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紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置 - 特開2008−55549 | j-tokkyo
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【発明の名称】 紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置
【発明者】 【氏名】田村 勝己

【要約】 【課題】バッチ状態の製品シートに傷や捲れを与えずに確実に1枚ずつに分離して、紙粉及び紙片等を確実に除去することができる製品シート分離装置を提供する。

【構成】バッチ形態の打抜き製品シートを、バッチ単位でバッチ収容枠12に収容し、起立状態に姿勢を変換して搬送する起立搬送手段と、前記起立搬送手段の通過位置に、バッチ収容枠内に支持された製品シートの下端面を載承して搬送すると共に、搬送面の終端とバッチ収容枠底面との間に所定の高さの段差が生じるよう配置したシート搬送手段13と、起立搬送されるバッチシートの幅方向の両端面と当接して接触抵抗を付与する側面押えブラシ手段15と、前記側面押えブラシ手段との接触からバッチシートが解放され、それにより製品シートが1枚ずつ分離される線上上方位置にエアーブロー手段16,17と、分離された製品シートの下部裏面に空気を吹き付けるサイドエアーブロー手段とを配置した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボール紙や板紙等から打抜いた製品シートに付着する紙粉、紙片を除去する紙製打抜き製品の紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置であって、
水平積層状態で搬入されたバッチ形態の打抜き製品シートを、バッチ単位でバッチ収容枠に収容し、起立状態に姿勢を変換して搬送する起立搬送手段と、
前記起立搬送手段の前半部に、該起立搬送手段のバッチ収容枠内に支持された製品シートの下端面を載承して搬送すると共に、搬送方向始端側の搬送面が前記起立搬送手段のバッチ収容枠底面より下位に位置し、搬送方向終端側の搬送面が前記起立搬送手段のバッチ収容枠底面より上方に位置して搬送面の終端とバッチ収容枠底面との間に所定の高さの段差が生じるよう配置したシート搬送手段と、
前記シート搬送手段の搬送面が起立搬送手段のバッチ収容枠底面より上方に突出する位置の側方に、起立搬送手段の回動により起立搬送されるバッチシートの幅方向の両端面と当接して該シートに接触抵抗を付与する側面押えブラシ手段と、
前記側面押えブラシ手段との接触からバッチシートが解放され、それにより製品シートが1枚ずつ分離される線上上方位置に配置したエアーブロー手段と、
を有することを特徴とする紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置。
【請求項2】
前記シート搬送手段は、複数本のベルトコンベヤを製品シートの搬送方向に沿い一部をオーバーラップさせて並列配置して乗り移り可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置。
【請求項3】
前記シート搬送手段を構成する複数本のベルトコンベヤは、前記起立搬送手段の始端側におけるバッチ収容枠が水平状態から垂直起立状態に移行する位置に対応して傾斜配置した第1乗り継ぎベルトコンベヤと、その第1乗り継ぎベルトコンベヤの終端側から前記起立搬送手段の搬送方向に向けて搬送面をバッチ収容枠の底面より上方に位置させた段差ベルトコンベヤと、その段差ベルトコンベヤと平行に配置し搬送面を起立搬送手段のバッチ収容枠の底面と略面一か僅かに上位に配置して終端側を前記段差ベルトコンベヤの終端位置より搬送方向前方に位置させた第2乗り継ぎベルトコンベヤとからなる請求項2記載の紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置。
【請求項4】
前記側面押えブラシ手段が、前記シート搬送手段における段差ベルトコンベヤの搬送面が起立搬送手段のバッチ収容枠底面より上方に突出する範囲内の側方に、製品シートの搬送方向に沿い間隔をおいて複数個配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置。
【請求項5】
