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ウエブの加工方法及び装置 - 特開2008−55521 | j-tokkyo
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【発明の名称】 ウエブの加工方法及び装置
【発明者】 【氏名】有賀 修

【要約】 【課題】欠陥部分に施された識別用のラベルを検出して、欠陥部分に施された識別用のラベルを検出して、欠陥部分を含む製品を排除する製品の加工ラインにおいて、ラベル片が製品へ混入するのを防止でき、原反を所定巾に裁断する際には製品の収率の低下を抑制できる。

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状のウエブの欠陥部分を識別するラベルを、前記ウエブ巾方向のエッジに貼り付けた後、一旦コイル状に巻き取ったウエブロールから前記ウエブを送り出しながら前記ウエブを切断刃で所定長さに切断する切断工程を備えたウエブの加工方法において、
前記切断工程では、前記ウエブを前記ラベルを回避した位置で切断するラベル切断回避ステップを行うことを特徴とするウエブの加工方法。
【請求項2】
前記ラベル切断回避ステップは、
前記ウエブを送り出す送り長を測定する測定ステップと、
前記ウエブに貼られたラベルを検出するラベル検出ステップと、
前記ウエブを所定長さに切断するように予め設定する予定カット長入力ステップと、
前記測定ステップ及び前記ラベル検出ステップからの検出信号に基づいて、前記切断刃から前記ラベル位置までの距離を取得するラベル位置取得ステップと、
前記測定ステップからの検出信号及び前記予定カット長入力ステップからの入力信号に基づいて、前記切断刃から予定切断位置までの距離を取得する予定切断位置取得ステップと、
前記ラベル位置取得ステップで取得したラベル位置と前記予定切断位置取得ステップで取得した予定切断位置を照合する照合ステップと、
前記照合ステップで照合された結果に基づいて、前記ラベル位置が前記予定切断位置を基準として設定範囲内にあるかどうかを判断する判断ステップと、
前記設定範囲内にある場合には、前記予定切断位置をシフトするシフトステップと、
を備えたことを特徴とする請求項1のウエブの加工方法。
【請求項3】
前記ラベル切断回避ステップでは、
前記測定ステップ及び前記ラベル検出ステップの検出信号と、前記予定カット長入力ステップからの入力信号に基づいて、前記検出したラベルが貼られた位置の仮想のシート番号を割り当てると共に、前記ウエブを切断後、前記仮想のシート番号に基づいて、前記ラベルが貼られたシートのみを回収する回収ステップを行うことを特徴とする請求項2のウエブの加工方法。
【請求項4】
前記ラベルが、その外周の縁部に糊が形成されていない非糊形成部を有すると共に、前記ウエブを所定のウエブ巾にスリットする裁断工程を備え、
前記裁断工程では、前記ラベルに形成された糊形成部のうちウエブ巾方向端部から一定以上の糊形成巾を確保した位置で前記ウエブを裁断することを特徴とする請求項2又は3のウエブの加工方法。
【請求項5】
前記ラベルに形成された糊形成部のうちウエブ巾方向端部から2mm以上の糊形成巾を確保した位置で前記ウエブを裁断することを特徴とする請求項4のウエブの加工方法。
【請求項6】
前記ウエブが平版印刷版であると共に、請求項1〜5の何れか1のウエブの加工方法を適用したことを特徴とする平版印刷版の加工方法。
【請求項7】
帯状のウエブの欠陥部分を識別するラベルを、前記ウエブ巾方向のエッジに貼り付けた後、一旦コイル状に巻き取ったウエブロールから前記ウエブを送り出しながら前記ウエブを切断刃で所定長さに切断する切断装置を備えたウエブの加工装置において、
前記ウエブを送り出す送り長を測定する測定手段と、
前記ウエブに貼られたラベルを検出するラベル検出手段と、
前記ウエブを所定長さに切断するように予め設定する予定カット長入力手段と、
