16、18)を有する本体部(12)と、前記第1および第2の側部(16、18)の間に位置して実質的に切断部材(10)の長手方向の延伸を横切っている主エッジ部(20)とに分割されている回転切断装置(1)用のカッタードラムであって、
前記主エッジ部(20)の各側に、所定の半径(r、r)を有する中間部(28、30)が設けられ、前記中間部(28、30)が、前記主エッジ部(20)を直接的または間接的に前記本体部(12)へと接続していることを特徴とするカッタードラム。
【請求項2】
前記主エッジ部(20)が、切断部材(10)の長手方向の延伸を横切って所定の幅(L)を有する請求項1に記載のカッタードラム。
【請求項3】
中間部(28、30)が、切断部材(10)の長手方向の延伸を実質的に横切って所定の広がり(l、l)を有する請求項1または2に記載のカッタードラム(図1から図8)。
【請求項4】
前記主エッジ部(20)の各側に設けられた半径(r、r)が、実質的に同じである請求項1から3のいずれか一項に記載のカッタードラム(図1、2、4、5)。
【請求項5】
前記主エッジ部(20)の各側に設けられた半径(r、r)が、異なる請求項1から3のいずれか一項に記載のカッタードラム。
【請求項6】
中間部(28、30)の広がり(l、l)が、実質的に同じである請求項2に記載のカッタードラム。
【請求項7】
中間部(28、30)の広がり(l、l)が、異なる請求項2に記載のカッタードラム。
【請求項8】
前記中間部(28、30)が、前記主エッジ部(20)を前記第1および第2の側部(16、18)に接続している、請求項1から7のいずれか一項に記載のカッタードラム。
【請求項9】
前記中間部(28、30)が、前記主エッジ部(20)を前記第1および第2の側部(16、18)に、カッタードラムを通過し主エッジ部(20)の長手方向の延伸に直交している半径方向の平面に関して所定の角度(γ、γ)で接続している請求項7に記載のカッタードラム。
【請求項10】
主エッジ部(20)の前記第1および第2の側部(16、18)との接続の角度(γ、γ)が、実質的に同じである、請求項9に記載のカッタードラム。
【請求項11】
主エッジ部(20)の前記第1および第2の側部(16、18)との接続の角度(γ、γ)が、異なる請求項9に記載のカッタードラム。
【請求項12】
主エッジ部(20)が、切断部材(10)の長手方向の延伸を横切って実質的に直線で構成される請求項1または2に記載のカッタードラム(図1、4、6、7)。
【請求項13】
主エッジ部(20)が、実質的にアーチ状であって、切断部材(10)の長手方向の延伸を横切って少なくとも部分的に所定の半径(R)を有する、請求項1または2に記載のカッタードラム。
【請求項14】
第1の横エッジ部(22)および第2の横エッジ部(24)が設けられ、前記第1の横エッジ部(22)が、前記主エッジ部(20)を前記第1の側部(16)に接続し、前記第2の横エッジ部(24)が、前記主エッジ部(20)を前記第2の側部(18)に接続し、前記中間部(28、30)がそれぞれ、前記主エッジ部(20)を前記第1の横エッジ部(22)および前記第2の横エッジ部(24)に接続している請求項1または2に記載のカッタードラム(図4、5、7、8)。
【請求項15】
前記第1および第2の横エッジ部(22、24)が、カッタードラムを通過し主エッジ部(20)の長手方向の延伸に直交している半径方向の平面に関して所定の角度(γ、γ)で、第1および第2の側部(16、18)に接続している請求項14に記載のカッタードラム。
【請求項16】
第1および第2の横エッジ部(22、24)が、カッタードラムを通過し主エッジ部(20)の長手方向の延伸に直交している半径方向の平面に関してそれぞれ所定の角度(α、α)で、主エッジ部(20)へと接続している請求項14または15に記載のカッタードラム。
【請求項17】
主エッジ部(20)の前記第1および第2の側部(16、18)との接続の角度(γ、γ)が、実質的に同じである請求項14から16のいずれか一項に記載のカッタードラム。
【請求項18】
主エッジ部(20)の前記第1および第2の側部(16、18)との接続の角度(γ、γ)が異なる請求項15に記載のカッタードラム(図7、8)。
【請求項19】
第1および第2の横エッジ部(22、24)と主エッジ部(20)との角度(α、α)が実質的に同じである請求項16に記載のカッタードラム(図4、5)。
【請求項20】
第1および第2の横エッジ部(22、24)と主エッジ部(20)との角度(α、α)が異なる請求項16に記載のカッタードラム(図7、8)。
【請求項21】
金床ドラム(3)と、請求項1から20のいずれか一項に記載のカッタードラム(2)とを含む、回転切断装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、長手方向の延伸を有する少なくとも1つの切断部材が設けられている実質的に円柱形の部位を含み、切断部材の表面が、第1および第2の側部を有する本体部と、前記第1および第2の側部の間に位置して切断部材の長手方向の延伸を実質的に横切っている主エッジ部とに分割されている回転切断装置用カッタードラムに関する。