前記側面押えブラシ手段は、前記段差ベルトコンベヤの始端側の側方に配置した第1側面押えブラシ手段と、前記段差ベルトコンベヤの終端側の位置の側方に配置した第2側面押えブラシ手段とである請求項4記載の紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置。
【請求項6】
前記第2側面押えブラシ手段より搬送方向前方に位置させて、1枚ずつ分離されて起立搬送手段のバッチ収容枠に落下する製品シートの下部裏面に空気を吹き付けるサイドエアーブロー手段を配置したことを特徴とする請求項5記載の紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置。
【請求項7】
前記側面押えブラシ手段は、製品シートのサイズに応じて幅方向に移動調節自在に構成されていることを特徴とする請求項1、4、5の何れか1項記載の紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置。
【請求項8】
前記シート搬送手段は、フレームに対して上下調節可能、且つ製品シートのサイズに応じて幅方向に移動調節自在に支持されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載の紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボール紙や板紙等に、箱の展開形状及び各種形状の孔等を打抜き形成した時生じる紙粉や糸状屑、紙片等を除去する除去装置において、バッチ形態で供給される製品シートを1枚ずつに分離引き離す分離装置に関する。
【背景技術】
【0002】
段ボールや板紙等で構成される組立箱は、矩形状の段ボールや板紙等から製品の展開形状を打抜いて形成される。
そして、前記打抜きは台板に打抜き刃(ストレート刃、ウエーブ刃)を植え込んだ平面打抜き型、或いは半円筒形合板に打抜き刃(ストレート刃、ウエーブ刃)を植え込んだ円筒形抜き型で打抜かれるが、同一動作を繰り返し行なっていると、前記抜き型に植え込み固定した打抜き刃の刃先が摩耗して平坦面となる。その摩耗した打抜き刃で打抜くと、面切断で製品を打抜く為に切断面に紙粉、紙の糸状屑が発生することになる。そして、紙粉、紙の糸状屑はその打抜かれる製品の外周縁等(製品の外形縁、孔縁、溝縁等)に静電気によって付着している。しかも、この紙粉、紙の糸状屑は打抜き工程の次の工程で、ストリッピング装置(抜き屑落し)によって製品と周囲の屑とに分離しても、製品シートの外周縁に付着したままとなる。
【0003】
ところで、打抜かれた製品の外周縁に付着する紙粉、紙の糸状屑は著しく製品価値を低下させると共に、打抜いた製品シートを自動製函機にかけた場合、紙粉及び紙の糸状屑が駆動部等に入り込むなどしてトラブルを発生するなどの問題を有する。特に、最近は段ボールケースにおける紙粉、糸状屑、紙片等の混入が問題となっている。
【0004】
その為、従来はストリッピング後のバッチ(例えば、1バッチ:25枚又は50枚積層)搬出される製品シートを、作業者が手作業で1枚ずつに引き離しながら叩いて製品シート間に挟まれている紙粉や糸状屑、紙片を落とし、これをパレット上に積み重ね、その積み重ねた製品の外周を刷毛、或いはモップ等で擦って製品シートの外周縁に付着している紙粉、紙の糸状屑を除去している。
【0005】
そして、最近では上記した手作業による紙粉、糸状屑、紙片等の除去を、機械によって行う装置が開発され、提案されている(例えば、特許文献1参照)。
その特許文献1に記載の装置は、バッチ形態で供給される段ボール板紙(製品シート)を無端回動するバケットにバッチ単位で水平収容し、バケットの回動で該バケットに収容した段ボール板紙を起立状態に姿勢を変え、その起立状態で搬送する工程中に、段ボール板紙の外周縁をブラシで擦り、且つ密着する段ボール板紙を1枚ずつに引き離して該段ボール板紙間に挟まれている紙粉や紙片を除去するように構成されている。
【0006】
ところで、バッチ単位で起立搬送される段ボール板紙の間に、各段ボール板紙に付着する切削屑が落下可能な間隙を形成する間隙形成手段は、バケットによって搬送される段ボール板紙の通過位置に設けられて前記バケットの底部より高い位置に一部が突出し、該バケットの搬送速度に同期して段ボール板紙の搬送方向に回転されると共に該バケットによって搬送される段ボール板紙下縁を順次所定間隔を存して係止して各段ボール板紙の間に空隙を形成しつつ各段ボール板紙を移送する回転体によって構成されている。
【0007】