前記測定手段及び前記ラベル検出手段からの検出信号に基づいて、前記切断刃から前記ラベル位置までの距離を取得すると共に、前記測定手段からの検出信号及び前記予定カット長入力手段からの入力信号に基づいて、前記切断刃から予定切断位置までの距離を取得し、前記切断刃からラベル位置までの距離と前記切断刃から予定切断位置までの距離を照合して、前記ラベル位置が前記予定切断位置を基準として前記設定範囲内にある場合には、前記予定切断位置をシフトするプログラムを備えたトラッキング手段と、
を備えたことを特徴とするウエブの加工装置。
【請求項8】
前記トラッキング手段は、
前記測定手段及び前記ラベル検出手段からの検出信号と、前記予定カット長入力手段からの入力信号に基づいて、前記検出したラベルが貼られた位置の仮想のシート番号を割り当てると共に、前記ウエブを切断後、前記仮想のシート番号に基づいて、前記ラベルが貼られたシートを不良品回収部に回収する回収ゲートを制御することを特徴とする請求項7のウエブの加工装置。
【請求項9】
前記切断刃の前段に、前記ウエブを所定のスリット巾に裁断する裁断装置を備えたことを特徴とする請求項7又は8のウエブの加工装置。
【請求項10】
前記ウエブが平版印刷版であると共に、請求項7〜9の何れか1のウエブの加工装置を適用したことを特徴とする平版印刷版の加工装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ウエブの加工方法及び装置に係り、特に、平版印刷版などの平版材料の欠陥部に識別用のラベルを施したウエブロールにおいて、識別用のラベルを検出してから該識別用のラベルを回避してウエブを切断するときのトラッキング機能を備えたウエブの加工方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
平版材料としての感光性平版印刷版(以下、平版印刷版という)は、アルミニウム製のウエブに、例えば、砂目立て、陽極酸化、シリケート処理、その他化成処理等の表面処理を単独又は適宜組み合わせて行い、次いで、感光液を塗布して感光層を形成した後、所望のサイズに切断することで製造される。
【0003】
この切断工程に移行する前に、感光層の欠陥部(筋、傷、塗布ムラ、ゴミ付着等)が光学式の欠陥検出装置で検出され、欠陥部を識別するために平版印刷版のエッジ付近に識別用のラベルが貼り付けられる(例えば、特許文献1)。そして、切断時にラベルを識別して不良品として排除するようになっている。
【0004】
このように、平版印刷版の半製品を一旦ロール状に巻き取った半製品から、巻き戻して裁断及び切断し、集積し、包装する製造ラインでは、特に、製造ラインが高速(例えば、ライン速度120〜250m/分)であり、高い位置精度(例えば、±15mm)が要求される場合、半製品状態や集積状態での外観判別が容易であり、センサにおける検出安定性に優れたラベルマーキング方式が採用されている。
【0005】
また、ラベルには平版材料に貼り付けるための糊が形成されている。ここで、貼り付けるラベル面全体に糊を形成すると、平版材料を巻き取った時の巻き取り圧により、糊がラベル面から外へはみ出し、隣接する平版材料同士が接着する等の二次故障を発生させる恐れがあった。このため、貼り付ける面のうち、外周の縁に糊が形成されていないラベルが使用されている。
【0006】
従来は、このようなラベルが貼られた平版材料のロールから、平版材料を巻き戻しながら所定の長さに切断するとき、ラベル貼付位置に関係なく切断している。
【特許文献1】特開2003−166940号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特に、糊が形成されていないラベル面の外周の縁部分で切断又は裁断した場合、糊が形成されていないラベル片が切り出される。例えば、図6及び図7は、従来のウエブ切断及び裁断方法を説明する図である。
【0008】
図6において、符号48はラベルであり、符号49は糊形成部であり、矢印aはウエブ12の搬送方向を示している。図6に示されるように、ウエブ12をカット線C2で切断すると、図7(A)に示されるように、糊が形成されていないラベルのカット片48aが発生する。また、ウエブ12をスリット線C3で裁断すると、図7(B)に示されるように、糊が形成されていないラベルのスリット片48bが発生する。
【0009】
