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【発明の名称】 帯状体の切断装置
【発明者】 【氏名】加藤 正

【要約】 【課題】帯状体の切断装置の安全性を確保し、装置の小型化を実現する。

【構成】挿入口12から挿入される帯状体を誘導する通路部14と、その下流で帯状体を切断する切断部16と、該切断部を駆動する第1駆動手段18とを備えた帯状体の切断装置において、前記切断部16より上流側の通路部を遮断する安全バー22と、それを待機位置と遮断位置との間を進退動させる第2駆動手段26と、該安全バー22による通路内の遮断状態を検出するセンサ28と、切断指令信号を出力する切断指令出力手段22とが設置されていると共に、切断指令信号が入力されると、第2駆動手段により安全バー22を待機位置から前進させ、前記センサ28から該安全バーが通路部を遮断した検出信号が入力されると、第1駆動手段18により切断部16を駆動する制御を行なう制御手段30を備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入口から挿入される帯状体を下流側に誘導する通路部と、該通路部の下流で帯状体を切断する切断部と、該切断部を駆動する第1駆動手段とを備えた帯状体の切断装置において、
前記切断部より上流側の通路部を遮断する安全バーと、該安全バーを待機位置と遮断位置との間を進退動させる第2駆動手段と、該安全バーの動作状態を検出するセンサと、前記帯状体の切断を開始させる切断指令信号を出力する切断指令出力手段とが設置されていると共に、
前記切断指令出力手段から切断指令信号が入力されると、前記第2駆動手段により安全バーを駆動して待機位置から前進させる動作を行ない、前記センサから該安全バーが通路部を遮断した遮断状態の検出信号が入力されると、前記第1駆動手段により切断部を駆動する制御を行なう制御手段を備えたことを特徴とする帯状体の切断装置。
【請求項2】
前記安全バーと第2駆動手段とが弾性手段を介して連結されていることを特徴とする請求項1に記載の帯状体の切断装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、帯状体の切断装置、特に供給又は排出される帯状体、例えばチップマウンタから排出されるチップ取出し後の空のキャリアテープ等の帯状体を切断する際に適用して好適な、帯状体の切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の帯状体の切断装置としては、例えば特許文献1に、供給又は排出される帯状体の移動経路中に、帯状体を掻き込む掻込み部と、その近傍において掻き込まれた帯状体を切断する切断部を備えたカッタユニットを、帯状体の移動経路を横断するように設けたものが開示されている。
【0003】
このような従来の帯状体の切断装置では、帯状体の挿入口の幅を狭くすることにより、オペレータの指や棒状の異物が入り難い形状にして、これらを切断部に触れさせないようにして、オペレータ等に対する安全対策を採っていた。
【0004】
【特許文献1】特開平9−214176号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の帯状体の切断装置では、キャリアテープ(帯状体)の厚み方向の寸法を制限し、キャリアテープの挿入口の幅を狭くすると共に、該挿入口から切断部までの距離を長くして安全を確保しようとしている。従って、キャリアテープの排出部がある部品供給装置から切断部までが離れた長い形状の装置になることが避けられないという問題があった。又、それを改善しようとすると、挿入口と切断部を近づけることになるため、作業者の指等が切断部に触れ易くなることから、保安上の問題も生じることになる。
【0006】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、オペレータの安全を確保すると共に、装置を小型化することができる帯状体の切断装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、挿入口から挿入される帯状体を下流側に誘導する通路部と、該通路部の下流で帯状体を切断する切断部と、該切断部を駆動する第1駆動手段とを備えた帯状体の切断装置において、前記切断部より上流側の通路部を遮断する安全バーと、該安全バーを待機位置と遮断位置との間を進退動させる第2駆動手段と、該安全バーの動作状態を検出するセンサと、前記帯状体の切断を開始させる切断指令信号を出力する切断指令出力手段とが設置されていると共に、前記切断指令出力手段から切断指令信号が入力されると、前記第2駆動手段により安全バーを駆動して待機位置から前進させる動作を行ない、前記センサから該安全バーが通路部を遮断した遮断状態の検出信号が入力されると、前記第1駆動手段により切断部を駆動する制御を行なう制御手段を備えたことにより、前記課題を解決したものである。