そして、上記構成により、各段ボール板紙は間隙形成手段を通過することによって、該間隙形成手段の回転体に順次係止されて該回転体を乗り越えるようにして1枚ずつに分離されるというものである。
その間隙形成手段を構成する回転体の好ましい態様として記載されているものは、外周に所定間隔を存して複数の係止凸部を備え、各係止凸部間に段ボール板紙を1枚ずつ係止する無端ベルトと、その無端ベルトを駆動回転する一対のプーリである。
【0008】
しかしながら、バケットに収容されて水平に搬送される段ボール板紙に対し、係止凸部を有した無端ベルトがバケットの水平移動面より下方の位置から前記水平移動面を越えて上方に移動する際、係止凸部で段ボール板紙の下縁を摺接するため、段ボール板紙の下縁に傷や捲れが生じる問題を有する。又、係止凸部のピッチによっては係止凸部相互間に2枚以上(複数枚)が係止されることもあり、段ボール板紙を確実に1枚ずつ分離する安定性に問題点を有する。
更に、前記無端状ベルトの係止凸部は段ボール板紙の下縁に摺接して回動されるため、前記係止凸部は磨耗し、磨耗の程度が大きければ前記1枚ずつの係止も不安定になるという不具合を有する。
【0009】
尚、特許文献1に、切屑片除去装置の従来構造として、バケットの通過位置に案内部を備えた構成が記載されている。その案内部は、上流側から次第に上昇方向に傾斜する傾斜部と、下流端において段ボール板紙を落下させる段差部を有する。それにより、バケットによって搬送される段ボール板紙は、案内部の傾斜部に案内されてバケットの底部から離反され、案内部の終端部に搬送された段ボール板紙は段差部からバケットの底部上に1枚ずつ落下され、その落下時の衝撃によって切屑片を落下させるというものである。
しかし、このものは落下した段ボール板紙の下縁がバケットの底部に衝突する為に、段ボール板紙の下縁に傷や捲れが生じる不都合がある。また、1枚ずつ段差部から落下しても、各段ボール板紙間に十分な空隙が形成されず、落下途中の切屑片が各段ボール板紙間に挟持されるようにして停留してしまう不都合がある旨記載されている。
【0010】
【特許文献1】特開2003−327327号公報(第2〜4頁、図3、4、6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、製品シートに傷や捲れを与えずに確実に1枚ずつに分離して、紙粉及び紙片等を確実に除去することができる製品シート分離装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決する為に本発明の製品シート分離装置は、段ボール紙や板紙等から打抜いた製品シートに付着する紙粉、紙片を除去する紙製打抜き製品の紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置であって、
水平積層状態で搬入されたバッチ形態の打抜き製品シートを、バッチ単位でバッチ収容枠に収容し、起立状態に姿勢を変換して搬送する起立搬送手段と、
前記起立搬送手段の前半部に、該起立搬送手段のバッチ収容枠内に支持された製品シートの下端面を載承して搬送すると共に、搬送方向始端側の搬送面が前記起立搬送手段のバッチ収容枠底面より下位に位置し、搬送方向終端側の搬送面が前記起立搬送手段のバッチ収容枠底面より上方に位置して搬送面の終端とバッチ収容枠底面との間に所定の高さの段差が生じるよう配置したシート搬送手段と、
前記シート搬送手段の搬送面が起立搬送手段のバッチ収容枠底面より上方に突出する位置の側方に、起立搬送手段の回動により起立搬送されるバッチシートの幅方向の両端面と当接して該シートに接触抵抗を付与する側面押えブラシ手段と、
前記側面押えブラシ手段との接触からバッチシートが解放され、それにより製品シートが1枚ずつ分離される線上上方位置に配置したエアーブロー手段と、
を有することを特徴とする(請求項1)。
上記起立搬送手段とシート搬送手段の回転速度は同じ速度で回転するように制御されている。
【0013】
そして、前記シート搬送手段は、複数本のベルトコンベヤを製品シートの搬送方向に沿い一部をオーバーラップさせて並列配置して乗り移り可能に構成されている(請求項2)。
具体的には、前記起立搬送手段の始端側におけるバッチ収容枠が水平状態から垂直起立状態に移行する位置に対応して傾斜配置した第1乗り継ぎベルトコンベヤと、その第1乗り継ぎベルトコンベヤの終端側から前記起立搬送手段の搬送方向に向けて搬送面をバッチ収容枠の底面より上方に位置させた段差ベルトコンベヤと、その段差ベルトコンベヤと平行に配置し搬送面を起立搬送手段のバッチ収容枠の底面と略面一か僅かに上位に配置して終端側を前記段差ベルトコンベヤの終端位置より搬送方向前方に位置させた第2乗り継ぎベルトコンベヤとで構成されている(請求項3)