上記のように、切り出されたラベルのカット片やスリット片(以下、これらを総称して「ラベル片」という)は、飛散して製品に混入するという問題があった。このようなラベル片の混入は、製版所又は印刷所等において、現像露光を阻害する要因となる。
【0010】
また、原反を所定巾に裁断する際、ラベル自体を裁断しないようにラベル貼付位置以外で裁断すると、製品の収率が著しく低下することが問題であった。
【0011】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、欠陥部分に施された識別用のラベルを検出して、欠陥部分を含む製品を排除する製品の加工ラインにおいて、ラベル片が製品へ混入するのを防止でき、原反を所定巾に裁断する際には製品の収率の低下を抑制できるウエブの加工方法及び装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の請求項1は前記目的を達成するために、帯状のウエブの欠陥部分を識別するラベルを、前記ウエブ巾方向のエッジに貼り付けた後、一旦コイル状に巻き取ったウエブロールから前記ウエブを送り出しながら前記ウエブを切断刃で所定長さに切断する切断工程を備えたウエブの加工方法において、前記切断工程では、前記ウエブを前記ラベルを回避した位置で切断するラベル切断回避ステップを行うことを特徴とするウエブの加工方法を提供する。
【0013】
請求項1によれば、ラベル自体を切断しないように制御することができる。従って、欠陥部分に施された識別用のラベルを検出して、欠陥部分を含む不良品を排除する製品の加工ラインにおいて、ラベル片が製品へ混入するのを防止することができる。
【0014】
請求項2は請求項1において、前記ラベル切断回避ステップは、前記ウエブを送り出す送り長を測定する測定ステップと、前記ウエブに貼られたラベルを検出するラベル検出ステップと、前記ウエブを所定長さに切断するように予め設定する予定カット長入力ステップと、前記測定ステップ及び前記ラベル検出ステップからの検出信号に基づいて、前記切断刃から前記ラベル位置までの距離を取得するラベル位置取得ステップと、前記測定ステップからの検出信号及び前記予定カット長入力ステップからの入力信号に基づいて、前記切断刃から予定切断位置までの距離を取得する予定切断位置取得ステップと、前記ラベル位置取得ステップで取得したラベル位置と前記予定切断位置取得ステップで取得した予定切断位置を照合する照合ステップと、前記照合ステップで照合された結果に基づいて、前記ラベル位置が前記予定切断位置を基準として設定範囲内にあるかどうかを判断する判断ステップと、前記設定範囲内にある場合には、前記予定切断位置をシフトするシフトステップと、を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項2によれば、測定ステップ及びラベル検出ステップで取得した検出結果と、予定カット長入力ステップで取得した予定カット長入力結果に基づいて、トラッキング装置内の仮想パス上でラベル位置と予定切断位置と照合することにより、ラベル位置を回避して切断することができる。ここで、ウエブを送り出す送り長とは、ウエブが切断刃に向けて送り出される単位時間あたりのウエブの移動量をいう。
【0016】
請求項3は請求項2において、前記ラベル切断回避ステップでは、前記測定ステップ及び前記ラベル検出ステップの検出信号と、前記予定カット長入力ステップからの入力信号に基づいて、前記検出したラベルが貼られた位置の仮想のシート番号を割り当てると共に、前記ウエブを切断後、前記仮想のシート番号に基づいて、前記ラベルが貼られたシートのみを回収する回収ステップを行うことを特徴とする。
【0017】
請求項3によれば、欠陥部分を有するシートのみを効率的に排除できる。ここで、シートとは、切断された後のウエブをいう(以下においても同様とする)。
【0018】
請求項4は請求項2又は3において、前記ラベルが、その外周の縁部に糊が形成されていない非糊形成部を有すると共に、前記ウエブを所定のウエブ巾にスリットする裁断工程を備え、前記裁断工程では、前記ラベルに形成された糊形成部のうちウエブ巾方向端部から一定以上の糊形成巾を確保した位置で前記ウエブを裁断することを特徴とする。