【0008】
本発明は、又、前記安全バーと第2駆動手段とが弾性手段を介して連結されているようにしてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、帯状体を誘導する通路部を、安全バーが完全に遮断したことをセンサが検出しない限りは、切断部が動作されないようにすると共に、切断部の動作時には通路部が安全バーで遮断され、指等が接触できないようにしたので、オペレータの安全を確保することができると共に、通路部の長さを短くすることができることから、装置の小型化を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明に係る一実施形態のキャリアテープ切断装置を模式的に示す概略構成図である。
【0012】
本実施形態のキャリアテープ切断装置(帯状体の切断装置)は、いわゆるチップマウンタに装着される部品供給装置のキャリアテープ排出部(図示せず)に近接配置して用いられる。
【0013】
このキャリアテープ切断装置は、筐体10の天部に、上記排出部から排出されたキャリアテープが挿入される挿入口12が貫通形成されている。この挿入口12には、挿入されたキャリアテープを下流方向に誘導する通路部14が連続形成され、該通路部14の下流にはキャリアテープを切断する切断部16が配設されている。
【0014】
この切断部16は、筐体10の一方の側壁に固定されている固定カッタ16Aと、他方の側壁に固定されている可動カッタ用アクチュエータ(第1駆動手段)18により進退動される可動カッタ16Bとで構成されている。この可動カッタ16Bは、上記アクチュエータ18により駆動されて前進した際の前記固定カッタ16Aとの間の剪断力によりキャリアテープを切断し、切断された側のキャリアテープが下方のダストボックス20に落下・排出されるようになっている。
【0015】
本実施形態のキャリアテープ切断装置では、切断部16より上流側の通路部14の側面に貫通孔14Aが形成され、該貫通孔14Aを通して安全バー22が、筐体10に固定されたエアシリンダからなる安全バー用アクチュエータ(第2駆動手段)26により、該アクチュエータ26との間に連結されている圧縮ばね(弾性手段)24を介して突出され、該通路部14を遮断可能になっている。又、この安全バー22に近接する位置には、該安全バー22が突出されて通路部14を遮断した状態と、後退して図示されている待機している状態とを検知するためのセンサ28が配設され、更に、前記キャリアテープの切断を開始させる切断指令信号を出力する切断指令出力手段としてタイマ32が設置されている。なお、上記圧縮ばね24としては、後述するキャリアテープTは潰れるが、指は負傷させない程度の強さのものが選択される。
【0016】
本実施形態では、タイマ(切断指令出力手段)32から切断指令信号が入力されると、前記エアシリンダ26により安全バー22を駆動して待機位置から前進させる動作を行ない、前記センサ28から該安全バー22が通路部14を遮断した遮断状態の検出信号が入力されると、前記アクチュエータ18により切断部16を駆動する制御を行なう制御装置(制御手段)30が備えられている。
【0017】
この制御装置30には、図2に示すようなAND回路が内蔵され、タイマ32から、一定時間カウントされる毎に出力される切断指令信号が入力されると、エアシリンダ26により安全バー22を駆動して待機位置から前進させ、その結果前記センサ28から該安全バー22による通路部14の遮断状態の検出信号がAND回路入力されると、上記切断指令信号との間でAND処理が実行され、前記アクチュエータ18により可動カッタ16Bを駆動し、センサ28から遮断状態の検出信号が入力されない限りは、前記アクチュエータ18を動作させない制御を行なうようになっている。又、この制御装置30は、可動カッタ16Bの駆動時に、後述するように検出信号から異常発生(通路部が遮断されていない)と判定した場合には、エラー確認ランプ34を点灯するようになっている。
【0018】
以上の構成において、図示しない部品供給装置から排出される、電子部品の入っていない空のキャリアテープが挿入口12から挿入された状態で、前記タイマ32が予め設定されている一定時間をカウントすると、該タイマ32から切断指令信号が前記制御装置30に出力され、切断動作が開始される。
【0019】
その際、制御装置30は、エアシリンダ26が動作を開始し、圧縮ばね24を介して安全バー22を通路部14内に突出させ、該通路部14を塞ぐ(遮断する)。図3には、大型部品用のエンボス空テープTが通路部14に挿入されている場合の該通路部14に対する安全バー22による遮断状態のイメージを示す。