【0014】
前記シート搬送手段を配置する前記起立搬送手段の前半部通過位置としては、搬入側から送り込まれたバッチ単位の製品シートが、起立搬送手段のバッチ収容枠に水平状態で押し込み収容され、その水平状態から起立状態に移行して水平移動する範囲内が有効である。
そして、そのシート搬送手段は、搬送する製品シートの幅方向(前後方向)に所定の間隔をおいて配置した一対の起立搬送手段の幅方向内側又は外側に配置され、製品シートの横幅に応じて幅方向に移動調整可能に構成されている。
【0015】
又、前記側面押えブラシ手段は、前記シート搬送手段における段差ベルトコンベヤの搬送面が起立搬送手段のバッチ収容枠底面より上方に突出する範囲内の側方に、製品シートの搬送方向に沿い間隔をおいて1個又は複数個配置する(請求項4)。
側面押えブラシ手段を複数個配置する具体例としては、例えば、前記段差ベルトコンベヤの始端側の側方に第1側面押えブラシ手段を、前記段差ベルトコンベヤの終端側の側方に第2側面押えブラシ手段を配置する構成とする(請求項5)。
更に、前記第2側面押えブラシ手段より搬送方向前方に位置させて、1枚ずつ分離されて起立搬送手段のバッチ収容枠に落下する製品シートの下部裏面に空気を吹き付けるサイドエアーブロー手段を配置してもよい(請求項6)。
また、前記側面押えブラシ手段(第1側面押えブラシ手段と第2側面押えブラシ手段)は、製品シートの幅方向に移動調節自在に構成し、それにより製品シートの変更によって横幅サイズが変わっても、確実に対応できるようになっている(請求項7)。
更に、前記シート搬送手段は、起立搬送手段のバッチ収容枠の底面に対して上下調節可能、且つ製品シートのサイズに応じて幅方向に移動調節自在に支持されている(請求項8)。
【0016】
上記手段によれば、起立搬送手段のバッチ収容枠に収容されて水平状態から起立状態に姿勢を変えて搬送される製品シートは、該起立搬送手段と平行して配置したシート搬送手段によってバッチ収容枠の底面から持ち上げられて該シート搬送手段の搬送面で支持され、その状態を維持して搬送される。そして、その水平搬送前段で、製品シートの幅方向側面は前記起立搬送手段の側方に配置した第1側面押えブラシ手段に摺接しながら通過し、該第1側面押えブラシ手段との摺接から解放される瞬間、積層状態の製品シートは1枚ずつ分離される。そして、前記第1側面押えブラシ手段の前端線上に配置した第1エアーブロー手段からのエアー噴射で前記製品シートの分離が効果的に行われ、更に該製品シートに付着する紙粉や紙片が除去される。又、シート搬送手段による水平搬送後段では、積層された製品シートが第2側面押えブラシ手段に摺接しながら通過し、該第2側面押えブラシ手段との摺接から解放される瞬間、積層状態の製品シートは再び1枚ずつ分離される。そして、前記第2側面押えブラシ手段の前端線上上方に配置した第2エアーブロー手段からのエアー噴射及び搬送される製品シートの下部側方に配置したサイドエアーブロー手段からのエアー噴射で前記製品シートの分離が効果的に行われ、更に該製品シートに付着する紙粉や紙片が除去される。
しかも、前記第2側面押えブラシ手段の前端はシート搬送手段の段差ベルトを巻回保持する下流側プーリの軸芯線上に位置する為、該第2側面押えブラシ手段との摺接から解放されて分離される製品シートは、第2エアーブロー手段及びサイドブロー手段のエアー噴射により段差ベルトの折り返し面(下流側プーリに巻回されている面)に飛ばされて載り、該段差ベルトの回動で下位に位置する乗り継ぎベルトで受け止められ、起立搬送手段の移動によって前方へ搬送される。
【0017】
又、複数本のベルトコンベヤからなるシート搬送手段は、その搬送面を起立搬送手段のバッチ収容枠の底面よりも僅か(例えば、1〜2mm)下方に位置させて、製品シートの搬送は基本的に起立搬送手段のバッチ収容枠の底面で受けて行う。しかし、製品シートのバッチ収容枠の底面と対向する端面は面一ではなく、凹凸面である為、バッチ収容枠の底面より下方に突出する製品シートの凹凸面を、シート搬送手段の搬送面で支持することで製品シートを安定良く搬送することができる。