【0019】
請求項4によれば、糊が形成されていないラベル片を発生させることなく、ウエブを所望のスリット巾に裁断し、更に所定長さに切断することができる。従って、原反を所望のスリット巾に裁断する際の製品の収率を向上できるとともに、ラベル片が製品へ混入するのを防止できる。
【0020】
請求項5は請求項4において、前記ラベルに形成された糊形成部のうちウエブ巾方向端部から2mm以上の糊形成巾を確保した位置で前記ウエブを裁断することを特徴とする。
【0021】
請求項5によれば、ウエブを裁断する際に、糊が形成されていないラベル片が発生するのを抑制することができる。
【0022】
請求項6は、前記ウエブが平版印刷版であると共に、請求項1〜5の何れか1のウエブの加工方法を平版印刷版の加工方法に適用したことを特徴とする。
【0023】
請求項6によれば、所定サイズの平版印刷版に効率的に切断できると共に、ラベル片が製品へ混入するのを防止できる。
【0024】
本発明の請求項7は前記目的を達成するために、帯状のウエブの欠陥部分を識別するラベルを、前記ウエブ巾方向のエッジに貼り付けた後、一旦コイル状に巻き取ったウエブロールから前記ウエブを送り出しながら前記ウエブを切断刃で所定長さに切断する切断装置を備えたウエブの加工装置において、前記ウエブを送り出す送り長を測定する測定手段と、前記ウエブに貼られたラベルを検出するラベル検出手段と、前記ウエブを所定長さに切断するように予め設定する予定カット長入力手段と、前記測定手段及び前記ラベル検出手段からの検出信号に基づいて、前記切断刃から前記ラベル位置までの距離を取得すると共に、前記測定手段からの検出信号及び前記予定カット長入力手段からの入力信号に基づいて、前記切断刃から予定切断位置までの距離を取得し、前記切断刃からラベル位置までの距離と前記切断刃から予定切断位置までの距離を照合して、前記ラベル位置が前記予定切断位置を基準として前記設定範囲内にある場合には、前記予定切断位置をシフトするプログラムを備えたトラッキング手段と、を備えたことを特徴とするウエブの加工装置を提供する。
【0025】
請求項7は、本発明を装置として構成したものである。ここで、ウエブを送り出す送り長とは、ウエブが切断刃に向けて送り出される単位時間あたりのウエブの移動量をいう。
【0026】
また、測定手段としては、例えば、エンコーダ等が好ましく使用できる。ラベル検出手段としては、例えば、赤外線センサ等の光学式のセンサが好ましく使用できる。
【0027】
請求項8は請求項7において、前記トラッキング手段は、前記測定手段及び前記ラベル検出手段からの検出信号と、前記予定カット長入力手段からの入力信号に基づいて、前記検出したラベルが貼られた位置の仮想のシート番号を割り当てると共に、前記ウエブを切断後、前記仮想のシート番号に基づいて、前記ラベルが貼られたシートを不良品回収部に回収する回収ゲートを制御することを特徴とする。
【0028】
請求項8によれば、欠陥部分を有するシートを効率的に排除できる。
【0029】
請求項9は請求項7又は8において、前記切断刃の前段に、前記ウエブを所定のスリット巾に裁断する裁断装置を備えたことを特徴とする。
【0030】
請求項9によれば、切断する前のウエブを所定のスリット巾に裁断できる。
【0031】
請求項10は、前記ウエブが平版印刷版であると共に、請求項7〜9の何れか1のウエブの加工装置を平版印刷版の加工装置に適用したことを特徴とする。
【0032】
請求項10によれば、所望のサイズの平版印刷版に効率的に切断できると共に、ラベル片が製品へ混入するのを防止できる。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、欠陥部分に施された識別用のラベルを検出して、欠陥部分を含む製品を排除する製品の加工ラインにおいて、ラベル片が製品へ混入するのを防止でき、原反を所定巾に裁断する際には製品の収率の低下を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下添付図面に従って本発明に係るウエブの加工方法及び装置の好ましい実施の形態について説明する。尚、ウエブが平版印刷版である例について説明するが、これに限定されるものではない。