【0020】
このように通路部14が遮断されたとき、センサ28がON状態になり、そのセンサ信号が制御装置30に入力されるため、該制御装置30は可動カッタ用アクチュエータ18を駆動させ、可動カッタ16Bを前進させて、キャリアテープTを固定カッタ16Aと挟み込み、剪断力を利用して切断する。即ち、制御装置30は、安全バー22により通路部14の遮断が完了したことを条件に切断を実行させる。切断されたキャリアテープTは、ダストボックス20に自然に落下する。
【0021】
一方、同様に挿入口12から電子部品の入っていない空のキャリアテープTが挿入された状態で、タイマ32から駆動開始のためのカウント信号(切断指令信号)が制御装置30に入力され、該制御装置30がエアシリンダ26を駆動制御し、安全バー22を通路14内に突出させたところ、図4にイメージ(キャリアテープ省略)を示すように、オペレータの指Fが通路部14内に挿入されていたとする。このときはエアシリンダ26が駆動しても、圧縮ばね24の作用により安全バー22は突出しないため、センサ28はON状態にならない。このようにセンサ28がONにならない場合は、制御装置30は異物の挟み込みと判断し、可動カッタ用アクチュエータ18を駆動しない。即ち、キャリアテープTの可動カッタ16Bによる切断動作は行なわず、エラー発生を外部に知らせるためにエラー確認ランプ34を点灯させる。
【0022】
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
【0023】
(1)通路部14に異物が挟み込まれた場合の検出が可能となり、その場合には可動カッタ16Bの動作を確実に停止させることができるため、安全性を大幅に向上することができる。
【0024】
(2)通路部14への指等の異物挿入を確実に検知できると共に、キャリアテープ切断時には安全バー22で通路部14を遮断できるため、カッタ部16に指等が接触することを確実に防止できる。
【0025】
(3)従って、キャリアテープの挿入口12からカッタ部16までの距離を短縮することができるため、切断装置の小型化を実現できる。
【0026】
(4)安全バー22の駆動をダイレクトにアクチュエータに接続することなく、圧縮ばね24を介するようにしたことにより、指先等の身体の一部が挿入口12からは入って挟まれた場合でも、負傷させずに引き出すことができる。
【0027】
(5)キャリアテープの切断タイミングをタイマにより管理するため、切断タイミングを可変にすることができる。
【0028】
(6)外部にエラー確認用ランプ34を設置したことにより、装置の動作状況を確認することができる。
【0029】
なお、前記実施形態では、切断指令出力手段としてタイマ32を採用した場合を示したが、手動式の押ボタンスイッチ等であってもよい。
【0030】
又、安全バー用アクチュエータ26としてエアシリンダを採用したが、これに限定されず駆動方法については直動駆動されるボールねじをモータと組合せても同様の効果を得ることができる。
【0031】
又、エラー発生時のランプ34により表示する場合を説明したが、信号をマウンタ本体に入力し、本体側でエラー表示をするようにしても良い。更に、切断部も、剪断式カッタに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る一実施形態のキャリアテープ切断装置を示す概略構成図
【図2】制御装置の概要を示すブロック図
【図3】本実施形態のキャリアテープ切断装置の正常動作を示す、図1に相当する説明図
【図4】本実施形態のキャリアテープ切断装置の異常動作を示す、図1に相当する説明図
【符号の説明】
【0033】
10…筐体
12…挿入口
14…通路部
14A…貫通孔
16…切断部
16A…固定カッタ
16B…可動カッタ
18…可動カッタ用アクチュエータ
20…ダストボックス
22…安全バー
24…圧縮ばね
26…安全バー用アクチュエータ(エアシリンダ)
28…センサ
30…制御装置
32…タイマ
34…エラー確認ランプ
【出願人】 【識別番号】000003399
【氏名又は名称】JUKI株式会社
【出願日】 平成18年8月3日(2006.8.3)
【代理人】 【識別番号】100080458
【弁理士】
【氏名又は名称】高矢 諭

【識別番号】100076129
【弁理士】
【氏名又は名称】松山 圭佑

【識別番号】100089015
【弁理士】
【氏名又は名称】牧野 剛博


【公開番号】 特開2008−36745(P2008−36745A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−212301(P2006−212301)