その為に、製品シートに応じてシート搬送手段を上下方向に調節することで、確実に対応することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置は、請求項1記載の構成により、バッチ搬送される製品シートの下縁に傷や捲れを生じさせずに、確実に1枚ずつ分離できるので、製品シートに付着する紙粉、紙片、及び製品シート間に挟まれている紙粉、紙片を確実に除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明に係る紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は紙粉・紙片除去装置Aの全体構成を示す概略図で、打抜き機(図示省略)からバッチ搬出される打抜き製品シートaを受け取り本装置に移送搬入すると同時に、該製品シートの前側端面に付着する紙粉を除去する前端面紙粉除去手段A1と、前記前端面紙粉除去手段A1から水平状態で搬出された製品シートaを起立状態に変換して搬送する起立搬送手段A2と、その起立搬送手段A2の前半部に配置し、搬送される製品シートを1枚ずつに分離する分離手段A3と、分離した打抜き製品シートに対して空気を吹き付けて該製品シートの表裏面に付着する紙粉を除去する空気吹付け手段A4と、1枚ずつ分離した製品シートを整列させ、その整列積層した製品シートの左右側面及び上側面の各端面に付着する紙粉等を除去する紙粉除去手段A5と、紙粉等を除去した製品シートを水平積層状態に変換して搬出すると共に、その搬出の途中に製品シートの左右端面及び前後端面の紙粉除去を行なう最終化粧手段A6とで構成され、前記前端面紙粉除去手段A1〜最終化粧手段A6はケース1内に収容されている。そして、本発明に係る製品シート分離装置は、前記分離手段A3と空気吹き付け手段A4とで構成される。
【0020】
前端面紙粉除去手段A1は、打抜き機からバッチ搬出された製品シートaを、搬送方向前側(前端面)を基準として幅方向両側及び後端面を整列し、且つ揃えた前端面をブラシで擦って紙粉を除去し、下流側に位置する起立搬送手段A2の搬送コンベアへ送り出すものである。
その構成は、ベルトコンベア2と、そのベルトコンベア2の終端とその下流側に配置される起立搬送手段A2の始端側との間に配置され、且つ上下昇降自在な前ストッパ3、固定ブラシ4、上下揺動ブラシ5と、前記ベルトコンベア2の幅方向外側に配置され且つ幅方向にスライド自在とした左右整列板6,6’と、ベルトコンベア2上に送り込まれた打抜き製品シートaの後側を押えて整列させる後整列板7とで構成されている。
【0021】
前記前端面紙粉除去手段A1によって搬送方向に沿った前端面の紙粉除去を終了したバッチ状態の製品シートは、残った3周面(左右端面及び後端面)に付着する紙粉・糸状屑、及びシートの表裏面、シート間に挟まれている紙粉、紙片等を除去する為に起立状態に姿勢を変換して搬送する。その姿勢の変換は前端面紙粉除去手段A1の下流側に近接配置した起立搬送手段A2によって行なわれる。
【0022】
その起立搬送手段A2は、前記前端面紙粉除去手段A1から搬出されたバッチ状態の製品シートaを水平状態のまま搬送する搬送コンベア8と、その搬送コンベア8の搬送方向先端に近接配置したバッチ搬送コンベア9とで構成されている。
【0023】
搬送コンベア8は、細幅のベルトコンベアを複数本、幅方向に間隔を置いて配置すると共に、幅方向の外側に位置するベルトコンベアは製品シートaのサイズ(横幅)に応じて幅方向に移動調整できるように構成されている。
【0024】
バッチ搬送コンベア9は、駆動スプロケット10と従動スプロケット10’とに亘って2本のチェーン11,11’を巻回し、そのチェーン11,11’の外周面に、側面コ字形に形成したバッチ収容枠12,12’を、開放側を外側に向けて周方向に等間隔をおいて起立固定して構成されている。そして、左右のチェーン11,11’に固着したバッチ収容枠12,12’は、それぞれ同一線上に配置し、左右のバッチ収容枠12,12’で搬送されてくる製品シートaを収容支持するようになっている。
その為に、バッチ搬送コンベア9は前記した搬送コンベア8に対してバッチ収容枠12,12’が並設されたベルトコンベア間に挟まれ、下方から上方へ通り抜けることができるように配置されている。
そして、搬送コンベア8からバッチ搬送コンベア9のバッチ収容枠12,12’に製品シートaが押し込まれ収容されるようにするために、チェーン11,11’に固着されるバッチ収容枠12,12’の回動方向に対し後側に位置する枠部材が前記搬送コンベア8の搬送面より僅か下方位置で略水平状態に停止するように構成されている。
又、バッチ収容枠12,12’を固着したチェーン11,11’は製品シートaのサイズ(横幅)に応じて幅方向に移動調整できるように構成されている。
【0025】
そして、この起立搬送手段A2の前半部にはバッチ収容枠12,12’に収容されて起立搬送される製品シートaを1枚ずつにばらす分離手段A3が配置されている。