【0035】
本実施形態では、本発明に係るウエブの加工方法を適用して、裁断工程においてウエブ12を所定のスリット巾に裁断した後、切断工程においてウエブを所定長さに切断し、切断後のウエブから不良品を排除する工程を備えた平版印刷版の加工ライン10について説明する。以下、帯状体の平版印刷版を、「ウエブ」という。
【0036】
図1は、本実施形態における平版印刷版の加工ラインの一例を説明する説明図である。
【0037】
図1に示されるように、平版印刷版の加工ライン10の上流側には、ウエブ12がロール状に巻き取られたウエブロール13が着脱可能に装填されたウエブ送出機14が配設されている。このウエブ送出機14は、ウエブロール13から平版印刷版素材であるウエブ12を連続的に下流側へ送り出す。このウエブ12には、欠陥部分を識別するためのラベル(不図示)が予め貼られている。尚、ウエブ送出機14から送り出された後のウエブ12に形成されたカール(曲げ癖)は、図示しないレベラにより矯正される。そして、ウエブ12は、複数の搬送ローラ15…を介して、下流側に送られる。
【0038】
また、平版印刷版の加工ライン10には、ウエブ12を所定のスリット巾に裁断する裁断装置17と、ウエブ12の送り長をカウントする測長装置16と、上記ラベルを検出するラベル検出装置18と、ウエブ12を所定長さに切断する切断刃20と、が備えられている。そして、制御手段としてのトラッキング装置34により、測長装置16とラベル検出装置18での検出結果と、予め別装置に設定されたカット長データの入力結果に基づいて、切断刃20によるウエブ12の切断が制御される。これにより、予め設定されたサイズの平版印刷版22が製造される。
【0039】
切断刃20により切断された平版印刷版22は、複数台のコンベア24からなる搬送路26により搬送される。この搬送過程で、ラベルが貼られた不良品の平版印刷版22が不良品回収缶28に回収される。即ち、搬送路26の途中には、回収ゲート27が設けられており、この回収ゲート27がトラッキング装置34により開閉制御されることで、不良品の平版印刷版22が不良品回収缶28に回収される。
【0040】
尚、不良品の平版印刷版22が排除された平版印刷版22は、搬送路26により、後工程である集積工程30と、包装工程32と、に搬送される。
【0041】
集積工程30では、平版印刷版22が所定枚数積み重ねられて、集積束が構成される。この集積束は、図示しない複数台のコンベアにより所定の積替位置へ搬送された後、図示しないパレット上へ積替えられる。また、包装工程32では、上記集積束が積載されたパレットが自動搬送装置により送られると、クラフト紙等の外装紙により包装した後、更に必要に応じて段ボール箱等の収納箱内へ収納し、又は出荷用のパレット上に積載する。これにより、平版印刷版22は、ユーザへ出荷可能な形態とされる。
【0042】
まず、切断工程においてトラッキング装置34によるウエブ12の切断及び不良品の回収を行うための構成について詳細に説明する。
【0043】
トラッキング装置34には、主に、上述した測長装置16と、ラベル検出装置18とが接続されている。また、トラッキング装置34には、切断刃20と、回収ゲート27が接続されている。また、トラッキング装置34には、所定長さに予め設定された予定カット長データを入力する予定カット長入力装置42が接続されている。
【0044】
測長装置16は、主に、測長ロール38と、パルス信号発生手段としてのエンコーダ40とより構成されている。測長ロール38は、ウエブ12に当接して設けられており、ウエブ12の移動に伴って回転するようになっている。測長ロール38には、エンコーダ40が設けられており、該エンコーダ40によってウエブ12の送り長が計測される。エンコーダ40は、測長ロール38の回転によって所定のパルスを発生する。
【0045】
ラベル検出装置18は、ウエブ12のエッジに貼られたラベルを検出するセンサである。ラベル検出装置18の具体的な例としては、赤外線式センサ等を好ましく使用できるが、ラベルを検出することができるものであれば、他の手段でもよい。
【0046】