【0002】
さらに、本発明は、金床ドラムと上記のようなカッタードラムとを含む回転切断装置に関する。
【背景技術】
【0003】
このようなカッタードラムは、特開平11−188698号公報に開示されている。別のカッタードラムは、特開2001−269896号公報および特開平9−267299号公報に開示されている。これらは全て、切断部材のエッジが尖っているという欠点を抱えている。これは、尖ったエッジは、エッジの上部および側面において0.3μm未満の表面粗さRを必要とするため、大きな欠点である。また、尖ったエッジは壊れやすく欠けてしまう可能性があり、そうすると切断の実行ができなくなる上、エッジの再成形が必要となり、結果としてカッタードラムおよび金床ドラムの寿命を短くすることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、切断部材の特性を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、最初に記載した種類のカッタードラムであって、所定の半径を有する中間部を前記主エッジ部の各側に設けてさらに含み、前記中間部が、前記主エッジ部を直接的または間接的に前記本体部へと接続しているカッタードラムによって達成される。
【0006】
これにより、より頑丈なエッジが達成される。また、より高度な表面粗さが可能になり、カッタードラムの寿命が向上する。さらには、驚くべきことに、切断の力が20〜40%の範囲で低減される。また、画定される形状によって生み出される漸増的な圧力のため、布地(web)の切断の際に必要とされる圧力が小さくなる。
【0007】
以下で、添付の図面を参照しつつ、本発明をさらに詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、回転カッタードラム2(図9を参照)の切断部材10の断面である。切断部材10には、本体部12およびエッジ部14が設けられている。本体部は、その各側に第1の側部16および第2の側部18を有し、エッジ部14は、主エッジ部20および主エッジ部20の各側に中間部28、30が設けられている。
【0009】
主エッジ部20は、図1による横断面に見られるように、比較的直線状であって、横方向の広がりLを有する。
【0010】
中間部28、30の横方向の広がりは、それぞれlおよびlで示されている。さらに、中間部28、30は、それぞれ所望の半径rおよびrの湾曲した表面を有する。
【0011】
カッタードラム2の半径方向の平面に対する側面16、18の角度が、それぞれγおよびγで示されている。
【0012】
この切断部材の形状は対称であり、したがってl=l、r=r、かつγ=γである。
【0013】
図2は、第2の実施形態を示しており、第1の実施形態にきわめてよく似ているが、主エッジ部20が中間部28、30の間で湾曲している点で相違している。湾曲した主エッジ部は、半径Rを有する。
【0014】
図3は、第3の実施形態を示しており、今度は第2の実施形態にきわめてよく似ている。しかしながら、相違点は、切断部材10の非対称な形状にある。図3における破線Bは、対称の場合の中心線である。
【0015】
したがって、角度γ2はγよりも大きく、第1の側部16は第2の側部18よりも急峻な傾きを持っている。また、第2の中間部の第2の半径rは、第1の中間部の半径rよりも小さく、第2の中間部30の横方向の広がりlは、第1の中間部28の横方向の広がりlよりも大きい。
【0016】
しかしながら、l=lおよびr=rであってもよい。
【0017】
図4は、第4の実施形態を示しており、これによれば、エッジ部14に、主エッジ部20の各側の第1および第2の中間部28、30だけでなく、第1の中間部28と第1の側部16との間の第1の横エッジ部22、および第2の中間部30と第2の側部18との間の第2の横エッジ部24が設けられている。
【0018】
先の実施形態と同様、カッタードラム2の半径方向の平面に対する側部16、18の角度が、それぞれγおよびγで示されている。
【0019】
さらに、カッタードラム2の半径方向の平面に対する第1および第2の横エッジ部22、24の角度が、それぞれαおよびαで示されている。
【0020】
この切断部材の形状は対称であり、したがってl=l、r=r、γ=γ、かつα=αである。
【0021】
図5は、第5の実施形態を示しており、第4の実施形態にきわめてよく似ている。しかしながら、主エッジ部20が中間部28、30の間で湾曲している点で相違している。湾曲した主エッジ部は、半径Rを有する。
【0022】
図6は、第6の実施形態を示しており、第1の実施形態にきわめてよく似ている。しかしながら、相違点は、切断部材10の非対称な形状にある。図6における破線Bは、対称の場合の中心線である。
【0023】