その分離手段A3は、バッチ収容枠12,12’を固着した2本のチェーン11,11’間に配置したバッチ収容枠内に支持された製品シートの下端面を載承して搬送すると共に、搬送方向始端側の搬送面が前記起立搬送手段のバッチ収容枠底面より下位に位置し、搬送方向終端側の搬送面が前記起立搬送手段のバッチ収容枠底面より上方に位置して搬送面の終端とバッチ収容枠底面との間に所定の高さの段差が生じるよう配置したシート搬送手段13,13’と、前記シート搬送手段13,13’における始端側搬送面が起立搬送手段のバッチ収容枠底面より上方に傾斜突出する位置の側方と、該シート搬送手段の終端側の位置の側方に、起立搬送手段の回動により起立搬送されるバッチシートの幅方向の両端面と当接して該シートに接触抵抗を付与する第1側面押えブラシ手段14,14’及び第2側面押えブラシ手段15,15’と、前記第2側面押えブラシ手段15,15’との接触から解放され1枚ずつ分離される製品シートを、起立搬送手段のバッチ収容枠12,12’ の底面と面一若しくはバッチ収容枠12,12’の底面より僅か上方に位置する前記シート搬送手段13,13’の搬送面上に落下するのを補助するよう製品シートの下部裏面(側面)に空気を吹き付けるサイドエアーブロー手段18とで構成されている。
【0026】
シート搬送手段13,13’は、前記起立搬送手段A2の始端側におけるバッチ収容枠12,12’が水平状態から垂直起立状態に移行する位置に対応して傾斜配置した第1乗り継ぎベルトコンベヤ13a,13a’と、その第1乗り継ぎベルトコンベヤ13a,13a’の終端側から前記起立搬送手段A2の搬送方向に向けて搬送面をバッチ収容枠12,12’の底面より上方に位置させた段差ベルトコンベヤ13b,13b’と、その段差ベルトコンベヤ13b,13b’と平行に配置し搬送面を起立搬送手段A2のバッチ収容枠12,12’の底面と略面一か僅かに上位に配置して終端側を前記段差ベルトコンベヤ13b,13b’の終端位置より搬送方向前方に位置させた第2乗り継ぎベルトコンベヤ13c,13c’、及び前記第2乗り継ぎベルトコンベヤ13c,13c’の終端位置から前記起立搬送手段A2の終端手前位置まで水平搬送する第3ベルトコンベヤ13d,13d’とで構成されている。
【0027】
そして、第1乗り継ぎベルトコンベヤ13a,13a’、段差ベルトコンベヤ13b,13b’、第2乗り継ぎベルトコンベヤ13c,13c’、及び第3ベルトコンベヤ13d,13d’の回動は、前記起立搬送手段A2の駆動スプロケット10の回転を、チェーンとスプロケットを用いた動力伝達機構20で第3ベルトコンベヤ13d,13d’に伝達し、その回転はベルトを介して第2乗り継ぎベルトコンベヤ13c,13c’に伝達し、更に第2乗り継ぎベルトコンベヤ13c,13c’の回転で、第1乗り継ぎベルトコンベヤ13a,13a’と段差ベルトコンベヤ13b,13b’が回転するように構成されている。尚、第1乗り継ぎベルトコンベヤ13a,13a’は、バッチ状態の製品シートを1枚ずつ引き離し分離するのに直接関与するものではなく、起立搬送手段A2のバッチ収容枠12,12’に収容された製品シートが、バッチ搬送コンベア9の作動で水平状態から鉛直起立状態に姿勢が換わる際、段差ベルトコンベヤ13b,13b’の始端側プーリに接触して製品シートの端面が接触して傷付くのを防止し、安定して起立状態に変換するのに貢献する。
又、上記シート搬送手段13,13’は、前記起立搬送手段A2における往路側のバッチ収容枠12,12’の底面(基準位置)に対して上下方向に移動調節可能に支持されている。その構成は、起立搬送手段A2を装備した固定フレーム(図示省略)に対して鉛直方向に移動可能な可動フレーム19,19’を設け、その可動フレーム19,19’に前記シート搬送手段13,13’を装備し、可動フレーム19,19’をボールネジ機構或いはエアーシリンダ等で駆動するように構成されている。それにより、起立搬送手段A2のバッチ収容枠12,12’の底面で支持される製品シートaの下端面の他の箇所を、シート搬送手段で受けて搬送することができる。
【0028】
上記構成により、段差ベルトコンベヤ13b,13b’の終端側の搬送面の高さ位置と、第2乗り継ぎベルトコンベヤ13c,13c’の搬送面(又はバッチ収容枠12,12’の底面)との高低差(落差)が生じ、この高低差を利用してバッチ形態の製品シートが1枚ずつ引き離し分離される。
【0029】