予定カット長入力装置42は、予め別の装置に設定しておいた予定カット長データをトラッキング装置34へ入力できるようになっている。
【0047】
切断刃20は、トラッキング装置34の制御信号に基づいて、走行するウエブ12を切断できるようになっている。
【0048】
回収ゲート27は、搬送路26の一部材として構成されると共に、不良品回収缶28の開口部付近に設けられている。この回収ゲート27は、トラッキング装置34の制御信号に基づいて、開閉するようになっている。例えば、回収ゲート27が閉まった状態では、搬送路26を構成するが、回収ゲート27が開いた状態では、コンベア24の下方に設けられた不良品回収缶28に不良品の平版印刷版22を回収するための開口部を形成するようになっている。
【0049】
尚、本実施形態において、ウエブ12のエッジに貼られているラベルは、ウエブ12を搬送する際の、ばたつきによる検出不良や集積ガイドの引っ掛かり等を防止するため、コシがあり屈曲性を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)ベースのものが好ましく使用できる。また、ラベルの検出安定性を向上させる為に、表面にアルミ蒸着を施したものがより好ましく使用できる。
【0050】
トラッキング装置34は、シフトレジスタを備えている。ウエブ12の送り長を測定してパルス信号を発生するエンコーダ40等の測長装置16を用いて、ラベル検出装置18による検出結果をシフトレジスタに記憶し、エンコーダ40より得られる、例えば1mm単位で発生されるパルスで、シフトレジスタの全データのシフトを順次行って、順次、切断刃20に出力することでトラッキングする。
【0051】
ここで、トラッキング装置34内のリングカウンタにおける仮想パス44について、図2を参照して説明する。
【0052】
図2に示されるように、ウエブ送出機14と切断刃20との間において、ラベル検出装置18がラベルを検出すると、検出信号がトラッキング装置34に送られ、リングカウンタ上の仮想パス44にラベル検出フラグ46を立てる。また、エンコーダ40から測定される測定信号に基づいて、ラベル検出フラグ46を、仮想パス44上でシフトさせる。これにより、切断刃20からラベル位置までの距離(以下、「ラベル位置Xa」という)を順次取得する(同図では、ラベル検出装置18で検出して所定時間が経過した後のラベル位置を示している)。また、トラッキング装置34は、予め設定されたカット長データに基づいて、切断刃20からの予定切断位置までの距離(以下、「予定切断位置Xb」という)を取得する。
【0053】
このように、トラッキング装置34は、ラベル位置Xaと予定切断位置Xbを照合させることにより、ラベル貼付位置を回避してウエブ12を切断するように制御する。
【0054】
更に、トラッキング装置34は、ラベル位置Xaと予定切断位置Xbを照合させることにより、切断する前のウエブ12に順次、仮想シート番号を割り当てる。例えば、ラベルが貼られたウエブ位置には、NG−1、NG−2…というような番号を割り当て、それ以外のウエブ位置には、OK−1、OK−2、…というような番号を割り当てる。
【0055】
これにより、トラッキング装置34は、上記の割り当てた番号に基づいて、回収ゲート27を制御する。例えば、トラッキング装置34が、NG−1を読み込んだ場合、回収ゲート27を開くように制御する。一方、OK−1を読み込んだ場合、回収ゲート27を閉めるように制御する。
【0056】
次に、本発明に係るウエブの切断方法の作用について図3を参照して説明する。
【0057】
図3は、本実施形態におけるウエブの切断方法を示した説明図である。このうち、図3(A)は、ウエブ12を横からみた側面図であり、図3(B)は、ウエブ12を上からみた上面図であり、図3(C)は、図3(B)のラベル貼付位置付近を拡大した拡大図である。以下、ウエブ12の搬送方向をプラス方向、搬送方向とは逆方向をマイナス方向とする。
【0058】
図3に示されるように、複数のラベル48、48…が間隔を設けて貼られたウエブ12が切断刃20を通過するまでの間に、トラッキング装置34により予定切断位置Xbを中心として所定の設定範囲内(同図では、予定切断位置Xbから±L1の範囲)に、仮想パス44上のラベル位置Xaがないかを判断する。