したがって、主切断エッジ20は中央には配置されておらず、主切断エッジ20の横方向の広がりが、右方へと寄せられている。さらに、角度γがγよりも大きく、第1の側部16は第2の側部18よりも急峻な傾きを持っている。また、第2の中間部の第2の半径rは、第1の中間部の半径rよりも小さく、第2の中間部30の横方向の広がりlは、第1の中間部28の横方向の広がりlよりも大きい。
【0024】
図7は、第7の実施形態を示しており、これは第6の実施形態にきわめてよく似ており、すなわちl、l、r、およびrの関係について図6に関連して述べた内容が、図7の実施形態にも当てはまる。しかしながら、エッジ部14には、主エッジ部20の各側の第1および第2の中間部28、30だけでなく、第1の中間部28と第1の側部16との間の第1の横エッジ部22、および第2の中間部30と第2の側部18との間の第2の横エッジ部24が設けられている点が、相違点である。
【0025】
カッタードラム2の半径方向の平面に対する第1および第2の横エッジ部22、24の角度が、それぞれαおよびαで示されており、α>αである。
【0026】
図6の実施形態に関する理由に相当する理由で、γ>γである。他方で、たとえα>αであっても、図7の実施形態においてはγ>γが可能である。
【0027】
図8は、第8の実施形態を示しており、これは第7の実施形態にきわめてよく似ており、すなわち角度および横方向の広がりについて図7に関連して述べた内容が、図8の実施形態にも当てはまる。しかしながら、主エッジ部20が中間部28、30の間で湾曲している点が相違点である。湾曲した主エッジ部は、半径Rを有する。
【0028】
上述の実施形態の全てにおいて、以下の範囲が適している。
L=10〜60μm
R=10〜80μm
=5〜50μm
=5〜50μm
=5〜50μm
=5〜50μm
【0029】
図9は、回転カッタードラム2および金床ドラム3が互いに切断の関係に設けられている回転切断装置1を示しており、切断の目的のため、回転カッタードラムに、回転カッタードラム2と金床ドラム3との間に導入される布地から切り出されようとする物品の形状を有する1つ以上の切断部材10が設けられている。
【0030】
驚くべきことに、本発明のカッタードラムによれば、切断の力が20〜40%の範囲で低減されることが明らかになっている。
【0031】
また、従来技術よりも頑丈なエッジが達成されている。
【0032】
またさらには、より良好な表面粗さが達成されており、これがカッタードラムの寿命を向上させている。
【0033】
上述の実施形態のいずれかによる切断部材10も、カッタードラムから実質的に半径方向に突き出している未成形の部材を、例えば本発明による丸みのある形状を生み出すべく丸みのある形態へと形作られたダイヤモンド砥石によって研削することで、製造することができる。あるいは、切断部材が、最初に例えば尖ったエッジを備えて設けられる。ついで、これらのエッジが、エッジに所望の幅および半径をもたらすために、研磨材粒子のはけ塗り(brushing)またはスパッタリングによって処理される。
【0034】
平坦な表面の両側に尖ったエッジを有する従来技術の切断部材は、布地の繊維材料を金床に向かって押し付ける。平坦な表面および尖ったエッジであるため、繊維材料がエッジから横方向に逃げることができない。このため、大きな圧力を加えて、平坦な表面の各側で2つの切断を行う必要があり、すなわち圧縮された部位が、尖った2つのエッジに沿って切断されることになる。
【0035】
一方、本発明の切断部材においては、丸みのあるエッジが布地に対して漸増的な圧力を生むという事実ゆえ、圧縮された素材が横方向に移動することができ、驚くべきことに布地が、尖ったエッジを有する従来技術の切断部材の場合よりも小さな圧力で、丸められたエッジ28、30の間のどこかで引き裂かれる。
【0036】
この漸増的な圧力は、第1および第2の横エッジ部22、24によって高められる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】回転切断装置の回転カッタードラムの切断部材の第1の実施形態の横断面である。
【図2】切断部材の第2の実施形態の横断面である。
【図3】切断部材の第3の実施形態の横断面である。
【図4】切断部材の第4の実施形態の横断面である。
【図5】切断部材の第5の実施形態の横断面である。
【図6】切断部材の第6の実施形態の横断面である。
【図7】切断部材の第7の実施形態の横断面である。
【図8】切断部材の第8の実施形態の横断面である。
【図9】回転カッタードラムおよび図1から図8のいずれかによる切断部材を備える回転切断装置の斜視図である。
【出願人】 【識別番号】507226695
【氏名又は名称】サンドヴィク インテレクチャル プロパティー アーベー
【出願日】 平成19年7月4日(2007.7.4)
【代理人】 【識別番号】110000626
【氏名又は名称】特許業務法人 英知国際特許事務所


【公開番号】 特開2008−18524(P2008−18524A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2007−176085(P2007−176085)