前記第1側面押えブラシ手段14,14’及び第2側面押えブラシ手段15,15’は、平板に刷毛を植設したもので、刷毛にバッチ搬送される製品シートの幅方向の端面が当接して、段差ベルトコンベヤ13b,13b’による搬送に抵抗が作用するように構成されている。そして、バッチ搬送の製品シートが第1側面押えブラシ手段14,14’との接触から解放される瞬間、該ブラシの反発力によってバッチ形態の製品シートは1枚1枚引き離される。
そして、第1側面押えブラシ手段14,14’及び第2側面押えブラシ手段15,15’は、製品シートのサイズに応じて幅方向に移動調節自在に構成されている。その構成は、第1側面押えブラシ手段14,14’及び第2側面押えブラシ手段15,15’を固着したフレームを、ボールネジ機構などによって幅方向に移動調整する。
【0030】
空気吹付け手段A4は、前記分離手段A3によってバッチ状態から1枚ずつ引き離し分離された製品シートaに空気を吹き付けて、製品シートの表裏面に付着する紙粉や紙片を吹き飛ばし除去するものである。その構成は、前記第1側面押えブラシ手段14,14’及び第2側面押えブラシ手段15,15’との接触からバッチシートが解放され、それにより製品シートが1枚ずつ分離される線上上方位置に配置した第1エアーブロー手段16及び第2エアーブロー手段17とで構成されている。尚、この第1エアーブロー手段16及び第2エアーブロー手段17は、製品シートaに付着する紙粉や紙片を除去する働きと同時に、製品シートaが第1側面押えブラシ手段14,14’及び第2側面押えブラシ手段15,15’との接触から解放され、該ブラシの反発力で分離される製品シートの分離動作を補助する。
【0031】
次に上記した分離手段A3による製品シートaの分離動作を図4乃至図6に基づいて説明する。
先ず、図4に示すように起立搬送手段A2のバッチ収容枠12,12’に収容されたバッチ形態の製品シートaは、バッチ搬送コンベヤ9の作動で水平状態から鉛直起立状態に姿勢が変換される。この時、バッチ収容枠12,12’の底面で支持されていたバッチ形態の製品シートaは、起立搬送手段A2の内側に配置されて同速回転するシート搬送手段13,13’の第1乗り継ぎベルトコンベヤ13a,13a’から段差ベルトコンベヤ13b,13b’への乗り移り、鉛直起立状態ではバッチ収容枠12,12’の底面より上方に突出する段差ベルトコンベヤ13b,13b’の搬送面で製品シートの下端面(水平搬入時の前側端面)が支持され、前方に向けて搬送される。
その段差ベルト13b,13b’の搬送面で製品シートaの下端面を支持して搬送する時、起立搬送手段A2の側方に配置した第1側面押えブラシ手段14,14’に該製品シートaの幅方向両側端面が接触するため、搬送にブレーキが作用する状態となり、製品シートaはバッチ状態で搬送される。そして、バッチ状態で搬送される製品シートが前記第1側面押えブラシ手段14,14’との接触から解放される瞬間、前記第1側面押えブラシ手段14,14’の刷毛の反発力で製品シートは1枚ずつ引き離される。しかも、製品シートが1枚1枚引き離れる第1側面押えブラシ手段14,14’の前端縁の線上上方に配置した第1エアーブロー手段16から空気が下方に向けて吹き出されることで、製品シートaの表裏面に付着する紙粉、紙片等が吹き飛ばし除去される。
【0032】
そして、起立搬送手段A2のバッチ搬送コンベヤ9及びシート搬送手段13,13’によって更に前方に搬送されると前記第1側面押えブラシ手段14,14’を通過後再びバッチ状態となった製品シートaは、図5に示すように、段差ベルトコンベヤ13b,13b’の終端に向かって搬送され、その段差ベルトコンベヤ13b,13b’の終端手前側の起立搬送手段A2の側方に配置した第2側面押えブラシ手段15,15’に、製品シートの幅方向両側端面が接触する。それにより、前記第1側面押えブラシ手段14,14’との接触と同様、搬送にブレーキが作用する状態となり、製品シートaはバッチ状態で搬送される。
【0033】
バッチ搬送の製品シートが第2側面押えブラシ手段15,15’との接触から解放される瞬間、該ブラシの反発力によってバッチ形態の製品シートは1枚1枚引き離される。そして、製品シートが1枚1枚引き離れる第2側面押えブラシ手段15,15’の前端縁の線上上方に配置した第2エアーブロー手段17から空気が下方に向けて吹き出され、更に製品シートaの高さ方向の下部側面に配置したサイドエアーブロー手段18から製品シートの幅方向内方に向かって空気が吹き出されることで、製品シートは高さ方向上部のみならず下部も確実にバッチシートから引き離される。勿論、第2エアーブロー手段16及びサイドエアーブロー手段18からの空気の吹き出しは、製品シートの引き離し分離だけでなく、前段の第1エアーブロー手段による空気の吹き出しで除去しきれずに製品シートに付着残存する紙粉、紙片等を吹き飛ばし除去することができる。