【0059】
図3(C)に示されるように、仮想パス44上において、所定の設定範囲にラベル位置Xaがある場合、マイナス方向に所定の回避距離L2だけシフトさせる。そして、シフト後の予定切断位置Xb’において、再度、所定の設定範囲内(同図では、予定切断位置Xbから±L1の範囲)に、ラベル位置Xaがないかを判断する。そして、同図では、未だ所定の設定範囲にラベル位置Xaがあるので、再度、マイナス方向に所定の回避距離L2だけシフトさせる。更に、予定切断位置Xb’’で、所定の設定範囲内に、ラベル位置Xaがないかを判断する。ここで、ラベル位置Xaがなければ、予定切断位置Xb’’で切断を実行する。
【0060】
尚、図3においては、ラベル位置Xaは、ラベルの中心位置で検出するようにしたが、これに限定されることはなく、ラベルのある一定位置で検出するように設定すればよい。
【0061】
予定切断位置Xbを中心とした設定距離L1としては、各加工設備の位置認識精度とラベルのウエブ搬送方向長さの半分との和を超える長さに設定される。また、予定切断位置Xbの回避距離L2は、一回だけ回避する方式であれば上記設定距離L1の約2倍(設定距離L1+各加工設備の位置認識精度+ラベルのウエブ搬送方向長さの半分)を超える長さに設定され、複数回回避する方式であれば上記一回だけ回避する方式における回避距離L2の1/3〜1/2程度に設定されることが好ましい。
【0062】
このときのトラッキング装置34の処理について、図4を参照して説明する。
【0063】
図4は、トラッキング装置34の処理の流れを説明するフローチャート図である。図4に示されるように、先ず、ステップS1では、トラッキング装置34は、エンコーダ40によって計測されたウエブ12の測長測定結果を読み込む。
【0064】
次いで、ステップS2では、ラベル検出装置18によって検出されたラベル検出結果を読み込む。これらの測長測定結果及びラベル検出結果より、切断刃20からのラベル位置Xaを取得する。
【0065】
次いで、ステップS3では、予め設定しておいた予定カット長データを読み込む。これにより、切断刃20からの予定切断位置Xbを取得する。尚、予定カット長データは、平版印刷版のロットや品種等により設定される。
【0066】
次いで、ステップS4では、ラベル位置Xaと、予定切断位置Xbとを照合する。また、ステップS5では、同時に仮想シート番号を割り当てる。ここでは、ラベルが貼られているウエブ位置には、NG−1、NG−2、…というような番号を割り当てる。一方、ラベルが貼られていないウエブ位置には、OK−1、OK−2、…というような番号を割り当てる。
【0067】
次いで、ステップS6では、ラベル位置Xaが予定切断位置Xbを基準として設定範囲内(±L1の範囲)にあるかどうかを判断する。ここで、ラベルのウエブ搬送方向長さの中央部で検出される場合、設定範囲L1としては、ラベルのウエブ搬送方向長さの約1/2に設定することができる。
【0068】
ラベル位置Xaが上記設定範囲内にある場合、ステップS7では、予定切断位置Xbを設定した回避距離L2だけ上流側にシフトさせる。また、ラベル位置Xaが上記設定範囲内にない場合、ステップS9において、切断を実行する。
【0069】
次いで、ステップS8では、シフト後の予定切断位置Xb’を基準として、再度ラベル位置Xaが±L1の範囲内にあるかどうかを判断する。
【0070】
ラベル位置Xaが上記設定範囲内にない場合、ステップS9において、切断を実行する。一方、ラベル位置Xaが上記設定範囲内にある場合、ステップS7に戻って、再度、予定切断位置切断位置Xb’をシフトさせる。
【0071】
以上のようなステップを繰り返すことにより、ラベル貼付位置を回避してウエブ12を切断することができる。また、回避距離L2を小さく設定することにより、不測の位置にラベルがある場合にも、ラベルをより確実に回避することができる。
【0072】
更に、ステップS9において切断を実行した後、ステップS10では、上記のステップS5において割り当てた仮想シート番号に基づいて、ラベルが貼られた仮想シート番号かどうかを判断する。ラベルが貼られた仮想シート番号であれば、ステップS11において、回収ゲート27を開く。ラベルが貼られた仮想シート番号でなければ、ステップS12において、回収ゲート27を閉じる。