【0034】
上記第2側面押えブラシ手段15,15’の反発力及び第2エアーブロー手段16、サイドエアーブロー手段18からの空気の吹き出しでバッチシートから引き離された製品シートaの下端面は、図6(a),(b)に示すように、段差ベルトコンベヤ13b,13b’の折り返し周面(プーリに巻回された周面)に載った状態で前方に搬送される。そして、段差ベルトコンベヤ13b,13b’の終端より搬送方向前方に延長突出し、且つ搬送面が前記段差ベルトコンベヤ13b,13b’の搬送面より下方に位置する第2乗り継ぎベルトコンベヤ13c,13c’の搬送面上に乗り移って、次の製品シートの左右側面及び上側面の各端面に付着する紙粉等を除去する紙粉除去工程へと搬送される。
この時、製品シートaの下端面が第2乗り継ぎベルトコンベヤ13c,13c’で支持されるようになっている場合、段差ベルトコンベヤ13b,13b’から第2乗り継ぎベルトコンベヤ13c,13c’への乗り移り時の衝撃は小さく、製品シートaの下端面が傷付く、或いは捲れるのを防止できる。
【0035】
上記起立搬送手段A2と分離手段A3及び空気吹付け手段A4によってバッチ状態の製品シートaを、2度、1枚ずつに引き離し分離して製品シート間に挟まれている紙粉や紙片を除去したのち、該製品シートは再度バッチ状態に整列して起立搬送し、その搬送移動中に製品シートの幅方向両側端面及び上側端面を紙粉除去手段A5で清掃し、紙粉等を除去した製品シートは水平積層状態に変換して搬出すると共に、その搬出の途中に製品シートの幅方向両側端面及び前後端面の紙粉除去を最終化粧手段A6で行って排出される。
上記紙粉除去手段A5と最終化粧手段A6は、本発明に直接関係しないため、詳細な説明は省略する。尚、紙粉除去手段A5及び最終化粧手段A6の詳細については、本件出願人が先に提案する特開2005−161411号公報を参照のこと。
【0036】
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で変更可能である。
(1)側面押えブラシ手段は、搬送される製品シートの高さ方向の略中央位置に配置したが、製品シートの高さ方向に沿って複数個所に配置してもよく、更にそのブラシ手段の大きさ形状は任意である。
(2)第2乗り継ぎベルトコンベヤに第3ベルトコンベヤを同レベルで連設配置したが、第2乗り継ぎベルトコンベヤをそのまま延長して第3ベルトコンベヤを省略してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る製品シート分離装置を組み込んだ紙粉・紙片除去装置の実施の一例を示す概略正面図。
【図2】同一部切欠平面図。
【図3】要部の拡大図で、(a)は平面図、(b)は同正面図。
【図4】第1側面押えブラシ手段と段差ベルトコンベヤとによる一段目の製品シート分離動作を示す説明図。
【図5】第2側面押えブラシ手段と段差ベルトコンベヤとによる二段目の製品シート分離動作を示す説明図。
【図6】段差ベルトコンベヤから第2乗り継ぎベルトコンベヤへの乗り移り状態を示す説明図。
【符号の説明】
【0038】
A…紙粉・紙片除去装置
A2…起立搬送手段
A3…分離手段
12,12’…バッチ収容枠
13,13’…シート搬送手段
13a,13a’…第1乗り継ぎベルトコンベヤ
13b,13b’…段差ベルトコンベヤ
13c,13c’…第2乗り継ぎベルトコンベヤ
14,14’…第1側面押えブラシ手段
15,15’…第2側面押えブラシ手段
16…第1エアーブロー手段
17…第2エアーブロー手段
18…サイドエアーブロー手段
【出願人】 【識別番号】397078181
【氏名又は名称】株式会社東北田村工機
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100109955
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 貞行

【識別番号】100140154
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 孝治


【公開番号】 特開2008−55549(P2008−55549A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−235249(P2006−235249)