【0073】
これにより、ラベルが貼られた平版印刷版22のみを不良品回収缶28に回収することができ、不良品やカット片を製品に混入させることなく集積工程へ搬送することができる。
【0074】
次に、裁断工程について説明する。
【0075】
図5は、裁断装置17におけるウエブの裁断方法について説明する説明図である。
【0076】
図5に示されるように、スリット線C1は、ラベル48の糊形成部49の端部Rから所定の糊形成巾L3を確保した位置に設定することが好ましい。
【0077】
具体的には、糊形成部49の端部Rから糊形成巾L3が2mm以上確保できる位置で裁断することが好ましく、糊形成巾L3が3mm〜7mmとなる位置で裁断することがより好ましい。これにより、糊が形成されていないラベルスリット片を発生させることなく、ウエブ12を製品サイズに応じたスリット巾に裁断することができる。
【0078】
その後、既述した切断工程に搬送することにより、製品サイズに応じて平版印刷版22に加工することができる。
【0079】
尚、本実施形態では、ラベル48上でスリットする例について説明したが、これに限定されるものではなく、ラベル48からウエブ巾方向に最小距離だけ回避した位置でスリットすることもできる。この場合、最小距離としては、製品の収率を最小限に抑えられるように設定することが好ましく、ラベルのウエブ巾方向位置のすぐ内巾側に設定することがより好ましい。
【0080】
以上、本発明を適用することにより、欠陥部分に施された識別用のラベルを検出して、欠陥部分を含む製品を排除する製品の加工ラインにおいて、ラベル片が製品へ混入するのを防止でき、原反を所定巾に裁断する際には製品の収率の低下を抑制できる。
【0081】
以上、本発明に係るウエブの加工方法及び装置の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各種の態様が採り得る。
【0082】
例えば、本実施形態において、ウエブの裁断工程と切断工程とを組み合わせた例について説明したが、ウエブの裁断工程と切断工程を別ラインで構成してもよい。
【0083】
本発明は、平版印刷版の製造工程に適用できるだけでなく、その他の幅広い技術分野における帯状のウエブを搬送しながら切断及び裁断する工程にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明に係る平版印刷版の加工ラインの一例を説明する説明図である。
【図2】図1のトラッキング装置内のリングカウンタにおける仮想パスを説明する説明図である。
【図3】本実施形態におけるウエブの切断方法を説明する説明図である。
【図4】本実施形態におけるトラッキング装置の処理の流れを説明するフローチャート図である。
【図5】本実施形態におけるウエブの裁断方法を説明する説明図である。
【図6】従来のウエブの切断及び裁断方法を説明する説明図である。
【図7】図6のラベル片を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0085】
10…平版印刷版の加工ライン、12…ウエブ、16…測長装置、17…裁断装置、18…ラベル検出装置、20…切断刃、22…平版印刷版、27…回収ゲート、28…不良品回収缶、34…トラッキング装置、38…測長ローラ、40…エンコーダ、42…予定カット長入力装置、46…ラベル検出フラグ、48…ラベル、49…糊形成部、49a…カット片、49b…スリット片
【出願人】 【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
【出願日】 平成18年8月29日(2006.8.29)
【代理人】 【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三


【公開番号】 特開2008−55521(P2008−55521A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−232594(P2006−232594)